2018年09月05日公開
2018年09月05日更新
君の膵臓をたべたいのあらすじネタバレ!感動の結末・感想と疑問点を考察
大手小説投稿サイトから発信され、書籍化に至り、その後留まることなく名を馳せた、住野よる原作小説「君の膵臓をたべたい」は2015年に発売され、広くメディア展開されましたが、「君の膵臓をたべたい」のあらすじ、結末、ネタバレとはどのようなものになるでしょうか? 2017年に上映された実写映画「君の膵臓をたべたい」を中心に、あらすじのネタバレ、結末、キャストの紹介や感想、劇中に遺された疑問への考察など、「君の膵臓をたべたい」について迫ります。
目次
君の膵臓をたべたいのあらすじをネタバレ紹介! 感想と疑問点も考察
この本を読み終えたとき、あなたはきっとこのタイトルに涙するのキャッチコピーが目に留まる「君の膵臓をたべたい」は作家、住野よるのデビュー作であり、小説投稿サイト「小説家になろう」への投稿から、あるライトノベル作家に留まり、出版社へ紹介され出版へと至った異色の作品です。主人公「僕」と偶然に秘密を知ることになった人気者のクラスメート山内咲良とのふれあいを描いた少し悲しくて温かい青春小説になります。
小説投稿サイト「小説家になろう」から双葉社により出版された「君の膵臓をたべたい」、主人公「僕」が拾ったクラスの人気者山内咲良の秘密を綴ったにっき調から始まる7あらすじとストーリー、「君の膵臓をたべたい」とはどのようなあらすじいネタバレを見る作品なのか、2015年に発売された原作小説から、2016年に漫画化、オーディオブック化、2017年に実写映画化、そして2018年この9月からアニメ化とスタートしました。
住野よる著書原作小説「君の膵臓をたべたい」とはどのようなあらすじとネタバレに結末を辿る物語であったのか、ここでは実写映画化された「君の膵臓をたべたい」のあらすじとネタバレ、結末、物語中における疑問点の考察や結末への考察をメインに、漫画化された「君の膵臓をたべたい」のあらすじとネタバレの結末、原作小説「君の膵臓をたべたい」のあらすじと結末とネタバレを含め、それぞれの違いなどを考察していきます。
君の膵臓をたべたいとは?
実写映画、「君の膵臓をたべたい」のあらすじと結末、ネタバレや疑問点の考察に触れる前に、映画「君の膵臓をたべたい」とはどのような作品だったのかを見て行きましょう。「君の膵臓をたべたい」とはどのようなあらすじに結末を迎えるのか、「君の膵臓をたべたい」の誕生のネタバレを含めて紹介しながら考察していきます。映画、「君の膵臓をたべたい」の原作、「君の膵臓をたべたい」とはどんなあらすじに生まれたのでしょうか?
あらすじネタバレにみる君の膵臓をたべたい
大手小説投稿サイト「小説家になろう」通称「なろう」にて掲載された住野よるによる「君の膵臓をたべたい」は、ライトノベル作家である伊藤きくの目に留まり、伊藤氏によって出版社双葉社へと紹介され、書籍化、出版が決まりました。キャッチコピーは、「この物語を読み終えたとき、あなたはきっとこのタイトルに涙する」です。考察を交えるとこのキャッチコピーとタイトルはあらすじや結末のネタバレにも大きく関与します
2015年6月に双葉社から初版を刊行された「君の膵臓をたべたい」はタイトルに掛けられた台詞とあらすじ、結末で人々を魅了し、2016年の「本屋大賞」第2位、「ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR」2位、2015年m「年間ベストセラー」6位、数えきれない受賞を果たし、2016年のオーディオドラマ化を機に、「君の膵臓をたべたい」の更なるメディア展開がなされることになります。実写映画化、そしてアニメ化の企画と進行しました。
そんな経緯とあらすじに生まれた、実写映画、「君の膵臓をたべたい」とはどのようなあらすじと結末に描かれた映画であったでしょうか? 考察します。原作小説「君の膵臓をたべたい」のキャッチコピー、「この物語を読み終えたとき、あなたはきっとこのタイトルに涙する」をそのまま活かした形で制作されました。主人公である「僕」がクラスの人気者である山内咲良の秘密の日記帳をひょんなことから拾ったところから始まります。
住野よる原作小説、実写映画「君の膵臓をたべたい」あらすじは、主人公である「僕」が拾ったクラスの人気者である山内咲良の秘密を綴った日記帳、いわば彼女のネタバレから結末に向けてストーリーが進行します。彼女の日記には余命宣告と告知、17に終える定めの山内咲良の命であると綴られていました。咲良と「僕」のエピソードや映画「君の膵臓をたべたい」の詳しいあらすじとネタバレや結末の考察などは後述します。
君の膵臓をたべたいのキャストを紹介!
