映画フランティックのネタバレあらすじと結末まとめ!犯人の目的と妻の行方は?

ハリソン・フォードを主演に起用したサスペンス映画「フランティック」は、学会の出席のために訪れたフランス・パリを舞台にスーツケースの取り違いにより起こった、妻の失踪事件と主人公の奮闘を描いた作品です。日本で人気の高いアメリカ俳優ハリソン・フォードの演技にも注目して楽しみたい映画「フランティック」のネタバレを含めたあらすじや気になる結末、出演キャスト、作品に関する感想や評価について本文で紹介します。

映画フランティックのネタバレあらすじと結末まとめ!犯人の目的と妻の行方は?のイメージ

目次

  1. フランティックとは?
  2. フランティックのあらすじネタバレ
  3. フランティックの結末ネタバレ
  4. フランティックのキャスト
  5. フランティックに関する感想や評価
  6. フランティックのあらすじ・結末ネタバレ

フランティックとは?

映画「フランティック」は、アメリカの人気俳優ハリソン・フォード演じるアメリカ人医師が、フランス・パリを舞台に失踪した妻の行方を追うサスペンスドラマです。以下では、映画「フランティック」のネタバレを交えたあらすじや気になる結末、フランティック・出演キャスト、作品に関する感想や評価について紹介します。

フランティックの作品情報

映画「フランティック」は、1988年に公開された映画で、アメリカ合衆国・フランスの共同制作の映画作品です。フランス人監督ロマン・ポランスキーと主演にハリソン・フォードを起用したサスペンスドラマで、主人公リチャード・ウォーカーが学会に訪れたフランス・パリを舞台に、妻・サンドラの失踪事件とその裏に潜むある物を巡る争奪戦が描かれています。

フランティックの監督情報

映画「フランティック」の監督ロマン・ポランスキーは、フランス・パリ生まれ、ポーランド出身の映画監督です。1950年代に、ポーランドの俳優として活動を開始し、後に自由な表現活動を求めてフランスへ移り住みます。1962年に映画「水の中のナイフ」で監督デビューを果たし、西側諸国からは賞賛を受けるも、共和党一党体制のポーランドでは黙殺された過去がありました。

現在は、ヨーロッパを拠点に活動を行なっており、2002年に公開された「戦場のピアニスト」が、第55回カンヌ国際映画祭パルムドール及びアカデミー監督賞を受賞します。同時に、受賞当時のポランスキーの年齢が69歳7ヶ月だったため、同賞最年長受賞者ともなり話題となりました。

フランティックのあらすじネタバレ

学会のためにパリを訪れたあるリチャード・ウォーカー夫妻は、空港でスーツケースの取り違いを起こしたことで妻・サンドラの誘拐事件が発生します。しかし、サンドラ誘拐の原因は、彼女が取り間違えたスーツケースに隠されていました。以下では、映画「フランティック」のあらすじをネタバレを交えて紹介します。

あらすじネタバレ:スーツケースの取り違い

学会に出席するためパリを訪れたアメリカ人医師リチャード・ウォーカー(ハリソン・フォード)と妻・サンドラは、空港でスーツケースを取り違えてしまったことに気が付きます。しかし、長いフライトの旅で疲れ切っていたリチャードは、明日、スーツケースを取りに向かうことを空港へ連絡を入れると、シャワーを浴び始めます。しかし、バスルームから出てきたリチャードは、部屋にサンドラがいないことに気付きます。

あらすじネタバレ:誘拐されたサンドラ

異変を感じたリチャードは、すぐさまホテルの支配人・オースティンや警備主任パスカルに伝えると、ホテル周辺を探し始めます。サンドラの写真を見せながら手がかりを探す中で、カフェの客から、サンドラが何者かによって誘拐されたいう目撃情報を聞きつけます。早速、サンドラが誘拐された場所に向かったリチャードは、事件現場でサンドラのブレスレットを見つけ、警察に届け出ました。

しかし、警察はリチャードの訴えに取り合おうとせず、頼みの綱として向かったアメリカ大使館でも、サンドラの失踪は家出だろうと決めつけられてしまい、事件性を疑うリチャードに真剣に取り合おうとしませんでした。警察・アメリカ大使館の怠惰な対応に疲弊するリチャードの元に、サンドラの目撃情報が寄せられ、中東風の男に連れ去られたという事実が判明します。

あらすじネタバレ:スーツケースの中身

サンドラが取り違えたスーツケースが、今回の誘拐事件の原因だと考えたリチャードは、手がかりをつかもうとスーツケースを開けます。すると、中からは「デデ」と書かれたマッチ箱が現れます。デデの住所を聞きつけたリチャードがデデの部屋に向かうと、デデが何者かによって殺害された光景が目に映ります。リチャードは、デデが持っている情報を手に入れようと、電話の録音テープを持ち去ります。

あらすじネタバレ:スーツケースの持ち主

ホテルの自室へ戻ったリチャードは、デデの部屋から運び込んだ録音テープを再生させます。すると、サンドラが取り違えたスーツケースの持ち主は、ミシェルという女性であることが判明します。そして、ミシェルと接触したリチャードは、彼女にスーツケースを取り違えていたことや麻薬運び屋であるデデの雇い主を聞き出そうとします。

