2018年10月26日公開
2018年10月26日更新
隣人13号のネタバレあらすじと感想は?映画のラスト・結末も考察
映画『隣人13号』のネタバレあらすじと感想は?映画のラスト・結末も考察。様々な場面が交錯する映画『隣人13号』。豪華俳優陣を揃え、人間の狂気、悪の部分を描き出した今作。そのあらすじを1つずつ紐解き考察、そしてラストまでネタバレしていく。どこが現実でどこが妄想の世界で。13号とはなんなのか?映画『隣人13号』の衝撃のラストにあらすじがネタバレした後にもう一度見たくなる今作。
目次
隣人13号の映画をネタバレ調査!
2004年公開の映画『隣人13号』。人気漫画家・井上三太の『隣人13号』を完全映画化した今作を順番に紐解きあらすじをネタバレしていく。そして、『隣人13号』衝撃のラストまでを考察。
隣人13号の映画情報
2004年公開。原作は人気漫画家・井上三太。LOVEPSYCHEDELICO、元ちとせやなどのPVを手掛けた井上靖雄が映画化。主人公・十三には、今を代表する俳優、小栗旬。十三の分身“13号”を、歌舞伎俳優、中村獅童が恐怖の顔面メイクを施し熱演。エンディングテーマは兄弟ギターデュオ・平川地一丁目が担当。
隣人13号の主な映画キャスト一覧
村崎十三/小栗旬
1982年12月26日東京都出身。日本の俳優、声優。東京都出身。左利き。父は舞台監督の小栗哲家、兄は元俳優の小栗了。妻はモデル、女優の山田優。義母はモデル、ビューティーアドバイザーの山田美加子。義弟はモデル、俳優の山田親太朗。小6の時、内田有紀に憧れて新聞の端っこに書いてあったオーディションに応募して合格。その後エキストラとして活躍し、そこから芸能界入りを果たす。
2012年3月12日、『貧乏男子 ボンビーメン』で共演したモデル、女優の山田優と4年間の交際期間を経て結婚、3月14日に婚姻届を提出した。その後10月2日に地元の沖縄で身内のみの結婚式をし、2013年1月6日に米国・ハワイで多数の芸能人を招待した結婚式および披露宴をそれぞれ行った。
2014年10月2日、山田優との間に第1子が誕生したことを発表し、2017年1月20日、第2子が誕生したことを発表。映画『隣人13号』では、弱々しい好青年「村崎十三」を演じる。
13号/中村獅童
1972年(昭和47年)9月14日 生まれ。歌舞伎役者、日本の俳優・声優。本名は小川幹弘(おがわみきひろ)。乙女座。血液型はO型。身長177cm。日本大学藝術学部演劇学科中退。2013年4月より京都文教大学客員教授。
歌舞伎の名門・小川家(旧播磨屋、現・萬屋)に生まれる。父は元歌舞伎役者の初代中村獅童(本名・小川三喜雄)。中村は結婚10年目での長男誕生だった。広い心でスケールも大きく育つように、母・陽子は幼い獅童に北海道の景色を見せたり、アングラやストリップなどの様々なジャンルや種類の舞台を鑑賞させた。
歌舞伎は師匠不在の元スタートし、2002年、中村が29歳以降、多数のテレビやドラマに出演する。2005年5月10日、映画『いま、会いにゆきます』で共演した竹内結子と、同年6月に結婚。が、2008年3月7日に離婚する。
2015年1月31日に一般女性と再婚し、2017年12月18日には現妻との間に男児が誕生。映画『隣人13号』では、十三の心に住むもう日1人の人格「13号」を演じている。
赤井トール/新井浩文
1979年1月18日青森県弘前市生まれ。日本の俳優。在日朝鮮人三世だったが、2005年に韓国籍に国籍を変えている。小学4年生の時から始めた卓球、高校時代全国大会に出場。高校卒業後進路として日本映画学校に進学したかったが、遅刻が多く推薦できないと言われ、青森県立弘前実業高等学校を中退した。
