半落ちのあらすじをネタバレ!キャスト・結末と映画の感想は?【横山秀夫原作】

「半落ち」は2005年に日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した作品。小説はベストセラーになるなど話題になった作品だ。まだ見ていない人も「半落ち」のネタバレ含むあらすじ、そしてネタバレ含む結末、映画を見た人の感想など、どんな作品かわかりやすくまとめている。「半落ち」はアルツハイマーの妻を殺してしまった主人公が出頭するも、謎の2日間は黙秘を続ける愛情溢れるミステリー映画となっている。

半落ちのあらすじをネタバレ!キャスト・結末と映画の感想は?【横山秀夫原作】のイメージ

目次

  1. 半落ちの映画あらすじやキャストが気になる!
  2. 半落ちの映画キャストを紹介!
  3. 半落ちの映画あらすじをネタバレ!
  4. 半落ちの映画の結末をネタバレ!
  5. 半落ちの映画を観た感想や評価とは?
  6. 半落ちの映画の原作小説とは?
  7. 半落ちのあらすじネタバレまとめ!

半落ちの映画あらすじやキャストが気になる!

「半落ち」は2005年に日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した作品。小説はベストセラーになるなど話題になった作品だ。まだ見ていない人も「半落ち」のネタバレ含むあらすじ、そしてネタバレ含む結末、映画を見た人の感想など、どんな作品かわかりやすくまとめている。ネタバレだが「半落ち」はアルツハイマーの妻を殺してしまった主人公が出頭するも、謎の2日間は黙秘を続ける愛情溢れるミステリー映画となっている。

半落ちの映画キャストを紹介!

梶聡一郎(寺尾聰)

「半落ち」映画の主人公である梶。あらすじから結末まで彼が黙秘を続けるのはある人を守りたいからであった。結末では、その理由が判明する。そんな梶を演じるのは寺尾聰だ。彼はミュージシャンであり俳優。音楽活動ではレコード大賞も受賞しており、紅白出演もしている。演技力も非常に定評があり、彼の優しくも悲しい演技に思わず涙してしまったという感想も多く寄せられた。

志木和正(柴田恭兵)

「半落ち」映画で梶に本当のことを言ってほしいと迫る刑事。彼は梶の人柄に惹かれ、また何かを守っているのではないかと思い真意にせまる。そんな志木を演じるのは柴田恭兵だ。彼は「あぶない刑事」シリーズにも出演しており、ファンの多い俳優だ。彼のあらすじから結末までに見せる真面目で人間味溢れる演技に感動したという感想も多く寄せられた。

梶啓子(原田美枝子)

梶が殺してしまうアルツハイマーの妻。彼女は最愛の息子を亡くして悲しみに暮れ、次第にアルツハイマー病になっていってしまう。アルツハイマー病を患ってから、息子の死までも忘れてしまうようになり、壊れていく自分を殺してほしいと梶に演じる。そんな啓子の役を演じるのは1958年生まれの女優である原田美枝子だ。彼女は「恋は緑の風の中」や「青春の殺人者」など数多くの作品に出演している。

中尾洋子(鶴田真由)

梶が起こした事件に何か裏があるのではないかと嗅ぎ回る記者。彼女は梶の事件を追っているのだが、真相に近くにつれ、記事が書けなくってしまう。そんな記者としての苦悩を感じる中尾洋子を演じるのは、1970年生まれの鶴田真由だ。彼女は1988年に「あぶない少年Ⅱ」で女優デビューしてから「カーテンコール」や「64-ロクヨン-」など数多くのドラマや映画で活躍している。

藤林圭吾(吉岡秀隆)

裁判官の藤林圭吾は梶の事件を担当している。彼はの父は元裁判官だが、梶と同じくアルツハイマーで自分のことさえもわからなくなっている。そんな姿を見て辛い思いをしているのだが、同じ状況のアルツハイマーの身内の命を奪ったという梶に対して葛藤を抱えている。そんな藤林を演じたのは「ALWAYS 三丁目の夕日」などに出演している吉岡秀隆だ。

藤林澄子(奥貫薫)

藤森の妻であり、アルツハイマーの義理父を支えている。彼女は夫である藤林に義父のことをどう思うかと聞かれた時に、自身も殺してほしいと言われたことがあること、そしてもういっそのこと自分でどこかで死んでくれないかと思ってしまったこともあると言う。そんな藤林澄子を演じたのは、1970年生まれの女優であるだ。奥貫薫だ。彼女は「渡る世間は鬼ばかり」など数多くの作品に出演しいている。

