スター・トレックの映画シリーズの順番・あらすじ一覧!新作も現在製作中?

スター・トレックはアメリカで1966年に放送が始まったテレビシリーズです。6本のテレビシリーズと13本の劇場用映画、そしてアニメも1本作製されている大ヒットシリーズで、その影響力はテレビ・映画・小説などメディアにとどまらず、様々なジャンルに及び、スター・トレックのファンはNASAすらも動かしてしまいました。今回はこのスター・トレックの映画シリーズに焦点を絞り、その順番とあらすじ、そして現在制作中と言われている最新作についても紹介します。

スター・トレックの映画シリーズの順番・あらすじ一覧!新作も現在製作中?のイメージ

目次

  1. スター・トレックの映画シリーズの順番とあらすじを紹介!新作情報は?
  2. スター・トレックシリーズとは?
  3. スター・トレックの映画シリーズ順番を一覧で紹介!
  4. スター・トレックの映画のあらすじを紹介!
  5. スター・トレックの映画の感想・評価は?
  6. スター・トレックの新作情報は?
  7. スター・トレックの映画シリーズを順番に見て楽しもう!

スター・トレックの映画シリーズの順番とあらすじを紹介!新作情報は?

アメリカを代表するSFドラマシリーズ、スタートレックはテレビシリーズのみならず、そこから派生した映画シリーズも傑作と呼ばれる作品が数多く存在します。スター・トレック劇場映画第1作から順番にタイトルとあらすじを紹介していき、今後の公開が予定されているスター・トレックの映画最新作についても情報を紹介します。

STAR TREK/スター・トレック

スター・トレックシリーズとは?

スター・トレックは、ジーン・ロッデンベリーにより制作されました。2本のパイロット版が制作された後、アメリカの放送局、NBCで1966年からスター・トレックの放映が開始され、1969年までに3シーズンが放送されました。アニメ作品の、まんが宇宙大作戦(Star Trek: The Animated Series)が放送された後は劇場用映画が3本製作され、テレビシリーズはしばらく制作がお休みになります。 

スター・トレックの日本での放送は、第1シーズンは日本テレビで宇宙大作戦のタイトルで放送され、第2・3シーズンはフジテレビに移り、タイトルは宇宙パトロールに変更されました。また、吹き替えを担当した東北新社によりスコット、ウフーラ、スールーの3人の名前がそれぞれ、チャーリー、ウラ、加藤に変更されました。ミスター、ミスといった敬称をつけるのも日本独自で、これは英米海軍の伝統に則ったものです。

1985年より、新スタートレック(Star Trek:The Next Generation)の放映が開始されます。その後、スタートレック:ディープ・スペース・ナイン、スタートレック:ヴォイジャー、スタートレック:エンタープライズの3本のテレビシリーズが放映されます。2005年にエンタープライズが終了し、その後しばらくテレビシリーズの制作は再びストップしていましたが、2017年にスタートレック:ディスカバリーが始まりました。

スター・トレックシリーズの舞台はおおむね22世紀から24世紀の間に設定されています。スター・トレックの設定は西部開拓時代を未来の宇宙に移したものであり、ストーリーはスター・トレック以前のSFドラマ作品には少なかった人間ドラマを重視した内容です。なお、新スター・トレック、ディープ・スペース・ナイン、ヴォイジャーの順番で放送が開始されましたが、舞台設定の年代も、放送の時期も被っています。

スター・トレックの映画シリーズ順番を一覧で紹介!

ここではスター・トレックの映画シリーズのタイトルの順番と簡単な概要を紹介します。公開された年、特筆すべき出演者、監督と脚本について、データを中心として紹介します。オリジナルメンバーによる作品が順番ごとにどう変化していくか、その後の世代の作品にはどのような映画があるのか、そして新たなシリーズとして始まった3作品を、それぞれ順番に見ていきましょう。

映画第1作品目:スター・トレック(Star Trek: The Motion Picture)

スター・トレックは1979年にアメリカで公開されました。日本での公開は翌年の1980年です。制作・配給はパラマウント映画、日本での配給はCICです。監督はロバート・ワイズ、脚本はハロルド・リヴィングストンです。テレビシリーズと同じく、ジェームズ・T・カーク船長をウィリアム・シャトナー、一等航海士兼科学主任スポックをレナード・ニモイ、船医レナード・マッコイをディフォレスト・ケリーが演じました。

映画第2作品目:スター・トレックⅡカーンの逆襲(Star Trek Ⅱ:The Wrath of Khan)

スター・トレックⅡカーンの逆襲は1982年にアメリカで公開され、翌年1983年に日本でも公開されました。監督はニコラス・メイヤー、脚本はジャック・B・ソワーズで、配給はパラマウント映画です。前作スター・トレックと同様にテレビオリジナルキャストが出演しており、今作ではテレビシリーズでアルファー星系第5惑星に追放されたカーン役で出演したリカルド・モンタルバンが映画でも同じ超人類カーン役で出演します。

映画第3作品目:スター・トレックⅢミスター・スポックを探せ(Star TrekⅢ:The Search for Spock)

スター・トレックⅢミスター・スポックを探せ、は1984年にアメリカで公開され、日本でも同時期に映画の公開が行われました。配給はパラマウント映画です。監督は、この映画が初監督になったレナード・ニモイ、脚本はハーヴ・ベネットが担当しました。前作で殉死したスポックが再生するまでの物語で、カーク船長の息子、デビッド(メリット・バトリック)が登場します。

映画第4作品目:スター・トレックIV故郷への長い道(Star Trek IV:The Voyage Home)

