2018年11月08日公開
2018年11月08日更新
日々ロックの実写映画版あらすじと感想・評価は?かっこいい劇中曲を紹介
いじめられっ子でヘタレのバンドマンが、世界トップアイドルとの出会いをきっかけに音楽活動を通して成長していく様子が描かれた「週刊ヤングジャンプ」連載の榎屋克優の青春漫画「日々ロック」の実写映画版になります。日々ロックの実写映画版のあらすじや基本情報、出演者、感想、評価、さらには劇中で使われた曲について紹介いたします。ネタバレ内容が含まれますのでご注意ください。
目次
日々ロックの実写映画版あらすじと感想が気になる!
バンドマン・日々沼(野村周平)は、東京の小さなライブハウスで住み込みで働きながらライブ活動を続けていたある日、世界的に知られるトップアイドル・宇田川咲(二階堂ふみ)と出会います。そんな宇田川には大きな秘密がありました。榎屋克優による同名コミックを「SRサイタマノラッパー」の入江悠監督が実写映画化した青春ロックムービーです。実写映画化した『日々ロック』のあらすじや感想、評価などを紹介します。
日々ロックとは
日々ロックの実写版映画の基本情報
日々ロックの実写映画版のあらすじに入る前に、まずは作品や公開年などの基本情報と日々ロックの実写映画版の出演者について紹介します。
さえないいじめられっ子の3人組のバンドが音楽を通して成長していく姿を描く、週刊ヤングジャンプに連載中の『日々ロック』が映画実写化し、2014年に公開されました。今注目の若手俳優・野村周平がアフロヘア―に全裸でギターをする主人公日々沼拓郎を演じます。そして、そんな日々沼に多大な影響を与える世界トップアイドルを二階堂ふみが演じ、歌やダンスを披露し話題となりました。
日々ロックの実写版映画の主な出演者
日々沼拓郎(野村周平)、宇田川咲(二階堂ふみ)、草壁まもる(前野朋哉)、依田明(岡本啓祐)、新庄(落合モトキ)、犬飼祐一郎(古館佑太郎)、町田町子(喜多陽子)、象徴さん(蛭子能収)、風間泉(毬谷友子)、松本猛(竹中直人)他
日々ロックの実写映画版あらすじとは?
日々ロックの実写映画版あらすじ➀高校生時代にバンドを結成
それでは、さっそく日々ロックの実写映画版のあらすじを紹介いたします。ここから先はネタバレが含まれますのでご注意ください。
日々沼拓郎(野村周平)と草壁まもる(前野朋哉)と依田明(岡本啓祐)の3人は高校の同級生で、ロックバンド、ザ・ロックンロールブラザーズを結成し、路上ライブを行っていました。ある日いじめっ子グループの浜橋たちが絡んできますが、ハイになっている日々沼はギターで殴り返します。返り討ちに遭いながらも、血が噴き出しても日々沼は何度も浜橋に反撃を繰り返していました。
日々ロックの実写映画版あらすじ➁5年後に東京へ上京
それから5年後、拓郎たちは東京に上京し、ライブハウス『MONSTER GOGO』の店長・松本猛(竹中直人)に頼みライブハウスに住み込みで働きますが、家賃を払えない生活を過ごしながら、ロックを続けていました。ザ・ロックンロールブラザーズのテクニックはまだまだですが、ロックへの情熱は人一倍です。また、日々沼はライブハウスでバイトをしている町子に恋をしていました。
日々ロックの実写映画版あらすじ③宇田川咲との出会い
ある日、日々沼たちがライブハウスで演奏していると、泥酔した女性が彼らのライブに乱入し、全裸の日々沼をビール瓶で殴ってギターを奪い、下手な草壁を蹴り、ドラムの依田と二人でノリノリに忌野清志郎の『雨上がりの夜空に』を歌い、会場は盛り上がりました。
ライブを荒らされ、乗っ取られたことで怒った草壁とその女はライブハウスの外で喧嘩しますが、草壁は一方的にやられてしまいます。また、最後には日々沼にゲロをぶちまけ、「演奏は下手くそだけど気に入った」と言い、迎えにきた車に乗り去っていきました。なんと、その女性の正体は今をときめくトップアイドルの宇田川咲で、店長・松本の姪でした。
日々ロックの実写映画版あらすじ④人気バンドとの勝負
