2018年07月30日公開
2018年07月30日更新
マトリックス映画シリーズのあらすじを解説!登場人物・キャストも紹介
革新的な映像技術が世界に衝撃を与えた映画「マトリックスシリーズ」。1999年の「マトリックス」に始まった人類vs機械の戦いは、2003年に「リローデッド」「レボリューションズ」と三部作で完結を迎えました。スタイリッシュで日本アニメからもインスパイアを受けたとされるアクションシーンがド迫力の映画「マトリックスシリーズ」のあらすじを解説します。また登場人物やキャストの解説、キャラクターについてのあらすじも紹介します。
目次
マトリックス映画シリーズのあらすじをネタバレ!登場人物・キャストも紹介!
世界中で空前の大ヒット作となった、映画マトリックスシリーズ。1999年に公開された「マトリックス」は映画界の映像革命と呼ぶにふさわしく、映画を見た人に衝撃を与えた作品でした。1作目の大ヒットを受け、2作目の「マトリックス リローデッド」が日本では2003年6月7日に公開され、3作目の「マトリックス レボリューションズ」も同じ年の2003年11月5日に世界60カ国で同時刻同時上映で公開されました。
「機械vs人間」といったSF映画はこれまでに様々な形で作品が発表されてきましたが、映画「マトリックス」では現実とは何か?真実とはどのようなものか?など精神世界を問われる作品になっています。また、VFX(視覚効果)を駆使したアクションシーンはスタイリッシュで、今までに見た事がないような戦闘シーンを作り出しています。
現代社会でも身近なものになっている仮想現実(バーチャルリアリティー)や人工知能(AI)がどんどん発達する事によって、いずれ本当に起こりうるかも知れないマトリックスの世界観。人類を滅ぼすのは「人類」なのでは?というテーマを見事に表現している映画マトリックスシリーズ3作品のあらすじをネタバレやキャストの紹介も含めつつ解説していきます。
映画マトリックスのあらすじをネタバレ解説!
爆発的ヒットとなった映画マトリックスのあらすじをネタバレ解説します。マトリックスとは何なのか?主人公が真実を知った先に待っているものは?など、マトリックスシリーズを楽しむ為に必要な全てが1作目のマトリックスには詰まっています。
何かを探す謎の女と女を追う謎の男
ブラックレザーのキャットスーツに身を包む謎の女。誰かと電話でやりとりをしていますが、盗聴されている事に気づきます。その女を捕まえる為にやってきたのは多数の警察官とサングラスをかけた謎の男達。女は4人の警察官に囲まれますが、女の強さはケタ外れで一瞬で警察官達を返り討ちにします。
女はモーフィアスという男との電話のやりとりで公衆電話の場所を確認しそこを目指します。サングラスの謎の男はエージェントと呼ばれケタ外れに強い女でさえも追われている事に危機感をあらわにしています。エージェントに追われビルからビルへと逃げる女。かなり離れたビルでも驚異のジャンプ力で飛び移る女とエージェントは一体何者なのか?
