2019年04月14日公開
2019年04月14日更新
マーズ・アタック!はB級SF映画?キャスト・評価や火星人の目的をネタバレ解説
「マーズ・アタック!」はB級SF映画でありながら、ジャック・ニコルソンやピアース・ブロスナンやナタリー・ポートマンなどの豪華キャストが出演しており、現在もカルト的な人気を誇っています。火星人の乗った大量の円盤が地球に押し寄せたことから映画は始まり、それに右往左往する間抜けな地球人と情け容赦のない火星人との戦争を、監督のティム・バートンはシュールでコミカルに描いています。これから映画「マーズ・アタック!」の評価とネタバレについてまとめていきます。
目次
マーズ・アタック!とは?
映画「マーズ・アタック!」の始まりは、地球に押し寄せた火星人の円盤から、交信が届くところです。地球人は、体裁ばかり気にするアメリカ大統領、ビジネスチャンスと捉える者、火星人を倒そうとする者、セミナーに通う者など、様々な反応を示します。和平交渉に臨んだアメリカ政府でしたが、予期せぬことが起こります。 これから、映画「マーズ・アタック!」をネタバレと評価を紹介していきます。
マーズ・アタック!の映画情報
「マーズ・アタック!」はティム・バートンが監督したSFコメディで、1996年にアメリカで製作された映画です。原案は「マーズ・アタック」というカードゲームです。火星人と地球人との接触と衝突を独特のタッチで描いています。公開当初は低評価でしたが、一部の人々に高く評価され、現在でもカルト的な人気を誇っています。
マーズ・アタック!予告動画
こちらが、映画「マーズ・アタック!」のプレビューです。平凡な農場からシーンは始まり、地球に大量の円盤が近づき、これからどのようなことが起きるのか、非常に興味を引く内容になっています。地球はどうなってしまうのか、ネタバレしていきます。
マーズ・アタック!のキャストは?
映画「マーズ・アタック!」のキャストは、ジャック・ニコルソン、ピアース・ブロスナン、ナタリー・ポートマンなど、他の出演者たちも有名俳優ばかりで、非常に豪華です。中でも、ジャック・ニコルソンは一人二役を演じています。
キャスト:ジャック・ニコルソン
ジャック・ニコルソンは、「マーズ・アタック!」で、ジェームズ・デイル大統領と実業家のアート・ランドという一人二役を演じています。ジャック・ニコルソンの代表作は、「イージー・ライダー」「シャイニング」「バットマン」などで、様々な役柄を演じている名俳優で、アカデミー賞でも常連です。
キャスト:アネット・ベニング
アネット・ベニングは、「マーズ・アタック!」では実業家アート・ランドの妻であるバーバラ・ランドを演じました。アネット・ベニングの代表作は「グリフターズ/詐欺師たち」「バグジー」「アメリカン・ビューティー」「20センチュリー・ウーマン」などで、現在も第一線で活躍しています。
アネット・ベニングは、「マーズ・アタック!」で実業家アート・ランドの妻であるバーバラ・ランドを演じました。アネット・ベニングの代表作は「グリフターズ/詐欺師たち」「バグジー」「アメリカン・ビューティー」「20センチュリー・ウーマン」などで、現在も第一線で活躍しています。
キャスト:グレン・クローズ
グレン・クローズは、「マーズ・アタック!」でマーシャ・デイル大統領夫人を演じました。グレン・クローズの代表作は「ガープの世界」「危険な情事」「101」「エアフォース・ワン」などで、特に「101」の悪女役は多くの人々に強い印象を与えています。
キャスト:ダニー・デヴィ―ト
ダニー・デヴィートは、「マーズ・アタック!」でギャンブラーを演じました。ダニー・デヴィ―トの代表作は、「カッコーの巣の上で」「バットマン リターンズ」「マチルダ」などで、ティム・バートン監督の最新作である「ダンボ」にも出演しています。
キャスト:ピアース・ブロスナン
「マーズ・アタック!」でドナルド・ケスラー教授を演じたのはピアース・ブロスナンです。ピアース・ブロスナンは「007」シリーズの5代目ジェームズ・ボンドとして、「ゴールデンアイ」「トゥモロー・ネバー・ダイ」「ワールド・ノット・イナフ」「ダイ・アナザー・デイ」の4作に主演しています。
キャスト:サラ・ジェシカ・パーカー
サラ・ジェシカ・パーカーは「マーズ・アタック!」でテレビレポーターのナタリー・レイクを演じました。サラ・ジェシカ・パーカーは子役出身で、代表作は「セックス・アンド・ザ・シティ」シリーズで、主人公を演じ、人気を博しています。
