2018年11月14日公開
2018年11月14日更新
ブラックペアンの佐伯教授の病気は?過去や渡海との関係を原作ネタバレ
ブラックペアンは、その名の通り手術中に使うハサミ(ペアン)が鍵を握る物語です。総合外科教室の佐伯清剛(内野聖陽)教授を外科医渡海征司郎(二宮和也)が父親が東城大学病院を追われた過去があるから、反発し手術という場で競う物語です。「ブラックペアン」は、新人研修医世良雅史(竹内涼真)の視点で描かれています。渡海は佐伯外科の中では異質な存在でありながら、手術室の悪魔と呼ばれる程手術の腕が悪魔的に優れているのに人間性に問題がある、そんな病院の人間模様を描いています。
目次
ブラックペアンの佐伯教授の病気や過去を徹底調査!
「ブラックペアン」は、TBSの日曜21時からの日曜劇場の枠で2018年春ドラマとして放送されました。原作はチームバチスタシリーズの海堂尊の「ブラックペアン1988」をベースに作られたドラマです。このまとめでは、渡海(二宮和也)が父の仇と尊敬しながらも反発する佐伯教授の病気や過去についてまとめていきます。
出典: https://mdpr.jp
ブラックペアンは原作では、新人研修医世良雅志(竹内涼真)が主役です。「ブラックペアン」のドラマを渡海征四郎(二宮和也)を中心として描くための対立軸として佐伯教授(内野聖陽)として配置し、渡海渡海の父親が東城大学病院を追われた過去の理由を手術の中で解き明かすことを中心としたため、大きく設定変更がされています。
原作者海堂尊のチームバチスタシリーズで置き換えるのなら、謎を解き明かす精神科医と厚生労働省の役人が主人公ではなく、シリーズの一つの物語のジェネラルルージュと呼ばれた医師を主人公にしたドラマ作りをした、と考えると分かりやすいです。
「ブラックペアン」の原作にはない佐伯教授の病気も主人公に置いた渡海医師が手術に向き合うための材料となっています。その点を調査し、渡海や佐伯の過去に何があったのかを原作との違いを含めてまとめていきます。
ブラックペアンとは?
手術道具であるペアン
「ブラックペアン」という物語の中身に入る前に、ペアンについて説明します。ペアンは鉗子(手術中に使うハサミ)の事で通常は他の手術道具と同様に銀色をしています。「ブラックペアン」のドラマの中では、佐伯教授がある目的でカーボン製で特注した黒いペアン(ブラックペアン)が出てきます。カーボン製である「ブラックペアン」がこの物語で重要な謎を解くカギになっています。
手術室の悪魔と呼ばれる渡海(二宮和也)
「ブラックペアン」のドラマは、新人研修医世良が見た手術室の悪魔と呼ばれる主人公渡海と東城大学病院で手術を受ける患者たちと、先進医療に情熱を傾ける帝華大学講師の高階(小泉孝太郎)、心臓外科の世界的な権威佐伯教授を中心に、権力争い、過去の確執などを中心に描かれています。
東城大学病院の佐伯教授は、心臓外科の分野では、世界的権威でありその手術をみるために帝華大学の西崎(市川猿之助)が高階(小泉孝太郎)を伴って東城大学病院にやってきます。手術中の佐伯教授は、別の担当患者が大動脈解離で危険な状態となり、後を第二執刀医の横山正(岡田浩暉)に任せて危険な状態の患者の元へ行きます。
しかし任されたものの横山の手術は難航し、術中死させてしまいそうな状態に陥った時、現れたのが手術室の悪魔と呼ばれる渡海でした。横山に患者を殺した医師になりたいか、それとも俺に金を払うかと言って法外な金額を吹っ掛けます。助けられるはずの命を自分の未熟な技術で殺すわけにいかないと横山は苦渋の決断で渡海にオペを任せます。
鮮やかな手際で手術を終える渡海、自信を失った横山は病院を去ってしまいます。世良は横山が指導医でした。その横山が辞めたことで世良の指導医は渡海がすることになりました。
一方帝華大学からやってきた西崎は、機械が細かな手術を行「スナイプ」という機械を持ち込み佐伯が居なくても佐伯式と言われる困難な手術が出来るようになる技術革新を提案し、高階を東城大学病院に派遣し、広めようとします。皆川妙子(山村紅葉)の手術を高階がスナイプを使って行い、渡海は助手を務めました。