発見した公衆電話では電話が鳴っていますが、近くにはエージェントの乗り込んだトラックが待ち構え女を狙っています。公衆電話に一瞬早く到着した女はトラックに公衆電話ごと押しつぶされますが、グチャグチャになった公衆電話には女の姿はありませんでした。
アンダーソンには裏の顔もあった
世界でもトップクラスの大手ソフトウェア会社に勤める主人公の「トーマス・A・アンダーソン」。彼はプログラマーとして働く表の顔とは別に、数々のコンピューター犯罪に手を染めるクラッカーとして活動する「ネオ」という裏の顔がありました。また彼は毎晩コンピューターに向かいそれが何の意味を持つかもわからないまま「モーフィアス」という人物を探し、“マトリックスとは何か?”を調べていました。
ある日、彼のパソコンに謎のメッセージが表示されました。「起きろネオ」「マトリックスが見ている」「白いウサギを追え」など、彼の状況が見えているかのような不可解な文字が並びます。「ノック、ノック、ネオ」と表示されると同時に彼の部屋には訪問者が訪れました。怪しげな連中との取引の途中、“息抜き”に誘われ断りますが、女の肩に白いウサギのタトゥーを見つけた為、メッセージの指示通りついて行きました。
大音量のクラブでネオに近づいてきた女性は、映画の冒頭でエージェントに追われていた謎の女でした。名前は「トリニティ」といいネオの事を探していたようで、パソコンの謎のメッセージも彼女からのものでした。裏の顔ネオのこともよく知っているトリニティはネオが狙われている事を告げに来たのでした。
モーフィアスとの出会いとネオの決断
トリニティや彼女の仲間達に連れられて向かったマンションの一室でネオはモーフィアスと出会います。モーフィアスはネオに対して普段から言いようのない疑問や不安を持っていたのでは?と問いかけます。ネオもマトリックスについて質問しますが、モーフィアスはマトリックスは誰にも説明が出来ず自分で確かめるしかないと言い、赤と青の薬を取り出しました。
モーフィアスは青い薬を飲めばこれまでの記憶は消去され元の暮らしに戻る事が出来ると言い、赤い薬を飲めば真実の世界を見る事が出来ると言います。ネオは迷いながらも赤い薬を選択し、人間が機械に支配された現実世界を知るのでした。現実世界では人間は機械によって管理され、機械の為の動力源として培養されているという驚愕の世界でした。
コンピューターに戦いを挑む!
モーフィアス等はマトリックス内の秩序を保つエージェント達に見つからないように工作船「ネブカドネザル号」で生活し、人類をコンピューターから解放する為に必要な「救世主」を探していました。モーフィアスはネオの事を「救世主」だと信じており、カンフーや柔術などの戦闘プログラムを叩き込みます。そして、マトリックスの世界で“預言者”と呼ばれるオラクルという女性にネオを会わせる決断をします。
エージェント曰く人類はマトリックス世界における“ウイルス”だと言います。住み着いた地域の資源を使い尽くし、自分たちの生き残りの為には他の地域へ拡大する術しかない人類は、地球を蝕んできた“癌”だと言い切りました。コンピューターにとって都合良く作り替えられた世界から人類を解放する事は出来るのでしょうか?
仲間の裏切りとモーフィアスの奪還
預言者にネオを見てもらいマトリックスの世界から出ようとする直前、ネオ達は仲間の裏切りによってエージェントに襲撃されてしまいます。ネオを救世主だと信じ込んでいるモーフィアスはネオをかばい、エージェント達に捕まってしまいました。何とか現実世界に戻る事が出来たネオとトリニティですが、マトリックスの世界ではモーフィアスが捕まったままなので、助け出す為にまたマトリックスへ戻る事にしました。
覚醒しつつあるネオとトリニティのタッグは強力で、モーフィアスを奪還しに入ったビルにいる警察官や部隊を次々と倒していきます。エージェントとの戦いでネオは、ピストルの弾を避けるなど明らかに以前とはレベルの違う戦い方をしています。ヘリコプターを奪い、見事モーフィアスの奪還に成功。モーフィアスとトリニティは公衆電話から脱出しましたが、自分を信じ始めているネオは逃げずにエージェントと対決します。
