2018年11月26日公開
2018年11月26日更新
ブラックペアンの原作小説あらすじ!ドラマとの結末の違いもネタバレ【海堂尊】
ドラマ「ブラックペアン」には原作小説があります。それは、海堂尊さんの「ブラックペアン1988」です。海堂尊さんは医療系ミステリーのヒット作を数多く発表している小説家です。原作小説とドラマ「ブラックペアン」には、いくつか違いがあります。ここでは原作小説のネタバレあらすじを結末まで紹介し、ドラマとの違いを見ていきます。さらに原作小説「ブラックペアン1988」を読んだ方の感想や、ドラマ「ブラックペアン」のキャスト紹介と演技の評価についても見ています。
目次
ブラックペアンの原作小説のあらすじが気になる!
2018年春にTBSの日曜劇場で、二宮和也さん主演で放送されたドラマ「ブラックペアン」は、海堂尊さんの人気小説をドラマ化した作品です。原作小説は「ブラックペアン1988」というタイトルです。実はドラマ版と原作小説には、いくつか違いがあります。その違いについて、原作小説のあらすじを結末までネタバレで紹介しながら見ていきます。また、ブラックペアンの意味についても迫っていきます。
ドラマ「ブラックペアン」とは?
ドラマ「ブラックペアン」は、日曜日のドラマ枠として定着しているTBS日曜劇場で放送されました。主演は二宮和也さんです。手術成功率100%という腕を持ち、「手術室の悪魔」と言われる天才外科医が、大学病院から追われてしまい失意のうちに亡くなった父の復讐を果たそうとするドラマです。キャストは、実力派内野聖陽さん、小泉孝太郎さん、そして今や若手人気ナンバーワンの竹内涼真さんという豪華俳優陣が揃った作品です。
ブラックペアンとは?
タイトルの「ブラックペアン」のペアンとは何かを説明します。ペアンは「ペアン鉗子」のことで、上の画像のように刃のないハサミです。物を掴む、引っ張るなど使い方は色々あり、この作品でのペアンの用途は、止血用です。ブラックペアンということで、黒色のペアンということです。ブラックペアンは、原作小説、ドラマともに、物語の中で重要な意味を持ちます。
ブラックペアンの原作小説の作者を紹介!
二宮和也主演のドラマ「ブラックペアン」の原作小説「ブラックペアン1988」著者は、医療ミステリーを数多く発表している海堂尊さんです。ここで、海堂尊さんのプロフィールと、代表作を紹介します。
ブラックペアンの原作者の海堂尊氏のプロフィール
海堂尊さんは1961年生まれ、小説家で、医学博士です。千葉大学大学院医学研究科博士課程修了。国立研究開発法人放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院に17年間勤務し、2010年に退職しました。小説家でのデビュー作は、「チーム・バチスタの栄光」(2005年)です。この作品は、「このミステリーがすごい」大賞を受賞しました。
上の画像の前列左端が、海堂尊さんです。ドラマ収録現場に訪問した海堂尊さんは、渡海を演じる二宮和也さんを絶賛したということです。そして、東城大病院の医師の一人という設定で、エキストラ出演をしました。
海堂尊さんの代表作を紹介
海堂尊さんは、医学博士ということで、医療の世界を描いたミステリー小説界のトップランナーです。それでは代表作を紹介します。
- ジェネラル・ルージュの凱旋(上・下)
- イノセント・ゲリラの祝祭
- アリアドネの弾丸(上・下)
- ケルベロスの肖像
- 螺鈿迷宮
ブラックペアンの原作小説のあらすじをネタバレ!
