コード・ブルーの緒方と緋山の恋愛関係は？演じる丸山智己はどんな俳優？

「コード・ブルー」シリーズの主人公といえば、俳優山下智久が演じる藍沢耕作(あいざわこうさく)である。そして「コード・ブルー」シリーズのヒロインは、俳優新垣結衣が演じる白石恵(しらいしめぐみ)である。「コード・ブルー」ではこの二人に注目が集まることが多いが、ほかにもコード・ブルーではさまざまなキャラクターが登場する。

俳優戸田恵梨香が演じる緋山美帆子(ひやまみほこ)と、俳優丸山智己が演じる緒方博嗣(おがたひろし)は、コード・ブルーのキャラクターの一人である。その緋山と緒方はドラマ「コード・ブルー」の中で恋に落ちた。今回は、コード・ブルー内での二人の関係について考察し、さらに緒方博嗣を演じた丸山智己がどのような人物かを紹介していく。

「コード・ブルー」は、ドクターヘリをテーマに物語が展開していくドラマシリーズである。このコード・ブルーシリーズでは、救命救急センターを舞台としながら、フライトドクター研修生やその指導医たち、さらにドクターヘリに関わる多くの人々の奮闘と葛藤が描かれている。彼らの仕事ぶりや使命感に心打たれる人も多い。

タイトルの「コード・ブルー」とは、医師や看護師の隠語であり、「様態が急変し、緊急蘇生が必要な患者が発生した」という意味である。2007年、「救急医療用ヘリコプターを用いた救急医療の確保に関する特別措置法」(ドクターヘリ特別措置法)が交付されたが、コード・ブルーシリーズが始まったのはその翌年であった。

「コード・ブルー」の最初のシリーズが放送されたのは、2008年7月であり、翌年2009年には、新春SPが放送された。第2シリーズは2010年1月に放送され、それから約7年半の時を果てコード・ブルー第3シリーズが2017年7月に放送された。2018年7月27日に映画が公開され、これに合わせて特別編SPが放送された。

ドクターヘリが登場した当初、世間からの認知度や注目度はとても低かった。しかし、コード・ブルーシリーズのテレビ放送によってドクターヘリの認知度や注目度は瞬く間に向上し、ドクターヘリの台数は増加したといわれている。このようにコード・ブルーシリーズは、ドクターヘリの普及に大きく貢献したドラマである。

ドクターヘリ救急医療システム普及促進を目的としている「救急ヘリネットワーク」の会長國松孝次氏は、2007年当時ドクターヘリは全国で14機しかなかったが、2017年3月の奈良への配置で50機になり、概ね全国配備を達成したと語った。

緒方博嗣は、コード・ブルー第3シリーズで登場した。演じた俳優は、丸山智己である。緒方博嗣(以降「緒方」とする)は山の中で渓流釣りを楽しんでいた。しかし、足を滑らせてしまい、翔陽大学附属北部病院救命救急センター(以降「救命救急センター」とする)に運ばれた。これがきっかけでコード・ブルーチームとの関係が始まった。

緒方は、足を滑らせた時のケガで頸椎に脱臼骨折というダメージを追った。さらに、その影響で料理人でありながらその命である手が動かなくなった。そのため、勤めていた職場から解雇されてしまった。

しかし、緒方はとてもポジティブな性格の持ち主であった。ケガをした当初、緒方は自分のケガは軽いと思っていて、すぐに料理人に戻れると思っていた。第4話で緋山が患者を亡くしたことを話したところ、緒方は、笑いながら緋山を励ました。これにより緋山は元気を出し、のちに緋山は緒方に心を開くようになった。

緋山美帆子(以降「緋山」)は、コード・ブルーに登場するフライトドクターの一人であり、救命救急センターの医師ある。人一倍プライドが高く、傲慢なところがある。藍沢や白石には対抗心を燃やしていたが、俳優浅利洋介の演じる藤川一男のことを見下していた。

プライドの高さが仇となったことがある。コード・ブルー第1シリーズでは、緋山は、実際は先輩を手伝っただけであるにもかかわらず「救急搬送と胎児心拍」の論文を執筆したとウソをついた。このことを俳優りょうが演じる三井環奈に褒められて有頂天になり、それがきっかけでドクターヘリに乗ることになった。しかし、あまりに混乱したので担当した患者に何一つ処置を施すことができなかった。

