2019年09月18日公開
2019年09月18日更新
映画リディバイダーのネタバレあらすじと感想・評価!キャストや結末は?
映画「リディバイダー」のあらすじから結末まで、更にどの様な評価を得ている作品なのか、感想なども併せて紹介しています。ネタバレを含むあらすじとなっているので、まだリディバイダーを観ていないという人は要注意です。本作が初の長編作品だという監督について、更には出演しているキャストについてもまとめているので、まだリディバイダーを知らないという人も一度は鑑賞したという人も必見です。
映画リディバイダーとは?
数ある映画ジャンルの中でも、SF映画が好きだという人も多いのではないでしょうか?今回は「リディバイダー」という映画について、ネタバレを含めたあらすじから結末まで、更に作品を実際に観た人の感想や評価といった気になる情報までまとめてご紹介します。作品についてまだネタバレを知りたくないという人は、閲覧にはくれぐれもご注意ください。
映画リディバイダーの概要
リディバイダーは、2017年に公開されたオランダのSF映画作品です。舞台となるのは近未来の世界で、二つ目の地球を作り出してエネルギーを取り出す事のできるという技術を開発した世界の物語です。一部にはゲーム的な演出も含まれており、更に「エコーワールド」と呼ばれる複製された世界の中では、主人公の一人称視点で物語が進行するという独特な設定で描かれている作品となっています。
映画リディバイダーの監督
映画リディバイダーの監督を務めたのは、ティム・スミットです。これまでには「The Fermi Paradox」「LAST PASSENGER」「タイガー・ハウス」といった作品のVFX監督をしていた人物ですが、リディバイダーがティム・スミットの長編デビュー作となりました。
映画リディバイダーの原作
映画作品のリディバイダーですが、原作となる作品があるのか気になっている人もいるかもしれません。小説やコミックといった原作は存在していませんが、ティム・スミット監督がYoutubeに上げている作品であるこちらの「What's in the Box?」が原作と呼べる作品となっている様です。2019年9月現在までに、270万近い回数が再生されている作品です。
映画リディバイダーの見どころ
リディバイダーの見どころといえば、やはり本物の地球と複製された地球との別々の視点で描かれる、切り替わりの映像にあると言えそうです。特に複製された地球、エコワールドの世界では主人公の目線で映像を体感する事ができる様になっているので、FPSゲームの主人公になった様な気分で映画を楽しむ事ができる様になっています。ただし人によっては映像に酔いやすい場合があるので、鑑賞には注意が必要です。
映画リディバイダーのタイトル変遷
本作は元々は「Redivider」というタイトルで製作されていた作品です。しかし公開の際には「Kill Switch」へと変化し、更に日本公開では現在の「リディバイダー」に変更されました。2つ目のタイトルとなっているKill Switchはバイクなどの乗り物や、ギターなどに付けられた機構です。これは動作を停止させる為のもので、映画の中では何らかの暴走を止める必要が出てくるのではないかと考えられます。
映画リディバイダーの日本公開日
オランダでは2017年6月1日、アメリカでは2017年6月16日に公開となったリディバイダーですが、日本で公開されたのは1年遅れの2018年6月9日でした。現在はDVDも発売されているほか、動画配信サイトなどでも視聴できる場合がある様なので、気になった方は是非本編を観てみてはいかがでしょうか?
映画リディバイダーのあらすじネタバレ
近未来の世界を体感できるリディバイダーですが、続いては気になるあらすじをネタバレと共に詳しくご紹介します。監督の初の長編作品という事もあって、評価については未知の部分も多い映画と言えそうです。物語のネタバレを多分に含むあらすじとなっているので、まだ内容のネタバレを知りたくないという人は、閲覧は自己責任でお願いします。
あらすじネタバレ①エネルギー不足
地球上ではエネルギー不足が深刻化していました。アルタプレックス電力会社では、質量をエネルギー変換する事のできる技術が開発されており、電力供給の為の塔を建設します。これによってエネルギー不足問題は解消されると考えられていました。物理学者のウィリアム・ポーターは、かつて宇宙飛行士としてNASAに所属していた経験を持つ人物です。ウィルと呼ばれる彼は妹のミアと甥の面倒を見て暮らしていました。
アルタプレックスからの任務によって二人と共に暮らせる様になったウィルは、新居で塔の稼働する様子を見守っていました。しかしレベルズと呼ばれる過激な環境団体が、1週間という期間を提示して塔を破壊すると声明を発表したのです。防衛の為の任務に就いたウィルは、エコーワールドへ向かいます。しかしその世界でウィルは、エコーワールドが逆に現実の世界から電車などの物を吸い出している様子を目撃したのです。