日々沼が恋心を寄せる町子と人気バンドのザ・ランゴリアーズの新庄ができている現場を目撃し、消沈する日々沼に「もともと気に入らなかったから、ライブでの勝負に負けたらこのライブハウスから出ていけ」と新庄に追い打ちをかけられます。熱狂的な女性ファンが多いバンドに勝てるはずもないと絶望に浸ってましたが、街中で流れる宇田川の曲を聴くとインスピレーションが浮かび上がり、曲を完成させることができました。
ライブでCDがより多く売れたほうが勝ちという内容で、ザ・ランゴリアーズのライブが終わった後、日々沼たちザ・ロックンロールブラザーズが演奏しようとすると、新庄は外でサイン会を行うと言いお客さんがいなくなってしまいます。しかし、日々沼たちの演奏を聴いてお客さんが会場に戻り、次第にライブハウスの中は大勢の人で埋め尽くされます。CDもあっという間になくなりライブハウスを追い出されずに済みました。
日々ロックの実写映画版あらすじ⑤宇田川咲のライブへ招待
日々沼達のライブには宇田川も聴きに来ており、ザ・ロックンロールブラザーズの曲が気に入ったと、宇田川は自分のライブを3人に招待します。そして、宇田川のライブが終わった後、日々沼に「自分にはもう時間がない。自分の曲を書いてほしい」と曲の依頼をします。
日々ロックの実写映画版あらすじ⑥業界の有名プロデューサーの前で演奏を披露
宇田川は音楽会の巨匠プロデューサー・風間泉(毬谷友子)に日々沼たちのバンドを紹介し、風間は彼らのバンドを見にライブハウスを訪れます。ついにメジャーデビューできると喜ぶ3人は風間の前で緊張しながらも演奏します。しかし、日々沼たちの演奏に対し「平凡だ」と辛口のダメだしを行い、「今後、宇田川に近づかないでほしい」と釘を刺して立ち去ります。
日々ロックの実写映画版あらすじ⑦ライブハウスが炎上
風間が帰宅した後、日々沼に宇田川から電話が入り「どうだった?」と宇田川が気にかけると、日々沼は電話越しにきつく当たります。それから、日々沼たち3人は取っ組み合いの喧嘩になり、店長・松本が参戦しますが、松本が吸っていたタバコが3人が暴れて床にこぼれたお酒の上に落ち、あっという間に火が燃え上がり、ライブハウスは家事になってしまいました。
日々ロックの実写映画版あらすじ⑧THEロックンロールブラザーズ一時休業
店の修理代500万を松本から請求され、バンド活動は一時休業し、日々沼は漁村であじの開きを作りを、草壁は長野で樵を、依田は建設現場で重労働の職につき働きます。3ヵ月が経過した頃、日々沼は宇田川が末期のがんで倒れたというニュースを耳にします。宇田川は、生きている間にロックンローラーとして日々沼たちのように思いっきり歌いたいと思っており、日々沼に曲作りを頼んでいたのです。
日々ロックの実写映画版あらすじ⑨宇田川へ会いに再び東京へ
日々沼は夜に寮で書いた曲を片手に、反対の手にはあじを持ち、東京へ向かいました。漁村で再会した浜橋に車で送ってもらいますが、途中ガス欠を起こし、最終的には走って駆け付けました。日々沼が宇田川のいる病院へ到着すると、草壁と依田も東京に集まっていました。日々沼は宇田川のいる病室へ行きますが、宇田川は病気でやせ細って弱っており、「もう遅い、疲れた、帰って」と帰されてしまいます。
日々ロックの実写映画版あらすじ⑩ビルの屋上で宇田川への想いを込めた新曲を披露
同じハウス仲間・犬レイプの協力を得て、宇田川の病室の向かいのビル屋上にライブステージを作り、台風で激しい雨が降る中で宇田川のために作った新曲を披露します。日々沼たちの演奏は宇田川や風間の耳に届きます。宇田川はベッドから転げ落ちながらも窓を開けようと懸命に歩き、窓を開けて日々沼たちの歌に耳を傾けて聴き、再び生きる意欲を取り戻しエンドロールを迎えます。
後日、ザ・ロックンロールブラザーズは地方のライブハウスを渡り歩いており、移動車には少し元気になった宇田川の写真が貼ってありました。
日々ロックの実写映画版のかっこいい劇中曲を紹介!
