2018年11月29日公開
2018年11月29日更新
映画真実の行方のキャストとネタバレあらすじ!どんでん返しの結末や伏線まで解説
1996年に公開された映画「真実の行方」の出演キャストや物語のあらすじをネタバレを含みながら紹介し、どんでん返しの結末や劇中にちりばめられた伏線まで分かりやすく解説していきます。映画「真実の行方」はリチャード・ギア演じる弁護士が殺人事件の真相を追い、臨場感溢れる法廷でのやり取りも見どころの1つとなっていますが、思いもよらない結末を迎えるため話題となりました。
目次
映画真実の行方のキャストとネタバレあらすじに迫る
出典: https://eiga.com
映画「真実の行方」に出演したリチャード・ギアをはじめとする豪華キャスト陣を一覧で紹介していき、殺人事件をめぐるストーリーのあらすじをネタバレを含みながらまとめていきます。映画「真実の行方」はその衝撃的なラストが話題となった作品ですが、今回は結末に繋がる劇中にちりばめられた伏線の数々に迫り、考察したものを分かりやすく解説していきます。また映画を実際に観た視聴者達による感想なども紹介していきます。
映画真実の行方とは?
映画真実の行方作品情報
映画「真実の行方」はグレゴリー・ホブリットが監督を務め、リチャード・ギア主演で1996年4月3日にアメリカで公開されました。また物語の中心人物であるアーロン・スタンプラーを演じているのは実力派ハリウッド俳優として知られているエドワード・ノートンで、映画「真実の行方」は彼のデビュー作となりました。原作はウィリアム・ディールが1993年に出版した小説「真実の行方」で映画は原作にほぼ忠実に描かれています。
映画真実の行方のキャスト紹介
リチャード・ギア
映画「真実の行方」の主人公で、後述のあらすじ見出しでネタバレしますが、世間に注目される事で金儲けに走りたいがために今回の殺人事件の弁護を引き受ける事にしたという弁護士・マーティン・ベイルを演じたキャストはリチャード・ギアです。1975年に映画「ニューヨーク麻薬捜査線」にビリー役で出演した事で映画デビューを果たし、以降は多くのヒット作に出演してきた事で現在はハリウッドを代表する映画俳優となっています。
代表作は2002年に公開された映画「シカゴ」のビリー・フリン役や2008年に公開された映画「最後の初恋」のポール・フラナーで、「シカゴ」では「ゴールデングローブ賞 主演男優賞」を受賞しました。そんなリチャード・ギアは仏教信者・人道主義者としても知られており度々メディアなどでアメリカの他の国に対する同情心や愛を持つ事の大切さなどを説いています。2003年にはアメリカのイラクに対する攻撃に批判していました。
また日本では2005年当時、首相であった小泉純一郎と似ているとマスコミが報道したため話題となり、それを知ったリチャード・ギアは来日した時に小泉純一郎の元を訪問し一緒にダンスを披露したというエピソードがあります。またリチャード・ギアは大の日本好きであるため度々来日していますが日本のCMにも出演する事があり、1991年には日本航空のCM、2005年にはダンディハウスのイメージキャラクターとして出演していました。
また2009年にはバラエティ番組「笑っていいとも!」の「テレフォンショッキング」に通訳を交えて出演した事があり、同番組初のハリウッド俳優の出演となりました。私生活では1991年にモデルのシンディ・クロフォードと結婚しましたが1995年に離婚し、2002年に女優のキャリー・ローウェルと再婚しました。2006年にキャリー・ローウェルと離婚した後、2018年に33歳年下のモデルであるアレハンドラ・シルヴァと結婚しました。
ローラ・リニー
映画「真実の行方」で、今回の殺人事件の容疑者の弁護士であるマーティンに対して検察が任命した敏腕検事で、過去にはマーティンと交際していた事もあるというジェーン・ベナブルを演じたキャストはローラ・リニーです。アメリカ出身で1964年2月5日生まれの2018年現在54歳で、ジェリアード音楽院で演技を学んだあとにブロードウェイなどの舞台で活躍し、1992年に映画「ロレンツォのオイル」に出演し、映画デビューしました。