スター・トレックⅣ故郷への長い道は1986年にアメリカで公開され、日本では翌年の1987年に公開されました。配給はパラマウント映画です。監督は前作に続きレナード・ニモイが、脚本はスティーブ・ミアーソン、ピーター・クリークス、ハーヴ・ベネットの3人が担当しました。地球の危機を救う為に23世紀から1986年のサンフランシスコにタイムワープしたクルー達が文化の違いに右往左往するコメディタッチの映画です。

映画第5作品目:スター・トレックV 新たなる未知へ(Star Trek V:The Final Frontier)

スター・トレックⅤ新たなる未知へ、は1989年6月9日にアメリカで、同月24日には日本でも公開されました。パラマウント映画の配給です。カーク提督役のウィリアム・シャトナーはこれが初の監督作品で、脚本はシャトナーの他、ハーヴ・ベネット、ディビット・ローリーの3人が担当しました。オリジナルシリーズの最終作として制作されましたが、興行成績は悪く、第10回ゴールデンラズベリー賞を受賞するなど散々でした。

映画第6作品目:スター・トレックVI 未知の世界(Star Trek VI:The Undiscovered Country)

スター・トレックⅥ未知の世界は1991年の年末にアメリカで公開され、翌年の2月には日本でも公開されました。レナード・ニモイが原作、監督がニコラス・メイヤー、脚本をメイヤーとデニー・マーティン・フリンの二人が担当しました。配給はパラマウント映画です。オリジナルシリーズ最後の作品となりました。この映画の撮影中にジーン・ロッデンベリーが亡くなり、今作は新スタートレックのエピソードと共に追悼作品となりました。

映画第7作品目:ジェネレーションズ(Star Trek: Generations)

ジェネレーションズは1994年11月にアメリカで、日本では翌1995年12月に公開されました。配給はアメリカではパラマウント映画で日本ではUIPです。監督はロナルド・D・ムーアとブラノン・ブラーガ、脚本は監督の2人の他にリック・バーマンを加えた3人です。今作から新スター・トレックのメンバーを中心とした映画がスタートします。USS・エンタープライズBとDが登場します。

映画第8作品目:ファーストコンタクト(Star Trek: First Contact)

ファーストコンタクトは、新スタートレックのメンバーのストーリーを描いた映画の第2弾です。アメリカでの公開は1996年11月、日本での公開は翌年1997年の3月で配給はパラマウント映画です。監督は副長を演じるジョナサン・フレイクスで、脚本はD・ムーアとブラノン・ブラーガです。人類初のワープ航行が行われた日を舞台にボーグとの死闘が描かれます。

映画第9作品目:スター・トレック叛乱( Star Trek: Insurrection)

スター・トレック叛乱はアメリカではパラマウント映画の配給で1998年11月に公開、日本では翌1999年5月にUIPの配給で公開されました。監督は前作に引き続き副長も演じるジョナサン・フレイクスで、脚本はマイケル・ピラーです。アンドロイドのデータ少佐が誤作動する事件が発生し、連邦をも巻き込んだ陰謀をエンタープライズEのクルーが解決します。

映画第10作品目:ネメシス/S.T.X (Star Trek: Nemesis)

ネメシス/S.T.Xは2002年12月にアメリカで、翌2003年4月に日本で公開されました。配給はアメリカではパラマウント映画で日本ではUIPです。監督はスチュアート・ベアード、脚本はジョン・ローガンです。新スター・トレックのメンバーで制作された映画の4作目にあたり、制作前からこのメンバーでの映画はこれで終了する事が決定していました。

映画第11作品目:スター・トレック( Star Trek)

劇場版映画11作目のスター・トレックはテレビシリーズから続く世界線とは異なるパラレルワールドで展開される新たなスター・トレックです。配給はパラマウント映画で2009年5月にアメリカで公開され、間を置かずに日本でも公開されました。監督はJ.J.エイブラムス、脚本はアレックス・カーツマンとロベルト・オーチーです。初期メンバーのキャストを一新し、初めてでも楽しめるスター・トレックとして制作されました。

映画第12作品目:スター・トレック イントゥ・ダークネス( Star Trek Into Darkness)

スター・トレック イントゥ・ダークネスは2013年5月にアメリカで公開され、日本でも8月に公開されました。配給はパラマウント映画で、監督は前作に続きJ・J・エイブラムス、脚本はアレックス・カーツマンとロベルト・オーチーにデイモン・リンデロフを加えた3人です。ベネディクト・カンバーバッチの悪役が大変話題となりました。またシリーズ初のドルビー・アトモスシステムを導入しました。

映画第13作品目:スター・トレック Beyond (Star Trek Beyond)

スター・トレックBeyondはパラマウント映画の配給で2016年7月にアメリカで公開され、日本では東和ピクチャーズの配給で同じく2016年10月に公開されました。監督はジャスティン・リンに変わり、J・J・エイブラムスは制作に回ります。脚本はダグ・ユングと、スコット役のサイモン・ペッグが担当しました。チェコフ役のイェルチンが公開直前に自らの車と郵便受けの間に挟まるという事故で亡くなり今作が彼の遺作になりました。

スター・トレックの映画のあらすじを紹介!

