包帯クラブの映画あらすじをネタバレ！石原さとみなど豪華キャストも紹介

「包帯クラブ」は柳楽優弥、石原さとみ、田中圭など豪華キャストが出演する2007年に公開された日本映画です。病院の屋上で街を見つめていた石原さとみ演じる女子高生ワラは、柳楽優弥演じるディノとふとしたきっかけで出会うことになります。この出会いから始まる「包帯」を使った意外な心の癒やし方と、それによって展開される青年たちの成長や絆が描かれる本作品のあらすじをネタバレでご紹介します。

映画「包帯クラブ」は堤幸彦監督の元、豪華キャスト陣が出演するヒューマンドラマを描いた作品です。2007年9月15日に全国東宝系で公開され、ブルーリボン賞の作品賞、監督賞にノミネートされるなど高評価を得ました。

しかしながら上映期間はほとんどが1ヶ月にも満たず、興行収入が伸び悩んだ作品でもあります。人間関係のトラブルがニュースでも頻繁に取り上げられる今、他人の傷を癒やすことで自分の傷にも向き合う青年たちの姿に感動できる作品です。

この映画では現在も数々の作品やCMで活躍する多くのキャストが出演しています。2007年公開のこの作品の中でキャスト陣はどのような登場人物たちを演じていたのでしょうか？ここからは主要となる登場人物を演じたキャストについてご紹介していきます。豪華な顔ぶれに注目です。

2002年に第27回ホリプロタレントスカウトキャラバン・ピュアガール2002でグランプリを受賞した彼女は現在も数々の作品にも出演し、その活躍を目にする機会も多い女優の一人です。ワラを演じるにあたって、ワラの成長や気持ちの変化をどう表現するか悩んでいたそうですが、最終的にはその変化を楽しんで演じたと仰っています。ワラが包帯と出会い、包帯クラブの活動を通して変わっていく姿をどう演じたのか注目です。

2004年に公開された映画「誰も知らない」の出演が俳優として最初の活動です。「誰も知らない」では当時14歳で史上最年少かつ日本人として第57回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の男優賞を受賞し、現在も数々の映画やドラマに出演しています。「包帯クラブ」で演じるディノは傷そのものではなく傷を負った場所に包帯を巻くというアイデアを考案した人物で、そのアイデアをきっかけに包帯クラブが結成されます。

芸能事務所トライストーン・エンタテイメントにスカウトされ芸能界に入り、2000年に任天堂「マリオパーティ3」のCMでデビューしました。ドラマや映画だけでなくバラエティ番組にも多く出演しており大活躍の俳優です。「包帯クラブ」で演じるギモは包帯クラブのサイトを立ち上げ、ワラに包帯クラブ結成を提案した重要な登場人物です。包帯との出会いはディモにどのような影響を与えサイト立ち上げに至ったのでしょうか。

中学生の時に新宿駅でスカウトされ芸能界入りした女優です。ドラマ、映画、CM、舞台、ナレーションと幅広く活動しています。「包帯クラブ」で演じるタンシオはワラの親友であり、包帯クラブ結成のきっかけとなる写真を撮った人物です。タンシオはどんな傷を負って包帯と出会ったのか、今も抱えるトラウマとは何だったのか注目です。

2004年の第29回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞し、フジテレビの深夜ドラマ『青空恋星』で女優デビューしました。2007年に大学の同級生とロックバンド・きのこ帝国を結成し、クガツハズカムとしてソロでも活躍してるアーティストです。

「包帯クラブ」ではワラとタンシオの中学時代の友人リスキを演じています。ある理由によりワラたちと疎遠になったリスキですが、再会をきっかけに包帯クラブのメンバーとして活動していくことになります。

2004年4月に「爽健美茶 緑茶ブレンド」のCMでデビューし、2005年には毎日映画コンクール スポニチグランプリで新人賞を受賞した女優です。2009年にはハリウッド映画『DRAGONBALL EVOLUTION』でハリウッドデビューも果たし、話題の映画やドラマにも数多く出演しています。

「包帯クラブ」ではワラとタンシオの中学時代の友人テンポを演じています。テンポは物語後半の展開に大きく影響を与える人物です。包帯クラブとの関係性に注目です。

ここでは包帯や仲間との出会いから包帯クラブ結成に至るまでの経緯、クラブの活動を通して過去のトラウマと向き合い成長していく青年たちの姿をネタバレでご紹介していきます。