藤林圭一(井川比佐志)

元裁判官であり、アルツハイマー病になってしまった藤林。家の中のものを漁り、もう自分のことさえわからなっくなっている。しかし、裁判官としての記憶は色濃く残っており、「起立!」と言われると我に帰ったようにシャキッとするのだった。そんな藤林圭一を演じるのは1936年生まれの井川比佐志だ。彼は「男はつらいよ」や「太陽の子」など数多くの作品に出演している。

片桐時彦(田辺誠一)

記者である中尾の上司であり不倫関係にある片桐を演じるのは、1969年生まれの俳優である田辺誠一だ。彼は「リング0 バースデイ」や「ハッピーフライト」など数多くのドラマや映画に出演している。

佐瀬銛男(伊原剛志)

梶の担当検事になり、2日間の真相を追い求めている。彼は梶の供述書は警察の手によって偽造されたものだと確信しており、真相を知るためにあの手この手で梶から聞き出そうとする。しかし佐瀬銛男を演じるのは、1963年生まれの伊原剛志だ。彼は「ふたりっこ」や「硫黄島からの手紙」など数多くの作品に出演している。

小国鼎(西田敏行)

佐瀬の上司にあたる小国。小国は警察とある程度いい関係を築くために、佐瀬に入り込み過ぎないよう注意を呼びかける人物でもある。そんな小国鼎を演じるのは、1947年生まれの西田敏行だ。「釣りバカ日誌」シリーズでも有名な超実力派俳優である。コミカルな演技からシリアスな役までどんなタイプも演じきる。

植村学(國村隼)

梶を担当する弁護士。彼は梶が2日間の間に新宿に行っていたことなど、本当のことを聞き出そうと必死になる。しかし梶はなかなか口を割らない。執行猶予をつけたい彼は、梶に心を開いてほしいと懇願するのだった。そんな植村を演じるのは、1955年生まれの俳優である國村隼だ。彼は「アウトレイジ」や「地獄でなぜ悪い」など数多くの作品に出演している。

島村康子(樹木希林)

梶啓子の姉である島村康子を演じるのは、1943年生まれの樹木希林である。彼女は2018年に息を引き取ったが、個性派女優として数多くの作品に出演していたが、彼女の遺作は「エリカ38」となった。

池上一志(高橋一生)

梶の息子の骨髄移植により命を取り止めた池上一志を演じるのは、1980年生まれの俳優である高橋一生だ。彼は「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY-リミット・オブ・スリーピング ビューティ-」や「わろてんか」など数々のドラマや映画で活躍している。
 

半落ちの映画あらすじをネタバレ!

「半落ち」映画版のあらすじをネタバレ含めて全て紹介。これを読めば「半落ち」を見たことがない人でもどんなストーリーなのかがわかる。

警察本部では、連続少女暴行事件の犯人の家に踏み込むところだった。志木が本部で現場からの連絡を待っていると、梶警部が妻を殺したと自首してきたと連絡が入る。志木は別の人に取り調べをするよう伝え、その時、連続少女暴行事件の犯人が農薬を飲んで自殺を図っていたと連絡が入る。そして志木は急いで現場に急行する。しかし、志木の上司から戻って梶の取り調べを行えと指示が入る。

志木は渋々Uターンして警察本部へ戻る。現場からの報告では、梶は妻の首を両手で締めて殺害したことのこと。しかし、梶が妻を殺したのは3日前。それまで一体何をしていたのかを聞き出さなければならない。梶は警部であり、事が大きくなればなるほど、警察への信用問題に関わってきてしまう。慎重な取り調べが必要となっているのだ。

志木は現在県警は揺れている、そして記者会見を開くことになるので急いで取り調べを進めたいという意向を話す。梶は、妻がアルツハイマー病であったこと、半年前に診断されて、夏には「死にたい」と言うようになった事、そして殺害した10月4日は、白血病でなくなった息子の命日であったことを伝える。殺害した日は妻と墓参りに言ったが、妻は「墓参りに言ってない」といい発狂してしまう。

母として、せめて記憶があるうちに殺してほしいと妻に懇願された梶は、その思いを汲み取るため、両手で妻の首を締めて殺したと話した。志木は、犯行後は一体何をしていたのか、と問いかけるが、梶はその2日間については一切の口を閉ざす。志木は黙秘権の行使と受け取るべきか悩む。犯行については全て供述しているが、その2日間はどうしても話そうとしない。そして梶が何かを話そうとしたその時取り調べ室の鍵が開く。