住野よる原作小説「君の膵臓をたべたい」による実写映画、「君の膵臓をたべたい」のあらすじと結末のネタバレや考察などに迫る前に、まずは実写映画、「君の膵臓をたべたい」本編あらすじと結末、ネタバレ、全てに大きく関わる映画主要キャストの紹介をしていきましょう。主人公「僕」とヒロイン山内咲良、そして2人を取り巻いたクラスメートや友人達などを演じたキャストの紹介です。
主人公「僕」なる「志賀春樹」の高校時代を北村匠海
実写映画、「君の膵臓をたべたい」のあらすじと結末のネタバレは既にキャストから始まっています。人との関わり合いを得意とせず、クラスでもいつも一人を貫いていた「僕」である「志賀春樹」の高校時代を演じたのは、北村匠海さんです。東京都出身の俳優、歌手、モデルを務められる北村さんは、スターダストプロモーション男性アーティストでもあり、音楽ユニットDIHSのリーダーも務められています。
現在の「僕」である「志賀春樹」を小栗旬
出典: http://i2.wp.com
場面が変わって映し出されるあらすじと結末にストーリー展開を交えるネタバレに、実写映画、「君の膵臓をたべたい」のもうひとつのストーリー軸の主人公、「現在」の「僕」である「志賀春樹」を皆さんご存知、小栗旬さんが演じました。俳優であり声優でもある小栗さんは小学6年でのオーディション応募の合格後、数々のテレビドラマに出演され、映画、タレント賞、ドラマにアニメと幅広い活躍の中で幾つもの賞も受賞されています。
山内咲良で浜辺美波
住野よる原作小説「君の膵臓をたべたい」のあらすじと物語、結末を語る考察やキャッチコピーの中で、絶対に欠かせないのが本作ヒロインであり、もう一人の主人公ともいうべき山内咲良、浜辺美波さんによって演じられました。東宝芸能所属、2011年の「東宝シンデレラオーディション」にて受賞芸能界入りし、本作「君の膵臓をたべたい」で、報知映画新人賞、日刊スポーツ映画大賞新人賞、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞します。
咲良の親友である滝本恭子で大友花恋が学生時代を
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住野よる原作小説、実写映画、「君の膵臓をたべたい」、考察、結末、ネタバレ、あらすじ全てに大きく関与する主要人物であり、ヒロイン咲良の親友、恭子の学生時代を研音所属タレントであり、モデル、女優である大友花恋さんでキャスティングされました。雑誌の読者モデルをきっかけにオーディションに応募し、芸能界入りされています。2012年に女優デビューされたばかりで本作に抜擢されました。
現在の恭子を北川景子が
実写映画「君の膵臓をたべたい」の考察と結末、あらすじとストーリー展開、ネタバレに欠かせないもう一人の恭子である、「現在」の「恭子」を、演じられたのは北川景子さんです。スターダストプロモーション所属の女優さんで、17にしてモデル事務所からスカウトされ芸能界入り。ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍され、大河ドラマにも出演。ドラマアカデミー賞、日本アカデミー賞など数々の女優としての受賞歴を持つ方です。
「僕」に大きく関わった「ガム君」の現在を上地雄介
実写映画、「君の膵臓をたべたい」物語中の考察や結末、あらすじなどに大きく関わった陰のキーパーソンであり、後に後述するネタバレに恭子の現在に大きく関与し、物語のネタバレと結末、考察にも関わる「ガム君」の異名で主人公達と関わった人物の現在を上地雄介さんで演じられました。俳優、歌手、タレントであり、所属はジャパン・ミュージックエンターティンメントとなります。1999年の俳優デビューです。
「ガム君」学生時代を矢本悠馬
学生時代の主人公達に関わった「学生時代」の「ガム君」を矢本悠馬さんキャスティングで演じられました。2003年、映画「ぼくんち」にて子役としてデビュー、現在はソニーミュージック・アーティスツ事務所に所属の俳優さんとなります。
君の膵臓をたべたいあらすじをネタバレ紹介!