緋山には世話好きで優しい一面もある。第3シリーズでは、航空機の乗客を診察した際、俳優有岡大貴が演じるフェロードクター名取颯馬のミスにより、感染症にかかった恐れが出た。緋山は、名取を追い込ませないよう、必死で明るく振る舞った。

やがて、緋山の感染に関する検査結果が全て陰性と分かると、名取は緋山に謝ろうとしたが、緋山は「気にしなくてもいい」と名取の言葉をさえぎり、名取のミスを寛大な心で許した。名取は、その優しさに泣いた。

しかし、その情け深さが仇となったケースがある。コード・ブルー第2シーズンでは、脳死状態の男の子の延命を中止した際、母親に書面での同意を得なかったことが問題になった。訴訟に発展することはなかったが、緋山は1ヶ月の謹慎処分を命じられた。

それ以降、この事件がトラウマとなり、緋山は患者と接することを恐れるようになった。しかし、その後の飛行機不時着事故の救命作業中に、医師としての自分の姿を見つめ直すことができるようになった。

緒方が登場するのはコード・ブルー第3シリーズである。コード・ブルー3第5話では、緒方は緋山を呼び出し、離婚届にサインするように頼んだ。緒方は店を解雇されてしまったため見舞いに来る者がおらず、離婚届に署名をする者がいなかったので、緋山に頼むことにした。

コード・ブルー3第5話内での台詞によると、緒方が離婚した理由は「料理ができなくなったから」であると推定できる。コード・ブルー3第5話での会話では、緒方と緋山は次のような会話をしていた。

緋山が緒方に、妻の好きだったところを尋ねたところ、緒方は顔だと答えた。それから緒方は続けて、強い性格で、経営がすごくて、いちばん初めに自分の料理をおいしいと言ってくれたと言った。さらに続けて、頸椎脱臼骨折になった自分自身を責めた。

コード・ブルー3第4話で、料理人生命が絶たれそうになりながらもポジティブに振る舞う緒方に、緋山は興味を持つようになった。第4話終盤、緒方の妻が現れた。コード・ブルー3第5話で緋山は白石に、気になる男性に妻がいた場合について相談したところ、白石は「不倫はいけない」と大声で言った。緋山は、白石に相談したことを激しく後悔した。

緒方が緋山に離婚届にサインするよう頼んだのは、その後のことである。障害がなくなったことにより、緒方と緋山はさらに距離を縮めていった。コード・ブルー3第7話では、緋山はリハビリのため、緒方にスパルタ指導を行っていた。緒方の体調は快方に向かっていたため、近々リハビリ病棟に移ることになった。

緋山は「いなくなってせいせいする」、緒方は「ようやく厳しい先生から逃げられる」と冗談で悪態を付き合っていた。二人のやりとりがとうてい患者と医者の関係に見えなかった名取は、「夫婦かよ」と小さく突っ込みを入れ、その様子をスマホで撮った。

緒方がコンビニで夜食を買って廊下を歩いていると、廊下の椅子に緋山が座っていた。緒方は緋山に元気がないことに気がついた。緋山は事故で亡くなった家族の検死結果を伝えなければならないと苦しんでいた。緒方が緋山を笑顔で励ましたところ、緋山に笑顔が戻った。

緒方がリハビリ病棟に移動する日、緋山と名取は緒方を見送った。緒方を緋山は、悪態をつき合って分かれた。名取は去って行く緒方に駆け寄り、煮え切らない二人を後押しすべく緒方をけしかけた。

コード・ブルー3第8話では、さらに二人の距離が縮んだ。緒方は緋山と夜7時に待ち合わせをしていたが、緋山が姿を現さなかったので心配していた。緋山が体調不良で帰ったと伝えられると、緒方は愚痴を言いつつ自分の病室に戻ろうとした。その直後、名取によって緋山に感染症の疑いがあることが緒方に伝えられた。

緒方は緋山の元へ行った。緋山の不安を和らげるため、緒方は緋山と一緒にいることにした。緋山は泣き顔を見られないよう、緒方の後ろで静かに泣いた。緒方は病室に戻る際、翌日一緒に夕食を食べると約束し、緋山の無事を確信している意図を伝えた。

検査結果は全て陰性で、緋山の感染の疑いは晴れた。夜7時、緒方はコンビニの前で緋山を待っていた。すると緋山はおしゃれをした格好で緒方の元に現れた。コンビニでご飯を食べるだけだと思っており、いつもの服装だった緒方は、檜山の姿に驚いた。緋山は緒方を外に連れ出し、二人の初デートが始まった。