有名になりたい一心で19歳のときに上京。上町の屋台で荒戸源次郎と出会い、大楠道代の付き人となる。2001年、映画『GO』でデビューし芸能界入り。そこから様々な映画、ドラマに出演する。
強面なイメージがるが、トークはすごく自然体で、ファンに対してもすごく優しく接する。SNS場でも気軽に絡み、ファンが地方の舞台挨拶を希望すると映画会社に話したり、焼肉を奢る企画をしたりもしている。映画『隣人13号』では、十三をいじめる赤井トール役を演じる。
赤井のぞみ/吉村由美
1975年1月30日大阪府寝屋川市生まれ。日本の歌手。血液型はA型。身長161cm。PUFFYとしての立ち位置は向かって左。アメリカでは「スー(Sue、スーザン(Susan)の略)」として親しまれている。
出典: https://mikle.jp
ソニー主催のオーディションからソロデビューの予定だったが、大貫亜美と知り合いPUFFYを結成。1996年5月デビューし翌1997年、ソロデビューする。大貫が結婚や出産に伴い仕事を控えていた際も、TVや映画などに精力的に出演している。
中学校時代は陸上部に所属し、走り幅跳びで市の大会で優勝している。運動神経が良かったため、デビュー前にはスポーツジムや鉄筋工のバイトをしていた。特技は卓球。ダンスは苦手で、相方と揃い、デビュー前に特訓するが覚えられなかった。
人見知りで初対面の人と打ち解けるのが苦手で、ヤンキーであった過去や関西弁などで怖がられがちだが、実際は繊細。しかし一方で大宮エリーら飲み友達とよく飲み歩く。以前は喫煙者だったが、今はタバコをやめている。映画『隣人13号』では、赤井の美人妻、のぞみを演じている。
関肇/石井智也
1984年5月14日東京都出身。日本の俳優、タレント。父は俳優の石井愃一。堀越高等学校を卒業し、太田プロダクション主催の俳優オーディションに合格。2003年のフジテレビ系列テレビドラマ『WATER BOYS』でデビュー。お菓子好きでぽっちゃり体型だが、実は水泳が得意な石塚太役の役作りのために相当努力し、太ったという。『WATER BOYS』にてザテレビジョンドラマアカデミー賞新人俳優賞を受賞。
その後、舞台『キッチン』やテレビドラマ『ライオン先生』、『ファイト』、『南くんの恋人』、映画『隣人13号』など様々な舞台やドラマ、映画などで活躍し、その明るく親しみやすさでで『世界ウルルン滞在記』や『天才!志村どうぶつ園』等でのレポーターとしても活躍する。特技はバスケと通販番組のモノマネ。映画『隣人13号』では十三の同僚、関肇を演じる。
隣人13号の映画あらすじをネタバレ解説!
映画「隣人13号」のあらすじをネタバレ。様々な考察もあるラストシーンまで徹底解説。以下ネタバレ注意。
凶暴な別人格
十三(小栗旬)は小学生の頃、クラスメイトの赤井(新井浩文)にいつもイジメめられていた。卒業式も間近に迫ったある日、赤井は仲間に十三を床に押さえつけさせ、顔の上で硫酸のビンのフタを開ける。もがく十三の脚が赤井を蹴り、そのはずみで、赤井の手のビンから硫酸がこぼれ、十三の顔にかかる。上がる悲鳴とともに赤井と仲間たちはその場を逃げだす。
十三の顔半分は焼けただれ、目は腫れ上がり、見るも無残な姿になった。それ以降、十三の中には人里離れた小屋に、’’13号’’という凶暴な人格が現れた。10年後、中古アパート、「平和荘」の13号室に引っ越してきた十三。そして同時期に上の部屋23号室にも、ちょうど引っ越して来た一家がいる。それは、小学校時代十三をイジメていた赤井と妻、そして息子の3人だった。