ネオはエージェントを倒すのにあと一歩の所まで迫りますが、死ぬ直前に他人と入れ替わる事が出来るエージェントは、ほぼ無敵で中々倒せないでいました。ネオは一旦マトリックスからの脱出を試みますが、もう少しの所でエージェントの銃弾によって殺されてしまいました。
ネオの覚醒
ネオがエージェントに倒され「救世主」はネオでは無かったのか?と誰もが落胆し工作船「ネブカドネザル号」内では絶望感が漂っていました。しかし、トリニティは預言者に「あなたは救世主を愛することになる。」と告げられていたので、自分が愛するネオこそが救世主だと信じ工作船で眠るネオにそっとキスをするのでした。
トリニティのキスによって工作船で眠っていたネオに反応があり、マトリックスの世界でもネオが生き返りました。何かを悟った様子のネオに向かってエージェントは一斉に射撃しますが、すでに覚醒状態のネオにとって銃などは全く無力で弾丸はすべてネオの前で止まって落ちました。ネオの目に映る全てのものはコードに見え、今までの常識や固定観念から解放されたネオにエージェントはなす術も無く敗れるのでした。
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生き残った人間はゲリラ戦で抵抗していた
救世主として覚醒したネオはエージェント達との死闘の後もマトリックス世界から人類を解放するべく奮闘していました。いよいよマトリックスの中枢へと侵入していくネオの戦いが激しさを増す中、ザイオンへは25万ものロボットの大軍が総攻撃を仕掛けてくるのでした。人類の生き残りを賭けたネオ達ザイオン軍の戦いを描いた「マトリックス・リローデッド」のあらすじを解説します。
ザイオンに危機が迫る
最後の人類が暮らす街「ザイオン」には今まさに最大の危機が訪れようとしていました。25万人の人間に対して25万体のセンチネルというロボットを擁し総攻撃を仕掛けてくるというのです。ザイオンは地球の地下奥深くにありますが、センチネルは時速100kmのスピードで穴を掘り72時間後にはザイオンに到達します。ザイオン軍の船長達の緊急会合の後1隻だけ船を残し、全ての船がザイオンへ帰還する事になりました。
ザイオンへ到着し船の充電とつかの間の休息を取っていると、預言者から連絡が来た事を仲間が伝えに来ました。マトリックス内へ再び侵入し預言者に助言を聞く為、ネブカドネザル号はザイオンを離れます。マトリックス内ではセラフという男に導かれ、預言者オラクルと再会を果たします。そこでネオはコンピューターの中枢に入る必要がある事と「キー・メーカー」を探しだし協力してもらう事が重要であると助言されました。
新たな能力を手にしたスミスが復活
「そろそろ時間です」と言いセラムがオラクルを連れて公園を出た直後、倒したはずのスミスがネオの前に現れました。スミスはネオに体の内側から破壊された事によって、ネオの能力の一部が上書きされ自分のコピーを作り出す能力を得ていました。またコピーは無限に増殖させる事が可能で、さすがのネオも際限なく増え続けるスミスに手を焼き一旦離れる事にします。
キー・メーカーを奪還せよ!
キー・メーカーと呼ばれる初老の男性も預言者と同様に人間ではなくプログラムです。暗号解読プログラムなので、マトリックス内のあらゆる鍵を作り出す事ができる重要人物です。メロビンジアンというエグザイルに監禁されていた所、ネオ達によって救出されました。コンピューターの中枢(ソース)に入る方法をネオ達に教え、ソースの中核(メインフレーム)の扉を開けてくれました。
ついにアーキテクト(設計者)と接触するネオ
出典: http://valet.ru
とうとうマトリックスの世界を作り出した「アーキテクト」というプログラムまでたどり着いたネオ。しかし、ここまでのネオの道のりもプログラムによって導かれたものであるとアーキテクトは言い放ちます。そしてネオに「ザイオン(人類)を救う」か「トリニティ(恋人)を救う」かの選択を迫りました。究極の選択の中ネオの判断はいかに?人類の存亡はネオの選択に委ねられているのでした。
