映画TAG タグは実話？あらすじや感想をネタバレ解説！鬼ごっこと友情がテーマ？

映画TAGタグは、30年目の鬼ごっこに本気で取り組む中年男性5人とその家族による攻防戦と、鬼ごっこを通じて育まれた友情を描いたコメディ作品です。以下では、実話をベースに制作された映画TAGタグの概要やあらすじ結末のネタバレ、出演キャストと配役、作品の見所や感想・評価を紹介します。

映画TAGタグは、2018年に公開されたアメリカ映画で、ジェフ・トムシックの監督デビュー作品となりました。映画TAGタグは、2013年にウォール・ストリート・ジャーナルで発表された記事を原作としています。また、日本では劇場未公開となった映画ですが、動画配信サイト・Netflix等で視聴することができ、日本でも人気のハリウッド俳優ジェレミー・レナーの出演が注目されました。

映画TAGは、小学校の仲良し5人組が、5月の丸一ヵ月を使って繰り広げた鬼ごっこから始まります。彼らが繰り広げる鬼ごっこのルールは、タッチされた人が次の鬼というシンプルなものです。しかし、映画で繰り広げられる大人の鬼ごっこは、プレイヤー同士による心理戦も描かれており、単純な遊びでありながら、時には頭脳を駆使した壮大なスケールとなっています。

ジェレミー・レナーが演じる無敗の男・ジェリーの華麗なアクションが目を引く、映画TAGタグの予告編動画です。

40歳のおじさんが真剣な表情で鬼ごっこに取り組む様子は、一部の鑑賞者からは滑稽な話に思えてしまうでしょう。しかし、実話をベースにコメディタッチで描かれた映画TAGタグでは、毎年のように繰り広げる大人の鬼ごっこを通じて、仲良し5人組が9歳の時から育み続けてきた温かい友情が描かれ、大人になるにつれて忘れ去っていった大切なものを思い出させてくれるでしょう。

40歳のおじさん5人とその家族による壮大な鬼ごっこを描いた映画TAGタグのテーマは、鬼ごっこと友情です。頭脳をフル回転させて、あの手この手で相手にタッチする機会を伺う鬼の奮闘や、鬼から逃れるために知略を働かせるターゲットとの心理戦は、子供の鬼ごっことは異なる楽しさを生み出し、観る者も夢中にさせてしまうでしょう。

映画TAGタグは、実話を基に描かれた作品で、2013年1月発行ののウォール・ストリート・ジャーナルの記事に掲載されました。TAGのモデルとなったおじさんたちは、ワシントン州のスポーケン高校に通う仲良しグループで、高校生の時に始めた鬼ごっこを23年間に渡って続けました。実話では、毎年2月に鬼ごっこが行われましたが、映画TAGでは毎年5月に変更されています。

実話のTAGは、まさにコメディ映画を彷彿させるような創意工夫に満ちた鬼ごっこが繰り広げられたと言われています。例えば、新車のトランクから鬼が飛び出しタッチされたことや、皆が警戒心を緩める夜中を狙ってタッチに訪れた鬼も登場し、2月のまる一ヵ月に渡って繰り広げられる彼らの鬼ごっこは、家族ぐるみで楽しまれた毎年の恒例行事でした。

また、彼らの鬼ごっこは、それぞれの家族だけでなく、会社の同僚も鬼ごっこに加わり、時にはメンバーに協力して、次のターゲットにタッチする機会を与えたり、時には鬼の隙を見てターゲットを逃がしたり、彼らの鬼ごっこは、毎年多くの人びとが参加し、共に楽しんだことでしょう。

実話を基に脚本が執筆された映画TAGタグでは、小学校時代からの仲良し5人組ホーギー・ジェリー・キャラハン・チリ・ケヴィンのTAGによるコミカルな姿が楽しい作品です。以下では、TAGメンバー5人による鬼ごっこと彼らの友情を描いた、映画TAGタグのあらすじネタバレを以下に紹介します。

博士号を持つ獣医ホーガン・マロイ（ホーギー）は、ある日、友人のボブ・キャラハンが会長を務める企業のビル清掃員に仕事に応募します。企業の担当者は、清掃員へ応募したホーギーの行動に疑問を覚えます。一方、経歴にも申し分のないホーギーがビル清掃員の仕事を選んだ理由は、そのビルにオフィスを構える会長ことキャラハンにタッチするためでした。