赤井との再会
高校時代、暴走族“犬”のヘッドとしてありとあらゆる悪事を働いてきた赤井だが、結婚して大工として働き始める。十三は、赤井の勤める建築会社に新人として入る。職場では同僚の関(石井智也)が会社を辞めるかどうかで赤井が毎日賭けをしており、ここでもイジメをしていた。関は新入りの十三に親切にするが、それが気に食わない赤井は事故に見せかけ、十三の脚を角材で殴りつける。
痛みに我慢できずトイレに駆け込んで泣崩れる十三。そのトイレのドアを赤井は外から押さえつける。ドアを開けようともがく十三。その必死の状態の中、追いつめられた十三は、“13号”(中村獅童)に変わってしまう。13号はもの凄い力でドアに蹴理、赤井が吹っ飛ぶ。出てきた時は十三の姿だが、赤井と関は一瞬13号の姿を見る。
13号の狂気
その日早退した十三の部屋に、赤井の妻・のぞみ(吉村由美)が引越しの挨拶に来る。息子の勇気とのぞみが買い物で出た隙に、十三は13号に変わり、赤井たちの部屋に堂々と忍び込む。部屋の中を色々と物色したのち、盗聴器を仕掛ける。夕方、十三を心配し関が訪ねて来る。
話しているうちに打ち解けた十三は、関に小学生の頃赤井にいじめられていた過去、そして復讐をしようとしている秘密を打ち明ける。そして、自分の中に別人格’’13号’’がいることも。関が帰った後、十三は昔の出来事がフラッシュバックし、13号に変わり叫ぶ。
その声を聞いた隣の部屋の金田(三池崇史)がうるさいよと怒鳴るこむと、13号は金田の部屋に押し入り、台所にある包丁で金田をメッタ刺しにする。関は翌日十三のことを赤井に話そうとするが赤井は無視する。昼休み関のところに十三が来る。君はいい奴だなぁと告げ、バールで関を撲殺する。死体は建築現場の床下に隠される。
夜、のぞみが実家からのみかんのお裾分けに十三の部屋を訪ねる。お返しに十三はのぞみに、映画のペアチケットをのぞみに渡す。「僕が勇気くんを預かりますから」。翌日、のぞみは十三に勇気を預け赤井と2人で映画に出かけ、十三と勇気は遊園地に行く。その後ろで、赤井が高校時代ヘッドを務めた暴走族’’犬’’の舎弟。死神が十三を尾行していた。
十三はトイレで13号に変わり勇気を殺そうとするが、それに気づいた死神が制止する。しかし、そのまま死神は殺される。その後、勇気は誘拐される。勇気が帰ってこないことを心配した赤井とのぞみは十三の部屋を覗き、赤井は十三が小学校時代自分がいじめていたクラスメイトだと気づく。赤井は暴走族仲間にショットガンを譲り受け小学校に向かう。
赤井と13号の対峙
出典: http://jfdb.jp
赤井は滑りよるカバンをショットガンで撃ち13号と揉み合いになる。赤井は13号に勇気の居場所を問い、13号が「カバンの中」と聞いた赤井は、自分が勇気を撃ったと知る。赤井はカバンの中をのぞき、そこには無残な姿になった勇気の姿が…。赤井は泣きながら過去のことを懺悔し、13号に謝る。予想外に謝罪をする赤井に13号は理解できず、狂ってしまう。
その後場面が変わり、小学校に場面が戻る。そこでは赤井が、花瓶で十三に反撃を受けていた。呆然とする赤井と十三。その後無事卒業した十三と赤井の二人は大の仲良しになる。そして、帰り道では平和荘が取り壊されている。そこでは、13号の部屋も解体されており、その前で13号が手招きをしているような、サヨナラをしているような手ぶりをしていた。
隣人13号の映画ラストをネタバレ考察!