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意識不明のネオ
昏睡状態のネオはマトリックスとソースの境界線「モービル・アヴェニュー」という場所にいました。そこは、「トレインマン」というメロビンジアンの手下が支配する駅のような場所で自分から出る事は出来ません。ネオがモービル・ヴェニューに捕らわれている事をセラフから聞いたモーフィアスとトリニティはメロビンジアンと交渉する為に彼がいるクラブへと向かいました。
ネオ救出に動き出す
メロビンジアンの手下と激しい撃ち合いの末、ネオの解放をメロビンジアンに承諾させる事に成功。現実世界に戻る前にネオは預言者に会いに行きますが、預言者の容姿が以前とは違っていたので戸惑います。容姿が変わっていたのは預言者が消去されそうになり、プログラムが書き換えられた為だと言います。預言者との話を終えネオ達が去った後、預言者はスミスに囲まれ体を乗っ取られてしまいました。
2つの目的地と2つの船
25万体のセンチネルがザイオンへ到達しそうな頃、燃料切れのロゴス号を発見しナイオビ船長等と合流します。ネオは「マシン・シティ」という機械が人間を大量に栽培している場所(ネオ達が現実世界で初めて目覚めた場所)に行く必要があり、船を貸して欲しいと訴えます。預言者から「救世主を助けるように」と告げられていたナイオビは再起動したロゴス号を提供し、ネオとトリニティがマシン・シティへ向かいました。
ネブカドネザル号・ロゴス号・ハンマー号の船員達はザイオンを救うべくハンマー号で急ぎます。センチネルを避け1秒でも早く到着したいハンマー号は航行の非常に難しい補助パイプラインを通ることを決断。ナイオビの見事な操縦で補助パイプラインを抜けていきます。その頃ザイオンには膨大な数のセンチネルが総攻撃を仕掛けてきており、ザイオンは壊滅的な被害を受けていました。
ザイオンもミフネ隊長のロボット部隊によって応戦しますが圧倒的な数のセンチネルに為す術がありません。最後の望みはハンマー号にある電子パルスでセンチネルを一掃する事のみという状況の中、何とかギリギリでハンマー号がザイオンへ到着しました。電子パルスは諸刃の剣でザイオンの防御ユニットもダウンしますが、選択の余地はなく電子パルスを使用しセンチネルを一旦は止める事に成功しました。
ネオvsスミスの運命を賭けた最終決戦
電子パルスによってセンチネルを一掃する事に成功しましたが、防御ユニットもダウンしている為、次のセンチネルの大群が来てしまうと抵抗する手段はなく、後はマシン・シティへ向かった“救世主”ネオに奇跡を起こしてもらう他ありませんでした。無事にマシン・シティへ到着したネオとトリニティは中心部へ向かいますがセンチネルの激しい攻撃を避けるように上空へと一旦逃げます。
空を覆う真っ黒な雲を突き抜けると、そこには綺麗な青空が広がっており激しい戦いの中トリニティは一瞬だけ本来の地球の美しさを思い出していました。そして、不時着するように街の中心部へとたどり着いたロゴス号ですが、不時着の際の衝撃でトリニティに何本もの鉄筋が突き刺さりトリニティは帰らぬ人となりました。
トリニティを失ったネオですが、自らの使命を全うする為にマシン・シティの支配者「デウス・エクス・マキナ」との交渉に向かいます。今や制御不能となりお互いの脅威となっているスミスを倒す事を条件にザイオンへの攻撃をやめるようデウス・エクス・マキナに要求するネオ。要求を受け入れたデウス・エクス・マキナはネオをマトリックスに繋ぎスミスとの最後の対決が始まりました。
マトリックス内すべての人間を自分のコピーと化したスミス。ネオとの実力差も互角以上のものになっていました。嵐の中激しくぶつかり合う二人にもとうとう決着が付き、“救世主”として戦っていたネオが負けてしまいました。しかし、勝利を確信したスミスから出た言葉は、かつて預言者オラクルから聞いた事がある言葉でした。ネオが戦っていたスミスはオラクルの体を乗っ取ったスミスだったのです。
それぞれの戦いがついに決着!