しかし、デデの雇い主について運び屋のミシェルは何も知っておらず、サンドラの捜査は難航します。リチャードは、ミシェルが運んでいたスーツケースを取りに再び空港へ向かい、スーツケースの中身を調べ始めます。何度調べても、スーツケースの中にサンドラ誘拐犯の手がかりになるような証拠は発見できませんでした。

あらすじネタバレ:犯人からのコンタクト

ホテルの電話

リチャードが滞在先のホテルに戻ると、一本の電話が掛かってきました。電話の主は、サンドラを誘拐した犯人であり、取り違えたスーツケースの中に入った「自由の女神」との交換を条件に、サンドラを引き渡す約束を交わします。リチャードは、ミシェルと自由の女神を携えて約束の場所へ向かいます。そして、人質交換に応じようとした直前、別の男による襲撃を受けてしまい、交渉成立前に犯人を逃がしてしまいます。

あらすじネタバレ:誘拐犯の正体

後に調べた結果、サンドラを誘拐した犯人の正体は、軍事工場から盗んだ核爆弾の起爆装置を自由の女神に隠し入れ、それらが入ったスーツケースをミシェルを雇って運びこませていたアラブ人スパイであることが発覚します。同時に、リチャードとアラブ人の誘拐犯との人質交換直前に急に襲いかかってきた男の正体は、対立するアメリカ政府の人間であることが判明し、アメリカ大使館で起爆装置を預かることを言い渡されます。

しかし、アメリカ政府が欲しがっている自由の女神(起爆装置)は、妻・サンドラの人質交換に必須の物であり、意を決したリチャードは、ミシェルと共にその場から逃げ出します。そして、誘拐犯との接触に成功したリチャードは、人質となったサンドラと引き換えに自由の女神(起爆装置)を渡す交換条件を突きつけます。

フランティックの結末ネタバレ

妻・サンドラの誘拐事件の裏には、スーツケースに隠された自由の女神こと起爆装置を巡る軍事工場のアラブ人スパイと起爆装置の回収に尽力するアメリカ政府の対立が潜んでいたことが明かされます。以下では、映画「フランティック」の気になるあらすじ結末をネタバレを交えて紹介します。

結末ネタバレ:2度目の人質交換

再び人質交換にこぎつけたリチャード・ウオーカーは、指定の場所で、ミシェルと自由の女神(起爆装置)と共に、誘拐犯とサンドラが訪れる時を待っていました。しばらくすると、犯人のアラブ人スパイとサンドラが現れ、リチャードは、ミシェルに自由の女神を持たせて、サンドラと同時に歩かせます。

結末ネタバレ:救出成功

サンドラの救出・イメージ画像

2度目の人質交換にて、ようやくサンドラがリチャードの元へ返されました。そして、ミシェルも自由の女神(起爆装置)を持って犯人の元へ向かい、無事に取引終了を迎えようとした瞬間、再びアメリカ政府側の人間がリチャード達の前に現れます。そして、起爆装置を巡り、犯人と政府側で銃撃戦が始まってしまい、自由の女神を持っていたミシェルは、犯人の銃弾を受け、重傷を負い倒れ込んでしまいます。

結末ネタバレ:ミシェルの死

ミシェルの死・イメージ画像

銃弾を受け倒れたミシェルは、最後の力を振り絞ってリチャードに自由の女神(起爆装置)を託すと、そのまま息を引き取ります。そして、ミシェルから自由の女神を託されたリチャードは、すぐさま起爆装置を川へ投げ捨てしまいます。そして、何事もなかったかのように、ミシェルを抱えて、妻・サンドラと共にその場を去って行きます。

フランティックのキャスト

映画「フランティック」のキャスト紹介・イメージ画像

スーツケースの取り違いで起こった妻・サンドラの誘拐事件とその裏に隠された起爆装置を巡る争奪戦に巻き込まれたアメリカ人医師・リチャード・ウォーカーの動向を描いた映画「フランティック」。以下では、映画「フランティック」のキャストを紹介します。

ハリソン・フォード

日本でも人気のあるアメリカ映画に多数出演するハリソン・フォードは、コミカルからシリアスまで、幅広いジャンルの映画・ドラマ作品にて活躍するアメリカ俳優です。映画「スター・ウォーズシリーズ」のハン・ソロ役や、映画「インディージョーンズ」の主人公インディ・ジョーンズ、35年ぶりに続編が製作・公開され話題を呼んだ「ブレードランナー」の主人公リック・デッカード役が広く知られています。

映画「インディ・ジョーンズ」シリーズ4作目にあたる「クリスタル・スカル」の王国では、60代でありながらアクションを交えた撮影に挑戦し、作中での年齢を感じさせないアクションシーンが話題を呼びました。また、2022年には、待望のシリーズ5作目の公開が予定されており、ハリソン・フォード主演、スティーヴン・スピルバーグ監督が起用されました。

