2018年07月11日公開
2018年07月11日更新
ローガン(映画)をネタバレ解説!ラスト・結末の感想やあらすじ紹介
映画「ローガン」のネタバレ・あらすじ・結末・感想です。アメコミ映画≪X-MEN≫シリーズ10作品目であり、劇中に登場する人気キャラクター「ウルヴァリン」を主人公としたスピンオフ映画シリーズ3作品目でもある本作。また、前作の「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」と「ウルヴァリン:SAMURAI」の続編にも当たります。アメコミ映画の中でも注目度が高く、作品自体の評価も高い一作です。そのウルヴァリンシリーズ最高傑作とも言える「ローガン」を今回はネタバレ紹介していきます!
目次
ローガンをネタバレ解説!映画のあらすじや結末、感想も紹介!
今や世界中で人気を博している人気アメコミ映画の一つ、「X-MEN」シリーズの10作品目にして登場キャラクターのウルヴァリンを主人公としたスピンオフシリーズ3作品目でもある「ローガン」のあらすじ、結末、感想をネタバレを含めてご紹介していきます!
ローガンとはどんな映画?あらすじを紹介!
ローガンはX-MENのウルヴァリンをメインとしたスピンオフ映画のシリーズ3作品目!
本作はウルヴァリンが主人公のスピンオフシリーズ3作品目で、これまでのシリーズ2作品の続編です。そしてX-MENシリーズ10作品目でもあり、時系列としてはシリーズ7作品目の「X-MEN フューチャー&パスト」の歴史改変によって誕生した新しい時間軸の方で起きた物語となっています。
ここで少しだけ「X-MEN フューチャー&パスト」の説明しておきます。少し先の未来である2023年では、ミュータント&人間VSミュータント討伐用ロボットであるセンチネルの軍勢、という構図で争いが勃発しており、そこでウルヴァリンを過去に送り込みある分岐点から歴史改変していく、というあらすじです。最終的にウルヴァリンは歴史改変した後に元々あった時間軸の世界へと戻っていくというのが結末です。
ちなみに、9作品目の「X-MEN アポカリプス」もその歴史改変された後の新しい時間軸での世界が舞台で、そこでアポカリプスとの戦いを終えたその遥か先の物語が「ローガン」となります。一時期はパラレル説もありましたが、公式があらすじの説明等をしている際には繋がっている発表されています。勿論、本作では彼の物語の結末も描かれています。
ローガンで明かされるウルヴァリンの姿
シリーズ3作品目である「ローガン」でまず衝撃的だったのが、ウルヴァリンの老いた姿です。本来ウルヴァリンは能力上では不死身で尚且つ老化しない、言わば不老不死のような状態なのですが、ポスターや予告編などで見られるウルヴァリンの姿はこれまでの作品とは全く違ってヒゲは伸ばきってますし、顔もシワだらけで、ポスターで公開された手も若々しさが無くなっていました。その一番の原因は彼自身の身体にありました。
ローガン/ウルヴァリンが変わり果てたその原因をネタバレ紹介!
実は彼の身体は、体内の骨格と結合している特殊合金のアダマンチウムの毒素に身体を蝕まれており、その影響によって本来あり得ないはずの老化が急速に進んでしまっているのです。また、特殊再生能力のヒーリングファクターの効果も薄れてしまっているので、傷の再生にもかなりの時間を要する状態となっていました。これらが起因して、かつてのような戦い方も出来ず現役時代ではあっさり倒せそうな輩にですら苦戦してしまう程です。
上述の通り老いてしまったローガンですが、今はテキサス州でリムジンの運転手として働いている傍ら、メキシコとの国境近くにあるボロボロになって使われずに放棄された工場で二人のミュータントと暮らしています。一人はプロフェッサーXとして活躍してきたチャールズ・エグゼビア、もう一人はキャリバンというミュータントです。チャールズはアルツハイマー病を患っている状態なので、キャリバンとローガンが介護をしています。
ローガンの舞台は西暦2029年
ローガンの物語の舞台は、西暦2029年です。この年代は、時系列上だと「X-MEN アポカリプス」から更に数年経過した後になりますが、その数年に含まれる約25年間で新しいミュータントは一切誕生していないので、2029年では滅びの一途を辿っています。それでも生き続けているローガン、チャールズ、キャリバンの三人。そしてローガンを中心にした物語が二人のミュータントや様々な人物によって展開されていきます。
そんな三人はミュータントの生き残りが僅かだと知りながらも懸命に生きていました。その中でウルヴァリンことローガンは偶然にもある少女に出会います。その少女の名前は「ローラ」。彼女はまだ幼いのですが、その見かけによらず実はミュータントであり、且つローガンと全く同じ能力を持っているのです。その謎多き少女と出会うことで、ローガンの物語はある結末へと向かって大きく動き始めます。
ローガンの結末はどんな話?ウルヴァリンはどうなる?ネタバレしながらあらじすを紹介!