ここではスター・トレックの映画、13作品のあらすじを紹介します。第1~6作品目まではスター・トレックオリジナルメンバーのストーリー、第7~10作品目は新スター・トレックのメンバーのストーリーで、第11作品目から現在同時進行中で制作されている2本の新作まではクリス・パインら新しいメンバーによるパラレル・ワールド的スター・トレックです。

第1作品目:スター・トレック(Star Trek: The Motion Picture)のあらすじ

地球に向かって進行する謎の巨大な雲状の物体が現れ、クリンゴンの戦艦は迎撃を試みますが反撃にあい、消滅してしまいます。更に調査をしようとしたステーション・イプシロン9もまた攻撃により消滅してしまいました。迎撃可能な宇宙船はUSS・エンタープライズ号だけでした。カークは提督に昇進し、地上任務になっていましたが、再びUSS・エンタープライズの指揮を執る事になりました。

エンタープライズ号は大規模な修理を終えており、艦長はデッカーでしたが、カークが艦長に復帰したことにより降格され副長となります。これを良く思わないデッカーとカークはしばしば対立することになりますが、カークは大人の対応でやりすごし、更にマッコイやスポックなど、かつてのクルーを呼び寄せます。そしてデルタ星人のアイリーア中尉もクルーとして呼び寄せましたが、彼女はデッカーの元カノでした。

雲状の物体は地球まであとわずかという場所まで迫り、エンタープライズ号に攻撃をしかけますが、スポックの機転により乗り切る事ができました。しかし、更なる攻撃でヴィジャーは探査機を送り込み、これによってスポックは倒されアイリーアは消滅してしまいます。ところがアンドロイド化されたアイリーアが再びメッセンジャーとしてエンタープライズ号へ送り込まれました。雲状の物体の中にはヴィジャーと名乗る存在がいたのです。

アイリーアが伝えたヴィジャーからのメッセージでは、ヴィジャーはかつて自分を作ったクリエイターを見つけ出し、一体化することを望んでいました。そして地球上にいる人類を炭素ユニットと呼び、これらがクリエイターとの交信を阻んでいると考え人類の抹殺を目論んでいました。そこでカークは、創造者を教えるという条件を提示し、直接ヴィジャーに接触することに成功します。

ボイジャー6号がブラックホールに飲まれたのち機械惑星の近くに放出され、独自の進化を遂げたとカークは推測します。カークは地球からアクセスコードを入力することを提案しますが、ヴィジャーは拒否します。あくまで人間との一体化を望むヴィジャーに対し、デッカーは自らがヴィジャーと一体化し、宇宙を知りたいと申し出ます。デッカーはアンドロイド化したアイリーアと一体化し、その後、ヴィジャーとも一体化します。

第2作品目:スター・トレックⅡカーンの逆襲(Star Trek Ⅱ:The Wrath of Khan)のあらすじ

映画の順番は2番目にあたる作品です。遺伝子工学によって作られた優生人間カーンらは、かつて追放された流刑星からの脱出を企て元エンタープライズ号のクルーであるチェコフが乗るリライアント号を乗っ取ります。カーンはマーカス博士らのジェネシス計画を知り、装置を使ったカークへの復讐を計画します。ジェネシス装置は生命の無い星に生命を誕生させますが絶大な破壊力も備えていました。

カーンはチェコフを操り、カークの指示により計画の資材と資料は全て引き上げるとマーカス博士に伝えます。その頃、カークは提督となり地上勤務に、エンタープライズ号は練習艦になっていました。スポック艦長の元で訓練の航海が行われ、カークも視察の為乗船していましたが、バルカン人で艦長候補のサーヴィック大尉は訓練で受けたコバヤシ丸テストの理不尽さについて問い詰めます。

カークがはぐらかしているとマーカス博士からジェネシス計画をなぜ取り上げるのかという通信が来ました。しかし通信はそれだけ伝えると途絶えてしまいます。連邦本部からの指示により、カークがエンタープライズ号でマーカス博士らのジェネシス計画の基地がある宇宙ステーション、レギュラ1に向かう事を決定しました。レギュラ1に向かう間にカークは連邦の機密情報にアクセスします。

ジェネシス装置は生命の全くない天体を生命で満たしますが、生命が存在する天体では元々いた生命は全て死に絶えてしまう事が判明します。突如、カーンらを乗せたリライアント号が現れ、カークは宣戦布告を受けます。リライアント号との闘いは互いに甚大な被害を与え、リライアント号は退却します。レギュラ1では基地の人員が皆殺しにされており、マーカス博士と息子のデビッドは姿を消していました。

カークたちは転送装置が起動しているのを発見し、マーカス博士達はジェネシス装置と共に近くの惑星の地下実験場へ移動したのだと推測します。スポックによるとエンタープライズ号の修理には6日かかるという報告だったため、カーク達は転送装置でマーカス博士の後を追いました。そこにはジェネシス装置がありましたが隠れていたデビットが襲い掛かります。デビットはカークが基地の人間を皆殺しにしたと誤解していました。

チェコフらを操りカーンはカーク達を亡き者にしようとしますが失敗に終わります。カーンはジェネシス装置を奪うとリライアント号で逃亡してしまいました。地下に取り残されたカーク達は、エンタープライズ号が基地に戻ってしまったために助けを求める事ができません。カークと2人きりになったマーカス博士はデビットがカークの息子だと打ち明け、地下実験場に広がるジェネシス計画の成果はたった1日でできたのだと告げました。

カークは修理の終わったエンタープライズ号に転送を指示しました。カーンの盗聴を警戒して1時間を1日に置き換えて話をしていたのでした。星雲の近くにリライアント号を発見し、エンタープライズ号は交戦状態になりました。レーダーが効かず防御スクリーンも作動しない星雲の中に誘導し、互いに大きな破損を伴う戦闘の末、カークはカーンに降伏を迫ります。しかし、カーンはジェネシス装置を作動させました。

