世にも奇妙な物語の夢男（This Man）の正体は？あらすじと感想をネタバレ

世にも奇妙な物語といえば、おなじみのBGMに不思議で奇妙なストーリーが集まるテレビ番組です。そんな世にも奇妙な物語2017春の特別編で放送された『夢男(This Man)』は放送後話題となった作品です。この記事では夢男の正体やストーリーのあらすじなどを紹介し、視聴した人の感想なども詳しくまとめます。世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』のあらすじ紹介ではネタバレも含んでいますので注意してください。

世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』の正体やあらすじなどを紹介する前に出演したキャストを紹介します。この物語の主演となったのはモデルや女優など幅広く活躍している中条あやみさんです。映画やCMで主演を担うことも多い実力派の女優で、最近では『恋は雨上がりのように』で大泉洋さんと共演したり、『3Dガール』のヒロインを務めたりとメディアで見ない日はない程の活躍ぶりです。

そんな中条あやみさんが世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』で主演を務めました。役柄は女子大学生のミドリ。世にも奇妙な物語の中では毎日夢の中に出てくる男に悩まされるという難しい役をこなしています。

世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』において一番のキーパーソンである夢男。不気味な容姿で夢の中に出てくる彼は次第に現実まで蝕んでいきます。そんな恐ろしいキャラクターの声を務めたのは声優やナレーター業などで活躍する玄田哲章さんです。

玄田哲章さんは誰もが知る有名な作品『ターミネーター』でのシュワルツェネッガーさん公認の吹き替えやアニメ、ナレーションなどの多くの作品に関わっている声優です。世にも奇妙な物語の奇妙な夢男に玄田さんのシブい声があっています。

世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』ミドリの通う大学の教授役をつとめたのは俳優の村上信吾さんです。ミドリが履修している授業の教師として登場しますが物語が進むにつれて教授の思惑が露見してきます。世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』のホラーテイストの物語をより一層狂気的に仕上げ、視聴者を恐怖に陥れる重要なキャラクターでもあります。

この役を演じた村上信吾さんといえば、2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』で直江兼続役として出演したのが大きな話題を呼び一躍人気に火が付きました。重低音の美しい声とミステリアスな雰囲気が世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』でも活きています。

世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』についてあらすじをまとめてきましたが、この『夢男(This Man)』は放送後話題となり、Twitterのモーメントにまとめられるなど大きな反響がありました。

世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』の本編でもTwitterを利用したSNSでの情報拡散が取り上げられていましたが、現実でも＃夢男のつぶやきが放送前からも多くみられました。テレビでもまとめられたことがある『This Man』を知っている人もあり、楽しみにしているという感想も多くみられました。また世にも奇妙な物語のCMだけでも夢男の怖さを体感し、視聴する前から不安な気持ちになっている人も多く見受けられました。

世にも奇妙な物語のキャストなどを紹介してきましたが、ここからは世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』についてあらすじをまとめていきます。また夢男の正体についてもまとめていきます。ネタバレを多く含みますのでドラマを未視聴の方は注意してください。

世にも奇妙な物語の主人公、女子大生のミドリは毎晩悪夢にうなされていました。そんな中大学の授業で「悪夢には人間に対するメッセージが隠されているのかもしれない」ということを教えられます。夢の中の男の顔を忘れられずにいたミドリは、その夜イラストソフトを使用してモンタージュを作成しました。夢の中の男を再現したそのモンタージュをTwitterにアップし「この男が夢に出てきます。助けてください。」と投稿したのです。

夢の中の男の顔を忘れられずにいたミドリは、その夜イラストソフトを使用してモンタージュを作成しました。夢の中の男を再現したそのモンタージュをTwitterにアップし「この男が夢に出てきます。助けてください。」と投稿したのです。

翌朝になるとミドリの投稿には大反響が起きていました。ミドリのツイートに次々と「この男を夢で見た。」との返信があったのです。さらに、この夢男が出てくる夢を見ると手に赤いものを巻きたくなるという投稿も数多く寄せられました。不審に思いながらもミドリが大学へ行くと周囲の友人や知らない人たちまで、各々が手に赤い何かしらのものを巻き、誰もが夢男の話題をしていたのです。

その後ミドリのもとにテレビの取材陣が訪れます。たじろぐミドリでしたが、授業で習った言葉を思いだし、「夢には何か重要なメッセージがあり、夢男は私達に何かを伝えようとしているのかもしれません」と答えますが、同級生であるマナブに「デマや噂が人間を一番パニックに陥れる。これ以上騒ぎ立てない方がいい」と忠告されます。しかし実際に夢で夢男に遭遇しているミドリはこの忠告を無視してしまします。