あらすじネタバレ②裏切り
衝撃波を受けて怪我を負ったウィルは、更にレベルズに見つかり追い回されます。しかし追手だったのはマイケルで、彼は防衛隊として所属していたアルタプレックスを裏切っていた事が判明します。ドローンに見つかり逃げ出した二人は、目的としていた箱の修復を完了させます。しかし箱に表示されたのは、崩壊まで20時間というカウントだったのです。そこに運用部長であるアビーが姿を現してウィルを呼び戻そうとします。
しかしドローンによって敵と認識されてしまい、三人は車を使ってどうにか逃げ出しました。塔へ向かう三人ですが、道中で目に入る街の様子は無残なもので生存者も見当たりません。妹からの連絡も無いまま、安全な場所に避難させたというアビーの言葉を信じてウィルは塔へと辿り着きました。再びドローンに追われながら破壊を成功させるウィルでしたが、爆発によって右足に深手を負ってしまう事となります。
あらすじネタバレ③逃走成功
マイケルの助けを借りてレベルズの潜伏場所を訪れたウィルは、怪我の治療を受けました。最先端の医療で回復したウィルは、レベルズのリーダーに不審者として扱われます。しかしドローンの襲撃によって彼は死亡してしまい、逃げ出して地下鉄に避難するとウィルはアビーに対して箱の正体を問い詰めます。すると彼女は、箱は2つの世界の均衡が保てなくなった時に、片方を消し去り片方を救う為の鍵であった事を白状しました。
怒ったウィルは任務を放棄しようとしますが、地下鉄が崩落の危機に陥ると三人は外へ逃げ出します。世界の崩壊を目の当たりにしたウィルは、アビーの言葉が信用できないと思いエコーワールドにある自分の家を訪れます。しかしウィルが目にしたのは、既に瓦礫に埋もれた小さな手だったのです。避難させたというアビーの言葉はやはり嘘でした。現れたアルタプレックスの部隊によって暴行を受け、マイケルと共にウィルは捕まります。
映画リディバイダーの結末ネタバレ
複製された世界の中で次々と起こる恐ろしい事態に、その結末はどうなってしまうのか、先のネタバレが気になっている人も多い筈です。続いてはリディバイダーの結末についても、ネタバレと共にご紹介します。アルタプレックスによって囚われてしまったウィルとマイケルはどうなるのか、崩壊するエコーワールドはどうなってしまうのか、緊迫した展開に結末から目が離せません。
結末ネタバレ①墜落
アルタプレックスの部隊に捕まったウィルとマイケルは、軍用の貨物機に乗せられました。そこにはアルタプレックスの社長も乗っており、その社長はどちらの世界の人物かはわからないものの、エコーワールドを存続させる為に現実の世界を崩壊させようと企んでいました。当然賛成する事などできないウィルは、彼らの隙を突いて乗っていた貨物機を墜落させる事に成功したのです。
衝撃によって気絶していたウィルが目を覚ますと、アルタプレックスの部隊に奪われていた箱が落ちているのを見つけます。再び箱を取り戻したウィルは、歩き出した先で捕まっているマイケルの姿を見つけました。物陰に身を潜めながらタイミングを窺っていたウィルは、どうにかマイケルを助け出す事に成功して、二人で車に乗り塔を目指す事にします。しかしそんな二人の後ろには、またしても追手が迫っていました。
結末ネタバレ②マイケルの死
しつこい追手によって怪我を負わされたマイケルに代わり、ウィルが運転を続けますがこちらも逃げきれず被弾してしまいます。何とか追手の車を破壊する事に成功したのも束の間、今度はドローンが襲い掛かってきました。それらも返り討ちにしてやっと塔へ辿り着いた二人ですが、塔の中へ入ろうとした所で再びドローンが現れ、攻撃を受けたマイケルが死亡してしまいます。ボロボロのウィルは、どうにか塔の中へ入りました。
結末ネタバレ③消滅
最深部に辿り着いたウィルは、手にしていた箱を設置します。すると崩壊するまで6分というカウントダウンが始まり、変形した箱はボタンの形に変わります。現実世界ではまだ生きているであろう妹と甥の姿を思い出しながら、ウィルはボタンを押そうとしました。しかし背後に迫っていた人物によって、ボタンを押す前に銃撃を受けてしまいます。ウィルを撃ったのはアビーでした。
エコーワールドを崩壊させたくなかったアビーですが、そんな彼女の隙を突いてウィルは今度こそボタンを押す事に成功します。最終プロトコルが起動されると、塔と共にエコーワールドは消滅を迎える事となりました。息絶える寸前に、ウィルは甥から貰った小さな宇宙船を握り締めて世界の終わりを眺めていたのでした。
映画リディバイダーのキャスト
現実の世界にとってはハッピーエンドの結末でも、どこかもの悲しさを残した終わり方となったリディバイダーという映画でした。続いてはリディバイダーに出演していた、主なキャストについてもご紹介します。気になるキャストが出演していたという人は、この機会に是非他の出演作品などもチェックしてみてはいかがでしょうか?
