ブラックペアンのロケ地一覧！病院の撮影場所は東千葉メディカルセンター？

ブラックペアンの舞台となるのは、二宮和也が演じる孤高の天才外科医、渡海征司郎が勤務する東城大学附属病院です。ドラマの中では最先端の医療技術を駆使した手術が行われますが、主なロケ地となっているのは千葉県東金市にある東千葉メディカルセンターです。他にも、イベントホールや大学のキャンパス、ミシュランガイドの星付き料理店も撮影場所として選ばれています。

「ブラックペアン」は2018年4月からTBS日曜劇場にて放送された人気医療ドラマです。出世に興味がなく平の医局員でありながら手術成功率100%の腕の持ち主で、同僚医師たちからオペ室の悪魔と呼ばれる外科医、渡海征司郎の活躍を描いています。原作は、チーム・バチスタの栄光やジェネラル・ルージュの凱旋などを執筆した海堂尊氏の「ブラックペアン1988」で、本作は現代風にアレンジされた内容となっています。

本作のタイトルにもなっているブラックペアンとは作中で登場する医療器具を指す言葉です。外科手術の際には、止血するためにペアン鉗子というハサミ形の医療器具が使用されますが、ブラックペアンとはカーボン製で特注品の真っ黒なペアン鉗子を意味しています。

ブラックペアンのメインの舞台である東城大学付属病院は、千葉県東金市にある東千葉メディカルセンターがロケ地となっています。東城大学付属病院は心臓血管外科で有名であるという設定で、国内外から多くの患者が集まるロビーの様子や手術後のリハビリを行うリハビリテーション室のほか、玄関口や受付、廊下の撮影場所に使用されています。

東千葉メディカルセンターは2014年に開院したばかりの比較的新しい病院です。最新の医療機器が整っていることや市街地から離れていてドラマ撮影時の交通規制による影響が少ないこと、東京からのアクセスが良いことなどから、コウノトリ、ドクター調査班、家族ノカタチなど数多くのドラマのロケ地に選ばれています。

ブラックペアン1話で、東城大学正門に帝華大学の教授陣が到着するシーンの撮影場所は創価大学の栄光門です。ここでのロケ撮影は桜が満開な4月1日に行われました。広大な敷地と豪華な設備を持つ創価大学は、花のち晴れ、99.9刑事専門弁護士2などのドラマのロケ地としても知られています。

ドラマのロケ地に選ばれやすい条件として、通行人の管理しやすさ、撮影内容に制限がかかる恐れがあるか、これまでの撮影実績があるかといったことが挙げられます。大学のキャンパスは商業施設や一般道と比較して通行規制が行いやすく、撮影許可を取り直す手間もかかりません。加えて創価大学は、ホームページに映画やドラマ撮影で使用された場所を一覧として掲載するほどなので、撮影実績も十分にあります。

ブラックペアン1話でカンファレンスが行われた東城大学附属病院のホールは、静岡県沼津市にあるプラサヴェルデが撮影場所となっています。総合コンベンション施設であるプラサヴェルデには300インチの巨大スクリーンを有するホールがあり、ブラックペアンの撮影には約1000人が収容可能なコンベンションホールAが使用されています。JR沼津駅から程近く、ドラマの撮影だけでなく学会や講演会も行われています。

ブラックペアン1話の冒頭で流れた東城大学附属病院外観の撮影場所として使用されたのは、愛知県豊明市にある国内最大の病院、藤田保健衛生大学病院です。藤田保健衛生大学は同敷地内に病院、医学部、医療科学部、看護学校などがあります。東城大学附属病院と同じく東海地方にあり、最先端の医療技術が整った病院であることからドラマのイメージにも合致しています。

東城大学の中央階段は、神奈川県厚木市にある神奈川工科大学が撮影場所となっています。中庭のシーンもこちらの大学の中央緑地公園で撮影が行われました。建物が新しくきちんと整備されていることからドラマやCMなど多くのメディアのロケ地として選ばれています。

