海を感じる時のあらすじ・感想をネタバレ!市川由衣と池松壮亮の演技がすごい?

海を感じる時は、1978年に描かれた中沢けい原作の群像新人上を受賞した小説「海を感じる時」を映画化した作品です。性に目覚める年ごろの男性と女性の、海に寄せる波のような感情を池松壮亮・市川由衣の二人が、体当たりの演技を見せています。特にこの映画はベッドシーンも多く、市川由衣は、バストトップもあらわに、少女の性や高校を卒業してからの大人の性を演じ分けているその演技も見どころの一つです。映画の感想をあらすじに添って、ネタバレしながら書いていきます。

海を感じる時のあらすじ・感想をネタバレ!市川由衣と池松壮亮の演技がすごい?のイメージ

目次

  1. 海を感じる時の映画あらすじと感想をネタバレ紹介!
  2. 海を感じる時の映画あらすじを結末までネタバレ解説!
  3. 海を感じる時のキャストを紹介!市川由衣と池松壮亮の演技がすごい?
  4. 海を感じる時の映画主題歌を紹介!
  5. 海を感じる時の映画を観た人の感想を紹介!
  6. 海を感じる時の映画あらすじと感想まとめ!

海を感じる時の映画あらすじと感想をネタバレ紹介!

「海を感じる時」は、千葉県館山市にある進学校での作者、中沢けい自身の体験をもとに書いたものと「海を感じる時」のあとがきの中でネタバレとして書かれています。この高校は、今でこそ、有名音楽バンドXJapanのメンバーを排出したことで、有名ですが、この当時は田舎の進学校程度にしか思われていなかった、この地域のどこか、うらぶれた感じが全体に流れています。

千葉県と言っても東京まで電車で2時間かかる場所の卒業後は、ほとんどの学生が都会に出るそんな高校生時代から、卒業して数年後の恵美子(市川由衣)と洋(池松壮亮)の高校生の視点で考える愛と性の時期からもう少し大人になって、傷つき、傷つけられた時の視点での変化が、描かれています。

「好きじゃないけど、キスしたい」という洋の突然の申し出を、戸惑いながらも、好きだから受け入れてしまう恵美子が、洋との付き合いの中で、変化していく様子と海のさざ波のように揺れる二人の心の不安定さが、「海を感じる時」の中で描かれています。

1987年にこの作品が、発表された時当時明治大学の学生だった中沢けいが、高校時代に書いたと言う事で、センセーショナルな話題になりました。時を超え、2014年に公開された時の感想、その後ネット配信などを見た人の感想を取りあげます。

映画『海を感じる時』オフィシャルサイト

海を感じる時の映画あらすじを結末までネタバレ解説!

映画「海を感じる時」は、大きく分けると、恵美子が先輩である洋を好きという気持ちで、追いかけているそんな期間。洋の考えなしの子供っぽい行動により、洋に対して心が冷めていく美恵子の心の変化が起きた後の、立場が逆転した後の二つのあらすじに別れます。その時期ごとの物語のあらすじとネタバレです。

恵美子が洋を追いかけていた時期

部室で、サボっている恵美子(市川由衣)に先輩ぶって「サボっていると、後で後悔するぞ」自分の経験からの感想を語り掛ける洋(池松亮介)。なのに、いきなり恵美子に向かって「お前の事、好きとかそう言うのじゃないけど、ただキスがしたい」と言う、体だけというネタバレを言って来る洋。

洋の欲望丸出しの言葉に、驚きつつも、洋の胸に顔をうずめ、いつでも洋のキスを迎えることが出来るように、寄り添う恵美子。キスだけと言いながら、美恵子のスカートの中に手を入れてくる洋、しかし、洋の行動は授業の開始を告げるチャイムを合図に、あらすじがあるかのように体は離れ、自分たちの教室に向かう二人。

洋には自分への愛情はひとかけらもないと分かっていてもキスを受け入れてしまった恵美子ですが、心には洋への愛情という思いもありました。洋にとっては、ただ興味本位で、唇を重ねるだけの、相手として利用されたのかもしれない恵美子ですが、受けいれてしまったのは、好きだからという気持ちがあったからでしょう。

