映画コンタクトのあらすじをネタバレ!キャストや評価は?【カール・セーガン原作】

映画の都ハリウッドは、未知との遭遇をテーマとした数々の映画を世に送り出しています。異星人との戦争モノ「インデペンデンス・デイ」や、異星人との交流モノ「E.T.」など様々な映画があります。今回紹介する「コンタクト」は、「インターステラー」や「メッセージ」のような人間の英知では推し量れない広大な宇宙との不思議な繋がりを描いています。映画賞には縁遠かったものの、ファンの間では評価が高い「コンタクト」のキャストとあらすじから結末のネタバレを紹介していきます。

映画コンタクトのあらすじをネタバレ!キャストや評価は?【カール・セーガン原作】のイメージ

目次

  1. 映画コンタクトとは?
  2. 映画コンタクトのあらすじネタバレ
  3. 映画コンタクトの結末ネタバレ
  4. 映画コンタクトの登場人物・キャスト
  5. 映画コンタクトに関する感想や評価は?
  6. 映画コンタクトネタバレまとめ

映画コンタクトとは?

コンタクトの作品情報

1997年のアメリカ映画「コンタクト」は、カール・セーガン原作のSF小説「コンタクト」の映画化したものです。日本でも、同年1997年に公開されています。ジョディ・フォスター、マシュー・マコノヒー、ジョン・ハート、ジェームズ・ウッズ、トム・スケリットなど実力派キャストが出演しています。監督ロバート・ゼメキスは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズを手掛けたハリウッドのヒットメーカーです。

ハリウッドのヒットメーカーと実力派キャスト、そしてCGがふんだんに使われた見応えある高評価なのですが、正統派SF映画ではなく人間ドラマを重点に描いています。知的生命体とのコンタクトにより、人類は存在意義を問われることとなります。

コンタクトの原作

映画「コンタクト」の原作者で天文学者カール・セーガン(1934年~1996年)は、コーネル大学の惑星研究所所長やNASAの惑星探査の指導にあたっています。宇宙人へのメッセージ「ゴールデン・レコード」制作し、宇宙探査機ボイジャーに搭載したのことでも知られています。科学をテーマとした作家であるセーガンの代表作は「コンタクト」の他に、テレビドキュメンタリーになった「コスモス」、続編「惑星へ」などがあります。

数々の賞を受賞しているセーガンの書籍の中で、SF小説「コンタクト」は1986年にローカス賞第一長篇部門を受賞しています。天文学や数学的な内容が難解な原作に対し、映画は原作のあらすじを分かりやすくしている印象です。原作では、主人公エリーの家族の対立や確執が繊細に描かれています。そして、宇宙へ出発する5人の展開とあらすじと結末が壮大なものになっており、余韻の残る結末となっています。

映画コンタクトのあらすじネタバレ

あらすじネタバレ:プロジェクト

母を亡くした少女エリーは父に見守られながら、無線でアメリカ各地の人々と交信することに夢中となっています。いつしかエリーは、宇宙にいるかもしれない人たちとの交信を夢見るようになります。時は流れ、娘を暖かく見守っていた最愛の父も亡くなり、大人になったエリーは、SETI(地球外文明探査)の研究者としてアレシボ天文台へ赴任してきます。

エリーは、地球外生命体とのコンタクトに情熱を掛けており、同僚からは浮いている存在となっています。そんなある日、エリーはパーマーという男と知り合います。パーマーとの他愛無い会話の中でエリーは、子供の頃に亡くなった父の言葉「地球人だけでは、この広いスペースが勿体ない」と同じ言い回しをするパーマーに好感を抱きます。パーマーは、エリーと対極の立場にいる科学至上主義に異論を唱える神学者だったのです。

あらすじネタバレ:電波信号

地球外生命体に否定的な上司ドラムリンによって、結果を出せないエリーたちの研究は打ち切られ、アレシボ天文台を退去する事態に陥ります。エリーはパーカーに想いを残しつつも、スポンサー捜しに奔走します。そして、大富豪ハデンというスポンサーにより、ニューメキシコの超大型干渉電波望遠鏡群でエリーたちは、念願の宇宙からの有意な電波信号を受信します。発信源は琴座のヴェガからです。

ヴェガからの信号を解析すると、不鮮明な映像から世界初のテレビ放送となるベルリンオリンピックでのヒトラー開会宣言の映像が浮かび上がってきます。この信号の意図がつかめない中、マスコミによって公なり、ドラムリンや政府が強引に介入してきます。ヴェガからの信号は、人類に大きな衝撃を与えることになります。

ヴェガからの信号を解析したエリーたちは、ヒトラーの映像と一緒に暗号データーがあるのを発見します。エリーはSETIプロジェクトのスポンサーだったハデンの助けもあり、暗号データーが用途不明の設計図であると判明します。そんな折、エリーは政府専属の宗教顧問となったパーマーに再会します。用途不明の設計図の解析と続けたところ、一人乗りの宇宙移動装置だと判明します。