ここからは、ドラマ「ブラックペアン」の原作小説である「ブラックペアン1988」のあらすじを結末までネタバレで紹介していきます。
原作ネタバレあらすじ/主人公は新米医師
原作小説「ブラックペアン1988」の主人公は、ドラマ「ブラックペアン」とは違い、研修医の世良雅志です。ここからは原作のあらすじをネタバレで詳しく見ていきます。1988年(昭和63年)、舞台は東城大学医学部付属病院です。世良雅志は、総合外科学教室の研修医として働いています。世良は、総合外科学教室の佐伯清剛教授の手術で助手を務めることになりました。
佐伯教授は、下部食道合併切除胃全摘出を10分という速さで終わらせました。機嫌良く手術室を出て言った佐伯教授。縫合は世良と先輩医師の垣谷がしました。「初めてにしては上出来だった」と、世良は佐伯に言われます。しかし、糸結びが下手、と酷評されます。佐伯は、世良に絹糸を渡し、糸結びの練習をしろと言いました。
佐伯清剛教授は日本最高の技術を持つ外科医です。東城大学総合外科学教室のトップで、佐伯外科と言われています。そこへ外科医・高階権太がやって来ました。高階は、帝華大学の西崎教授のもとから遣わされてきました。西崎教授の秘蔵っ子と言われていますが、実はアメリカ留学の経験がある高階は、帝華大学では厄介もの扱いされていました。
原作ネタバレあらすじ/スナイプ初披露
高階はマサチューセッツ医科大学に留学し、帝華大学という最高峰の大学病院から来たということで、かなりの「ビッグマウス」です。高階は「スナイプAZ1988」という食道自動吻合器を持参してきています。スナイプはアメリカではすでに使用され実績もありますが、日本ではまだ使用されていません。高階は、佐伯教授が行うはずだった食道がん手術を担当することになりました。
スナイプは、ライフル銃のような形状をしており、食道がんのような、技術を要し経験の浅いものには難しい手術でも簡単に成功することができるという画期的な器具です。高階は、スナイプさえあれば、誰でも簡単に手術を行えると豪語します。また、修得するには10年もかかると言われている技術が、スナイプを使用することによって2年で修得できると自信たっぷりに主張しました。
そんな高階に渡海征司郎が異を唱えます。渡海は役職はありませんが、佐伯教授からその高い技術を認められています。佐伯外科では「手術職人」、または「手術室の悪魔」として一目置かれていますが、出世には興味なしという一匹狼です。渡海は外科手術は何より技術が必要だと、高階に言いました。技術がなければ駄目だという渡海と、技術は要らないという高階が手術を行うことになりました。
原作ネタバレあらすじ/迎えたオペ当日
いよいよ手術が始まりました。高階の「スナイプAZ1988」によって手術は成功します。佐伯は、こんなものは手術ではないと言い、渡海は「おままごと」と言いました。これで外科手術は新しい時代を迎えるのだと自信たっぷりに言う高階に佐伯は、調子に乗るなと睨みました。研修医の世良が、医師国家試験に合格しました。世良は、医大生の研修の教育係をすることになりました。
あるとき、世良が第二助手をした手術で、世良が誤って患者の内臓に傷をつけてしまいました。溢れ出る血液に、執刀医も第一助手も誰もどうすることもできず慌てています。そこへ控室にいた渡海が現れ、鮮やかな手つきで事態を収束させました。すっかり落ち込み、自信を無くしてしまった世良。もう辞めてしまおうと考えていたところへ、高階がやって来ました。
高階は世良に「俺は五人も殺しているのに医師を辞めないのは何故だ?君には後輩たちに失敗を伝える義務がある」と語りました。世良は思い直しました。スナイプ手術ですっかり注目を浴びた高階に佐伯が、本当に誰にでも食道がんの手術ができるならと、医師になりたての新米・世良に任せると言い出しました。高階は、世良にさせるのはまだまだ早いと言いました。結果、関川が志願し、スナイプ手術は行われることになりました。
原作あらすじネタバレ/渡海の父の悲劇
渡海は世良に、過去に東城大病院で起きたある出来事を話しました。それは、渡海の父親・一郎が関わった患者の話です。当時佐伯と渡海一郎は、医師としてお互いを認め合う親友でした。東城大病院に緊急入院してきた患者を診察した一郎は、腹部にぺアンが残されていることに気づきました。この患者は以前、佐伯が手術をしたので、一郎は海外出張中の佐伯に電報を打ちましたが、佐伯からは「ペアンを取り出すな」という返事でした。
一郎は外科医たちに手術を要請しました。しかし、一郎の要請に応じる医師はいませんでした。一郎は、佐伯のミスをかばう病院側から、佐伯に逆らう者として排除されたのでした。渡海は佐伯が自分の身を守るため、父・一郎を犠牲にしたと思っています。世良は、想いもよらぬ告白を聞き、佐伯と大学病院の隠された過去を知らされ激しく動揺します。そして、医師としてまだまだ経験の浅い関川がスナイプを使用する手術が始まります。