上級生の洋が先に高校を卒業して、離れて暮らす洋と恵美子。ある日、恵美子の元へ、洋から、恵美子が送った手紙がまとめて送り返されてきます。それを、勝手に読んでしまう、恵美子の母。そんな娘の恋のあらすじをネタバレされて、平常心で受け止められる母親は、それほど多くありません。

恵美子の母親が過ごした青春時代は、戦中から戦後であると推測できます。母の時代には、恋愛ですら、はしたないと言われていた時代、そんな時代を生きてきた母が、恵美子の女としての経験を通り過ぎている事実を、目の前に美恵子の文字でネタバレを突き付けられ、母は、混乱します。その混乱は、そのまま美恵子に対して怒りとなってぶつけられます。

母の怒りの半分には、母の中にある「海を感じる時」を感じた自分自身の子宮の感想が、目の前にいる娘が、いきなり女になってしまった事への戸惑いが、恵美子の母(中村久美)の演技にあらわれています。

まだ洋(池松壮亮)が卒業する前、恵美子は自分の体の変化を感じます。「妊娠したかもしれない」自分の体の中にもう一つの「海を感じる時」だったのでしょう、恵美子は、洋の子供を「産みたい」と洋に打ち明けます。

妊娠を告げて高校生の洋が、心に抱く感想は、やはり困惑でしかありません。「お金を出すしかできない」女としては、ショックな言葉ではあるけれど、大学進学を考えている現状で、進学をやめて、子育ての為に働くというのは、洋にとって、考えてもいない選択肢です。恵美子が感じた「海を感じる時」だったかもしれない妊娠、けれど、洋の立場にとっては、「海を感じる時」どころか、迷惑なことでしかったのです。

バスに乗る洋について、洋の話を黙って聞く恵美子の体の中で、下腹部に生暖かいものが流れていきます。それは、生理の血、下着の中に手を入れて指で確認すると、指が赤黒い血で染まります。恵美子の妊娠は、間違いでした。

洋が先に高校を卒業して、都会へと出て行き、簡単に会うことが出来なくなった恵美子と洋。恵美子は募る思いを、手紙にして、洋に送りますが、洋はその手紙をまとめて送り返してきます。

この手紙が、母親に見つかり、母との確執も生まれます。そんなごたごたもあり、恵美子は、大学受験に失敗し、都会に出て働きだします。そこで出会ったバイトの「ときちゃん」と出会い、彼女の恋愛観をきかされます。年の離れた恋人と愛人のような関係で、妊娠した時の堕胎の相談を受け、協力します。

二人が体を重ねた時の事は、秘めておきたいことです。それなのに、洋は恵美子の体の事を姉に話してしまいます、洋の姉から乳首の色の事で話をふられた時に、これまで怒らなかった美恵子の怒りが爆発します。映画「海を感じる時」の中での大きな転換点です。

恵美子の洋に対する怒り、女が男に見切りをつける時

洋の考えなしの行動により、恵美子の心は、冷たく凍ってしまったかのように、洋に対しての気持ちが急速に冷めていきます。二人きりの「海を感じる時」を共有し、積み上げてきた物を、洋はぶち壊してしまったのです。

恵美子は、自分の身の上に起こった、とんでもないあらすじの物語に、向き合いきれずに、一人居酒屋で酒を飲みます。そのうち夜も更けて来て、この店の終りの時間が来て、店に残っていた客たちは、それぞれに帰って行きます。

けれど自分のこれまでの「海を感じる時」のあらすじをぶち壊したような、洋の元に帰ることが出来ない恵美子は、街灯がまぶしくて、石を投げて壊そうとしています。「まぶしすぎるよ」そう言って石を投げる恵美子を見て、さっきまで同じ店で飲んでいた男が、恵美子の横に来て石を投げて街灯を割ってしまいます。