手術前のカンファレンスが開かれている会議室の撮影場所は、千葉県木更津市にあるかずさアカデミアホールの会議室です。下町ロケット、花のち晴れ、医龍など数多くのドラマのロケ地となっているほか、欅坂46のアンビバレントのMV撮影も行われました。

ブラックペアン1話の最後で二宮和也演じる渡海が1人で煙草を吸うシーンは、浴風会病院本館が撮影場所です。2話以降も渡海が1人でいる場面にたびたび使用されています。浴風会は東京都杉並区を本拠地とする社会福祉法人で、1926年に設計された本館は現在も事務棟として使用されています。東京都選定歴史的建造物に指定されていることから、刑事7人、もみ消して冬など多くのドラマで大学や研究所のロケ地になっています。

ブラックペアンはレストランガイドブックの「ミシュランガイド」とコラボしています。ミシュランガイドがテレビ番組とコラボするのはこれが初めてで、作中での会食シーンでは実際の星付き料理店がロケ地として登場します。会食のために訪れる一流レストランで展開されるストーリーも本作の見どころのひとつになっています。

ブラックペアン1話で、佐伯や木下らが集まった医療関係者の立食パーティーの会場は、静岡県三島市にある三島プラザホテルの2階バンケットホール、ルナールが撮影場所となっています。創業明治22年という歴史を持ち、結婚式場としても人気のあるホテルです。また、90年代より映画を通じて地元の人々との交流の場を提供する活動を行っています。

渡海、世良、木下が勉強会と称して訪れたレストランは、東京都目黒区にあるフランス料理店ジョエル・ロブションです。フレンチの神様と称されるジョエル・ロブションが持つ店舗のひとつで、ミシュラン三ツ星を獲得しているレストランです。

ブラックペアン2話で、世良たち研修医が食事をしていた病院の食堂は、千葉県千葉市にある千葉経済大学の学生ホールで撮影が行われました。この学生ホールは学園創立70周年を記念して建てられた施設で、前面ガラス張りの外観と内部中央の吹き抜けが特徴の建物です。コードブルー、すべてがfになる、花のち晴れといったドラマのロケ地にも選ばれています。

佐伯がインパクトファクターの重要性について木下に話していたシーンの撮影場所は、東京都目黒区にある日本料理店の天雅です。ミシュランガイドで星付きのお店だけあって、豪華で高級感のある内装となっています。インパクトファクターとは学術誌の重要性やその影響度を指標化したもので、学術誌に掲載された論文の引用回数で決まります。

ブラックペアン3話で、佐伯が講演を行った日本医科ジャーナル講演会の会場は、東京都港区にあるホテルインターコンチネンタル東京ベイにて撮影が行われました。ガリレオ、砂の塔、ハゲタカなどのドラマのほか、CMや映画の撮影場所として使用された多くの実績を持ち、客室、スイートルーム、ラウンジ、レストランなどが撮影スポットとなっています。

佐伯と木下が会食のために訪れたレストランは、東京都渋谷区にあるフランス料理店、メゾンポール・ボキューズです。フランス・リヨンでミシュランの三ツ星を獲得し続けている名店「ポール・ボキューズ」の伝統を引き継いでおり、アールヌーボー調のバーやラウンジでくつろげるほか、豪華絢爛なパーティサロンでは結婚式や新作発表会、展示会が行われています。

ブラックペアン4話で、池永が西崎に電話を掛けていた夜景の見える部屋があるビルは、東京都千代田区にあるパシフィックセンチュリープレイス丸の内が撮影場所となっています。東京駅にほど近い立地の良さから、ガリレオ、グッドパートナー無敵の弁護士、DOCTORSなどのロケ地となっています。

高階が患者である島野小春にスナイプ手術を必ず成功させると約束するシーンは、千葉大学の西千葉キャンパスにあるかたらいの森が撮影場所となっています。千葉大学に4つあるキャンパスのうちの1つである西千葉キャンパスは、猟奇的な彼女、下北サンデーズなどの撮影も行われています。

