2018年08月13日公開
2018年08月13日更新
猿の惑星創世記ジェネシスのあらすじをネタバレ!結末の感想と考察も
2011年に公開された「猿の惑星創世記ジェネシス」ですが、どのような作品だったのでしょうか? 「猿の惑星」にまつわる2つのシリーズやエピソード、「猿の惑星創世記ジェネシス」が企画されたまでの経緯や歴史などにも触れながら、「猿の惑星創世記ジェネシス」について徹底検証します。「猿の惑星」シリーズとは? あらすじや物語の辿る結末のネタバレ、感想などの紹介も含めながら、「猿の惑星創世記ジェネシス」について考察を交えて見ていきます。
目次
猿の惑星創世記ジェネシスのあらすじをネタバレ! 感想も紹介!
2011年に公開された、「猿の惑星創世記ジェネシス」ですが、どのような映画だったでしょうか? あらすじやネタバレに感想も交えて紹介しながら、「猿の惑星創世記ジェネシス」について、徹底検証していきます。見どころや、猿の惑星シリーズでの「創世記ジェネシス」の立ち位置など、猿の惑星シリーズについても見ながら検証していきます。「猿の惑星創世記ジェネシス」、あらすじ、感想、ネタバレ、徹底検証です。
まずは「猿の惑星創世記ジェネシス」の原点に戻って、「猿の惑星」という作品につてい触れて見ていきましょう。SF作品として名を馳せたこの作品ですが、実は2000年代に公開された「猿の惑星」シリーズ、二つ目のシリーズとして戻ってきたものであるというのをご存知でしたか?この映画のオリジナルはとても古いものになります。
猿の惑星シリーズとは?
「猿の惑星」には二つのシリーズがあると紹介しました。では、元々の「猿の惑星」とはどのようなもので、「猿の惑星」シリーズとはどんなものだったのでしょうか? 「猿の惑星」のあらすじやネタバレに触れながら見ていきましょう。まずは「猿の惑星」とはどんな作品から出来たものだったのでしょうか? 「猿の惑惑星創世記ジェネシス」のネタバレや、結末とはどのように関わってくるでしょうか?
猿の惑星オリジナルシリーズ
「猿の惑星」のオリジナルの歴史は実に古く、なんと猿の惑星という映画が公開されたのは、1968年という時代にまで遡ります。フランスの作家が手掛けた小説を原作とするこの作品は人気を博し、続編の製作が決定されました。「続・猿の惑星」に続いて「新・猿の惑星」、そして、「猿の惑星・征服」、「最後の猿の惑星」とシリーズは続き、1968年生まれのオリジナルシリーズは1973年「最後の猿の惑星」で幕を一度下します。
「猿の惑星」に再び映画化の話が持ち出されたのは、時を経て20年以上後の1999年です。「猿の惑星」の原題そのままに復活したこの映画は、本当のところオリジナル最終回からずっと考案されていたのですが、形にならないままに時を経て、「PLANT OF THE APES」の名前で復活しましたが、本格的な復活とはならずに、「PLANT OF THE APES」は一作で閉じられます。
この作品は映画の中で用いられた特殊効果などについては高く評されたものの、ストーリー自体の評価はあまり高くなく、続編という話には繋がらなかったのが現実です。オリジナルシリーズも実は後期の作品については、辛口の意見が多く、「猿の惑星」はこのまま昔の名作として忘れられてゆく運命だったといえます。ところが、そんな「猿の惑星」に転機が訪れたのはそれほど時を置かずしてのことでした。
猿の惑星のリブートから始まった猿の惑星創世記ジェネシス
リブートとは再起動の意ですが、その名の通り、「猿の惑星」のリブートシリーズ、再起動させた「猿の惑星」シリーズの企画と着手を試みられたのは、2005年の脚本家夫妻の手によるもので、オリジナルから脚色させたあらすじと結末に、新シリーズとしての「猿の惑星」リブートシリーズが考案され、五年の月日を掛けて公開されたのが、2011年に公開された「猿の惑星創世記ジェネシス」からなるリブートシリーズです。
「猿の惑星創世記ジェネシス」は、オリジナルからリブート、再起動させられたものというのが、「猿の惑星」シリーズが2つで考案されることになったあらましのネタバレであり、あらすじや結末にも関わってくるネタバレそのものともなるのが「猿の惑星」の面白いところになります。あらすじと結末をオリジナルから大きく逸したリブート「猿の惑星」ですが、ではジェネシスのあらすじと結末、ネタバレについて触れていきましょう。
猿の惑星創世記ジェネシスのあらすじをネタバレ!