ヴェガへの宇宙移動措置の建造は、ハデンもスポンサーとして加わり世界的なプロジェクトとなります。装置の乗組員、つまり地球外生命体と接触する人類代表の選抜試験が開始されます。最終選考に残ったエリーは、選考委員でもあるパーマーの宗教に関する質問に対し、軽んじた発言をしてしまい落選してしまいます。

あらすじネタバレ:北海道

宇宙移動装置が完成し、選抜試験の合格者であるドラムリンが装置の稼働実験に参加します。複雑な心境のエリーはサポートに徹します。実験が順調に進む中、テロリストによる自爆テロで装置はは全壊となり、ドラムリンは死亡してしまいます。皆が悲しみにくれる中、日本の北海道にもうひとつ極秘に建造していたハデンは、失意のエリーに乗組員になるよう促します。

エリーは装置の乗組員となるべく、北海道で準備に取り掛かります。そこへ現れたパーマーは、エリーを失いたくなかったと素直な想いを伝えます。全ての準備が整い、エリーを乗せたポッドは光を放ちながら落下していき、ワームホールのようなところを高速で進んでいきます。美しい銀河や、高度な文明を有する惑星の存在に感動するエリーは、いつの間にか幼い頃に描いた絵を模したような美しい浜辺にいます。

状況が掴めないながらもエリーは、近づいてくる亡くなった父が地球外生命体であると理解します。父の姿をした地球外生命体は、人類以外にもたくさんの生命体の声を聞いているようです。装置は彼らが作ったのではなく、彼らもエリー同じように何者かに導かれて来たようです。善悪の両面性がある人類に興味を抱いた地球外生命体は、いつかまた会おうと約束します。そして、エリーは落下し終わったポッドに戻ってきます。

映画コンタクトの結末ネタバレ

結末ネタバレ:尋問会議

不在期間を気にするエリーはスタッフから、ポッドはただ装置の中を垂直に落下しただけだと聞かされ驚きます。証拠となるはずの携帯ビデオがノイズだけであるため、エリーは尋問会議にかけられます。調査委員会からのポットを見失った時間が1秒以下という追及に対し、エリーはワームホールによりエリーは18時間の体験があったと反論します。しかし、エリーの反論は机上の空論にすぎません。

業を煮やした調査委員会は「オッカムの剃刀」という法則を持ち出し、大富豪ハデンのねつ造説でエリーを追求します。証拠がない以上反論できないエリーは、涙を流しながら父の姿をした地球外生命体とのコンタクトで感じた希望を力強く説明します。エリーと共に議場を後にするパーマーは、群衆にいた記者からの質問に対し、「科学と宗教は立場が違うが、真理を追究している」「エリーを信じる」と断言します。

結末ネタバレ:エンドロール

エリーの地球外生命体とのコンタクトの論争が終息に向かう中、ノイズだけの携帯ビデオの録画時間が、エリーの体験時間と同じ約18時間あったことが判明します。この証拠を完全否定できない政府により、エリーはその後も探求を続けられるようになります。ニューメキシコの超大型干渉電波望遠鏡群を見学する子どもたちにエリーは、亡き父の言葉「広大な宇宙は、地球だけではスペースが勿体ない」と感慨深げに語ります。

エリーが広大な宇宙に想いを馳せるシーンで結末を迎えます。結末後のエンドロールには、映画「コンタクト」の原作者である「カール・セーガンに捧ぐ」が流れています。以上で、あらすじ~結末のネタバレを紹介しました。カール・セーガンは映画「コンタクト」を見届けることなく、公開の前年1996年、62歳で死去しています。

映画コンタクトの登場人物・キャスト

エリナー"エリー"・アロウェイ/ジョディ・フォスター

地球外生命体とのコンタクトに情熱を賭けるエリーを演じているジョディ・フォスターは、テレビドラマで子役として活躍していたようです。その後、映画界でも活躍するようになり、マーティン・スコセッシ監督の映画「タクシードライバー」(1976年)の10代の娼婦というセンセーショナルな役で、アカデミー助演女優賞にノミネートされます。

アカデミー助演女優賞ノミネートで高評価となった矢先、フォスターは熱狂的なファンによるレーガン大統領暗殺未遂事件(1981年)により一時期映画界から離れることとなります。数年後、元々女優として評価されているフォスターは本格復帰し、映画「告発の行方」(1989年)と「羊たちの沈黙」(1991年)2度のアカデミー主演女優賞を受賞後、映画監督、映画プロデューサーとしても活躍しています。

パーマー・ジョス役のマシュー・マコノヒー

自由な感性を持つ神学者パーマー・ジョスを演じるマシュー・マコノヒーは大学卒業後、タレント・エージェンシーと契約していくつかの作品に出演していたようです。精悍なマスクで注目度があったマコノヒーは、並みいる若手スターたちを抑えて、映画「評決のとき」(1996年)の主役の座を射止めます。その後、大作映画の出演が続き、若手俳優としての地位を築いていきます。

