戦国自衛隊1549の映画あらすじをネタバレ！キャストや評価・感想は？

2005年に公開された映画『戦国自衛隊1549』のあらすじをまずご紹介します。1979年にこの作品の原案となった、半村良原作の映画化である『戦国自衛隊』が公開され、当時大ヒットしました。そのリメイクとなる映画『戦国自衛隊1549』のあらすじをネタバレを含みながらご紹介しますので、映画『戦国自衛隊1549』のネタバレを気にする方は、あらすじの閲覧にご注意ください。

かつて陸自の特殊部隊で有能な隊員だった鹿島勇祐は、今は居酒屋の店長をしていましたが、突然現れた隊員に強引に召集されます。戦国時代にタイムスリップした中隊が、歴史に干渉したために現代世界が消えつつある、それを解決してほしいとのことでした。鹿島はかつての上司だったその中隊長が作成した作戦シミュレーションを、唯一クリアしていたので、戦国時代の彼らを止める新たなメンバーに選ばれたのです。

鹿島勇祐役のキャストは江口洋介です。1987年「湘南爆走族」の主人公・江口洋助役で映画に初出演します。「東京ラブストーリー」や「101回目のプロポーズ」、「ひとつ屋根の下」などのトレンディドラマで評価され、人気を築きます。映画では『GOEMON』で主演を務めるほか、大ヒット映画『るろうに剣心』などのアクション映画にも出演しています。1999年には歌手である森高千里と結婚をしました。

神崎怜二等陸尉は鹿島勇祐を連れ戻しにきた自衛隊員の1人です。人工磁場シールド開発の中心メンバーで、自分のミスで的場たちを過去に飛ばしてしまった責任を強く感じ「ロメオ隊」に参加します。このプロジェクトでかけられる時間はおよそ72時間だと計算し、それまでに過去に戻って中隊長を助ければ、自動的にこの時代にまた戻ってこられると、鹿島を説得します。

鈴木京香は1989年の森田芳光監督作『愛と平成の色男』でデビューし、1991年のNHK朝の連続テレビ小説『君の名は』でヒロイン役が評価され注目されます。以降も映画やドラマに出演し、『119』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞、『ラヂオの時間』『39／刑法第三十九条』『竜馬の妻とその夫と愛人』で優秀主演女優賞を受賞します。さらに崔洋一監督作『血と骨』では日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝きました。

「第三特別実験中隊」の指揮官であった的場毅は、2003年に陸上自衛隊東富士駐屯地での実験中、事故が発生し戦国時代へと消えてしまいます。戦国時代に飛ばされた的場は多くの部下を失い、自衛官であることを放棄する決意をします。この時代で織田信長を名乗り、「自衛隊」であることをやめ「天導衆」として最新兵器を使い、日本を強固な国に建て替えるため、故意に歴史を変えようとしていたのです。

的場毅役のキャストである鹿賀丈史は1972年に劇団四季へ入団し、ミュージカルなどに出演します。1980年に劇団を退団して個性派俳優の道へ歩み、映画・ドラマなど多方面で活躍します。松田優作主演の『野獣死すべし』の重要な助演を経て、篠田正浩監督の『悪霊島』では金田一耕助役に抜擢されました。『疑惑』、『麻雀放浪記』、『キャバレー』での演技は評価され、それぞれ日本アカデミー賞助演男優賞を受賞しました。

的場たち第三特別実験中隊が戦国時代に飛ばされた約3日後、現代に到着した侍がこの飯沼七兵衛です。戦国武者で武芸の達人であり、斎藤道三の臣下である七兵衛は、斎藤に絶対の忠誠を誓っていますが、幼馴染の濃姫に諭され鹿島と行動を共にします。戦国時代に鹿島とともに戻り、織田信長を名乗る的場を倒すために尽力するのです。

飯沼七兵衛役のキャストである北村一輝は1990年から俳優として活動を始め、1999年公開の主演作『日本黒社会 LEY LINES』で評価され、キネマ旬報日本映画新人男優賞、『皆月』でヨコハマ映画祭の助演男優賞などを受賞します。その後も活動の場を広げ、NHK大河ドラマ「天地人」や「大奥」「バンビ～ノ！」、といったTVドラマや、映画でも『容疑者Xの献身』、『テルマエ・ロマエ』、『猫侍』などで個性を発揮しています。

斎藤道三の娘である濃姫は、家臣の七兵衛とは幼馴染みでした。政略結婚で織田家に輿入れさせられました。女ながらに馬を乗り回すなど活発な女性で、芯のあるカッコイイ女性です。自分のすべきことへの決断を迷う七兵衛を、濃姫は鹿島と共に行動し、織田信長を倒すよう諭します。

