2018年11月16日公開
2018年11月16日更新
武曲 mukokuをネタバレ!映画と原作小説の違いやあらすじは?【綾野剛】
映画「武曲MUKOKU」は2017年に公開された日本映画です。映画「武曲MUKOKU」は元々の原作が藤沢周さんが執筆した小説であり2012年に発行されたもので、その小説を実写化映画へと製作した作品です。そして今回この映画「武曲MUKOKU」の魅力を幅広く考察してみます。小説と映画との違いや主演の綾野剛さんの魅力など、余すところなくご紹介し、「武曲MUKOKU」の作品の良さなどを紐解いてみましょう。
目次
武曲MUKOKUのあらすじが気になる!
映画「武曲MUKOKU」は2017年に公開された日本映画で主演を綾野剛さんが務めているそうです。監督は熊切和嘉さんで映画「私の男」ではモスクワ国際映画祭で作品賞を受賞をしている他にたくさんの実績がある映画監督のようです。さてそれでは「武曲MUKOKU」のあらすじや作品の元となる小説との違い、また主演の綾野剛さんの評判など色々とこの作品を紐解いてみる事にしましょう。
武曲MUKOKUのタイトルの意味は?
映画「武曲MUKOKU」のタイトルである「武曲」とは空に輝く星の名前だと言われています。星座で言うと北斗七星の中にある星の名前でこれは二連星と言い、星が二つ一定の距離感を保ちながらそこに存在している星の事を言うそうです。またこの星は肉眼では二連星として見れないので、地球上からは星が一つだけ輝いているとみられているようです。
武曲MUKOKUの映画キャストを紹介!綾野剛主演?
それではここで映画「武曲」のキャストを紹介してみましょう。主演は綾野剛さんであるのですが、その綾野剛さんとどのように他のキャストが絡んでいくのか、映画の物語の構成を良くも悪くもするきになるキャストを紐解いてみる事にしましょう。
綾野剛/矢田部健吾
主演の綾野剛さんはこの役柄でほとんどが酒に溺れた剣士を演じることになります。酒の原因が父親との確執、そしてそれを見事に演じ切っている「武曲MUKOKU」の怪演が評判となっているようです。
村上虹郎/羽田融
村上虹郎さんが演じる融は綾野剛さん演じる研吾との一騎打ちから剣に魅せられ強くなる高校生を演じています。綾野剛さんに引けを取らない演技のレベルを吐き出しており、綾野剛さんとの立ち合いのシーンは「武曲MUKOKU」の見所でもあるようです。
武曲MUKOKUの映画あらすじをネタバレ!
冒頭は少年が剣道の稽古をしているシーンから始まります。すると師範である矢田部将造(小林薫)からの稽古であることがわかり、この少年は幼少時代の矢田部研吾(のちに綾野剛)であることもわかるシーンであります。父は厳しく稽古を行なっており、度々竹刀で研吾の足を打つのがわかります。そしてその後に父は本物の刀を持ち出し、死ぬ気で突いてみろと研吾に諭すのです。そして父が刀を振り落とすと研吾は防御します。
するとシーンはその研吾が成長したシーンへと移ります。そして、それは父との稽古であり、その殺気や間合いは侍の戦いのような様相に似ているとも言われているシーンであります。そしてその瞬間研吾と父はお互いに攻め、そして研吾の竹刀が父の頭を突くのです。そして父の頭から血が吹き出す所で、映画のタイトルバックになります。そしてここから「武曲MUKOKU」の本編が始まろうとするのでした。
シーンは変わって、ライブハウスになり、そこには一人の男性ボーカルが歌を歌わんとしています。その男性は羽田融(村上虹郎)であり、ライブハウスは融のラップで盛り上がっている様子が窺えます。 すると幻覚なのか融は生きた魚を吐いてしまい、そして観客は水の中にいる様子に周りが様変わりしているのがわかります。融はそのまま水の中へと沈んでいき、息も絶え絶えな様子となりシーンは次へと移ります。
