エクリプスは実話の映画?スペインで話題のホラー作品のあらすじ・感想をネタバレ

スペインのホラー映画であるエクリプス。公開された当初はB級映画かと思われましたが、エンドロールの最後に実話を仄めかす内容の記述があった事で話題を集める事になりました。エクリスプスは実話を元にした映画なのでしょうか?今回は実話なの?と話題を集めたスペイン映画のホラー作品、エクリプスのあらすじをネタバレありで紹介し、既に視聴した人の感想なども合わせて紹介していきます。

エクリプスは実話の映画?スペインで話題のホラー作品のあらすじ・感想をネタバレのイメージ

目次

  1. エクリプスは実話映画?スペインで話題の映画の噂に迫る!
  2. エクリプスは実話映画?スペインで起こった実話説に迫る!
  3. エクリプスの映画あらすじネタバレ!
  4. エクリプスの感想や評価は?
  5. エクリプスは実話映画だった!

エクリプスは実話映画?スペインで話題の映画の噂に迫る!

今スペイン初のとある映画が話題になっています。それが邦題エクリプスというタイトルの映画です。内容としてはB級ホラーと言えるような内容ですが、そのエンドロールに流れた内容で一気に注目を集める事になりました。それはエクリプスが実話だという内容です。

エクリプスは本当に実話を元にした映画なのでしょうか?今回はスペインで話題沸騰中の映画、エクリプスの実話説の真相に迫るべく、元になったと言われた事件などについても簡単に紹介しつつ、実際に映画化される際のあらすじをネタバレありで紹介していきます。

エクリプスは実話映画?スペインで起こった実話説に迫る!

まずこの映画エクリプスで最も気になる部分である、実話説についてネタバレありで紹介していきます。

スペイン史上初の事件

まずこのエクリプスの実話説が唱えられたのは映画のエンドロール直前のシーンでそのような事を仄めかすシーンが含まれているからです。スペインの警察で初めて超常現象が認められた史上初の事件であり、映画エクリプスはその事件の担当刑事の事件報告書に基づいている事が示されています。事件が起こったのは映画の時代設定と同じ1991年のスペイン、マドリードです。

実話映画自体はそれほど珍しいものではない?

エクリプスは実話である事で話題になったホラー作品ではありますが、実話を元にした映画だけであればとりわけ珍しい物ではありません。犯罪物や戦争物などは実話がベースになっている作品も多く、洋画はもちろん、邦画でもあります。ホラーというジャンルに絞っても実話を元にした作品はこれまでにも数多く公開されています。

1973年公開の「エクソシスト」や1974年公開「悪魔のいけにえ」、1979年公開の「悪魔の住む家」など古い作品はもちろん、近年でも2013年公開の「死霊館」や2011年公開の「ザ・ライト -エクソシストの真実-」などは実話を元にした作品だと言われています。

これらの映画に共通しているのはあくまでも実話を映画のあらすじのベースにしているだけであって、その時起こった出来事をそのまま再現したドキュメンタリーではないという事です。どこまでが実話でどこからがフィクションなのかは分かりませんが、そのような想像をしながら視聴してみるのも面白いのではないでしょうか。

エクリプスの映画あらすじネタバレ!

ここからは実際に公開されたスペイン映画エクリプスのあらすじをネタバレありで紹介していきます。

警察に救助を求める通報

映画エクリプスのあらすじは1991年6月15日の深夜、午前1時35分、スペインのマドリードであらすじがスタートします。その日は雨の降っている夜でした。警察に一本の電話がかかってきまます。電話をかけてきたのは女性ですが、気が動転している様子で警察側の呼びかけに対し、「あいつがいる」と答えるばかりで、まともな応対は出来ない状態でした。

警察側が住所を聞くと、不思議と住所はスラスラと答えます。「ヘラルド・ヌニェス通り8番」と女性は答えますが、その言葉を最後に電話は切れてしまいます。そんな不思議な電話ではありましたが、刑事が1人現場に赴く事になりました。ネタバレしておくとこの刑事、ロメロ刑事が本作の元となった事件報告書を書いた刑事です。

ロメロ刑事が電話で告げられた住所に出向くと、建物の廊下に血痕が続いています。血痕を辿っていくと電話をかけたらしい女性を発見。女性は「子どもは4人で、まだ2人が中にいる」とロメロ刑事に告げました。ロメロ刑事が家の中に入っていく形で一旦あらすじが途切れます。

