12モンキーズ(映画)をネタバレ考察!老人と追尾装置の謎・犯人の伏線を調査

1995年、「難解」という言葉がふさわしい一本のSF映画が公開されました。「12モンキーズ」と名付けられたこの映画は我々に快感と多くの謎を残し、劇場公開から20年以上経った今でも、多くの解釈が生まれ、その難解な謎に挑む多くの人がいる傑作SF映画です。今回はその「12モンキーズ」のネタバレをしながら、劇中で登場する多くの伏線や今だ解明されない謎、そして犯人正体について深く考察していきます。

12モンキーズ(映画)をネタバレ考察!老人と追尾装置の謎・犯人の伏線を調査のイメージ

目次

  1. 12モンキーズ(映画)のネタバレが気になる!
  2. 12モンキーズ(映画)のあらすじをネタバレ!
  3. 12モンキーズ(映画)のあらすじをネタバレ!
  4. 12モンキーズ(映画)の老人と追尾装置の謎をネタバレ考察!
  5. 12モンキーズ(映画)の犯人などの伏線をネタバレ考察!
  6. 12モンキーズ(映画)を観た感想や評価を紹介!
  7. 12モンキーズ(映画)のネタバレ考察まとめ!

12モンキーズ(映画)のネタバレが気になる!

1995年に放映され、「難解」という言葉がふさわしい一本のSF映画「12モンキーズ」。今回は今だ多くの謎と新しい解釈を生み続けるこの映画版「12モンキーズ」にスポットを当て、ネタバレを含めつつ劇中で多く登場する伏線や今だ解決されない多くの謎、そして真の犯人は誰なのかついて、深く詳しく考察していきます。

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12モンキーズ(映画)のあらすじをネタバレ!

「12モンキーズ」には特徴的なキャラクターが登場します。まず、そのキャラクター達を紹介しつつ、「12モンキーズ」のあらすじをネタバレ込みでご紹介します!

ジェームズ・コール(演:ブルース・ウィルス)

「12モンキーズ」の主人公。2035年に地下の刑務所で暮らす囚人、”ボランティア・ワーク”と呼ばれる奉仕活動をきっかけに1996年と2035年を往復し、人類の99%を死滅させたウィルスとそのウィルスをばら撒いた犯人「12モンキーズ」を追うことになる。

キャサリン・ライリー博士(演:マデリーン・ストウ)

1990年、コールがやってきた際に彼を診察した軍の精神科医師。6年の月日を越えて再度現れたコールに誘拐され、彼の捜査に半信半疑のままついていく事を強いられるが、ある事をきっかけにコールの証言が本当なのではと思い始め、「12モンキーズ」の事件に深く関わる事になる。

ジェフリー・ゴインズ(演:ブラッド・ピット)

1990年コールが閉じ込められた精神病院にいた精神病患者。その後、動物愛護団体の活動家として活動するが、過激な路線をつき進み、それまで参加していた団体を脱退し「12モンキーズ」と言う秘密組織のリーダーになる。彼らの真の目的とはいったい何なのか。

ドクター・ゴインズ(演:クリストファー・プラマー)

ジェフリー・ゴインズの父で細菌学者の有名人。息子の異常性を知っていながら、気にしないようにしていたが、最終的な目的を遂げようとする「12モンキーズ」に誘拐され、ジェフリーの異常性を認めるようになる。

2035年の科学者達

「12モンキーズ」で印象的な5人の集団。2035年でコールを1996年に幾度と送り込もうとした科学者達。それぞれが奇妙な服装の白衣を来て不思議な形の眼鏡を掛け、コールに尋問したり、知識を与えたり、考えを促したりします。

12モンキーズ(映画)のあらすじをネタバレ!

2035年、人類はその99%を死に至らしめたウィルスから逃れるため、地下に潜って生活をしていました。囚人ジェームズ・コールは終身刑で服役していましたが、”ボランティア・ワーク”と呼ばれる奉仕活動を命じられ、ウィルスに汚染された地上世界で任務をこなします。コールは、その記憶力の良さや精神的な強さ、本人のタフさを買われて特赦を条件に新たな任務を与えられる事になりました。

その任務とはウィルスがばら撒かれたと思われる1996年にタイムスリップし、ウィルスをばら撒いたとされている「12モンキーズ」と呼ばれる集団の調査と、ワクチンを製作する為に必要なウィルスの原株のありかを探し出し、それを手に入れることでした。

元来1996年に送られるはずだったコールは、タイムマシンの誤動作によって1990年に飛ばされてしまいます。タイムスリップの影響の為錯乱状態だったコールは逮捕され、軍の精神科医師キャサリン・ライリーと出会い、キャサリンはコールを妄想癖と診断をくだしたことで、コールは精神病院へ身柄を移されてしまいます。そこには精神病患者として収監されていた、ジェフリー・ゴインズがいました。