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手術はいったんは成功しますが、高階が成功を急ぐあまり、皆川の動脈瘤を見落とし、皆川は危険な状態に陥ります。高階は処置の為にスナイプを使った手術をしようとしますが、出血量がひどく、機械では出血部分が見つけられず、東城大学病院を去った横山のように渡海からスナイプの未来は無くなると脅され高額の手術代行料を払い皆川の命は守られました。
世良(竹内涼真)の成長
緊急で運び込まれた小山(島田洋七)、急いで渡海を探すも見つけられない世良、しかし渡海はすでに手術室にいました。いつものように鮮やかに応急措置を施す渡海ですが、最後の縫合を世良に任せます。しかし縫合を追え、出血を抑えるために血管を挟んでいたペアンを外すと大出血。「1人殺したな」そう言いながら渡海が処置をして事なきを得ます。
医療器具スナイプを広めたい高階は、会議でそれを進言しますが。誰でも使えるようにするために、スナイプを使うのは、高階以外と佐伯は言います。関川文則(今野浩喜)が選ばれ、世良も助手として選ばれますが、縫合時の失敗を引きずっている世良は医師を続けるか悩んでいました。
そんな世良を見た高階と渡海はお互いの辞表と1000万円で世良が辞めるかやめないかを賭けました。高階はやめない、渡海は辞めるにかけました。手術前に今回の手術から自分を外してほしいと高階に言いに来た世良でしたが、高階は自分がこれまで手術で殺してしまった人を数を伝えまだ1人も殺していない君が外科医をやめるのは無責任と言います。
手術が始まり始めは順調だった関川ですが、細かい部分でミスをしてしまい大量出血を起こしてしまいました。関川は左利きだったために右利きが使うと設定されたスナイプにわずかな動きの差が出たためのものでした。飛び込んできた高階にも手に終えないピンチに渡海が来て「1000万円でミスを隠蔽する」といってきました。
鮮やかな手際で、手術を終えるかに思えた渡海ですが最後の縫合を再び世良に任せます。戸惑いながらも腹を決めて縫合をする世良、今度は成功します。医師を続ける決心をし、賭けは高階が勝ちましたが、手術代行の費用を渡海から請求されていた事で引き分けに。
病院という社会にうごめく権力争い
その後も高階はスナイプの全国展開を目指して、症例を重ねていきます。そんな時に患者で来たのが医療ジャーナリストの楠木秀雄(田崎真也)が患者としてきます。困難な手術でしたが、渡海の技術によりスナイプ手術が成功します。
高階(小泉孝太郎)は、スナイプ手術に関する論文を書いていて、本来ならばこの論文の最高責任者はスナイプを一緒に推し進めてきた西崎教授(市川猿之助)の名前を書くところです。それを佐伯教授が突然最高責任者の所に佐伯教授の名前を書くように言ってきます。
佐伯教授の申し出に答えが出せない高階でしたが、そんな時に小春(稲垣来泉)という僧帽弁閉鎖不全で、血液が固まりにくいという少女が帝華大学から高階が現在いる東城大学病院に転院してきました。スナイプを使った手術を行うためです。佐伯教授は渡海に任せようとしますが、渡海はそれを拒否、高階が担当することになりました。
帝華病院の頃から小春を見てきた高階は、小春の既往症から自分では無理だと認め、渡海に手術を変わってくれるように頼みます。そこで渡海から、小春の手術を行う上での欠点を突き付けられますが、渡海はすでに解決策を見つけていました。佐伯に手術を拒否した渡海を手術させるためには佐伯の許可がいります。高階は佐伯に何とか渡海の執刀を許可してもらい手術は成功しました。
帝華大学時代から診療して来た小春、小春の為にスナイプを導入したと言い切った高階は、渡海に手術のお礼を言います。すると渡海は「佐伯の事を信用するな、アイツは都合が悪くなったら簡単に人を切り捨てる」と忠告します。