そしてシーンはお寺になり、修行僧や住職らしき人物たちが写経をしている様子に変わります。さらにシーンはそのお寺にかぶるように居酒屋のシーンも重なっており、サラリーマン達がテーブルを囲んでいるのが窺えます。するとそこには現在の研吾(綾野剛)が剣道部らしき同級生たちと飲んでいるシーンだとわかります。同窓会のような様子ですが、それぞれが家族が居たりと学生時代からだいぶ経過している様子が窺えるのでした。
酔っ払いながら研吾は笑いながら打ち込んでこいと割り箸で同級生に絡み始め、酔いがひどい様子がわかるシーンです。すると同級生がよくこんなんで高校生相手に稽古しているなと皮肉を言うのですが、それはだいぶ昔の話で、それに対しても研吾はやたらとからんでいきます。が、それを他の同級生が止めに入る様子が窺えます。シーンは変わり、研吾が一人マンションの自宅へと帰る様子がわかります。千鳥足の研吾の様子です。
なかなか自宅に戻るのが大変そうな研吾の酔いっぷりが窺えるのでした。日が変わり、高校のシーンへと移ります。そこでは融が音楽室でリリックを書き続けているのです。その後融は音楽室を出ていきます。するとシーンはさらに変わり、研吾が寝ている様子が窺えます。そこは病院であるのがわかり、そこに寝ているのはどうやら研吾の父である事がわかります。研吾は看護婦にヒゲを剃ってくれと言われ髭剃りを渡されるのでした。
そして研吾は父のヒゲを剃るのですが、なかなかうまくは行かない様子であり、父の状態は寝たきりである事がわかります。シーンは変わって融が学校帰りに歩いている様子が窺えます。耳にイヤホンをして音楽を聞いているようです。すると剣道をしている学生の竹刀を粗悪に扱った事で学生たちに絡まれるのでした。融はそのまま剣道部の稽古場に連れてかれ、剣道の打ち込みをさせられるのでした。そして融はいやいや竹刀をとります。
するとそこに剣道部の顧問(柄本明)が入ってきて大きな声で三殺法と言います。その隙に融は相手を突きこの場を逃れることになりました。顧問はうちの学生が迷惑をかけて申し訳ないと話し、融の足はどこで鍛えたのかと聞きます。融は特になにもと答えるのですが、先ほど顧問が言った三殺法とはどう言うことかと尋ねます。三殺法とは相手の刀、気、技を殺す方法だと話します。すると顧問はさっきの構えをしてくれと頼みます。
融は先ほどの構えをするのですが、見事に顧問に一本取られます。そして兵法の極意を話します。大きな視野で見るなど話すのです。そして顧問は融に付いてこいと話します。シーンは変わって研吾が警備員の仕事をしている様子が窺えるのです。するとそこにはホームレスの田所がおり、ここからどいてくれと頼みます。この田所は研吾とも面識があり、父とも面識がある様子がわかるシーンにもなっております。
すると田所は一杯やらないかとワンカップを研吾に渡して研吾はそれを飲み干してしますのでした。シーンは変わって、再び研吾が酔っ払っているシーンになり、女性と小料理屋へと行くのでした。女性はカズノ(前田敦子)と言うとのことで、研吾のためにここに来るまでの飲み代は全部カズノが出したと言い、女将(風吹ジュン)はそれがいいんでしょとカズノに話しますが、本気で言ってるのかと女将に尋ねるのでした。
シーンは変わって、融が斧で薪割りをしている様子が窺えます。すると近くにある手頃なサイズの木の枝で剣道のような真似を行います。すると顧問であった男、光邑が現れ、この五日間行なっている薪割りの様子を見せてみろと手のひらを融は見せるのでした。すると、光邑は付いて来いと話します。さらに光邑は何をしている時が一番楽しいのかと尋ねると、ラップでリリックを書いている事が一番楽しいと伝えます。
すると光邑は言葉もいいが、禅の世界では言葉の前の心で通じ合う事に重きを置いていると話すのです。そしてその心を相手に刺すと話します。融はその後道着を着させられるのですが、融は剣道なんてやる気がないですよと光邑に話すのでした。すると、この道着は薪割りの駄賃だと話、防具もつけてやると話すのです。そしてさらにはこの木刀を持てと話すのです。そして素振りをしろと話すのですが、それを無視するのでした。
