映画コクソン/哭声のあらすじ・感想をネタバレ考察!ラストの結末を解説

日本人俳優も出演する映画「映画コクソン/哭声」について、あらすじの解説や結末に関する考察をまとめています。ネタバレも含めた内容となっているので、まだコクソンという映画を観ていない人はご注意ください。実際に映画を観たという人の感想と評価についてや、出演しているキャストの情報もまとめています。田舎の村で起こった凄惨な連続殺人事件の原因は、一体何にあるのでしょうか?

映画コクソン/哭声のあらすじ・感想をネタバレ考察!ラストの結末を解説のイメージ

目次

  1. コクソン/哭声とは?
  2. コクソン/哭声のあらすじをネタバレ解説
  3. コクソン/哭声のラストの結末を考察
  4. コクソン/哭声の日本人俳優など映画キャスト
  5. コクソン/哭声に関する感想や評価は?
  6. コクソン/哭声のあらすじ・感想まとめ

コクソン/哭声とは?

数ある映画ジャンルの中でも、韓国映画が好きだという人も多いのではないでしょうか?今回は「疑え。惑わされるな。」というキャッチコピーに興味を惹かれる、「コクソン/哭声」という映画について、ネタバレを含めた映画のあらすじや解説、結末についての考察なども含めてご紹介します。日本人俳優も出演している映画コクソンですが、あらすじを見ればきっとこの映画に興味を惹かれる人も多い筈です。

コクソン/哭声の作品情報

コクソン/哭声は、2016年に公開された韓国のサスペンス映画です。日本での公開当時には全年齢指定での上映がされていましたが、DVDのレンタルではR15+指定に変更されている映画です。映画「アシュラ」などに出演している俳優のクァク・ドウォンが主演を務めている作品で、出演しているキャストの中には日本人俳優の國村隼さんの名前もあり、外国人としては初となる青龍映画賞を受賞した事でも話題となっています。

コクソン/哭声の概要

田舎にある「谷城(コクソン)」という村の中で、村に住む人々が家族を惨殺するという恐ろしい事件が頻発していました。動機の無い殺人事件であった事から、幻覚性の植物を摂取した事により、正常な状態ではないままの犯行であるとされました。けれど村の中では、山で暮らす一人の日本人が事件に関係があるのではないかと噂される様になります。始めは取り合わなかった警察官のジョングも、次第に異様な光景を目の当たりにします。

コクソン/哭声のスタッフ

映画コクソンで監督を務めているのは、「チェイサー」や「哀しき獣」などの映画を担当したナ・ホンジンです。この映画では監督としてだけでなく脚本もナ・ホンジンが手掛けており、本作は韓国でも大ヒットを飛ばした映画となりました。

ナ・ホンジン監督の映画

ナ・ホンジン監督は、2003年から映画監督や脚本家として活躍を続けています。短編映画と長編映画をそれぞれ3本ずつ手掛けていますが、長編映画の「チェイサー」「哀しき獣」は共にヒット作となり、哀しき獣はフォックスが初めて韓国映画に出資する事となった作品です。どちらの映画もナ・ホンジンが監督と脚本の両方を務めています。

コクソン/哭声のあらすじをネタバレ解説

映画ファンからの評価も高いナ・ホンジン監督の最新作とあって、映画コクソンにも注目が集まります。続いてはそんなコクソンという映画について、ネタバレと共にあらすじの解説をしていきます。まだ映画を観ていないという人や、ネタバレを知りたくないという人は、あらすじの解説の閲覧にはくれぐれもご注意ください。また年齢制限のある映画の為、一部過激な描写も含まれる内容となっています。

ネタバレあらすじ①コクソンの事件

田舎にある谷城(コクソン)という名の村の中で、殺人事件発生の一報を受けた警察官のジョングは、現場へ向かう事にしました。現場では容疑者は既に確保されており、青年は抵抗するわけでもなく放心した様な状態でした。青年の肌はかなり荒れた状態で、血液検査が行われます。すると血液からは幻覚作用を持つ毒キノコの成分が検出され、このキノコを摂取した事による幻覚での犯行であると断定されました。

しかし後輩警察官のソンボクは、山の中に住む謎の日本人がこの事件に関係しているのではないかと疑っていました。その日本人は村の中で奇行が目撃されている事から、二人は猟師の証言を聞きに向かいます。猟師によれば、その日本人はオムツを穿いた姿で山の中の鹿に襲い掛かっていたというのです。その姿を目撃した猟師は恐怖に震え、それ以来山に狩りに出る事ができなくなってしまっていました。