長い道のりを経て人々の前に現れた、「猿の惑星創世記ジェネシス」ですが、では、「猿の惑星創世記ジェネシス」とはどんなストーリーを描いた作品だったでしょうか。「猿の惑星創世記ジェネシス」のあらすじについて触れていきます。物語は製薬会社ジェネシスに勤める神経学者から始まります。製薬会社ジェネシスに勤める神経学者ウィルが、ウィルスを用いて開発した画期的な新薬がキーとなってストーリーは展開します。
猿の惑星創世記ジェネシスのキー
リブートとしてオリジナルストーリーで戻ってきた「猿の惑星創世記ジェネシス」のキーは、製薬会社に勤めるウィルが開発したアルツハイマー治療薬と、薬の実験台として選ばれたチンパンジーブライトアイズです。アルツハイマー治療薬として開発されたウィルの遺伝子治療薬は、チンパンジーに劇的な変化をもたらし、恐ろしく知能を向上させますが、実験台は射殺、効果の確信に更なる開発を試みようとした道は閉ざされます。
進めていた研究の凍結宣言に、開発の場を職場から自宅へと移し、ブライトアイズの子を引き取り、名前を付けて育て始めました。ウィルが驚いたのは実験用チンパンジー、ブライトアイズの子、シーザーの成長過程です。成長するにつれて見せ始める知能の高さ、正に母の遺伝子をそのまま受け継いだかのようなシーザーは、人間と同じく複雑な心の機微を宿し、手話での会話も成立させるようになります。
シーザーの姿にウィルが真っ先に脳裏に浮かべたのは、アルツハイマーに冒された父、チャールズです。黙っていられずに会社には秘密で携わっていた研究薬を父に投与したことで、父はアルツハイマーの症状から回復し、全ては順調に回り逝くはずだと信じていたのです。その頃にはシーザーの治療医として出逢った女性とも交流を深めながら愛を育んでもいたウィルの幸せは長くは続きませんでした。
猿の惑星創世記ジェネシスの中に崩壊してゆくもの
幸せな五年の月日に、父チャールズの身体には研究薬に対する抗体が作り上げられてしまっていました。研究薬に対する抗体の作用で、却って悪化した父の病状は既に止める手立てもなく、事件を引き起こします。アルツハイマーの進行に近隣住民とのトラブルを引き起こし、様子を見ていたシーザーは家族を守ろうと牙を向いたことで、人間に怪我を負わせ、霊長類研究所へと送られます。これらは運命の分岐点であり、崩壊の序章でした。
人の中に育ち、人と同じ心の機微と手話に応じるだけの知性を誇るシーザーを、チンパンジー達の中に放り込む意味を、人間は理解していたでしょうか? ここにまず人のエゴが表れて、シーザーは孤立を深めてゆきます。さらに収容施設を営む、シーザーをこの施設に収容させた張本人たちからの度重なる虐待が、シーザーを襲います。人の心の機微を持つシーザーが人間に失望し、憎悪を抱くのは当然の成り行きだったのでしょう。
収容所のシーザーが人間への憎悪と失念を深めながら、同じように研究所に虐待で育てられた友を得て、立場が変わろうという頃、ウィルにも変化が起きていました。身を賭して一か八かに出たウィルがジェネシス社長に明かしたのは、開発中の新薬を父に無断で投与していたことです。ウィルの捨て身の賭けにより、凍結されていた研究は再開され、さらに進化した治療薬を投与された実験用チンパンジーの知能を見事に向上させます。
そしてジェネシスが辿るもの
これらは全て運命の分岐点であったと言えるでしょう。目覚ましい知能の向上を見せた実験台に、人の欲に溺れたジェネシス社長が、ウィルの進言を無視して繰り返した臨床実験は何をもたらしたか。ジェネシス社長による新薬の大量生産がどんなカウントダウンを刻んでいたかでした。ジェネシス社を退職し、父親を看取り、シーザーを引き取りにウィルが訪れた収容所で全てはもう手遅れだと描かれることになります。
再び描かれた分岐点は、完全に人間への失意と憎悪を膨らませたシーザーによる、ウィルへの拒絶です。シーザーは既にウィルの家庭に愛されて育った『彼』ではなく、繰り返された人間による傲慢という名の暴力と虐待に、反旗を翻して計画を立てる復讐者でした。全てもうシナリオは揃いました。施設から抜け出したシーザーによるジェネシス社の薬の盗み出しと、シーザーの今の仲間たちへの薬の投与を『彼』は図ります。
猿の惑星創世記ジェネシスの結末をネタバレ!