志木の部下が記者会見が立ち往生しており上司が呼んでいると言い、志木は取り調べ室をあとにする。何かを伝えようとしていた梶だったが、タイミングが悪く横入りされてしまったことで、取り調べは中断されてしまった。志木は部下に対し怒りを露わにする。その後、梶んポケットから歌舞伎町で配られているポケットティッシュを発見する。梶には別に女がいるのではなどという憶測も飛び交うことになる。

梶の自宅には首を吊ろうとしたロープ跡があった。そのことから梶は自殺を図ったということがわかる。死のうと思ったと正直に話す梶だったが、なぜ自殺しなかったのかという話になると口を閉ざしてしまう。志木は「歌舞伎町に行ったのでは」と問い詰めるが、梶は一切そのことにも口を開かなかった。新聞の一面では既に警察官が嘱託殺人を犯したという記事が掲載されていた。

志木はなぜ梶が死を選ばなかったのか、そして2日間に一体何をしていたのかを明白にするため試行錯誤する。しかし翌日、妻を殺した後に新幹線のホームで梶を見たという記事が新聞に掲載されてしまう。しかし、警察本部としては事件を大事にしたくないと考えており、梶に死に場所を探すため2日間彷徨っていたということにしろと命令される。志木は犯行するが、県警全員の生活のためだと言われてしまう。

志木は梶に県警は今窮地に陥っていることを伝えた上で、翌日から死に場所を探していたのではないか、と誘導尋問をする。その話で全てを察した梶は「その通りです」と志木に伝える。しかし、志木は罪悪感から梶にすみませんと謝り、調書を全て破り捨ててしまう。その様子を見ていた上司は憤慨しながら取り調べ室に入ってもみ合いになってしまう。その様子を見た梶は本当のことを言うと伝える。

梶は新幹線のホームに行ったが乗らなかった。そして1日中死に場所を求めて彷徨っていたと証言した。上司は「完落ちしたな」(全て自白したということ)と言い、取り調べ室を後にした。志木は納得が行かず、イライラしながらタバコを吸っていた。すると、検察に引き渡される梶の姿を見つける。志木は自分のやってしまったことへの罪悪感を振り払えなかった。

梶は検事である佐瀬に取り調べを受けるが、警察で受けた取り調べと全く同じことを話す。しかし、佐瀬は「なぜ昨日は黙っていたのか」と聞く。その質問は梶は答えなかった。佐瀬はデパートの名前や、その日の天気を聞き、最後になぜ死ねねかったのかと尋ねる。すると梶は「死ぬのが怖くなったのです」と答える。しかし佐瀬はこの供述は警察に言わされているのではないかと怪しむのだった。

佐瀬は上司である小国の部屋に行くと、そこに県警の人間がいた。小国は県警の人から1勾留で済ましてほしいと言われたことを佐瀬に伝える。佐瀬は県警が隠蔽工作に躍起になっているというと言うが、小国にガサ入れは止められる。小国はなぜ梶が東京行きを隠しているのか聞くのだが、佐瀬はそこが不明だった。妻も子もいないのに、なぜ隠す必要があるのか、一体何を守ろうとしているのか、そこがわかrなかった。

梶啓子の葬儀場にはマスコミが詰め掛けていた。そして梶啓子の姉である島村はマスコミに対し、「啓子は梶さんを恨んでいないと思います」と言いその場を去った。記者である中尾は、梶の事件と連続少女暴行事件を追っていた。取材に出向くと、県警本部に佐瀬がやってくるのを見て後をつけることにした。すると佐瀬は県警で1勾留(10日で勾留終わらせること)は無理だと伝え、押収したものを全部出せと言う。

そして本部をガサ入れすると脅す。表にいた中尾は全ての話を聞いており、その場を後にした。佐瀬は勝手に県警に行き喧嘩を売ったことを小国に叱られる。場面は変わって、志木が佐瀬と屋上で話をしている。志木は梶は死ぬ気であることを話す。そして梶を生かしてほしいと。しかし、佐瀬は志木の考えとは逆で、梶は誰かのために生きようとしていると取り調べで感じたことを話す。

小国から佐瀬に連絡が入る。そして県警のガサ入れは凍結であること、梶の事件にこれ以上踏み入れないことを伝える。小国はマスコミに対して梶の供述通りの話を伝える。マスコミが帰った後に中尾は小国に捏造した供述ではないのか、梶は歌舞伎町にいたのではないかと問い詰めるのだが、小国はそんな事実はないと追い払う。その後中尾は佐瀬の家に押しかけた。

