【世にも奇妙な物語】昨日公園のネタバレあらすじ！有村架純など新旧キャストも紹介

世にも奇妙な物語の「昨日公園」とは、朱川湊人(しゅかわ・みなと)原作の短編小説「昨日公園」を基に制作されたフジテレビ系で放送されたショートドラマです。2006年には主演に堂本光一、そのリメイク版で2015年に、主演に有村架純が起用されました。2006年のドラマと主人公の性別は違いますが、あらすじの展開はそのままの完全リメイク版が2015年の「昨日公園」です。「昨日公園」あらすじをネタバレ紹介していきます。

「世にも奇妙な物語」は、フジテレビ系列で春と秋に特別番組として放送されている1990年から続く奇妙な物語がオムニバス形式で盛り込まれたドラマです。ストーリーテラーのタモリが語る口調と、独特な音楽で視聴者を不思議な世界に誘います。

「世にも奇妙な物語」が番組放送から25周年を迎え、特別番組が企画されました。番組の物語は、これまでに放送された物語の視聴者ランキングで人気の高い作品がリメイクされて放送されました。「昨日公園」は第4位にランキングされ、視聴者の間ではかなり評判となり、人気のある作品です。

世にも奇妙な物語の「昨日公園」の原作は、朱川湊人(しゅかわ・みなと)によって描かれた「都市伝説セピア」の短編集の中の1作品の「昨日公園」です。第130回直木賞の候補に挙げられており、「昨日公園」の作品の秀逸さなど、選考委員から高く評価されていましたが、受賞には至りませんでした。

2006年版の「昨日公園」がリメイクされた2015年版の「昨日公園」のあらすじは、ストーリー展開が変わらないにしても、どのようなあらすじなのかが気になります。有村架純主演リメイク版「昨日公園」のあらすじをネタバレして紹介していきます。

東京の大学に進学して久しぶりに故郷に帰って来た中島美和(有村架純)は、公園に立ち寄るとフルートの練習をしていた幼少の頃からの親友・町田隆子(福田麻由子)に再会します。美和も以前は吹奏楽部でフルートを吹いていましたが、大学進学と共に止めていました。隆子は演奏会などに出演していると美和に話します。

なんとなくぎこちない距離感のまま、2人はそれぞれ帰路につきます。美和は実家に帰ったその日の夜に、友人の遠藤陽介(大和田健介)から連絡が入り、隆子が階段から足を踏み外して事故死したと聞かされます。

突然の隆子の死に驚きとやり切れない思いを抱えていた美和は、隆子と再会した公園に足を運びます。そこには、昨日と同じようにフルートの練習をする隆子の姿がありました。降っていた雨は止み、美和は時間が昨日に戻っていることに気が付きます。美和は、隆子の事故を防ごうと隆子に連れ添って帰宅します。途中にある石階段には注意するよう、隆子に伝えて事故を防ぐと、美和も家路につきます。

しかし、また、陽介から連絡が入り、食堂を営んでいる家の手伝いで出前に出た隆子が、工事現場の鉄骨の下敷きになり、死んだと聞かされます。美和は再び公園を訪れ、事故前のフルートの練習をしている隆子に会いに行きます。そして、出前に行かないように忠告しますが、それでも行こうとする隆子を制止し、事故を防ぎます。

隆子の事故を防いだ美和でしたが、それからしばらくすると、隆子の家に強盗が入り、今度は隆子だけでなく隆子の弟も殺されたという知らせを受けます。美和は、過去に戻りまた隆子を助けますが、今度はガス爆発の事故で隆子が死にます。そして、美和が隆子を助ければ助けるほど、その事故での犠牲者は増えていきます。

どうすればいいのか、何もできないことに悲観した美和は、タイムループした何回目かの公園で隆子に、大事な人が死んでしまったらどうするかと問います。隆子は、迷わず助けると答え、それが大切な誰であっても同じと答えます。

美和は、隆子との会話の中で、疎遠になってしまったけれど、隆子のことが好きなこと、フルートを継続していればよったと後悔していることを語ります。隆子からは、陽介が美和に好意があると聞かされます。隆子と別れた美和は、その帰り道の途中にある石段から落ちて、転落死します。

