人魚の眠る家のネタバレあらすじ解説！原作と映画の結末の違いとは？【東野圭吾】

映画「人魚の眠る家」は、東野圭吾デビュー30周年を記念した小説「人魚の眠る家」を原作とし映画化されました。そんな映画「人魚の眠る家」のあらすじをネタバレ解説していきます。映画「人魚の眠る家」に出演しているキャストの情報も公開、さらに、「人魚の眠る家」の原作と映画の結末の違いなども徹底ネタバレ解説していきます。

映画「人魚の眠る家」のあらすじや、原作との違い、キャストの情報についてネタバレ公開する前に、「人魚の眠る家」の原作の基本情報と映画の作品情報など、「人魚の眠る家」の基本情報についてネタバレ解説していきます。

「人魚の眠る家」には原作についてネタバレ解説していきます。原作となった小説は、小説家東野圭吾のデビュー30周年を記念した作品である「人魚の眠る家」です。2015年に幻冬舎から出版されています。娘の有名私立小学校の受験が終わったら、離婚しようとしていた薫子と和昌ですが、ある日娘が事故にあってしまい、脳死状態になりました。薫子と和昌は、娘のために介護をしていくことになるというストーリーの小説です。

小説「人魚の眠る家」が原作となった映画「人魚の眠る家」の作品情報についてネタバレ紹介していきます。2018年11月16日に公開された映画で、監督は堤幸彦、主演は篠原涼子でした。主題歌は絢香で「あいことば」で、配給は松竹です。そして第31回東京国際映画祭「GALAスクリーニング」作品にも選ばれています。また、第43回報知映画賞主演女優賞の篠原涼子が選ばれています。

東野圭吾の小説「人魚の眠る家」が原作の映画「人魚の眠る家」のあらすじや結末についてネタバレ紹介していく前に、映画「人魚の眠る家」に出演していた篠原涼子、西島秀俊をはじめとする豪華キャストについてネタバレ紹介していきます。キャストたちが俳優、女優になった経緯や、映画「人魚の眠る家」以外に出演していた作品などもネタバレ紹介します。

映画「人魚の眠る家」で薫子を演じたのは篠原涼子です。1989年に「月刊デ・ビュー」で今の事務所のオーデションに合格したそうです。1990年にはアイドルグループ東京パフォーマンスドールの一員としてデビューしています。小室達也にプロヂュースされリリースした「恋しさとせつなさと心強さ」がロングヒットしています。舞台「ハムレット」で初舞台出演となりました。ドラマ「ぼくの魔法使い」ではヒロインを演じています。

映画「人魚の眠る家」で篠原涼子の演じた薫子というキャラクターについてネタバレ解説していきます。薫子は、2人の子供を持つ母親で長女のお受験が終わったら、夫と離婚することを考えていました。しかし、娘が意識不明になったことから夫との離婚をやめ、娘の介護を始めます。

映画「人魚の眠る家」のキャストについてのネタバレです。映画で和昌を演じたのは西島秀俊でした。19歳の時に先輩から勧められたオーデションに合格し、俳優となっています。ドラマ「はぐれ刑事純情派5」でドラマデビューし、レギュラーも務めました。事務所を移籍し、役所広司と共演した「ニンゲン合格」で初めて映画の主演を務めます。2014年ブレイク俳優では第二位になるなど、俳優として数々の賞も受賞しています。

映画「人魚の眠る家」で西島秀俊が演じた和昌というキャラクターについてネタバレ解説していきます。和昌はIT機器メーカーの社長です。自分の浮気が妻にバレてしまい、長女の受験が終わったら離婚する予定でした。しかし娘の事故をきっかけに、離婚の話が白紙になります。

「人魚の眠る家」のキャストのネタバレです。映画で星野祐也を演じたのは坂口健太郎です。「MEN'SNON-NO」のオーデションに合格し、モデルデビューしています。2014年に公開された映画「シャンティデイズ365日、幸せな呼吸」で俳優デビューを果たしています。また、ドラマ「コウノドリ」では連続ドラマ初主演、2017年に公開された映画「64-ロクヨン-」では第40回アカデミー賞新人俳優賞も受賞しています。

映画「人魚の眠る家」で坂口健太郎の演じた星野というキャラクターについてネタバレ解説していきます。星野は和昌の会社の後輩で、和昌から研究分野を生かして娘のために機器を作ってくれないかと依頼されたことをきっかけに瑞穂のために開発を始めます。

