ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子のあらすじとキャスト！ドラマと原作の違いは？

『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』は人気女優・波瑠の民放連続ドラマ初主演作品であり、刑事役にも初挑戦した作品となっています。『連続テレビ小説 あさが来た』にてブレイク後に、波瑠の人気が定着したのはこのドラマで高評価を受けたからだと言われている波瑠の代表作となっています。ここでは『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』の基本情報を紹介していきましょう。

ドラマ『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』はサスペンスやサイコスリラーに分類される刑事ドラマであり、ドラマ『あさが来た』でブレイクした波留の演技力を広さを証明した作品となっています。

ドラマ『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』は2016年7月12日からフジテレビ系「火曜夜10時ドラマ枠」で放送されたミステリードラマです。主演に波瑠を起用し、林遣都や横山裕、渡部篤郎など脇を固めるキャストの豪華さも注目されました。『火曜夜10時ドラマ枠』最後のドラマとなり、これ以降はドラマではなくバラエティー番組が放送される枠となっています。

ドラマ『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』のスタッフなどを見ていきましょう。ドラマ『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』は関西テレビ制作ドラマで、プロデューサーは河西秀幸、萩原崇、石田麻衣の三人です。脚本家はドラマ『ガリレオ』などの脚本で知られる古家和尚が担当しています。エンディングテーマには若者に人気のバンド[Alexandros]の「Swan」が起用されています。

ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』の原作小説はミステリー作家・内藤了が描いたミステリー小説『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズを映像化した作品です。映像化された『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズには『ON』、『CUT』、『AID』、『LEAK』の作品があり、ドラマのタイトルには一作目の『ON』が採用されていますがドラマの内容はすべてのシリーズが映像化されています。

ここからはドラマ『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』のあらすじをネタバレ紹介していきます。ドラマ『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』最大の魅力は波瑠演じる藤堂比奈子の特殊な人格にあります。普通の主人公とは一線を画したキャラクターを通じて、猟奇的な殺人犯の闇を明らかにしていくストーリーが高い評価を受けました。

藤堂比奈子は捜査一課の新人刑事として配属されました。若くして捜査一課に選ばれたのは、一度書き留めたことは忘れないという能力のおかげでした。この驚異的な記憶力を買われて、捜査一課の刑事になった藤堂比奈子は捜査一課の厚田班の個性的な面々と共に事件の捜査に乗り出します。

捜査一課になって最初の事件は猟奇的な変死体事件でした。発見現場へ向かった厚田班でしたが、その死体は口にブリーフを詰められており下半身を刻まれているという猟奇的な死体を目の当たりにします。比奈子は三年前の遺体との共通点に気づき、事件の背景を推測します。10年間に及ぶ過去の事件をすべて記憶している比奈子の特殊能力が事件の真相に近づいていきます。

比奈子の闇が明らかになるのは同僚であり、友人でもあった鈴木仁美が殺害されて発見されるシーンでした。このシーンで周りの警察官たちがショックを受け、厚田班のメンバーも比奈子を心配しました。しかし比奈子はショックを受けることもなく、無表情に死体を観察していました。そして相棒である東海林はこの比奈子の姿に違和感を覚えるのでした。

比奈子が厚田班に入ってから、次々と起こる猟奇殺人事件が起こっていました。それらの事件はバラバラな事件と考えられていましたが、比奈子と中島はこれらの一連の殺人に『ある法則』があることに気づき始めていました。

比奈子はある心の闇を抱えていました。それは人の感情に共感することができないという事でした。比奈子は自身の心の闇と猟奇的な殺人犯たちの行動を繋ぎ合わせて、『いつか一線を越えてしまうのではないか』という葛藤と常に戦っています。

ハヤサカメンタルクリニックに努めている早坂院長と中島の研究がストーリーに大きな影響を与えています。二人の研究は『脳に直接命令を与える』というもので、犯罪者の脳に直接アクセスし犯罪傾向をなくすことが目的でした。しかし、この早坂院長と中島の研究は倫理的な問題があると中止を余儀なくされてしまいます。

