虹色デイズのキャスト一覧！ 実写版の映画のあらすじと相関図を紹介

2018年7月6日に全国の映画館で公開された映画『虹色デイズ』は、同名の大人気少女漫画を実写化したものです。GENERATIONS from EXILE TRIBEの佐野玲於を筆頭に、少女漫画のイメージを崩さないイケメンキャストが多く出演していることでも話題になりました。そのキャスト達について詳しく調べると同時に、映画『虹色デイズ』のあらすじや相関図等について紹介していきます。

『虹色デイズ』は『別冊マーガレット』（集英社）に2012年2月号から2017年4月号まで連載された、漫画家水野美波による少女漫画です。2018年6月30日に単行本最終巻である16巻が発売になりました。主人公の羽柴夏樹を中心とした高校生男子4人組の日常を描いた作品で、学校生活や恋愛等をメインにストーリーは展開していきます。

少女漫画にして男子高校生4人組が主人公という斬新で異色な作品『虹色デイズ』は女子中高生にはもちろんのこと、社会人の男性からも「青春時代が懐かしい」「こんな学校生活を送りたかった」と、年齢・性別問わず好評を得ました。

原作漫画が絶賛連載中だった2016年の1月にはアニメ化もされており、こちらも実写映画と同様に人気沸騰中の声優が多くキャティングされたことが話題となりました。その人気は凄まじいもので、『club RAINBOW～虹色デイズ～』という主演声優陣が出演するバラエティ番組まで放送され、更に虹色デイズは多くの人の関心を集めました。

そして2018年7月、満を持して実写映画が公開されました。監督の飯塚健は『荒川アンダー ザ ブリッジ』等で原作が漫画の作品を実写化してヒット作へと導いた経歴をお持ちの方です。また映画『虹色デイズ』は、日本映画史上初のカルテット主演（主演が4人）作品としても話題になり、公開初日は『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』『万引き家族』という世界的に超話題になった作品に次ぐ第3位という快挙を残しています。

原作もアニメも大人気の虹色デイズ。映画『虹色デイズ』ではキャストは誰で、どのように実写化されたのでしょうか？写真入りの分かりやすい相関図と、キャストをアニメキャラと比較しながら紹介していきます。

相関図を見ていただくとわかるように、映画『虹色デイズ』は邦画史上初めての4人同時主演ということで、いま大人気の若手イケメン俳優が名前を連ねています。またヒロインの女優も話題になった映画やドラマ、CM等に多数出演されている方々がキャストとして選ばれています。では気になる虹色デイズのキャストについて、一人一人詳しく見ていきましょう。

相関図1段目の1番左、なっちゃんこと羽柴夏樹を演じるのは、佐野玲於です。1996年の1月8日生まれの22歳で、身長167cmのA型です。2012年の4月からGENERATIONS from EXILE TRIBEの正式メンバーとしてキレキレのダンスを踊っている印象が強い彼ですが、実は虹色デイズが俳優としての初作品ではありません。

2012年の10月に放送された『シュガーレス』という、こちらも漫画を実写化したドラマで俳優デビューを果たし、その後EXILE TRIBEのメンバーがキャストとして多数出演する『HiGH&LOW』等でその実力を開花させていきます。『虹色デイズ』の後も『ハナレイ・ベイ』『PRINCE OF LEGEND』と俳優の仕事が次々決まっているようです。

映画『虹色デイズ』の監督である飯塚健とはEXILE TRIBEのAKIRA主演で話題になった『GTO』(2014年7月～9月放送）で、監督とキャストとして一緒に仕事をしたことがあり、佐野本人も飯塚監督のファンであるとインタビューで明言しています。

GENERATIONS from EXILE TRIBEの時の全身を大きく使ったパワフルなパフォーマンスとは裏腹に、女の子に対しては少し奥手なところがあるようで、そのあたりは今回『虹色デイズ』で演じた羽柴夏樹と似ているようです。

相関図1段目の左から2番目、まっつんこと松永智也役を演じるのは、中川大志です。1998年6月14日生まれの20歳で、身長178.5cm。血液型はB型です。11歳の頃から子役として俳優の仕事をしており、NHKの朝ドラや大河ドラマにも出演した経験があります。松嶋菜々子主演で最終回には視聴率40％を叩き出した驚異的ドラマ『家政婦のミタ』で一躍有名になりました。