ジェネシス装置が作動すると激しい爆発が起きるため、カークは緊急ワープを指示しますがエンジンが壊れており速度が出ません。スポックが原子炉内に入りエンジンを修理し、エンタープライズ号は爆発に巻き込まれずにすみました。そしてリライアント号が爆発した後には新しい惑星が生まれました。しかしスポックは放射線障害により死亡します。惑星”ジェネシス”の緑が広がる地表にはスポックの棺がありました。

第3作品目:スター・トレックⅢミスター・スポックを探せ(Star TrekⅢ:The Search for Spock)のあらすじ

ミスタースポックを探せは、順番2番目のカーンの逆襲の続きのストーリーです。スポックの宇宙葬を行いエンタープライズは帰還しますが、スポックの棺は新惑星ジェネシスの地表に着陸していました。そしてスポックの魂はマッコイの体に託されていたことがわかります。バルカン人には死の間際に自己の魂=カトラを他者に託すという風習があるのでした。スポックの魂が共存している状態にマッコイは苦しみます。

スポックの父は、魂と肉体をバルカン星のマウント・セレアへ連れてくるようにカークに伝えます。カークはスポックの体の救出を司令官に掛け合いますが、ジェネシスへ近づくことは禁止されていました。そこでカークはUSS・エンタープライズ号を乗っ取り、ジェネシスへと向かいます。その頃、カークの息子であるデビットは科学船グリソム号を指揮しており、研究の為にジェネシスへの航行を許可されていました。

クリンゴン人のクルーグがジェネシス装置の存在を知り狙っていました。グリソム号は破壊されデビットとスポックの体は捕虜になってしまいます。スポックの体は魂を持たないまま8歳から10歳頃まで成長しており、ポンファーと呼ばれるバルカン人の発情期を迎えていました。クルーグらはカークを脅し、見せしめのためにデビットを殺してしまいますが、カークはエンタープライズ号を自爆させクルーグの手下を爆死させます。

スポックの体は急激な成長に苦しんでいました。ジェネシス装置は成長が速すぎてすぐに老化してしまうという欠点があったのです。ジェネシスも滅亡へと向かっていました。クリンゴン軍を倒したカークはデビットの遺体とスポックと共にジェネシスから転送で脱出し、スポックの魂を持ったマッコイと共にクリンゴン軍の船でバルカン星へと向かいます。カークは息子と船を失いましたがスポックの精神と体は再融合を果たしたのでした。

第4作品目:スター・トレックIV 故郷への長い道 (Star Trek IV:The Voyage Home)のあらすじ

映画の順番としては4番目になる故郷への長い道は、後にⅡ・Ⅲ・Ⅳの三部作として扱われるようになる3本の最後にあたる作品です。スポックの精神融合が成功し、軍法会議を受ける覚悟のカーク達は、奪い取ったクリンゴンの宇宙船にバウンティ号という名をつけ、地球へと帰還の途についていました。しかし、その頃、地球には謎の探査船が接近していました。

謎の探査船が出す電波により大気はイオン化され、システムは停止し、地球は滅亡の危機に瀕しており、カーク達は接近禁止という警告を受け取ります。カーク達は探査船の目的がザトウクジラである事を突き止めますが、ザトウクジラは21世紀には絶滅していました。探査船の送り主は太古よりザトウクジラと交信しており、それが途絶えた為、ザトウクジラの安否を確認しに探査船がやってきたのでした。

エンタープライズ号クルーは、23世紀からタイムワープでまだザトウクジラが生きていた20世紀の地球に行き、ザトウクジラを連れてくる計画を立てます。1986年のサンフランシスコへとやってきたエンタープライズ号クルーたちは23世紀とは勝手の違う世界に戸惑います。スコッティとマッコイはうっかり未来の技術を使ってしまい、スポックはパンクファッションの若者の首を無言で絞めてしまいます。

過去と未来のギャップで生まれる数々のドタバタ劇と、クジラの正確な重量が測れず、推定で計算するしかないといった危機を乗り越え、エンタープライズ号クルーは何とかザトウクジラを確保します。23世紀の嵐の海にザトウクジラを放つと、探査船は納得し帰還、地球の危機は救われました。なお、この作品は日本の捕鯨を意識したものではないかという噂もありましたが、制作側が明確にこれを否定しています。

第5作品目:スター・トレックV 新たなる未知へ (Star Trek V:The Final Frontier)のあらすじ

映画版の順番では5番目にあたり、前作までの3部作とは関連性の薄いストーリーになっています。スポックの兄であるバルカン人、サイボックが宇宙の中心にいる”神”に会うために、地球人・クリンゴン人・ロミュラン人の人質をとり、救出に訪れたエンタープライズ号を乗っ取ってしまいます。サイボックは乗務員達を洗脳していきますが、カーク・スポック・マッコイの3人は洗脳から逃れることができました。

不本意ながら、3人はサイボックに協力し、人類未到達の地、グレートバリアに向かいました。エンタープライズ号は元々、最後の開拓地・宇宙の探査を行っていましたが、宇宙最大の謎である神の存在を解明するために航海へと出発します。やがてエンタープライズ号は、神がいると言われている惑星、シャカリーに到達しました。

シャカリーにいたのは神を名乗る偽物の怪物でした。怪物はエンタープライズ号を欲しがりますが、サイボックはカトラをスポックに行い自分を犠牲にして船と3人を救出しようとします。転送装置の不具合により2人までしか転送できず、カークは取り残されてしまいますが、そこにクリンゴン人の船が現れ怪物を攻撃し、カークは助かったのでした。