中尾は捏造した供述についての真相を問う。しかし佐瀬は深酒により肝心なところで眠ってしまう。翌日佐瀬は梶に取り調べは終了であることを告げる。そして最後にあなたは誰のために生きているのは、と問うが、梶は無言のまま笑顔でお辞儀をしてその場を去った。同じくして、弁護士である植村が、島村の家に行っており、梶の弁護をして執行猶予をつけたいと言い、島村に梶の弁護士費用を出してもらえないかと交渉した。

中尾は志木の元に行き、捏造をしていることに対し最低だと罵る。そして自分は記事にすると伝える。すると志木の上司は記事を書くことをやめるように諭す。報道は自由だが、マスコミの弁がいくつもの命を握っていることを忘れないでほしいと言う。そしてまだ世間に公表していない連続少女暴行事件の犯人の名前をメモに書き、中尾に渡す。中尾はその場を後にした。

中尾はすぐに連続少女暴行事件の記事を書き、上司にデータを送る。すると上司から電話で連絡が入り梶の事件のことも書けと言われてしまう。中尾は県警の人と取引をしたからと伝えるのだが、上司はずっとこの場所にはいない、一緒に東京に行こうと言い、中尾に記事を書かせようとするのだった。場面は代わり、志木は啓子の主治医の元へ行っていた。

息子の骨髄移植のドナーが見つからなかったこと、しかし翌年に息子の骨髄が適合するドナーが見つかり、その人の命が助かったことで息子が生き返ったようだと喜んでいたことを知る。そして、梶と啓子もドナー登録をしていたこと、また骨髄移植ができるのは51歳までで、それ以降は登録が解除されることを知る。梶は現在49歳だった。

植村は梶の元へ行き、弁護をすることを伝え、新宿歌舞伎町に行った事実を話してほしいと伝える。どうしても執行猶予をつけたいと話す植村だが、梶はその質問には一切答えず、植村に「守りたいものはありますか」と質問する。植村は娘と妻であると伝える。そして植村は同じ質問を梶にするのだが、梶はその質問に答えることなくその場を去り、植村は落胆するのだった。

いよいよ梶の裁判が始める。裁判の主任を務めることになったのは、アルツハイマー病を患った父を持つ藤村だ。藤村は介護を放棄したのではないかと嫌悪感を示していた。裁判が始まって間も無くして志木の元に連絡が入り法廷を後にする。中尾は志木を追いかけて話をする。そこで志木は中尾に梶は骨髄移植のドナー登録をしていたことを中尾に伝える。

この事件は次回の第二回公判で結審することに決まる。しかし、藤林は梶が歌舞伎町に行っていたのではないかと疑問を投げかける。しかし裁判長から、裁判官として冷静であらねばならないと藤林は叱咤された。自宅に帰った藤村は今回の事件について妻にどう思うか聞く。すると妻は以前義父に同じことを言われたと話す。そしてご自分で死んでくれたらいいのに思ってしまったと話した。

中尾は島村の元へ行き、ある記事を島村に渡す。それは、骨髄移植によって助かった少年が書いた記事だった。そこには歌舞伎町の中にある小さなラーメン屋についての記載があった。その記事をみいた島村は啓子の日記を中尾に差し出す。そこには、忘れないように日記を書くという始まりから、ドナーの少年に会いたいということ、そして規則だから、主人に迷惑をかけるから会いたくても会えないことが記されていた。

2回目の公判の日、法廷には島村の姿があった。啓子がアルツハイマー病を発症した日のことや、夏以降にどんどん進行してしまっていたこと、そして息子の死で辛い思いをしていたことを話す。そして梶のことをどう思っているのかと問いかけられ、どうして一緒に死んでくれなかったのかと言ってしまったことを思い出す。そして私は啓子に何もしてやれなかった、殺してやることもできなかったと言い、泣き崩れてしまった。

梶に向かって何度もごめんなさいと謝る島村。少しの間法廷には島村の鳴き声だけが響いていた。いよいよ梶が証言台に立つ。弁護士は息子の死について質問を重ねる。そして、啓子の日記に貼ってあった記事を梶に渡し、これを知っているかと聞く。梶は知らないと言うのだが、植村は51歳になったら死のうと思ってるのではないかと質問を続ける。そしてその記事を読み上げた。