映画「人魚の眠る家」のキャストネタバレです。映画で川嶋真緒を演じたのは川栄李奈です。2010年にAKB48第11期研究生オーデションに合格し、「シアターの女神公演」でデビューしています。2015年にAKBから卒業し、以降は女優として活躍しています。2016年には連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に出演、2018年には10代目「A-Studio」のサブMC、そして初主演映画である「恋のしずく」も公開されました。

映画「人魚の眠る家」で川栄李奈の演じた川嶋というキャラクターについてネタバレ解説いしていきます。川嶋は星野の恋人です。動物病院の助手を務めていて、星野とは結婚の約束もしていました。瑞穂の機械の研究にのめり込んでいく星野を心配するようになりました。

映画「人魚の眠る家」の原作小説や、映画の作品情報、そして映画「人魚の眠る家」に出演しているキャストの情報についてネタバレ紹介してきました。ここからは映画「人魚の眠る家」のあらすじについてネタバレ解説していきます。宗吾の通っている小学校の帰り道には大きなお屋敷があり、そこに住んでいる女の子は車椅子に座りいつも眠っていました。物語は宗吾がこの女の子を人魚だと思う場面から始まります。

映画「人魚の眠る家」のあらすじをネタバレ解説していきます。8年前、薫子と和昌は結婚しました。結婚から2年が経つと長女瑞穂が生まれ、四年目には長男生人が生まれました。しかし順風満帆な結婚生活は和昌の浮気が発覚したことによって突然終わりを告げます。和昌と薫子は別居しますが、薫子は和昌を許す気にはなれませんでした。こうして、幸せだった和昌と薫子は瑞穂の私立小学校受験が終わったら離婚をすることを決意します。

「人魚の眠る家」のあらすじネタバレです。薫子が和昌と一緒に小学校受験のための面接の練習にきていた時、一本の電話がかかってきました。「瑞穂がプールで溺れた」という言葉に薫子の血の気が引いていきます。和昌と薫子は急いで病院へ向かいました。病院には薫子の妹である美晴が待っていました。瑞穂が排水溝の網に入れた指が抜けずプールの底から抜け出せなくなってしまっていたそうです。

薫子たちの前に現れた進藤という医者が「脳は動いていません。このまま意識が戻らない可能性が高いでしょう」と薫子たちに告げます。つまり、瑞穂は脳死してしまったのです。悲しみにくれる薫子たちに進藤は、「臓器を提供する意志はありますか？」と進藤は尋ねます。子供が脳死した時の臓器移植の提供は両親が決めなくてはなりません。和昌と薫子は一晩考えて、瑞穂の臓器を移植することを決意しました。

しかし直前になって薫子が、臓器移植を拒否しました。薫子は「瑞穂が呼びかけに答えるように動いたから」と言いました。和昌は錯覚だろうと思いましたが、薫子の奇跡にすがりたい気持ちもわかります。薫子の思いを受け止めるのが夫の仕事だろうと思い、和昌は薫子の気持ちを尊重し、瑞穂の臓器を移植することを拒否します。瑞穂への延命治療は受けられますが、そうしたところで瑞穂の意識は戻ってくることはありません。

瑞穂の心臓が止まる日はそう遠くはないと言われていましたが一ヶ月後瑞穂の状態は驚くほど安定していました。目を覚ましていたわけではありませんが、心臓は動き続けています。薫子はいずれは在宅介護をしたいと思うようになり、病院に通って看護師から瑞穂の介護方法を教わるようになりました。しかし在宅介護にはお金が必要でした。そうした理由から和昌と薫子は、離婚の話を白紙に戻します。

映画「人魚の眠る家」のあらすじネタバレです。事故から二ヶ月が経過しましたが、瑞穂の心臓は相変わらず動き続けていました。そんな時和昌は会社で「人工知能呼吸システム」の話を聞きます。そしてそれを瑞穂につけてみないかと薫子に提案しました。脳死している瑞穂は自ら呼吸を行うことができません。そのため今は口元の人工呼吸器によって呼吸をしていました。そこで「AIBS」の登場です。