シーンは変わって海の場面、サーフィンをしている風景が移り、融は砂浜で木刀を持って素振りをしている様子が窺えます。そしてさらにシーンは変わり、光邑が顧問をしている高校の剣道部の道場になります。激しい打ち合いをしている部員たちと、光邑。そして融も部員に加わり、端の方で型を練習している様子が窺えます。そして横で練習している上段者たちの様子に目を奪われている様子がわかるのでした。
その後稽古が終わり光邑から融は呼ばれ、この場所に届け物をして欲しいと頼まれるのでした。シーンは変わり、その場所へと向かう融。その場所へ着いた呼び鈴が壊れてて、手入れをしていない一軒家でありました。融は外から声をかけると、中からは酔っ払った研吾がいきなり木刀を手に現れ、俺を切るのかと呟き、その様子は酔っ払っている様子でもあります。すると融の木刀を奪い、研吾は木刀を見ると融につっかかります。
シーンは変わり再び剣道部の稽古場の様子。光邑から指導を受けている融。すると突然研吾が現れて部員たちがざわつきます。すると研吾は光邑に、融から奪った木刀を差し出し、新しい小僧にあげたのかと呟きます。すると光邑はまだ剣道に未練があるのかと話します。すると光邑は今のままじゃ融にも勝てないといい、研吾と融は二人で打ち合いを行います。しかし研吾に一方的にやられてしまう融の姿が窺えるのでした。
すると、融はその後上段の構えから研吾の面に一本入れます。研吾はすかさず光邑にどんな入れ知恵をしたんだと話すのでした。すると研吾は融に突っかかるのですが、それは剣道ではなくて、単に研吾が暴れ始めた様子がわかります。光邑もやめろと叫び、部員たちも研吾を止めにかかります。研吾を誰も抑える事ができない状況で、面をつけたままの融は再び研吾に挑もうとします。すると突きを入れた研吾に融は倒されてしまうのでした。
それでも融は面をとり、再び研吾に対して構えるのでした。すると研吾はその姿が自分の父の姿に被るような様子を見ることになります。すると研吾の脳裏には冒頭のシーンにあった、父親に面を打ってしまったあの情景が思い出されるのでした。すると光邑はそこまでだと話し、融には上段に構えて一本取ってこいと言ったと話すのでした。研吾においては、父親への上段の一本のトラウマがある事がここでわかるシーンとなるのです。
光邑はさらに、研吾にたわけ者と言い、一本取られたのは研吾自身の問題だと話すのでした。すると研吾は竹刀を放り、稽古場から去っていくのです。すると光邑は研吾を追い、怒鳴り、この瞬間から酒をやめろと話します。やめたいのですが、また今日も飲んでしまうと話す研吾がいます。そして母親の墓参りにも行ってないのかと光邑は研吾に話し、酒はなにも解決しないと言い、最後に帰れと研吾を叩くのでした。
するとその瞬間にシーンは回想へと変わり、父親の面に一本入れたあの瞬間に戻ります。返り血を浴びた研吾の表情には涙が溢れ、頭、眼、鼻から血を流して倒れている父親の映像がこびりついているようです。そしてシーンは再び小料理屋で飲んでいる研吾の姿へと移ります。お猪口を飲み干し、もう一杯と女将に酔っ払いながらお願いするのですが、女将はもう一人で帰れなくなるからやめたらと研吾に話します。
するとシーンは再び回想へと戻り、父親とのシーンの後、木刀を持ってふらふらになりながら、道を歩いている研吾の姿が窺えます。そして涙する研吾。さらには父親が剣を取れと話すシーンも現れ、その言葉に涙する研吾がいて、さらには幼少期に父親に稽古をつけられている回想まで蘇ってきます。そして回想は父親を倒してしまった直後のシーン、途方もなく歩いている研吾を光邑が見つけて、あれは事故だと話すのでした。