スーパースター
劇中の曲がかっこいいと感想が多く寄せられました。日々ロックの音楽プロデューサーで、元・SUPERCARのいしわたり淳治さんは、2005年のバンド解散後、作詞家としてSuperfly「愛をこめて花束を」や少女時代の「PAPARAZZI」など数多くの楽曲を手掛ける一方、チャットモンチーや9mm Parabellum Bulletなど数多くのアーティストを手掛けております。そんないしわたりさんがプロデュースした曲をいくつか紹介いたします。
日々沼たちがライバルバンドのザ・ランゴリアーズと勝負した時に歌ったシーンの曲です。『スーパースター』の楽曲提供者は9mm Parabellum Bulletの滝善充さんです。2007年にロックバンド9mm Parabellum Bulletのギタリストとしてデビューされ、バンド活動と並行して楽曲提供やプロデュース・アレンジメントなど、ジャンルを問わず多岐に活動されています。
百姓勃起
日々沼たちを助けてくれる盟友バンドの犬レイプの楽曲になります。蛭子さんがバンドメンバーに入っており当時話題になっていました。『百姓勃起』の楽曲提供者はThe SALOVERSさんで、2008年に高校の同級生で結成された4人組のバンドになります。バンドの一人、古舘さんは『日々ロック』のファンで、犬レイプ役で出演しております。
ラブリーサマータイム/SUNRISE
宇田川咲を演じる二階堂ふみさんが歌う『ラブリーサマータイム』と『SUNRISE』の楽曲提供者はDECO*27さんになります。
「ボーカロイド」を駆使するアーティストとして活動するほか、数々のシンガーへの楽曲提供も手がける新世代のアーティスト兼プロデューサーになります。
いっぱい/終わりなき午後の冒険者
ラストシーンで日々沼が宇田川のために病院の隣のビルの屋上で嵐の中歌った『いっぱい』の楽曲提供者は爆弾ジョニーさんです。
2010年に札幌にて幼馴染5人で結成されたロックバンドになります。また、爆弾ジョニーさんは『日々ロック』の実写映画版の主題歌『終わりなき午後の冒険者』を歌っています。
脳みそ
劇中では宇田川のラジオ番組内でザ・ロックンロールブラザーズの曲として紹介されているシーンがありました。そんな『脳みそ』の楽曲提供者は細身のシャイボーイさんです。2012年に行われたヤングジャンプ主催の『日々ロックフェスティバル』をきっかけにライブハウスでの活動を開始されました。『日々ロック』には欠かせないシンガーソングライターです。
Rasen
ザ・ランゴリアーズが歌う『Rasen』の楽曲提供者はミサルカさんです。2011年4月に新メンバーを迎え、ロミオとジュリエットの物語をフィーチャーしたコンセプトを掲げ活動しております。
今夜いますぐに
ザ・ロックンロールブラザーズがライブハウスで演奏している時に、宇田川が彼らの曲に興味を持ち近づいていった時に歌っていた曲になります。『今夜いますぐに』の楽曲提供者は忘れらんねえよさんです。2008年に結成された人生の応援ソングを発表し続ける3人組のロックバンドになります。
日々ロックの実写映画版を観た人の感想や評価とは?