キャスト:ナタリー・ポートマン
ナタリー・ポートマンは、「マーズ・アタック!」でデイル大統領の娘であるタフィ・デイルを演じました。ナタリー・ポートマンの代表作は、「レオン」「スター・ウォーズ」シリーズ「Vフォー・ヴェンデッタ」「ブラック・スワン」「マイティ・ソー」シリーズなどです。
キャスト:マーティン・ショート
マーティン・ショートは、「マーズ・アタック!」でジェリー・ロス広報官を演じました。マーティン・ショートは、俳優だけでなくコメディアンとしても高い評価を得ており、ティム・バートン監督の「フランケンウィニー」や「マダガスカル3」などのアニメ映画の声優としても活躍しています。宮崎駿監督の「風立ちぬ」では、英語吹き替え版の黒川の声を演じました。
キャスト:マイケル・J・フォックス
マイケル・J・フォックスは、「マーズ・アタック!」で報道記者のジェーソン・ストーンを演じました。マイケル・J・フォックスは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで主人公を演じ、高い評価を得ており、世界的な人気を博しています。
キャスト:ジャック・ブラック
ジャック・ブラックは「マーズ・アタック!」で、火星人襲来に対して新設された軍の部隊に志願する若者のビリー・グレン・ノリスを演じました。ジャック・ブラックは、俳優と共に歌手としても活躍しています、代表作は、「スクール・オブ・ロック」「キング・コング」で、「カンフー・パンダ」シリーズでは声で出演しています。
マーズ・アタック!の火星人の目的は?
「マーズ・アタック!」に登場する火星人はとても特徴的な外観をしていますが、彼らが地球に来た目的はどのようなものなのか、まとめていきます。
仲良くなりたい火星人
火星人は突如として地球に大挙してきますが、建前としては友好をアピールしてきます。しかし、その友好のアピールとは裏腹に、次々に地球人たちを情け容赦なく殺戮していきます。また、地球人を連行して人体実験をおこなうなど、残虐さが目立ちます。
火星人の異なる価値観
映画「マーズ・アタック!」の劇中では、地球人と火星人との文化や考え方の違いから、両者の価値観が大きく異なっていることが描かれています。例えば、地球人が火星人に対する歓迎式典を開いている際に、地球では平和のシンボルとされる鳩が空に放たれた瞬間、その鳩を光線銃で撃ち落とし、地球人に対する殺戮がはじまってしまいます。しかし、殺戮がはじまって以降も地球人側は、鳩が火星では戦いのシンボルなのかもしれないという議論がはじまり、火星人に対する歓迎や対話の路線を崩しませんでした。
数多の殺戮が行われる
多くの地球人が火星人の攻撃の犠牲となる中でも、平和的な解決を望むデイル大統領やケスラー教授ですが、自身も容赦のない火星人の攻撃の犠牲となります。火星人たちの弱点は、「インディアン・ラブ・コール」という歌の周波数でした。地球人には平和的にさえ思える歌ですが、核にさえ耐える技術を持った火星人に対する必殺の兵器になったのです。
マーズ・アタック!のあらすじ・結末ネタバレ
ここからは、「マーズ・アタック!」のあらすじ・結末についてネタバレしていきます。高い技術力を持ちながらも、とても凶暴な火星人と、その火星人にされるがままの地球人はどうなってしまうのでしょうか。
ネタバレ:不思議な飛行物体
ある日、謎の円盤が地球に向けて大量に飛来します。テレビの電波をジャックした火星人は、巨大な脳はむき出しで、目は大きく、口は骸骨のようで、地球人たちにとっては大きな衝撃を与える見た目でした。火星人たちの姿を見た地球人たちは、様々な反応を取っていくことになります。
ネタバレ:分かれる意見
火星人たちが地球に向かっていることを確認した地球人たちは、協議をはじめます。アメリカのホワイトハウスでは、デイル大統領(ジャック・ニコルソン)が、火星人たちと戦うべきと訴えるデッカー将軍(ロッド・スタイガー)を抑えて、平和的なセレモニーで火星人たちを歓迎することを決定します。
ネタバレ:リッチー・ノリス
一方、リッチー・ノリス(ルーカス・ハース)は、ドーナツ店で働くうだつが上がらない青年でした。リッチーの家族は、認知症の祖母フローレンス(シルヴィア・シドニー)、父親(ジョー・ドン・ベイカー)と母親(オーラン・ジョーンズ)、好戦的な兄ビリー(ジャック・ブラック)と共に暮らしていました。ビリーは、火星人と戦う部隊へ志願することになり、家族からの期待を集めます。リッチーは、祖母しか理解者がいませんでした。