少女ベロニカの日常

映画エクリプスのあらすじはここから上記のあらすじの3日前、1991年6月12日に時間軸が戻ります。そしてその視点も本来のエクリプスの主人公であり、スペインでの公開時のタイトルにも名づけられている少女、ベロニカに移ります。ベロニカは15歳の少女で、母子家庭で育っています。父は既に他界し、母が飲食店を経営。兄弟の中では年長者のベロニカが弟妹の世話を焼いてなんとか生活しています。

ベロニカの家は全部で4人兄弟です。長女のベロニカはストレートで長い髪をしており、9年生。次女がショートヘアの少女のルシア、三女がロングヘアのイレーネ。この2人はルシアの方が年上ながら背はイレーネの方が高い為に、ルシアが口癖のように「イレーネより年上だから」とベロニカに訴えてきます。末っ子は長男のアントニートで三姉妹と比較しても幼く、メガネをかけている少年です。

長女のベロニカは家では母親代わりです。他の妹弟よりも先に起き、みんなの分の食事を支度。妹弟を起こして食事をさせます。まだ幼いアントニートのおねしょしたパジャマを洗濯機に放りこみながら、ベロニカは向かいのアパートの女性が踊っているのを羨ましそうに見つめます。壁から落ちた十字架を壁に戻し、モタモタとしている妹弟達を着替えさせると手を引いて学校に向かいます。

ネタバレすると映画エクリプスではベロニカは15歳とはっきり表記されますが、それ以外の妹弟や登場人物に関しての年齢は不明です。唯一年齢を知る術と言えるのがこの学校に行くシーンで、ベロニカと妹のルシア、イレーネは同じ制服を着ているのに対し、アントニートのみが付属の幼稚園のような組織に預けられる形となっている点だけです。

その日1991年6月12日はエクリプス、つまり日食があった日で、授業でも日食についての特別授業が行われます。授業では日食の歴史について勉強します。授業内容に関してネタバレすると、「原始文明では日食が闇が光を制すると考えられ、生け贄を捧げるのに最適な日とされた」事です。授業ではその後使い終わったカメラフィルムを使って日食を見ようという話になり生徒達は移動していきます。

日食の中のウィジャボード

他の生徒が日食を見る為に移動する中、ベロニカは同級生で親友のロサに引き留められます。ロサはさらにクラスメイトの女子生徒、ディアナとも約束しており、3人で学校の地下室に向かいます。ディアナがそこに「オカルト大百科」という名前のウィジャボードを隠していました。ネタバレしておくとこのウィジャボードは日本で言う所のこっくりさんです。

ロナはベロニカの境遇を不憫に思い、このウィジャボードで亡くなったベロニカを呼び出そうと考えていたのでした。薄暗い地下室の中、3人はろうそくを付けて最低限の灯りを確保。ウィジャボードを囲うようにろうそくを設置してガラスのコップに3人で指を置きます。これがウィジャボードのやり方でした。そして日食が起こると途端3人が指を置くコップの底が熱を持ち始めました。

ロナとディアナはその熱を持ったコップから咄嗟に指を離します。勢い余ってろうそくを倒してしまいウィジャボードの取扱説明書の一部が燃えてしまうのでした。しかしロナとディアナが慌てる中においてもベロニカだけは反応が違います。ベロニカは熱さで割れるまでの間コップに指を置き続け、コップが割れて指先をコップの破片で怪我をしても反応がありません。ベロニカは気絶してしまっているのでした。

ベロニカは気絶したまま何かをぶつぶつ呟いていますが、ロナやディアナには聞き取れません。ロナがベロニカに近付き耳を近付けると、のけぞったベロニカが口を大きく開きます。歯列矯正の器具が見える程に口を開いたベロニカ。ここで1つのシーンが区切られます。

奇妙な事が起き始める

シスターに診断を受けたベロニカ。ベロニカに不審な点はない為、シスターは低血圧と鉄分不足だろうと診断します。ベロニカはそのまま家に帰される事になり、ルシアとイレーナと共に帰路に付きます。ルシアとイレーナは学校から出てすぐ、「シスター・死神」と呼ばれる盲目のシスターがベロニカの方を見ていると言いますが、ベロニカには分かりませんでした。