そうした日々の中で夢男のことは世界中に広まってしまいました。さらにアメリカ政府が同時多発的な夢男現象を本格的に調査するなど社会現象を超えて情勢にまで影響を与えていきます。影響を与えられたのは遠い世界の話だけではありません。翌日ミドリがバスに乗っていると、突然停車しました。理由は近くの暴動でした。驚く運転手や乗客でしたが、そこに多くの人々が詰めかけます。

「夢男が来る！あいつは実在するんだ！あいつに捕まったら終わりだ！だからバスに乗せてくれ！」と叫びながら流れ込んでくるのです。暴動に巻き込まれ、狂った人々に襲われそうになるミドリ。それを間一髪、助けてくれたのは冒頭にも登場した大学の教授でした。

大学へと逃げるように向かった二人。ミドリは「夢男を見たというのはデマで、イタズラで書いただけだ」と白状してしまいます。それを聞いた教授は、人間の起こしたデマだと知られればさらに騒ぎになるので黙っていた方がいいと脅すようなことを言います。

そんな中で同級生の女子大生が夢男から逃げるように走り出し、大学の窓から飛び降りてしまう事件が起きます。ユカリの葬式でついに堪えきれなくなったミドリは、大勢の参列者の前で夢男の存在を否定します。しかし時はすでに遅く、最初に忠告してくれていたマナブまでも夢男の存在を認め、ミドリにも「はやく信じなよ」と言ってきます。

頼みの綱だった教授は夢男の存在が世界を塗りかえると宣言します。その姿には優しく教鞭をとっていたころの面影はありませんでした。その場にいることが耐えきれなくなったミドリは外へと逃げ出します。しかし、外にも平穏はなく、狂人と化した人々が互いを襲い続け、街は退廃し、薄暗くなっていました。警察官の姿を視界に認め急いで助けを求めるミドリでしたが、その警察官の顔はなんと夢男の顔になっていたのです。

次の瞬間、目を覚ましたミドリは今までのことが夢だと理解しました。安堵と不安を抱えたまま自身の母親縋る様に相談するのですがその母親の顔も夢男になっていたのです。夢ならば死なないはずだと思ったミドリはマンションから飛び降ります。その次の瞬間には病院のベッドに寝ていました。片目に包帯を巻いた状態で、ミドリは夢男に対峙します。「なぜこんなことをするの」と尋ねたミドリに夢男は不敵に微笑むのでした。

世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』のあらすじを紹介しましたが、皆さんは『This Man』の都市伝説を知っているでしょうか？世にも奇妙な物語の夢男は『This Man』という都市伝説がモデルになっています。 彼の存在が最初に報告されたのは、2006年。ニューヨークのある精神科が舞台です。そこを訪れた患者の女性が、「奇妙な男が夢の中に頻繁に現れる」と精神科医に相談したことから始まります。

会ったこともない見知らぬ男があまりにもよく出てくるため、その顔を覚えた女性は医師と共にモンタージュを作りました。そうして完成したのが有名なこの顔なのです。 たれた瞳、太い一本眉と、七三で薄目の髪型、大きな薄目の唇の男性の顔をした夢男。年齢でいうと30代、40代くらいの中年を想像させます。モンタージュ独特の雰囲気と不安感をあおる表情をした独特の顔です。

そんな中、精神科医にまたも同じ内容で相談してきた男性がいました。この男性も夢の中で何度も同じ男を見るのだそうです。不審に思った精神科医は男性に特徴を聞いてモンタージュを作成しました。すると完成したその男の顔は、以前の女性の夢の男と瓜二つだったのです。

さらに、精神科医がこのことを同業者たちに相談したところ、同業者の元にも似たようなことを訴える人々が訪ねており、その人々が作ったモンタージュの顔も、以前の女性や男性と同じ特徴を持っていたといいます。 一連の事に疑問を感じた精神科医は、インターネットを通じて「EVER DREAM THIS MAN?（この人を夢で見たことはないか？）」という文句とともに、患者たちが作成したモンタージュを公開することにしました。

その結果驚くべきことに男を夢で見たという目撃情報が実に2千件以上も返信されてきたのです。エリアはアメリカ全土だけでなくヨーロッパ圈、アジアなどの世界中でThismenの目撃情報があったのです。 

