東京タワーの映画あらすじと魅力は?ラストの結末もネタバレ【黒木瞳】

直木賞作家・江國香織さんの小説を映画化した映画「東京タワー」。源孝志監督のもと2005年に映画化しました。主演は黒木瞳さんと岡田准一さん。黒木瞳さんと岡田准一さん、寺島忍さんと松本潤さんとの対照的な2組の年上女性と青年カップルの純愛を描くラブストーリーです。映画「東京タワー」とはいったいどのようなあらすじで、ラストはどのような結末にになったのかをネタバレしています。

東京タワーの映画あらすじと魅力は?ラストの結末もネタバレ【黒木瞳】のイメージ

目次

  1. 東京タワーの映画あらすじや結末が気になる!
  2. 東京タワーの映画キャストを紹介!黒木瞳が主演!
  3. 東京タワーの映画あらすじをネタバレ!
  4. 東京タワーの映画結末をネタバレ!
  5. 東京タワーの映画の魅力とは?
  6. 東京タワーの映画あらすじと魅力まとめ!

東京タワーの映画あらすじや結末が気になる!

2005年に黒木瞳さん主演で公開された日本映画「東京タワー」。日本テレビの制作により映画化され、東宝配給により公開されていました。

「東京タワー」といえば、リリー・フランキーさんが亡き母への思いをつづった自伝小説をオダギリジョーさんと樹木希林さんの共演で映画化された「東京タワーオカンとボクと、時々、オトン」を思い出す人も多いようですが、今回ご紹介する「東京タワー」は黒木瞳さん演じる年上女性と岡田准一さん演じる青年が恋に落ちる純愛映画です。

20歳以上年上の女性と恋に落ちた青年の心情をつづった作品となっています。詩のように美しいセリフの数々や美しい四季をバックにした東京タワーシーンなどに心惹かれるファンが多く、公開から14年経とうとしている現在でも愛され続けている映画作品です。

では、黒木瞳さん主演の映画「東京タワー」とはいったいどのようなあらすじの映画だったのでしょうか。映画「東京タワー」のあらすじや結末をネタバレさせながら、ご紹介します。

東京タワーの映画キャストを紹介!黒木瞳が主演!

映画「東京タワー」では黒木瞳さんをはじめ、豪勢なキャスト人が起用されていました。ここでは、東京タワーに出演したキャスト人と演じた役についてネタバレします。

黒木瞳/浅野詩史

黒木瞳さんが演じたのは41歳の人妻・浅野詩史(あさのしふみ)です。詩史の夫・浅野を演じたのは岸谷五朗さん。詩史の夫・浅野は売れっ子CMプランナーで、収入も十分。そのため、詩史も青山の一等地にセレクト・ショップを持ち、東京タワーを見渡せる高級マンションに暮らしていました。

岡田准一/小島透

V6の岡田准一さん演じたのは、映画「東京タワー」におけるもう一人の主人公、19歳の大学生・小島透(こじまとおる)。透は余貴美子さん演じる詩史の友人・小島陽子の一人息子です。黒木瞳さん演じる詩史とは不倫関係にあり、詩史の東京タワーを見渡せるマンションの一室で愛し合っていました。

寺島しのぶ/喜美子と松本潤/耕二

映画「東京タワー」では、東京タワーが見守ってくれる場所を舞台に2組の恋が展開していきます。1組は詩史と透のカップル、そしてもう一組は寺島しのぶさん演じる人妻・川野喜美子嵐の松本潤さん演じる大原耕二のカップルです。耕二は透と高校時代からの友人で、透と同じ19歳。バイト先で出会った喜美子と耕二は不倫の仲となります。

その他豪華なキャスト人

黒木瞳さん、岡田准一さん、寺島しのぶさん、松本潤さん以外にも豪華キャストが出演されていました。詩史の夫役を演じたのは岸谷五朗さん。喜美子の夫・川野を演じたのは雨上がり決死隊の宮迫博之さん。他にも、平山あやさん、加藤ローサさん、半田健人さん、余喜美子さんなど、豪華な俳優陣が出演していることでも話題となりました。

東京タワーの原作

映画「東京タワー」の原作は直木賞作家である江國香織さんによる小説です。2001年12月7に発行されており、現在では電子著書としても発売されています。数々の賞を受賞し、小説以外にも、詩作や海外絵本の翻訳をなども活躍されている江國さん。東京タワータワー以外にも「冷静と情熱のあいだ」「間宮兄弟」などが映画化されています。

東京タワーの映画あらすじをネタバレ!

