ドクムシの映画あらすじをネタバレ紹介！キャストや評価・感想は？

八頭道尾の小説を原作とするWEBコミック『ドクムシ』は、廃校に閉じ込められた7人の男女が互いを殺し合う戦慄のサバイバル・ホラー、シチュエーション・ホラー作品です。コミック『ドクムシ』は、2016年に映画『ドクムシ』として実写映画化されています。

『ドクムシ』のあらすじは、一見何の共通点もない男女がひとつの場所に集められ、疑心暗鬼から自分以外の人間を殺そうという考えに取りつかれ、遂には実行に移してしまうというものです。映画『ドクムシ』もまた、そんな緊迫感あふれるシーンがたっぷりと楽しめる作品となっています。

古代中国の呪術、「蠱毒(こどく)」がこの作品のテーマになっています。「蠱毒」とは、壺などのひとつの空間にさまざまなドクムシを入れ、互いを戦わせ、最後の1匹になったものが、恐ろしい呪いの力を持つというものです。この「蠱毒」に閉じ込められた登場人物たちを例え、劇中でのさらなる緊張感と恐怖心をあおっています。

果たして、『ドクムシ』の登場人物たちは、「蠱毒」と同じように最後の一人になるまで互いを殺し合ってしまうのでしょうか。緊迫感と恐怖、そしてグロテスクでスプラッタなシーンが満載の衝撃作となっています。

原作や漫画とは少し違ったストーリー展開が楽しめる映画『ドクムシ』。今作のあらすじネタバレや結末ネタバレ、キャストや見どころなどをじっくりとご紹介します。

映画『ドクムシ』は、閉じ込められた7人の男女が、最後の一人になるまで殺し合いをするというサバイバル・ホラーです。そんな恐ろしいデス・ゲームの世界を演じたキャストは、いったいどの俳優なのでしょうか。7人の役者達は皆個性豊かで確かな演技力でこの作品を盛り上げてくれています。気になる映画『ドクムシ』のキャストは、こちらの7人です。

映画『ドクムシ』の主人公で平凡な大学生のレイジ。そんなレイジ役を務めたキャストは村井良大(りょうた)です。舞台出演がきっかけで俳優としての道をスタートさせた村井良大は、2009年放送の『仮面ライダーディケイド』に出演し、注目を集めます。今作で仮面ライダークウガ役を務めた村井良大は、その後も仮面ライダーシリーズに頻繁に出演しています。

キャバ嬢のアカネ役を務めたのは、武田梨奈です。10才のころから空手をやっていた武田梨奈は、数々の大会で多くの実績を持つほどの腕前の持ち主です。映画監督の西冬彦との出会いがきっかけで、映画『ハイキック・ガール』の主演に選ばれ、一躍期待の若手アクション女優としてデビューしました。

その後も数々のアクション映画に出演し、最近ではコミカルな役どころや今作野ようなホラー映画でも独特の存在感を発揮し、演技の幅を広げています。

冷ややかな笑みを浮かべ本心が全くつかめない男・ユキトシに扮したのは秋山真太郎です。モデルとして芸能活動をスタートさせた秋山真太郎は、その後劇団EXILEに入団し、その後劇団公演に多数出演します。ミュージカル舞台のテニスの王子様では忍足侑士役のキャストを務め、テニミュファンに人気を得ました。

2015年にはEXILEのHIROが企画を手掛けた『HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜』に出演、その後映画作品にも出演しています。

大人しくて真面目そうな女子大生のユミを演じたのは水上京香です。2014年にオーディションに合格して、トップコートに所属した水上京香は、2015年からテレビドラマに出演し始めました。

『視覚探偵 日暮旅人』や『スーパーサラリーマン左江内氏』の人気ドラマにキャストとして出演し、2018年には連続テレビ小説の『わろてんか』にも出演を果たしました。同じく2018年には吉田羊主演、原作村上春樹の映画『ハナレイ・ベイ』に出演しています。

廃校に集められた7人の男女の仲で一番幼い少女のミチカ。そんなミチカ役のキャストは野上真緒です。0才の頃から子役活動をしている野上真央は、2005年にはNHK大河ドラマに出演し、その後も多数のテレビドラマに出演します。同年に『鷲がクルリと』で映画デビュー、2015年には『バケモノの子』で声優デビューを果たしました。

粗野で横暴な振る舞いが目立ち、全員の空気を一人で乱すトシオ。彼を演じたのは、宇治清高でした。2014年の『ウルトラマンギンガS』でメインキャストのショウを演じ、注目を集めた宇治清高は、劇場版の『ウルトラマンギンガS』でも同役を務めています。

2015年にスターダスト・プロモーションを退所し、現在はカクト・エンターテインメントに所属しています。

いかにもオタク、といった風貌の男性・タイチ役を務めたキャストは駒木根隆介です。自主製作映画への出演や小劇場の舞台を中心に役者としてのキャリアを積んできた駒木根隆介は、2009年の映画『SR サイタマノラッパー』で一躍注目を集め、演技も絶賛されました。その後も多数の映画作品に出演し、2018年には『泣き虫しょったんの奇跡』を始め4本もの作品に出演しています。