その記事には、歌舞伎町で一番小さなラーメン店で働いていること、そしてドナー提供をしてくれたひとへの感謝の気持ちが書かれていた。その人物こそ、息子の骨髄を提供した相手だった。彼は、ドナー提供してくれた人への感謝の気持ち、そして命をありがとうと記されていた。再度植村はこの記事を知っているかと質問するが、梶は頑なに知りませんと続けるのだった。

佐瀬は妻の日記を梶の前に出す。これを知っているかと梶に質問をするが、梶は知りませんと繰り返すのだった。しかし梶は本当は妻を殺し、自分も首を吊ろうとした時にこの日記を見つけていた。そしてこの記事を読み、ドナー提供した相手が歌舞伎町の小さなラーメン屋で働いていることも知っていた。佐瀬はその日記を読み上げていく。

その日記には、何度も新宿で一番小さなラーメン屋を探して会いに言っていた内容が書いてあった。しかしアルツハイマー病のせいで、自分が一度行った場所かもわからない、もうこんな頭いらない、早く見つけないと梶が一人になってしまう、梶の絆を見つけてあげたいと書かれていたのだ。妻は梶の為に早く彼を見つけたいと思っていた。心から梶と息子のことが好きだったのだ。

そして佐瀬は本当に彼に会いに行っていないのかと梶に質問をする。しかし梶は行っていませんとはっきり否定するのだった。そんな梶に対し藤林は、どうして生かそうとしなかったのかと問いかける。すると梶はどんどん壊れていく妻が不憫だったからと答える。啓子はアルツハイマー病により、息子がなくなったことも忘れて、息子の帰りを待っていたのだ。

そして亡くなったことを再度告げると、亡くなった時と同じように悲しむ妻をみて梶は、その姿を見るのが辛くなっていたのだった。植村や藤林に本当のことを言った方がいいと言われる梶だったが、梶は妻は2度息子を失った、それ以上の悲しみはない、そして2人で息子の元へ行こうと決め手をかけたということを話したのだ。壊れ切ってしまう前に、啓子が啓子であるうちに殺してやりたかったのだ。

梶は、妻を愛していたとはっきり伝える。そうして証拠調べは終了した。きっと懲役3年、執行猶予付きだと予測された。そして正規な判決が下される。判決の結果、執行猶予なしの懲役4年となり裁判所はざわついた。裁判所から留置所を行く途中、車が止まりカーテンが開く。そこで目にしたのは、記事を投稿した少年だった。彼は「生きてください」と梶に伝えたのだった。

半落ちの映画の結末をネタバレ!

結末で判明!最後まで守り抜いたのは多くの人への愛情だった

梶がなぜ2日間のことを口にせず、また自殺を思いとどまって自主したのか。その理由は大きく2つあったのだ。まず死ななかった理由、それは現在49歳の梶はまだドナー提供者が現れる可能性があったからだ。梶は51歳になりドナー登録が解除された時点で自分はもう必要ないと考え自殺するつもりだったのだ。そしてもう一つはなぜ2日間のことを黙秘し続けていたのか、である。

梶は妻を殺してから妻の日記を見つけた。そして2日間に渡り、息子の骨髄を提供した人物に会いに行っていたのだ。しかし、法律でドナー提供者の元へ会いに行くのは禁止されている。梶が法を犯してしまうと、警察本部の人間まで巻き込んでしまうことになる。梶は自分のせいで仲間まで巻き込みたくないと思い、最後まで真実を述べなかったのだった。

最愛の息子を無くし、壊れていく妻を見て梶はその辛さに耐えられなくなっていってしまった。息子がなくなるまでは絵に描いたような幸せな家庭で笑顔に溢れていた。息子の死、最愛の妻がアルツハイマー病により壊れていく姿、その葛藤に悩み続けた梶が下した決断。常に愛情に溢れていた心優しい梶は、もしかしたら自分の骨髄で救うことのできる命の可能性と、職場の同僚への愛情も最後まで守り続けたのだった。

半落ちの映画を観た感想や評価とは?

