フェノミナンのあらすじと感想をネタバレ!映画の結末は?【ジョン・トラボルタ】

1996年公開の映画『フェノミナン』。田舎町で暮らす主人公のジョージは至って平凡な男。ところが37歳の誕生日の夜、謎の閃光を目撃してから彼の人生は一変することになります。主演のジョン・トラボルタの演技に加えてエリック・クラプトンの歌う主題歌が大きな話題となりました。これから『フェノミナン』の結末までのあらすじと感想をネタバレでまとめてお届けします!是非ご覧ください。

フェノミナンのあらすじと感想をネタバレ!映画の結末は?【ジョン・トラボルタ】のイメージ

目次

  1. フェノミナンとは?
  2. フェノミナンの映画あらすじをネタバレ
  3. フェノミナンの映画結末をネタバレ
  4. フェノミナンの登場人物・キャスト
  5. フェノミナンの映画主題歌
  6. フェノミナンに関する感想や評価は?
  7. フェノミナンの映画ネタバレまとめ

フェノミナンとは?

フェノミナンの映画予告動画

これからお届けする『フェノミナン』とはどんな映画なのでしょうか?解説に入る前に、まずは予告編動画をご覧いただきましょう。残念ながら日本語字幕はありませんが、夜空を見上げるジョン・トラボルタ演じる主人公が突然閃光を浴びて、何やら不思議な能力を身につけ人生が変化していく様子が短くまとめられています。映画の雰囲気は感じていただけるのではないでしょうか。

フェノミナンの映画作品情報

映画『フェノミナン』は、1996年公開のアメリカ合衆国のファンタジー恋愛映画です。ジョン・タートルトーブが監督を務め、主演はジョン・トラボルタ。日本公開時のキャッチコピーは「人生には説明できない不思議がある」。

田舎町で暮らす主人公のジョージは至って平凡な男。ところが37歳の誕生日の夜、謎の閃光を目撃してから彼の人生は一変することになります。共演はキーラ・セジウィック、ロバート・デュバルほか。また、エリック・クラプトンが歌うテーマ曲「チェンジ・ザ・ワールド」が大ヒットを記録しました。

フェノミナンの監督

映画『フェノミナン』の監督を務めたのは、1963年アメリカ/ニューヨーク出身のジョン・タートルトーブです。南カリフォルニア大学院映画学科を卒業し、1989年26歳の時に「バーバリアン・ブラザーズのシンクビッグ」で監督デビュー。以降1993年映画「クール・ランニング」、1995年サンドラ・ブロック主演の映画「あなたが寝てる間に…」そしてこのジョン・トラボルタ主演の「フェノミナン」と立て続けにヒット作を監督。

さらに2004年ニコラス・ケイジ主演の映画「ナショナル・トレジャー」の成功で2007年続編「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」も監督し、1作目を超えるヒットを収めます。その他の監督作品には、「魔法使いの弟子」やブルース・ウィリス主演「キッド」などがあります。

フェノミナンの映画あらすじをネタバレ

あらすじネタバレ:誕生日パーティー

ここからは『フェノミナン』のネタバレあらすじをお届けします。主人公のジョージは田舎町に住む平凡を絵にかいたような独身男性。車の修理工場で働き収入を得ていました。趣味は野菜栽培。目下のところ野菜を食べてしまうウサギの侵入経路が彼の関心事項。温厚な性格のジョージは、町の誰とでもすぐに打ち解けることができました。

ジョージが勤める修理工場では、敷地の一部を開放してガレッジセールが行われていました。そこに自作した椅子を持ち込んでくる女性がいました。彼女は名前をレイスと言い2人の子どもを女手一つで育てる母親でした。ジョージはそんな彼女に密かに想いを寄せていました。しかし、彼の想いなどレイスが知る由もありません。

ある夜、仲間が開いてくれた誕生日パーティーに出席するためバーを訪れたジョージ。親友ネイトらに迎えられ久しぶりに幸せな気分に酔いしれました。楽しかった宴も終わり、来てくれた仲間を外に送り出した時のことでした。夜空を見上げるジョージは、自分に向かってくる強い閃光を目にします。その光は猛スピードで迫ってきて彼の体を突き抜けたように思われました。衝撃でジョージは倒れてしまい意識を失います。

