2018年12月12日公開
2018年12月12日更新
映画ルイスと不思議の時計のあらすじと感想ネタバレ!ハリーポッターの原点?
映画『ルイスと不思議の時計』は、2018年公開のアメリカ映画です。家族みんなで楽しめるファミリー映画ですが、「怖く作ってくれ」というスピルバーグの注文を受けてイーライ監督が粋な計らいをしています。『シャイニング』『鳥』など過去の有名なホラー映画のパロディシーン満載なのです。そんな話題作、映画『ルイスと不思議の時計』のネタバレあらすじと感想から「ハリーポッターの原点?」の真偽解明まで徹底調査しお届けします。ぜひご覧ください!
目次
ルイスと不思議の時計のあらすじや感想ネタバレが知りたい!
出典: http://kinezo.jp
映画『ルイスと不思議の時計』は2018年に日本でも封切られたアメリカ映画です。「怖く作ってくれ」というスピルバーグの注文を受け、昔のホラー映画を彷彿とする粋な演出があったり、原作小説が、あのハリーポッターの原点とされていたり話題満載です。そんな映画『ルイスと不思議の時計』のあらすじや感想ネタバレが知りたいという方も多いことでしょう。これから映画『ルイスと不思議の時計』の世界へあなたをお連れします!
ルイスと不思議の時計とは?
ルイスと不思議の時計の映画作品情報
1973年に発表されたジョン・ベレアーズのファンタジー小説「壁のなかの時計」を映画化したのが、今回お届けしているアメリカ映画『ルイスと不思議の時計』です。2018年にアメリカをはじめ、世界各国で公開されました。日本でも同年10月12日に封切りされています。ちなみに、原作小説はあの『ハリーポッター』の原点としても有名です。(これについては後に詳しく解説します!)
主な配役は、魔法使いジョナサンを映画『ジュマンジ』などで有名な個性派俳優ジャック・ブラックが演じ、隣家に暮らす一流魔女のツィマーマン役には、オスカー女優のケイト・ブランシェットが配されています。また、これまでホラー作品やサスペンス作品で活躍してきたイーライ・ロスが監督を務めています。
ルイスと不思議の時計を手掛けた映画監督は?
映画『ルイスと不思議の時計』でメガホンをとっているのは、1972年アメリカ・ボストン出身の映画監督、俳優のイーライ・ロスです。彼は、近年とくに新世代のホラー映画監督として、注目を集めています。父親はハーバード大学教授で精神分析医、母親は画家というユダヤ系の家庭で育ちました。幼少時に見た『エイリアン』に心惹かれて、8ミリ映画を撮り始めたといいます。
ニューヨーク大学映画学科の卒業記念映画制作で、『レザボア・ドッグス』のパロディ短編映画『レストラン・ドッグス』で監督し学生映画祭で銀賞を受賞ました。大学卒業後、「カルトの帝王」の異名を持つデヴィッド・リンチと知合い、彼のウェブ短編映画制作を手伝います。その後2003年に映画『キャビン・フィーバー』で監督デビューをはたしています。
出典: https://eiga.com
2006年バックパッカーの旅行先での監禁事件を描いた『ホステル』でブレイクします。『パルプ・フィクション』などで知られるタランティーノ監督に高く評価され、彼の映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』などに俳優として出演しています。2016年 キアヌ・リーブス主演映画『ノック・ノック』でスリラー映画に進出。2017年にはブルース・ウィリス主演映画『Death Wish』でアクション映画に初挑戦しています。
あらすじ概要
ここで映画『ルイスと不思議の時計』の簡単なあらすじを紹介しておきましょう。主人公は両親を交通事故で亡くした少年ルイス。彼は、母方の伯父であるジョナサンの古い屋敷に引き取られます。この伯父さんが実は、不思議な力を使える魔法使いでした。ただし、隣に住むきれいで優しい女性ツィマーマンによると、伯父さんの魔術は二流の”ポンコツ”でした。ちらみに彼女も魔女です。ただしこちらは超一流!
ルイスは、そんな2人とたくさんの時計に囲まれた屋敷で暮らし始めます。ある日のこと、偶然ルイスは人類を破滅へと招く力を持つ「不思議な時計」が、屋敷のどこかに隠されていることを知ります。ここから、2人の魔法使いとルイス少年の時計探しの冒険が始まるのでした…。
ルイスと不思議の時計はハリーポッターの原点?