街灯が割られたことで、人が集まってきます。逃げるその男と一緒に、恵美子はその男のアパートの部屋まで逃げてきました。見知らぬ男と二人きりの部屋、男は特に恵美子の体を要求することはなかったのですが、恵美子は自分から服を脱ぎ始め、男が敷いた布団に入ります。

荒れた海に漕ぎだした船のように、制御がきかなくなってしまった恵美子、その男は、何の抵抗もしていない恵美子の手を縛り、下着を脱がせ、恵美子の中に入ってきます。洋ではない男に抱かれる恵美子、愛情もなにもない、ただのむなしいだけの性行為。

男の部屋を出て、恵美子は働いている店のバイトの女の子の部屋にきました。詳しい話をしなくても、受け止めてくれる恵美子にとって、彼女にとっても大切な存在でした。

そんな存在の彼女と、夜明け前の町に出ていきます。境内をみつけ中に忍び込む二人、境内に散らばった落ち葉を、ふりまいて子供のようにはしゃぎまわる二人、二人で思い切り笑い、枯れ葉のなかで遊んだ体を、恵美子は銭湯で洗い流します。早朝の銭湯は誰もいない、貸し切りです。

銭湯で体を洗い流し、洋の部屋に戻り、朝食の支度を始める恵美子。起きだしてきて、恵美子の作った朝食を当たり前みたいに食べる洋だけど「食欲がない」と言って食べないと、偉そうに「ご飯だけでも食べな」と恵美子にいいます。そのタイミングで、見知らぬ男との一夜の話をネタバレするみたいに話し出す恵美子。

顔色を変えて、恵美子につかみかかる洋。「うそだろう?、初めは好きじゃなかった、だけど今は好きなんだよ!」それが愛なのか、子供の独占欲なのかわからないような洋の言葉。電柱にマーキングする犬のように、恵美子の中の見知らぬ男の匂いを、かきだすように、恵美子を激しく抱く洋。

今までは、洋を必死で追いかけていた恵美子だったけれど「私の体の事を、お姉さんに話したくせに!」と許せないと思った思いをぶつける恵美子。性欲と独占欲だけで、自分の中に入って来た洋を「あの男と同じ」恵美子の言葉に、プライドの高い洋は、服を着て、外に出て行ってしまいます。

その後、ひとり館山に戻り、母もいない実家から、自分が生まれ育った町の海に出向く恵美子。下着姿のまま、素足で波打ち際で独り。恵美子の「海を感じる時」のシーンで物語は終わります。

海を感じる時のキャストを紹介!市川由衣と池松壮亮の演技がすごい?

子宮でものを考える恵美子を演じる市川由衣のすごさ

「海を感じる時」の台本を読んだ時、市川由衣は、洋という男を好きになる恵美子を理解できなかったとインタビューに答えています。池松壮亮と話し合い、池松壮亮の演じる洋だから理解できたとも答えています。二人の演技についてみていきます。

「好きじゃないけど、キスしたい」そんな風に言ってきた憧れの先輩洋に、戸惑いながらも、体を預ける恵美子、恋の主導権は完全に洋です。それでも洋を思う気持ちが、加速し、高校生で妊娠しても生みたいと考えます。しかしそれは、生理が始まったことで、間違いに気が付きますが、恵美子が自分の生理の血を確認するシーンが衝撃だと話題です。

子供を体に宿してしまったかもしれない恵美子に「お金を出すしかできない」それをネタバレすると堕胎してほしいと言う意味。「海を感じる時」の中で、そこを抑えた表情で演じた市川由衣は凄い!そこからの生理のシーンに繋がるのですが、自分の中の血を確認する表情もまた好評です。

恵美子が感じた「海を感じる時」だったかもしれない妊娠、けれど、洋の立場にとっては、「海を感じる時」どころか、迷惑なことでしかったのです。その後、手紙を送り返されてもすがりつく、恵美子の重い女ぶりも、見ているものに上手く伝える演技です。そして、性器の色の事を洋の姉に話されて、姉からその事実を「洋が心配している」と言いながら、聞かされる恵美子の絶望感が、その先の物語をすすめていきます。