この一連のはシーンは小料理屋で研吾が一人で飲んでいるときに襲ってくる数々の研吾の過去のシーンであります。女将はもう飲むのをやめなさいと話します。そして再び幼少の回想になり、母親が小さい研吾に剣道をやめたいかと聞き、やめてもいいんだよと話すのでした。しかし、幼少の研吾は泣きながら父親の前へと再び竹刀を持って歩き出すのでした。そして研吾に回想シーンはさらに研吾の脳裏に襲ってくるのでした。
研吾の脳裏への回想シーンはさらに光邑との稽古のシーンも現れ、父親の面を取れたんだから一本取りに来いと研吾を奮い立たせます。しかし、研吾には打てないのでした。そして幼少のシーンへと再び戻り、父親に木刀を持たされる。さらには準優勝をした研吾にそんなに準優勝が嬉しいのかと厳しい父親の姿が現れたり、一心不乱に打ち込みをする研吾の姿などあらゆる回想で酔った研吾を苦しめている様子が伺えるのでした。
するとシーンはさらに回想が続き、父親と母親と三人で海辺にいるシーンがわかります。剣道とは離れた様子の親子のシーンで家族の愛を感じるシーンでもあるようです。その後回想シーンは終わり、小料理屋で酔っ払っている研吾のシーンへと戻ります。女将を見ながら突然、どんな男と出会ってきたのかと酔いながら呟く研吾が窺えます。女将はそれは色々だと答え洗い物を続けているのです。
その後ふらふらになりながら自宅へ帰っていく様子の研吾のシーンです。研吾は「剣を取れ」と呟きながら部屋の中へと入っていくのですが、「剣を取れ」とは父親が言った言葉で研吾の脳裏に残っている言葉であると言われています。そして研吾は真剣を取り出し鞘から抜き部屋中の物を刀を振り回してめちゃめちゃにするのでした。そして全てのものを破壊し、庭の植物にまで刀を振り回し、その脳裏に父親の言葉がよぎるのでした。
そして家の中をふと振り向いた研吾には亡くなった母親が縁側を歩く姿が目に飛び込むのでした。そしてその幻覚には父親も奥から出てくる様子がわかり、さらには自分の学生時代の姿もあるのです。そして、学生時代の研吾は母の横に座って神妙な面持ちで、「父さん、殺していいかな」と呟くのです。その後シーンは変わって高校の剣道部の道場の前で光邑が掃除をしている様子が窺えます。そして扉を開けるとそこには融がいたのです。
扉を開けて光邑が見ると、そこには融は一人で稽古をしている様子があるのでした。そしてシーンは砂浜へと移り、二人のサーファーが歩いており、そこに高校生二人がラップをしながら話しかけるのですが、素通りされてしまいます。それは融のバンドの仲間で、彼らは融にボーカルがいないと無理だと話し、なんで剣道なんかやってんだよと尋ねます。すると融が書いているノートを取り上げるとそこには剣の心得が書いてあるのでした。
すると仲間たちはもういいよと話し、融から離れていくのでした。その後シーンは変わり、研吾が自宅の庭で自宅にあったものを燃やしている姿が窺えます。さらにその後にシーンは変わって研吾が墓参りに来ている様子がわかります。それは先祖代々の墓であり、研吾の母親の墓でもあるのでした。すると奥から老婆がゆっくりと現れて研吾に「あんたは矢田部んとこの息子だな」と尋ねるのでした。研吾に老婆は「五悪」の事を尋ねます。
殺し、窃盗、女、嘘、酒、これが五悪であると老婆は話し、矢田部の家系はこれに塗れていると話すのでした。すると研吾はその通りですと呟きます。そして老婆はさらに「殺生の中でもっとも許されないのは親殺しだぞ」と語りかけます。それを聞いて研吾は立ったままで老婆は去っていきます。シーンは変わって、融が剣道に励んでいる様子が窺えます。すると先輩に相手をして欲しいと伝え、自分の防具を脱いで立ち合います。
すると融は防具に守られていると本気になれないのでと話すのでした。先輩はそれを見て剣道は競技なんだと話すが、融は剣道は殺し合いでしょと話し返すのです。そして融は一方的に打ち込みます。すると先輩は融に蹴りを入れて倒すのです。もっと本気でやってください、練習にならないと融は話すのです。すると、光邑が現れて、何をしているのかと尋ね、その後融に研吾に勝ちたいのかと尋ねるのでした。