映画「東京タワー」とはいったいどのような内容だったのでしょうか。ここからは「東京タワー」のあらすじをネタバレしていきます。

透と詩史

文学が好きな大学生・小島透(岡田准一)19歳。ある日、透は母親の陽子(余喜美子)に浅野詩史(黒木瞳)主催のパーティに連れて行かれます。パーティ会場で初めて出会った2人。19歳と41歳。ひと回り以上も年の離れた2人ですが、透と詩史は次第に恋に落ちていきます。

詩史の夫は有名なCMプランナーで、自身は青山の一等地にセレクトショップを経営していました。裕福な詩史は高級タワーマンション住まいで、何一つ不自由のない生活。しかし、どこか心の空虚さを感じていました。詩史は透と会い、愛し合うことで、その空虚さを満たしていきます。

透は世間の穢れや雑踏から遠ざかるようにして、綺麗な音楽や文学に囲まれた暮らしの中、ひたすら詩史からの連絡を待ち続け、自分の心を解き放つように大人な詩史との恋愛関係に溺れていきます。

耕二と喜美子

透の親友で同級生・大原耕二(松本潤)19歳。年上好きな耕二は高校時代、同級生の女の子・吉田(平山あや)の母親に手を出し、そのことが吉田(平山あや)にバレてしまい大騒動となった過去があります。そんな過去がありながらも、透と詩史の関係の話を聞き、興味を持った耕二はバイト先で知り合った人妻・川野喜美子(寺島しのぶ)と関係を持ちます。

川野喜美子(寺島しのぶ)35歳は夫との生活に嫌気がさしており、欲求不満を抱えていました。自分の存在意義を見失っていた喜美子がそんな時に出会ったのが、若くてイケメンの耕二でした。耕二にどんどんのめり込む喜美子。しかし、喜美子の熱に反して、遊びの延長だった耕二は喜美子が自分に夢中になっていく様子に冷めていってしまいます。

関係がバレてしまう透と詩史

詩史(黒木瞳)は夫・浅野(岸谷五朗)から疑いの目を向けられるようになり、透と会えなくなってしまいます。詩史からの連絡が来なくなってからも、今か今かと連絡を待ち続けて1日が終わる透(岡田准一)。詩史に会いたくてたまらない透は積もり積もった思いを爆発させるように、詩史が新しくオープンさせる店のパーティに出席します。

透がパーティ会場に現れた姿を見て動揺する詩史。動揺する詩史の姿を見た浅野は、薄々感じていた疑惑を確信に変え、透を会場の外へと連れ出します。プールの高跳び台へと場所を変える透と浅野。大人の男として、極めて冷静に話をする浅野でしたが、感情のままにぶつかってくる透に理性を抑えきれなくなり、透を殴り、プールの高跳び台から透を突き落としてしまいます。

ずぶ濡れになりながら透は、自分には何の力も経済力もない、あるのは詩史を愛しているという想いだけだと気づきます。一方その頃、パーティ会場では透の母・陽子(余喜美子)にも詩史と透の関係がバレてしまい、大騒動となっていました。その後、陽子は詩史と透の仲を引き裂くようにして、透をパリへと留学させるのでした。

東京タワーの映画結末をネタバレ!

透が留学したことで、関係は終わってい待ったかに見える透と詩史。しかし、そこには距離を離され時が経っても、忘れることができず離れられない2人の恋心がありました。2組のカップルの恋の行く末はどうなってしまうのでしょうか。映画の結末のあらすじとネタバレをご紹介していきます。

耕二と喜美子の結末

年相応の恋人・由利(加藤ローサ)がいるにもかかわらず、耕二(松本潤)は喜美子(寺島しのぶ)との関係を続けていました。そんな中、母親に手を出したことで家庭を壊してしまった高校時代の同級生・吉田(平野あや)が耕二に近づいてきたことで、修羅場となり、耕二の周りの関係は一気に結末を迎えます。

喜美子と喧嘩別れをしてしまった耕二ですが、最後には喜美子のフラメンコの発表会に耕二が花束も持って現れます。結局、花束を喜美子に直接渡すことなく、会場を車であとにする耕二ですが、車で追ってきた喜美子に後ろから衝突され2人は再会を果たします。

後ろから衝突され、あっけにとられた耕二を尻目に、これまでの想いを全てぶちまけた喜美子はすっきりとした表情で去っていきます。耕二はそんな悪びれる様子のない喜美子の顔を見て、ついつい笑ってしまいます。結局、耕二は喜美子から振られる形となり、2人の関係は終止符を迎えるのでした。

透と詩史の結末

周囲に不倫関係がバレ、透がパリへと留学したことで、関係に終止符を打たれてしまった透(岡田准一)と詩史(黒木瞳)。浅野(岸谷五郎)は詩史の過ちを許してくれました。詩史は、自分の過ちを許し、穏やかな元の生活を取り戻そうとしてくれる浅野と一緒にいれば、この先何一つ不自由することなく生活出来るということは分かっていたはずでした。

しかし、幾月かの時が経っても詩史の心は透に囚われたままでした。浅野と離婚した詩史は陽子から透の居場所を聞き出し、透が留学しているパリに行きます。パリにいた女性から「あなたに似た顔の人をずっと描いている青年がいる」と聞かされた詩史は、その情報を頼りに透を探し出すのでした。

そしてついに、美しいパリの街で再会した透と詩史。再会を果たした2人は永遠の愛を誓いあうように唇を重ねるのでした。

東京タワーの映画の魅力とは?