帰り道、ベロニカ達は母が働く飲食店に立ち寄ります。ベロニカは今日の出来事を話そうとしますが、母は忙しそうにして取り合おうとしません。仕方なくベロニカはルシアとイレーナと共にお店を出て、アントニートを迎えに行って家路に付きます。アントニートの迎えもまたベロニカの日常の1つです。家に付くとベロニカは朝と同じく3人の妹弟の世話で忙しく動き回ります。

ここで1つネタバレするとウィジャボードはベロニカが持ち帰っています。しかしベロニカも妹弟達にウィジャボードを見せるつもりはなく棚の上に隠そうとしますが、何度やっても次の瞬間には床に落ちてしまう為、仕方なくベッドの下に隠すのでした。

最初に直接的にベロニカに異変が起こったのはその日の夕食の時間でした。ベロニカが硬直してしまったのです。最初に気付いたのは末っ子のアントニートでした。すぐにルシアも異変に気づきます。ルシアはどうしていいか分からず席を離れていたイレーネを呼びます。イレーネがベロニカの様子に牛乳をこぼしてしまった途端、ベロニカの動きも元に戻りました。

ベロニカは動きが止まった影響でこぼしてしまった自身のミートソースを落とそうと服を手揉み洗いします。手揉み洗いしながらふとベロニカが鏡を見ると左の方に身に覚えのない痣が出来ているのを見つけます。その痣の形はまるで人間の指が食い込んだような形の痣になっていました。

手揉み洗いを終えるとロサから電話がかかってきますが妹が電話を切ってしまいます。ベロニカは慌ててかけ直しますが、電話に出たのはロサの母親でした。ロサはディアナと既に出かけてしまったとの事です。ロサの母はベロニカも一緒に約束しているのだと思い、ロサへの伝言として8時までには帰って来いと伝えてほしいとベロニカに頼みますが、ベロニカはそんな約束など知らず軽くショックを受けるのでした。

しかしベロニカの気分がどれだけ沈んでいても家事は待ってくれません。ベロニカはアントニートをお風呂にいれます。その時ベロニカの部屋の方から物音が聞こえます。不思議に思ったベロニカはアントニートに待つようにいって自室の様子を見に行きますが、少しの間閉じ込められてしまうのでした。なんとか脱出してお風呂場に戻るとアントニートがやけどを負ってしまっているのでした。

まだ幼いアントニートにやけどを負わせてしまった事でベロニカは責任を感じながら軟膏を塗ってあげます。落ち込んだ様子のベロニカにアントニートは慰めようと「姉さんのせいじゃない。別の人がやった」と言うのでした。ベロニカは気を取り直して夕食の食器の皿洗いを始めます。リビングにあるテレビからはアントニートが好きでお風呂場でも歌っていた「ゼンテージャ」が流れていました。

ベロニカの夢

妹弟達が眠りについてベロニカも眠りに入りますが、流石にヴィジャボードをベッドの下にしたまま眠る気にはなれないベロニカはヴィジャボードをクローゼットに移動させてから眠りに入りました。その日ベロニカは不思議ないくつかの夢を見ます。

1つ目の夢では深夜に目を覚ます所から始まります。ふと気がつくとヴィジャボードを入れていたクローゼットが開いています。そしてその中にはルシアとイレーネが入っていました。しかもその奥から死んだはずの父がやってくるという所で目を覚まします。しかし目を覚ましたと思ったのもまた夢の中の出来事で、ベロニカはシーツから伸びたたくさんの黒い手に体中を掴まれて拘束されるという夢も見ています。

ネタバレするとベロニカは最初の夢から最後の夢まで現実と夢の区別が付いていない状態です。そして最終的に目を覚ますのは普段より遅い時間、ルシアやイレーネ、アントニートに起こされてでした。ベロニカはハッとして学校に向かい、ギリギリ間に合ってなんとか登校する事が出来るのでした。

阻害されるベロニカ

授業が始まるとベロニカはロサとディアナの様子が気になります。今まで自分も混ざっていた手紙のやりとりがパタっと自分には来なくなってしまったのです。ベロニカは悲しい気持ちになります。ベロニカは空いた時間に昨日、ヴィジャボードを行った部屋に行きます。そこには盲目のシスターがいました。盲目のシスターはベロニカを見るなり、1つの忠告をします。

