映画バーティカルリミットのあらすじと結末をネタバレ？K2が舞台の山岳アクション

バーティカルリミットは2000年にアメリカで公開された山岳アクション映画作品です。映画バーティカルリミットはメル・オドムが手掛けた小説を原作にした作品であり、世界で2番目の高さを誇る山「K2」を舞台にハラハラドキドキの緊張感あふれる物語となっています。またこの緊張感溢れる物語が展開されるバーティカルリミットはその緊迫感に多くの好評な感想を集め、山岳アクション映画の代表作といわれています。

そんなK2を舞台にした映画バーティカルリミットは主人公の妹が世界第2位の山K2に挑んで遭難したところから始まります。そして妹が遭難したことによって兄が父の妹を死なせるなという言葉を思い出し、命知らずの登山家を集め、世界有数の限界高度を誇るバーティカルリミットに挑みます。そして主人公達にバーティカルリミットに山の恐ろしさを痛感させる洗礼を受けることになっていくというあらすじとなっています。

山岳アクションの神髄を描いた映画バーティカルリミットはアメリカで人気を博したことから日本でも2001年に公開されることになります。日本で公開された際は興行収入39億円を突破し、2001年の興行収入ランキングでベスト10に入るほどの注目を集めます。しかし公開当初はあまり良い感想を集めることが出来ず、作品終了後に少しずつ日本で評価されていくことになりました。

映画バーティカルリミットの舞台となったのは、前述の作品情報のネタバレで触れた通り世界で2番目に高いとされる山「K2」です。このK2という山はパキスタンに存在する実在の山であり、19世紀後半まで存在が判明していませんでした。K2の標高は世界で一番高い山エベレストの次に高い8611mであり、K2に登る難しさはエベレストよりも高く、世界で一番登頂するのが難しい山と呼ばれています。

その難しさからK2を登頂しようとする登山家は後を絶たないのですが、これまで多数の命がこのK2に奪われることになりました。また1977年に日本人グループがK2登頂に成功し、世界で2番目に登頂したことから世界中で称賛されることになりました。映画バーティカルリミットではそんな世界で一番登頂することが難しいK2の過酷な世界を非常にリアルに描いた作品となっています。

映画のタイトルであるバーティカルリミットは高度の限界という意味が込められています。K2は世界最高峰のエベレストの次に高い山であり、登頂する難しさはエベレストよりも上であり、世界で一番登頂することが難しい山だと登山家から呼ばれています。そんな世界で一番登頂が過酷と言われているK2を舞台にした映画だからこそ、このバーティカルリミットというタイトルが付けられることになりました。

山岳アクション映画バーティカルリミットについて基本的な作品情報や、タイトルの意味などについてネタバレ紹介させて頂きました。次は本記事の本題の一つである映画バーティカルリミットについてラストとなる結末に至るまでの物語のあらすじをまとめてネタバレ紹介していきます。

3年前、ピーター・ギャレットという若き登山家はロイスという父親とアニーという妹とと共にロッククライミングを楽しんでいました。しかしロッククライミングでピーターが父と妹と楽しんでいる時に突然転落事故が発生してしまいます。転落事故によって山の高所にある断崖絶壁にピーター・ロイス・アニーの3人は宙づりの状態となってしまい、命の危険が突如として訪れてしまいます。

3人は命綱を付けていたことで落下を防げていましたが、この命綱も三人を支えるには厳しく、耐えきれなくなってしまいます。そこで父ロイスは付けている命綱だと3人とも助けらないと判断し、息子のピーターに自分の命綱を切らせようとします。そしてピーターは父ロイスの命綱を切り、ピーターと妹のアニーは助かります。しかし父ロイスは命綱を切ったことにより落下し、命を落としてしまうことになります。

登山事故で父を失って3年の時が経ち、ピーターは自分が父ロイスを殺したことによるショックで登山をすることを辞めてしまい、自然写真の写真家となります。一方ピーターの妹であるアニーは父ロイスの登山家としての魂を引き継ぎ、世界を代表する登山家へとなります。父ロイスの命で助かった二人ですが、お互い3年前の事件から関係が疎遠になってしまっていました。