「半落ち」映画のネタバレあらすじは、アルツハイマーの妻を殺してしまい、その後2日間に何をしていたのか、というところ。結末は思わず涙する理由が隠されており、「半落ち」映画のキャストの演技力の高さが伺えるという感想も多い。

「半落ち」の小説を読み、ネタバレを知っている人からすると、「半落ち」映画版ではあらすじから結末までの時間が決まってしまっている為、少し物足りなかったと言う感想もあった。

「半落ち」映画があらすじから結末までずっと空白の2日間を追っている内容だ。しかし結末では思わず涙してしまったという感想も多い。あらすじから結末までシリアスな演技を続けるキャストの演技力の高さに感銘を受けたという感想も多い。

「半落ち」はとにかくキャストの演技力がすごいという感想も多くある。ネタバレになるが、アルツハイマーという難しい病気についてのあらすじと結末で、考えさせられたという感想も多く寄せられた。

「半落ち」映画版を以前見ていてあらすじから結末までネタバレしている人もまた泣いたという感想も多い。今は亡き樹木希林さんの迫真の演技が見られて嬉しいという感想も寄せられている映画である。

「半落ち」映画版では豪華キャストがシリアスなあらすじから結末までの演技をしている。その中でも高橋一生などまだあまり売れていなかった人もいたが、今は大活躍しているのでびっっくりしたという感想も。ネタバレ後でも泣いてしまうという感想も多く寄せられているが、見返すと意外な人物が出演していて驚いたという感想もあった。

半落ちの映画の原作小説とは?

半落ちを執筆したのは横山秀夫

1957年生まれの小説家、横山秀夫は2002年に半落ちを執筆した。彼が執筆するミステリー小説は半落ちの他に「クライマーズ・ハイ」や「震度0」などが挙げられる。新聞社に勤めていた横山だったが、1998年に小説家デビューをしたのだが、その時の年齢は41歳だった。

彼はミステリー小説作家で数々の賞を受賞している。半落ちは、アルツハイマー病になってしまった本人の苦悩と、そして家族の辛い思いや、アルツハイマー病の家族を持つ人の大変な葛藤を描いた作品だ。医療部門や看護部門の方達も含め、思わず考えてしまうと言わしめた作品であり、話題が話題を呼び、ベストセラーにまでなっていったのである。

賛否両論を生んだあらすじから結末のネタバレ内容

「半落ち」は直木賞受賞作品の候補に上がったのだが、現実味がないなど批判の感想もあったことから落選してしまう。しかし、「半落ち」は読者から面白いという感想が多く、売り上げランキングなどで1位を獲得していった。そのことで、選考委員の人たちは読者や小説業界などを批判し、自分だけでなく他の人まで批判したことに腹を立てた横山は直木賞と決別するのなど様々な曰くがある作品となってしまった。

小説と少し違う!映画のオチがわかりにくいと言われる理由

実は映画の結末で「2日間を黙秘した理由って結局なんだったの?」という感想も多かった。しっかりと隅々まで見ていればわかるのだが最後にその理由が説明されることがなかった為、わかりにくいという反応が多かったようだ。小説では細かくきちんと説明されている。今回ん結末紹介ではわかりやすく説明をしていたのだが、実際の映画ではそこまで説明はされていないのだ。

梶本人が49歳であること、そして51歳の誕生日に命を絶とうとしていたことが少し抜けてしまっている印象を受けたという感想が多い。2日間黙っていたのは警察本部の仲間を守る為というのは理解できるようだが、なぜ死ななかったのか、という点はスッキリしないという感想が多かった。映画の中でもきちんと話しているのだが、小説でしっかり説明があった分、わかりにくいという声もあった。

半落ちのあらすじネタバレまとめ!

「半落ち」のネタバレ含むあらすじ、ネタバレ含む結末は、家族の愛情、そして職場の人への愛情や友情など様々な人間模様が描かれている作品だ。「半落ち」というタイトルだが、警察用語では完全に自白することを「完落ち」といい、半分しか自白しないことを「半落ち」という。ネタバレだが、梶は妻殺したと自主をするのだが、2日間については黙秘をしたことから「半落ち」というタイトルになっている。

現代の医学でも治すことのできないアルツハイマー病と戦う家族、そしてドナーが見つからず死んでしまった最愛の息子、しかしその息子の骨髄で助かった少年の命、病気と生と死についての葛藤、苦悩が描かれたこの作品は多くの人の心を鷲掴みにした。優しく愛に満ち溢れた梶だからこそ起こってしまった殺人事件。その切なさに涙する人は多い。

悲しくて悲しくて、どうしようもない気持ちになってしまったという感想もあり、小説では賛否両論を生んだ「半落ち」であるが、あらすじから結末までネタバレを知ったあとでも思わず胸が熱くなるという感想が多く寄せられている作品だ。まだ見ていない人も、あらすじから結末までの悲しい嘘や、豪華キャスト陣の演技力も含め、ぜひ一度ご覧あれ。

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