しかし、二人の仲むつまじさは長続きしなかった。コード・ブルー3第9話では、緋山は急患の処置のため、遅れて待ち合わせの場所に現れた。緒方が話を切り出そうとすると、緋山の携帯電話が鳴った。専門が産婦人科である緋山は、その電話で周産期医療センターに医局長として推薦された。二人とも喜んだが、緋山が緒方が話したかったことを尋ねると、緒方は今度話すと言った。

緒方が話しそびれたことを話すため、二人は中庭で会った。しかし、緋山は仕事で頭がいっぱいだった。緋山は緒方に周産期医療センター近くの病院かリハビリ施設に転院するよう誘ったが、緒方はこれを断った。緒方は、緋山の夢を邪魔することが耐えられなくなり、一方的に緋山に別れを告げた。

コード・ブルー3で緒方博嗣役を演じた俳優丸山智己は、1975年3月27日長野県生まれである。モデル業も営んでおり、身長は185cmある。小学校中学年から中学時代までは柔道をしており、高校時代にはバレーボール部に入っていた。趣味・特技はバレーボール、料理、サーフィンであり、栄養士の資格を持っている。

丸山智己はコード・ブルー以外にも多数の映画・ドラマに出演している。丸山智己出演した映画は、「NANA」、「空気人形」、「るろうに剣心　京都大火編」、「るろうに剣心　伝説の最期編」などである。丸山智己が出演したドラマは、「マザー・ゲーム~彼女たちの階段~」、「ジョーカー　許されざる捜査官」、「絶対零度~期待ゼロの新入社員~」などである。

丸山智己は2003年にJTセブンスターの広告に出演していたが、その広告が映画「NANA」監督の大谷健太郎の目にとまり、2005年、丸山智己は映画「NANA」で俳優デビューを果たし、脚光を浴びた。

丸山智己はコード・ブルー3のクランクアップの際、緋山役の戸田恵梨香から花束を贈呈された。丸山智己は「幸せなシーンをいつもやらせていただき、本当に幸せでした。」と語り、まだクランクアップしていない戸田恵梨香にエールを送った。

コード・ブルーシリーズ緋山美帆子役を演じた俳優戸田恵梨香は、1988年8月17日兵庫県生まれである。小学校のころから芸能活動を始め、中学校卒業までは関西の芸能事務所に所属していた。現事務所FLaMmeに招かれ中学校卒業を機に上京した。

戸田恵梨香の芸能活動が始まったのは2000年からである。2006年、映画「デスノート」で初めて映画に出演した。戸田恵梨香はこのほか数々の映画・ドラマに出演しており、コード・ブルーシリーズ以外では、「流星の絆」、「鍵のかかった部屋」シリーズなどに出演した。

戸田恵梨香は阪神淡路大震災で被災した。戸田恵梨香の特技のひとつに少林寺拳法があるが、戸田恵梨香は父と母が開いた少林寺拳法の道場で父親から少林寺拳法を習った。しかし、戸田恵梨香が6歳のとき阪神淡路大震災が起き、その道場は倒壊した。なお、戸田恵梨香は2017年に神戸開港150周年記念事業のイメージキャラクターに起用された。

戸田恵梨香はコード・ブルー3を演じるにあたって、7年という時を経て「コード・ブルー」をもう一度やるということにとても重みを感じているとした。さらに、コード・ブルー3が放送されることが決定されてから、今の自分の変化を気にかけつつ、今の自分にできる緋山と向き合いながら、怒涛の日々をもう一度懸命に生きたいとコメントした。

コード・ブルー3で緒方と緋山は出会い、二人の距離は回を追うごとに縮まっていき、ついにデートをするまでに発展した。しかしその関係は長続きせず、緒方は緋山の仕事のじゃまになることを恐れて自ら手を引いた。緋山の恋は、あっけなく散ってしまった。

しかし、二人ともコード・ブルー3の中で重要な役割を持っていたことは事実である。さらに、コード・ブルー2が放送されてから7年たってからコード・ブルー3が放送されたように、今後も数年時間を空けてコード・ブルーの続編が放送される、または映画が公開される可能性も考えられる。

そうなった場合、緋山はコード・ブルーの続編に登場する可能性が極めて高いが、その緋山と深い関係を築いた緒方が登場する可能性も十分に考えられる。もしもコード・ブルー続編が放送された場合、緋山と緒方の関係がどのように発展するのかは、見逃すことができない。