暫くして目を覚ましたジョージはバーへと戻ります。バーでは彼の主治医ブランデー医師とマスターがチェスをしていました。ジョージは今見た光のことを聞いてみます。しかし彼らは口をそろえて「知らない」と言いました。その後、ジョージはブランデー医師のチェスの相手をします。いつになく容易く勝利してしまったジョージは家路に着きました。

帰宅した彼は、ベッドに横になりますが目が冴えてなかなか寝付かれません。ジョージは起き上がると親友のネイトに電話をします。長らく謎だったウサギの侵入経路がわかったと告げるジョージでしたが、ネイトはもう遅いからと電話を切ってしまいました。

翌朝からジョージの体に異変が表れます。まず、今まで話せなかったスペイン語が突然しゃべれるようになりました。しかしのんびり屋のジョージは、驚いたものの深く考えようとはしませんでした。

誕生日パーティーの夜から9日が経過しました。その夜から眠れなくなったジョージは、毎晩2・3冊の本を読破。頭がいよいよ冴えて集中力が増してくるのを実感します。そしてジョージは、皆があったらいいなと思うようなものを次々に開発していくのでした。

ある夜、ジョージはネイトを訪ねます。ネイトは趣味で無線をやっていましたが、たまにコンピュータの送信をキャッチすることがあると聞いたからです。閃光を浴びてからというもの、ジョージは夜になっても眠ることができずにいました。皆が寝て静まり返った夜の数時間は、とても長く感じられました。彼はネイトが受信した暗号が暇つぶしになると考えたのです。ジョージはネイト了解のもと米軍基地に暗号を返信します。

あらすじネタバレ:念力

次にお届けするネタバレあらすじはジョージが得た念力についてです。あの誕生日パーティから1カ月後、ジョージは自分に念力が備わっていることに気づきます。さすがに怖くなったジョージはブランデー医師のもとを訪ねます。先生はジョージの言うことを信じると言ってくれました。

能力者となったジョージでしたが、恋愛の方はさっぱり進展しません。彼は真剣に考えます。そしてある結論に達しました。愛しいレイスをその気にさせるには、まず彼女の子どもたちと親しくなることだと。ジョージは自ら作った花束を抱えてレイスの家に向かいました。

レイスはいつものように椅子作りに精を出していました。ジョージと歓談中、レイスは今まで通り静かに暮らしていたいと胸の内を明かします。そしてジョージとレイスは散歩に出かけます。その時ジョージは地面から地震の予兆を感じ取ります。それは普通の人間には到底わからないごく小さな低周波でした。

ジョージはすぐに地震学者のリンゴールド博士に電話をかけ地震の件を伝えます。博士からは相手にされなかったジョージでしたが、レイスは彼の言うことに耳を傾けてくれました。彼女の家で夕食を済ませたジョージは家路を急ぎます。その時、地面が揺れ出します。レイスは子どもたちを連れて家を飛び出すとジョージの後を追いました。

自宅に着いたジョージは実際に地震が起きたことに有頂天になっていましたが、そこへやって来たレイスに冷や水を浴びせられます。彼女はジョージの家に自分の作った椅子が大量にあるのを見て、彼が買い取っていたことを知ってしまうのです。自尊心を傷つけられた彼女は怒って帰ってしまいました。

数日後、リンゴールド博士が訪ねてきます。ちょうどその時ジョージに電話が入ります。ポルトガル人が食中毒を起こしたので彼の話を聞いて欲しいという内容でした。博士を伴いジョージはポルトガル人の自宅へと向かいます。到着までの20分間に彼はポルトガル語の基本をマスターしてしまいました。

話を聞くと彼の子供も食中毒なのですが行方がわからないとの事。ジョージは子どもの波長と同調して居場所を突き止めます。一部始終を目撃した博士は、彼の能力を他の学者たちに伝えようと考えます。一方、町の人たちはジョージの能力を恐れ始めます。

あらすじネタバレ:約束の日

町へ買い物に来たジョージは偶然レイスと出会います。椅子のことを謝ると、学者たちに話を聞いてもらうためバークリーまで行くことになったので一緒に来てほしいと頼みます。彼女はジョージの誘いを了解します。ジョージが一旦自宅へ戻ると、家の前に車と人が詰めかけていました。来ていたのはFBI捜査官たちで、彼がした軍の暗号解読と返信の件がバレてしまったのでした。ジョージとネイトはFBIに逮捕されました。