では、ここからは本題である住野よる原作同名小説の実写映画化、「君の膵臓をたべたい」のあらすじのネタバレと結末や考察などに迫っていきましょう。2017年7月28日公開上映、原作住野よる、監督を月川翔、脚本、吉田智子によって、主演をダブルキャスト、山内咲良演じる浜辺美波、「僕」である志賀春樹を北村匠海のキャスティングで映画化された「君の膵臓をたべたい」のあらすじとは?
映画「君の膵臓をたべたい」あらすじ
原作小説が学生時代を描いたものに対して、実写映画、「君の膵臓をたべたい」は舞台を12年後としたストーリー軸と、過去の回想として綴られる本作のメイン舞台、山内咲良と「僕」である志賀春樹の交流などを交差させた視点で描かれていきます。高校2年の17歳の「僕」、志賀春樹は偶然訪れていた病院で小さなノートを拾います。そこには共病文庫と書かれた余命宣告に17歳で終える定めと命を告げられた心が綴られていました。
実写映画「君の膵臓をたべたい」のストーリーはあらすじと結末のネタバレ、物語の舞台は12年後の「僕」である志賀春樹が勤める高校、かつて自分たちが青春時代を過ごした学び舎と図書館に携わりながら、「彼女」の答えを見つけられないまま、「彼女」の言葉に教職を選び、過ごす「僕」に、図書館の整理が一任される描写から回想へと繋がります。学生時代の「僕」に付きまとっていた「彼女」と過ごした歴史ある図書館でした。
クラスメートの人気者
実写映画主人公、「僕」である「志賀春樹」はクラス内でも友人を特に必要とせず、常に一人を好んでいるような節で人間関係を自分だけで自己完結するような性格でした。図書館の雑用を黙々とこなしといったタイプ。対するヒロイン、山内咲良はいつでもクラスの中心にいるような明るい笑顔の人気者です。そんな2人が初めて持ったクラスメート以外の場での接点は「僕」が病院で拾ったノートになります。「共病文庫」と綴られたもの。
あらら、見られてしまったと中身を覗いてしまった「僕」、志賀春樹に明るい声が掛かります。そこにはクラスの人気者である山内咲良の姿がありました。拾ったノートに綴られていたのは治療手段の確立されていない病に余命宣告と告知を受けた17歳で終える定めを綴った命の心です。ところが、「僕」なる志賀春樹は見てなかったことにするからと興味を抱こうとしません。「僕」の態度を面白がったのは咲良でした。
ヒロイン、山内咲良はそれ以降、何かと「僕」、志賀春樹に付きまとうようになります。誰にも話せない胸の内を思いがけずに見られてしまったものの、物語のヒロイン咲良の心境への考察を交えれば、咲良の命が終わろうと自分には関係のないことと言わん態度の春樹が珍しくて仕方なく、そして救いともなりえていっていたと結末には明かされますが、そのときの「僕」にはただうっとうしいばかりです。図書館に入り浸り付きまといます。
咲良と春樹に周りの人々
小説タイトルでもあり映画タイトルでもある「君の膵臓をたべたい」という言葉は、ヒロイン咲良の口から飛び出したものでした。咲が患っていたのは膵臓の病です。古来、病を患った臓器を食することは治療であるという考え方がありました。健康な同じ臓器を食することで快癒すると。また、死者の臓器を食することはその死者の魂を身体の内に宿すことであるという風習と捉え方です。「僕」は遠慮したいと言いますが、咲良は笑うだけ。