すると光邑は、今のお前じゃ研吾には勝てないと話し、お前は研吾を恐れているからだと言い、その後融は道場から去っていくのでした。シーンは変わって研吾が働いている警備の詰所のような場所です。防犯カメラに映る姿は、いつもそこにいるホームレスとそして融でした。研吾はそれをじっと見ているのが窺えます。そしてそのホームレスは木刀で防具をつけずに戦ったと矢田部親子の話を融にするのでした。
その後、そこに研吾が現れるのでした。研吾は何しに来たと話し、融はまた飲んでたんですかと問います。するともう飲んでないと話します。そして融は毎日面白いですかと研吾に尋ねます。研吾は大人になったら楽しいことがたくさんあるんだと話し、そしてまた剣道部に来て欲しいと尋ねます。またやりましょうと話します。そして研吾に父親を殺したのかと尋ねます。さらには融も洪水で死にかけたと話すのでした。
シーンは変わって、父親と研吾で自宅にいる様子がわかります。母親はすでに他界していることが窺えます。父親は高校のコーチなんてやめろと研吾に話すのでした。父親は俺の剣をままごとに使うなと話すのです。父親は酔っている様子が窺えます。その後研吾は小料理屋にいるのがわかるのです。研吾は病院で父親の後輩が見舞いに来た事を話し、父親がそんなにも尊敬されているのかと疑い、さらには女将が愛人だったと話すのです。
女将は研吾の剣道の試合も見に行ったこともあると話し、研吾は親父は優しかったですかと女将に尋ねます。女将はええと答え、笑顔になるのでした。父親も研吾も剣道しかない人ですねと語るのでした。一方の融は夜の浜辺で一人素振りを行なっているのシーンが窺えます。さらにシーンは変わって、関東地方に台風が来ているとのニュースを見つつ、融と母親が食事をしているのがわかります。その後、融はこっそり家を出るのでした。
木刀を持って、そして融は夜道を歩き続けます。すると回想シーンに変わり、父親が飲んだくれている所に剣道の心得をつぶやいているのですが、父親はその言葉に耳を貸さず、お前なんていつでも殺せると話すのでした。そして父親は木刀を持って、研吾も木刀を持って、自宅の庭へと向かうのでした。父親は素振りをしており、そして研吾が打ち込みにいきます。が、それを父親にはいとも簡単に交わされてしまうのでした。
回想が終わり、やはり、酔っ払って歩いてる研吾の姿が窺えます。台風で風が強い中に歩いていると、自宅へ帰る階段の所に融が木刀を持って一人で研吾の帰りを待ち伏せしているのでした。融はそこで俺と勝負してもらえませんかと研吾に尋ねます。すると研吾は鼻で笑い、融はそれを見ておかしいですかと再び尋ねます。研吾は融に頭おかしいよと話し、融はそうですねと返すのでした。すると融は研吾に木刀を差し出すのでした。
しかし差し出した木刀に触れずに研吾は一人階段を登っていくのでした。融はそれを見てついていくのでした。研吾が歩き、融が付いて行く。そして研吾は落ちている枝を拾うのですが、融は木刀にしてくださいよと研吾に言うのでした。研吾はさらに竹刀をひろうのですが、どれも腐っており、最後に拾ったものがまだ使える竹刀であるようです。そして研吾は楽しそうだなと話し、そんなに殺されるのが楽しいのかと融に尋ねます。
そして融は木刀を取り出し、二人とも靴を脱ぎ裸足になり、立ち合う様子が窺えるのでした。あたりは雨になり、そしていよいよ二人の戦いが始まろうとしているのでした。映画「武曲MUKOKU」のクライマックスへと進んでいくシーンであるようです。融は洪水で死にそうになった話をするのですが、研吾は殺してやるから黙っていろと打ち込みを始めます。融はなんとか防戦一方でありますが、研吾に突き飛ばされてしまうのでした。