しかし中止された後も中島は研究をひそかに続けており、『脳に直接働きかけて犯罪のスイッチをONにする』という方法を確立していました。猟奇的な事件の頻発は人為的に起こされていたことが物語の最終盤で明かされます。

ここからはドラマ『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』のキャストを紹介していきましょう。ドラマ『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』は朝ドラで大ブレイクした波瑠はもちろん、林遣都、横山裕、渡部篤郎など多くの実力派キャストが出演していることでも注目のドラマです。特に林遣都は重要なキャラクターを担当しており、林遣都の演技にも注目が集まっていました。

「ON」のキャスト①は警視庁捜査一課に新人刑事として配属された藤堂比奈子を演じたのは人気女優の波瑠です。『サイコパス』傾向を持っており、自身がいつか人を殺すのではないかと危惧している難役を見事に演じました。波瑠の代表作にドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官』や『連続テレビ小説 あさが来た』などがあります。

「ON」のキャスト②は心療内科医として勤務しており藤堂比奈子に助言することもある中島保を演じたのは若手俳優の中でもトップクラスの演技派である林遣都です。比奈子を心理面でサポートしながら、自身もトラウマを抱えているキャラクターを林遣都が好演しています。林遣都の代表作にドラマ『おっさんずラブ』や『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』などがあります。

「ON」のキャスト③は比奈子の同僚であり、比奈子の精神的な面を心配している東海林泰久を演じたのはアイドルグループ『関ジャニ∞』の横山裕です。妹が殺されてしまった過去を抱えており、犯罪者を異常なまでに憎む刑事を担当しています。横山裕の代表作にドラマ『絶対零度 〜未然犯罪潜入捜査〜』や『破門 ふたりのヤクビョーガミ』などがあります。

「ON」のキャスト④は捜査一課の刑事で比奈子と同じ班の倉島敬一郎を演じたのは多くの出演作を持つ人気俳優・要潤です。比奈子に恋心を抱く先輩刑事を担当しました。要潤の代表作に『仮面ライダーアギト』や『新・愛の嵐』などがあります。

「ON」のキャスト⑤は比奈子たちが所属する厚田班の班長で警部の厚田巌夫を演じるのは実力派俳優の渡部篤郎です。気配りのできる頼れる上司を担当しました。渡部篤郎の代表作に『最後の恋、初めての恋』や『外事警察 その男に騙されるな』などがあります。

「ON」のキャスト⑥は法医学教室の監察医で比奈子に協力的な女性医師・石上妙子を演じたのは多くの出演作がある女優・原田美枝子です。比奈子を評価しており、心理面を心配している石上妙子を好演しています。原田美枝子の代表作に『太平記』や『華麗なる一族』などがあります。

「ON」のキャスト⑦は比奈子の亡くなった母・藤堂香織を演じたのはバイプレーヤーとして知られている女優・奥貫薫です。比奈子の人生に大きな影響を与えており、彼女が教えたことを比奈子は今でも守っています。奥貫薫の代表作に『龍馬伝』 や『泣くな、はらちゃん』などがあります。

「ON」のキャスト⑧は警視庁刑事部捜査第一課の刑事・片岡啓造を演じたのは高橋努です。厚田班とは敵対する班の班長であり、厚田班の東海林とは因縁がある刑事を担当しています。高橋努の代表作に『空飛ぶ広報室』や『S -最後の警官-』などがあります。

「ON」のキャスト⑨はハヤサカメンタルクリニックの院長である早坂雅臣を演じたのは多くの出演作を持つベテラン俳優・光石研です。精神医学を使って多くの犯罪者を分析している重要キャラクターを担当しています。光石研の代表作に『おんな城主 直虎』や『バイプレイヤーズ』シリーズなどがあります。