ネタバレ紹介!少女ローラとの出会いから始まる物語
少女ローラと出会ったローガンは、ローラに脱出させた研究所の看護師ガブリエラ・ロペスという女性から「エデン」という場所まで送ってほしいと依頼されていました。一旦は断るも、やはり引き受けようと再度彼女を訪れるも研究所の捜索部隊によって既に殺されていました。その捜索部隊のリーダー的存在がドナルド・ピアースという男で、彼がガブリエラを殺した犯人でした。
彼の腕はサイボーグ化されているため、通常の人間以上に高い力を有しています。ローガンと一度接触していたピアースは、ローガンの事をミュータントだと承知の上であるお願い事をしており、それは少女の捜索に協力しろというものだったのです。その少女こそがローラであり、ローガンは殺されてしまったガブリエラの依頼を改めて引き受けました。
ローガンはローラを連れて現在住まいとしている廃棄された工場へ行きました。しかしピアース率いる捜索部隊に後をつけられていたため、彼らに襲撃されてしまいます。やむを得ずチャールズとキャリバン、そしてローラも連れてローガンはその場を逃げ出し、逃避行が始まりました。
ネタバレ紹介!X-24(ローガンのクローン)出現
逃避行を続ける中で、とても優しくしてくれたマンソン一家の厚意によって家で一晩過ごすことになります。しかし、捜索部隊は予め誘拐していたキャリバンを利用して居場所を突き止め、捜索部隊は再び襲撃しようとし、X-24というウルヴァリンの遺伝子から作られたクローンのミュータント兵器を放ち、ローラの捕獲を命令して家に向かわせました。
ローガンとマンソン一家の父親が少し外を出ている間に、家では惨劇が起きていました。ローラを捕えに来たX-24は家にいたマンソン一家を皆殺しにして、チャールズにまで攻撃を加え、ローラは抵抗するも捕まってしまいます。家に戻ってきたローガンとマンソンパパは異変に気付き、ローガンは目の前でローラを連れて行こうとする自分と瓜二つのX-24と対面しますが、チャールズの事を優先し二階へ急ぎます。
ネタバレ紹介!チャールズとキャリバンの最期
ですが、チャールズは口から血が出ており、腹部からは出血している状態でした。とにかく救おうとトラックの後ろへ運びますがそこでチャールズは息を引き取ってしまいます。そんな状況でも情けの無いピアース率いる捜索部隊は更に進撃しようとします。そこで拉致されていたキャリバンは手榴弾を使用し、自らの命と引き換えに二人を助けようと自爆して捜索部隊の足止めをしました。
ローガンはローラを助けるべくX-24と闘うも苦戦し酷い傷を負いますが、マンソンパパが怒りに任せて復讐すると言わんばかりの勢いでX-24に車で体当たりします。そして更にショットガンで何発も銃弾を撃ち込みます。その隙にローラを奪還することに成功したローガンは、チャールズを乗せた車にローラを乗せて一緒に逃げ出しました。
逃げた先の森でチャールズを埋葬したローガンは、生きる希望を無くしかけていましたが、ローラがまだいる事、ローラがローガンを必要としている事、そして自身が引き受けた依頼であるローラを「エデン」に届ける事がまだあると改めて考え、再び二人は「エデン」を目指します。
ネタバレ紹介!「エデン」には何がある?待ち受けるものとは?