その頃、キャラハンは、ウォール・ストリート・ジャーナルの記者レベッカ・クロスビーの取材を受けており、偶然を装いキャラハンに近づいてきたホーギーは、彼にタッチをして「You're it！（君が鬼だ）」と叫びます。思わぬ襲撃に驚くキャラハンでしたが直ぐに状況を理解し、清掃員がTAGメンバーのホーギーだと気が付きます。

痩せ細ったように感じられるホーギーは、30年間続けてきたTAG・鬼ごっこについて、「今年は特別」「ジェリーを鬼にするか死ぬか」など、意味深な言葉を発します。ジェリーと言えば、TAG月で一度も鬼になったことがない無敗の男でした。今年こそジェリーに「You're it.」を突きつけるために、ホーギーとキャラハンは共謀して、ジェリーにタッチする計画を練り、2人に興味を持ったレベッカは、彼らに同行します。

そして、30年目の鬼ごっこのターゲット・ジェリーを鬼にするべく、一行はTAGのメンバーの1人・ランディ・チリアーノ（チリ）の元へ向かいます。その後、ホーギー・キャラハン・チリの3人による鬼のなすり合いの末、ホーギーが鬼役を務めます。その後、TAGメンバーの1人セイブルを加えた4人で、ジェリーにタッチする計画を練ります。

4人は挙式前のジェリーを狙うことを決断し、町の情報通のルーの元を訪れ、ジェリーの居場所を聞き出します。さっそくホーギー達は言葉巧みにディナー会場がキャンセルになった主旨をジェリーに連絡し、彼をおびき寄せます。しかし、鬼サイドの策略を警戒していたジェリーは、巧みにタッチを交わし、彼らと距離を置きながら婚約者・スーザンを紹介します。

その後、鬼ごっこは一時休戦に入り、スーザンからディナーや挙式中に鬼ごっこをすることやそれらを話題にすることを禁止することを要請されます。スーザンの要望は、ただちにTAGのルールブックへ追加記入され、メンバー全員が署名します。しかし、なんとしてもジェリーを鬼にしたいTAGメンバー達は、ルールブックを守りながら、ジェリーの隙をついてタッチを繰り出します。

一方、TAGメンバー達の思惑を推測したジェリーも、婚約者・スーザンと共に襲撃に備えた準備を始めます。そして、ある晩に、ホーギー達がジェリーの自宅に侵入します。しかし、肝心のジェリーは、テレビ電話を通じてホーギーの自宅にいることを明かします。その後、慌ててホーギーの自宅に駆けつけるも、そこにもジェリーの姿はなく、自宅の地下室で身を隠していたジェリーの勝利に終わります。

ある日、老婆に変装したホーギーは、ジェリーに近づきタッチする隙を伺っていました。しかし、男物の靴を見られたことで、まんまと変装がばれてしまいました。その後、ホーギーとジェリーによる激しい攻防戦が繰り広げられるも、いつも通りにジェリーの勝利に終わります。

ジェリーとスーザンの事前ディナーパーティーが行われ、会場には休戦中のTAGメンバーの姿がありました。出席者の中に見覚えのある女性の姿を見かけたチリは、彼女に話しかけます。彼女の名はシェリルと言い、チリとキャラハンの元カノでし。シェリルは、歯科医の男性と結婚したものの、夫を不慮の事故で無くしていました。

また、シェリルの存在に気付いたキャラハンも、彼女が1人になった隙を見て話しかけます。その頃、ボーギー達は、ジェリーを捕まえようとそれぞれの持ち場につきます。しかし、シェリルとの会話に夢中なキャラハンは、鬼ごっこの計画をすっぽかしてしまい、ジェリーに逃げられてしまいます。

ジェリーを鬼にすることにこだわるホーギーは、次の計画を立てるべく、スポーツジムにてジェリーの居場所を聞き出します。一方、キャラハンとチリは、かつて恋心を寄せていた女性・シェリルを巡って口論を繰り出し、シェリルに叱られてしまいます。そして、ジェリーにタッチすることに並みならぬ執着心を見せるホーギーは、2人にゲーム・鬼ごっこに集中して欲しいと諭します。

鬼ごっこを始めて以来、一度も鬼・ルーザーになったことがない無敗のジェリーに対して、並みならぬ執着心を見せたホーギーの隠された真実、30年目の鬼ごっこに懸ける想いに涙を流さずには見られない映画TAGタグの結末ネタバレを紹介します。