その時の絶望感が伝わるからこそ、洋とのケンカのシーン、投げやりになって、他の男に体を任せてしまうまでの暴挙に説得力がありました。そしてラストシーンで、独り、海に行くシーンは、住み込みで働く仕事を見つけたと言う母もいない、洋は都会の大学にいる。そんな二人から解き放たれて、生まれ育った海に戻ってきた恵美子の旅立ちを感じさせる表情もこの物語らしいものを演じられていました。

覚悟の無い男を演じる池松壮亮の情けない演技が秀逸

部活動の憧れの先輩として、恵美子の前で大人っぽく、クールに振る舞う洋を演じた池松壮亮もまた、この映画の根底にある、洋の人間臭さを見事に演じています。田舎では一番の進学校で、周りからも褒められてきて、プライドが高いくせに、中身は子供っぽい洋が、演技から伝わってきました。

高校を卒業して、都会へと出て行き、簡単に会うことが出来なくなった恵美子と洋。恵美子は募る思いを、手紙にして、洋に送りますが、洋はその手紙をまとめて送り返してきます。

逢えなくて切ない女の気持ちがびっしりと書かれた手紙を、送り返してくる行為は、一般的に考えると、許せないものですが。恵美子の書いた手紙を母親が読み上げるシーンを見ると、池松壮亮演じる洋が、重いと思って送り返してしまう気持ちもわかると話題です。

淡々と池松壮亮は、洋を演じていますが、恵美子のグイグイと来る女の部分に、どこか恐怖感のような感想を抱いてしまい、手紙を送り変えてし舞ったと言う理由もあるでしょう。二人の恋愛のあらすじを、切々と語りかけてくる手紙から逃げたい、洋の心情をこの年頃にありがちな「めんどくせえ」という投げやり感が演技に現れています。

二人が体を重ねた時の事は、秘めておきたいことです。それなのに、洋は恵美子の体の事を姉に話してしまいます、洋の姉から乳首の色の事で話をふられた時に、これまで怒らなかった美恵子の怒りが爆発します。映画「海を感じる時」の中での大きな転換点です。

追い打ちをかけるように姉が「洋が気にしていた」と性器の色に関する間違った言い伝えをもとに、恵美子に言って来る姉のデリカシーの無さこそが、二人の破局の引き金になります。女の心が離れていくような、身勝手さ、情けなさ、だらしなさ、そんな洋を自然体に演じられる池松壮亮の演技は秀逸だと好評です。

「海を感じる時」の池松壮亮の演じる洋は、クールぶったもう大人なんだ、という態度を恵美子の前では見せています。「海を感じる時」の中で池松壮亮は、あまり笑顔を見せませんが、池松壮亮の他の作品などを見ると優しい可愛い笑顔を持っています。ラストサムライの子役の頃から培われた演技も好評です。

海を感じる時の映画主題歌を紹介!

ラストシーン、市川由衣演じる恵美子が、自分の原点に戻るかのように、海に素足で踏み出している場面にかぶせるように流れてくる主題歌「泣くかもしれない」初期の中島みゆきに似た声が、場面を包んでいきます。

映画の途中、喫茶店に流れる曲が、この当時流行した三木聖子の「まちぶせ」作詞:荒井由実(松任谷由実の結婚前の名前)の曲が挟み込まれています。この曲は、好きな人をまちぶせして、自分に振り向かせると言う強い女心を歌っています。この曲の女が自信たっぷりなのに対して、自分の心に迷う女ごごろを歌ったこの歌との対比が効いています。

「海を感じる時」の主題歌はモーテル(MOTEL)が歌っていますが、歌詞は、松山千春が、和田アキ子の番組で絶賛していた下田逸郎の作詞・作曲によるものです。テレビにほとんど出なくても、知る人ぞ知る、そんな名曲が多く、心を揺さぶる歌を多く書かれています。

歌詞の中の「誰にでも愛される女」、「誰からも嫌われる女」物分かりのいい女と、自分の意思を通す女を対比する事で、心に従って生きることの生き辛さが歌われていて、ネットで検索すると共感するとか、私の歌だと言う感想も多くあります。この詞の世界観が、「海を感じる時」にとてもあっていると話題です。

海を感じる時の映画を観た人の感想を紹介!