世良は、助手を務めることになりました。高階がサポートすると言いましたが、佐伯は「高階はサポートするな、しかも手術室に入ってもいけない」と言いました。手術が始まり、関川は順調に進めています。しかし、スナイプを使い始めたとき、思いもよらぬ事態が起きました。世良は高階を呼びに行きますが佐伯との約束で、高階は動こうとしません。世良は「目の前で患者が死ぬなんて嫌だ」と嘆願します。
高階はそんな世良の姿を見て、佐伯との約束を破り手術室へ向かいました。世良は高階の高い技術を見せられました。手術に手を貸さない、という約束を破った高階は、東城大病院から出ていこうとしますが、そのことについて佐伯は何も問題はなかったと言いました。佐伯が示したかった事は、スナイプのような器具だけに頼ると、外科医が技術を磨くことをしなくなるということです。
原作あらすじネタバレ/佐伯の真意
その結果、患者が命の危険にさらされた時に適切な対処が出来なくなってしまう事だったのです。佐伯との約束を破り、手術室に駆け付けたことで、高階は佐伯に認められたのでした。そして、高階に佐伯は、病院長を目指す私に協力して欲しいと言いました。自分の跡を継ぐのは高階だと佐伯は決めたのでした。学長の座を狙う佐伯に協力することになった高階は、選挙戦に向けて工作活動をしています。
そんな中、国際シンポジウム出席のため佐伯が、医師たちを連れて出かけていきました。病院には高階と渡海、あとは世良と若い医師だけでした。渡海は、佐伯が病院を留守にするときのため、ペアンを置き忘れられた飯沼を捜してあったのでした。留守を守る高階のところへ飯沼を連れてきた渡海は、17年前の父の話を高階に話しました。
高階は、ペアンを取り出さなければならないと考え、手術に踏み切ります。このことを佐伯に報告しろと言われた世良が、佐伯に連絡します。「ペアンを取り出すな」と、電話の向こうで佐伯が叫んでいます。渡海は「あんたのミスを公にしてやるよ」と笑いながら言いました。「ブラックペアン1988」は、いよいよ結末を迎えます。渡海の復讐は果たされるのでしょうか?次は、結末をネタバレで紹介していきます。
ブラックペアンの原作小説の結末をネタバレ!ブラックペアンの意味とは?
ここまで原作小説「ブラックペアン1988」のあらすじをネタバレで見てきました。いよいよ物語は、結末を迎えます。渡海の復讐は果たされるのでしょうか?過去の医療ミスを暴かれようとしている佐伯教授の今後はどうなるのでしょうか?ここからは物語の結末のあらすじをネタバレで見ていきます。
結末あらすじネタバレ/手術開始
父親の無念を晴らす手術が始まりました。高階が執刀、渡海は第一助手を務めます。手術開始から1時間半経ってもペアンは見えてきません。4時間が経ち、ようやく少し姿が見え始めましたが、癒着しているため取り出すのはかなり難しい状態です。高階は「本当に置き忘れたものだったのか?」と言いましたが、渡海は構わずペアンを掴みました。そこへ、会議の会場から急ぎ戻って来た佐伯が手術室に入ってきて、抜くな!と叫びました。
しかし、渡海はペアンを抜きました。一瞬、渡海は勝利を確信しますが、飯沼の腹部が出血し始めました。ペアンを捜しているとき、高階がふと漏らした疑問のとおり、ペアンは取り出してはいけないものだったのです。佐伯は、ブラックペアンで止血しました。そして再びそこに置いたまま閉じました。
結末あらすじネタバレ/佐伯教授の告白
佐伯は17年前の真実を語り始めました。飯沼達次の直腸手術の際、出血が止まらなくなりました。佐伯はどうしても出血を止められず、血管にペアンを噛ませました。そして仕方なく腹部を閉じたのでした。手術を終えた佐伯は飯沼に、ペアンを残してきたことについて説明をしませんでした。佐伯は、飯沼本人と家族に、理由を納得してもらえる自信がなかったのでした。そして佐伯は、出張で海外へ行くことになりました。
佐伯の留守中、飯沼が腹痛で入院してきました。レントゲン写真を見ると、そこにはペアンが映っていました。一郎は、佐伯がペアンを置き忘れたと思ったのでした。一郎は急ぎ佐伯に連絡しようとしますが、海外でしかも田舎町であったため、電報でしか連絡方法がありません。電報ということで佐伯は詳しく話すことができず、ただ「ペアンを取り出すな」とだけ書かれていました。
訳が分からない一郎は、上司に手術を依頼しますが、誰もしようとしません。上司は、佐伯からペアンのことを聞いて知っていましたが、隠していたのでした。一郎は、東城大病院外科トップの権力を持つ佐伯に逆らう者とされ、病院を出ていくしかありませんでした。帰国後、一連の騒動を知った佐伯は、一郎の行方を必死に探しました。
結末あらすじネタバレ/ブラックペアンの意味とは?