「猿の惑星創世記ジェネシス」の結末とはどう描かれたでしょうか? 収容所の仲間たちへと薬を投与したシーザーは、指揮官として彼等を率いて既に只人に収容される身ではない仲間たちを解放し、施設を抜け出します。次に、ジェネシス社で実験用チンパンジーに置かれていたウィルの新薬の最初の投与者を筆頭として、ひとつまたひとつと人間の支配下に置かれていた仲間たちを解放に走ります。
もはや、れっきとした人間達への反逆者であり、復讐者と化したシーザーは、介抱した仲間たちを自分達のメンバーに迎え入れ、人間の町を侵攻し始めます。ジェネシス社による追手も警官隊による攻撃にも屈することなく、撃退してしまう彼等のリーダーとして立つシーザーの姿がありました。やがて、シーザーはかつてウィルと共に訪れた懐かしい場所へと辿り着きます。そこに立つのはウィルでした。
物語は結末を迎えます。幾重に分かれた分岐点の先で再会した、『元』家族たちが言葉を交わします。うちに帰ろうと説得するウィルに対して、シーザーが選ぶ結末は、ウィルと抱き合いながらも受け入れない道です。シーザーのうちはここだと仲間達を示し、ウィルを拒否した結末に、シーザーは仲間達と森の奥へと姿を消して、物語のラストとしてしめくくられます。これが「猿の惑星創世記ジェネシス」の結末となります。
後日談として描かれるのは、ジェネシスが大量生産した新薬が、猿にとっては画期的な能力と知能の向上を与えるものでありながら、人間にとっては実は死の薬であり、恐怖の殺人ウィルスであったこと。そこから始まる人間による文明社会の崩壊の道筋です。
猿の惑星創世記ジェネシスの感想を紹介!
「猿の惑星創世記ジェネシス」の感想はどうなっているでしょうか? オリジナルシリーズにも根強いファンを残した作品のリブートとあって、オリジナルのファンは公開に備えてシリーズを見直したほどだと言う人もいます。また、批評家にも高く評価された作品とあります。そして、期待を裏切らなかったと、おおむね、オリジナルファンにも高く評価されたのがこの作品と言えます。
感想としてはやはり、この作品が描くのは、人類への警告や、人の愚かさ、醜さによるエゴが招いた世界だと忘れるなといったものだという意見が多いです。人の哀しさや、人の為に作られたはずの薬によって生み出された反逆者達と人の命を奪うことになるウィルスを自らバラまいた皮肉などに触れる人が圧倒的に多いです。哀しくも皮肉な結末を迎えた世界や、シーザーの選ぶ道の悲しみなどにあまりにも悲しいと評する人もいます。
出典: http://gree.jp
シーザーの悲しみ、人の悲しみ、人の驕りなどについて語られる感想が目立ちます。皮肉で描いた世界に人類への警告を突き付けながら、ストーリーとしてはとても哀しみに満ちているといった意見です。人の悲しみ、シーザーの悲しみ、苦渋の決断に別れを選ぶ結末のウィルとシーザー、『元』家族たちの悲しみなど。
猿の惑星創世記ジェネシスのあらすじネタバレまとめ!
「猿の惑星」シリーズそのものの原点と、『猿の惑星」にまつわるエピソードなどを紹介しながら、「猿の惑星」とは? 猿の惑星リブートと題した、「猿の惑星創世記ジェネシス」とはどのようにして作られたのかなどの経緯、「猿の惑星創世記ジェネシス」についてを紹介してきました。あらすじや結末のネタバレ、感想などについても触れながら、「猿の惑星創世記ジェネシス」について見てきましたが、いかがでしたか?
少し昔の映画にはなりますが、この記事に少しでも心が動くものがあれば、「猿の惑星」を観たことがないという方も、ぜひとも目を通されてみてはどうでしょうか? 人の悲しみや驕りを描いた人類への警告と評された批評家からもオリジナルファンからも高評価を得ている作品ですので、一見の価値はあるでしょう。「猿の惑星創世記ジェネシス」が辿る結末と語られる悲しみを、ぜひ自分の目でご覧ください。
「猿の惑星創世記ジェネシス」はリブートとして戻ってきた「猿の惑星」シリーズの第一作です。リブートシリーズとして展開された続編、「猿の惑星新世紀」や「猿の惑星聖戦記」などもまとめて鑑賞してみるのも、これを機会に、原点である「猿の惑星オリジナル」から目を通してみるのも楽しいのではないでしょうか?
「猿の惑星創世記ジェネシス」についてまつわるエピソードにも触れながら、あらすじや結末のネタバレ、感想なども含めて、徹底検証しながら、「猿の惑星創世記ジェネシス」についての紹介でした。