「ON」のキャスト⑩は鑑識課所属の新人鑑識員・月岡真紀を演じたのは演技派女優として注目されている佐藤玲です。比奈子とは様々な事を話せる友人のような関係を築いている月岡真紀を好演しました。佐藤玲の代表作に『リュウグウノツカイ』や『表参道高校合唱部!』などがあります。

「ON」のキャスト⑪は厚田班所属の刑事・清水良信を演じるのは若手俳優として注目されている百瀬朔です。百瀬朔の代表作に『未解決の女 警視庁文書捜査官』や『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』などがあります。

「ON」のキャスト⑫は警視庁所属の鑑識官・三木健を演じたのはお笑いトリオ『ジャングルポケット』の斉藤慎二です。ストーリー序盤から出演するキャラクターを、劇団員としての経験がある斉藤慎二が好演しています。斉藤慎二の代表作に『でも、結婚したいっ！～BL漫画家のこじらせ婚活記～』や『いつかこの雨がやむ日まで』などがあります。

ドラマ『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』は原作小説『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズを題材にしていますが、ドラマオリジナルの設定やストーリーが導入されています。ここからは原作とドラマの違いをネタバレ有りで紹介していきましょう。

ドラマでは『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』というタイトルになっていますが、原作は「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」というタイトルとなっています。ドラマも原作も『ON』という言葉は共通していますが、ドラマ版は『異常犯罪捜査官』となっています。これは『猟奇犯罪』というタイトルだとドラマ視聴者が敬遠してしまう事を考えたとも言われています。

原作はあまりにも猟奇的な描写が多すぎて、映像化は不可能だと言われていました。そのためドラマ版では描写がマイルドに変更されています。原作は『ホラー』とまで言われる作品なので、ドラマ向けに描写が変更されている場面が多々あります。

ドラマ『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』は原作とはキャラクター設定に違いがあります。特に主人公の藤堂比奈子のキャラクターは変更されていて、記憶力が良いという設定もドラマほど事件解決に役立つものではありません。

さらにドラマでは積極的に事件に関与して解決に乗り出しますが、原作ではこういった積極性はありません。原作の比奈子はおとなしい目立たないタイプであり、ドラマ版ではよりアクティブに設定変更されています。ドラマ版『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』で部屋出るときに比奈子が口にする「ON」という言葉もドラマオリジナルの設定です。

ここからはネット上にあるドラマ『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』の感想や評価を見ていきましょう。波瑠の民放連続ドラマ初主演作品という事もあり、多くの感想が挙がっています。普通のミステリードラマではなく主人公の共感性の無さや犯人の猟奇的な犯行などが話題となったので、ドラマの内容にも様々な声が集まりました。

ドラマ『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』は考えさせられる内容のミステリドラマとして高評価を受けています。人格に障害を抱えている主人公の心情は視聴者にも多くのことを考えさせる脚本となっており、ネット上には『「ON」すごく考え深い』という声や『考えさせられる内容だった』という声などが挙がっています。

ドラマ『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』は波瑠を始め、林遣都や渡部篤郎など多くの演技派俳優を起用していることでも注目されています。ネット上にも『ONは上手い役者が揃ってる』という声や『林遣都って演技上手いなぁ』という声など波留以外のキャストにも高評価の声が挙がっています。

ドラマ『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』は原作小説も好評を博しています。藤堂比奈子シリーズはドラマ以上の猟奇的なストーリーであり、ドラマとは一味違った展開が魅力となっています。ネット上にも『是非原作の小説を読んで頂きたい』という声や『原作もかなり面白い』という声など原作についても多くの声が集まっています。

今回は人気女優・波瑠が主演を務めたドラマ『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』のネタバレあらすじやキャスト情報、原作『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』との違いなどを紹介してきました。波瑠は普通の刑事ドラマとは全く違う主人公・藤堂比奈子の人格を見事に演じ、女優として確固たる地位を確立しました。

いまの波瑠の活躍のスタートともいえる民放連続ドラマ初主演作『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』をネタバレあらすじなどを参考にぜひ一度ご覧ください。