しかし、発見したときには一郎は亡くなっていました。一郎の息子が医師を目指していると知った佐伯は、渡海を立派な外科医にしよう、それが一郎への償いだと考えました。渡海の奔放な態度を大目に見ていたのも、償いの気持ちからだったと謝りました。佐伯は、17年前の事を忘れないように、もしもまた同じようなことになった時のためにブラックペアンを持っていたのです。佐伯は「このブラックペアンは私の戒めだ」と言いました。
佐伯は「このブラックペアンを使う時は、私が医者を辞めるときだ、それが今日だ」と言い、ブラックペアンを体内に残し腹部を閉じた佐伯。このブラックペアンはカーボン製ということで、レントゲンに映りませんし、火葬すると燃えてしまいます。渡海は「辞めれば済むと思っているのか」と叫びました。そう叫んで手術室を出ていく渡海を見ている世良は、この手術の責任を、渡海が一人で負うのではないかと、感じました。
渡海は、理由のない手術を強行したことに対する責任を取るため辞表を出しました。渡海としては、自分よりも佐伯を失うことが病院にとって損失だと思ってのことでした。世良は、「もっとあなたの元で学びたい」と、渡海を引き留めようとしますが、渡海は、世良が自分の気持ちを少しでもわかってくれたことを感謝しました。そして、父親のことも佐伯のことも俺は何もわかっていなかったと言いました。
どうしても引き留めようとする世良に「立派な医者になれよ」と言って、渡海は出ていきました。渡海がどこへ行ってしまったのか、誰も分からないのでした。ここまで原作小説「ブラックペアン1988」のあらすじを結末までネタバレで紹介してきました。ここからは原作小説を読んだ感想を紹介していきます。
ブラックペアンの原作小説を読んだ感想を紹介!
止血困難な場所をペアンで止血していた、というのは一緒なんだけども、原作はペアンの意味を佐伯教授が語り出すシーンが、ミステリでいう謎解きの瞬間のようにビビビッと衝撃がくる(解剖の知識があればなおさら)最高のシーンだから原作未読の方は是非原作読んでいただきたいです#ブラックペアン
— 静流 (@Yeah_lei_Shang) June 24, 2018
原作「ブラックペアン1988」を読み、ドラマ版も観た感想です。原作もドラマも、ペアンで出血を抑えたのは同じでしたが、佐伯教授の告白が、原作の方がミステリーの謎解きのようで、最高のシーンになっているということです。ぜひ、原作も読んで欲しいということです。このツイートのように、ドラマのみならず、原作も読んで欲しいという声は多数ありました。
最終回、原作読んでてもハラハラどきどきした展開で。
— ©︎も。 (@kawl_ys) June 24, 2018
そして終盤はドラマオリジナルの展開で。
原作よりも救いのある終わり方でよかった。。。
真実がわかって行き場のない気持ちややるせなさを、渡海が佐伯を救うことで、渡海自身のことも救ってくれて、本当によかった。#ブラックペアン
原作の結末に「ドキドキハラハラ」したという感想です。原作の結末とドラマの結末に違いがあり、ドラマの方が原作よりも救いのある展開だったという感想です。この人のように、原作の結末もドラマも結末も両方見た人は、その結末の違いを楽しんだそうです。特に、ドラマで渡海が佐伯の心を救う結末が、佐伯も渡海自身も救う展開になっていてすごく良かったそうです。
原作ペアンは悲しいすれ違いが起きて渡海先生も佐伯教授も救われないラストが切なかった。でもドラマペアンはすれ違いがあったけど、今伝わった。伝わった思いはきっと、これから2人を強く生かす。そう信じられるラストだった。ありがとう #ブラックペアン
— ます (@egolaku) June 24, 2018
一方、原作の結末は悲しいすれ違いにより、渡海も佐伯も両方、救われない結末となっており、とても切ない物だったという感想です。未見の方はドラマ「ブラックペアン」と原作小説の両方を見て、ドラマの救われる結末と、原作の救われない切ない結末の両方を比較するのも楽しいかもしれません。
やっとブラックペアン1988読み始めた。
— みいいいー (@iroiroaruzou) April 6, 2018
面白くって止まらない。
ストーリーを知りたくないから普段は原作読まない派なんだけど、ドラマ用にかなり変えてるようだから純粋に小説を楽しんでいる。 でも渡海先生はにのちゃんで脳内再生。期待が高まる💛 今晩眠れるかなあ。#ブラックペアン #海堂尊
この人のように、原作を普段は読まないという人でも、「ブラックペアン」はドラマと原作とであらすじや結末、主人公さえも違うので、かなりその違いを楽しめるそうです。寝る前に読んで寝れば、この人のように渡海が夢に出てくるかな?と楽しい気持ちになるかもしれません。
そして原作では思ってもなかった終わり方をしていてドラマも始まっていないのに私は軽く小説の中の渡海ロスになっている。このまま終わらないでよ、という思いがして続く2作を読みたいと思った。今でこれだとドラマが始まったらどうなるんだろ。#ブラックペアン
— rocky (@araararocky) April 21, 2018
こちらは先のツイートとは逆で、ドラマの前に原作小説を呼んだという方の感想です。ドラマを知らない人でも、「ブラックペアン」原作小説を楽しめるそうです。小説を読んだ後、この人のように渡海ロスにならないようにご注意ください!