そして二人の激しい打ち合いは続き、研吾は早く殺してやると呟き、そして融は善戦するのですが、右手を強く研吾に打たれてしまい、血が流れるのでした。片手で戦う融、何度も倒される融、それでも研吾に戦いを挑む姿があり、その後融は腹に一本入れるのでした。融は切ったぞと叫ぶのですが、研吾はまだ生きてんだよと呟くのでした。そして殺せと叫び融に突っかかって行くのでした。そして二人は殴り合いにまで発展するのでした。
すると突然雨が上がり、花びらのようなものがヒラヒラと舞い降りてくるのでした。その中で研吾は自分が父親と戦っている幻想へと誘われるのでした。幻覚である父親に突いてみろと言われ、見事に研吾の突きが入り、幻想である父親は倒れ込むのでした。すると倒れた父親は泡を吹いており、研吾は震えて佇んでいるのでした。
すると一点の光が父親から現れて、ふわふわと浮かんで夜を彷徨うのでした。シーンは変わって、その光を追っているのか、研吾が道を竹刀を持ったまた彷徨い歩いている様子がわかります。そして、研吾は父親が寝たきりになっている病室へとやって来るのでした。研吾は「剣を取れ」と呟き続けており、すると病室のドアが開き光邑とその弟子たちが部屋へ入って来るのでした。すると光邑は研吾は父親とよく似ていると話すのでした。
光邑は、父親が自分が最後まで弱い人間であることを認めなかったと話すのでした。そして剣道自体に逃げていったと光邑は話し続けます。そして研吾は「親父に逃げた」と言葉を放ちます。そしてやめろと呟きながら、研吾は父親に馬乗りになり首を締めようとするのですが、光邑たちに羽交い締めにされ、研吾は殺させろと叫び続けるのでした。そしてシーンは変わって、雨上がりの決闘をした場所。融の木刀が落ちているのでした。
シーンはさらに変わって光邑の道場へと連れてこられた研吾の様子が窺えます。研吾の様子は狼狽と恐怖とが入り混じっている雰囲気であり、道場の寺院の本殿に研吾は連れてこられ、光邑も座り、その横には融もいるのでした。研吾が振り返り、融がいる事がわかるとさらに怖がるので、光邑は思い出したかと話し、融に傷を研吾に見せてやってくれと話します。光邑は酒のせいで覚えてないと言うのかと研吾に厳しく伝えるのでした。
すると融は首の包帯を痛そうにしながらゆっくりと取るのでした。すると研吾に対して光邑はお前は父親と戦っていたのではなく、融と戦っていたのだと話すのでした。そして研吾を切ったのも融であると静かに語ります。融は研吾に対してすいませんでしたと深々と謝罪をし、そして涙します。その後、夜になり、寺院の光邑と研吾がいるのがわかり、光邑は融に切られておまえが生かされたんだと静かに話すのでした。
武曲MUKOKUの映画の結末をネタバレ!
その後シーンは葬式のシーンへと移り、そこには研吾の父親がなくなった事がわかるのでした。その後四十九日も過ぎて、研吾は光邑の寺院で座禅を組んでいます。すると光邑が現れ、父親からもらった手紙のようなものを研吾に渡すのでした。そこには光邑に対しての手紙がそこには記されているのでした。それには剣に逃げた自分たち親子の関係性。研吾の心のあり方など、それは全て自分が作った事であると書き記されています。
映画「武曲MUKOKU」が徐々にクライマックスへと入っていくシーンでもあるようです。そして、父親は研吾との立ち合いが避けられない事であり、それで死が訪れようとも、研吾に憎まれようとも、それは全て自分の本望だと話し、自分の業を切ってほしいという切望間でもあるのだと伝えているのでした。研吾は光邑に父親はわざと打たれたのかと問います。そして研吾は全てがわかり、号泣するのでした。
その後研吾が融を尋ね、稽古に出ていない事に触れ、木刀を融に渡し、お前に必要なものだと話します。そしてシーンはさらにかわり、研吾と融が剣道での立ち合いを行う事になるのでした。研吾の面が早いのか、融の突きが早いのか立ち合おうと。研吾は鉄の心で、融は無心で、二人は防具を付けていざ挑みます。
武曲MUKOKUの映画と原作小説の違いとは?