第6作品目:スター・トレックVI 未知の世界 (Star Trek VI:The Undiscovered Country)のあらすじ

クリンゴンの資源衛星プラクシスが事故により爆発してしまい、このままではクリンゴン人は50年で絶滅してしまうという状況に陥ります。スポックは、これが惑星連邦とクリンゴン帝国との和平交渉の歴史を変えるきっかけになると考え、クリンゴンのゴルコン宰相を迎える任務に志願します。カークは息子をクリンゴンに殺されており気が進まないのですが、共に任務に就きました。

カーク達はエンタープライズ号で宰相達と歓談し、その後、彼らは自らの船に戻りました。ところがエンタープライズ号から発射されたように見せかけた魚雷がクリンゴンの船を直撃し、救助のかいなくカークとマッコイの前でゴルコン宰相らは死んでしまうのでした。そして2人はゴルコン宰相の暗殺犯として逮捕されてしまいます。

カークとマッコイは有罪となり流刑惑星へ投獄され、スポックは事件の真犯人を探ります。そして、惑星連邦とエンタープライズ号にクリンゴンと結託して和平交渉決裂を企んだ者がいる事がわかりました。スールーが艦長のエクセルシオール号の協力を得て流刑惑星からカークらを救出し、協力者の新人クルーから得た情報で惑星連邦の提督ら3人の陰謀である事が判明、惑星連邦大統領暗殺を未遂に終わらせます。

第7作品目:ジェネレーションズ (Star Trek: Generations)のあらすじ

ジェネレーションズは、映画の順番としては7作目、新スタートレックのメンバーによる映画では第1作目です。新たに建造されたUSS・エンタープライズBの進宙式に出席したカークは、そのまま試験航海に同行しますが、リボン状のエネルギーの渦に巻き込まれている難民輸送船からの救難信号を受信します。新艦長ハリマンでは救出ができず、カークに助けを求めます。

なぜか輸送船に戻りたがるソラン、後にエンタープライズDに乗船することになるガイナンらを含む人々が転送で救出されましたが、エンタープライズ号もエネルギーリボンに捉えられてしまいます。カークはエンタープライズ号の一部を爆破することで脱出することを計画しますが、第15デッキの爆発に巻き込まれカークは死亡してしまいます。

事故から78年後、ピカード艦長が率いるエンタープライズDが宇宙探査の任務についていました。クルーには感情を持たないアンドロイドのデータ少佐や、輸送船から助け出されたガイナンがいます。ある日、同じく輸送船から救出されたソラン博士が乗船している事が判明します。ソランはトライリチウムを探しており、新型ミサイルを使ってエネルギーリボンの中にある”ネクサス”へ戻ろうと画策していたのでした。

ネクサスへ戻るためにはミサイルで惑星を爆破する必要がありました。ソランの計画を阻止しようとしたピカードらは失敗しネクサスへとたどり着きます。そこは蜃気楼の世界で、ピカードが持っていないはずの家庭、殉職したはずのカーク、エンタープライズにいるはずのガイナンの影などが存在していました。ピカードはカークと共にミサイル発射前に戻り、カークが体を張ってソラン博士を止め、多くの命を救いました。

第8作品目:ファーストコンタクト (Star Trek: First Contact)のあらすじ

スタートレック ファーストコンタクトは新スタートレックのクルーによる映画第2弾で1作目からの順番は8番目の作品です。西暦2373年が舞台で、ボーグ集合体が再び太陽系へ侵攻します。ピカードによってボーグキューブは破壊されますが、寸前に脱出したボーグ・スフィアが過去へのタイムトラベルを行い、地球を同化してしまいます。

地球の姿は一変してしまいます。ピカード達はボーグを追い、2026年4月4日の地球にタイムトラベルをします。それは人類初のワープ飛行が行われた日の前日でした。ワープ飛行の開発者、ゼフラム・コクレーンは未来で自分が英雄になっていると知り、動揺して逃げ出してしまいますが、ピカードらの説得により、ワープ飛行の実験を行い、異星人とのファーストコンタクトを行う事を約束します。

コクレーン博士は無事にワープを敢行します。そして、4月5日に地球に宇宙船が到達し異星人が降りてきました。ファーストコンタクトを行った異星人はバルカン人でした。全てが終わり、エンタープライズ号に侵入していたボーグ達も倒し、ピカード達は無事に元の時代に戻る事ができました。

第9作品目:スター・トレック 叛乱( Star Trek: Insurrection)のあらすじ

新スタートレックのクルーによる映画第3弾で1作目からの順番は9番目の作品です。惑星バグ―を調査していた惑星連邦とソーナ人が密かに調査していましたが、データ少佐が突然暴れ出し、彼らの存在を原住民が知る事となりました。惑星連邦の指示を無視し続けるデータの回路図を本部に送るよう、ピカードに指示が下ります。ピカードはデータが暴走させている飛行船に近づき、データを捕獲することに成功します。

バグ―の原住民は武器ももたず原始的な生活をしていましたが、高度な文明を持っていました。データはこの星の隠された場所を知り、ホログラムによって村の映像が投影されている事を知ります。更に、バグ―人は大人になるまでは標準的な成長をしますが、大人になるとメタフェイズ放射を浴びて若返ることがわかりました。ピカードもその影響で若返ります。

ソーナ人は実は過去にバグ―星から追放された人々で人種は同じでしたが、若返りの秘密を手に入れ、さらに逆恨みによる復讐を企てていました。惑星連邦を巻き込んでバクー星を乗っ取ろうとしていたのです。復讐を望まないガラティンの協力でソーナ人の宇宙船は爆破され、ピカード達はソーナ人からバグ―星を守ることができました。