スミスが無意識で話した言葉を聞き、オラクルの存在を確信したネオ。スミスは戸惑いながらもネオを自分のコピーとして上書きしました。すると現実世界でデウス・エクス・マキナに繋がれているネオに光が注がれ、マトリックス内でスミスに乗っ取られたネオの体が光によって内側から破壊されました。目の前で何が起きているか理解できないスミスや全世界のスミスも同様の内側からの光によって一斉に破壊されたのでした。
ネオがスミスを約束通り倒したので、ザイオンのセンチネル達も引き上げて行きます。モーフィアスはその信じられない光景を見ながら戦争の終わりを感じており、遠くの地で約束を果たしてくれたネオに感謝をしている表情をしていました。そして、戦いを終えたネオは機械によってどこかへ連れて行かれ、その後ネオがどうなったのか描かれていませんが、間違いなく世界には良い変化が起きていました。
映画マトリックスシリーズのメインの登場人物・キャスト一覧!
ネオ(キアヌ・リーブス)
表と裏の顔を持つ主人公ネオ。日常生活では大手ソフトウェア会社のプログラマー「トーマス・A・アンダーソン」として暮らしていましたが、日頃から現実社会に違和感や疑問を抱く日々を送っています。また、毎晩のようにパソコンに向かいモーフィアスのことやマトリックスについて調べており、それがきっかけとなってエージェントに目を付けられるようになります。
トーマス・A・アンダーソンの裏の顔は、あらゆるコンピューター犯罪に手を染めるクラッカー。クラッカーとして活動する際は自らを「ネオ」と名乗り、$2,000の裏取引(映画「マトリックス」公開の1999年では1ドルが約110円前後なので、日本円にすると22万円程度)をしているシーンがありました。
現実世界では機械との戦いを終わらせる「救世主」として期待されており、モーフィアスが「生涯をかけて探していた」と言うほどの最重要人物です。ネオの語源はギリシャ語のneosから。「近代の」や「新しい」を意味し、“新世代の救世主”という含みを持たせています。
ネオを演じたキアヌ・リーブスはカナダのトロント育ち。ハワイや中国の血がミックスされたエキゾチックなルックスが人気のハリウッド俳優です。「マトリックス」では、4ヶ月間にも及ぶトレーニングの成果とも言えるアクションシーンを見事に演じ、「まるでバレエのように美しい」と称される姿勢の良いバイオレンスシーンを披露してくれました。キアヌ本人も脚本を見た際に、「これは凄い作品になる!」と感じたそうです。
モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)
出典: https://eiga.com
工作船「ネブカデネザル号」の船長であり、預言者オラクルから“救世主を見つけるもの”と告げられています。伝説的なハッカーとしての過去を持ち、マトリックスの世界ではテロリストとされています。ネオの事を救世主だと信じ仮想現実の中でようやく見つけ出す事に成功。ネオを守る為なら自分の命を捨てる覚悟も出来ています。
鼻眼鏡が特徴的なモーフィアスを演じたローレンス・フィッシュバーンはアメリカ・ニューヨーク育ち。圧倒的な存在感はモーフィアスというリーダー役にピッタリです。時折見える前歯の“スキマ”が可愛らしい特徴でもあります。子供の頃から演技を始めており、映画「TINA ティナ」ではアカデミー賞主演男優賞にもノミネートされた実績を持ちます。
トリニティ(キャリー=アン・モス)
ネブカドネザル号の副船長。マトリックス世界のネオと接触し、モーフィアスとコンタクトする為の橋渡し役をします。過去には国税局のコンピューターに侵入した事もある凄腕のハッカーで、ネオも「トリニティ」という名前には聞き覚えがありました。預言者からは「救世主を愛することになる」と告げられており、ネオが絶命した時は自身の愛の力によって蘇生させました。
とても頼もしい女性であるトリニティを演じたのは、カナダのバンクーバー育ちでモデル出身の「キャリー=アン・モス」です。監督であるウォシャウスキー兄弟(現在は姉妹)はオーディションに現れた彼女を見て、すぐにトリニティ役は決まったと感じたようです。健康的なプロポーションの彼女が演じるアクションシーンは優雅で、全てのスタントを自らがこなしました。
映画マトリックスシリーズの船の乗組員の登場人物・キャスト一覧!