1998年にはジム・キャリー主演の映画「トゥルーマン・ショー」にメリル役で出演した事で知名度を上げ、その後はジャンルを選ばない幅広い演技力によってハリウッドの実力派女優として知られるようになっていきました。今回の「真実の行方」意外の代表作に2004年に公開された映画「愛についてのキンゼイ・レポート」や2007年公開の映画「マイ・ライフ、マイ・ファミリー」がありどちらも「アカデミー賞」を受賞しました。
私生活ではジェリアード音楽院時代からの友人であったデイヴィッド・アドキンスと結婚しましたが2000年に離婚し、2009年に不動産業を営むマーク・シャウアーと再婚しました。2014年には当時49歳の時に第1子である男児を出産しました。出産後も女優として活躍しており近年では2017年に公開されたコメディ映画「レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー」にサラ役で出演するなど子育てをこなしながら精力的に活動しています。
エドワード・ノートン
映画「真実の行方」のキーパーソンとなる人物で後述のあらすじネタバレ見出しで詳しく解説していきますが、殺人事件の容疑者となってしまったためにマーティンの弁護を受けながら自分の無実を主張し続けるというアーロン・スタンプラーを演じたキャストはエドワード・ノートンです。アメリカ出身で1969年8月18日生まれの2018年現在49歳。舞台での活躍を経て1996年に「真実の行方」に出演した事で映画デビューしました。
映画「真実の行方」のアーロン・スタンプラー役は2000人以上集まったオーディションで選ばれ、殺人の容疑をかけられた多重人格の疑いがある青年という難しい役どころを見事に演じきった事で「アカデミー助演男優賞」や「ゴールデングローブ賞 助演男優賞」を受賞しました。デビュー以降は演技力を買われた事で映画「ラリー・フリント」や映画「世界中がアイ・ラヴ・ユー」など、話題作の主要人物に次々と抜擢されていきました。
過去に祖父の仕事を手伝うために大阪に1年ほど滞在し海遊館の巨大水槽設置に関わっていた時期があり、現在は以前ほど日本語は話せなくなってしまったという事でしたが、来日した際は記者会見で日本語でインタビューに答えていました。現在ニューヨークに在住しており、私生活では2011年に映画プロデューサーであるショーナ・ロバートソンと婚約を発表したのちに結婚しました。2013年3月には第1子となる男児も生まれています。
フランシス・マクドーマンド
映画「真実の行方」で、後述のあらすじネタバレ見出しで詳しく解説していきますが、アーロンの事件当時の記憶を蘇らせるためにマーティンに依頼された事で事件に関わっていくというモリー・アリントンを演じたキャストはフランシス・マクドーマンドです。アメリカ出身で1957年6月23日生まれの現在61歳で、大学時代に演劇を学んだあとに1984年に公開された映画「ブラッド・シンプル」に出演し、映画デビューを果たしました。
その後1996年公開の映画「ファーゴ」や2017年公開の映画「スリー・ビルボード」などで「アカデミー主演女優賞」を受賞し、史上13人目となる主演女優賞複数受賞女優となりました。現在はニューヨークに在住しながら映画だけではなく舞台でも活躍し、多くの主演女優賞を受賞し続けています。私生活では1984年に映画監督・プロデューサーであるジョエン・コーエンと結婚し、1995年に養子として男児を迎え入れました。
映画真実の行方のあらすじネタバレ
殺人事件が起こったあらすじをネタバレ
ある日、大司教であるラシュマンが遺体として発見され、その後ラシュマンの侍者であり事件当時血まみれの状態で発見された19歳の青年・アーロン・スタンプラーがラシュマンを殺した殺人の容疑者として逮捕されました。マスコミは大司教殺人事件として大々的にニュースとして取り上げたため事件は世間の注目を一気に浴びる事になりました。そんな中目立ちたがり屋の弁護士・マーティン・ベイルは容疑者の弁護をする事に決めます。
マーティンは常日頃からメディアに注目されるためにどんなに劣勢な弁護も引き受けてきており、今回のマーティンの目的も世間の注目を集める今回の事件の弁護を引き受ける事で、自身も同時に注目されたいと思ったからであったため、弁護士を雇う金を持ち合わせていないアーロンに無料で弁護をすると持ちかけました。マーティンに弁護を頼むしかなかったアーロンは了承し、マーティンは狙い通り世間の注目を集める事に成功しました。