ハリーポッターの原点と言われる理由は?
次に趣向を変え、SNSでよく目にする『ルイスと不思議の時計』が「ハリーポッターの原点」と言われる理由について探ってみましょう。
SNSなどで『ルイスと不思議の時計』を検索すると必ずと言ってよいほど『ハリーポッター』という言葉が出てきます。「ハリー・ポッターの原点といわれている」という件(くだり)が目につくのです。その理由はどこにあるのでしょうか?まず内容からですが、『ルイスと不思議の時計』(元の題は「壁のなかの時計」)も『ハリーポッター』もともに魔法使いのファンタジー小説で全体の雰囲気はよく似ています。
どちらも両親を亡くした主人公の少年が魔法使いと出会うという物語のはじまりがとってもよく似ています。『ルイスと不思議の時計』の原作小説『壁の中の時計』は1973年に出版されていて、時系列で考えても『ハリーポッター』の前に位置しているので「原点」という言葉に矛盾はありません。
『ハリーポッター』原作者の説明は?
しかし、『ハリーポッター』原作者のJ・K・ローリングは、取材のなかでハリーポッターの着想について次のように語っています。「ロンドン行きの列車に乗っているときに、ふとアイデアが浮かびました。やせている少年の姿など列車のなかで過ごした4時間ほどの間にたくさんのアイデアが浮かんだのです。」と。ただしここでは、『壁の中の時計』(ルイスと不思議の時計)については一言も触れていません。
『ハリーポッター』執筆について彼女は次のようにも言っています。「ハリーポッターで一番影響を受けた本は、エリザベス・ケージの『まぼろしの白馬』です」。そして、リチャード・スカーリー、イーディス・ネズヒットの『宝探しの子供たち』、C・S・ルイスの『ナルニア国物語』、J・K・トールキンの『指輪物語』、そしてシェークスピアなどに影響を受けたり興味を持ったとも。ここでも『壁の中の時計』は出てきません。
これまでの事実からは、『ルイスと不思議の時計』と『ハリーポッター』が一部で似通ったシチュエーションを持っていることはわかりますが、「ハリー・ポッターの原点といわれている」という件の理由にはなっていません。それでは、SNSなどで見られる「原点」問題はどこに端を発しているのでしょうか?
もしかしたら『ルイスと不思議の時計』の宣伝のために有名な『ハリーポッター』を使ったのかな?という疑問が湧いてきます。そこで、『ルイスと不思議の時計』の公式HPを見てみました。公式HPに記載されていたのは?…というと、やはりそこにはハリーポッターという言葉はありませんでした。
ハリーポッターの原点?の結論
では、何が元になっているのか、さらに調べていくと…、なんと『ルイスと不思議の時計』の本の帯に書かれていたのです。「ハリーポッターの原点と話題騒然の新シリーズ」と。さらに、その後のシリーズ『オペラ座の幽霊』の帯では「ハリーポッターの原点」と大きく目立つように白抜き文字で書かれています。どうやらこの”本の帯”が、「ハリーポッターの原点と言われる理由は?」の結論となりそうです。
ルイスと不思議の時計の映画登場人物と吹き替え声優紹介!