ウィリアム・ポーター(ウィル)役/ダン・スティーヴンス
生年月日:1982年10月10日(現在36歳)
出身:イングランド・ロンドン
身長:183cm
職業:俳優
出演作品:「ザ・ゲスト」「誘拐の掟」「ナイトミュージアム/エジプト王の秘密」「美女と野獣」
吹き替え声優:小松史法
アビゲイル・ヴォス役/ベレニス・マーロウ
生年月日:1979年5月19日(現在40歳)
出身:フランス パリ
身長:175cm
職業:女優
出演作品:「007 スカイフォール」「5時から7時の恋人カンケイ」「ソング・トゥ・ソング」「リヴォルト」
吹き替え声優:松本梨香
マイケル役/ティゴ・ヘルナント
マイケル役を演じていたのは、俳優のティゴ・ヘルナントです。残念ながら画像や詳細なプロフィールを見つける事はできませんでした。日本語の吹き替えを担当していたのは、声優の福里達典さんです。リディバイダー以外には、「アムステルダム・ウェイステッド!」「ドゥーニャとデイジー」「フォース・ダウン 敵地脱出」「提督の戦艦」といった作品に出演している人物です。
映画リディバイダーに関する感想や評価
近未来の世界を体感できると同時に、手に汗握る展開が続くリディバイダーという作品ですが、実際に映画を観た人の感想や評価といったものも気になる人はいるのではないでしょうか?続いては実際にリディバイダーを観た人の、Twitter上での感想や評価についても少しだけご紹介します。2つの世界の生き残りをかけた物語は、鑑賞した人にどの様な印象を与えたのでしょうか?
”リディバイダー”岡山メルパ。無限のエネルギーと言う幻想が繋ぐ、二つの世界。鑑賞する人達が、主人公の視線を共有し、まるでゲームの世界のような、平行世界での冒険を共にする映像は、新鮮で面白い。いきなり、平行世界に放り込まれる主人公の背景が、徐々に露になっていくのも、悪くない。 pic.twitter.com/ThDaG1syii
— 常山の住職 (@CinemaCLAIRfan) July 15, 2018
リディバイダーは、好意的な感想や評価も多く見られる作品となっている様です。これまでにはあまり無いタイプの映像が新鮮さを感じさせるという感想もあり、詳細もわからず任務に駆り出される主人公というのも、同じく詳細を知らない視聴者にとっては感情移入しやすい存在と言えそうです。主人公の目線で描かれる映像に酔ってしまうという感想もあるので、やはり三半規管が弱い人は注意が必要な作品でもあります。
リディバイダーは表現方法が凄まじいので見てると仮想現実の世界に没頭させてくれる非常にいい映画#共鳴するSFとVR
— ふしめろ@ (@hushinomiya) June 23, 2018
ストーリーはもちろんですが、映画自体の表現方法に対する評価も見られました。2つの世界が存在するという設定の中で、一方の世界では主観で映像を映し、鑑賞している人も本当にその世界に入り込んでいる様な体験ができたという感想もありました。VRやFPSといった種類のゲームを好む人にとっても、好意的な感想や評価を受けやすい作品だとも言えるのかもしれません。
『リディバイダー』
— ナイトクローラー22 (@THEAMANO3) November 7, 2018
現実世界vs複製世界
エネルギー不足だから地球コピーしちゃったけど、滅亡の危機になっちゃった。
一人称と三人称視点を混ぜた映画でゲーム的。
設定も好きだし映像も綺麗だけど、観た後は何故か今一つな感じ。
多分アクションや展開が思っていたよりずっと地味だったからかな…。 pic.twitter.com/XVc9CF96Eu
一方でFPSの様な視点で描かれる映画だからこそ、アクションシーンに期待をしすぎて物足りなかった、といった感想も見られます。ゲームなどでは派手なアクションが楽しめる作品もあり、そういった要素を求めて映画を観た人からすれば思いがけず評価が下がってしまう事もあるのかもしれません。しかし映像は綺麗だという評価もあるので、監督の今後の作品に期待したくなるといった感想には頷けるのではないでしょうか?
映画リディバイダーのネタバレまとめ
映画リディバイダーについて、ネタバレ込みのあらすじから結末までをご紹介しましたが、これまで作品を知らなかった人でも興味を持つ事ができたのではないでしょうか?もちろん映像の美しさや一人称視点で進められていく物語は、実際に映画を観てみなければわからない部分も多いものです。あらすじで興味が湧いたという人は、是非一度リディバイダーを鑑賞してみる事をおすすめします。
ティム・スミット監督は本作が初の長編作品という事もあって、今回マイナス評価となってしまう部分があったとしても、今後の伸びしろは大いに期待できる人物でもある筈です。今後新たにどの様な作品を生み出していくのかを期待しつつ、ティム・スミットという監督の名前も覚えておいて損はないのではないでしょうか?