サイファー(ジョー・パントリアーノ)
現実世界を知った事を後悔しており、マトリックスで何も知らずに生活していた頃に戻りたいと思っているネブカドネザル号の乗組員。エージェントにモーフィアスを引き渡す事を条件にマトリックスへ戻して貰おうと仲間を裏切ります。キャストのジョーはアメリカの俳優で数々の作品で名脇役として活躍中です。
タンク(マーカス・チョン)
人類最後の村「ザイオン」で生まれたので、体にプラグが付いておらずネブカドネザル号ではオペレーターとして働いています。キャストのチョンは「マトリックス・リローデッド」には出演しておらず、ギャラの面で折り合いがつかなかったとの噂があります。
ドーザー(レイ・パーカー)
タンクの兄。ドーザーもザイオン生まれで、主にネブカドネザル号の操縦を担当しています。ネオに初めて出されたドロドロの朝食について栄養面を説明するなど、生真面目な一面があります。
スウィッチ(ベリンダ・マクローリー)
ブロンドヘアが特徴でマトリックス内に侵入した時は一人だけ白いスーツを着ています。男勝りのクールな部分とエイポックに好意を抱く女性的な部分の両方を持ち合わせています。名前の由来も「男と女どちらにもスイッチできる」という所から付いたようです。
エイポック(ジュリアン・アラハンダ)
比較的寡黙な男で、乗組員のマウスが食事中ペラペラ喋っている事に対してイラッとしていました。しかし、ネオの初めての戦闘前には銃を渡すなど優しい所もあります。
マウス(マット・ドーラン)
まだ若くおしゃべりな青年。教育プログラム内に現れてネオの目を惹いた“赤いドレスの女”はマウスが作ったプログラムで、ネオに自慢していました。
リンク(ハロルド・ペリノー・ジュニア)
ネブカドネザル号の新オペレーターで彼の妻「ジー」はドーザーやタンクと兄妹関係です。前オペレーターのタンクの遺言に従い自らオペレーターに志願しました。「マトリックス・リローデッド」から登場しモーフィアス達の援護で活躍します。キャストのハロルドは人気テレビシリーズ「LOST」にも出演しています。
ナイオビ(ジェイダ・ピンケット=スミス)
モーフィアス達と共に戦うロゴス号の勇敢な女性船長。モーフィアスの元彼女でしたが、リローデッドではロック司令官と付き合っています。そのためモーフィアスとロック司令官はバチバチ意見の対立をやり合っています。キャストのジェイダ・ピンケット=スミスの旦那様は「メン・イン・ブラック」で主演を務めたウィル・スミスです。
ベイン(イアン・ブリス)
カデューシャス号の一等航海士。「リローデッド」では預言者オラクルの伝言を受け取る為にマトリックス世界に残っていましたが、エージェントスミスに見つかり体を乗っ取られてしまいます。乗っ取られた状態で電話の受話器から現実世界へ転送された為に、スミスは現実世界でも肉体を手に入れてしまいます。外見はベインのままなので、誰もスミスだと気付かずにいる危険人物となっています。
映画マトリックスシリーズのエージェントの登場人物・キャスト一覧!