ジョン・マホー二―

ジョン・マホーニー・イメージ画像

映画「フランティック」で重要な役柄を演じたジョン・マホー二―は、1940年、イングランド生まれで、40歳で俳優デビューを果たした、遅咲きの俳優として知られています。第2次世界大戦終結後に、戦争花嫁だった姉を頼って渡米し、アメリカ合衆国の市民権取得後は、地元で英語教師として生計を立てていました。しかし、演劇への夢を諦めきれず、40歳の時に俳優としてデビューしました。

ジョン・マホー二ー出演作品には、「アメリカン・プレジデント」「ブロークン・ハーツ・クラブ」「アトランティス 失われた帝国」(アニメーション映画・声の出演)に出演しています。

エマニュエル・セニエ

映画「フランティック」に登場した魅惑の美女・ミシェルを演じたエマニュエル・セ二エは、フランス・パリ出身の女優で、彼女の妹も女優として活動しています。エマニュエル・セ二エは、14歳でモデルとして活躍後、84年に映画女優に転向し、歌手としても活動しています。また、映画「フランティック」公開時に、名前が誤ってエマニュエル・セイナーと表記されたことがありました。

エマニュエル・セ二エの主な出演作品には、「ゴダールの探偵」「紅い航路」「危険なプロット」「告白小説、その結末」などがあります。また、1989年に、映画「フランティック」の監督ロマン・ポランスキーと結婚しました。

フランティックに関する感想や評価

映画「フランティック」に関する感想や評価を調査・イメージ画像

フランス人映画監督ロマン・ポランスキーらしい地味ながらも見ごたえのあるサスペンス映画として高い評価を得るハリソン・フォード主演の映画「ロマンティック」の感想や評価を以下に紹介します。

感想1:ハリソン・フォードの演技が新鮮

映画「フランティック」でハリソン・フォードが演じたリチャード・ウォーカーは、どこか頼りなく弱々しい印象が強く描かれています。

ポランスキー特有の閉塞感が狭い空間ではないけども、異国の地という舞台で思う存分発揮されてる。この不思議な空気感はポランスキーにしか作れない。すごく好き。ハリソン・フォードが無茶苦茶弱くて等身大すぎるのもリアル。

ハリソン・フォードがこれまで演じてきた役柄の多くは、どんな敵にも屈しない強い主人公やキャラクターが多く見られますが、映画「フランティック」でのリチャード役は、人間味あふれる演技が良かったとの感想が多く寄せられています。

感想2:英語しか話さないアメリカ人らしさ

アメリカの国旗

映画「フランティック」の舞台が、フランス・パリということで、作中でもフランス語が飛び交っています。そして、ハリソン・フォード演じる、主人公・リチャードが放った「フランス語が話せない」は、アメリカ人は英語しか話さないという気風をうまく取り入れています。

パリでフランス語が話せないんだ。て英語で慌てる感じがステレオタイプなアメリカ人で良かった。我々日本人なら拙いフランス語で頑張るとこだが、奴らは意地でも英語しか話さない。

フランス語をあえて話さないとも捉えられる、リチャードの言動にリアリティを感じるでしょう。

感想3:細部にまでこだわり抜いた演技

映画「フランティック」の感想について、派手なアクションシーンがなく、全体的に地味だったとの感想が見られる一方、日常生活の何気ない動作にまでこだわりを感じさせる演技が映画「フランティック」の魅力だという感想も見られます。このように、細部にまでこだわり抜いた演出が、映画に深みを与えているでしょう。

各シーンごとに、お金を渡す、チャックをあげる、扉を閉める、足元の紙を靴で隠す、スイッチを汚名のようにポケットに入れるといった動作が光ってる。細部が豊かな証拠。

感想4:見ごたえのある作品

映画「フランティック」について、作品全体があっさりしていて、終盤の銃撃戦などあっけない結末の迎え方に、地味でつまらなかったとの感想が見られます。

ロマン・ポランスキー監督らしい、地味やけどジワジワくるサスペンス。
地味な分、リアル感が増した。

地味すぎるけど細かな面白さがある

一方で、映画全体を通して派なアクションシーンはないものの、じわじわを迫ってくる静かな緊張感や、現実味を帯びたストーリー展開が良かったとの感想も多く見られます。

感想5:巧みな映像演出で緊迫感を与える

30前に公開された映画「フランティック」は、派手なアクションシーンや手に汗握る予測不能の展開が持ち味の現代映画と比べると、物足りなさを感じることがあるでしょう。

ポランスキー監督の好きな深度の深いカメラが非常に効果的でサスペンス感を盛り上げています。

一部の視聴者からは、緊迫感が無く、ラストもあっさりしているとの感想が多くみられますが、ロマン・ポランスキー監督に巧みな映像演出は、現代映画では真似出来ない静かな緊迫感を与えています。

フランティックのあらすじ・結末ネタバレ

見るごとに奥が深く、細部にまでこだわり抜かれた演技に定評のある映画「フランティック」のネタバレを交えたあらすじと結末、出演キャスト、映画フランティックに関する感想や評価について紹介しました。日本でも人気の高いアメリカ俳優ハリソン・フォード演じるリチャード・ウォ―カーの人間味あふれる動向に着目して楽しみたい映画作品でしょう。

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