ちはやふるの続編「結び」についてまとめ！新キャストやあらすじは？

「ちはやふる」は末次由紀（すえつぐ ゆき）先生による少女漫画で、講談社のBE・LOVEにて2008年から連載されています。競技かるたに全てを捧げる高校生の少女を描く、熱い友情・青春漫画が「ちはやふる」です。

「ちはやふる」は2009年には第2回漫画大賞受賞、2010年に「このマンガがすごい！オンナ編」で第一位など、数多くの名誉ある賞を受賞しました。「ちはやふる」の単行本の発行部数は累計2100万部を突破していて、実写映画だけでなくアニメ化もされ、「ちはやふる」は現実では競技かるたの浸透にも大きな影響を及ぼした大ヒット漫画となっています。

綾瀬千早は、いつか競技かるたの名人・クイーンになることを夢見る少女。小学6年生の頃、かるたに真剣に取り組む転校生の少年・綿谷新と出会い、千早自身も競技かるたの魅力にどんどん引き込まれていきます。そして高校生となった千早は、幼馴染の真島太らとともに、全国大会で団体戦優勝という大きな目標を掲げて、練習を重ねていく…というのが「ちはやふる」のあらすじになっています。

「ちはやふる」は主人公である高校生の綾瀬千早が、競技かるたの名人・クイーンを目指して競技かるたに明け暮れる青春の日々を描きます。個性的な登場人物も多く、彼らと千早とのドラマ、競技かるたの手に汗握る躍動感溢れる描写が、この漫画が人気になった魅力の一つです。「ちはやふる」は「少年漫画にも負けない熱血スポーツ漫画」とも評されています。

さて、そんな青春漫画が原作の現在大ヒット上映中の続編実写映画「ちはやふる -結び-」には、2016年3月19日、同年4月29日に公開された前作「ちはやふる 上の句/下の句」があります。これは二部構成で製作された大規模な邦画となりました。「ちはやふる」の監督・脚本は、こちらも人気の恋愛漫画を実写化した大ヒット実写作品「カノジョは嘘を愛しすぎてる」などを手掛けた小泉徳宏監督で、一時期大きく話題になりました。

今回公開されている続編の実写「ちはやふる -結び-」は、「ちはやふる 上の句」の大ヒットを受けて製作されることが決定しました。この続編発表は「ちはやふる 下の句」の舞台挨拶でサプライズとして発表され、主演の広瀬すずさんは壇上で号泣したのが話題になりました。この記事では前作続編含む映画「ちはやふる」全3作品のあらすじと内容を丁寧にご紹介します。

人気モデルの姉がいて、すれ違えば誰もが振り返るほどの美人なのに、性格ががさつでいつもかるたのことで頭がいっぱいの高校1年生・綾瀬千早（広瀬すず）。高校に競技かるた部を設立しようと、最低必要部員の5人を集めようと必死に勧誘活動を行いますが…というあらすじとなっています。

そんな中、幼なじみの真島太一（野村周平）と小学校ぶりに再開を果たし、喜ぶ千早はすぐに彼を勧誘します。太一とは、もう一人の幼なじみである綿谷新（新田真剣佑）の3人でかるたのチームをくんでいた仲でした。太一に断られた千早は、今度の大会で勝って、A級に昇格することができたら入部して欲しいと約束し、気絶しながらも優勝を手にします。

千早の熱意に負けてかるた部への入部を決意する太一でしたが、昔から千早のことが好きだった太一は、もう一人の幼なじみの新を思う千早に胸が痛むのでした。その後も、個性豊かな友達を集め、競技かるた部は正式に部として認められることができました。

かるた部設立に喜ぶ千早は新に電話し、そこで新もかるたを続けていることを知って「全国大会でまた会おう」という約束をします。厳しい練習を重ね、いよいよ高校選手権東京都予選の大会当日がやってきました。勝ち進む千早たちは、千早が合宿で大敗したエースのいる高校との決勝戦を迎えました。最後を決めたのは、いざという時にいつも神様に見放され続けてきた太一でした。千早たちはついに優勝を果たしたのです！