ネタバレ:沸き立つ人間達
人類史上初となる火星人との交流に、地球人たちは沸き立ちます。ラスベガスでホテルなどを経営する実業家ランド(ジャック・ニコルソン)は大きなビジネスチャンスと捉えて歓喜し、その妻のバーバラ(アネット・ベニング)は火星人を救世主とする怪しいセミナーへ通います。カジノで働いていた元ボクサーのバイロン(ジム・ブラウン)は、離婚して離れて暮らす家族と久々に会えることを心待ちにしていました。
ネタバレ:テレビの火星人
ニューヨークでは、ケスラー教授(ピアース・ブロスナン)が、ナタリー(サラ・ジェシカ・パーカー)の番組で火星人について議論することになっていました。本番前にも関わらず、ケスラーとナタリーは親密な雰囲気になり、それを見ていたナタリーの恋人ストーン(マイケル・J・フォックス)は、火星人どころではありません。
ケスラーとナタリーの議論が進む中、火星人が電波を乗っ取ります。火星人たちは地球人に向かってメッセージを発しますが、地球人でそのメッセージを理解できるものはいませんでした。デイル大統領は、急いで開発させた火星語の翻訳機を使いますが、意味不明なままでした。
ネタバレ:火星人の襲来
ワシントンではデイル大統領が、火星人にどのように対応していくのかという記者会見を開きます。会議ではケスラー教授とデッカー将軍の意見が対立し、出口がみえない状態になります。迷ったデイル大統領は、ケイシー将軍(ポール・ウィンフィールド)に対応を託します。大統領の命を受けたケイシーは、火星人が着陸したネバダ砂漠に向かいます。
ネバダ砂漠では、多くの見物人と共に、報道関係者であるストーンやナタリー、軍に入隊したビリーなどが集まっていました。火星人が姿を現すと、ケイシー将軍が歓迎します。バーバラは高台から火星人を見ながら歓喜し、ストーンとナタリーは中継を開始します。デイル大統領は、妻マーシャ(グレン・クローズ)と娘タフィ(ナタリー・ポートマン)と共に見守ります。
ネタバレ:鳩から始まる悲劇
性能が向上した翻訳機で火星人のメッセージが訳され、友好を表していることがわかります。それを聞いたデイル大統領は歓喜します。友好的なムードが流れる中、ひとりの観客が鳩を飛ばしたことから、状況は一変し、火星人の光線銃で多くの人々が犠牲になります。混乱の中、ナタリーは飼い犬と共に円盤へ連れ去られてしまいます。
ネタバレ:平和主義の大統領
多くの地球人が火星人の犠牲となる中でも、デイル大統領やケスラー教授は、火星人への友好の姿勢を崩そうとはしませんでした。火星人から謝罪のメッセージが届き、議会で迎え入れることをデイル大統領は決定します。しかし、またもや火星人は地球人たちを殺戮し、ケスラー教授を円盤へ連れ去ってしまいます。デイル大統領は、危機を乗り切ります。
ネタバレ:火星人の奇行
火星人たちは、円盤に連れ去ったナタリーと飼い犬の体と首を付け替え、ケスラー教授も首だけの状態にされてしまいます。火星人たちは、地球人をおもちゃのように扱い、もてあそびます。
ネタバレ:憤怒する火星人
火星人たちは、取り逃がしたデイル大統領を暗殺すべく、ロス広報官に色仕掛けをおこない、ホワイトハウスにスパイを潜り込ませます。しかし、作戦は失敗し、スパイの火星人は殺されます。仲間を殺される姿を見ていた火星人たちは激怒し、地球に向けて総攻撃を仕掛けます。
ネタバレ:無敵の火星人
火星人の総攻撃を目の当たりにし、デイル大統領はついにデッカー将軍の意見を取り入れ、火星人に対して核攻撃をおこないます。しかし、核攻撃は失敗してしまい、手立てを失ってしまいます。火星人たちは地球の様々な場所へ攻撃をおこない、ビッグ・ベンやタージ・マハルやモアイ像などが破壊されます。
ネタバレ:火星人の弱点
一方、リッチーは祖母フローレンスを逃がすために自宅へ向かいます。フローレンスは火星人の襲来に気付かず、ヘッドホンで音楽を聴いていました。リッチーが部屋へ到着した際、ヘッドホンのコードが抜け、聴いていた音楽が大音量で流れます。ウェスタンソングの「インディアン・ラブ・コール」でした。その音楽が流れた瞬間、火星人たちの頭が破裂してきます。火星人の弱点を発見したリッチーは、放送や拡声器で音楽を拡散させていき、それを聴いた火星人たちが次々と爆発していきます。