続いてこの映画『ルイスと不思議の時計』の登場人物と日本語吹き替え版の声優について解説してまいります。
ルイス・バーナヴェルト/高山みなみ
<登場人物>この映画『ルイスと不思議の時計』の主人公は、両親を自動車事故で亡くし、伯父のジョナサンに引き取られることになった10歳の少年ルイス。言葉が大好きで辞書を片時も離しません。その反面、スポーツは大の苦手。テレビヒーローの真似をして、転校先の学校でもゴーグルをかけているなど、すこしばかり変わった少年です。
<声優紹介>映画『ルイスと不思議の時計』日本語版で主人公ルイスの声を担当するのは、声優で歌手、ナレーターもこなす高山みなみです。声優としての代表作として『名探偵コナン』の江戸川コナン役が有名ですが、20年以上務めているこの役で、彼女の声は幅広い世代に認知されることになります。その他の作品としては、彼女の名前を世に知らしめた『魔女の宅急便』のキキ役や『ドラえもん』スネ夫のママ役などがあります。
ジョナサン・バーナヴェルト/佐藤二朗
<登場人物>ルイスの母の兄。仮面の下に隠れている素顔は魔法使い。しかし、魔法の腕はイマイチ?隣に住んで知る女魔法使いツィマーマンいわく、ポンコツ魔法使い。屋敷のどこかに隠された魔法の時計を探し、夜になると屋敷の中をさまよい歩きます。実際には、かなりのお調子者キャラで周囲を笑わせます。
出典: https://jisin.jp
<声優紹介>映画『ルイスと不思議の時計』日本語版でジョナサンの声を担当するのは、俳優、脚本家、映画監督、タレントと幅広くこなす佐藤二朗です。大変な紆余曲折を経て劇団員から俳優の道へ進みました。主な作品に、テレビドラマでは『ケータイ刑事 銭形シリーズ』、『電車男』、『JIN-仁-』など、映画では『幼獣マメシバ』シリーズなどがあります。
フローレンス・ツィマーマン/宮沢りえ
<登場人物>ジョナサンの屋敷の隣に住む、パリ生まれの魔女ツィマーマン。 戦争で夫と娘を亡くして以来、得意の魔法は封印しています。とにかく口が悪く、ルイスの伯父ジョナサンをポンコツ呼ばわり。でも2人は大の親友なのです。
<声優紹介>映画『ルイスと不思議の時計』日本語版でツィマーマンの声を担当するのは、女優、ファッションモデル、歌手の宮沢りえです。彼女は、11歳の頃モデルとしてデビュー、雑誌 『週刊セブンティーン』の表紙モデルとなり、1987年CM『三井のリハウス』の初代“白鳥麗子”役を務めてトップアイドルの仲間入りをしました。
女優としての代表作には、テレビドラマでは『青春オーロラ・スピン スワンの涙』、『協奏曲』、『神様、もう少しだけ』など、映画では『ぼくらの七日間戦争』、『たそがれ清兵衛』、『紙の月』などがあります。
アイザック・イザード/原康義
<登場人物>ジョナサンの元親友アイザック。黒魔術を得意としていたが、妻セリーナ共々すでに他界しています。かつては、現在ジョナサンが住んでいる屋敷を所有していました。亡くなる前に屋敷に魔法の巨大時計を仕掛けていましたが、今回とんでもないことを巻き起こします…。
<声優紹介>映画『ルイスと不思議の時計』日本語版でアイザックの声を担当するのは、俳優、声優、ナレーターの原康義です。声優としては、映画では『アイアンマン2』『愛人/ラマン』『愛と喝采の日々』など、ドラマでは『仮面の王 イ・ソン』『宮廷女官チャングムの誓い』『救命医ハンク セレブ診療ファイル』など多数の海外映画・ドラマの吹き替えを行っています。
タービー・コリガン/松本梨香
<登場人物>ルイスが転校した学校の人気者タービー。一人ぼっちのルイスに唯一人優しく接しますが、それは学校の委員長選挙で当選するための点数稼ぎと、骨折していていつもの友だちと遊べなかったという個人的な理由からでした。
<声優紹介>映画『ルイスと不思議の時計』日本語版でタービーの声を担当するのは、声優、女優、歌手の松本梨香です。彼女の代表作は『ポケットモンスター』主役のサトシ役で、世界的に知られるようになります。アニメの声優の他、海外映画・ドラマの吹き替え、J-POPやアニソン歌手として、さらには代々木アニメーション学院の特別講師など幅広く活躍しています。
ローズ・リタ・ポッティンジャー/矢島晶子
<登場人物>タービー同様、ルイスの同級生ローズ。タービーの自己中な性格を暴露するなど、ルイスの味方になります。
<声優紹介>映画『ルイスと不思議の時計』日本語版でローズの声を担当するのは、声優の矢島晶子です。代表作は、『クレヨンしんちゃん』の野原しんのすけ役で、1992年第1回放送から四半世紀以上に渡り担当しました。他にも、多くの海外映画で子役の吹き替えをしています。
ルイスママ/本名陽子
<登場人物>ルイスの母親ですが、自動車事故で一人息子を残して亡くなってしまいます。ルイスが困っているとき、彼の前に幻として現れます。ルイスを慰めつつ、魔法の時計を見つける手がかりを教えます。
<声優紹介>映画『ルイスと不思議の時計』日本語版でルイスママの声を担当するのは、声優、ナレーター、女優、歌手の本名陽子です。彼女は、中学1年の時『おもひでぽろぽろ』で声優としてデビューしました。その後、同じくスタジオジブリの『耳をすませば』の月島雫役で主演したほか、数々のアニメで声優を担当しています。
ルイスと不思議の時計のあらすじネタバレ
あらすじ①不思議な物語のはじまり!