ついに新と会える！と喜ぶ千早。しかし、新からの「俺はもう、かるたはやらん」という衝撃的な言葉で上の句は終わります。

新の言葉を聞き、急いで新のもとへと向かう千早と太一。そこで知ったのは、新のかるたの師匠だった祖父が亡くなったということでした。新に「待ってる」と告げ、クイーン・若宮詩暢（松岡茉優）を倒すことを目標に掲げます。そのクイーンである詩暢が、彼女の唯一勝てない相手だった新がかるたを辞めることに納得できずにいました。変わってしまった新に「やっててもつまらん」と言い放ち、その場を離れてしまいます。

打倒クイーンを意識するあまり千早は余裕を失っていき、ついに太一から「お前はチームに必要ない」と言われてしまいます。しかしその後、他の部員からの励ましを受け、太一は見事A級に昇格します。その一方千早は北央高校のエース・須藤と練習試合を行うも大敗してしまいます。須藤に「一人だけでかるたをやっていると思うな」と一喝され、正気を取り戻した千早はかるた部の仲間との練習を再開しました。

そして全国大会当日。千早たちは練習の成果もあって順調に勝ち進みます。千早が倒れてしまうという予期せぬアクシデントで敗北してしまいますが、完全燃焼したかるた部の仲間たちは爽やかな気持ちで翌日の個人戦を迎えました。

いよいよ詩暢との試合に挑む千早。必死で食らいついてくる千早の姿に、初めて詩暢は対戦相手を意識するほどの白熱した試合となりました。結果は17枚という大差をつけての詩暢の勝ちでしたが、千早は「またかるたしようね、クイーン戦で」と声をかけます。そして新も、太一に「別に、千早は誰のもんでもないよな」と宣戦布告をして、下の句は幕を閉じます。

続編となる実写映画「ちはやふる -結び-」は、前作から2年がたった高校3年生の千早たちの姿が描かれています。引退を控えた彼らは、「みんなでやる最後のかるた」を楽しもうと必死に挑みます。現在単行本は37巻までありますが、「ちはやふる 上の句/下の句」は約5巻までで構成されていました。対して続編の実写映画「ちはやふる -結び-」は、千早たちが3年生になる26巻からスタートします。

2016年に公開された実写映画「ちはやふる 上の句/下の句」と、今回の続編「ちはやふる -結び-」の三作で完結される構成となっています。なので、まだ前作の「ちはやふる」を観ていない方は、全二作のあらすじや内容をチェックしてから最新作を観るのをおすすめします！

「ちはやふる」のヒロインである綾瀬千早を演じるキャストは、今をときめく女優・広瀬すずさんです。彼女は高校生に大人気の雑誌「Seventeen」の専属モデルとしてデビューしました。デビューの際には、既に同誌で人気モデルとして活躍していたモデル・広瀬アリスさんの妹ということで一気に人気を博しました。

モデルとして活躍する他、テレビCMにも起用され注目を浴び、2013年のドラマ「幽かな彼女」で女優デビューを果たします。2015年には物語の鍵ともなる役を演じて話題になった映画「海街diary」が公開され、女優としての道を着実に歩み始めました。映画「ちはやふる」は、そんな広瀬すずさんの代表作の一つになるほど人気を集めました！

千早の幼馴染である真島太一役のキャストは野村周平さんです。2009年で所属事務所のオーディションでグランプリを受賞し、芸能界デビューした彼は、以降大河ドラマ「平清盛」テレビドラマ「恋仲」映画「探偵はBARにいる」などに出演し、俳優としてのキャリアを少しずつ積んできました。今では日本の若手俳優の最前線を駆け抜ける俳優さんの一人として、多くの映画やドラマに出演されています。

離れ離れになってしまった千早と太一の幼なじみである綿谷新役を務めたキャストは、新田真剣佑さんです。アメリカのロサンゼルス出身で、2013年まではアメリカで俳優として活動をされていたという異色の経歴の持ち主です。2014年からは日本で俳優として活動を開始し、「ちはやふる」以外にも数々の人気映画に出演しています。