小説の #ブラックペアン 読み終わりました!
— AK (@akanemaru26) June 10, 2018
登場人物の名前は一緒だけど、ドラマとは結構違ったけど、それもまた面白かった!
こうなると、 #ブレイズメス も気になる🤔
ドラマも続いたりして… pic.twitter.com/I7kqlPcTWy
こちらは、「ブラックペアン」のドラマと原作小説の両方を観終わったもしくは読み終わった感想です。それぞれ相違はあるけれど、そのあらすじや結末、主人公の違いを楽しみ、面白かったとの事です。
TVドラマが凄く面白いので
— 色摩茂雄【浅井企画Mg】 (@shigeoshikama) May 25, 2018
原作小説を読んでみた📖
結構人物イメージが違ってて驚き!
時代背景も違うのでTVドラマが
原作を忠実に再現してないのは
正解かも👍
続編2冊も購入済みなので
この週末に読み進めて日曜
に控えたい♫#ブラックペアン#ブラックペアン1988#海堂尊 pic.twitter.com/ROwFc6DOtl
こちらのツイートも、「ブラックペアン」のドラマと原作小説のあらすじ、主人公、結末のそれぞれの違いを楽しんだという感想です。このように、ドラマと原作小説に違いがあるからこそ、その違いを楽しむ人が多くいるみたいです。ドラマまたは原作未見の方はぜひ、その違いを楽しんでみて下さい。
ブラックペアンのドラマと原作小説の違いを紹介!
原作小説「ブラックペアン1988」と、ドラマ「ブラックペアン」は、設定や人物像などの違いがあるということです。ここでは、原作小説とドラマの違いを見ていきます。原作とドラマ共に、舞台は東城大病院の外科ですが、原作小説では腹部外科で、主に描かれるのは食道がんの手術です。ドラマでは、心臓外科が舞台で、心臓手術が描かれています。
原作とドラマの違い/主人公
原作小説とドラマの違いは、主人公が違う、ということです。ドラマ「ブラックペアン」では、主人公は渡海征一郎ですが、原作小説「ブラックペアン1988」では、新米医師・世良雅志です。原作では、世良の目から見た物語となっていて、渡海の登場する場面はそれほど多くはありません。
原作とドラマの違い/高階のキャラクター
帝華大学からスナイプを持って東城大病院にやってきた高階のキャラクターが、原作とドラマで違いがあります。ドラマでの高階は、若い医師の関川がスナイプを使用したとき、不手際により患者が危ない状態になったとき、二宮和也演じる渡海の鮮やかな技術により事なきを得ますが、原作での高階は、高い技術を持ち、誰からも好かれるリーダーとして描かれています。関川が失敗したときも手術室に駆け付け、素早く対処したのでした。
原作とドラマの違い/スナイプの用途
高階が持ってきたスナイプの用途の違いは、ドラマでは心臓手術での僧帽弁置換器として使用していましたが、原作小説では、食道自動吻合器として、食道がんの手術で使用しています。直腸がんの超低位前方切除術用でしたが、高階が改良したものです。スナイプを使えば、縫合不全という人的ミスを防ぐことができるということです。
原作とドラマの違い/結末
ドラマでは佐伯が心臓の病気で倒れたので、渡海が執刀し、佐伯は助かりました。渡海は、飯沼の居所を聞き出すまでは佐伯を治さないことにしたのでした。佐伯は居所を言いません。結局、飯沼は東城大病院にいたのでした。とりあえず病状が安定した佐伯が理事長戦のため留守になった隙に、飯沼を見つけ出した渡海は、飯沼を手術室へ運びました。
ペアンを抜いてはいけない理由は、原作と同じでした。佐伯は、すべてを渡海に告白し、飯沼にブラックペアンを血管にはさみ、閉じました。渡海は、手術室を出ていきました。その後、佐伯は再び倒れました。危険な状態の佐伯。