隆子の死から6年の歳月が流れ、美和は陽介と結婚し、子供を儲けていました。隆子の七回忌に参列した帰りに美和は、隆子と再会した公園を訪れ、フルートを吹きます。近くにいた陽介の泣きはらす姿に異変を感じた美和は、彼に寄り添います。

すると、陽介の口から、大切な人が死んでしまったら、美和はどうするかと問われるのです。美和が以前、隆子に同じ言葉を投げかけていたことを思い出し、自分の運命を悟ります。美和は陽介の気持ちは痛いほどよくわかると、陽介を優しく抱きしめるのでした。

「昨日公園」あらすじをネタバレ紹介したところで、続いては、有村架純主演・リメイク版「昨日公園」の新キャストを、旧キャストと比較しながらご紹介していきます。どのようなキャスト陣が顔を揃えているのでしょうか。それでは、「昨日公園」の新旧キャストを見ていきましょう。

遠藤陽介は、親友の隆男と公園でキャッチボールを楽しんでいましたが、その直後に隆男が不慮の事故に遭って亡くなってしまいます。ショックを受ける陽介は公園に行くと、見覚えのある光景が目の前に繰り広げられ、自分がタイムループしていることに気づきます。陽介は何とか隆男を助け未来を変えようともがくのです。陽介を演じているのは、大人気アイドルデュオ・kinki kidsの堂本光一です。

堂本光一は、歌手とし活動し、バラエティ番組や舞台などでも活躍しています。毎年恒例のように帝国劇場などで公演されているミュージカル「endless　SHOCK」の座長を務め、舞台の名物ともなっている階段落ちや激しい殺陣の立ち回りなど、見どころ満載で多くの観客を魅了し続けています。

鈴木隆男は、陽介の親友で、典子に好意を寄せています。典子に告白しようと決めますが、それが果たされることなく不慮の事故で死んでしまいます。隆男を演じているのは、山崎樹範です。

山崎樹範は、劇団カムカムミニキーナに参加し舞台を中心に活動していましたが、2000年以降はTV中心に活動し、ドラマ、バラエティ、声優とは広く活躍しています。そのため現在は、舞台は休業中とのことですが、いずれは、劇団カムカムミニキーナに帰って芝居がしたいと語っているようです。主な出演ドラマは「天体観測」「Dr.コトー診療所」「電車男」「トレース〜科捜研の男〜」などがあります。

中島典子は、陽介と隆男の友人です。物語の終盤では陽介と結婚していますが、陽介が事故で死んでしまうのを何とか助けようと、典子もまたタイムループをして助らえれないことに苦しむのでした。典子を演じているのは、原田夏希です。

原田夏希は、2001年の映画「ココニイルコト」で女優デビューを果たします。学生のうちは学業を優先しながら女優として活動していました。大学生になると、本格的に芸能活動を始め、数々の映画やドラマ、ラジオのパーソナリティを務めるなどマルチに活躍しています。主な出演ドラマは、「わかば」「篤姫」「ハチミツとクローバー」などがあります。

東京の大学進学をきっかけに故郷を離れた中島美和は、久しぶりに帰省し、親友の隆子に再会します。しかし、その夜に隆子が事故で亡くなったとの訃報を受けます。美和は、自分がタイムループできることを知ると、何度も隆子を助けようと奮闘します。美和を演じているのは、有村架純です。

有村架純は、2010年のドラマ「ハガネの女」で女優デビューを果たします。翌年には「ギャルバサラ -戦国時代は圏外です-」で映画初出演を務め、芸能界でいいスタートを切っています。その後も、数々の映画やドラマ、声優、舞台とマルチな活躍を見せ、NHKの朝ドラに抜擢されるなどして、現在は誰もが知る人気女優です。主な出演作は、「あまちゃん」「ひよっこ」映画「ストロボ・エッジ」「ビリギャル」などがあります。