しかし検察側も敏腕検事であるジェーン・ベナブルを今回の事件の担当検事に任命し、アーロンを第一級殺人の容疑で起訴し、死刑の判決が出るようにジェーンに指示しました。マーティンは過去に州検事局で働いていた事があり、ジェーンはその当時の部下で、また2人は交際していた事もありました。そしてマーティンはアーロンから事件の真実を聞き出そうとしますが、アーロンは事件当時気を失っていたため確かな証拠がありません。
大司教が行っていた衝撃の事実のあらすじをネタバレ
そこでマーティンはアーロンを精神科医であるモリー・アリントンの元に連れていき、事件当時の記憶を呼び覚ましてもらおうとします。マーティンはアーロンをモリーに託し、自分はアーロンの家を調査する事にしました。モリーがアーロンと会話をしている中で「リンダ」という言葉が出るとアーロンは激しく動揺し始めました。その一方でマーティンがアーロンの家で調査を続けていると、アレックスという男性が忍び込んできました。
マーテインがアレックスに何をしに来たのか尋ねると、「セックステープ」という物を取りに来たという事でした。マーティンは「セックステープ」を手に入れて再生してみると、それは大司教がマーティンと、同じく侍者であるリンダに対して「悪魔祓い」と称し、性的な虐待をしている様子が映し出されているというポルノビデオでした。マーティンはこの事に恨みを持ったことで、アーロンが殺人を犯したのではないかと考えます。
もう1つの人格が現れたアーロンのあらすじをネタバレ
マーティンはアーロンの殺人に対する動機を見つけてしまった事で、モリーから診察を受けている最中のアーロンの元に急ぎ、アーロンに本当は殺人を犯したのではないかと激しく詰め寄りました。しかしアーロンはひたすら自分の殺人を否定し続けました。それでもマーティンがまくし立てていると、アーロンは突然いつもの脅えたような表情から一変して冷酷な表情へと変貌し、マーティンの胸ぐらに掴みかかったあとに殴り飛ばしました。
驚いたマーティンがアーロンの顔を見てみると、アーロンはにやつきながらマーティンの事を眺めていました。アーロンは自分の事を「ロイ」と名乗り、大司教を殺害したのは自分だと言ってきました。アーロンは過去に親から虐待を受けていた事があり、それにより2重人格障害となってしまっており、別の人格が現れているときに眠っている人格は記憶を失うため、アーロンは自分が大司教を殺したという事が分からないでいたのでした。
どんでん返しの結末のあらすじをネタバレ
アーロンがロイの人格に変貌し、大司教を殺害したという事実が分かったマーティンでしたが、すでに無罪を主張している裁判であったので、心神喪失に変更する事は出来ずに苦悩します。しかしマーティンはある作戦を思いつき、裁判当日を迎えました。裁判では激しい討論が続く中、ジェーンは次々と証拠を突き付けてアーロンとマーティンを追い詰めます。しかし追い詰められた事で、ロイの人格を引き出す事がマーティンの狙いでした。
マーティンの思惑通り、精神的に追い詰められたアーロンはロイの人格に変貌し裁判所で暴れ回ってパニックを引き起こし、ジェーンの首に掴みかかるなど暴力を振るいます。これにより裁判は中止となり、アーロンは心神喪失という事で無罪となりました。その後アーロンは病院に送られて精神鑑定を受け、1か月後には社会復帰できることになりました。ジェーンは検事をクビになりましたがマーティンは正義がなされたと安堵しました。
それからマーティンはアーロンに無罪の判決を伝えるために拘置所に赴き2人で会話をしているなかで、アーロンは「検事さんの首は大丈夫でしたか?」と言い、ジェーンに対してのお詫びを述べてきました。その後その場を去ろうとするマーティンでしたが、ある疑問が浮かび立ち止まります。「ロイの人格が現れている時の事をアーロンは覚えていないはずなのに、なぜ自分がジェーンの首を絞めつけた事を知っているのか」という事です。
マーティンが「今なんて言った?」と問い詰めようとするとアーロンは凶悪な顔になって笑いだし自分は本当は2重人格などでは無い事を伝えてきます。実は元々存在していなかったのはアーロンの人格の方でロイはずっと臆病なアーロンを演じていたのでした。マーティンは「大した奴だよ、おまえは」と言い自分の弁護を後悔しますが今さら判決を変える事は出来ず、アーロンは重罪を犯したにも関わらず1か月後には自由となるのでした。
映画真実の行方の伏線を解説!