世良は渡海を捜しに飛び出していきます。高階が佐伯の心臓マッサージを施します。しかし鼓動は戻りません。渡海が世良からの留守電に気づきました。「佐伯教授が、医者は患者のことだけを考えろ、ただ救え、お前にすべてを託す、と言っていました」というメッセージを聞いた渡海は、手術室にやって来ました。
世良に「邪魔」と一言言って、入って行きました。心停止から5分、「戻ってこい!」と佐伯に声を掛ける渡海。そして世良や高階たちにも声を掛けるよう促します。皆の声が届いたのか、佐伯は鼓動が戻りました。病室で目を覚ました佐伯。そばには渡海がいました。「どうして私を助けた?」という佐伯に、「そのままでいい、ただ人を救え」と言う渡海。そして「俺の尊敬する医者の言葉です」と言って頭を下げた渡海は、病室を出ていきました。
世良が待っていて、渡海に声を掛けました。「もっと僕をこき使ってください、行かないでください」とすがる世良に、渡海は「米を炊いてこい」と言いました。世良は、急いで仮眠室へ走っていきます。その後ろ姿に「お前は良い医者になれ」と呟いて、そして渡海は去っていきました。
原作とドラマの違い/渡海の母が登場
原作小説では、渡海の母親は登場しません。ドラマでは、息子の渡海征司郎にいつもお米を送り、息子のことを心配する優しい母親として描かれています。渡海は送られてきたお米を炊き、卵かけごはんにして食べているシーンがよく見られました。緊迫の手術シーンや、それぞれの立場で対決するシーンの多いドラマの中で、「手術室の悪魔」と呼ばれる渡海も人の子だったと唯一ホッとするシーンだったということです。
ブラックペアンのドラマではキャストの演技にも注目!
小説「ブラックペアン1988」のドラマ化作品「ブラックペアン」は、出演者の演技が話題となりました。ここではドラマのキャストを紹介します。ドラマの主人公、渡海を演じた二宮和也、佐伯教授を演じた内野聖陽、高階を演じた小泉孝太郎、研修医世良を演じた竹内涼真です。原作ファンも納得の演技を披露したというキャストたちの演技の評価、感想などを紹介します
二宮和也/渡海征司郎役
ドラマ「ブラックペアン」で、主人公渡海を演じた二宮和也の演技に注目して見ていきます。ドラマ版での渡海は、天才外科医ですが、役職や出世にはまったく興味なく、いつも仮眠室で寝泊まりしています。渡海は手術では主に助手をしていますが、執刀医がミスをしたのを引き受け、代わりにその医師から金を取るという行為をしている人物です。そんな渡海を演じる二宮和也の演技は高い評価を得ました。
二宮和也の演技について見ていきます。目で訴えかける演技、低い声、小柄な身体に反して圧倒的な存在感にダークな役柄を表していると評判です。そして話題となったのが、渡海のセリフ「邪魔」でした。たった一言で周りを黙らせるという演技は、迫力満点だったと言われています。まさに「オペ室の悪魔」と呼ぶにふさわしい人物を完璧に描いているとネット上でも評判となりました。
二宮和也さんは、1983年生まれ、嵐のメンバーです。主な出演作を紹介します。
- 映画「硫黄島からの手紙」(2006年)西郷昇役
- ドラマ「流星の絆」 (2008年)有明功一役で主演
- 映画「プラチナデータ」(2013年)神楽龍平役で主演
- 映画「暗殺教室」(2015年)殺せんせー(声)
- ドラマ「坊っちゃん」(2016年)坊っちゃん役で主演
- 映画「検察側の罪人」(2018年)沖野啓一郎役
竹内涼真/世良雅志役
原作小説では主人公の世良雅志を演じるのは、竹内涼真です。竹内は「下町ロケット」や「陸王」に出演し、注目を集める若手です。世良役は、ダークな渡海に対し、理想の医師を目指し日々精一杯努力する熱い研修医です。これまで竹内涼真が演じてきた、爽やかなイケメン青年という役柄とは違い、涙もろく、手術で見せるとまどい、怖さ、弱さを隠さない純粋な世良に好感を持てると、評判となりました。