疎遠になって待った、幼少の頃からの美和の親友、町田隆子は、フルートが得意な少女です。公園でフルートの練習中に美和と久々に再会した後、不慮の事故で亡くなってしまいます。そんな隆子を演じているのは、福田麻由子です。

福田麻由子は、「ケンタッキーフライドチキン」のCMで芸能界入りし、2000年の堂本剛主演「Summer Snow」でドラマデビューを果たし、以後、CM、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍する女優です。主な出演作品は、ドラマ「女王の教室」「白夜行」「てるてるあした」、映画「Little DJ〜小さな恋の物語」「FLARE〜フレア〜」などがあります。

遠藤陽介は美和に思いを寄せ、終盤では、美和と結婚して子供も儲けます。しかし、美和を事故で亡くし、何度もタイムループして助けますが、救い切れずに苦悩します。そんな陽介を演じているのは、芸能一家で育った大和田健介です。

大和田健介は、父・俳優の大和田伸也、母・女優の五大路子、兄・俳優の大和田悠太に持ちます。中学生の時から自主制作映画を撮っていたという大和田健介は、俳優業や経験した様々なことを生かして、将来は映画監督をして作品を世に残したいと語っています。映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」では、父親と同作品に出演し、父親が監督する映画で脚本に携わるなど、夢を実現させるための階段を着実に上っています。

世にも奇妙な物語の「昨日公園」の内容が、ボカロ曲「カゲロウデイズ」に似ているとSNS上で話題となっています。「昨日公園」のドラマが「カゲロウデイズ」のネタ元なのか、それとも「カゲロウデイズ」がドラマのネタ元なのか、様々な意見が交わされています。果たして、どちらが信憑性が高いのでしょうか？それらについてまとめてみました。

昨日公園の内容が、VOCALIDの曲「カゲロウデイズ」のパクリだとネット上で話題となっています。「カゲロウデイズ」とはじんPが投稿しているボカロオリジナル曲です。その曲の内容が、少年がトラックにはねられて亡くなった少女を助けようと、タイムループして何度も何度ももがきますが、結局少女を助けられずいます。

少年は、自分が少女の代わりにトラックにひかれれば、助けることが出来ると自らトラックの前に出ていき、犠牲になって死にます。しかし、今度は少女が少年を助けようと何度も何度ももがき、助けられない少女は「今日もまたダメだった」とつぶやくのです。この曲の内容が「昨日公園」と瓜二つだと注目されています。

ドラマの原作となっているのは2003年に発表された短編小説「昨日公園」です。ドラマが放送されたのが2006年で「カゲロウデイズ」が発表されたのが2011年です。元ネタがどちらかと考えるのならば、ドラマ「昨日公園」が「カゲロウデイズ」の元ネタと考える方が自然です。

しかし、曲をプロデュースしたじんPは、「『昨日公園』のドラマを知らなかった」とSNS上でつぶやいているようです。事の真相は定かではありませんが、いずれにせよ、ボカロ曲「カゲロウデイズ」も人気のある曲なので、ストーリーがどちらも素晴らしいことには違いないようです。

「昨日公園」の最後が切なさと予想外の結末でよかったという声がSNS上で多数上がっています。また、主人公の有村架純が可愛かったという感想も多く目立っていました。2006年版と2015年版のドラマを比較すると、奇妙さでは2006年版の方が不思議な感覚で、背筋をゾッとさせるとの感想が多かったようです。ドラマをきっかけに小説を読んでみたいという人もいるようで、視聴者から反響の大きかった物語のようです。

ここまで、世にも奇妙な物語の有村架純主演・リメイク版「昨日公園」のあらすじをネタバレし、新旧キャストのご紹介をしてきました。視聴者からは物語のストーリー展開が巧妙で、背筋がゾっとさせられて、正に奇妙だと人気が高いようです。堂本光一主演の2006年版も好評のようですが、有村架純主演のリメイク版も設定が違ってオリジナル版としても楽しむことが出来るとして話題となっていました。

時間が経っても記憶に残る物語として、世にも奇妙な物語の視聴者ランキングで上位に位置する作品なので、おすすめなドラマと言えます。興味のある方は是非、ご覧になってみるといいかもしれません。