濃姫役のキャストである綾瀬はるかは、2000年の第25回ホリプロスカウトキャラバン審査員特別賞の受賞をきっかけに芸能界入りをします。2002年から女優としての活動を始め、ドラマ版『世界の中心で、愛をさけぶ』でブレイクします。以降、『白夜行』や『ホタルノヒカリ』などと主演ドラマで高視聴率を稼ぎ、2008年には初主演映画『僕の彼女はサイボーグ』をはじめ計4本の作品が公開され、人気女優の1人となりました。

続いては映画『戦国自衛隊1549』のあらすじをネタバレ込みでご紹介します。映画『戦国自衛隊1549』は、自衛隊が戦国時代にタイムスリップし、歴史をあるべき姿に戻す戦いの物語に進みます。映画『戦国自衛隊1549』のあらすじにネタバレ内容を含みますので、映画『戦国自衛隊1549』を未視聴の方やネタバレを気にする方はあらすじの閲覧にご注意ください。

時は2003年。陸上自衛隊の東富士駐屯地で、人工磁場シールド発生装置の実験をしている最中に事故が発生してしまいました。その実験場にいた的場毅一等陸佐率いる「第3特別実験中隊」が、その場から忽然と消えてしまうのです。消えた中隊の捜索が続く中、その約3日後に突然の磁場の揺り戻しにより、戦国時代の侍である飯沼七兵衛が逆に現代に到着します。

どうやら、第3特別実験中隊は1547年の戦国時代に飛ばされて生きているらしいのです。しかし、彼らの歴史への介入による影響が出始め、いずれこの世界は消滅してしまうのです。実験失敗の責任を感じる神崎怜二等陸尉は、戦国時代へ飛んだ的場毅のかつての部下であり鹿島勇祐の協力を得ようと説得し、七兵衛を含む特殊編成部隊「ロメオ隊」が編成されたのです。

ロメオ隊のタイムスリップ往路は無事に成功しました。しかし、残された活動時間は74時間ほどしかありません。到着して早々、偵察に赴いたヘリが撃ち落とされ、さらには戦国時代の軍に囲まれて人員、車両ともに攻撃されました。なぜだ不思議がるロメオ隊の前に登場したのが、元第3実験特別中隊であった「天導衆」だったのです。

天導衆に投降したロメオ隊は、信長に面会するため地図に城跡もない石垣に守られた天母城へと連行されます。そこで鹿島やロメオ隊幹部の目の前に現れた信長は、この時代に先に飛ばされていた的場だったのです。的場は、実験の時に使用したシステムを改造して作ったMHD爆弾を富士山の地下に打ち込み、関東一円を“無の状態”にして、新しい世界を創造するという恐ろしい構想を話しました。

ロメオ隊に残された時間はあとわずか24時間です。ロメオ隊がいる天母城の塀を打ち壊して自衛隊戦車が助けに来ました。操縦しているのはなんと、前日に死にかけていた所を助けた現地の少年・藤助だったのです。ロメオ隊は藤介の戦車、七兵衛の武術のおかげでなんとか脱出に成功しました。この最後の夜に、ロメオ隊全員一致で天導衆の壊滅と、脱出の際に囚われてしまった神崎の救出に賛成したのでした。

映画『戦国自衛隊1549』も、いよいよ物語のラストスパートです。鹿島と的場の宿命の対決の行方は。囚われた神崎の運命は。後半のあらすじと結末をネタバレを含めてご紹介します。未鑑賞の方や、ネタバレを気にする方はあらすじや結末の閲覧にご注意ください。

七兵衛の主君である斎藤道三は的場の指示で動く男です。斎藤道三に物事の決定権はありませんので、鹿島らを裏切るよう言われますが、七兵衛は立派に義を大事にする侍でもあります。「鹿島らを見逃してやってくれ」と懇願しますが、断られ苦悩します。主君の命に従うべきか、それとも義を重んじ友を助けるべきなのか、七兵衛はとても悩むのです。

そんな中、七兵衛は幼馴染である濃姫に相談します。鹿島らロメオ隊のことが気に掛かることを打ち明け、主君のやめに働くべきか、友のために働くべきか悩んでいるということです。それを聞いた濃姫は、「己が信じる道を進め」と七兵衛を諭し、七兵衛自身の決断に身をゆだねることにしたのです。それを聞いた七兵衛は、鹿島らロメオ隊と行動を共にし、的場を倒そうと決意するのです。

いよいよ最終決戦で鹿島率いるロメオ隊は天母城へ突入します。藤介の活躍により、養父の蜂須賀小六を動かして手下を集めて、帝の勅令を持ってヘリで城へと降り立つのです。その内容は「信長は朝敵ゆえ討伐せよ」という内容でした。これを見た信長である的場は、慌てて兵を京都に向かわせました。実は鹿島は、藤介は後の豊臣秀吉だということに気づいており、切り札は自分の手にあると確信していたのです。