あらすじ解説、最初は物語の舞台から。1955年アメリカ・ミシガン州ニューゼベディが舞台です。主人公は、両親を車の事故で亡くした10歳の少年ルイス。言葉が好きで辞書を携行するほどでした。ルイスは亡くなった母親の兄で伯父のジョナサンに引き取られます。優しい性格のジョナサンは、水鳥がかわいそうとガウン代わりに着物を着たり、夜中にサックスを演奏して隣人に怒られても全く気にしないという変わり者でした。
あらすじ解説、続いてはルイス少年と伯父のジョナサンが会うシーンからです。実はルイスとジョナサンが会うのはこれが初めてでした。なぜならジョナサンは若い頃に家出をしたきり一度も実家に帰っていなかったからです。ジョナサン家の玄関を入ってルイスが特に驚いたのは、いたることろにある無数の時計でした。
ルイスに、ジョナサンの女性の友人、ツィマーマンが紹介されました。ジョナサンとツィマーマンとは、口論が絶えませんが、強い信頼関係で結ばれていました。ルイスは、ジョナサンに自分の部屋に案内されます。その際、ルイスが肌身離さず持ち歩いていた、その日のアドバイスを出してくれるおもちゃ、「占いボール」のことをジョナサンが笑います。
ジョナサンに悪気はなかったのですが、今は亡きルイスの両親の形見である「占いボール」を笑われたことで、ルイスは傷つき泣き出してしまいます。ジョナサンは手品を披露して、泣きやまないルイスを笑わせようと躍起になります。その日の夜、なかなか寝付かれないルイスは廊下の物音に気付きます。廊下では、ジョナサンが壁に耳をあてて聞き耳を立てている様子でした。
あらすじ解説は続きます。次の日の朝、学校へ初登校するルイスでしたが、クラスメートには受け入れてもらえず、バスケットのチームを決める時も仲間外れにされてしまいます。そんなルイスをただ1人受け入れてくれたのは、次期委員長と目されているタービーというクラスの人気者でした。ルイスはそのタービーから、ジョナサンの住んでいる屋敷で昔殺人事件があり、「呪われた家」といわれいることを教わります。
その日の夜、ルイスは夢を見ます。夢には亡くなった母親が現れ「屋敷の中に隠してある本と鍵を手に入れなさい」とルイスに告げます。ルイスが目を覚ますと、何かを探っているジョナサンに気付きます。彼のいる方に向かっていくと、ジョナサンは斧で壁を破壊しているところでした。その光景に恐怖を感じ、ルイスは屋敷から逃げ出そうと試みます。しかし、その時部屋の中の椅子や鎧などが動き出し、ルイスの行く手を阻むのでした。
行き場を失いパニックになったルイスの前にジョナサンが現れ、「自分は魔法使いだ」と正体を明かします。ジョナサンは、かつて共に屋敷に住んでいた、今は亡き友人アイザックのことを語り始めました。ジョナサンはアイザックが壁の中に隠した時計を探しているのでした。屋敷中にある無数の時計は、実はアイザックが隠した時計の音を消すためのものでした。
あらすじ②ルイスの魔法使いデビュー!