「仲良しくん」なる妙な呼称の位置付けに置かれた「僕」は、次第に咲良のペースに巻き込まれていきます。さきほどの臓器の話も然りでした。咲良は「仲良しくん」を決して名前で呼びませんし、「僕」もまた咲良を名前では呼びません。「君」の呼称で呼び合う2人、「君」に私の膵臓を食べてほしいなと言う彼女はあっけらかんと笑って言い放ちますが、「仲良しくん」の方の「僕」は堪ったものではないと答えます。
ストーリーは12年後の「僕」の視点と考察を交えながら展開します。どこにも接点などなかったはずのクラスの人気者である咲良と春樹の急接近にいぶかしみ、どういう関係と問い詰めたのは咲良の親友恭子でしたが、咲良はあっけらかんと「仲良しくん」だよと返します。咲良の言葉に春樹が投じた台詞に、咲良は笑います。だって、友達ではないし、恋人でもないのだから、「仲良しくん」としか言えないでしょうと。
動き出すストーリー
咲良の親友恭子は咲良がおおらかで明るい性質で何も気にしていないようでいて、その実とても繊細で傷付きやすいのだと、春樹なる「僕」に咲良に何かしたら許さないと迫ります。親友に告げなくていいのか病をと思わず問い掛けた春樹に、咲良は親友だから言えないのだと返します。親と同じに泣いてしまうから、泣かれてしまうとどうしていいのかわからないから、言えないのだと。その点、「君は大丈夫」と告げるのです。
急速に深まった咲良と春樹の交流を良く思わない人物がもう一人いました。咲良が恭子から紹介されたクラスメートの元カレ、学級委員長のタカヒロです。ある日、春樹に襲いかかったタカヒロに咲良は悲鳴を上げて追い返します。二度と顔を見せないでと。やりとりの中でずぶぬれになった春樹を自宅がそこだと咲良は招きます。自宅には咲良の両親は不在、度の行き過ぎた咲良のフザケに春樹は激高してしまいます。
不確かで曖昧で切なくて優しい、そんな2人の交流劇が描かれながら、視点は12年後を交えて進みます。咲良が「僕」に投げ掛けて残した疑問がありました。それは何ですかと問うのは12年後の春樹がたたまれることが決まった図書館の手伝いに興じながら昔語りを聞かせた男子生徒。当時の春樹と同じようにクラスでも一人を保つ彼は教諭の昔語りにいたく興味を示していて、図書館の手伝いの最中にも昔語りを聞いていました。
咲良のなぞかけ
咲良が「仲良しくん」に遺した言葉がありました。悪戯好きでふざけることが大好きな咲良、自分が死んだらこの闘病日記を「仲良しくん」に渡しますと。再び移った12年前の景色に、咲良が体調不良で暫く学校を休みました。大丈夫なのと訊く春樹に、咲良はちょっと体調を崩しただけと返していました。桜が見たい、退院したら桜が見たいと告げる咲良に、五月の半ばでも咲き誇る北海道の桜を見に行こうと約束が交わされます。
咲良は口に出しませんでしたが、咲良の入院は治療のためのものでもちょっと体調を崩したためでもなく、いいよ最後となる余命僅かな日々を自由に過ごさせようという趣旨での退院が組まれた入院に他ならず、咲良と「仲良しくん」が交わした秘密の約束に、咲良は最期の自由を経て旅立つと思われましたが、誰も予想していなかったことが起こります。仲良しくん、春樹は咲良は病に命を終えると信じていました。それまでは生きていると。