「エデン」に到着したローガンとローラ。そこにはローラと同じ境遇にあるたくさんの少年少女のミュータントが集まっていました。体力が疲れ切っていたローガンの世話を彼らは率先して行っていました。そんな彼らには更なる目標を掲げており、それはカナダの国境を越えるということでした。ローガンは自分を助けてくれた幼きミュータントたちへ恩返しのような形で助けることにしました。
そして計画実行日、森を抜けようとしますが捜索部隊に追いつかれて見つかってしまいます。ローラたちは協力し合いながら捜索部隊を退けていきますが、次第に捕まってしまう者も増えていきます。そこでローガンはみんなを助けるべく奮闘し、次々と襲ってくる捜索部隊を退けていき救出していきます。
その戦闘の最中でローガンは再びX-24と闘います。しかし、ローガンは既に身体がアダマンチウムの毒素に侵され老化も進み、ヒーリング・ファクターも使い物にならない状態で戦闘していました。いくら少年少女らミュータントたちと協力しているとはいえ、相手が相手なのでそれでも限度がありました。また、多くの傷を負いながら戦っているため、徐々に不利となり瀕死になる程追い詰められてしまい、命を奪われそうになります。
ネタバレ紹介!長き死闘を終えたローガンの最期
X-24を殺すことに成功しましたが、あまりにも激しい闘いによって致命傷を受けたローガンの身体は既に限界を迎えていました。そのローガンの姿を見たローラは、死んでほしくない思いや感謝の気持ち等の様々な感情が込み上げて号泣してしまいます。そんなローラに看取られながら、ローガンは彼女の腕の中で最期を迎え、息を引き取って逝きました。
ローラは自らローガンを埋葬し、墓標を作ります。そしてそこで、今は亡きローガンへ弔辞を述べていきます。弔いが終わって他の仲間たちが歩いていく中、ローラは寂しさを感じてしばらくローガンの墓の前で立っていましたが、墓に建てた十字架を「X」に置き変えて、再び仲間たちと共に国境を目指して道を進んでいきました。
ローガンがヒュー・ジャックマンの最後のウルヴァリン映画となる?
本作をもってローガン/ウルヴァリン役から引退するとヒュー・ジャックマンは明言しており、パトリック・スチュワートも同作を最後にチャールズ・エグゼビア/プロフェッサーX役から引退すると言っていたので、この先ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンとパトリック・スチュワート演じるチャールズは、残念ながらもう見れません。
しかし、かろうじてジェームズ・マカヴォイが演じる若き頃のチャールズを見る事は可能ですが、ウルヴァリンと言えばやはりヒュー・ジャックマンなので、その点がこの先どうなるのか気になる所です。
ウルヴァリンはこの先他の作品に登場するのかネタバレ考察!
先述で言ったように、ウルヴァリンがこれからの「X-MEN」シリーズに登場するのかが気になる所ですが、ご安心ください。既に現時点(2018年)までに公開されている映画の中で登場しています!念の為に言っておきますが、ここより下に記載されている内容はネタバレになりますので読まれる方は要注意です。
実は「デッドプール」と今年(2018年)公開された「デッドプール2」に登場しているのです!ストーリーには深く関与していませんが、一種のパロディやいじりネタとして少しだけ出てきます。デッドプールがウルヴァリンのお面を被ったり、あるシーンでは雑誌の表紙として出てきたり、またある時はエンドクレジットに出てきたり等、それぞれ違った形で登場しますので、そういった部分では心配無さそうです。
ここで念の為に「デッドプール」のざっと紹介しておきます。元々軍隊に所属し今は傭兵となっているウェイド・ウィルソンは突然末期ガンで余命僅かと宣告されてしまいます。その素性をしたある組織の男が末期ガンを治し超人的な力も手にできるという話を持ってきます。その話に乗ったウェイドは末期ガンの無効化と超人的な力を醜い姿と引き換えに手に入れ、デッドプールと名乗って敵と戦う、というあらすじです。
2018年現在で公開が予定されている「X-MEN」シリーズの映画は幾つかあり、既に撮影に取り掛かっている作品もあります。「ガンビット(原題)」、「ダーク・フェニックス(原題)」、「ザ・ニュー・ミュータンツ」、「X-Force」、そして本作「ローガン/LOGAN」で登場したもう一人の主人公とも言える「ローラ」のスピンオフ製作が決定しています!
