パイレーツオブカリビアンのエリザベス・スワンとは？画像や演じている女優を紹介

2018年7月1日に「パイレーツオブカリビアン」シリーズの最新作「パイレーツオブカリビアン/最後の海賊」が上映されます。パイレーツオブカリビアンといえばジョニー・デップ演じる孤高の海賊、ジャック・スパロウが有名ですが、実は主演はオーランド・ブルーム演じるウィル・ターナーとキーラ・ナイトレイ演じるエリザベス・スワンです。今回はパイレーツオブカリビアンの女海賊エリザベス・スワンの正体について調査をします。

そもそも、パイレーツオブカリビアンとはカリブの海賊を指します。ディズニーランドに設置してあるアトラクションの一つ、カリブの海賊を映画化したのが、パイレーツオブカリビアンなのですが、実は歴史上実在のカリブの海賊をモチーフになっています。そこで少し実在のカリブの海賊について、考えていきます。

そもそもカリブの海賊とは16世紀から発生しています。そもそも海賊とは海戦によって生まれた元水夫を指します。西ヨーロッパと北アメリカの商船を海賊が襲い始めたことから始まったそうです。そもそも植民地を支配する権力者によって土地を追われたアウトサイダーたちが、海の上で他の船舶を襲いながら、新しい生き方を模索していくうちに生まれた存在だそうです。

海賊による略奪行為はフランス王フランソワ1世時代には植民地権力者によって「合法」扱いされてきました。それは当時大西洋やインド洋での領海政策を確立した他ライバル国の海上貿易を弱めることを期待してことからだそうです。そのため合法的な海賊行為は私掠とよばれました。この私掠政策は後にイングランドやオランダも習い、18世紀に生まれたバーソロミュー・ロバーツが海賊行為に対する動機とも繋がります。

そもそもカリブ海が貿易と植民地化の中心になったのは1492年にクリストファー・コロンブスが新世界を発見してからによります。国同士の侵略行為を行われてきたので、大きな意味では国自体も他の国を海賊行為を行っていたと考えられます。西洋にはプロテスタントやカトリックという宗教によって国が支配されていた為、大きな国同士でカリブ海を中心に海賊行為や私掠行為を行ってきました。

カリブの海賊にはバーソロミュー・ロバーツという大航海時代最後にして最大の海賊がいました。前半生は知られていませんが、イギリス奴隷船「プリンス」号でハウエル・デイヴィスに捕獲された時、バーソロミューは手下に加わったそうです。理由は好奇心とも奴隷船船長との確執とも言われていますが、このことでバーソロミュー・ロバーツの海賊人生が始まります。

バーソロミュー・ロバーツの細かい活動までは伝わっていませんが、大砲42門搭載のフランス軍艦1隻を含む16隻を4日間で捕獲した、とか1隻のスループ船(小型快速帆船)で20隻以上を捕獲した、といった伝説としか言いようがない話が残っています。さらにバーソロミュー・ロバーツは「The House of Lords(イギリス上院)」を名乗っていました。

貴族のように、優れた存在であり大小20隻にも及ぶ大海賊船団を率いて、大西洋横断航路を一時的に麻痺させるなど強い影響力を持っていました。そうして各国の航路警備を厳しくしながらも海賊が段々と姿を消していく中、約3年間の間、大暴れして、海運各国を悩ませていました。しかしそんなバーソロミュー・ロバーツにも最後の時がやってきます。

1722年2月10日にチャロナー・オウグル艦長がバーソロミュー・ロバーツの船「ロイヤル・フォーチュン」を発見しました。フランス国旗を掲げ、商戦を装いつつ近づきますが、バーソロミュー・ロバーツの手下に見抜かれてしまいます。やむなく砲撃戦を開始したバーソロミュー・ロバーツでしたが、その砲撃が彼の喉を貫通して、即死してしまいました。

バーソロミュー・ロバーツは、彼の遺言通り、手下たちによって遺体に重しをつけて海に投げ込みました。バーソロミュー・ロバーツは所謂ハンサムでおしゃれな男でした。さらに手下に厳格な掟を科していました。荒くれものばかりの海賊をまとめる船長の考えた掟とは思えない程厳しいものでした。完全にアウトサイダーしかいない海賊団の中で、これだけ掟を徹底させたことからも彼の指導力やカリスマ性はうかがい知れます。