退院当日、約束の日に北海道への旅支度を持った春樹は約束の時間になっても現れない咲良に疑問を持ちながら待ち続けていました。咲良は足取りも軽く「仲良しくん」の「君」である春樹の元へと歩を進めていました。何が起こったでしょうか? 人伝いに春樹の耳に飛び込んだのは高校生の女の子がここまでの道のりに通り魔に襲われて殺害されたと恐怖と混乱で会話を交わす人々から伝えられた咲良の思いがけない死の現実です。
12年越しの真実
舞台が12年後に再び移ります。バカだろと告げる春樹は男子生徒に、咲良は病で命を落とすのであって、それまでに死んでしまうなんてこと考えたこともなかったんだと。仲良しくんに託しますと告げられた「共病文庫」は咲良の前もって告げられていた言葉によって、咲良の両親から春樹へと渡されていました。けれど、咲良は何かを仕掛けておくと言っていたのです。それは今も解けないままで、春樹の前に謎として残りました。
たたまれる図書館の整理の最中、図書カードを片付けていた春樹の話に耳を傾け続けた男子生徒が何だこれと声を上げます。かつて、春樹が図書館で学生として務めた時代に春樹の名前を残してしまうほどに几帳面に記されて片付けられていた書庫整理のカードに、わけのわからない数字の羅列。誰の悪戯だと顔をしかめる男子生徒ですが、春樹の耳に蘇ります。「君はちょっと気真面目過ぎる」とつきまとっては笑った声が。
思わずそのカードを奪い取り、春樹が足にしたのは図書館の中でも貴重な書物が納められた特別室です。英数字の羅列を書庫整理の番号と見たてて暗号解きと考えたならと探し当てた場所に一冊の書物、開けばそこから封筒が舞い落ちました。奇しくも12年後の春樹を複雑な想いに眺めていた咲良の親友、恭子と何故か春樹に関わっていたいつもガムを口にしていた「ガム君」との挙式当日でした。春樹が走ります。届けなければいけません。
さくら
春樹の手によって12年越しに届けられた親友からの手紙に挙式前の恭子が泣き崩れます。何故、自分に病を打ち明けてはもらえなかったのかというわだかまりが、近くに在りながら恭子と春樹を隔てていました。届けられた親友の文字には、恭子は泣いてくれるだろうと知っているから、泣かれてしまうとどうしていいのかわからないほど自分は弱いから打ち明けられなかったことをごめんと書いた咲良の文字。
桜を見に行こうと告げたときの咲良が既に余命宣告もいよいよで、最期を生きるための退院であったこと、闘病中に綴った想いと心の内、泣き崩れる親に泣けなかった咲良と描かれていきます。咲良が遺した言葉の中に、「私はとても弱いから人の中でしか生きられない」と評した自分が、いつもクラスの中で人に無関心を隠さない春樹を人の中に生きることしか選べない自分と対照的な春樹の強さと見ていたことが綴られます。
咲良の「共病文庫」を拾い見て、クラスメートの命が終わろうと書かれているものを目にしても無関心な春樹に咲良が凄いと興奮した体でそんな人いると笑って綴った文字は、誰にも泣けなかった咲良の心を描写するようです。「君は嫌がるだろうけどやっぱり私は君の膵臓を食べたい」の最後の言葉に、12年後の春樹と男子生徒が描かれて、実写映画、住野よる原作小説同名タイトル「君の膵臓をたべたい」のラストです。
君の膵臓をたべたいの映画を見た人の感想を紹介!