ネット上での日々ロックの感想や評価の声
ここまで、『日々ロック』の実写映画版のあらすじや使われた楽曲について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?次は、日々ロックの実写映画版を観た人の感想や評価について紹介します。
ネット上に挙げられた日々ロックの感想や評価の声を紹介します。「二階堂ふみが可愛い」「ラストシーンはそれなりに熱いがストーリー自体はしつこい感じがした」「漫画でのイメージが濃く、主人公とイメージがずれている気がした」「野村周平のダサすぎる役柄がすごかった」「下品だしかっこ悪かったけど、めちゃくちゃロックンロールな映画だった」「エンディングの爆弾ジョニーの歌がよかった」の声が上がってます。
「面白かった」「楽しかった」と原作やロックに特に想いれなく見れる方にとっては評価の声が高い反面、原作やロックに対して思い入れが強い方ほど「ギターが雑」「ロックを侮辱された」「漫画を映画をするのはやめてほしい」など辛辣な評価の声が多かったです。
ツイッターでの日々ロックの感想や評価の声
劇場版日々ロック見終わった…
— ワンタン日和 (@HUgB8uO8ag2XS5t) December 22, 2017
原作とは、別物だと分かっていてもこのガッカリ感…
ここが気にくわない!とか批判する気力すら奪われた。
理性的にみれば、後半は盛り上がっていく流れなのに上滑ってる感じしかしなかった…#日々ロック
次に、ツイッター上に挙げられた「日々ロック」の実写映画版の感想や評価の声をいくつか紹介します。
昨日呟けなかったので、今更ながら映画日々ロックの感想を少々。
— トランザム★ミドリ (@Evargreen1) November 27, 2014
かなり原作の世界観に忠実。冷静に見るとイケメンなはずの野村周平さんがちゃんと日々沼君に見える不思議。草壁さんも依田さんもそっくりそのまま〜、役者さんの演技力ってすごいねぇ。#日々ロック
原作ファンで映画館へ足を運ばれた方の感想として「原作とは別物だと分かっていてもがっかりした」という声がありました。
二階堂さん、やっぱりすごい役者さんだ。素敵な役者さんだ。
— Ma... (@Ma22936204) September 30, 2016
野村くんも、若くて、ぶっとんでて、すごかった。
音楽も素敵だった。ぐっ ときた。
知らないバンドさんばっかだったけど、良かった。サントラ借りてきたい。また聴きたい。
#日々ロック #二階堂ふみ #野村周平
いつもクールな役柄を演じている野村周平さんですが、いじめられっ子でヘタレの主人公日々沼を演じ、その演技力を評価する声が多く見られました。何よりも、アフロに全裸でギターを歌う姿は印象的でした。
野村周平さんや二階堂ふみさんの個性的な役柄の演技以外にも、日々ロックは豪華なバンドグループがたくさん携わっていることでも話題で、サントラを買った(又は借りた)という方も多いようです。ちなみに、野村周平さんと前野朋哉さんはバンド経験はゼロだったため、撮影の一カ月前くらいから猛練習を重ねたそうです。
日々ロックの実写映画版あらすじと感想まとめ
日々ロックのあらすじや感想、評価などについて紹介しました。前半はコメディ要素が多く盛り上がり、特にライバルのバンドとの勝負するライブのシーンではとてもスカッとする一面もありました。後半に向けてライブハウスが燃えバンド活動を休業することになったり、宇田川の末期のガンが発覚したりと物語はシリアスな展開になりますが、嵐の中、宇田川へ想いを込めて歌うシーンはとても感動します。
また、榎屋克優さんによる漫画『日々ロック』は『週刊ヤングジャンプ』で2010年から2015年まで連載されており、単行本は全6巻まで出ております。