その内容をネタバレするとなんと盲目のシスターは「何か悪いものが憑いているから、弟妹を守りなさい」と言うのでした。そんな事を言われたベロニカは「何から守ればいいのか」と質問します。盲目のシスターはそんなベロニカの質問に「あなたが呼んだ。いつも一緒に行動している」と断片的な情報をベロニカに伝えるのでした。

場面が切り替わって放課後、ベロニカはロサがバイクにまたがる男性と話をするのを見かけます。ベロニカはロサに男性が誰なのかを質問すると、ロサはいとこの同級生のフェリペだと答えます。一緒にいたディアナから「週末ロサの両親がいないから、パーティーをするの」と告げられます。しかしこのパーティーにもベロニカは呼ばれていないのでした。

ベロニカはその場で自身が誘われていない事を訴えます。するとディアナは「あなたは子守があるもんね」と皮肉交じりに答えるのでした。ここで再びあらすじが進行しベロニカは家に帰宅します。帰宅したベロニカは盲目のシスターに言われた言葉も考え、魔除けをしようと考えるのでした。オカルトの本を頼りに「バイキングの守護シンボル」を書き写して部屋に吊るすのでした。

そんな事をしているとベロニカ達の家を初老の女性、ホセファが訪ねてきました。ネタバレしておくとこのホセファはベロニカ達の住む家の家主です。ホセファはベロニカに夜中にバタバタと暴れる音が聞こえる、階下の天井に黒い染みが出来ているとベロニカに苦情を訴えるのでした。

ホセファが帰るとベロニカは室内無線からベロニカの名を呼ぶ声を聞きます。同時にベロニカが書き写して吊るしていた「バイキングの守護シンボル」が突然燃えてしまいました。そしてベロニカは昨日の夢で見た黒い手がルシアに伸びている現場に出くわします。ベロニカは必死に助けようとしますが、ハッと気がつくとなぜかルシアの首を絞めてしまっている事に気が付きます。

怖くなったベロニカは姉弟全員でリビングで寝ようと提案し、妹弟達はそれを受け入れます。眠りに付こうとするとベロニカは再び黒い影を見て身構えます。ベロニカは十字架をかざしながらその黒い影に近付いていくと、黒い影の正体は母親でした。母親だと気付いたベロニカは脱力します。しかし母親はベロニカに露骨な不快感を示し、妹弟に変な事を吹き込むな、眠れなくなるではないかとベロニカを叱るのでした。

行動を起こすベロニカ

結局1人寝る事になったベロニカは再び夢を見ます。朝、ルシアとイレーネ、アントニートが起こしに来る所から始まります。ベロニカが起きたのを確認するとルシアとイレーネはそれぞれにベロニカの両腕を噛み始め、アントニートはベロニカの首を締め始めます。そばに母親の姿も確認できますが助けようとしません。そして「大人になりなさい」と言って下腹に手をかざします。下腹に血がしたたる所でベロニカは目を覚ましました。

夢はあくまでも夢ですが不思議な事にベッドには確かに血の跡が残ってしまっていました。ベロニカはベッドの血痕を拭き取りますが不思議な跡を見つけてマットレスを立ててみます。マットレスの裏側には黒いカビのようなものが人の形を模す状態になった跡を見つけます。気になったベロニカは妹弟達のベッドも確認しましたが妹弟達のマットレスの裏側にも同じ物があるのでした。

さらにアントニートが「昨日、本をパパが読んでくれた。今夜も来て連れていくと言ってた」とベロニカに話します。ベロニカはこの事から狙われているのが自分だけでなく妹弟達も狙われていると考えます。そこでベロニカは自分にかかった呪いをなんとかしようと考えます。妹弟達を連れて母の店にいくと、妹弟達を母に預けて出かけます。

ベロニカが訪れたのは学校の地下室、地下室には待っていたかのように盲目のシスターがいました。ベロニカは呪いを解く方法が無いかと盲目のシスターに尋ねます。すると盲目のシスターは「あなたが開いた扉から戻して、壊せ」と答えるのでした。さらに詳しく聞きたいベロニカでしたが盲目のシスターを別のシスターが呼びに来てしまいます。盲目のシスターは「答えは書物の中にある。過ちを正して」と言い残して去っていきました。