では、そんな実写映画、「君の膵臓をたべたい」を実際に見た日の感想を幾つか紹介してみましょう。感想tweetやネットでの評価を取り上げながら紹介します。
55歳の父親です、嫁と19の娘と三人で見ました。10年ぶりの映画でしたがすっごく感動しました。映画館では周りの人のすすり泣く声が聞こえました。当然私も泣きましたが。自分がその時代にタイムスリップしたような気持ちになりました。役者さんたちは凄いです。。引き込まれました。ありががとう
— 株・FX相場!気合いー (@syaketarou1) August 9, 2017
とにかく泣いてしまうよりないという映画の内容をtweetした感想です。感想tweetを上げられた本人だけではなく、映画館の中が涙に染まっていたと告げています。
「私たちは皆、自分で選んでここに来たの。偶然じゃない。運命なんかでもない。君が今まで選んできた選択と、私が今までしてきた選択が私たちを会わせたの。私たちは自分の意思で出会ったんだよ」
— ゆうゆう (@0101_yuyu) August 30, 2018
大切な人達と出会えたのは偶然ではなく必然で、毎日が本番。
素敵な映画でした🌻#君の膵臓を食べたい
自分の命を知っているからこその咲良の言葉の重みや随所に散りばめられた名言と言える台詞に、改めて自分をも考えさせられたという感想tweetもありました。上記もう一つの映画館が涙に包まれるほどに涙を引き出したという感想tweetと合わせても、ネット上での評価は上々と言えるのではないでしょうか?
君の膵臓をたべたい漫画や小説と映画の違いは?
住野よる原作小説、実写映画、「君の膵臓をたべたい」についてあらすじとネタバレに触れてきました。ここではコミカライズ化された「君の膵臓をたべたい」と住野よる原作「君の膵臓をたべたい」との映画の相違点などについて触れてみましょう。
原作小説のあらすじネタバレ
実写映画化された「君の膵臓をたべたい」では咲良が亡くなってからの12年後の春樹や恭子が描かれました。まずここが原作小説との相違点であり、あらすじと結末のネタバレになります。住野よる原作小説「君の膵臓をたべたい」では、物語の舞台は咲良と春樹、通称「僕」と「君」の2人の主人公達が学生時代で物語は終わっています。咲良に関わることに人を認め人を愛せる人間になることを決意した僕がいます。
漫画のあらすじネタバレ
コミカライズされた「君の膵臓をたべたい」は原作に忠実に描かれました。人を認めて愛する人間になることを咲良との関わりに決意して学んでゆく「僕」と、一人の人間として咲良を認め、尊重しようとしてくれる存在に出会えたことへの咲良の悲しい嬉しさをとても丁寧に描いた2人の高校生たちの優しく切ない温かくも悲し心の触れ合い劇と思わぬ運命に散ってしまう咲良の定めです。
それぞれのあらすじとネタバレ
住野よる著書原作小説「君の膵臓をたべたい」、コミカライズ展開された住野よる原作、桐原いづみによる漫画、「君の膵臓をたべたい」、そして、実写映画「君の膵臓をたべたい」ですが、どれも基本は原作に沿って描かれました。実写映画「君の膵臓をたべたい」が舞台を12年後から描くなどの大胆な仕掛けを施した他は、咲良の定めも「共病文庫」からの2人の触れ合いも心の描写も同じく展開されて描かれました。
君の膵臓をたべたい疑問点をネタバレ考察
ここでは作中に描かれた咲良の言葉や疑問点などを考察していきます。まず、咲良が名付けた「仲良しくん」なる「僕」、志賀春樹に対する本音の位置付けはどうだったのでしょうか? 悪ふざけに春樹を怒らせた咲良が綴った「共病文庫」には彼氏ではない男の子ととやりたいこととして、春樹に仕掛けたふざけが綴られていました。泣くと知っているからこそ親友に打ち明けられなかった病と余命でした。咲良の本意はどこだったでしょう?
咲良の命を奪った凶刃ですが、作中では通り魔としか描かれませんでした。ですが、通り魔の正体は本当に無差別に女子高生を狙った通り魔だったのでしょうか? ここも疑問の余地を残して映画や作中では触れられていません。春樹に襲いかかったのは春樹と咲良の仲を疑った咲良の元カレで学級委員長のタカヒロでしたが、では咲良の命を奪ったのは何者だったのでしょうか?