佐伯と木下が訪れたラーメン店は、東京都豊島区にある創作麺工房鳴龍です。担々麵と拉麺の専門店で、ミシュランガイド東京2017ではラーメン店史上2番目となる星一つを獲得した人気店です。白を基調とした店内はまるでカフェのような雰囲気となっています。

ブラックペアン5話で、西崎と池永が手術支援ロボット・ダーウィンの手術中継を見学していた東城大学内のホールは、千葉県にある浦安音楽ホール内のコンサートホールです。2017年4月にオープンした浦安音楽ホールは、様々なクラシック演奏会に対応するための設備が整っています。

運動音痴の高階が世良たちからサッカーを教わっていた東城大学附属病院の庭は、千葉県習志野市にある千葉工業大学の新習志野キャンパスで撮影が行われました。幕張新都心に隣接しロケーションも抜群であることから、医龍、相棒、ヤマトナデシコ七変化のロケ地となっており、特撮映画のキカイダーREBOOTは大学が製作したロボットが出演するなどの全面支援を行っています。

渡海と木下が食事をしていた中華料理店は、東京都中央区の厲家菜（れいかさい）銀座です。北京にある厲家菜は中国清代の宮廷料理を現代に伝えている珍しい料理店で、唯一の直営店である厲家菜銀座では、西太后が食した宮廷料理を東京で味わうことができます。

ブラックペアン6話で、厚生労働省の富沢が国産ダーウィンのカエサルについて佐伯と話をしたパーティ会場は埼玉県さいたま市のアルタビスタガーデンです。非日常をテーマとしたアルタビスタガーデンでは、企業のレセプションや販売展示会、ライブなど多様なパーティが開催されています。ヒモメン、スミカスミレ、美しき罠、海月姫などのロケ地にもなっています。

花房と木下、渡海春江が食事をしていたレストランは、東京都港区六本木にある日本料理店の龍吟です。ミシュランガイドでは三ツ星を守り続け、イギリスの専門誌が主催する世界のベストレストラン50に選ばれるほか、ゴエミヨ東京で最高得点を獲得するなど国内外から高い評価を受けています。

ブラックペアン7話で佐伯と木下が会食をしていたのは東京都港区六本木の鮨由うです。2016年12月に開店し、ミシュラン一つ星を獲得しています。一流の職人が握る鮨と、木や石の自然素材を活かした空間づくりで人気です。

ブラックペアン8話で、佐伯を尾行していた世良と花房がたどり着いたさくら病院のロケ地は、千葉県いすみ市にあるいすみ医療センターです。ドラマの撮影でよく使用されていて、義母と娘のブルース、シグナル、未解決の女などのロケ地になっています。

手術の様子を中継していた帝華大学のホールは、神奈川県海老名市にある海老名市文化会館の大ホールで撮影が行われました。実写ドラマ、ラブリランのロケ地としても使用されています。

ブラックペアン9話で世良と木下が池永を訪れたオフィスは、貸しスペースのQUARTZ GALLERYで撮影されています。東京を一望できるイベントスペースとして、展示会、CM撮影、製品イベントなどで使用されています。

世良、木下が池永と話をしたお店は、東京都港区元赤坂にある懐石辻留です。1902年創業の京都の出張料理専門店「懐石辻留」の味を東京で味わうことができる懐石料理店となっています。

ブラックペアン最終話で理事長選が行われた会場は千葉県千葉市の幕張研修センターで撮影が行われました。東京から40分という利便性の良さから、絶対零度、Missデビル、警視庁ゼロ係など様々なドラマのロケ地となっています。

佐伯と木下が会食で訪れたのは、東京都品川区にあるフランス料理店のカンテサンスです。2008年から10年連続で三ツ星を獲得し、アジアベストレストラン50に選ばれるなど、一躍脚光を浴びているフレンチの名店です。

ドラマ「ブラックペアン」のメインロケ地となった千葉県東金市の東千葉メディカルセンターをはじめ、各話で使用されたロケ地やブラックペアンとのコラボ企画を行ったミシュランガイド星付きの料理店をご紹介しました。大学のキャンパスやレストランなど気になる場所がある方は、ぜひ一度足を運んでみてください。