カリブの海賊の衰退は、ヨーロッパにおける傭兵利用の衰退と常備軍の隆盛の時期と重なりました。国の武力が強まったため、海賊のような無法者が働く場所が無くなってきたのです。対海賊政策として、海軍が長期の実経験を積むため、広範囲で活動したため、海賊は活動できなくりました。さらに戦後、戦争が無くなり水兵が失業をしたため、水兵たちは海賊になりはじめました。

海賊が復活してもイギリス人海軍とスペインの沿岸警備隊が拡大してきて、海賊という脅威にも対応できるようになり、さらに海賊の最後の逃避港、ナッソーが失われた時、ついにカリブの海賊の時代は終わりを告げました。実は、パイレーツオブカリビアンの時代設定はこの終わりの時代だったのです。

パイレーツオブカリビアンにおけるエリザベス・スワンとは一体どういった存在なのでしょうか。エリザベス・スワンはパイレーツオブカリビアンの第1作である呪われた海賊たちから第3作のワールド・エンドまでのメインヒロインをでもあります。ここではエリザベス・スワンがパイレーツオブカリビアンでどの様な役割を果たしてきたのか、考えていきます。

エリザベス・スワンはイギリス帝国のポート・ロイヤル総督であるウェザビー・スワンになります。ウェザビー・スワンはお転婆で男勝りなエリザベス・スワンには頭が上がりません。しかも部下であるジェームズ・ノリントンよりも上席ですが、行政職である総督であるため軍人である提督には命令権がなく、彼の仕事に関与が出来ないなど、小心者です。

ウェザビー・スワンはデッドマンズ・チェストでは娘を脱走させようとしてベケット卿に捕縛されてしまい、ベケット卿にその座を奪われてしまいます。されに第3作、ワールド・エンドではデイヴィ・ジョーンズの心臓の秘密に感づいてしまったため、ベケット卿に殺されてしまい、愛する娘と哀しい別れをすることになってしまいました。

エリザベス・スワンは父であるウェザビー・スワンの仕事の関係でジェームズ・ノリントン提督との結婚を迫られていました。しかし「靴紐のビル」こと海賊のビル・ターナーの一人息子、ウィル・ターナーと恋に落ちて、婚約をすることになります。このようにエリザベス・スワンは周囲の目を気にしない自分の意思を持った元気で自立心の強い女性なのです。

そんな中でもカスピ海の王とよばれるヘクター・バルボッサに攫われてしまったリ、デッドマンズ・チェストにおいてはジャック・スパロウを助けたことで罪に問われて監禁されてしまいました。さらにデッドマンズ・チェストの後半ではクラーケンと戦うことになり、ジャック・スパロウを囮に知るため手錠を掛けています。このせいでジャック・スパロウはクラーケンに飲み込まれてしまいました。

第3作のワールド・エンドではデイヴィ・ジョーンズとの闘いの途中にバルボッサの読み上げで、ウィル・ターナーと結婚をしています。しかしウィル・ターナーはデイヴィ・ジョーンズに刺されて殺されてしまいます。そうして10年後に生まれた子供と共に、ウィル・ターナーと再会を果たすのでした。

エリザベス・スワンの性格はお淑やかな女性でしたがシリーズを重ねるうちにだんだんとたくましく勇敢な海賊へと変貌していきます。海賊になった後も父や婚約者のウィル・ターナーへの愛情は変わりませんでした。またお酒が大嫌いで理由は、お酒は最高の男性を最低のクズにする悪い飲み物だから、と言い放っています。

ジャック・スパロウに対しても、初めは自分を人質にして、海軍から逃げていったことから反感を抱いていたが、一方では自分の命を助けてくれたことから感謝の気持ちを持っていて、ジャック・スパロウが捕まるのを阻止しようと試みもします。そうしてジャック・スパロウによって海賊王として祭り上げられリーダーになった後も天性の才能を披露し続ける強い女性として活躍をしています。