ベロニカはヴィジャボード「オカルト大百科」の取扱説明書を確認してみます。そこには死者との交信を終える時の為の儀式がある事が記されていました。しかし肝心の儀式の方法は最初に儀式を行った際に燃えてしまって読む事が出来ませんでした。ベロニカは仕方なく同じ物を購入し改めて取扱説明書を確認します。そこには方法の他、しなかった場合どうなるかまで書かれていました。

その方法としなかった場合はネタバレすると「交信を終える時に、別れを告げる事。でないと、取り憑かれてしまう」と書かれていたのでした。そこでベロニカは再び儀式をして正しい終わらせ方をしようと考えるのでした。しかしベロニカ1人では儀式を行う事が出来ません。ベロニカはロサの家を訪ねる事にするのでした。奇しくもロサの家ではパーティーが行われている最中でした。

大勢の同級生が騒いでいる中、ベロニカはロサとディアナを発見。2人にもう1度ヴィジャボードをしようと訴えますが2人とも嫌がります。さらにここで2人がベロニカを避けるようになった理由もネタバレされます。最初の儀式でベロニカが気絶した際、「15日に死ぬ」と呟いていたというのです。それを気味悪がって2人はベロニカから距離を置くようになったのでした。結局ベロニカは2人から協力を得る事は出来ないのでした。

ベロニカは帰路に自身のドッペルゲンガーとすれ違います。いよいよ気持ち悪くなったベロニカは母の店に帰ると「店を閉めて逃げよう」と訴えます。しかし母は無理だと一喝。しかしベロニカに世話を任せている事も自覚していたので世話に疲れたのだろうと考え「明日、みんなで公園へ行こう」と言ってベロニカを納得させようとします。ベロニカは落胆しながら妹弟達と家路につくのでした。

しかしベロニカは諦めるわけにはいきません。家に帰ると妹弟達と共に儀式を行おうと考えるのでした。放っておいたら巻き込まれてしまうのは明白なのでそうなる前に協力してもらってでもなんとかしようと考えたのです。まずベロニカはアントニートにバイキングの守護シンボルを壁に書き写すように伝えます。アントニートは壁に書き記していきますが、途中でページがめくれてしまい「召喚のシンボル」に変わってしまうのでした。

この変更に気がつかないままベロニカは、ルシア、イレーネと3人で儀式を行おうとします。前回の儀式もロナ、ディアナと3人で行ったのでこれでもいけるはずと考えるのでした。儀式の準備を一通り行うと儀式を開始します。ベロニカは「立ち去ってくれ」と言いますが、何か変化が起こる事はありません。他の対処法として歌を歌うとあった為、ベロニカは「センテージャの歌」を歌ってみるのでした。

すると触れていたコップが突然動き出し転がってしまいます。まるで意志を持ったように部屋を出たコップは廊下の奥に進んで行きました。コップはベロニカの部屋の前で止まりベロニカはそれを拾い上げようとします。すると突然部屋のドアが開き、マットレスがそびえ立っていました。そのマットレスから黒い手が何本も出ていきます。ベロニカの「逃げろ」という叫び声と共に電球が割れて家の中が暗くなるのでした。

エクリプスの結末

ネタバレするとここであらすじがようやく映画冒頭のシーンに追いつきます。警察に「あいつがいる」と通報したのは母親ではなくベロニカだったのです。住所まで告げたベロニカはアントニートが黒い影に連れて行かれたのを見て追いかけようと電話を切ったのでした。アントニートがやけどさせられた事を思い出したベロニカはお風呂場に向かってみます。洗面所まで辿り着いたベロニカは突然見えない何かに吹き飛ばされてしまいます。

鼻血を流したベロニカはお風呂場でアントニートを発見、夢中で抱き上げると扉の外へ出ます。さらにルシアとイレーナとも合流して、家の外に出ようとします。ここで十字架が壁から飛び出るシーンが流れます。ここで廊下にいた母親の動きもネタバレされます。母親が廊下にいたのは警察が出動してきたのを見かけた為でなんとなく嫌な予感がして自宅に走っていたからだったのでした。