小春の手術を終え、高階はスナイプに関する論文を医療雑誌へ寄稿します。そこに書かれていた最高責任者は、佐伯と西崎の連名で書かれていました。連名で書くというのは、西崎の指示でした。高階が相談した時に西崎に言われたのです。このことによりインパクトファクターと呼ばれる社会的な影響力は西崎の方に傾きました。学会の新理事長を狙う佐伯と西崎、西崎が大きくリードした形です。
新たな機械ダーウィンとカエサル
高階の論文を読んだ渡海は、小春の手術に重大な問題があることを発見します。佐伯にそのことを伝え、小春の血液検査の結果により高階の論文は撤回され、小春は新たな手術に臨みます。渡海は新しい治験薬を提案しますが、高階は新しい機械ダーウィンを帝華大学に利用させてほしいと頼みに行きます。執刀は西崎の部下の松岡(音尾琢真)がすることで許可を出します。
しかし小さな子供の体、ダーウィンは、アームが重なってしまい動きを止めてしまいました。輸血が出来ない小春の為に入院中から小春の血液を集めていた渡海、自分の血液で開胸手術を終え、小春の手術は成功します。
手術が成功した矢先、佐伯の元には、胸にペアンが置き忘れられた状態のレントゲン写真のデータが入ったディスクが届きました。
そんな時、渡海の母親春江(倍賞美津子)が東城大学病院にやってきます。突然状態が悪くなり、緊急手術をすると、前に手術した時の腫瘍の鳥の腰があった事がわかります。春江の手術の為に、国産型ダーウィンであるカエサルを使うことを提案する高階。春江は「私が危険な状態になったら最後の処置は息子にして欲しい」という事を条件にカエサルでの手術を承諾します。
春江が危険な状態に陥った時、渡海が手術室に駆けつけますが、春江の血液は特殊なもので、渡海の開胸手術には血が足りないと思ったところに、高階が自分も同じ要素を持つ血液であることを言い、高階の血液で、渡海が手術を行い成功します。
初めは高階ではなく、佐伯に任せる予定だった春江の手術は渡海の申し出で高階になりました。高階はその理由を渡海に聞くと「佐伯教授は過去に、俺の父親を裏切った」と衝撃の過去を口にします。
理事長選をめぐる医師たちの思惑
春江の手術のあと、渡海は西崎(市川猿之助)に帝華大学に引き抜かれます。渡海がいる事で、佐伯教授の名声が上がってしまう事を恐れた西崎は、東城大学病院の守屋院長と図り、渡海が手術するのを抑えようとしました。
しかし、そのたくらみは別の悪事を渡海に見つけられることになり、佐伯にもそれが知らされ、守屋院長は、自腹で渡海の給料を払う事で悪事を黙っておくと、佐伯教授に約束させられ、渡海は再び東城大学病院に戻ってきます。
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国産型ダーウィンのカエサルのお披露目は東城大学病院ですることが決まり、高階・渡海・世良が担当になりました。そんなさなかにも渡海が調べる飯沼達治という男。高階は渡海とどんな過去のつながりがあるのかを聞きますが、渡海は答えようとしません。
佐伯の秘密
そんな中、佐伯と懇意にしているらしい「さくら病院」の院長の息子が何十人と佐伯の手術を待つ患者を飛ばして、手術を受けることになりました。さくら病院との過去のつながりなどを調べる世良たち。すると佐伯がさくら病院で、検査を受けている事を知ります。どこか悪いのか気になる世良でしたが。
この話を渡海にすると「心臓だろう?」と初めから知っていたかのように話します。立ち聞きしていた高階も驚きますが、渡海は「西崎に告げ口したら?」と不敵にいいます。気になった高階は、パソコンで佐伯のデータを調べますが、そんなデータはありません。渡海が口にした飯沼達冶の事を調べようとしたところオペナースの猫田(趣里)に「渡海先生の邪魔をするな」と釘を刺されます。
さくら病院の息子の手術を終え、渡海は、さくら病院の院長に飯沼達治のことについて聞きます。その頃、東城大学病院では、佐伯が倒れました。佐伯教授の症状は左冠動脈が狭窄を起こしている状態で心筋梗塞になる可能性があります。