TAGは、ジェリーが毎朝訪れている教会へ赴き、彼を探し回ります。一方、ジェリーも教会の一角に立てこもり反撃します。その時、ジェリーが返ってこないことに腹を立てたスーザンは、その影響で流産の危機にさらされてしまいます。スーザンの緊急事態に、TAGのメンバー達は鬼ごっこを休戦し、ジェリーはスーザンと共に病院へ向かいます。

同時に、スーザンの様子を怪しんだ記者・レベッカも2人の後をついていき、真相を確かめに向かいます。結果、スーザンの妊娠は嘘だったことが判明し、容易周到な策を繰り出したジェリーに対して、ホーギーは負けを認めてゲームの終了を宣言します。TAGメンバー達は納得のいかない表情を浮かべながらも、ジェリーの結婚式に出席します。

ルール改訂により、挙式中は鬼ごっこの禁止令が発令されていたにも関わらず、ホーギーは、隙を見てジェリーへのタッチを試みます。しかし、ジェリーは、ホーギーのタッチを避けたものの、ホーギーは、その場に倒れ込んでしまいます。ジェリーは、これもホーギーの嘘だろうと思っていましたが、後にTAGメンバー達と共に彼が抱える現実を受け入れました。

式場で意識不明となったホーギーは、肝臓に大きな腫瘍が出来ていたこと、余命が3ヶ月であることを3週間前に知りました。同時に、来年の5月にはもうTAG・鬼ごっこができないことを悟ったホーギーは、人生の最後にジェリーにタッチして、無敗の記録をストップさせたかったことを、メンバー達は改めて知ります。
 

意識が戻ったホーギーは、結婚式を台無しにしたことを詫びたが、彼の残された時間と願いを感じたジェリーとスーザンは、彼を快く許しました。そして、皆が見守る中、ホーギーはジェリーにタッチをします。30年目の鬼ごっこで初の鬼となったジェリーは、病院を舞台に皆で鬼ごっこを始めます。

ゲーム終了5分前となった鬼ごっこには、ホーギーの妻・アンナやTAGの様子を取材してきた記者のレベッカ達も加わり、ホーギーを交えた最後の鬼ごっこを存分に楽しみます。そして、来年の鬼ごっこの鬼に選ばれたメンバーは彼らの秘密となり、エンディングにはTAGのモデルとなった実話が紹介されました。

あらすじネタバレで紹介したように、映画TAGタグは、子供時代から続けている鬼ごっこだけでなく、それらを通じて育まれた大人たちの友情も鮮明に表現しました。以下では、映画TAGタグで、本気の鬼ごっこを繰り広げた出演キャストと登場人物を紹介します。

獣医学の博士号を持つ秀才で、最期の鬼ごっこに情熱を傾けたホーガン・マロイ（愛称：ホーギー）役を、エド・ヘイムズが演じました。2002年から芸能活動を始め、俳優やコメディアンとして活躍しています。主な出演作は、彼の当たり役となった映画「バンクオーバー！」シリーズなどです。

映画TAGタグでは、持ち前の頭脳を活かして、婚約者・スーザンと共にTAGメンバーと攻防戦を繰り広げたジェリー・プライス役を、ジェレミー・レナーが演じました。日本でも人気の高いハリウッド映画シリーズ「アベンジャ―ズ」のクリント・バートン/ホークアイ役で広く知られている俳優です。

作中では、FREEDOM Atlantic社の会長で、自社の清掃員になったホーギーにタッチされたボブ・キャラハン役をジョン・ハムが演じました。待望の続編として注目さている、映画「トップガン マーヴェリック」への出演が発表されており、日本でも2020年の劇場公開が期待されています。

破天荒な性格が目を引くランディ・チリアーノ（愛称：チリ）役を、ジェイク・ジョンソンが演じました。2006年から俳優活動を始め、映画やテレビドラマに多数出演する俳優です。

キャラハン達に同伴しながらTAGの取材を行なった、ウォール・ストリート・ジャーナルの記者・レベッカ・クロスビー役を、アナベル・ウォーリスが演じました。2014年に主演を務めた映画「アナベル 死霊館の人形」で注目を浴び、2017年の映画「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」にてヒロインを演じました。

ホーギーの妻で、夫と共に真剣な表情で鬼ごっこに挑んだアンナ・マロイ役を、アイラ・フィッシャーが演じました。現在は、アメリカ合衆国を拠点に活動するオーストラリア女優で、主な出演作に、2009年の映画「お買い物中毒な私！」2013年の映画「グランド・イリュージョン」等があります。