高校3年の女子高生ワラは両親の離婚がきっかけで将来への不安を抱き、少し投げやりな生活を送っていました。ある日、手首にケガを負ったワラは病院で治療を受け屋上で街を眺めていたところ、自殺志願者と勘違いして声を掛けてきたディノと出会います。ワラの手首に巻かれた包帯を取ったディノはフェンスの金網に結びつけ、風に揺れる包帯を見てワラは心が癒やされていくのを感じました。

傷を負った場所に包帯を巻くという不思議な使い方を知ったワラ。公園で親友タンシオが彼氏との失恋を泣きながら話す姿を見て、タンシオが心に傷を負った場所、つまり彼氏と別れ話をした場所にワラは包帯を巻きます。タンシオはその行動に感動し、巻かれた包帯を写真に収めました。

タンシオが撮った包帯の写真に興味を持ったギモは、心の傷を負った人を募集して傷を負った場所に包帯を巻きに行く活動をする包帯クラブというサイトを立ち上げます。ワラとタンシオにも加入を提案し、更にこの包帯の使い方の発案者でもあるディモも加わり包帯クラブの活動がスタートします。

ワラとギモには今は疎遠になってしまった中学時代の友人がいました。リスキとテンポの二人です。リスキは父親の会社が倒産したのをきっかけに卒業後すぐに就職しなければいけなくなり、それをきっかけに不良たちと交流を持つようになりました。テンポはお金持ちの家庭の娘で、受験のためにワラたちと交流が無くなっていきました。ある日テンポとリスキは喧嘩をしてしまい、それから彼女たちが会うことはありませんでした。

ワラとタンシオはそんな二人を包帯クラブに誘おうと久しぶりに会いに行きました。二人との再会を果たしたワラとタンシオでしたが、テンポの家でリスキとテンポが再び言い争いをしてしまいます。その後リスキは包帯クラブに加入しますがテンポの加入にはなりませんでした。

順調に活動を続けていく中で、最初は気が乗らなかったワラも次第にやりがいを感じるようになっていきました。しかし、包帯クラブのサイトには公共の場に包帯を巻くなといった批判の書き込みが相次ぐようになります。その結果、包帯クラブは活動を休止し解散することになってしまいました。相次いだ批判の書き込み、それはある人物によるものだということが後に判明します。

包帯クラブの活動によって充実した幸せそうな友人たちを見てテンポは嫉妬していました。批判の書き込みをしていたのは自分だとサイトで告白し、その後テンポは行方不明になります。自殺も匂わせるような書き込みに、解散した包帯クラブのメンバーたちは街中のいたる所に包帯を巻き付けていきます。テンポの自殺を阻止しようと必死でした。その甲斐あってテンポは自殺を踏み留まりワラたちの前に現れるのでした。

ある日ディノは中学時代に仲が良かった二人の友人の事をワラに話します。友人の一人がもう一人の友人を刺してしまったとのことです。ディノはこのことをずっと思い悩んでいたのです。ディノはこの話を聞いたワラに励まされ、刺されて今も入院する友人の元へと見舞いに行きます。やっとディノの心の傷が癒やされた瞬間です。こうして心に何らかの傷を負った包帯クラブのメンバーたちは、自らのトラウマを克服します。

ここからは実際に「包帯クラブ」をご覧になった方の感想をいくつか紹介していきます。皆さんの感想で気になった方は是非、映画「包帯クラブ」を一度ご覧ください。

過去にも「包帯クラブ」をご覧になった方の感想です。時代やその時の心情でも映画の印象が変わってくるようです。

こちらは原作を読んだのちに映画をご覧になった方の感想です。展開が分かっていても映像だからこそ伝わる部分もあり改めて心を動かす感動があったようです。

こちらの方は「包帯クラブ」の存在を知らなかったようですが、授業の課題がきっかけにご覧になったようです。特に好きな映画がない人にも感動を与えられる作品なのではないでしょうか。

様々な原因により心に傷を負ってしまう人は少なくありません。傷そのものではなく傷を負った場所に包帯を巻いて癒そうというディノの発案によって生まれた包帯クラブとその登場人物たちの友情や絆を描いたこの映画は、そのような傷とどのように向き合っていくかを考えさせられる作品です。

今回は包帯クラブのあらすじやキャストなどを紹介しましたがいかがだったでしょうか？包帯クラブに興味が出た方は今回この記事にあらすじとして紹介しきれなかった展開や、豪華キャストの演技を是非ご覧ください。