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渡海はさくら病院にいると思った飯沼達治が、佐伯の指示既に別の場所に転院している事を知ると同時に、佐伯が倒れたことを知り駆けつけます。しかし佐伯は自分の手術はカエサルを使い自分に一番近しい黒崎准教授(橋本さとし)に依頼しますが、カエサルを扱う自信のない黒崎は、高階に手術をお願いします。
その頃世良は、医療ジャーナルの編集長である池永(加藤浩次)に渡海の父親のことについて聞くと、患者の体の中にペアンを置き忘れ、それが問題になり、東城大学病院を追われました。その患者の名前が飯沼達治だったのです。その飯沼達治は、東城大学病院の中で極秘入院していました。
そんな時に佐伯は心筋梗塞を起こし、高階の手によって緊急手術が行われますが、脳のダメージを防ぐタイムリミットの15分前で限界を感じ手が止まってしまいます。しかしカエサルが突然動き出します。佐伯から手術室に入ることを許されなかった渡海がカエサルを遠隔操作で動かすことで、佐伯の手術は成功しました。
しかしその成功は完ぺきではありませんでした。飯沼の居場所を教えろと佐伯に迫り、父の汚名を晴らしたい渡海の想いがありました。理事長選のその日、飯沼を見つけ出した渡海は、自分を信頼している看護師の猫田と飯沼の手術を始めます。長く胸にしまわれていたペアンは臓器との癒着が激しく外すのに困難を極めました。時間をかけてペアンを取り除いたその時、ペアンが押さえていた血管から激しく血が噴き出しました。
ブラックペアンの真実
そこへやってきたのは、理事長選挙に出ているはずの佐伯でした。佐伯はなぜ飯沼の胸にペアンを残したのかを説明しました。バスの事故で患者が途切れない状態で、ペアンでの止血で次の患者に対処した佐伯。ペアンは置忘れではなく、処置の一つだったのです。
手術室に入って来た佐伯は、用意していたカーボン製のブラックペアンで、飯沼の処置を行い出血を止めました。カーボン製のブラックペアンは、レントゲンにも写らず、亡くなったあとは火葬で燃えてなくなるものです。
そして過去の話をします。医療の海外協力で佐伯がアフリカに行った時、飯沼を診た渡海一郎によって胸にペアンが残っている事が発見され、まだインターネットもなかった時代で、電話もない場所にいる佐伯に電報で、連絡を取り合う渡海一郎と佐伯。「飯沼の胸のペアンはそのままで」という佐伯の言葉に従って何もしなかった渡海一郎でした。
しかし、事情を知らない研修医にみつかり、問題になってしまいました。渡海一郎は、佐伯の行動には意味があると考え、すべてを自分で被り、東城大学病院を去りました。佐伯が日本に帰った時、渡海一郎は、すでに亡くなっていました。真実を知らない渡海一郎でしたが、佐伯がこれから助けるだろう命を信じていました。
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飯沼の手術を終え、渡海に真実を渡海に話したあと、佐伯は倒れてしまいます。そこにいた高階が救命措置を施すも、どんどん血圧の下がる佐伯。渡海の携帯には世良が佐伯から預かった渡海の父の残したメッセージが入っていました。「医者は患者の事だけを考えろ、ただ救え」と、心停止して5分、救命措置をしていた高階を押しのけ、佐伯に声をかけ、機械によるショック療法で息を吹き返す佐伯。
手術室から病室に移された佐伯が目を覚ました時、枕元には渡海が座っていました。佐伯は渡海をこの病院に入れた理由を罪滅ぼしといい、渡海が自分を恨むことで才能を開花していく姿を楽しみに見ていたと心のうちを話したとき、渡海一郎の残した言葉「ただ患者を救え」を佐伯に話す渡海。
渡海は父のように、この一件の責任を取るように東城大学病院を去って行きました。残された世良たちは、渡海を想って話をしています。治験コーディネーターの木下から渡海が医療過誤の人を救うHPに毎回寄付をしていたことを知らされ、今日もどこかの空の下で、誰かの命を救っていると思うのでした。
ブラックペアンの佐伯教授はどんな人物?