ドラマ「ブラックペアン」で研修医世良雅志を演じる竹内涼真さんの演技について見ていきます。二宮和也演じる渡海の傍若無人な言動に振り回される世良を竹内涼真さんは、二宮さんの演技に真っすぐに向き合い、シリアスなドラマに清涼剤のような演技を見せてくれたと好評です。世良が医療現場で直面する様々な出来事に、時には泣き、時には怒りをあらわにする演技は、とても素直でリアルな青年を表現していると評判となりました。
竹内涼真さんは、1993年生まれ、2013年にモデルとして活動を始め、2014年に「仮面ライダードライブ」で主演。主な出演作を紹介します。
- ドラマ「下町ロケット」(2015年)立花洋介役
- 映画「青空エール」(2016年)山田大介役で主演
- 映画「帝一の國」(2017年)大鷹弾役
- ドラマ「陸王」(2017年)茂木祐人役
- 映画「センセイ君主」(2018年)弘光由貴役で主演
内野聖陽/佐伯清剛役
ドラマ「ブラックペアン」で、佐伯清剛教授を演じる内野聖陽さんの演技について見ていきます。内野聖陽さんは、佐伯教授という敵役という役柄をセリフの言い回しや目の使い方で表現し、迫力ある演技で、やはり上手いという声が多くありました。ドラマ後半から結末に向けて、佐伯と渡海の対決となっていきますが、内野さんの演技によって結末まで一気に視聴者を惹きつけたと評判となりました。
内野聖陽さんは、1968年生まれ、大学時代に文学座研究所に入りました。内野さんの主な出演作を紹介します。
- ドラマ「JIN-仁-」(2009年)坂本竜馬役
- 映画「臨場・劇場版」(2012年)倉石義男役で主演
- ドラマ「とんび」(2013年)市川安男役で主演
- 映画「罪の余白」(2015年)安藤聡役で主演
- 映画「海難1890」(2015年)田村元貞役で主演
小泉孝太郎/高階権太役
ドラマ「ブラックペアン」で高階権太役を演じる小泉孝太郎さんの演技について見ていきます。ドラマは原作とは違い、高階は渡海の技術に圧倒されるという役ですが、その手術のシーンで、緊急事態にメスが握れなくなる演技など、迫真の演技が注目されました。エリートの医者という役が小泉さんにとても似合うという感想もありました。
小泉孝太郎さんは、1978年生まれ、元総理小泉純一郎さんの長男はイケメンだという評判から、芸能事務所から誘われました。主な出演作を紹介します。
- NHK大河ドラマ「天地人」(2009年)大国実頼役
- 映画「踊る大捜査線」シリーズ(2003年~2012年)小池茂役
- ドラマ杉村三郎シリーズ(2013年~2014年)杉村三郎役で主演
- 映画「瀬戸内海賊物語」(2014年)宇治原清秀役
- ドラマ「Chef~三ツ星の給食~」(2016年)篠田省吾役
ブラックペアンの原作小説のあらすじネタバレまとめ!
いかがでしたか?ドラマ「ブラックペアン」には原作小説があり、それは海堂尊さんの「ブラックペアン1988」でした。その原作小説のあらすじを、結末までネタバレで紹介してきました。その結果、ドラマ版とはいくつか違いがあることが分かりました。また、タイトルのブラックペアンの意味にも迫りました。原作を読んだ方の感想もいくつか紹介させていただきました。
また、ドラマ「ブラックペアン」の登場人物を演じた俳優陣の演技も注目を集めました。ドラマ版の主人公、渡海を演じた二宮和也さんの演技は素晴らしかったという声が多く、佐伯教授を演じた内野聖陽さんも、さすがの演技力で視聴者を圧倒したということでした。小泉孝太郎さんや竹内涼真さんの演技も、好評でした。ドラマ版も大ヒットした「ブラックペアン」の原作小説「ブラックペアン1988」を、ぜひお楽しみください。