現名人・クイーンで圧倒的な実力を持つ千早のライバル・若宮詩暢を演じるのは、女優の松岡茉優さんです。2006年におはスタの「おはガール」としてデビューした後、映画やテレビドラマ、舞台など各方面で活躍しています。主な代表作はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」テレビドラマ「問題のあるレストラン」、映画「リトル・フォレスト」などで、高い演技力が評価されています。人気の高い女優さんです。

他にも、かるた部設立メンバーで古典オタクの大江奏役は、記憶に新しい新海誠監督の大ヒットアニメーション映画「君の名は」でヒロインの声を演じた上白石萌音さん、もう一人のかるた部設立メンバーである西田優征を人気ドラマ「ゆとりですがなにか」にも出演していた矢本悠馬さんが演じます。「ちはやふる」には若々しくも実力のあるキャストが集まっています。

前作「ちはやふる 上の句/下の句」は割と原作に沿ったストーリー構成となっていましたが、続編の「ちはやふる -結び-」では映画オリジナルのキャラクター・我妻伊織が登場します。高校1年生ながらにして準クイーンの称号を持つ彼女は、新が設立したかるた部の部員です。このキャラクターが、続編「ちはやふる」ではどのような鍵を握るのか楽しみです。

気になるオリジナルキャラクターのキャストは、女優の清原果耶（きよはら かや）さんです。2002年の1月30日、大阪生まれの女優さんです。主な映画出演作に、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」「3月のライオン 前編/後編」「ユリゴコロ」等があります。バラエティ番組「スカッとジャパン」の人気コーナー「胸キュンスカッと」に出演して話題になりました。これからの活躍も楽しみなフレッシュな女優さんです。

映画「ちはやふる」の大きな魅力の一つは、なんといってもそのキャストの顔ぶれです。今をときめく若くてかわいい、かっこいい俳優さんが勢揃いしています。今では国民的女優さんである広瀬すずさんの演技力はもちろんのこと、周りのキャストさんも外見だけでなく演技力もしっかりある方ばかりなので安心して映画自身を楽しむことができます。

実力派のキャスト揃いな「ちはやふる」。人生における儚いたった一瞬の煌めきである青春。それをぎゅっと濃縮したような「ちはやふる」の世界に引き込まれること間違いなしです！

競技かるたでは、一瞬の攻防が、勝敗を左右します。実写映画「ちはやふる」ではその時間の儚さをスローモーションを使うことによりよりリアルに表しています。スローモーションは、時間の流れをゆっくりと見せることで、よりその瞬間の緊張度や重要度を倍増させ観客に見せます。特に続編の「ちはやふる」では「時の移ろい」がテーマになっていて、そのテーマを十分に表現しています。

さらに、今回の「ちはやふる -結び-」では、臨場感を増すウェアラブルカメラによる映像や、手札を光らせるアニメーションなど、沢山の飽きない仕掛けが要所要所に施されています。物語の内容だけでなく、映像も徹底して作り込まれています。これは実写版「ちはやふる」だからこそできる技です。

「ちはやふる」はあらすじでも分かるように、少年漫画のように、熱い青春ストーリーです。それ故、物語の続きが分かってしまうという難点もあります。ちはやふるは、物語の展開が読める・読めないは関係なく、とにかくド直球なお話です。千早が自分と向き合い、仲間と助け合い、将来や恋、友情に対して自分の答えを探っていくという内容になっています。

また、続編の「ちはやふる」では、凡人である太一が己と向き合い、太一なりの答えを見つけていくというアナザーストーリー的な内容もあります。前作では足を引っ張っていた太一が、今作では仲間みんなを引っ張って、全国に連れて行くのです。「ちはやふる -結び-」には前二作以上に胸が熱くなるエピソードが沢山盛り込まれていて、観ていてつまらなくなる瞬間はありません。

いかがでしたか？続編、ちはやふるの実写映画「ちはやふる -結び-」、一体どんなラストになっているのか、原作の漫画がまだ完結していないだけにどこまでの内容が漫画と一緒なのか？どこが実写版オリジナルになっているのか？等、わくわくするところが沢山ある映画です。あらすじを読んで気になった方は、是非「ちはやふる」を見に劇場に足を運んでみて下さい！