続いてのあらすじ解説は「ルイスの魔法使いデビュー」です。ジョナサンは、魔術は誰でも学ぶ事ができると言い切ります。ジョナサン自身は手品に毛が生えた程度の魔術しか使えませんでしたが、ツィマーマンは昔、強大な力を持った魔術が使えとも付け加えました。それを聞いたルイスは、「自分も魔術を使いたい」と希望を訴えます。
ルイスとジョナサンの間は魔術の勉強を通して近しくなっていきます。ルイスは先生ジョナサンから「この屋敷に住むための、たった1つのルール」を教え込まれます。それは、屋敷の中にある魔よけの呪文が書かれた棚を絶対に開けてはいけない、ということでした。「開けたら、ここを追い出す」と真剣なまなざしで言うジョナサンに、ルイスは頷いてルールを守ると固く誓いを立てます。
ある日、学校でルイスはタービーからいつも身に着けているゴーグルについて訊かれます。ルイスはテレビに出てくるヒーローの真似をして付けていただけでしたが、「きみは普通じゃないよ、だから友達もできないんだ」と言われゴーグルを外してしまいます。唯一の友達タービーの指摘を重く受けとめたルイスは、普通であることが重要なんだ、と悟ります。そして勉強を始めたばかりの魔術への興味が、急速に薄れてしまうのでした。
その日の夜は満月でした。ジョナサンとツィマーマンが見守るなか、ルイスは魔法使いデビューをはたします。ところが、ルイスが魔術書を読み上げても何も起きず、ジョナサンに「呪文を唱えるだけではダメだ、自分のスタイルを見つけろ」と言われてしまいます。ジョナサンは魔術で屋敷の庭に宇宙を映し出しました。ジョナサンの魔術を目の前にして、感動したルイスは、失いかけていた魔術への情熱を取り戻すのでした。
次の日、屋敷に隠された時計を探すジョナサンは、手掛かりとなる写真をもとに屋敷のヒミツを解き明かし、ついにアイザックが残したと思われるメモを見つけます。一方ルイスは、委員長に選出されたタービーから、急に冷たい態度をとられるようになってしまいます。唯一出来た友達タービーの気を引こうとして、ルイスはタービーにとっておきのヒミツ、魔術のことを話します。
あらすじ⓷不思議な時計のナゾを解明!
あらすじ解説も中盤です。いよいよ時計の謎に迫ります。屋敷にタービーを招いたルイス。何か叶えたいことはないか聞くと、タービーは野球が上手くなりたいと答えます。そこで野球がうまくなる魔術書を探しますが見つかりません。その時タービーはある棚を開けようとします。ところが、その棚はジョナサンが絶対に開けるな!と言っていた呪文の入っている棚でした。結局タービーにせかされ、ルイスは棚を開けてしまいます。
棚の中にあったのは、死者をよみがえらせる呪文が書かれた魔術書でした。このことをジョナサンに知られたら家を出ていかなけらばならなくなるルイスは、魔術書を急いで元の棚に戻してタービーを帰します。ルイスがタービーを屋敷に招いたことは、後々あだになって返ってきます。タービーがクラス中にこの日のことを吹聴したため、クラスメートから変人扱いされることになってしまうからです。
アイザックが残したメモを遂に発見したジョナサンは、魔術の達人ツィマーマンと共に解析します。メモの全てを読み取るのは不可能でした。それでも判明したこともあります。屋敷の中に隠された時計は、人類を絶滅させることも可能な恐ろしい時計だということでした。
タービーに嫌われたことにショックを隠せないルイスの前に、再び母親の幻影が現れます。ルイスママは彼に「実際に死者をよみがえらせることができれば、タービーとまた仲良くなれる」と助言します。ルイスは、夜の暗い墓地にタービーと行き、死者をよみがえらせる魔術を使ってみました。すると、近くにあった棺桶の蓋がゆっくりと開いたのです。その光景に恐怖を感じたルイスとタービーは、一目散に墓地から逃げ出しました。
次の日、突然屋敷内の家具が凶暴に騒ぎ始めます。嫌な予感を感じたジョナサンは、昨夜ルイスとタービーのいた墓地に向かいます。なんとアイザックの棺桶から彼の死体が消えていました。ジョナサンはアイザックがよみがえったことを知ります。「アイザックは自分の屋敷に戻ってくる」と察知したジョナサンは、ルイスの身の安全を考え彼をツィマーマンの家に預けます。
ツィマーマンの家で過ごすことになったルイスは、彼女からジョナサンの過去のことを聞きます。ジョナサンとアイザックはもともとは大の親友でした。ところが、アイザックが戦争に行き「黒の森」に足を踏み入れてからというもの彼は別人のようになり、邪悪な魔法使いに変わってしまったのでした。
その後、アイザックは凶悪な魔女セリーナと結婚すると、世界を滅亡させるくらいに危険な魔術を使ったために2人とも命を落とします。しかし、アイザックが残した危険で不思議な時計は、今も屋敷のどこかにありジョナサンが長い間探し続けていました。
ルイスはツィマーマンに、強力な力を持つ魔法使いだった過去のことを訊きます。しかし、ツィマーマンは「魔術に必要なのは心の強さ、それが今はもう無くなってしまった」と悲しそうな目で写真立てを手に取り、今は亡き夫と可愛い娘の写真を見つめるのでした。
日ごとに凶暴さを増していく家具を目の当たりにして、ジョナサンとツィマーマンは、アイザックが近づいてきていることを知り、残されたメモの解読を急ぎます。何とルイスがテレビのヒーローがやっていた方法でアイザックのメモを解読してしまいます。屋敷に隠された時計は、時間を逆行させ、人類を消滅させるくらいの力を持っていることがわかりました。
時計を動かすには、アイザックが命をかけて作り出した鍵が必要で、しかも魔術師は同じ魔術師の物を探せないという重いルールがありました。そこで、まだ完全に魔術師になっていないルイスに白羽の矢が立ったのです。ルイスは、自己流のやり方で鍵を探ろうとします。
あらすじ⓸邪悪な魔法使いに挑む決戦!