ネイトはすぐ保釈されましたが、ジョージは残って様々なテストを受けさせられます。レイスと一緒にバークリーまで出かける日だったのですが軍は帰してくれません。結局夜遅くなって解放されたジョージはそのままレイスの家へ向かいます。彼はFBIの件を話し、当分の間自分は監視されると告げました。

バーに寄ったジョージは、ネイト相手に彼の近況について愚痴をこぼします。町の人たちが彼を遠巻きに見ていることや能力を生かせなくなったことなど。その後鬱積した不満が爆発、念力でバーの鏡を割ってしまいます。ジョージと住民たちとの間の溝はさらに深くなってしまいました。そんな中、レイスだけは彼を受け入れてくれます。レイスはジョージの家に来て、彼の髪を切ったり髭を剃ってくれました。

フェノミナンの映画結末をネタバレ

結末ネタバレ:精密検査

医療検査のイメージ

ここからはいよいよ結末のあらすじになります。図書館でバザーが開催されます。読みあさった100冊以上の専門書を出品したジョージのブースには、テレビカメラを含めて大勢の人が集まります。ジョージは質問攻めに遭い倒れてしまいます。その時、彼は再びあの閃光を目にしました。

ジョージはすぐに病院へ搬送され精密検査を受けます。病室にはレイスやネイトに加えてブランデー医師が駆けつけました。重い空気を破るように先生が彼に病状を告知します。精密検査の結果ジョージの脳に腫瘍が見つかったとのこと。腫瘍が四方に突起を伸ばし脳の機能を刺激したことで、超人的な能力が発揮されたとのことでした。

このアストロトーチという腫瘍はいずれ脳出血を惹き起こし、そうなると死に至るという恐ろしい宣告でした。ジョージはレイスと2人きりで話をします。ジョージはレイスに死ぬまでそばにいて欲しいとお願いします。彼女は「死ぬまで愛するわ」と言い彼の手を握りしめました。

脳外科医の話では手術をしても成功確率はほぼゼロという厳しいものでした。ジョージは手術を諦め病院から脱走、自宅へ向かいます。途中ネイトのところに寄ってそれまで書き留めていたたくさんのアイデアが書かれたメモを渡しました。

結末ネタバレ:ジョージの最期

結末のあらすじは主人公ジョージの最期です。ジョージが家に着くとレイスが来ていました。ジョージはレイスと彼女の子供たちとの生活を始めます。ジョージは束の間の幸福な時間をレイスとともに過ごします。ある日の夜、ジョージが唐突にお別れの言葉を口にします。最期の時が迫っているのを感じたのでした。ジョージはこの後、彼を愛するレイスの腕に抱かれ静かに息を引き取りました。

翌日、悲しみに暮れるレイスのもとにリンゴールド博士が訪ねて来ました。レイスは博士にジョージが最期まで書き連ねていた書類を渡します。博士が帰るとレイスはポーチに出て号泣します。そして子供を膝に抱き風に揺れる木の枝ををいつまでも眺めていました。

旅立ちのイメージ

ジョージの死から1年が経ちました。彼の親友ネイトの広大な荒地は、いまやトウモロコシ畑に変わっていました。ジョージが残したメモの通りにやった結果でした。ジョージの残したアイデア集によって町の誰もが幸を享受しています。こうした町の人々により、彼の誕生日には故人の偉業を称えて盛大なパーティーが開催されるようになりました。以上がジョージの最期とその後を描いた結末のあらすじになります。

フェノミナンの登場人物・キャスト

ジョージ・マレー/ジョン・トラボルタ

映画『フェノミナン』の主人公ジョージは、田舎町に住む37歳の中年独身男性です。仕事は修理工場の整備スタッフ、特技は野菜を育てること。優しい性格で町の皆に愛されています。

主人公ジョージを演じているのは、1954年アメリカ/ニュージャージー州出身の俳優ジョン・トラボルタです。幼いころよりダンスや演技のレッスンを受けてきたジョン・トラボルタは、19歳の時ブロードウェイで舞台デビューします。1975年「魔鬼雨」で映画デビューすると、1977年「サタデー・ナイト・フィーバー」で一躍スターダムに上ります。

以降、映画「グリース」や「アーバン・カウボーイ」など立て続けに話題作に出演するジョン・トラボルタでしたが、1980年代中ごろより低迷してしまいます。しかし、1994年映画「パルプ・フィクション」で復活を遂げると、その後は映画「ゲット・ショーティ」や「フェイス/オフ」「ソードフィッシュ」で主演するなど再び銀幕で活躍するようになりました。