ドラマでは『監獄学園～プリズンスクール～』や『賭ケグルイ』、映画でも『四月は君の嘘』『きょうのキラ君』等、漫画を実写化した作品には過去に何度も出演した経験があります。また、auのCMでは神木隆之介と共に三枚目な役を演じており、とても演技の幅が広く次世代を担う俳優としてとても注目されています。

最近では『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』の馳天馬役で更に注目を浴び、その人気は「国宝級イケメン」と称されるほどに。羽柴夏樹役の佐野玲於と同じく、2012年放送の飯塚健監督作品『GTO』にも、吉川昇役で出演していました。

今回『虹色デイズ』で中川大志が演じた松永智也は、チャラくて女好きな役でした。しかし友達が多く仲間想いな面もあり、その点には憧れもあったとインタビューで答えています。また、片思いの相手である筒井まりとのキスシーンは「自分をコントロールできない本能的なキス」と自己評価しており、映画『虹色デイズ』を見る際にはそちらにも注目してみてください。

相関図1段目右から2番目、つよぽんこと直江剛役を演じるのは、高杉真宙です。1996年7月4日生まれの22歳で、身長170cm。血液型はA型です。小学6年生の時に女の子と間違われて事務所にスカウトされ、1年後に舞台『エブリリトルシング'09』で役者デビューを果たしました。2013年10月から2014年9月まで放送された『仮面ライダー鎧武』で呉島光実役にキャストとして選ばれ、二面性のある難しい役を上手く演じきりました。

CMでは2012年から、P&GのファブリーズのCMで目にする機会が増え、ネット上でも「あのイケメンは誰？」と話題になりました。2017年10月放送のドラマ『セトウツミ』では、W主演の相方である葉山奨之と関西弁でテンポ良く駆け引きする役にも挑戦しました。

2018年1月放送ドラマ『賭ケグルイ』では心優しくヘタレな男子高校生、鈴井涼太役を演じており、松永智也役の中川大志とはこのドラマ以外にも数多く共演しています。2019年にはseason2としてドラマの2期が始まり、劇場版も決定しています。他にも2018年11月に公開予定の映画『ギャングース』では主演が決まっており、この先の活動も楽しみな実力派俳優です。

今回『虹色デイズ』で高杉真宙が演じたつよぽんこと直江剛は、頭がよくてマイペースな役でした。アニメや漫画が好きなところはキャストとの共通点です。高杉真宙も直江剛同様静かで落ち着いた印象を持っている人は多いようですが、本人曰く割りと頑固で負けず嫌いだとインタビューでは答えていました。

相関図の1番右、恵ちゃんこと片倉恵一役を演じるのは、横浜流星です。1996年9月16日生まれの22歳で、身長174cm。血液型はO型です。小学6年生の時に原宿でスカウトされ、目立ちたがり屋だったためテレビに出たいという一心で芸能界入りを果たしました。EBiDANという若手俳優・タレント集団の元メンバーです。2010年から小中学生向けのファッション雑誌『ニコプチ』や『nicola』のメンズモデルとして人気を博しました。

実際に高校の同級生でもある直江剛役を演じた高杉真宙には、4人の中で一番マイペースだと言われている横浜ですが、実は極真空手の第7回国際青少年空手道選手権大会13・14歳男子55kgの部で優勝した経歴を持つほどの腕前を持っています。俳優の仕事としては2014年2月から2015年2月まで放送された『烈車戦隊トッキュウジャー』のヒカリ役が出世作と言われています。

特撮ヒーローで主婦や子供の人気を集めた後、少女漫画の実写映画『オオカミ少女と黒王子』や、人気アーティストグループGReeeeNの楽曲「キセキ」が誕生するまでの実話を映画化した『キセキ－あの日のソビト－』にキャストとして抜擢され、性別や年齢を問わず注目を浴び、俳優としての確固たる地位を確立しました。

そんな横浜流星が『虹色デイズ』で演じた片倉恵一は、運動神経抜群の爽やかなドSキャラ。どこからともなくムチや縄を取り出します。キャストがそこまでドSかどうかは定かではありませんが、学生時代は明るく授業中もふざけて先生に怒られることがよくあったそうです。空手実力者なため運動神経もよく、片倉恵一とは共通点も多いようです。