母が自宅に向かっている頃、ベロニカはアパートを出ようとエレベーターにのります。ルシアとイレーネを先に乗せますが、そこでベロニカはエレベーターのガラス鏡を見てなぜか抱いていたはずのアントニートの姿がない事に気づきます。ベロニカはアントニートを迎えに行く為、ルシアとイレーネに先に行くように伝えて部屋に戻るのでした。

アパートの下にパトカーが集まる中、母親はルシアとイレーネと再会し嬉しさから抱き締めます。そこにやってきたのがロメロ刑事だったのです。そして「子供が4人いて、まだ2人が中にいる」と冒頭のあらすじでも告げたセリフでロメロ刑事を中に見送るのでした。

一方でベロニカは懸命にアントニートを探していました。お風呂場でアントニートを見つけ抱きしめますが、ベロニカはシャワーカーテンの向こうから現れた黒い影に殴られアントニートを取られてしまいます。割れた鏡のガラスを手にしたベロニカは廊下を進んで行きます。自室のクローゼットにアントニートが隠れている事に気がついたのでした。

ベロニカはここでふと冷静になって盲目のシスターの「あなたと一緒に行動している」という言葉を思い出します。そしてこれは自分のせいで起こっていると思ったベロニカ、持っていたガラスの破片で自身の首を切ります。その瞬間、ベロニカの身体がのけ反り、口が開きます。黒い影と手がベロニカの口から入ろうとしているのでした。

そしてあらすじは冒頭で途切れたシーンに追いつきここからはロメロ刑事の視点であらすじが展開されていきます。ロメロ刑事がそこで見たのは空中浮遊して口を開いたベロニカと奥にいるアントニートでした。ベロニカは糸が途切れたように意識を失うと落下します。担架に乗せられたベロニカに母が駆け寄ります。しかし1991年6月15日午前2時、ベロニカの死亡が確認されたのでした。

署に戻ったロメロ刑事はしばらく考えた後にタイプライターに向かい始めます。ここで入力されるのがこの映画エクリプスが実在の事件を題材にしている事を示す内容になっているのでした。このタイプライターによる入力が映画エクリプスのあらすじの最後を締めくくっています。

ちなみにこのタイプライターによると、実際にスペインで起きた事件の際ではその後、現場に急行した刑事2名が体調不良を訴え、2週間休養。さらにこの報告書を手掛けたロメロ刑事自身も事件の1カ月後には自ら異動を要請するなどした事が明かされ、最後に「刑事が超常現象を認めたスペイン史上初の事例だ」と記されています。

エクリプスの感想や評価は?

エクリプスのあらすじをネタバレありで紹介した所で、ここからは既にエクリプスを最後まで視聴した人の感想をネタバレありで紹介していきます。

ホラー映画として見た場合、エクリプスはB級映画だとする人が多いです。この映画が映画として成立している大きな要因として「スペイン史上初の事件」である事があるわけですが、このスペインでの実話を元にしている事が分かるのは映画の最後です。この事実があってこその映画である為、出来るならこの事実を冒頭に描く構成にしてほしかったとする感想は非常に多いです。

また邦題であるエクリプスは日食を意味するわけですが、スペインでの原題であるベロニカとして見た方がいいとする感想も多数見られます。確かに日食が1つのきっかけだったとは言えますが、あらすじを読む限りではそう考えてもおかしくない内容と言えます。

単純な映画のあらすじの感想として多いのは、その怖さよりもベロニカの境遇に関しての内容が多くなっています。妹弟達の母親代わりである事など、ベロニカはまだ子供でありながら大人である事を周囲から求められ、挙句には友人達から仲間はずれにされるような事態にも陥っています。周囲の大人達がもっと配慮すべきだとする感想もあります。

エクリプスは実話映画だった!

映画エクリプスはスペインで実際に起きた不可思議な事件、つまり実話を元にした映画として注目を集めた映画です。単純な内容だけならもっと怖い映画はあると言われながらもそのあらすじが実話を元にしているとするとその恐怖感が助長される映画だと言う事ができます。

スペイン初の映画としての評価はそこまで高いわけではありませんがスペインでの実話を元にしている事もあってあくまでも実話を元にしている事を知った上で見てほしい映画としておすすめされる事も多いです。まだエクリプスを視聴していないという人は1度視聴してみてはいかがでしょうか。

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