エージェント・スミス(ヒューゴ・ウィーヴィング)
エージェントとは仮想現実であるマトリックスの世界を監視するセキュリティソフトのようなもの。身体能力は通常の人間では到底太刀打ち出来ず、パンチ力はコンクリートをも砕きます。弾丸も全て避けますが、超至近距離からの奇襲やガトリング銃の乱射などは避けることが出来ませんでした。しかし、エージェントはマトリックス内の誰にでも乗り移ることが出来るので、すぐに復活します。
エージェントの中でもスミスは特殊で、マトリックス内のプログラムであるにも関わらずマトリックスの環境を異常に嫌っています。早急にザイオンを壊滅し自らの役割を終えてマトリックスから出て行きたいと考えています。ストーリーが進むにつれてスミスの能力はコンピューターに干渉されなくなり、異常なまでの増殖によってネオを苦しめる事になります。
キャストのヒューゴ・ウィーヴィングはオーストラリアを代表する名優です。マトリックス三部作の他「ロード・オブ・ザ・リング」や「トランスフォーマー」「キャプテンアメリカ」のレッドスカル役など大作に出演する反面、オーストラリアの低予算映画も大切だと考えており、その活躍や出演作品は多岐に渡ります。
エージェント・ジョーンズ(ロバート・テイラー)
エージェントは基本3人1組で行動しますが、「マトリックス」でスミスと共に行動していた内の一人です。屋上でトリニティに超至近距離から撃たれたエージェントでもあり、ネオが弾丸をエビ反りでかわした有名なシーンで銃を撃ったのもジョーンズです。キャストはロバート・テイラーというオーストラリア人の俳優です。
エージェント・ブラウン(ポール・ゴダード)
「マトリックス」の3人組の1人。モーフィアスを捕らえザイオンへのアクセスコードを聞き出す為に注射を打っていたエージェントです。キャストのポール・ゴダードは映画「ベイブ」にも出演しています。
エージェント・ジョンソン(ダニエル・バーンハード)
「マトリックス・リローデッド」のみに出演する3人組エージェントのリーダー。スミス達よりもアップグレードしたエージェントで高速道路のトラックの上でモーフィアスと戦っていたのがジョンソンです。キャストのダニエル・バーンハードは2015年の映画「ジョン・ウィック」にてキアヌと再共演しています。
エージェント・トンプソン(マット・マッコーム)/ジャクソン(デヴィッド・A・キルド)
「マトリックス・リローデッド」のみに登場。発電所のビルの窓からトリニティと落下しながら撃ち合っていたのがトンプソンです。ネオとスミスが公園で戦っているときに乗っ取られたのもトンプソンでした。ジャクソンはそんなトンプソンの援護射撃や指示などをしているエージェントです。
映画マトリックスシリーズのエグザイルの登場人物・キャスト一覧!
メロビンジアン(ランバート・ウィルソン)
エグザイルとはマトリックス内で不要となり削除の対象となっているにも関わらず、命令に従わずマトリックスにとどまる不正プログラムのこと。削除の対象ということはエージェントからも狙われている存在なので、その点ではザイオンの人間と共通する面もあります。
メロビンジアンとはマトリックス最古のプログラムで「因果応報」を司っていました。キー・メーカーを監禁していましたが、女好きで浮気性の性格があだとなり妻のパーセフォニーに裏切られキー・メーカーをネオ達に奪われてしまいます。この結果もまた「因果応報」と呼べるでしょう。
キャストのランバート・ウィルソンはフランスの俳優で、歌手としてもアルバムを2枚出しています。メロビンジアンは全世界の言語を操れますが、「フランス語」が一番好きな言語だと言っていました。
パーセフォニー(モニカ・ベルッチ)
美しい美貌を持つメロビンジアンの妻。夫の浮気性に嫉妬しキー・メーカーの引き渡しに協力します。キャストのモニカ・ベルッチは“イタリアの宝石”と呼ばれるイタリア出身のファッションモデル。イタリアのみならずパリやニューヨークなどでも活躍しています。
ツインズ(ニール&エイドリアン・レイメント)