ジェフリーの手を借りて、脱走を企てたコールでしたが、あえなく職員に取り押さえられ、独房のような病室に軟禁されてしまいます。しかし、コールはその密室から忽然と姿を消してしまいました。

月日は過ぎて1996年、キャサリンは自ら研究執筆した本の講演会に出席していました。その帰り、暴漢に襲われた彼女はその暴漢が6年前に病院から忽然と姿を消し、そのまま行方不明となっていたジェームズ・コールであると言うことに気づきます。コールは一旦2035年の世界に戻り、再び1996年の世界にやってきていたのでした。

コールは無理やりキャサリンの助けをかりながら、「12モンキーズ」の居場所をつき止めようと奔走します。その過程で、1990年に精神病院で一緒だったジェフリー・ゴインズが「12モンキーズ」のリーダーである事を突き止めます。

コールはジェフリーの元を訪ね、ジェフリーから、「世界にウィルスを撒き散らして人間を駆逐し、動植物の楽園を作るプラン」の元々の話をコールに聞いて思いついたとコールにつげ、コールは自分の犯してしまったミスのせいで必死に保とうとした正気を失ってしまいました。キャサリンは必死にコールを救おうとしますが、コールはまた忽然と姿を消してしまいます。

未来に戻ったコールは自分の刑期が免除になった事をしりますが、もはや正気を保てず、その現実を受け入れられませんでした。そんなコールに三度あの老人の声がささやきかけます。本当は自分がどうしたいのか、それを教えられたコールはもう一度1996年に行く事を志願し、科学者達もまだウィルスの原株を入手していないことから、彼が適任だと判断しました。

キャサリンは次第にコールの言うことが本当なのではないかと思い初めていました。そんな時コールのふとももから彼女が摘出した弾丸が1920年台に発砲されたものだと言う報告を受けます。その瞬間キャサリンはコールに抱いていた既視感の原因に気づきます。彼女が集めていた論文の中に第一次世界大戦の写真があり、そこになんとコールが写り込んでいたのです。

頭に響く声に従い、三度タイムスリップしたコールとキャサリンはその日に起こった事件のニュースを聞いて「12モンキーズ」とウィルスの散布は無関係だったことを知ります。そして、二人でフロリダに逃げるため向かった空港で、なんと真の犯人と出くわします。コールは2035年から追ってきた囚人仲間のホセに銃を渡され、ウィルスの原株を入手するように迫られます。

しかし、コールはこの命令を無視し、ウィルス散布の歴史を変えようと真犯人に銃口を向けますが、駆けつけた警官に胸を撃たれ、その場に倒れ込みます。それを見ていたキャサリンが急いでコールの元に駆け寄ります。コールが薄れゆく意識の中で、いつも夢に見ていた子供の頃眼前で射殺された男が、自分自身であった事をしりました。

息を引き取ったコールの手を握りながら、涙を流すキャサリンは、生前、コールから聞かされた夢の話を思い出し、辺りを見回すと、そこには事態を見つめる少年時代のコールがいる事に気づき、悲しい涙をぐっとこらえて、優しく微笑むのでした。

真犯人は難なくゲートを通り、飛行機に乗り込むと隣に座っていたのは、コールを幾度と無く送り出した2035年の女性科学者でした。人類の終わりは近いと語る真犯人に、ジョーンズと名を告げた彼女は「救済保険業」という仕事名を明かしたのでした。

12モンキーズ(映画)の老人と追尾装置の謎をネタバレ考察!

「12モンキーズ」には多くの謎が存在しています。解釈も人それぞれの為多くの説があり、それぞれが真実に近いものです。ここからは、それぞれの謎を紹介しつつ、ひとつひとつ丁寧に考察していきます。

結局、あの老人の声はなんなのか?

「12モンキーズ」で最も深い謎とされているのが、この老人の声です。劇中で4度にわたり、主人公・コールに語り掛けてくるこの声は、そのあとのコールの行動に大きくかかわってくるものばかりです。ここでは、いくつかの仮設をもとにネタバレを含めて詳しく考察していきます。

コールの妄想説

最も一般的に言われているのが、あの声はすべてコールの妄想であった。というものです。確かにこの説であれば、物語としてつじつまは合います。ただ1点腑に落ちないのは実際、声の姿が見える浮浪者の存在です。彼はコールに対し、”ボブ”と呼びかけ、どこにも逃げられない、ずっと監視されている、歯の中に追跡装置があると教えてくれます。