レイス・ペンナミン/キーラ・セジウィック

主人公ジョージが密かに想いを寄せる金髪の美しい女性、レイス。2人の子を持つシングルマザーでもあります。自宅で椅子の製作をして家計を支えています。

映画『フェノミナン』でレイスを演じているのは、1965アメリカ/ニューヨーク州出身の女優キーラ・セジウィックです。1982年16歳の時にソープオペラ「Another World」で女優デビュー。1985年「愛と動乱のワルシャワ」で映画初出演を飾ります。1989年映画「7月4日に生まれて」でトム・クルーズの恋人役を演じて話題を集めます。

夫ケビン・ベーコンとの共演では、1995年映画「告発」や2005年ベーコン監督作の「バイバイ、ママ」があります。2005年に始まるテレビシリーズ「クローザー」で主演を務め日本でもお馴染みとなりました。このドラマで2007年ゴールデングローブ賞、2010年エミー賞でそれぞれ主演女優賞を受賞しています。

ネイト・ポープ/フォレスト・ウィテカー

ジョージの親友で黒人男性のネイト。こちらも独身で趣味は無線。彼が受信した暗号がもとで、後にジョージはFBIから目をつけられることになります。

映画『フェノミナン』でネイトを演じているのは、1961年アメリカ/テキサス州出身のフォレスト・ウィテカーです。映画デビューは1982年の「初体験リッジモント・ハイ」。以降、映画「プラトーン」や「ハスラー2」などに出演。1988年主演作「バード」ではジャズ・サックス奏者チャーリー・バード・パーカーを演じ、カンヌ国際映画祭男優賞を受賞します。

その後、1995年映画「ため息つかせて」や1998年「微笑みをもう一度」では監督を務めました。2006年「ラストキング・オブ・スコットランド」でウガンダの独裁者アミン大統領を演じ、アカデミー賞やゴールデングローブ賞で主演男優賞を受賞します。その後も「大統領の執事の涙」など話題作に主演しています。

フェノミナンの映画主題歌

主題歌名:Change the World

『フェノミナン』の主題歌は、エリック・クラプトンが歌う『Change the World』です。原曲はアメリカのミュージシャン、トミー・シムズ、ゴードン・ケネディ、ウェイン・カークパトリックが作曲。『フェノミナン』ではベイビーフェイスがプロデュースしたバージョンが使われており、グラミー賞の最優秀レコード賞・最優秀楽曲賞・最優秀ポップ男性ボーカル賞を受賞しています。

フェノミナンに関する感想や評価は?

感想・評価:Change the world が最高!

最後に『フェノミナン』を観た方の感想や評価を紹介します。最初の感想は、上で説明したエリック・クラプトンが歌うChange the world が最高!というものです。

ジョン・トラボルタの優れた演技とともに、エンディングで流れるクラプトンの音楽が印象的だったという感想でした。

感想・評価:歳取ってから観たら良さがわかった!

続いての感想は、歳を取ってから再び観てみたら映画『フェノミナン』の良さが理解できたという方で、こうした感想を寄せる人は多くいました。

年齢を重ね人生経験を重ねた時に共感できるできる内容だったということで、この『フェノミナン』の懐の深さを感じた方の評価でした。

感想・評価:不思議な魅力がある!

続いての感想は、映画『フェノミナン』には言葉では説明できない不思議な魅力があるというものです。

単なるSFファンタジーに終わらず人間ドラマへと展開していく結末に心暖まるものを覚え、人生にとって大切なものとは何なのかを考えさせられたという感想でした。

感想・評価:哀しいけど素敵な話!

最後にお届けする感想は、映画『フェノミナン』の結末は哀しけれど素敵なお話だったというものです。

この方は『フェノミナン』を人の生き様の在り方を示している映画と捉えています。主人公が世を去る結末は哀しいけれど、彼の生き様は深い友情とかけがいのない愛を得られて素敵だったという感想でした。

フェノミナンの映画ネタバレまとめ

ここまでジョン・トラボルタ主演の映画『フェノミナン』の結末までのあらすじと感想をネタバレでお届けしてきました。この記事で映画の概要はつかめますが、あの「サタデイ・ナイト・フィーバー」から10年後のジョン・トラボルタの演技やエリック・クラプトンの主題歌がどのように使われているのかなど、DVDなどでご自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか。

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