不倫を題材とした映画ですが、「東京タワー」を見た人はみな口を揃えて美しい映画だと言います。友人の息子と年の離れた人妻とのありえないとも思える恋愛ドラマですが、未だ根強いファンが多いのは、いったいどうしてなのでしょうか。「東京タワー」の魅力をネタバレします。

一途な恋

透・詩史、お互いが一途に愛し思い合う様子にとても心惹かれます。透は詩史が好きだといった本を読み、詩史が好きな音楽を聴き、詩史の全てを知ろう、愛そうと一途に恋をしていました。

そして詩史も友人の息子である20歳も離れた青年を想うという、究極の背徳の恋を一途に貫き通します。一度は透のことを思い、自ら悪役となることで透と別れの道を選ぶものの、やはり透を想う気持ちを捨てることなどできず、再び透に会いに行くことで詩史は透への愛を証明します。

お互いを思う一途な恋をする透と詩史を見ていると、胸がとても熱くなります。2人の関係を見て、いつか自分もこんな情熱的な恋をしてみたいと憧れた人も多いのではないでしょうか。

主人公たちを取り巻く人々

不倫という関係の透と詩史を取り巻く周りの人々の演技にも注目です。息子・透と友人・詩史の関係を知って怒り狂う母親・陽子を熱演したのは余喜美子さん。透と詩史の関係を知ったときに言った「息子の一番きれいな3年間を独り占めしたんだから、もう満足でしょ?」と言った時の表情が、全力でわが子を守りたい母親そのもので圧巻でした。

そして、詩史の夫・浅野を演じた岸谷五朗さんの演技もとても素晴らしいものでした。妻の不倫を知ってなお、冷静に大人な対応をする浅野。透と対峙した際、感情的になり殴ってしまいますが、殴ったところで愛する妻の心は自分から離れてしまっていることを感じていたにありません。最後に赤ちょうちんで飲む姿には男の悲哀がにじみ出ていました。

すべてが美しい

ジャニーズの中でも特にイケメンな岡田准一さんと松本潤さん。映画が公開された当時は、彼らも映画の役に当たる透と耕二と同年代の20歳そこそこでした。若いイケメン2人が見せる贅肉のない美しく引き締まった身体や時折見せる恋に焦がれた切ない表情がとても美しいと話題となりました。

そしてもちろん、ヒロインである黒木瞳さんと寺島しのぶさんもとても美しい。年下の青年に恋をする大人の女性の色気がただよい、時折見せる淫靡な表情がとても美しいと話題となりました。

また、東京タワーが見えるきらめく夜景や、詩史の経営するセレクトショップ、詩史が住んでした高級タワーマンション、軽井沢の別荘など、登場する場所さえも全てが美しいもので、映画を見る人々を虜にしました。

非日常的だからこそ楽しめる

あらすじのネタバレを読んでいると、こんな恋物語ありえないと思ってしまう人もいるでしょう。ですが、この映画をただの不倫映画で片付けてしまうのはもったいないです。たしかに、不倫というのは現実社会においてはよろしくないことです。しかも、友人の息子と恋に落ちるというありえない展開でもあります。

しかし、よく観察してみると、これは純粋に愛をも求めさまよう男と女の恋物語です。むしろ、映画を見ていると多くの障害をかかえながらもここまで愛し合うことのできる2人が羨ましくなるのではないでしょうか。ここまで全身で誰かを愛することが出来るだろうかと、愛について考えさせられる映画でもあります。

映画を盛り上げる曲

映画「東京タワー」の主題歌になっていたのはノラ・ジョーンズの「スリープレス・ナイト」と山下達郎さんの「FOREVER MINE」。映画を盛り上げてくれる最高の曲となっています。特に、ラストシーンにかかる山下達郎さんの「FOREVER MINE」は最高にロマンチックな気分に盛り上げてくれます。

東京タワーの映画あらすじと魅力まとめ!

いかがだったでしょうか。映画「東京タワー」のあらすじやネタバレについてご紹介してきました。少し古い映画ですが、「映画の中でこれが一番好き」というファンの人も多く、黒木瞳さんの代表作にもなりうる映画の1つではないでしょうか。また、岡田准一さん、松本潤さんの若かりし日のを見ることのできる貴重な映画でもあります。

対照的な2組のカップルを描いたラブストーリー。批判的なイメージの強い不倫ですが、この映画を見ると不倫を超えた純情だといえるでしょう。あらすじを知り、ネタバレを知ってしまうと、気になって実際に映画を見たくなってはきませんか?映画を知らなかった人もこれを機に、映画「東京タワー」をご覧になってみてはいかかがでしょうか。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