ネタバレあらすじ②警察の捜査

動機の解明ができないまま、再び同様の事件が頻発します。いずれの事件にも共通しているのは、被害者の肌があの青年の様にとても荒れていた事でした。捜査をしていたジョングは、ムヒョンという女性から事件の目撃証言を聞いていました。しかしどこか謎めいた雰囲気を持つムヒョンは、ジョングが気を逸らした隙に姿を消してしまいました。次にジョングは、事件の手がかりを得る為に例の日本人の住む家を訪問してみる事にします。

ネタバレあらすじ③謎の日本人

神父見習いをしているイサムは、ソンボクの甥であり日本語を話す事ができる人物です。そんなイサムとソンボクを連れて、捜査令状すら持たないジョングは日本人の家の中を強引に捜索しました。その家の中に、何故かジョングの娘であるヒョジンの靴があったのです。けれどジョング達を追い出した後、日本人に証拠は処分されてしまいました。その頃、不調で寝込んでいたヒョジンの肌が、徐々に荒れ始めていました。

ネタバレあらすじ④お祓い

ある時ヒョジンが近所の人間に危害を加えてしまった事から、ジョングの母親が祈祷師のイルグァンに祈祷して貰います。するとイルグァンは、ジョングを一目見て「悪霊である日本人を挑発した」と話します。高い報酬を支払い祈祷を行うものの、ヒョジンの苦しむ姿を見ていられずに最後まで祈祷を行う事はできませんでした。その頃日本人もまた別の場所で、祈祷を行っていたのでした。

仲間を連れて再び日本人の元へ向かったジョングでしたが、逮捕しようとした日本人に逃げられてしまいます。目的を果たせず車に乗って戻ろうとしたジョングでしたが、引き返す途中で突然飛び出してきた日本人を誤って轢き殺してしまったのです。そんな日本人の死体を、ジョングは崖の下へと投げ捨てたのでした。

ネタバレあらすじ⑤悪霊の正体

村でムヒョンに会ったジョングは、自分の家に悪霊を避ける為の結界が張られた事を知ります。ムヒョンは鶏が三回鳴くまでは部屋に入ってはいけないと注意しました。その時、イルグァンからジョングの携帯に電話がかかってきます。悪霊と思われていたのは轢き殺した日本人でしたが、イルグァンによれば本当の悪霊はムヒョンだったと言うのです。日本人は、ムヒョンからコクソンの住民達を守るために行動していたのです。

制止するムヒョンを無視して家の中に飛び込んでいったジョングですが、そこには惨殺された妻と母親の姿がありました。それはヒョジンによる犯行でした。そしてジョング自身もまた、ヒョジンによって殺されてしまったのです。その頃、洞窟の中では死亡したと思われた日本人が必死に祈祷を行っていました。その姿を目撃したイサムは、「私の事を悪魔だと思っているのだろう」と日本人に語り掛けられたのでした。

コクソン/哭声のラストの結末を考察

まさにバッドエンドと言うべき結末を迎える事となった映画コクソンですが、ネタバレを含めたあらすじの解説を見ても、映画の結末が理解できなかったという人もいるかもしれません。続いてはコクソンという映画の結末について、謎の多い点を考察と共に解説をご紹介します。映画を観ただけではよくわからなかったという部分も、結末の考察を読んだ上で映画を観れば改めて物語を深く理解する事ができるかもしれません。

人間の主観による加工とは?

映画コクソンの中では、複数の登場人物がカメラで撮影をする場面が登場します。そこで撮影された写真は、撮影者の主観によって加工された現実であるとも考えらえます。写されたものが必ずしも真実であるとは限らず、信じ込む事の危険性を表しているのではないかとも考察されています。実際に映画の中でも「謎の日本人が悪霊である」という思い込みの下でストーリーが進行していく点からも、加工された主観の恐ろしさが伝わります。

謎の日本人のラストの描写

映画の結末では死亡した筈の日本人が登場し、異形の姿となる場面が観られます。考察の一つとして、日本人は既に車の事故で死亡していたものと解説されています。ラストに登場した日本人は、あくまでもイサムの目を通して悪魔としての彼が実体化したものではないかと考察されています。彼の手には杭を打った様な痕があり、イサムが彼を信用していれば悪魔ではなくキリストの姿に変わったかもしれないとの考察もあります。

コクソン/哭声の日本人俳優など映画キャスト

非現実的な要素も入り混じるコクソンという映画について、あらすじの解説や結末の考察をご紹介しましたが、映画のキャッチコピーにもある様に思わず惑わされてしまった人も多かったのではないでしょうか?しかしそれだけ迫真の演技をしていたキャストが揃っていたからこそ、映画自体も高い評価を得たのかもしれません。続いては映画コクソンに出演している主なキャストについても順番にご紹介します。