あらすじ解説も最終コーナーにかかってきました。いよいよルイスたち3人が悪い魔法使いとの決戦に挑みます。テレビヒーローを真似てゴーグルをつけ、両親の形見である「占いボール」に鍵のありかを尋ねるルイスのやり方を、ジョナサンとツィマーマンは呆れた様子で見つめます。ところが、なんとルイスは見事に鍵を発見してしまうのです!
人類の消滅を防ぐため、時計が動く前に鍵を破壊しようとするジョナサンとツィマーマン。そこへルイスがやって来て、「僕がアイザックをよみがえらせた」と伝えます。突然のでき事に動揺を隠せないジョナサン。彼は自分の部屋にこもってしまいます。ツィマーマンがジョナサンに説得を試みます。「アイザックを蘇生させればお母さんに会える!」というルイスの気持ちも理解できるツィマーマンでした。
ルイスを守る自信を持てず弱気になっているジョナサンに向かって、ツィマーマンは「本来子供を24時間守り続けるのは親の仕事」と言い聞かせます。ルイスは落ち込んだ様子で外の景色を眺めます。すると隣りのハンチェット夫人の屋敷に、アイザックが忍び込もうとしているのを目撃します。ルイスは意を決して、ハンチェット夫人を助けるためジョナサンの屋敷に連れ帰ります。
出し抜かれたアイザックは、ルイスとハンチェット夫人を追いかけジョナサンの屋敷のドアを叩きだします。ハンチェット夫人はドアの鍵を開け、アイザックを屋敷に入れてしまいました。何が起きたのか理解できず困惑するルイスでした。実はハンチェット夫人とは、魔術師セリーナの変身した姿で、ルイスが何度も見た幻の母親もセリーナの変身した姿だったのです!