ロメオ隊と蜂須賀軍が天母城へ突入した時に、今まで的場の言いなりになっていた斎藤道三も決意します。囚われた神崎を助けて逃がし、「濃姫を幸せにせぬ男が、歴史を変えるだと？」と混乱に乗じて的場の部下を射殺し、的場自身にも拳銃を突き付けるのです。しかし、油断した隙に道三は逆に撃たれてしまいます。死んだように見えましたが、ロメオ隊から貰った防弾チョッキを着ていたので、無事死なずに済んだのです。

ロメオ隊は、天導衆が手薄になった天母城へ作戦通りに突入をしました。ロメオ隊と蜂須賀軍の共闘で、天導衆との城内との戦が始まりました。そんな混戦の中を鹿島は、的場とMHD爆弾のタイマーを止めるため天母城の天守閣へ急ぎます。そこでは、この戦の負けを悟った的場がMHD爆弾の起爆タイマーをセットし、鹿島との最後の勝負をつけようと待ち構えていました。

いよいよ天守閣に辿り着いた鹿島は、歴史を変えようとした的場を止めるために、実は自分の手ですでに歴史を書き換えたことを話したのです。現地で助けた藤介を将来の豊臣秀吉に仕立て、真の信長役を立派な武士である七兵衛に託したのでした。あとは的場の生死次第でこの歴史結末が決まるのです。その話を聞いた的場は目の前の鹿島に刀で襲い掛かるのでした。

襲い掛かる的場に対して鹿島も応戦します。仲間のため、そして自分たちが暮らす未来のために負けるわけにはいきません。的場は隙を見て誘導弾を発射し、MHDが起動します。そんな中次々とロメオ隊隊員と、的場軍の自衛隊メンバーが倒れていきます。そしてついに鹿島は的場を倒します。息絶える的場を見届け、鹿島と神崎はMHDを取り外し、現代に持ち帰ろうとします。

的場と見事倒し、天母城も壊滅していきます。ロメオ隊もなんとか天母城から脱出し、MHDも停止し、的場らの歴史への極端な介入を白紙に戻すことに成功したのです。神崎含め、生き残ったロメオ隊隊員はタイムスリップの時間に元の場所に戻り、激しい閃光に包まれるのです。目を開くと、そこは自衛隊基地でした。鹿島たちは無事に帰還し、現代を守ることができたのです。

現代に戻った鹿島を迎えたのは、オペレーション"ロメオ"において多大な活躍を見せた鹿島へ敬礼するロメオ隊員でした。そしてロメオ隊へ敬礼を送る自衛官達も帰りを待っていたのです。鹿島はかつて的場に言われた「未来に対して責任を持って生きろ」という言葉に従い、自分の選んだ道の未来を受け入れるのでした。彼らは世界を、未来を守り抜いたのです。

映画『戦国自衛隊1549』を見た人はどのような感想や評価を抱いているのでしょうか？twitterなどからネタバレを含めた映画『戦国自衛隊1549』の感想や評価をご紹介します。映画『戦国自衛隊1549』の感想や評価を見て気になった方は是非ご鑑賞ください。

映画『戦国自衛隊1549』は日本映画ではあまりないSF映画であり、製作費もかなりかかっていた映画でした。見ごたえのあるシーンもたくさんあったので、戦国時代好きの方やアクション映画好きの方からこの映画『戦国自衛隊1549』は高い評価を得ていました。

トレンディドラマで人気を得ていた江口洋介ファンの多く方が、この作品を鑑賞しました。この映画『戦国自衛隊1549』のでも、熱く隊員を気遣うリーダーを演じ、アクションも行っていました。この作品以降も、『GOEMON』で主演を務めたり、佐藤健主演の大ヒット映画『るろうに剣心』でも主要キャストの1人としてアクションにも取り組んでいます。

映画『戦国自衛隊1549』の本編の中には戦車やヘリコプターなど、陸上自衛隊全面協力の上で撮影されています。実際使用されている乗り物も、本物が使用されていたりしているので、ミリタリーファンからの評価も高かったのです。また監督も特撮映画『ゴジラ』を手掛けている手塚昌明であるので、とても見ごたえのある映像が多くあります。

映画『戦国自衛隊1549』のあらすじやネタバレ・感想を含めたあらすじ、評価や結末はいかがでしたか？千葉真一主演で公開された『戦国自衛隊』の評価も高いので、過去作や小説との違いなどを観て楽しむこともできます。この記事を読んで興味を持った方は、是非映画『戦国自衛隊1549』のや原作をご鑑賞ください。