映画キャスト①國村隼

役名:山の中の男
生年月日:1955年11月16日(現在63歳)
出身:大阪府大阪市
身長:170cm
職業:俳優
出演作品:「愛を乞うひと」「オーディション」「半落ち」「アウトレイジ」「地獄でなぜ悪い」

映画キャスト②クァク・ドウォン

役名:ジョング
生年月日:1973年5月17日(現在46歳)
出身:大韓民国
身長:178cm
職業:俳優
出演作品:「アシュラ」「鋼鉄の雨」「ミッドナイトFM」「悪いやつら」「無頼漢 渇いた罪」
吹き替え声優:丸山壮史

映画キャスト③ファン・ジョンミン

役名:イルグァン
生年月日:1970年9月1日(現在49歳)
出身:大韓民国
身長:180cm
職業:俳優
出演作品:「ユア・マイ・サンシャイン」「国際市場で逢いましょう」「工作 黒金星と呼ばれた男」「ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆」「私の生涯で最も美しい一週間」
吹き替え声優:咲野俊介

映画キャスト④キム・ファニ

役名:ヒョジン
生年月日:2002年8月25日(現在17歳)
出身:ソウル市
身長:154cm
職業:女優
出演作品:「波乱万丈」「全国のど自慢」「飛べない鳥と優しいキツネ」
吹き替え声優:土師亜文

映画キャスト⑤チョン・ウヒ

役名:ムミョン
生年月日:1987年4月20日(現在32歳)
出身:京畿道
身長:160cm
職業:女優
出演作品:「愛を歌う花」「サニー 永遠の仲間たち」「ビューティ・インサイド」「ハン・ゴジュン 17歳の涙」「ワン・デイ 悲しみが消えるまで」
吹き替え声優:藤田奈央

映画キャスト⑥その他

この他にも映画に出演していたキャストはまだまだいます。ジョングの同僚であるソンボク役を演じていたのは、俳優のソン・カングクです。日本語吹き替えは声優の河本邦弘さんが演じています。神父見習いのイサム役を演じていたのは、俳優のキム・ドユンです。こちらの日本語吹き替えは、声優の高橋大輔さんが演じています。

コクソン/哭声に関する感想や評価は?

一般的なサスペンス映画とはまた一味違った恐ろしさを味わう事のできるコクソンですが、実際に映画を観た人はどの様な感想を抱いたのか、気になった人もいるのではないでしょうか?続いては実際に映画コクソンを観たという人の、Twitter上での感想や評価についても少しだけご紹介します。映画の結末や考察に納得がいかないという人もいるかもしれませんが、果たしてどの様な評価を得ている映画なのでしょうか?

普通に観ているだけではわかりにくい点も多いコクソンという映画ですが、考察や解説を見ているとキリスト教徒とユダヤを意識した映画である、といった見方もある様です。改めて鑑賞してみると國村隼さん演じる日本人に関しても、詐欺師である祈祷師が全て情報操作を行っていたともされており、解説や考察を踏まえた上で視点を変えて観るだけでも新たな発見がある映画だと言えそうです。

映画を観る前から、純粋に怖そうだという感想を持つ人もいる様です。サスペンスやホラー映画に慣れている人であれば平気かもしれませんが、夜に一人の部屋で観るにはそれなりに覚悟がいる、という人もいるかもしれません。実際に自分の身にも同様の事態が降りかかったらと考えると、よりリアルな恐怖を感じてしまう映画と言えるかもしれません。ある意味ではホラー映画よりもよほど恐ろしい作品となっています。

コクソンという映画は、人によってはシチュエーションや田舎の村の中で起こる謎の多い事件という設定が、ピンポイントにハマる事もある様です。こういった映画が苦手だという人は雰囲気に飲まれてしまう事もあるかもしれませんが、誰かと一緒に観るよりも、一度は一人でじっくりと鑑賞したい作品でもありそうです。

コクソン/哭声のあらすじ・感想まとめ

コクソンという映画について、ネタバレを含めたあらすじの解説や考察をまとめてご紹介しましたが、結末がよくわからなかったという人も映画について理解する事ができたのではないでしょうか?韓国のサスペンス映画は良質な作品も多く、始めから終わりまで夢中になって観てしまうという人も多いものです。

まだまだ監督をしている作品数は少ないナ・ホンジン監督ですが、今後も間違いなく良質な作品を生み出し続けてくれる人物であると言えそうです。これまで監督の作品を観た事がなかったという人も、この機会に改めてナ・ホンジン監督の製作した映画を鑑賞してみてはいかがでしょうか?決して明るく楽しい映画ではありませんが、改めて韓国映画の魅力にハマってしまう事もあるかもしれません。

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