相関図2段目に移ります。なっちゃんの片思いの相手である小早川杏奈役を演じるのは、吉川愛です。1999年10月18日生まれの18歳で、身長162cm。血液型はB型です。吉田里琴という名前で3歳で芸能界入りし子役として活動していましたが、学業に専念するため一度引退されています。2017年4月に吉川愛に芸名を変更し、2017年7月にドラマ『愛してたって、秘密はある。』で再デビューを果たしました。

世間では映画『ひみつのアッコちゃん』のイメージが強いとの意見が多く見られます。最近では『マイナビ』のCMでも目にする機会が多くなり、これからが有望な女優です。今回演じた小早川杏奈は、大人しくて少し天然な可愛い女の子です。吉川愛は今までクールな役が多かったため少し不安なところがあったそうですが、「吉川らしい杏奈を演じて」と監督に言われて安心したと話しています。

まっつんが恋する相手である筒井まり役を演じるのは、恒松祐里です。1998年10月9日生まれの19歳で、身長158.5cm。血液型はB型です。7歳の時に『瑠璃の島』で子役デビューし、FUNKY MONKEY BABYSの「ありがとう」に出演し明石家さんまが注目する女優として名前があがり話題になりました。他にも朝ドラの「まれ」や石原さとみ主演の「5→9 ～私に恋したお坊さん～」で人気若手女優として注目を浴びました。

今回『虹色デイズ』で演じた筒井まりは寂しがり屋で男嫌い、でも杏奈にはデレデレと切り替えが難しい役でした。キャストとして選ばれた恒松祐里は、「筒井まり役は今後の女優業を左右するとても重要な仕事だ」と認識しており、役の性格を引きずってか、撮影中は家族にも冷たい態度を取ってしまったとインタビューで答えるほど、この役に集中していたそうです。

今をときめく若手俳優たちがキャストとして勢揃いした映画『虹色デイズ』は一体どんな内容なのでしょうか？あらすじを簡単にまとめました。上記の相関図と共に見ていただけると更に分かりやすいでしょう。ネタバレが含みますので、知りたくない方はご注意ください。

なっちゃんこと羽柴夏樹、まっつんこと松永智也、つよぽんこと直江剛、恵ちゃんこと片倉圭一は高校2年生。性格も趣味も全く違うのに、学校生活だけでなく放課後や休日も一緒に遊んだりするような仲良し4人組です。

高校2年生の春。なっちゃんは小早川杏奈に恋をしていました。しかしなっちゃんと杏奈はクラスは別で、自転車通学のなっちゃんに対し杏奈は電車通学。更になっちゃんが奥手な上に、杏奈の親友である筒井まりに妨害されることもあり、恋はなかなか進展しません。杏奈が駅に着く時間を見計らって健気に自転車を漕ぐなっちゃんを、まっつん、つよぽん、恵ちゃんはもどかしい気持ちで見守っていました。

女の子が大好きで今まで一途に一人の女の子を好きになったことがないまっつんでしたが、まるで番犬のように頑なになっちゃんを杏奈に近づけまいと睨みをきかす筒井まりのことが少しずつ気になり始めます。

夏になりなっちゃん、まっつん、恵ちゃんは補習に追われる毎日をすごしていました。そこでつよぽんは勉強会を開くことを提案します。つよぽんの彼女のゆきりんも指導側として参加するのですが、つよぽんはなっちゃんの恋を後押しするために杏奈にも参加するよう頼みます。狙い通り少しずつなっちゃんと杏奈の距離が縮まる一方で、つよぽんは将来の為に東京の進学校を選ぶのか、ゆきりんの為に地元の高校に通うのか思い悩みます。

なんとか留年を免れた三人とつよぽんはゆきりんも一緒に夏祭りへ出掛けます。そこで杏奈とまりに出くわします。まりのガードをなんとか掻い潜り杏奈と二人きりになれたなっちゃんは杏奈に彼氏がいないことを聞き出します。杏奈を盗られてしまったまりは大激怒。それを宥めるまっつんは、まりが複雑な心境を抱えていることを知り、更にまりに惹かれていきます。

冬を迎え杏奈の提案でクリスマスパーティーに併せてまりの誕生日パーティーをサプライズで企画します。しかし、杏奈がなっちゃん達と一層仲良くなっていくことに我慢の限界を迎えたまりはパーティーの途中で飛び出して行ってしまいます。なんとか見つけ出したまっつんは思わずキスしてしまいます。