ここで「武曲MUKOKU」の映画と小説との違いを考察してみましょう。主人公の一人である高校生の融ですが、小説ではもっと言葉の使い方にフォーカスが多くされているようです。ラッパーである事で言葉を巧みに駆使する高校生の様相がいいと小説の方では言われているようです。また小説では文面として現れるので映画より小説の方が言葉を重く捉えて表現されているのではと小説と映画との表現の違いからの差異だとのことです。
さらには高校生の融は小説の方では陸上の選手であると書かれており、映画と小説の違いが融というキャラクターで露呈しているようです。さらには小説の方では融と剣道部員との集団リンチの部分も大きく取り上げられているようでここも映画サイズに小説が改編された部分ではないかと言われいているようです。そして綾野剛さん扮する研吾に関しては小説の中では現在も剣道のコーチであると言われてるとのことです。
武曲MUKOKUの映画を観た人の感想や評価とは?
それではここで映画「武曲MUKOKU」を観た方々の感想やどのような所に評価があるのかなど紐解いてみましょう。
DVD版の武曲観ました。綾野剛の肉体美に驚き、狂喜の演技に驚きました。いい気魄見させてもらいました。稽古頑張るかな pic.twitter.com/6AQABDZt6C
— kendo-kobayashi0323 (@KKobayashi0323) November 13, 2018
映画「武曲MUKOKU」での綾野剛さんの演技にフォーカスされている評価が多いようです。小説が評価が高く、また映画でも綾野剛さんの怪演で作品がぶれることなく表現されていると「武曲MUKOKU」は絶賛されているようです。
目元の色気はんぱないな。
— フタシキ (@futatsumi) November 9, 2018
綾野さんには目尻の色気、虹郎さんには瞼の色気を感じるのですが、ふたつの色気を同時摂取できる作品がありましてね。
武曲っていうんですけど。
映画「武曲MUKOKU」が綾野剛さんと村上虹郎さんの演技力で高評価を得て小説の世界を具現化できていると言われているようです。綾野剛さんの怪演と村上虹郎さんの若さとそこに在る若気の心の有様など、「武曲MUKOKU」の俳優のキャスティングに評価が集まっているようです。綾野剛さんには感服するなどもあるようです。
武曲観ました!!やっと!
— 、 (@T1ANbCAZAcGc5yO) November 10, 2018
やばかった、、、、、とってもやばかった、、、、
最初のほう、馬鹿だから展開読めなくて、エッコワイコワイ〜〜〜ってビビっちゃってたんだけどなんか途中からすごい入り込んじゃって、あの!綾野剛と村上虹郎のやり合うシーン!映像がめっちゃくちゃかっこよくて!!!!!
映画「武曲MUKOKU」、やはり綾野剛さんと村上虹郎さんの評価が多いようです。しかしそれには脇を固める柄本明さんや風吹ジュンさん、小林薫さんなどのベテランがいるからこそ成立する映画であると総合評価がキャスティングに集まるのも多いようです。
武曲MUKOKUのネタバレまとめ!
映画「武曲MUKOKU」の考察はいかがでしたでしょうか。小説との違いや作品のクオリティ、また綾野剛さんの怪演など幅広く「武曲MUKOKU」は支持されている映画であると言われています。剣の道、そして男の道、小説から作品化され評価が高いこの「武曲MUKOKU」を改めて観つつ、新たな発見をしてみるのもいかがでしょうか?