父ロイスの意思を継いで登山家となった妹アニーは雑誌で大きく取り上げられることになり、登山家であるヴォーンが所属する登山家チームがスポンサーに就きます。そしてスポンサーであるヴォーンの所属する登山家チームは世界第2位の高さを誇る世界一登頂が難しいK2に登ることになり、アニーも参加します。一方兄のピーターも仕事でK2に訪れており、ベースキャンプでピーターは妹のアニーと再会を果たします。

久しぶりに再会した兄ピーターと妹のアニーですが、3年前に起こった父ロイスが亡くなった転落事故のせいでわだかまりが出来ており、兄妹の関係は悪化したままでした。そして結局打ち解け合うことが出来ないまま、ヴォーン率いる登山チームがK2登頂のために動き出すことになり、アニーは兄ピーターを置いてヴォーンや案内役をしているトム達と共にK2へ挑戦するためにアタックを開始するのでした。

兄ピーターと打ち解け合うことが出来ないまま、アニーはヴォーンやトム達と共にK2へアタックを開始したのですが、登頂途中でK2の天候が急変し、アニーやヴォーン達はK2登頂を一旦中断し、引き返すことを決断します。しかしアニー達一行はK2から引き返す途中で雪崩に巻き込まれる事故が発生し、アニーやヴォーン、トム達はK2にあるクレバスに落下してしまいます。

クレバスに落下したことにより脱出が困難になってしまい、アニーの兄であるピーターが無線でアニーが事故に巻き込まれたことを知り、救出を試みます。しかしK2上空の天候が急変したことによって救出のためのヘリコプターを飛ばすことが出来ず、救出不可能な状況に陥ってしまいます。このアニーの事故が発生したことにより、映画バーティカルリミットは結末であるラストへと物語は展開していくことになります。

映画バーティカルリミットについて結末であるラストに至るまでのあらすじをネタバレ紹介させて頂きました。結末に至るまでのあらすじでアニーは事故に巻き込まれ、命の危険が訪れてしまいます。次は本記事の本題の一つである映画バーティカルリミットの結末・ラストのあらすじをネタバレ紹介させて頂きます。

K2登頂途中で雪崩に巻き込まれ、クレバスに落下してしまったアニー達一行は高山病を患ってしまい、高地肺水腫の影響で死のタイムリミットが迫っていました。なんとか妹を救出したいピーターはかつての登山家仲間達を急遽呼び出し、アニー一行の救出チームを結成します。このチームには看護師のモニク・運び屋のカリーム・シリル・ル。マルクアン・マルコム・ウィックという6人の面々で編成されました。

そしてピーターが編成した救助チームはK2があるパキスタンの軍隊に氷を破壊する爆薬ニトログリセリンを貰い受け、限界高度の世界といわれるバーティカルリミットに挑みます。一方雪崩に巻き込まれてクレバスに落下したことによってタイムリミットが迫っていたアニー一行はメンバーのヴォーンが自分だけ助かるために案内役のトムを殺害し、薬を独り占めしてしまいます。

K2のクレバスで遭難したアニー達一行を救出するためにピーター一行はK2の断崖絶壁をよじ登ります。しかし断崖絶壁を登る途中でピーター一行もアニー達と同じく雪崩に巻き込まれることになってしまい、救助チームの一人であるシリルが死亡してしまいます。さらにメンバーのマルコムとカリームが氷爆破用のニトログリセリンが誤って爆発し、二人ともその爆発によって死亡してしまうことになります。

ピーター率いる救助チームは3人の犠牲を出すことになったものの、ピーター・モニク・ウィックは遭難したアニーとヴォーンを発見し、救出します。しかし救出してK2から脱出を試みた際、突然足場が滑落してしまったことによって全員が宙吊りになってしまいます。このままでは全員がロイスのように死亡してしまう状況に陥った中、救助チームのウィックはヴォーンに対してある恨みを抱えていました。