すべてはルイスを操り、アイザックをよみがえらせるために考えられた策略でした。泣きっ面に蜂で、ショックを受けているルイスに家中の家具が襲いかかって来ます。ルイスが絶体絶命のピンチなのを知った、ジョナサンとツィマーマンもアイザックに捕まってしまいます。アイザックはツィマーマンに向かって「時間が逆行すれば、また家族に会える」と誘惑しますが、ツィマーマンは気を強く持ち、アイザックに反撃ののろしを上げます。
アイザックの強力な魔力を前にして、3人には成すすべもなく屋敷の外へ放り出されてしまいます。しかし、魔術に目覚めたルイスと、ルイスを守りぬくことを決意したジョナサン、家族を失った絶望から復活し立ち上がったツィマーマンの3人は、一丸となりアイザックを倒すため再び屋敷の中へ入っていきます。
ツィマーマンの目覚ましい活躍で地下室まで進んだ3人。しかし、ツィマーマンが凶暴極まりない蛇の怪物に捕まると、ルイスとジョナサンは時計の隠されている地下室へと向かうのでした。
動き出している時計を止めようとしたジョナサンは、時計の魔力で赤ん坊にされてしまいます。ツィマーマン、ジョナサンがいなくなり、1人で時計を止めなければならなくなったルイス。彼は「占いボール」を使ってママとパパにアドバイスを求めますが、両親のことばは「それを手放せ!」でした。初めは困惑顔のルイスでしたが、やがて言葉の意味を理解します。彼は、力一杯「占いボール」を巨大な時計の歯車に向けて投げ込みました。
ルイスの投げ込んだ「占いボール」が挟まったことで歯車が動かなくなり、エネルギー放出を始める巨大な時計。ルイスは放出された時計のエネルギーを集めて、悪い魔術師アイザックとセリーナにぶつけます。アイザックとセリーナは反動で巨大な時計の歯車に落ちて行き、人類を破滅へと導く恐ろしい時計は完全に止まりました。
時計の魔力で赤ん坊にされていたジョナサンは元の姿に戻り、ルイスと手を携えて屋敷へ入ります。2人を待っていたツィマーマンにルイスが「僕の家族になってほしい」と伝えると、彼女は微笑みながら頷きます。あくる日学校に登校したルイスは、魔術を使ってバスケットボールをタービーにぶつけ、またたく間にクラスの人気者に!以前から気になっていた女の子ローズとも仲良しになりました。これにてあらすじ解説は終了です。
ルイスと不思議の時計を観た感想や評価は?
感想/評価①ホラー要素のある子供向けファンタジー
児童文学書の映画化で、子供向けのファンタジー映画。少しばかりのホラー要素もあるが、ジャック・ブラック演じるジョナサンおじさんは冒頭からジョーク満載でコミカル。(中略)大人の自分が見ると、なぜか魔法がすぐ使えたりしてとにかく魔法の概念がユルユルだなとか、全体的に話が雑だなとか展開に色々ツッコミたくなる部分もあるが、子供ならドキドキハラハラ出来て面白いと思う。
それでは、最後に『ルイスと不思議の時計』の感想や評価をご紹介します。まずは、「ホラー要素のある子供向けファンタジー」という高評価の感想から。子供向けのファンタジー映画といった趣で、なんと言ってもジャック・ブラックとケイト・ブランシェットの魔法使いが絶妙だったいう感想です。また、舞台装置も味わい深くて、単なる古い屋敷を巨大な部屋とたくさんの装飾に囲まれた素敵な場所に変えていたという感想もありました。
感想/評価②子どもにはそこそこ怖いかも?
『ルイスと不思議の時計』
— (Eggs🍳)eiga (@EigaEsuke) November 7, 2018
不思議な時計ではないのがタイトルわからなくなる理由。
ファンタジーと思いきやホラーだった。こども目線だとハリポタやナイトメアより恐い。家の中の魔法感好き。大人向けの絵本て感じ。とにかくケイト・ブランシェット様の紫の魔女のかっこよさたるや!物凄く素敵。
次の感想/評価は、ファミリー向けの映画として作られているけれど、「ホラーシーンは子どもには結構怖いかも?」という感想です。気味悪い人形とか、ハロウィンのジャック・ランタンとか夜に思い出すと怖くなって眠れなくなるという感想もありました。でも、良くとらえれば、この映画がきっかけでホラーファンになる子もいるかもしれません。
感想/評価⓷子ども向けの映画
大人はあまり楽しめません。何故なら子供向けの映画ですから。お子さんを連れて見に行きましょう!子供さんならワクワクすると思いますよ。
最後の感想/評価は、子供向けの映画ですから大人はあまり楽しめません、という感想です。人によって感じ方はさまざまです。年配者でも子どものような感性を持った方もいらっしゃいます。ぜひお子さんやお孫さんと一緒にご覧になってはいかがでしょうか。もし、自分も楽しめたのなら儲けものです。そうでなかったとしても、子どもの楽しそうな顔を見るだけでも元気になれるでしょう。
ルイスと不思議の時計のあらすじや感想ネタバレまとめ
ここまで『ルイスと不思議の時計』のあらすじや感想などをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。子どもから大人まで楽しめるファミリー映画にも拘らず、イーライ・ロス監督ならではのホラーの味付けがされてちょっぴり怖いお話になっていました。オスカー女優を配するなど万全のキャスティング、さらには日本語吹き替えも名優揃いです。ぜひあなた自身で「ハリーポッターの原点?」を感じてみてください!