仲良しくん
咲良の心境が描かれた中に親友にさえ打ち明けられないの孤独と、誰より泣いていいはずの咲良を置いて、咲良の命に泣いてしまう周りが綴られています。自分はとても弱いから人の中にしか生きられないと綴った心が描かれます。その中で、周囲を必要とせずに一人の世界を持つ志賀春樹に一種の畏敬の念を抱いていたこと、興味を抱いていたこと、可哀そうなクラスメートに狼狽えるでなく、突き放した態度の春樹にがぜん惹かれたと。
自分の命の終わりを知っていても泣くに泣けなかった咲良が、一人の人間として尊重し向き合おうとした春樹に本音では惹かれていたと考えても何も不思議ではないのでしょうか? 終わりを知るからこそ自分に対する枷として仲良しくんの位置付けに置き、これからを生きていく「君」に大きな影響を及ぼしてしまわないようにと「彼氏ごっこ」として求めたのではなく「仲良しくん」へと称してやりたかったことを求めたとも取れます。
タカヒロ?
咲良の命を凶刃に散らせた真犯人は誰だったのでしょうか? 「君の膵臓をたべたい」どの作中でもこの犯人は「通り魔」でしかなく、住野よる原作小説「君の膵臓をたべたい」、実写映画「君の膵臓をたべたい」、12年後の劇中にも咲良の命を散らせた通り魔が捕まった描写はありません。咲良の命を散らせたのは本当に単なる通り魔だったのでしょうか? 春樹に襲いかかり咲良に執着したタカヒロは何か関連しているのでしょうか?
こちらに関してはもう想像の域でしか何も補えませんが、「仲良しくん」の春樹と咲良の中をいぶかしみ、別れた後にも関わらず春樹を襲うほど、咲良に異常な執着を見せて描かれた元カレでした。謎は謎として残されたままで、咲良の命を散らせた「通り魔」の正体は明かされないまま、そして捕まらないままに物語は終わりました。タカヒロであったのかもしれないとも推察できるのではないでしょうか?
君の膵臓をたべたい
咲良が遺した台詞の中に「君は嫌がるだろうけど、それでもやっぱり私は君の膵臓がたべたい」と終わります。この言葉の指すものは何でしょうか? 劇中で咲良が「仲良しくん」に告げたのは、「仲良しくんに膵臓をたべてほしい」と「仲良しくんの膵臓をたべたい」です。言い伝えから、死者の臓器をたべることで死者の面影を自分の身に移す、臓器をたべることは一種の民間療法であると語ったヒロイン咲良の台詞です。
タイトルそのままのこの台詞が指していたものは何だったでしょうか? 咲良の膵臓をたべてもらうではなく、あえて「仲良しくん」である春樹の「膵臓をたべたい」と遺された言葉は、「君に膵臓をたべてほしかった」よりも咲良の心情を描いたような印象を受けます。忘れないで、望んではいけない言葉だと知っているけれどのメッセージであったと考えるのは探りすぎでしょうか?
君の膵臓をたべたいあらすじネタバレまとめ
大手小説投稿サイトから発信され、大きく世間に広まったキャッチコピー、「この物語を読み終えたとき、あなたはきっとこのタイトルに涙する」を掲げた、「君の膵臓をたべたい」の原作や成り立ちについても触れながら、実写映画「君の膵臓をたべたい」のあらすじネタバレ、結末と考察、映画を実際に見た人々の感想やキャストなど、実写映画、「君の膵臓をたべたい」について紹介してきました。いかがでしたでしょうか?
小説投稿サイトから書籍化に至り、オーディオドラマ化、コミカライズ、実写映画化とメディア展開された、ネット上の評判も上々の「泣ける」の一言を引き出す名作であると言えるのではないでしょうか? もしまだあなたがご覧になったことがないのであれば、この機会に、原作小説やコミカライズとの違い、考察してきた咲良のなぞかけや台詞などに想いを馳せてなど、一見の価値は有りきの作品だと言えると強くおススメしたいです。