夢の中でこの男がなにをしていたかというのは人によって違いが出ました。男に追いかけられたというホラーテイストのものや、男と世間話や食事をしたなどの日常的なもの、中には男と恋愛したといった限定的なものもありました。 この奇妙な男の存在は世界中で話題となりました。そうしていつしか『This Man』と名付けられ、 都市伝説として広められるようになったのです。

しかし、この都市伝説として今も語り継がれている『This Man』は実はすべて、ある思惑のためにつくられた創作だったのです。そのため都市伝説上に出てくる精神科医も、相談した女性や男性も実在しません。では誰が、一体何のために『This Man』は創られたのでしょうか？

この都市伝説を生み出したのはイタリアの広告会社の社長であるアンドレア・ナテッラさんでした。この会社は『バイラル・マーケティング』という販売促進のを得意としているところです。

『パイラル・マーケティング』とはネットやSNS上での口コミや感想を利用して、まるでウイルスのように爆発的に情報拡散をするという方法です。実際にメディアでの販売商法より人づてで伝わった情報の方が販売に影響する、ということは近年のSNSで話題になった商品などからみても頷けます。

『This Man』は、こうした販売方法の効果を実証するために行われたもので、実際に『This Man』の公式サイトのアクセスは20億を超え、実験は大成功を収めています。世にも奇妙な物語の夢男に翻弄された人々のように、現実でも『This Man』にたくさんの人々が影響されたのです。

販売方法の実践として投入された『This Man』ですが、それをモデルに世にも奇妙な物語で再現された夢男とは一体なんだったのでしょうか？ミドリの夢の中に現れるだけではなく、現実さえも少しずつ蝕んでいく世にも奇妙な物語の夢男。彼には一体何の目的があったのでしょう。

夢男が世にも奇妙な物語の終盤で演説をするシーンがあります。ここで彼は次のようなことを言うのです。「あなたが私を求めたんじゃないですか。世界はいつでもあなたたちの思うとおりです」これにどんな意味が込められているのかは世にも奇妙な物語の公式が言及などをしていないので憶測することしかできません。

しかし世にも奇妙な物語で、夢に何度も出てくる男の正体を突き止めたいと思ったのはミドリ本人ですし、それらに影響され飲み込まれていったのも人々です。夢男自身が何かを仕掛けたのではなく、いつも暗いほうへ、怖いほうへと落ちていくのは人間の方だったのです。世界はいつでも人間の思惑によって動き、その人間は未知なるものや恐怖の対象までも追いかけてきました。そうして出来上がったのが世にも奇妙な物語の夢男なのです。

これには都市伝説として存在する『This Man』にもつながる節があります。現代の情勢などを皮肉ったような世にも奇妙な物語の演説には恐怖だけでなく、自分の身の回りをも振り返らせる力があります。

世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』について詳しく解説したところで、続いて世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』を観た人の感想を紹介していきます。

主演を務める中条あやみの可愛さに見惚れてしまう、という感想が多くありました。主題となっている夢男の怖さや不気味さよりも、中条あやみの透明感やホラー向きのミステリアスな雰囲気に目がいってしまうそうです。

世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』の本編の終盤では中条あやみが演じる女子大生ミドリがマンションから飛び降りるシーンがあります。その後ミドリは病院に入院する事になるのですが、その時の白い衣装に包帯を巻いた姿は透明感があり、とても美しいという感想が多くありました。

世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』の夢男が怖いという感想はとても多くありました。モンタージュ独特の不気味な雰囲気に、ありそうでなさそうな奇妙な顔をした男。笑っているようにも見える表情がさらに不安感をあおります。そんな夢男の表情が苦手だという感想もありました。世にも奇妙な物語のCMで突然出てきた夢男にびっくりしたという感想も。同じドラマでもどこに着目するかは人によって大きく分かれるようです。

謎に包まれる夢男の正体。世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』はいかがだったでしょうか。一見ホラー感の強い奇妙な話だと思うかもしれませんが、実はその根底には現代社会への強い皮肉があるのかもしれません。人というのは不思議なもので、怖いものや知らないものの方が追いかけたくなる気持ちになるのです。夢男もまたそんな人間の気持ちから生まれた存在なのでしょう。

この記事では世にも奇妙な物語の『夢男(This Man)』のあらすじや夢男の正体、また世にも奇妙な物語を視聴した感想などを詳しく紹介してきました。夢男の意外な正体やストーリーに隠された意味など、詳しく知ることが出来たのではないでしょうか。そんな皆さんの夢の中にも、今夜、あの男が現れるかもしれません。