パイレーツオブカリビアンでエリザベス・スワンを演じたのはイギリスの女優、キーラ・ナイトレイです。この章ではキーラ・ナイトレイについて調べたことや、実際にどのような女性で、どのような経歴を持ち、どのような女優なのかを伝えていきます。

エリザベス・スワン役の女優はキーラ・ナイトレイです。キーラ・ナイトレイの本名はキーラ・クリスティーナ・ナイトレイになります。生年月日は1985年3月26日になります。イギリスの女優です。身長は170cmです。俳優活動を開始したのは、1993年のテレビドラマ「Ballykissangel」になります。その後1995年に「A Village Affair」で映画初出演を果たします。

1999年には「スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」でナタリー・ポートマンが演じたアミダラ女王の影武者役に抜擢されて注目を集めました。2001年には「レジェンド・オブ・アロー」によって初主演を果たします。2002年には「ベッカムに恋して」がアメリカで大ヒットをしてアメリカでの人気が急上昇しました。

2003年に「パイレーツオブカリビアン/呪われた海賊たち」のヒロイン、エリザベス・スワン役に大抜擢されることに。同作は記録的な大ヒットをして、当時17歳だったキーラ・ナイトレイはハリウッドのトップスターの座を手に入れたのです。させていただきます。同年の「Hello!」誌や「Entertaiment Weekly」誌では「有望な10代のスター」や「今年最もブレイクをしたムービー・スター」に選ばれる栄誉を手に入れました。

2005年にも「ジャケット」と「ドミノ」と「プライドと偏見」に出演しました。「ジャケット」と「ドミノ」はどちらもアクション主体の映画になっていましたが(「ジャケット」は湾岸戦争を舞台にしたSF、「ドミノ」は実在のバウンティ・ハンター所謂賞金稼ぎ)、「プライドと偏見」は19世紀イギリスを代表する女流作家、ジェーン・オースティンの小説を原作にしています。

この映画で次女のエリザベスを演じたキーラ・ナイトレイは史上20歳の若さで、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、映画芸術科学アカデミーの会員に招待されました。そうして2007年にはイアン・マキューアン原作の「つぐない」でゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ)部門にノミネートされました。さらに翌年公開された「ある公爵夫人の生涯」ではデヴォンシャー公爵夫人を演じています。

さらに2009年には17世紀のフランスの戯曲家のモリエール原作の「人間嫌い」によって舞台デビューを果たし、ローレンス・オリヴィエ賞助演女優賞にノミネートされています。この経歴からするとキーラ・ナイトレイは文芸作品と相性が良く、さらに貴族や気品のあり、なおかつ自分を持っている女性を演じることに長けた女優のようです。

2003年に2年間、ユニリーバ・ジャパンの「ラックス スーパーリッチ」のCMに出演、2007年にはシャネルの「ココ・マドモアゼル」のCMでココ・シャネルを演じています。さらに2006年には現代アメリカのセックス・シンボルと謳われているスカーレット・ヨハンソンと共に「ヴァニティ・フェア」誌でセミヌード姿を披露しています。

キーラ・ナイトレイはチャリティー活動も積極的に行っており、2006年に自身がアカデミー賞で着用したヴェラ・ウォンのドレスをオークションにかけ、落札金をオックスファムを通じて東アフリカの救援活動に寄付をしました。またアムネスティ・インターナショナルの人権を支持するキャンペーンで短編映画やウィメンズ・エイドによる家庭内暴力反対のCMにも出演しています。

そうした女優としての活動とチャリティー活動が評価をされて2018年6月には大英帝国勲章第四位OBEを叙勲しています。若い頃から女優として評価され、2013年にはイギリスのロックバンド、クラクソンズのジェイムズ・ライトンと結婚。2011年には、30歳未満の億万長者で、総資産3,000万ポンドによって10位にランクインをしています。まさにセレブリティの見本のような生涯を生きているキーラ・ナイトレイです。