実はヴォーンは過去にも同じように薬を一人占めにしようとしたことがあり、このことで案内役をしていたウィックの妻が死亡していました。ウィックは全員を支える命綱の限界を感じ、恨みを晴らすためにヴォーンと共に谷底へ落下します。これによりアニーとピーター達はK2から脱出することに成功します。そしてアニーとピーターは長年のわだかまりが解けて和解し、映画バーティカルリミットは結末であるラストを迎えるのでした。

ピーターギャレットは映画バーティカルリミットにおいて主人公にあたる人物です。ピーターは過去に父親の事故死があってから登山にトラウマを持ち、写真家を務めていました。しかし妹アニーがK2の登山中に事故に遭い、遭難したことによって救出チームを率いて妹アニーを助けにK2に挑みます。映画バーティカルリミットの物語で結末となるラストで多くの犠牲を出したものの妹アニーを救出します。

映画バーティカルリミットでピーターを演じたのはアメリカの俳優であるクリス・オドネルです。クリスは1989年の映画「メン・ドント・リーヴ」でデビューし、「セント・オブ・ウーマン」に出演した際に堂々とした演技が注目を集め、ゴールデングローブ賞最優秀助演男優賞に輝きます。また2009年に大人気ドラマシリーズである「NCIS~ネイビー犯罪捜査班」のスピンオフ作品の主役を務めるなど今現在も人気を博している俳優です。

エリオット・ヴォーンは映画バーティカルリミットにおいてアニーのスポンサーを務める起業家兼登山家の男性です。ヴォーンは企業の宣伝のためにアニーと共にK2に挑むも遭難し、自分だけ助かるために案内役トムを殺害します。しかし物語の結末であるラストでヴォーンは自身を深く恨むウィックによって谷底に落とされてしまい、死亡してしまいます。

ヴォーンを演じたのはアメリカの俳優兼監督を務めるビル・パクストンです。ビルは1975年に映画のスタッフとして働いていた時に俳優を進められることになり、デビューを飾ります。このデビューをきっかけに「エイリアン」や「プレデター」など超有名作品に出演することになります。しかし殺される天才的モブキャラとして人気を博したビルですが、2017年に心臓手術で起こった合併症で死去しました。

アニーは映画バーティカルリミットにおいて主人公ピーターの妹にあたる人物です。アニーは事故死した父の遺志を継いで世界でも有数の登山家になります。アニーのスポンサーであるヴァーンがK2登頂をすることになり、アニーもヴォーン率いる登山チームと共にK2に挑みます。しかし雪崩によって遭難してしまい、瀕死の状態になります。結末となるラストで兄ピーターに救出され、K2から無事生還することに成功します。

アニーを演じたのはアメリカの女優であるロビン・タニーです。ロビンは18歳の時にロサンゼルスで生活をはじめ、テレビデビューを果たします。ロビンはデビュー後「プリズンブレイク」などのアメリカドラマを中心に活動しており、日本でも著名な女優です。そんな女優のロビンは優れた演技力を持っており、1997年には「Niagare Niagare」でヴェネツィア国際映画祭の女優賞を受賞しました。

映画バーティカルリミットに関する感想では、登山の過酷さを見事に表現した作品だという感想が多数寄せられていました。映画バーティカルリミットは妹アニーを救うためにK2に挑むのですが、雪崩など自然の猛威で多くの犠牲者が発生してしまいます。ラストでは結局一部の人間しか生還することができず、山登りの過酷さがリアルに描かれた作品となっています。

映画バーティカルリミットは面白いといった感想とは逆に、完成度の低さに絶望する声も見受けられました。バーティカルリミットはK2で撮影することが出来ず、CGを多用して製作された映画です。それだけではまだマシなのですが、撮影しているカメラマンがサングラスに移っているシーンなどがあり、良い物語なのに非常にもったいない作品となってしまいました。

本記事では映画バーティカルリミットについて結末であるラストまでのあらすじや出演するキャストなどについてまとめてネタバレ紹介させて頂きました。映画バーティカルリミットは世界で一番難しいとされる山K2を舞台に、登山の過酷さを鮮明に描いた物語となっています。本記事を読んで、映画バーティカルリミットにご興味頂けましたら、是非一度映画バーティカルリミットをご覧ください。