精神病院での伏線を解説
アーロンは物語のラストで2重人格で無い事が分かりどんでん返しの結末となりますが、劇中でアーロンが2重人格を演じている事を示唆している伏線があるので解説していきます。アーロンが精神鑑定を受けている場面がありますが、モリーとの会話の中で急に怒り出す場面があります。通常アーロンがロイに入れ替わるときには数秒の時間が置かれていますが、この時だけは態度が急変しているため2重人格を演じている事が分かります。
また精神鑑定を受けている最中に、アーロンの状態であるにも関わらずビデオカメラの音がうるさい事にいらついていました。そして次の瞬間ロイの人格になったアーロンに対してモリーが質問をすると、ロイはアーロンの人格の時の記憶が無いはずなのにも関わらず、質問に答えていました。その後「アーロン?」と声をかけられた事で急にアーロンの人格に戻りますが、これも切り替えの芝居を行い忘れていたので不自然な戻り方でした。
アーロンの部屋での伏線を解説
2重人格を示唆している伏線があるため解説していきます。マーティンがアーロンをモリーに預けている間にアーロンの部屋を捜索していましたが、この時にウィリアム・フォークナーが原作を務めたアメリカのゴシップ小説「アブサロム・アブサロム!」という本を見つける場面があります。この小説の内容は主人公が多数存在し、多くの目線で描かれるというものであるため、アーロンの2重人格を示唆しているシーンになります。
またアーロンは本を返しに行った際に大司教の死体を目撃したと供述していましたが、本は依然とアーロンの部屋に残っていたため、嘘をついていた伏線になっています。アーロンは本を読むことに熱心な読書家ではないとされており、大司教から借りている本はこの1冊だけと推測できるため、殺害現場でアーロンは血みどろになったはずなのに本は綺麗なまま残っている事はおかしいという事になります。
アーロンが犯人である伏線を解説
あらすじでネタバレしてきたように、アーロンは他の誰かが大司教を殺害したと発言していますが、殺害現場には一切足跡が残っておらず、血の海であった殺害現場でアーロンを血まみれにした後に立ち去るという事は不可能であるため、殺害現場にはアーロンしかいなかったと解説できます。また大司教は左側からナイフで刺されて殺害されていましたが、アーロンも左利きのため、こちらもアーロンが殺害した可能性を高めています。
さらに大司教の胸にはナイフによって「B32.156」という文字が刻まれていましたが、これは図書室の「B32」の棚の「緋文字」という本の156ページを見ろという暗号になっています。そのページにはアンダーラインが引かれている文章があり「人は長い年月にわたって内と外で違う顔を使い分けていると、やがて混乱に陥り真の自分を見失う」と書いてあります。これは長い期間アーロンが2重人格を演じていた事と解説出来ます。
ちなみに「緋文字」にアンダーラインをつけた人物はアーロンだと推測できます。普段私生活ではロイではなくアーロンの人格を演じており、長い間本当の自分を隠し続けてきたため誰か気付いてくれる人が現れて自分を解放してくれる事を願っての行動だと解説できます。アーロンは大司教の身体にこのヒントを残しましたが、結局は誰にも気づかれることはありませんでした。
アーロンが大司教以外も殺害していた伏線を解説
あらすじでネタバレしてきたようにアーロンは精神病院でリンダの名前が出ると動揺しましたが、これはアーロンがリンダも殺害している事を示唆しています。その後アーロンはリンダが他の男と付き合っていたかと質問を受けますが、「いいえ、街にいないんです」と答え、自分が殺害した事を誤魔化しつつも本当の事を言っています。この事からアーロンは大司教だけでなくリンダも殺害していると解説出来ます。
映画真実の行方を観た感想や評価は?
予想できない結末は見事だった!
洋画「真実の行方」は弁護士が殺人で起訴されている被告人の無罪を証明する法廷物。
— アラーキー (@koki907) September 9, 2018
これは終盤での真相こそが要の作品だと思います、
最後の法律の穴を突いた点は見事でした。
ミステリは大抵驚く展開はありますが、これは小説より実写でこその仕掛けだったと思います。#真実の行方 #リチャードギア pic.twitter.com/w6taxhHeOY
映画「真実の行方」はあらすじでネタバレしてきたようにアーロンが2重人格を演じて法律の穴を突き、主人公である弁護士・マーティンを見事に騙しましたが、この展開はなかなか予想できなかったために見事だという視聴者が多くいます。しかし一方で殺人事件の犯人が無罪になり、1か月後には釈放されるという結末であったので、映画「真実の行方」は後味が悪いという視聴者の感想も少なくありませんでした。
じわじわ来る面白さ!
#真実の行方 U-NEXT
— ゆきみな 🔰映画垢👀🍿*゜ (@yukimina_eiga) February 27, 2018
☆司教を殺害したとして逮捕された19歳。それを弁護するリチャード・ギア
犯人なのか、そうでないのか
多重人格は真実か嘘か…
裁判ものは じわじわくる面白さがある pic.twitter.com/nxNT9gpmwe
映画「真実の行方」は殺人事件を追う弁護士や容疑者を中心に描かれている作品なので、静かに物語が進行していきます。そのためアクション映画のような派手さはありませんが、少しずつ真相が明らかになってくる事でじわじわくる面白さがあるという事で視聴者から高評価を得る作品となっています。またアーロンは本当に犯人なのか、そうでないのかを予想しながら観る事が出来るところも映画「真実の行方」の魅力となっています。
映画真実の行方のキャストとネタバレあらすじまとめ
映画「真実の行方」のキャスト陣を紹介し、物語のあらすじもネタバレを含みながら詳しく紹介してきましたが、多くの伏線が置かれながらどんでん返しの結末が待っているという面白い作品であることが分かります。今回の映画「真実の行方」のまとめ記事を読んだことによって読者様が映画「真実の行方」への関心を深めてより一層楽しく観て頂けたなら幸いです。