キーラ・ナイトレイがパイレーツオブカリビアンのエリザベス・スワンとして出演したエピソードをご紹介します。

「パイレーツオブカリビアン/呪われた海賊たち」でのエリザベスはウェザビー・スワン総督の娘でした。活発な女性で、自立心旺盛であり父の結婚相手には目もくれず海賊に恋に落ちてしまう程手のかかる女性です。この映画でのジャック・スパロウに出会ったとたんに裏切られる姿も見もので、二人の漫才のようなやり取りが、ジャック・スパロウという伊達男に対して一切引けを取らないエリザベスの個性が見られます。

「パイレーツオブカリビアン/デッドマンズチェスト」でも相変わらずエリザベス・スワンはジャック・スパロウに騙されます。つまり性格が良いのです。騙されながらもジャック・スパロウを助けてしまう気の良さがエリザベス・スワンの良いところです。父もひどい目に遭いながらも自分の人生を前向きにとらえる強さを持っています。

「パイレーツオブカリビアン/ワールドエンド」ではせっかく一緒になった恋人と別れてしまいます。「スターウォーズ」でも強い女性はひどい仕打ちにあいます。キーラ・ナイトレイは「プライドと偏見」にせよ強い女性を演じることが多く、エリザベス・スワンもその例には漏れないのですが、ジャック・スパロウを始め、多くの海賊たちがエリザベス・スワンにおんぶにだっこ状態になっています。彼女がいるだけで場が華やぐのです。

「パイレーツオブカリビアン/最後の海賊」では母になったエリザベス・スワンが登場します。この映画の主演はエリザベス・スワンの一人息子、ヘンリー・ターナーです。一人の海賊の息子は父に会うために冒険に出るのです。そこにはやはりジャック・スパロウの影が。この映画ではジャック・スパロウはフォルスタッフ(道化師)でありながら、裏から手を引いている存在として描かれています。

そこで、パイレーツオブカリビアンのエリザベス・スワンの華麗なる画像を9枚選びました。美しさの中にも凛々しさがある姿を御照覧下さい。

エリザベス・スワンの画像です。パイレーツオブカリビアン/最後の海賊の時のエリザベス・スワンです。この時、エリザベス・スワンはウィル・ターナーの子供を産んでいます。

エリザベス・スワンの画像です。パイレーツオブカリビアン/ワールドエンドではジャック・スパロウによって海賊王に祭り上げられました。

エリザベス・スワンとウィル・ターナーの画像です。この二人のロマンスはまさに冒険映画でありがちな設定です。男勝りの女性と夢を持った男。しかしそんな夢を持った男を選んだエリザベス・スワンには苦難の道が待ち受けていました。

エリザベス・スワンとウィル・ターナー、ジャック・スパロウの画像です。ウィル・ターナー役のオーランド・ブルームに抱きつかれているエリザベス・スワン演じるキーラ・ナイトレイ。ジャック・スパロウ演じるジョニー・デップの微妙な顔つきが面白いです。

エリザベス・スワンの画像です。ポーズをつけている姿が凛々しいです。最初は単なる男勝りの女性でしたが、だんだんと成長していき、剣が似合う女性に様変わりをしました。

エリザベス・スワンの画像です。二丁拳銃を構える姿は、正しく海賊らしい姿をしています。

エリザベス・スワンとジャック・スパロウの画像です。ジャック・スパロウとエリザベス・スワンのやり取りは漫才みたいで面白いですと話題です。

エリザベス・スワンの画像。パイレーツオブカリビアン/最後の海賊でのポージング。衣装がかっこいいと話題です。

エリザベス・スワンの画像。パイレーツオブカリビアンでは紅一点を演じているキーラ・ナイトレイですが、周りは海賊しかいないため、いつも泥だらけになっています。

エリザベス・スワンはいかなる苦難にも屈することなく、自分らしさを失わない、美しく魅力的な女性でした。そうしてカッコいい女性の周囲には自然と、良い人間が集まります。フォルスタッフである伊達男ジャック・スパロウ、愛すべき男、ウィル・ターナー、娘想いの父、ウェザビー・スワン。そうして愛する人との結婚を祝ってくれた海賊たち。パイレーツオブカリビアンが終わらない限りエリザベス・スワンの物語も終わりません。