オペ室の悪魔と呼ばれる渡海から憎まれている佐伯
「ブラックペアン」のドラマには、天才と言えるほどの腕を持つ医師が二人登場します。1人が「ブラックペアン」の主演である渡海征司郎(二宮和也)です。その渡海と何やら深い因縁を持つ関係登場して登場するのが、佐伯清剛(内野聖陽)。
簡単に渡海征司郎を紹介すると、佐伯外科の肩書も何もないヒラ医師ですが、手がけた手術は全て成功させるという天才です。そのため腕の無い医師に対して発する言葉は辛らつなものが多く「患者は生かすが、医者を殺す」とまで言われ、「オペ室の悪魔」という異名をつけられています。宿直室に大量のコメや電気釜を持ち込み、棲みついているとまで言われています。
「ブラックペアン」のドラマ版の主役である二宮和也さんは、1983年6月17日生まれで、ジャニーズ事務所の嵐のメンバーです。その演技力は初主演映画「青の炎」から輝いていて、クリントイーストウッドにも認められ、「硫黄島からの手紙」に抜擢されました。その後日本アカデミー賞主演男優賞などで俳優としても認められています。
心臓外科の世界的権威である佐伯清剛
総合外科教室の教授で特に心臓外科の世界的な権威であり、佐伯教授の手術を待つ人が後を絶たず、手術は数年待ちとまで言われています。そのため「ブラックペアン」のドラマの中でさくら病院の院長の息子が飛び込みで手術を受け入れられたことで、佐伯に疑惑を持っていた渡海がさくら病院に向かうシーンもあります。
その実力から日本外科学会の理事長選挙に出馬することから、帝華大学のの西崎と争うことになります。心臓に持病があることで、理事長選挙は危ぶまれるシーンも「ブラックペアン」のドラマの中にあります。
「ブラックペアン」のドラマでは、渡海の父親と佐伯の過去の問題が、「ブラックペアン」のドラマを盛り上げるシーンが、一番のクライマックスに置かれています。
ブラックペアンの佐伯教授の病気は?
「ブラックペアン」の原作には、なかった佐伯教授の病気。左冠動脈肺動脈起始症と「ブラックペアン」のドラマの中では、判断されています。正常な付き方は大動脈から繋がっていますが、佐伯教授の場合肺動脈から繋がっていたという形だったという設定です。
この生まれつきの疾患に加えて、心臓の増幅弁にも問題が見つかり、心筋梗塞を起こすリスクが高った状態でした。「ブラック―ペアン」のドラマの中では、この状態を治療することが決まった後、心筋梗塞を起こし、緊急手術となりました。
ブラックペアンの佐伯教授の過去と渡海との関係とは?原作をネタバレ!
「ブラックペアン」の原作では、佐伯教授と渡海の父親は過去に東城大学病院で働く親友であり、好敵手という関係性でした。お互いが不在時には患者のフォローを助け合うことを約束するほど、お互いへの信頼関係もありました。そんな時に佐伯教授の患者である飯沼達治が運ばれてきます。治療に際してレントゲンを撮ると胸部に置き忘れられたと思われるペアンを発見する渡海の父親。
渡海の父親は、すぐに上司である大林教授に相談すると、飯沼達治の胸にペアンが残っている事は知っていました。大林と佐伯教授の間では、佐伯の名誉を守るための秘密でした。渡海の父親は、この状態を何とかしなければと海外の佐伯教授に連絡しますが、「ペアンは取り除かず、そのままでいい」と言いだします。
渡海の父親は、取り除くことを上司である大林教授に主張しますが、大林の名声の為にも佐伯教授は必要な人物です。渡海の父親は邪魔な存在として、離島の病院に配置換えしてしまいました。
海外から戻り、渡海の父親に説明しようと東城大学病院に戻った時にはすでに渡海の父親は、いませんでした。佐伯は渡海の父に離島まで会いに行き大学に戻るように言いますが、渡海の父親は過去の全てを受け入れていました。渡海の父親をこんな目にあわせてしまった佐伯は何か罪滅ぼしをさせてほしいといいます。
渡海の父親が言ったのは「息子を一人前の外科医に育て上げてほしい」というものでした。ペアンの置忘れは、実はわざとでした。飯沼達治の治療にはペアンで血液を止めて傷をふさぐしか方法がなかったのです。事実をすべて受け入れた渡海の父親と佐伯の友情は、渡海の息子を立派な医師に育て上げるという形で過去からずっと続いていたのです。
ブラックペアンのドラマとの違いは、ドラマでは渡海一郎は、自分から佐伯をかばい、病院を去ります。そしてペアンが入っている理由を知らないままに亡くなりますが、佐伯にこれからの医療界を任せる信頼感からの想いとして描かれています。
ブラックペアンの佐伯教授を演じるキャストを紹介!