第10作品目:ネメシス/S.T.X (Star Trek: Nemesis)のあらすじ

ネメシス/S.T.Xは新スタートレックのクルーによる映画の最後にあたり、順番は第10作目にあたります。惑星ロミュラスのロミュロン帝国で謎の人物、シンゾンがクーデターを起こします。その頃、地球ではエンタープライズ号副長のライカ―中佐とカウンセラーのトロイ中佐の結婚式が行われていました。トロイの故郷の惑星へと向かうエンタープライズ号はロミュランとの中立地帯から発せられる陽電子波を感知します。

信号の発信元を調べる為、ピカードらは惑星コラルスⅢに降り立ちます。そこにはデータ少佐そっくりのアンドロイド”B-4”がいました。そして連邦政府からロミュランとの和平交渉を命じられたピカードらは新たに政務官となったシンゾンと対面します。シンゾンは帝国の中でも最下層であるレムス星のレムス人であるにもかかわらず要職についている事にピカードは疑念を抱きます。

そしてわかったのは、シンゾンはピカードのクローンであるという事でした。惑星連邦とロミュランとの和平交渉は順調に進んだかのように思われましたが、シンゾンはB-4を使って艦隊の機密情報を盗み出し、さらにピカードとデータを拉致してしまいます。シンゾンは加齢が進行する病気を患っており、ピカードから骨髄移植をしようとしていました。

またシンゾンは超巨大セラロン放射線発射装置を使って地球の全生命体を滅ぼそうとしていました。ピカードはB-4の手引きにより脱出、エンタープライズで地球防衛のために向かっている途中でシミターに襲撃されます。大破するまでに追い詰められたエンタープライズ号はシミターに正面からの突撃を敢行します。シンゾンはピカードを拉致することを断念しエンタープライズにセラロン放射線を放射しようとします。

ピカードとデータはシミターに乗り込みシンゾンを倒しますが、データは直後にピカードを転送し、セラロン放射線装置を破壊して自爆しました。ピカードはB-4にデータの後継者として教育を施します。以前B-4が機関長の手によって修理された時にデータの記憶を移植しようとして失敗していましたが、データの記憶は残っていました。データがトロイとライカ―の結婚式で歌った歌を歌ったのでした。

第11作品目:スター・トレック( Star Trek)のあらすじ

オリジナルメンバーのキャストを一新した、新しいスタートレックのシリーズの第1作で、第1弾の映画からは11番目の順番に相当する作品です。宇宙艦隊士官だったカークの父と身重の母が乗船する船の前に謎の巨大宇宙艦が突如出現します。艦長が死亡したことによりカークの父が艦長になり乗員を避難させますが、自分は攻撃により死亡し、カークは緊急避難シャトル内で誕生します。

青年になったカークは自暴自棄となりケンカに明け暮れ暴走行為を繰り返していました。そんなある時、バーで出会ったパイク大佐に「父は12分間だけ船長として800名を救った」と伝えられ、カークは宇宙艦隊アカデミーへの入学を勧められます。アカデミー在学中にカークはコバヤシマル・シナリオで不正を行ってしまい聴聞会が開かれますが、その最中にバルカン星から緊急救助要請が届きます。

カークの同期生達はバルカン星への緊急出動を行う艦隊に召集されますが、カークには謹慎が言い渡されてしまいます。ですがマッコイの機転により、カークはとある艦に潜り込むことができます。カークが潜り込んだエンタープライズ号はパイクが艦長で、ウフーラ、スールー、チェコフと、バルカン人のスポックも乗っていました。ところが、カークの父を殉職させた宇宙艦ナラーダ号が、艦隊の前に現れます。

ナラーダ号の船長であるロミュラン人のネロによってパイク艦長が連れ去られてしまいます。そしてネロは”赤色物質”をバルカン星に投下しました。重力の特異点が発生しスポックの母アマンダや多くのバルカン人とバルカン星は消滅してしまいました。エンタープライズ号では艦長が不在となり、方針を巡ってカークと副長のスポックが対立します。カークは近隣の惑星に追放されますがそこには129歳ほど年をとったスポックがいました。

老スポックはカークに精神融合を施します。そして自分の力が及ばず未来のロミュラン星が消滅したこと、ネロがバルカン星や地球を含む惑星連邦を敵とみなし、タイムトラベルに乗じて滅亡させようとしていること、そしてさらに強いロミュラン帝国の確立を計画していることを伝えます。また、カークの父が殉職した最初の攻撃で歴史は変わっていることも伝えます。スポックが記憶する歴史ではカークの父は死んでいませんでした。

不祥事により同じ惑星の研究所に左遷させられていた技術者のスコットによって、カークは開発されていた転送装置を使いエンタープライズ号に戻ります。そこでバルカン星と母の消失で不安定になっていたスポックをワザと激高させ、指揮官不適格の状況へ追い込んで指揮権を掌握します。理性と激情の間で苦悩していたスポックも、カークと協力して戦うことを選び、共にナラーダ号へと潜入することになります。

そして二人はナラーダ号の破壊し、連れ去られていたパイク艦長を救出しました。カークはその功績を認められ、パイクの後継者としてエンタープライズ号の艦長となります。老スポックはバルカン星復興の為に残りの命を捧げる事を決め、生き残りのバルカン人達と旅立つ前に若き日の自分の前に姿を現し、カークとの信頼関係を保つよう伝えます。諭されたスポックは、エンタープライズ号の副長としてカークの下で働くことを決意します。