これらの作品の中で公開日時まで具体的に決まっているのは、「ダーク・フェニックス(原題)」の2019年2月14日と「ザ・ニュー・ミュータンツ」の2019年8月2日です。「ザ・ニュー・ミュータンツ」に関しては短編の予告映像まで解禁されていますので、一度見てはいかがでしょうか。この作品も「ローガン/LOGAN」のように従来のヒーロー映画とは違い、本格的なホラーとなるそうなので注目すべき作品の一つです。
これだけの作品が公開を控えているので、いずれかの作品にウルヴァリンが登場する可能性も拭えません。とは言え、既存のあらすじに絡ませるのは難がありそうですし、仮にヒュー・ジャックマン版ウルヴァリンが出てくるとしても回想シーンや「デッドプール」のようなあらすじ上無関係という形で出てくると考えたほうがよいでしょう。
ローガンはヒーロー映画史上最高傑作?その評価は?
本作は従来のヒーロー映画とは一線を画す作風で、アクションシーンもありますがそれに伴い非常にグロテスクな描写もあります。そして何よりローガンを始めとした多くの登場人物は過酷な運命を辿り、繰り広げられる酷な展開も少し暗めで重いあらすじとなり、ダークな雰囲気を醸し出しています。故に、結構大人向けな内容です。そういった意味では今までのヒーロー映画を覆すような良い作品だという感想もあり、評価も高いです。
また、ウルヴァリンを最初の起点から最期の結末に至るまで見事に演じきったヒュー・ジャックマンには多くのファンから賞賛と感謝の声や感想が送られており、同じく現代側のチャールズを演じきったパトリック・スチュワートにも同様の声や感想が寄せられています。これは演者や製作スタッフの方々がこの本作に込めた想いを、しっかりとファンが受け取ったということの証とも言えます。
しかし、この作品はこれまでのシリーズを見続けてきたファンに向けての内容となっています。一見さんはお断りと言ってもいいぐらいです。多くのファンたちの感想を見ていくと納得できます。それに本作をもって二人の名優が人気を博した役から引退するのですから当然力作ですし、それ程に「ローガン」は緻密に練りこまれて多くの制作者の熱意が込められた作品なのです。
ローガン、チャールズ、キャリバン、この三人のミュータントのそれぞれに待ち受けていた結末はどれも悲しいものでしたが、それらが本作をより良い作品へと昇華させてくれた必要不可欠な要素であり、逆に彼らの結末が無ければ「ローガン/LOGAN」という作品は中途半端で未完成なものとなってしまい、ファンたちから酷評や良くない感想が出ていたでしょう。
ローガンの魅力はネタバレだけではわからない!実際に観てみよう!
ここまでたくさんネタバレしてきましたが、それでも伝わらない「ローガン/LOGAN」の魅力はまだまだ山ほどありますし、名シーンもあります。また、この作品の魅力といっても一括りにするのが難しいです。あらすじ自体も魅力的で、それぞれの登場人物の持つ魅力もあれば、登場人物同士の掛け合いの中で見れる魅力もあります。それぞれに用意された結末ですらも一つの魅力と言えますので、しつこくなりますが本当に山ほどあります。
百聞は一見に如かずとも言いますので、やはり映像を観ていただくのが一番です。ちなみに、この作品だけを観るのではなく、時間がある方は事前に「X-MEN」シリーズをご覧になっていただき、それからスピンオフ作品の「ウルヴァリン」シリーズをご覧になっていただくことをオススメします。この方法が一番本作の素晴らしさを引き立たせる最善策ですので、是非とも時間に余裕のある方はお試ししてみてはいかがでしょうか?
また、「ローガン/LOGAN」を観終えた後に、ネットで本作の考察や感想などを読むのもオススメです。これはどの映画でも同じことですが、他の方々の感想や考察を読んでいくと自分では気付けなかったり知りえなかった客観的な意見や観方などを知って更に作品を楽しめます。なので、もっと深く楽しみたい方にはオススメします。逆に、自分の感想や意見をサイトに載せるのも良い作品の楽しみ方の一つです。