では、いったい彼は何者なのか、以前にコールのように1996年に送られた囚人の一人だったのでしょうか。この事は結局映画の最後まで名言されることはありませんでした。

ボランティア同士の暗号通信説

2035年の女科学者は「今まで幾度か失敗してきた」旨の発言を残しています。また、物語冒頭でもコール以外にも数人が”ボランティア”と呼ばれる奉仕活動に参加し、戻ってきていない事実が登場しています。そしてさらにこの相手の事を”ボブ”と呼ぶ呼び方は、暗号文としてAからBに対して発せられた事を表す”アリスとボブ”という符丁としてよく使われる用語です。

この事から過去のボランティアたちから、この先のボランティア参加者に向けて発信された何らかの暗号通信だったという説が成り立ちます。これで行くと先述の浮浪者も、以前この時代に送り込まれたボランティアであるという仮説もなりたつでしょう。

神の声説

最後に紹介するのは、4度聞こえる老人の声はすべて神の声であるという説です。この声は”ボブ”と呼ばれるコールにしか聞こえておらず、実際には音ではなく、神からのお告げのようなもので、その先のコールの運命を大きく動かす事となることから、このように言われているようです。この映画の中では多くキリスト教やギリシャ神話などの話が出てきており、神と関わりが断ち切れないように感じるものまた確かかもしれません。

追尾装置はあったのか?

次に謎となっているのが、先述の浮浪者が語った、追跡装置が歯の中に埋め込まれているという話です。これは実際どうだったのでしょうか、ネタバレを含めて詳しく考察してみます。

歯の中に仕込まれていたのは追跡装置だった!

まず、そもそもにおいて、コールの任務は1996年にいって2035年に戻ってくるというものでした、この事から考えると、過去から未来へと戻る際になんらかの装置が必要なのでは?という疑問に行きあたります。このことから、歯の中にその時間、時空のどこにいるのかを2035年側にしらせる装置が入っていると言うのは肯ける理論です。

そして、コールが歯を抜いてしまった事で、コールは1996年から2035年へ戻る術を失ってしまった為、監獄で隣の房にいたホセが未来からコールのもとにやってきた際に「バカだな、歯を抜いちまうなんて」と言った台詞にも意味が出てきます。せっかく特赦を受けて自由の身になったのに、馬鹿な事をしたと言う意味です。

12モンキーズ(映画)の犯人などの伏線をネタバレ考察!

さて、「12モンキーズ」で、世界の99%人口を死に至らしめた犯人は誰だったのか、その部分についてネタバレを含めて深く考察して行きたいと思います。

ジェフリー・ゴインズ説

物語中番まで、犯人と目されていたジェフリー・ゴインズですが、実は本当は彼が最初の犯人だったという説があります。劇中、幾度かコールの夢が流れますが、その中で確かにジェフリーがウィルス原株の入ったケースを持って空港を走るシーンが挿入されているからです。

しかし、実際彼が起こした事件、「12モンキーズ」が引き起こした事件と言うのは、動物園から動物達を逃がし、動物実験で世界的地位を手に入れた自分の父親を逆に檻に閉じ込めると言うものでした。真犯人は別の人間でした。これは、コールが1996年の世界に行った事で、未来が変わってしまったと言う事を示唆しているのかもしれません。

ドクター・ピータース説

物語最終番、判明する本当の犯人、ジェフリーの父、ドクター・ゴインズの助手のドクター・ピータースですが、物語序盤、キャサリンの講演会で長々と人類の絶滅について語っていた時点で怪しいなと思った方もいたようです。

女科学者が黒幕だった説

物語の最後、ウィルスの原株が入ったケースを持って飛行機に乗ってきたドクター・ピータースの隣の席には、2035年の世界でコールを1996年に送ったあの女科学者が座っています。

この映画で最も物議をかもしているのが、この女科学者の存在です。彼女は自分を”ジョーンズ”と名乗り、更に”救済保険業”という自分の職を語っています。これが、コールが失敗した時の保険という意味や、実は女科学者がドクター・ピータースから奪ったウィルスを世界に撒き散らしたという説を生んでいるようです。

12モンキーズ(映画)を観た感想や評価を紹介!

12モンキーズにはSNS上で面白いや難しいと言った感想が多く投稿されています。

実際、この難解さ、大人が見てもかなり難しく思えます。子供にはわからない面白さかもしれません。

二度、三度見直すことでわかる面白さというのも、「12モンキーズ」の醍醐味かもしれません。

12モンキーズ(映画)のネタバレ考察まとめ!

「12モンキーズ」のネタバレ考察でした。実際この映画の難解さは公開から20年経った今でも、新しい解釈や新しい仮設を建てられるほど難解であり、ただ、提示されている謎が物語り終盤に書けて次々と解けていく爽快感は大人だからこそ楽しめると言ったものかもしれません。是非このネタバレ考察を見て興味が湧いた方は「12モンキーズ」を見てみてはいかがでしょうか?

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