あらすじのネタバレの続きです。「AIBS」は横隔膜等の筋肉に刺激を送ることによって自然に呼吸が行える機械です。「AIBS」を使えば、瑞穂は自然に呼吸ができるし、さらに他人からはただ眠っているだけのように見えます。薫子は和昌の提案に喜んで同意し、瑞穂は手術を受けることになりました。手術は無事に成功し瑞穂は人工呼吸器を口元から外せるようになりました。

あらすじのネタバレです。「AIBS」はお金のかかる最先端技術です。しかし「生きている人間」のために開発された機械でした。他人からすれば、どうしてこんなことを？と言われるかもしれません。しかし瑞穂の意識は回復することはないし、やがては心臓も止まってしまう。AIBSにしたところで状況が変わるわけではありません。これは「親の自己満足」でした。和昌もそのことについては十分理解しています。

しかし和昌は全く意味のないことだとも思っていません。寝息を取り戻した瑞穂を見て感動している薫子を見て、和昌は手術をしてよかったと思いました。やがて、薫子とその母である千鶴子の2名体制による在宅介護が始まりました。一ヶ月が経つ頃には在宅介護にもずいぶん慣れてきました。薫子は次第に、瑞穂には運動が必要だと考えるようになりました。「健康な肉体」の維持のためには一定の筋肉量が必要だったからです。

あらすじのネタバレです。薫子から相談を受けた和昌は会社の若手研究者星野に頼み瑞穂にある機械を取り付けます。「人工神経接続技術」です。外部から、簡単な機械を取り付けるだけで神経が電気刺激され、体を動かすことのできる技術です。操縦者は開発者である星野です。デリケートな装置なので素人の薫子には触らせることができないという判断でした。そうして、星野が訪問してくる日々が始まりました。

あらすじのネタバレ解説です。星野は同僚から「なんの役にも立たない仕事をやらされてかわいそうに」という同情の視線を送られます。しかし星野はそんな視線を疎ましく思っていました。星野は自分を娘の恩人だと思っている母親のために装置の改良を重ねていきました。瑞穂に筋肉がつき始めた頃特別支援学校への入学が許可されました。通学は不可能なため、教師が週に何度か家を訪れるというシステムです。

映画「人魚の眠る家」あらすじのネタバレです。プールで瑞穂が溺れてから一年が経ちました。瑞穂はさらに健康になっていました。肌にはハリがあり、身長も伸びています。瑞穂はどこからどう見ても眠っているだけの女の子でした。星野によって装置の改良も進んでいきます。星野はなぜそんなに熱心なのかと聞かれれば薫子への恋心は隠せませんが、かといって和昌から奪う気持ちもありません。

ネタバレの続きです。しかし星野には薫子が今一番必要としているのは自分だといううぬぼれがありました。娘の恩人であり、第二の父親、そんな風に薫子から扱われるたびに星野の自尊心は満たされていきます。けれど、星野には川嶋真緒という恋人がいました。今や、すっかり真緒への気持ちは冷めています。薫子は2人が破局してしまうことを予想し、瑞穂のためにはそうなってくれた方が良いとさえ思うようになりました。

映画「人魚の眠る家」のあらすじのネタバレです。瑞穂は二年生になりました。新しい担任新章は家にくると必ず本を読み聞かせます。しかしその理由はわかりません。読み聞かせている本の内容が薫子を避難するようなものであることから、薫子は新章が現状に何か言いたいことがあるのだろうと思うようになりました。さらに新章には薫子がいないところで読み聞かせているのではという疑いもあります。

あらすじのネタバレの続きです。街頭に立って一生懸命声をあげ、募金活動をしている団体は「ユキノちゃんを救う会」でした、この団体は江崎雪乃ちゃんのために立ち上げられた団体です。雪乃は重大な心臓病を抱えていて海外での移植手術が必要でした。その費用は二億円。個人では到底用意できない金額です。そこで江崎夫妻の知り合いである門脇がこの団体を立ち上げました。そして新章はこの団体に参加します。

あらすじのネタバレです。「救う会」での新章は教師という職業が影響しているのか問題意識がとても強かったのです。新章は移植問題について周りが驚くほど熱く語ります。例えば雪乃がなぜ海外にいかなければならないのかということです。海外にいかなければならないのは技術のせいではなく移植用の臓器がないからだと新章は語ります。国内に臓器があれば数十万という金ですぐに手術が受けられるとも語りました。