第12作品目:スター・トレック イントゥ・ダークネス( Star Trek Into Darkness)のあらすじ

前作で老スポックの操作する宇宙艇と共にロミュラン人のネロらがタイムワープして歴史が変わってしまい、オリジナルシリーズと異なる時間軸で歴史が刻まれている新作スタートレックの第2弾です。西暦2259年、カークが艦長を務めるエンタープライズ号は、ある惑星での火山爆発から原住民を救いますが、その際スポックが危機に陥り、助けたことで現地人にエンタープライズ号を目撃され、カークは副官に降格となってしまいます。

その頃、ロンドンではテロ事件が発生していました。犯人のハリソン中佐の追跡を協議するために地球付近に赴任していた士官たちがサンフランシスコの艦隊本部に召集されますが、ハリソンの襲撃にあい、エンタープライズ号艦長のパイクも犠牲になってしまいました。ハリソンはクリンゴン帝国の本星クロノスに逃げ込みますが、再びカークが艦長となったエンタープライズ号がハリソンを追いつめます。

宇宙連邦のマーカス提督はプロトタイプ光子魚雷をエンタープライズ号に搭載します。スコット機関主任(スコッティ)はこれを良く思わず出発直前に船を降りてしまい、チェコフが代理となります。また、マーカス提督の娘キャロル・マーカスが、乗船名簿に載っていないにも関わらず科学士官として乗船することになりました。そしてカークはマーカス提督からハリソンを殺すように命じられていました。

スポックらの説得に応じ、カークはハリソンを生かしたまま逮捕することにします。カークはスポックと現地の言葉を話せるウフーラを連れてクロノスに降下し、クリンゴン人のパトロール隊との交渉を試みます。しかし、そこにハリソンが現れて銃を乱射し、パトロール隊を全滅させてしまいます。ところがハリソンはエンタープライズ号が72個の魚雷を搭載していると知ると降伏してしまいます。

ハリソンの正体は優生人類カーンでした。カーンは、プロトタイプ光子魚雷の中に自身の大勢の部下が、冷凍された状態で格納されているとカークに明かします。そこへ新型戦闘艦「U.S.S.ヴェンジェンス」に乗ったマーカス提督が現れ、カーンの引き渡しを命令します。カーク達はワープで地球近辺まで逃亡しようとしますが、ヴェンジェンスの攻撃でエンタープライズ号はワープから離脱してしまいます。

ヴェンジェンスにはスコッティが密かに潜入しており、妨害工作を施してヴェンジェンスのパワーをダウンさせます。その隙にヴェンジェンスに飛び移ったカークとカーンは、スコッティらと共にブリッジを制圧します。ですがカーンはマーカス提督を殺害し、カークらを人質にして新型光子魚雷を渡すようスポックを脅迫します。スポックは以前スポック大使(老スポック)からカーンの非道さを聞いていたため、魚雷に工作を施します。

スポックによって、取り出されたカーンの部下たちの代わりに偽の生命反応を返す疑似体と時限爆弾がセットされた新型光子魚雷がカーンの元に渡ります。 そしてそれがヴェンジェンス機内で起爆し、ヴェンジェンスとエンタープライズ号は地球へと墜落し始めます。エンタープライズ号はメインコアの連結がずれ機能が低下してしまっており、危機を救う為カークは放射線で汚染された区域に向かいメインコアを正しく連結し直しました。

カークの活躍によってエンタープライズ号は復帰しますが、大量の放射線を浴びたカークはスポックらが見守る中、死亡してしまいます。スポックは、墜落したヴェンジェンスから脱出し逃亡したカーンの生存を確認し、カーンを追跡しますが、カーンの血液サンプルで死んだトリブルが生き返ったことを知ったマッコイが、カーンを生かしたまま逮捕するようスールーとウフーラに忠告します。

友の仇であるカーンを危うく撲殺しかけるスポックでしたが、ウフーラの説得により、カーンを殺さずに逮捕します。そしてカーンの血液によってカークは生き返り、カーンは再び冷凍睡眠にされます。蘇ったカークは、スポックらに助けられたことや、カークがその後どうなったかを知ります。そしてエンタープライズの修理が終わると、スポックらと共に5年間の探査飛行任務で宇宙へとワープするのでした。

第13作品目:スター・トレック BEYOND (Star Trek Beyond)のあらすじ

オリジナルと歴史が変わってしまった新作スタートレックの第3弾です。ある日、カークは謎の遺物を巡って所有権を主張する異星人との会議に出席し遺物の平和利用を訴えますが、交渉決裂となってしまい、異星人たちの襲撃をうけます。緊急転送でエンタープライズ号に戻ったカークは、遺物を船内のセキュリティボックスにしまい、ワープ航法で去ります。

新たな航海にでて、3年の月日が経過していました。ある時、エンタープライズ号は物資補給で宇宙基地ヨークタウンに停泊しました。カークは父が殉職した年齢と同じ30歳の誕生日を目前に控え、船長の座を降りる事を考えていました。そしてスポックも、自分自身である老スポックが死去したことを知り、バルカン復興の使命を引き継ぐために船を去る決断を迫られていました。

それぞれが自らの進退を思案している頃、1機の脱出ポッドがヨークタウンにやってきます。ポッドに乗っていた異星人はカラーラと名乗り、自分の乗っていた宇宙船がアルタミット星に墜落したと救援を求めてきたのでした。アルタミット星は連邦の星図には載っていない惑星です。カークらはカラーラをエンタープライズ号に乗せてカラーラの宇宙船の救出に向かいますが、惑星で無数の正体不明の小型機から襲撃を受けてしまいます。