「ブラックペアン」の重要な役どころの佐伯教授を演じたのは内野聖陽(うちのせいよう)さんです。過去には本名の読み方(うちのまさあき)を使っていましたが、途中から「せいよう」と芸名の読み方を変えました。1968年9月16日生まれで、早稲田大学在学中に文学座に入りました。しばらくは文学座のホームグランドである舞台で活躍されていました。
テレビにも出ていましたが、認知度が上がったのは、朝ドラ「ふたりっ子」「ミセスシンデレラ」(フジテレに)の演技で、注目を浴び、文学座の観客動員数アップに一役買ったとも言われています。
昼間、久し振りに『 #臨場 』を観た。最初に物凄く面白いドラマだと思った。主演の #内野聖陽 はたぶん初めての当たり役だった。ちょっと前に昼間の再放送で『 #ミセスシンデレラ 』を観て #薬師丸ひろ子 の相手役で凄い良いと思った。テレビ局の関係者も気付いて『臨場』に主演で起用したんだろう。
— 結城永人 (@nagahitoyuki) December 8, 2017
近年のドラマに過去の共演者が出ると話題になります。内野聖陽さんの「臨場」に薬師丸ひろ子さんがでて、「ミセスシンデレラ」を思い出した人の意見です。
#ブラックペアン #内野聖陽
— 折原結香 (@march6love) June 24, 2018
その昔、ドラマ「ミセスシンデレラ」の薬師丸ひろ子の相手役だった若き頃の内野聖陽。新進気鋭の世界的な指揮者、年上の人妻をひたむきに愛する役どころ。部屋中に溢れる深紅の薔薇の花を贈るカードの言葉「いつか空飛ぶ絨毯で迎えに行きます」憧れましたよ、私は。
内野聖陽さんの演じる役柄にどっぷりハマったという意見と「ブラックペアン」の雰囲気が変わったという意見などいろいろありました。
【NHK名作座】第5回は大河ドラマ「風林火山」(2007)。武田信玄に仕えた伝説の軍師・山本勘助(内野聖陽)の若き日の放浪時代から、戦国最大の激戦・川中島に散るまでをダイナミックに描いた。Gacktさんが上杉謙信役で出演したことも話題に。 https://t.co/8B8t2yh9io #大河ドラマ #風林火山
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) April 28, 2018
また大河ドラマでは、風林火山の山本勘助の演技が印象深かったという意見もありました。NHKは、全国で見ることが出来るので、一気に有名になります。そしてもう一つ印象深いのが、大ヒットドラマ「仁」(TBS)での坂本龍馬役です。
今までいろんな人が坂本龍馬演じてきたと思うんやけどその中でもダントツに好きなのが「仁-JIN-」の内野聖陽 pic.twitter.com/6dYnFqzkll
— あさな (@AsanaKK) September 16, 2018
幕末を描くドラマでは、必ずと言っていいほど出てくる坂本龍馬、それぞれ見た人によって自分にとっての坂本龍馬は○○というものがあります。内野聖陽さんの坂本龍馬もそのうちの一人です。
もちろん主演としてもテレビ朝日系の「臨場」はシリーズ化するほどの人気作です。しかし主演でなくても「ブラックペアン」の役どころのように主人公にとって重要な意味を持つ役を演じることも多い俳優です。
ブラックペアンの佐伯教授の病気や過去についてまとめ!
TBSドラマの人気枠日曜21時2018年の春ドラマとして放送された「ブラックペアン」についてまとめました。ドラマ版「ブラックペアン」は佐伯と渡海の父親の過去がドラマ「ブラックペアン」ののベースにあって、それを渡海が探って行く様子が描かれています。
渡海の父と佐伯の過去を原因とした対立軸が原作と違って中心になっているので、原作にはない佐伯の病気もドラマ「ブラックペアン」の中で描かれました。後付けでいれたとは思えない脚本の出来でもあると評価ありました。
「ブラックペアン」のドラマの最後は、すべての謎が解ける作りになっています。演技に定評のある内野聖陽と二宮和也の演技にフレッシュな竹内涼真の演技が見事なハーモニーだったと評価も高いです。
ドラマ「ブラックペアン」は、渡海を主役にしたからこそ、佐伯の病気や過去に焦点が当たりました。そのため次回作があるとしたら、次は原作通り竹内涼真演じる世良を主人公にした映画かパート2になるのではという期待の声があり、多くの人が楽しみにしているようです!