あらすじのネタバレ解説です。国内に臓器がない理由について新章は脳死した子供の親が提供を拒否しているからだと言います。熱く語る新章を見て、門脇は個人的な事情があるに違いないと考えるようになりました。門脇は新章を江崎夫妻に会わせます。臓器提供の問題について、新章は江崎夫妻に質問を投げかけました。それは瑞穂と薫子たちのことでもありました。

夫妻は、新章に質問に対し「我々はどこかの子供が早く脳死すればいいなんて考えていない。移植手術は善意という施しであり、要求したり期待するようなことでもない。さらに、脳死を受け入れられず看病を続ける人たちを悪く言う気もない。その親御さんたちにとっては大切な命の一つだから」と答えます。移植を受けたくてたまらない親の言葉が新章にどう響いたのかわかりません。しかしその瞳には内心が現れていました。

あらすじネタバレです。雪乃のようだいが急変し、亡くなりました。江崎夫妻は臓器提供に同意します。葬儀には涙を流す新章の姿もありました。ある日、新章が薫子にいいます。「どうやら私になりすましている人がいるようです」実はユキノちゃんを救う会に参加していた新章の正体は薫子でした。きっかけは新章のカバンから見えた団体のチラシでした。そこで初めて薫子は逆の立場について考えてなかったことを知ります。

あらすじネタバレの続きです。臓器移植を待つ側について勉強するほど薫子は自分の選択が正しかったのかわからなくなっていきました。そして薫子は新章として団体に参加します。新章は薫子にそれで何かわかりましたかと尋ねます。薫子は、救われましたと答えました。本物の新章はきちんと瑞穂と向き合っていました。それに、薫子の選択を責める気もありません。全て薫子の思い込みだったのです。

ここまで映画「人魚の眠る家」について作品お基本情報のネタバレや、キャストについてのネタバレ、さらにあらすじもネタバレ解説してきました。ここからは「人魚の眠る家」の結末の原作と映画の違い、さらに登場人物の違いのネタバレなど、「人魚の眠る家」の結末を徹底ネタバレ解説していきます。

映画「人魚の眠る家」の結末のネタバレの前に、原作と映画での登場人物の違いについてネタバレ解説していきます。原作で登場する榎田という薫子の良き相談相手となるキャラクターが映画には登場しません。和昌と別れた後に結婚しそうな雰囲気のあるキャラクターですが、映画では和昌と薫子が和解したようにも感じられる場面が原作の結末とも違っています。

映画「人魚の眠る家」の結末と原作小説の「人魚の眠る家」の結末は違う箇所があります、映画と原作の結末の違いをここからはネタバレ解説していきます。一つ目は、星野と川嶋の描写です。原作の結末には2人は別れてしまいます。しかし映画の結末では別れるといったような描写はありません。しかし映画の結末での川嶋の発言や雰囲気などで2人が別れたという空気が演出されていました。

映画と原作の結末の違いについてのネタバレ解説です。二つ目の違いは、瑞穂が事故にあってしまった原因が映画では結末まで真相が明らかになっていませんでした。プールの排水溝に入れた指が抜けなくなったのではなく若葉の指輪が溝に入り、それを取ろうとして溺れてしまったのです。映画では、薫子が瑞穂に包丁を向けるラストでその事実が明らかになりました。

映画「人魚の眠る家」の作品情報のネタバレや、「人魚の眠る家」に出演しているキャスト情報のネタバレ、また映画「人魚の眠る家」のあらすじのネタバレや、原作と映画の違い二ついてもネタバレ解説してきました。ここからは映画「人魚の眠る家」の感想や評価についてネタバレ公開していきます。

映画「人魚の眠る家の感想のネタバレです。「人魚の眠る家」のストーリーは、娘が脳死状態になりその状況と家族が向き合っていくというストーリーです。もう意識が戻ることはない瑞穂の介護をし続ける薫子の愛情に涙が止まらなかったという感想が多くあり、泣きたい人にはおすすめという評価もありました。

映画「人魚の眠る家」について、原作情報と映画の作品情報についてネタバレや、キャスト情報二ついてのネタバレ、そしてあらすじや、原作と映画の結末の違いについてなどもネタバレ公開してきました。娘が事故で脳死状態となり、脳死と向き合っていく親子や、悲劇的な事件の真相などが描かれている作品です。ぜひ「人魚の眠る家」をご覧になってはいかがでしょうか？