エンタープライズ号はあっという間に大破し、戦闘不能になってしまいます。指揮官の男クラールはポッドで艦内に侵入し遺物の奪取を狙っていました。カークは遺物をシル少尉に預けて総員退艦を命令します。乗組員らは全員、墜落するエンタープライズ号から脱出しますが、カーク、スポック、マッコイ、スコット、チェコフ、カラーラの6人以外は全て捕虜となり、エンタープライズ号は墜落してしまいます。

単身で脱出していたスコットは、アルタミットの森の中でジェイラという異星人の女性に出会います。ジェイラはクラール一味のマナスに家族を殺されており、かつてこの星に墜落した宇宙船に一人で暮らしていました。その船は行方不明になっていた「U.S.SフランクリンNX326」でした。そして、アルタミット星を脱出する為、ジェイラはスコットに船の修理を依頼するのでした。

不時着したカークはチェコフとカラーラに合流しますが、この時カークはカラーラの策略で星に連れて来られたのだと察します。カラーラはクラールに仲間を人質にされたからだと言い訳しますが、エンタープライズ号の残骸から通信手段を確保しようとすると襲い掛かってきました。カークとチェコフはカラーラを倒した後、スコットとジェイラに合流し、U.S.Sフランクリンの修理を進めて転送装置を復旧させます。

転送装置のおかげでマッコイと重傷を負っていたスポックを救出することができました。しかしクラールはスールーやウフーラが発信した救難信号を利用し、艦隊をヨークタウンから遠ざけ、シルから遺物を奪います。クラールが持っていた遺物とカークが持っていた遺物を組み合わせると生命体を分解するアブロナスという兵器になりました。クラールの目的は逆恨みでヨークタウンを滅ぼすため、アブロナスを使った攻撃を行うことでした。

カーク達はヨークタウン攻撃を阻止するべくクラールの基地を襲撃します。ジェイラはマナスを倒して仇をとり、カークは乗組員らを救出します。しかし、クラールはすでにドローンの大部隊を引き連れてヨークタウンへ向かってしまっていました。カークは復旧したU.S.Sフランクリンでクラールを追撃します。そしてクラールはヨークタウンの中核部で捕捉され、船のアーカイブに残された映像からクラールの正体が判明します。

クラールの正体は、かつてフランクリンの船長だったバルタザール・エディソンでした。100年前、エディソンと二人の乗組員はアルタミッドに不時着し、付近を航行する種族を捕らえては古代の装置で生命エネルギーを吸収して生き永らえていましたが、姿が変化してしまっていました。エディソンの目的は、ヨークタウンを崩壊させた後、銀河を戦乱に逆戻りさせ、かつて自分達を見捨てた連邦に復讐することでした。

人間に近い姿に戻ったエディソンは給気塔からアブロナスを流して町中に行き渡らせようとしますが、カークに追いつめられ、無重力空間での格闘の末、排気坑から宇宙に放り出されアブロナスに飲み込まれていきました。その後カークはヨークタウンの副総督の座を与えられますがこれを辞退し、スポックは老スポックの思いである、仲間と共に生きるという選択をするのでした。

スター・トレックの映画の感想・評価は?

スタートレックのファンはトレッキ―と呼ばれ、本国のアメリカのみならず、世界中にトレッキ―が存在します。そして、これまで紹介したテレビシリーズに映画13本を合わせると、1つ1つの作品の感想を取り上げるだけでも物凄いボリュームとなります。そこで、タイプ別にスタートレックの感想をセレクトして紹介します。

スター・ウォーズとの比較

スター・ウォーズとスター・トレック、両者のファンによるケンカが傷害事件となりニュースになりました。2017年7月にアメリカのオクラホマ州で、2人のルームメイトがスター・ウォーズとスタートレックのどちらが格上なのかを巡り、大きな言い争いに発展、一方が相手の首を絞めるなどし逮捕されました。このように、しばしば2つの作品のファンは対立することがあります。

日本でのスター・トレックの知名度をスター・ウォーズより上げようとするファンは、同じトレッキ―(スター・トレックのファンの事)を見つけると嬉しくなってしまうようです。そして多少自虐的なつぶやきが多いのも特徴の1つです。

有料配信で昔の作品を見てトレッキ―になった人達

最新作の映画のみならず、テレビシリーズも配信で見られる時代となり、新たなトレッキ―が生まれています。クリス・パイン、ザカリー・クイントなど、新作の映画のイケメンキャストを目当てで見た人が、スター・トレックシリーズそのものの魅力にはまり、トレッキ―になるケースもあるようです。

新作への期待

スター・トレックBEYONDのラストでは、新しいエンタープライズ号の建造が急ピッチで進められているシーンがありましたが、これに絡めて、新作のスタートレックの映画版でのエンタープライズ号について期待する感想も見られました。

スター・トレックの新作情報は?

スター・トレックの映画の最新作は現在2本が同時進行で制作されています。1つは2009年版スタートレックから関わっているJ・Jエイブラハムスが進めている新作第4弾にあたる映画で、もう1つの新作はクエンティン・タランティーノ監督によるR指定版スター・トレックになるとのことです。この2本については、これまでの新作シリーズ3本のキャストの出演が不明など、まだまだ謎に包まれています。

スター・トレックの映画シリーズを順番に見て楽しもう!

いかがでしたか?今回はスター・トレックの映画シリーズについて全13本を紹介しました。同シリーズは、第1作のポスターとBEYONDのポスターが似たようなデザインになっていたり、カーンの逆襲で放射線を浴びて殉死するスポックと、イントゥザダークネスでのカークの死因がリンクしたり、順番に見る事で判明するネタバレも楽しめます。DVD、ブルーレイ他、ネット配信でも視聴できますので気になった方は是非ご覧ください!

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