見た目のインパクトが強烈なツインズは旧式のエージェントでメロビンジアンを守っている双子です。体を幽体化できる特徴があり透明になって物をすり抜ける事が出来ます。指輪の付ける位置の違いにより見分ける事が出来ます。キャストのニール兄弟も一卵性双生児でありイギリスのTV番組のパーソナリティとして有名です。
オラクル(グロリア・フォスター/メアリー・アリス)
モーフィアス達からは「預言者」と呼ばれる女性。人間ではなく「選択」を司るプログラムです。人間を導く為に必要な言葉を助言し、特にモーフィアスは彼女の言葉を盲目に信じています。キャストは「マトリックス」「マトリックス・リローデッド」ではグロリアが演じ、「マトリックス・レボリューションズ」ではメアリーが演じています。(変更の理由はグロリアが病気でお亡くなりになられた為です。)
セラフ(コリン・チョウ)
リローデッドから登場したオラクルを守るプログラム。戦闘能力が高くネオとも互角の手合わせをしました。メロビンジアンの配下だった過去を持ち、“翼のない天使”と呼ばれていました。キャストのコリン・チョウは台湾生まれの俳優で武術家でもあります。ナインティナインの岡村隆史主演「無問題2」にも出演しています。
キー・メーカー(ランドール・ダク・キム)
物語の鍵を握る人物でもあり、実際にマトリックス内のあらゆる鍵を作り出す事が出来る鍵職人でもあります。人間ではなく「暗号解読プログラム」でメロビンジアンに監禁されていました。見かけによらず結構動けるので、モーフィアス達との逃走も上手く行きました。キャストのランドールは映画「カンフーパンダ」でウーグウェイ導師という亀の導師の声優もしています。
映画マトリックスシリーズのザイオンの住人の登場人物・キャスト一覧!
ロック司令官(ハリー・J・レニックス)
ザイオンの部隊を取り仕切る司令官。現実主義者のため、モーフィアスが言う「救世主」や「預言者」などは信用しておらず、そりが合わない。しかし、ザイオンや民衆を守る事を第一に考えている所は共通しています。恋人のナイオビはモーフィアスの元彼女ということもあり、男のプライドがぶつかり合います。
ハーマン評議員(アンソニー・ザーブ)
ザイオンの評議員の中でも指導者的立場で、ネオやモーフィアスとも意見交換を積極的に行います。キャストのアンソニー・ザーブはドラマ「スパイ大作戦」や映画「007消されたライセンス」など数々の作品に出演するベテラン俳優です。
ミフネ(ナサニエル・リーズ)
「レボリューションズ」ではロボット部隊を率いるリーダーとして、ザイオンにやってきた無数のセンチネルに応戦していました。名前からお察しの通り三船敏郎がモデルのようです。
キッド(クレイトン・ワトソン)
仮想現実から助け出してもらった事でネオを崇拝している16歳の青年。「レボリューションズ」では、センチネルに応戦する志願兵として名乗り出ます。年齢が18歳以上という規定に達していませんでしたが、ミフネ隊長に熱意が伝わり弾を補給する係として活躍します。また、ハンマー号がザイオンへ帰る為のゲートを開けるという大役もギリギリで勤め上げた勇敢な青年でもありました。
ジー(ノーナ・ゲイ)
リンクの妻。仲間と共に歩兵部隊としてセンチネルに応戦します。キッドがハンマー号が入る為のゲートを開こうとするのをレーザー銃で援護しました。
映画マトリックスシリーズのあらすじネタバレ解説まとめ!
このマトリックスシリーズが20年近く前に発表された映画だという事実にただただ驚きます。映像革命と言われている斬新でスタイリッシュなアクションシーンはもちろんの事、発達しすぎた人工知能(AI)や便利を追い求めすぎて起こる機械とのトラブルを哲学的な要素も交えながら上手くエンターテインメントとして成立させている所がマトリックスシリーズが他の映画と一線を画している部分ではないでしょうか。
ネオの安否やその後の様子は視聴者の想像に託されてマトリックスシリーズは完結します。機械によるザイオンへの攻撃は行われなくなり、最後の人類達は繁栄していく事でしょう。アーキテクトもマトリックスから解放されたいと願う人間はプラグを抜いて現実世界へ戻す事を約束していました。しかし、人間は過ちを繰り返す生物です。平和な世界が永遠に続くか否かは自分たち次第なのでしょう。