なっちゃんはなっちゃんで、実は体調が悪く倒れ込んでしまい、それを支えようとした杏奈と唇がぶつかるような形でキスしてしまいます。しかもなっちゃんは熱のせいで意識がないため記憶が無く、一人でなんだか気まずい杏奈はどうしいいのか分からずなっちゃんのことを避けるようになってしまいます。

なっちゃんと杏奈の関係がギクシャクしたまま高校3年の春を迎えます。なっちゃんがクラスの千葉ちゃんという女の子と仲良くしているところを偶然目撃してしまい、それは文化祭の演劇の練習であったにも関わらず上手く誤解が解けず二人の空気は悪くなる一方。そんな時、なっちゃんは恵ちゃんに杏奈のことが気になっていると告げられ焦りを感じます。

そして文化祭当日、まっつんは半ば無理やりまりを連れ出しますがまりも最初の頃に比べれば満更でもない様子。確実に二人の距離は縮まっています。一方杏奈は恵ちゃんに誘われプラネタリウム展示場へ。しかし恵ちゃんは実は杏奈に気があるわけではなく、なっちゃんをけしかけるための演技だったのです。つよぽんにも諭され、なっちゃんはプラネタリウム展示場へ。ちゃんと誤解を解き思いを告げて杏奈と結ばれキスをします。

実写映画『虹色デイズ』を盛り上げる主題歌は、人気ロックバンドDragon Ashのボーカルでギターの降谷建志が『虹色デイズ』を実際に見て書き下ろしたという『ワンダーラスト』です。ワンダーラストとは『旅心』や『放浪願望』という意味で、夢や未来に向かって突き進んでいく4人にぴったりの曲です。『虹色デイズ』終盤にこの曲が流れて、自然と涙が溢れたというコメントが多く見られました。

『虹色デイズ』に使用されている挿入歌も絶妙だと好評を得ているので紹介します。フジファブリックが2005年にリリースした『虹』と2009年に発売されたアルバムに収録されている『バウムクーヘン』は、爽やかな曲調ながらも男子高校生らしい思春期の複雑な心境が上手く歌詞に表現されています。

阿部真央の『17歳の唄』は2009年の1月に発売された「ふりぃ」というデビューアルバムに収録されている曲です。この曲の歌詞は当時高校生だった阿部真央自身が作詞した曲であり、未来に対する不安や行き場のないフラストレーション、大人への反発心等が描かれていて、実際に中高生を中心に共感できると話題になった曲です。

キャストの佐野玲於と同じLDH所属のアーティストLeolaが歌う『群青』は、飯塚健監督と劇伴の海田庄吾が手がけた作品で、今までのLeolaとは少し違った曲調で歌い上げています。レコーディングは『虹色デイズ』のシーンを見ながら行ったこともあり、まさに『虹色デイズ』にピッタリの曲に仕上がっています。

ストレートな歌詞で泣ける歌が多いと評判のSUPER  BEAVERの曲から、『虹色デイズ』には『your song』が使用されました。素直で真っ直ぐに杏奈のことを思うなっちゃんにピッタリの歌詞となっていて、キャストの佐野玲於も絶賛していました。『虹色デイズ』を見た人も、「SUPER BEAVERは知らなかったがすぐに歌詞を検索した」「曲をダウンロードした」という人が続出しています。

漫画やアニメの実写化は、キャストのビジュアルや世界観が変わってしまうことが多く、批判的な意見や嫌悪感を露わにした感想を目にすることが多いですが、映画『虹色デイズ』の場合はどうだったのでしょうか。

原作の虹色デイズを知っている人からすると、決められた時間の中に物語を詰め込みすぎて少し慌ただしい感じがあるとの意見は少し見られました。キャストに対する批判も多少はあるようですが、少女漫画の実写化の割りには少なく、やはりいま流行中のキャストを当てた結果だと考えられます。

『虹色デイズ』は圧倒的に肯定的な感想が多く、キャストのファンであるかどうかに関わらず、ストーリーが面白いとの意見も多く見られました。グッズの購入や複数回劇場まで足を運んだ方も多くいました。

今回は実写映画『虹色デイズ』のキャストと相関図についてまとめてみましたがいかがでしたか？実は『虹色デイズ』は既に映画館での公開が順次終了しつつあるのですが、2018年12月5日に円盤の発売が決定しています。円盤発売までもう1度相関図を見て復習すると共に、キャストの出演する他の作品に目を通してみるのもいいかもしれません。また、原作の漫画やアニメも面白いのでおすすめします。