大幅な減量をして挑んたHIV感染者である主人公を演じた映画「ダラス・バイヤーズクラブ」(2013年)では、アカデミー賞主演男優賞を受賞し、翌年2014年ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムの星を授与されています。オスカー俳優となったマコノヒーは精悍なルックスから、「ピープル」誌では「最もセクシーな男性」「最もセクシーな独身男性」に選ばれたこともあります。

S・R・ハデン/ジョン・ハート

エリーを助ける風変わりの大富豪S・R・ハデンを演じるジョン・ハートは、1962年に舞台からキャリアをスタートし、映画・テレビでも活躍するようになります。デヴィッド・リンチ監督のカルト的な映画「エレファント・マン」(1980年)では、特殊メイクで扮した悲劇の青年役でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされています。

善人から悪役まで幅広い役をこなすハートは、大ヒットファンタジー映画「ハリー・ポッターシリーズ」(2001年~2011年)のオリバンダー老人役で出演しています。長年の活動が認められ、2015年にエリザベス2世よりナイト爵を授与されたハートは2017年に77歳で死去しています。

マイケル・キッツ/ジェームズ・ウッズ

地球外生命体とのコンタクトのプロジェクトに介入してきた国防省顧問マイケル・キッツを演じるジェームス・ウッズは、「世界で最も頭のいい10人」の1人に選ばれるほどのIQ180の高い知能があります。事故で士官学校入学を断念したウッズは、SATで満点の800点を獲得し、奨学金の全額給付でマサチューセッツ工科大学に進学します。在学中から舞台活動としており、後に中退しています。

舞台役者としてデビュー後、1972年に映画デビュー、着実にキャリアを積んでいきます。映画やテレビや声の出演を含め出演作は90本以上となるウッズは、アカデミー賞やゴールデングローブ賞でのノミネート歴がある名優です。

デイヴィッド・ドラムリン/トム・スケリット

地球外生命体とのコンタクトに情熱を賭けるエリーに否定的な上司デイヴィッド・ドラムリンを演じるトム・スケリットは、名前は出てこないけど印象に残る評価のある脇役として活躍しています。大ヒット作から名作まで様々な作品に出演しています。

大学卒業後、劇団での活躍を経て、1962年に映画デビューしています。トム・クルーズ主演の映画「トップ・ガン」(1986年)での飛行教官ヴァイパー役でご存知の方もいるでしょう。80年代のネタが織り込まれた映画「テッド」(2012年)では、本人役で出演しています。

その他キャスト

エリーの同僚ケント・クラーク役を海外ドラマ「プリズン・ブレイク」のウィリアム・フィクナーや、大統領首席補佐官レイチェル・コンスタンティン役を映画「ブラック・パンサー」のアンジェラ・パセットが出演しています。映画「コンタクト」は、主要キャストからその他のキャストまで実力派キャストが出演しています。

実力派キャストの他に意外性のあるキャストとして、CNNの看板番組「ラリー・キング・ライブ」のホストであるラリー・キングが本人役として出演しています。そして、キャストというべきかわかりませんが、当時の大統領ビル・クリントンの会見映像をデジタル加工して使用しています。地球外生命体とのコンタクトという不明瞭なテーマを際立出せるため、これらの徹底的なリアリティ追及が高評価の一因となっているといも言えます。

映画コンタクトに関する感想や評価は?

現時点で人類は、地球外生命体とのコンタクトがないので、明確な答えがない結末が正解でしょう。しかし最後の最期で、エリーが携帯していたビデオが意外な証拠になるかもしれない展開は高評価と言えます。

映画祭で持てはやされる程の評価がある映画ではありませんが、映画「コンタクト」はまた見直したい映画のひとつには違いないでしょう。映画「コンタクト」は、「コアなファンが見たい映画ベスト○○○」にランキングされる評価が高い映画だと言えます。

理数系が専門的過ぎると見ている方が置いていかれますが、「コンタクト」はその辺はコンパクトにまとめ人間ドラマに重点を置いた高評価な映画です。そして、CGを使った冒頭シーンの数々の惑星と、エリーが宇宙へワープする際に目にした銀河は年月を経ても美しく高評価です。

映画コンタクトネタバレまとめ

映画「コンタクト」は主人公エリーがキャッチした地球外生命体の信号により、人類は今までの価値観がひっくり返る程の局面に立たされるあらすじとなっています。そんな中、遠い宇宙の果てでエリーは亡き父の姿をした地球外生命体とのコンタクトをすることになります。孤独を癒してくれるのは互いの存在だと言った地球外生命体の言葉は、人類に対しでもあり、エリーに対したものでもあったのでしょう。

映画「コンタクト」のあらすじ~結末ネタバレをまとめましたが、いかがだったでしょうか?映画「コンタクト」はネット配信で視聴可能です。それ以外では、DVD&ブルーレイでレンタルや購入が可能です。原作「コンタクト」は映画よりも壮大であらすじで、余韻のある結末となっていますので、映画で興味を持った方は原作もお勧めします。

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