ネタバレ:群れを成す火星人
ラスベガスも火星人の襲撃を受け、脱出を試みる人々の姿がありました。歌手のトム・ジョーンズ(本人役)やバーバラはセスナで脱出に成功しますが、火星人たちと素手で戦っていたバイロンは囮となります。
ネタバレ:生還者たちの喜び
「インディアン・ラブ・コール」を聴いた火星人たちは、ケスラー教授やナタリーが乗る円盤を含め、地球から逃げようとしますが、全滅します。ワシントンでは、廃墟となってしまったホワイトハウスで、両親を失いながらも生存したタフィが、地球を救うきっかけを作ったリッチーとフローレンスに対して勲章を与えます。リッチーは演説をおこなうことになり、フローレンスへの感謝を語り、タフィと親密な関係になります。バイロンもまた生還し、家族の元へたどり着きました。
誰もが予想もしなかった方法で地球は守られました。ラストには、トム・ジョーンズの「イッツ・ノット・アンユージュアル」が流れます。
マーズ・アタック!の監督は?
マーズ・アタック!の監督は、鬼才と呼ばれ高い評価を受けているティム・バートンです。ティム・バートンは現在60歳で、映画監督や映画プロデューサーなどをつとめており、アメリカ合衆国出身ですが、イギリスのロンドンに在住しています。
ティム・バートン監督
ティム・バートン監督の代表作は、「マーズ・アタック!」を初め、「バットマン」「シザーハンズ」「スリーピー・ホロウ」「チャーリーとチョコレート工場」「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」「アリス・イン・ワンダーランド」シリーズなどがあり、最新作は「ダンボ」です。
ティム・バートンはゴジラ好き
ティム・バートンは熱烈なゴジラファンとしても有名です。「マーズ・アタック!」の劇中でも、「ゴジラvsビオランテ」を参考にしたシーンが存在しています。また、同じゴジラシリーズの「怪獣大戦争」を参考にして、火星人の弱点や、その弱点を利用して地球人が反撃するクライマックスシーンが作成されたと言われています。
マーズ・アタック!に関する感想や評価
ここまで、映画「マーズ・アタック!」の豪華なキャストやあらすじや監督についてまとめてきました。ここで、「マーズ・アタック!」に対する皆さんの感想や評価についてまとめていきます。
一見クソ映画みたいな円盤に乗って地球に来た、一見クソ映画みたいに意味不明なエイリアンが、よく分からないけど普通にメチャクチャ強くて人類滅亡の危機って感じな『マーズ・アタック!』は傑作なので観ましょう pic.twitter.com/b7iSGuMPfD
— 知的風ハット🦈 (@itukayomu) September 1, 2017
この方は、一見低い評価をされているように見えますが、最後に傑作と評価しています。よくわからないけど素晴らしいというのが、この「マーズ・アタック!」の正直な感想なのでしょう。
『マーズ・アタック!』
— Kino2 (@KinoTwo) January 6, 2018
ティム・バートン監督。歪んだユーモアと乾いた残酷さと邪悪な小知恵で破壊の限りを尽くす火星人が襲来!キッチュなビジュアル、ポップな色彩、ふざけたキャラクター、どこもかしもこティム・バートン!楽しい☆ピアース・ブロスナン始め豪華キャスト。#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/HYtAnisd5a
この方は、ティム・バートン監督作品である「マーズ・アタック!」を様々な角度で評価しており、豪華キャストにも言及しています。
『マーズ・アタック!』は基本笑わせに来るタイプの宇宙人侵略映画で超面白いけど、宇宙人による人体実験など地味に恐ろしい部分が垣間見えたりする pic.twitter.com/bqWrAsXAE2
— 共食いゾンビ (@MOGUMOGU_shark) November 5, 2018
この方は、「マーズ・アタック!」を基本的に笑わせに来る映画としながらも、火星人による人体実験などの恐ろしい面にも言及しています。
マーズ・アタック!のキャストやネタバレまとめ
以上、映画「マーズアタック!」に関する豪華キャストや、あらすじ・結末のネタバレ、監督のティム・バートン、感想や評価についてまとめてきました。様々な魅力が溢れるこの作品を、ご覧になってみてはいかがでしょうか。