過去にキャラハンとチリが恋心を寄せていたシェリル・ディーキンス役をラシダ・ジョーンズが演じました。大学卒業後の1997年に女優デビューを果たし、映画やテレビドラマにて活躍しています。

ジェリーの婚約者で、結婚式では鬼ごっこをしないようにと、TAGメンバー達に頼んだスーザン・ポリンズ役を、レスリー・ビブが演じました。ファッションモデルを経て女優業に転向し、2008年の映画「アイアンマン」を始め、多くの映画やテレビドラマにて活躍しています。

Mr.チリアーノ役を演じたブライアン・デネヒーは、舞台や映画、テレビドラマにて活躍する俳優で、1982年の映画「ランボー」にて、主演・シルヴェスター・スターロンを追う保安役で注目を浴びます。そして、持ち前の体格を生かした存在感ある演技で、大作・話題作には欠かせない名バイブレイヤーとして人気を博しました。

これまでの映画作品にはない斬新な設定や、実話を基に書かれたあらすじとその結末に、多くの鑑賞者が感動したとの感想を多く寄せました。以下では、あらすじネタバレでは紹介し切れなかった映画TAGタグの見所を紹介します。

コメディタッチが特徴の映画TAGタグで披露された鬼ごっこは、期間中はどこからでも鬼にタッチされる危険性がある一方で、時にはやむを得ない理由で休戦に入るなど、プレイヤーのゆるい展開も見どころの1つです。

映画TAGタグでは、30年間無敗を守り続けてきたジェリー役のジェレミー・レナーの活躍も注目ポイントです。鬼のタッチを華麗な身のこなしで交わしたり、時には派手な仕掛けで鬼を惑わせたり、または、身の回りのものを武器に変えたり、鬼の撃退のためならドーナツすら活用してしまう、ジェリーの機知縦横な作戦に注目です。

また、映画TAGタグでは華麗なアクションシーンを披露したジェレミ・レナーでしたが、スタント撮影中に両腕を骨折する大怪我を負いました。怪我により、新作映画「アイアンマン」への出演は見送られ、ホークアイファンからは残念な感想が寄せられましたが、映画TAGタグからは、ジェレミー・レナーの役者魂を感じられます。

TAG月となった5月は、何があってもどこにいても、鬼となったメンバーが神出鬼没のごとく現れることです。例えば、映画でも描かれたメンバーの結婚式だろうが、奥さんの出産中だろうが、鬼にとってそのようなことはお構いなしです。しかし、ルール変更や追加事項が出れば、その都度書面にして、メンバー全員が署名をしてルールブックを厳守しながら行います。

大人同士の鬼ごっこについて、大人げないとの感想も見られる一方で、かれらの温かい友情と結末に感動したように、映画TAGタグには様々な感想が寄せられています。以下では、映画TAGタグに関する感想や評価について紹介します。

中年のおじさん5人による鬼ごっことその友情を描いた映画TAGタグは、実話をベースに脚本が描かれたと言えど、あらすじを読んでばかばかしいと感じてしまう方もいるでしょう。しかし、作中で繰り広げられるTAGメンバー達による本気の鬼ごっこを鑑賞して、心がほっこりしたなど好意的な感想も多く見られ、映画好きなら一度は鑑賞してほしい1本です。

鬼ごっこと聞いて、誰もが子供がするものと決めつけてしまいそうな遊びですが、映画ATGタグやそれらの実話となった人物たちの姿に感化されたとの感想も寄せられています。一見、単純な遊びにも見える映画TAGの鬼ごっこの中には、大人になり忘れ去ってしまった童心を思い出すだけでなく、仲間たちとの変わらぬ絆の大切さを教えてくれる隠れた名作映画でしょう。

映画TAGタグのスタント撮影で大怪我を負ったジェレミー・レナーは、映画「アイアンマン」のホークアイ役で知られる俳優で、日本でも人気の高い俳優です。TAGタグでは、鬼のタッチを逃れるために繰り広げた華麗なアクションや時にはコメディも演じるなど、ジェレミー・レナーの新たな魅力が発見できるおすすめ映画です。

ここまで、映画TAGタグの概要とあらすじ結末ネタバレ、出演キャストと登場人物、作品の見所や感想・評価について紹介しました。実話をベースに制作された映画TAGタグは、童心を捨て切れずにいる大人たちの鬼ごっこだけでなく、あらすじや感想でも紹介したように、鬼ごっこを通じて変わらぬ友情を育み続けた5人の男性たちの感動の物語です。