映画『隣人13号』のラストは見た人にいろいろな解釈を残したものとなっている。どこからが現実でどこからが妄想で。子供の頃の13号が現れてから、ラスト学校を卒業するシーンまでを妄想と考えれば説明がつくことも多い。また、別の解釈では、この冒頭シーンとラストには密接な関係がある。不吉な13という数字。この数字が映画の中に散りばめられている。
十三の名前、部屋番号の13。しかしラストシーンでの中学生の十三も中学生、13歳?荒野に建つ小屋と取り壊しているアパート。人が住んでいないという共通点は荒れたという心の象徴を表す。もちろんラストで平穏な生活をしている中学生の十三にとって荒れた心はもうない。13号は置き去りにしたのだ。比喩的ではあるが荒れた場所に13号は存在する。
それは十三が困ったときに思わず言った「出てきて、13号」という言葉からもうかがえる。13号は別人格でありながら、やはり十三が作り出したものであり、かつ必要不可欠な人格。十三自身は拒否しつつも、自分を守るために13号を利用していたのだ。小屋もアパートも引きの画でカメラは捉えているが、これは社会で暮らす我々一般の視点だとも言われている。
それは「無関心」という名の視点。殺害シーンを思い出してもらうと、それは全て引きの画で撮影されている。これから殺人が行われるという緊張感が観客を包む。観客は何も出来ないがでも見ている。その視点なのだ。「無関心」は映画の中でも様々な部分で見受けられ、関(石井智也)が建築現場で殺害されているとき、通りの前を原付が走るが、殺害には気づかない。
遊園地で怖がる子供を見つけ係員が声をかけるが気付かない。気付かないのは仕方のない事かもしれないが、後になってそうだったのかと驚愕する。しかし同じ場所にいるにもかかわらず、平穏さと恐怖感との落差は極端に激しい。
先に暴力について論じたが、一番恐ろしいのはそれを見て見ぬふりをすることで、無関心なこと。知らなかったといって許してもらうこと。知らない間に観客も共犯者になっている事をラストシーンは示唆している。
隣人13号の映画を見た人の感想をネタバレ紹介!
キャスティングが良い!
原作『隣人13号』の世界観、あらすじをそのままにベストマッチしたキャスティング。そして、ラストシーンの考察まで。
相方さんが観てたのをチラチラ見。やはり怖い!エグい!痛そう!な映画は苦手でした。でも、嫌な事はイヤと伝える勇気!謝る事の大切さは痛烈に伝わってきた!あとナイスなキャスティング
中村獅童が素晴らしい!
映画『隣人13号』での怪演が素晴らしい中村獅童。歌舞伎とはまた違った一面もうかがえる。
中村獅童丈の怪演が炸裂。リベンジ系であり、パラレルワールド系でもあるがキーワードは「ごめん。わるかった」なんだよなぁ〜イジメ、カッコ悪い。ダメ絶対。そしてPUFFY由美ちゃんのレディース姿がハマりすぎィ!一見グロくて、オチも分かりづらいからただの胸くそ映画かと思いきや、そこら中に【思うところ】が散りばめられていた。
ラストシーンが秀逸!
最初に受けた印象は残忍なシーンが多いかと思いきや、ストーリーの組み立てラストシーンまでのあらすじが素晴らしい。映画『隣人13号』あらすじとは別にこちらも見所でもあると言われている。
グロえぐい話かと思いきや、それは描写だけで実際のストーリーは案外納得できる話やった。まあ最初見てオチの意味が分からんくて考察サイト見たから分かったんやけど。それも一つの考察に過ぎないし、見てる側の受け取り方に委ねた終わり方は秀逸だと思った。なるほど、妄想かーというのが納得。というかそれ以外は思いつかん。ただ、ヒメアノ〜ルよりは救いがある気がした。あと役者全員はまり役ですごいと思った。小栗旬若かったなあ笑
隣人13号の映画ネタバレまとめ!
映画『隣人13号』は、社会問題を通して、悪とは何かを問われる作品となっている。原作の漫画『隣人13号』をキャスティングからあらすじまで見事に映像化している。十三の小学校時代から、自分の心の隣人13号が現れたきっかけ。そして、大人にななってからの、十三と隣人13号のやりとりや葛藤。復讐劇までを恐ろしく、かつスリリングに描き、ラストシーンは、様々な考察が残る中、観客側に考えさせるあらすじとなっている。