映画のサイトで語られている感想

「海を感じる時」は、時間軸が、海のさざ波のように揺れて、行ったり来たりします。正直、あらすじを追って映画を見たい人には、難しい造りになっていて「これはいつの事なの?」時間軸の中で迷子になる事もあります。そのため、低評価をつけている感想には「あらすじがよくわからなかった」と言う感想が多かったです。

「よくわからない」と、言う感想には、もう一つラストシーンの「結局どうなったの?」という明確な答えが見えていない点にも言及するものがあります。「恵美子と洋は別れたの?」「最後の下着姿で海に行くのはなんの意味があるの?」など疑問点でいっぱいです。「ネタバレサイトをみてもわからない」という意見までありました。

「海を感じる時」の映画が公開された時に、市川由衣・池松壮亮の体当たり演技の濡れ場が、話題になりました。その事にふれた感想も多いです。「映画は意味が解らなかったけど、市川由衣のヌードが見られたから満足」とか「投げやりになって、他の男とやってしまう所は自分も経験があるからわかる」という自分に置き換えた意見もありました。

もちろん、俳優陣に関する評価も沢山あります。「市川由衣がこんなにいい女優さんだと思わなかった、もっと見たいけど、出産後だから難しいかな」と市川由衣さんの情報を交えたものや、「池松壮亮、クズ過ぎる!色の事とか身内に言うなんて」などネタバレを含みながら役になり切って演じた俳優を評価するコメントなど様々です。

ツイッターには公式・映画館・一般の人の感想が寄せられた

ツイッターでも「海を感じる時」が、発表後36年後に後悔されたことをネタバレする意見、あらすじ・ネタバレを少々含みながらの映画館のこの映画を見てほしいと言う意見もあるようです。

こちらの感想は「海を感じる時」を見ることで人生の教訓を感じ、映画としても見ていて気持ちよかったという感想です。

こちらの感想は「海を感じる時」などの映画はその場の雰囲気を視聴者に伝えるのがうまいと感じている感想です。

難しい作品ではあるけれど、この作品の真価が認められていることを示す感想です。各映画賞を受賞しているツイートが目立つのもこの作品のツイッターでの感想の特徴です。

こちらは海を感じる時に出演している池松壮亮さんの主演男優賞受賞を喜ぶ内容です。地味な役ですが、池松壮亮の演技が評価されました。

R15で、みる人の力量も必要な映画ではあります。なのでツイートも一般の方の意見が少ないのですが、みた人の心に何かを残した映画でもあります。

海を感じる時の映画あらすじと感想まとめ!

今回は、昭和の時代の高校生から、大人になって行く男女の恋愛を描いた「海を感じる時」についてあらすじ・主演キャスト・ストーリーのネタバレを紹介しましたがいかがだったでしょうか?

高校生の少女が、好きな人から持ち掛けられた体だけの関係、主題歌に歌われているように好かれる女になろうとする恵美子(市川由衣)。若いからこそ自分勝手なものいいで、恵美子を傷つける洋(池松壮亮)。二人の周りの人物たちからの行動も伴って、二人はだんだんとその立場を逆転させていきます。わかりやすい感動シーンがあるわけではないのですが、ジワジワと心にしみる作品だと話題です。

高校時代にありがちな、先輩に対する憧れの気持ち、初めての男に対する執着心で、洋しか見えなくなった恵美子の心。自分が体験する初めての事に、何も見えなくなるそんなピュアな時代だからこその行動。傷つけられるプライドが、違和感なく描かれている作品です。

「海を感じる時」は、残念ながら「わかりにくい」「結末がわからない」という意見があります。反面、映画賞をもらうほどの、評価を受けています。多くの人に受け入れられなくても、何かを感じる事は出来る映画なようです。ストレートには伝わらなくても、何かが心に残ると話題なので是非ご覧ください。

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