原作ともWEBコミックとも違う映画『ドクムシ』のストーリーや設定。気になるそのあらすじネタバレをこちらで詳しくご紹介します。

主人公のレイジが目覚めると、そこは見覚えのない学校のような場所でした。レイジの他には、6人の男女がおり、皆同じように目覚めるとその学校にいたのでした。全員なぜこのような場所にいるのか誰も分からず、ここを訪れた時の記憶も持っていません。窓やドアの全てが閉鎖されていて、完全にレイジたちは閉じ込められていました。さらに奇妙なことに、全員の靴やベルトが取られ持ち物も何もありません。

突然のことに訳が分からず皆パニックになりますが、ユキトシという記者の男性は終始冷静です。何とかしてここから脱出することが大切だと考えたレイジたちは、出口を探すため学校中を散策します。するとビニールシートと調理台、鍋が置かれた教室があり、調理台には大きな肉切包丁が置かれていました。

あまりの不気味さにまたパニックに陥るレイジたち。しかしユキトシだけは全く動じず、その上、この状況は誰かが自分たちで「蠱毒(こどく)」を行おうとしているのではないかと言いだしました。「蠱毒」とは古代中国の呪術で、壺などにいくつかの毒虫を集め互いに殺し合いをさせ、最後に残った一匹が強力な呪いの力を持つというものです。

最初ユキトシ以外の全員がまともに取り合いませんでしたが、閉ざされた空間で、食料もなく疲弊していくうちに、互いのことが信じられなくなり、遂には相手を殺さなければ自分が殺されるのではないかという思いに取りつかれていきます。最初はトシオにレイプされたユミをかばったレイジが反撃に遭い、それを制止するためにユミがトシオを絞め殺してしまいました。

逆上したトシオから身を守るための行為であったとはいえ、閉ざされた空間の中にいる人物が人を殺してしまったのです。残された6人の不安はさらに高まり、互いへの不信感が募っていきます。一方、アカネは傷心を装いレイジに近づき色仕掛けで迫りました。いちばん人の好さそうなレイジに取り入って味方につけ、自分の身を守るためです。

アカネの涙にほだされたレイジは、あっさりと関係を持ってしまいました。ユミはアカネに密かに恋をしていたので逆上し、レイジを殺そうと追いかけまわします。
ユミがアカネに恋をしたのは、高校生時代に同性愛の関係にありこっぴどくふられた先輩に重ね合わせて見ていたからです。ユミはあまりのショックに、先輩を突き落とし殺してしまっていたのでした。

こうして閉ざされた空間での最後の一人になるまでの殺し合いが始まりました。果たしてこれは、ユキトシが言う通り「蠱毒」というデス・ゲームなのでしょうか。レイジたちは、最後の一人になるまで互いを殺し合ってしまうのでしょうか。

映画『ドクムシ』には驚愕のラストが待ち受けています。気になる『ドクムシ』の結末のあらすじネタバレを詳しくご紹介します。

ユミが階段から誰かに突き落とされ死亡、空腹に耐えきれなくなったタイチは包丁でアカネに切りかかり、反撃に遭い死亡、という風に次々に人が死んでいきました。ユキトシは、ユミを突き落としたのはミチカではないかと言い、彼女が「蠱毒」を仕掛けた側の人間ではないかと説きます。ミチカを疑ったアカネは、彼女につかみかかりますが、カツラが取れ、ところどころ剥げあがったザンバラ頭が現れました。

幼い少女のミチカは実はホルモンの病気で成長が止まっていて、実際はレイジたちよりもうんと年上であると言います。ミチカは最初からレイジに恋心を抱いていて、自分の秘密を話すと共に、想いを告げました。そして、レイジを殺そうとしたユミが許せず突き落としたのだと言います。ミチカの事が受け入れられないレイジは拒絶し、彼女はそれを苦に自ら首を掻き切って自殺しました。

遂に、アカネ、ユキトシ、レイジの3人となったデス・ゲーム。アカネは自分だけがどうしても生き残りたいため、ユキトシのことも誘惑します。病気の妹がいて自分がどうしても生きて帰らなければいけないと泣きついたのです。そこへやってきたレイジ。彼にはアカネは病気の弟の話をしていました。

アカネの本心を知って愕然としたレイジですが、ユキトシを殺すことはできず、逆に暴力を振るわれます。反撃に出たレイジは、包丁でユキトシを切り殺し、死んだふりをしていたアカネが背後から襲ってきたため、彼女の首を切りつけて殺しました。

数日後、学校の中に救急隊員がやってきました。あまりの惨状に皆言葉を失いますが、一人うつろな目をして座り込んでいる血まみれのレイジを見つけるとすぐに病院へと運び出しました。地獄のような日々から生還し、病院で入院生活を送るレイジ。その彼に警察から衝撃的な事実が告げられました。レイジたちがあの学校に運び込まれたのは、大地震の被害に遭ったためで、あそこは緊急避難場所であったのです。

余震で避難システムが誤作動し、レイジたちは閉じ込められることとなったのでした。レイジたちが殺し合いを始めるきっかけとなったのはユキトシの「蠱毒」発言が原因でしたが、彼はネットで殺害予告を繰り返していた殺人鬼だったのです。レイジたちはユキトシに操られ、あの凄惨な事件を起こしてしまったのでした。

映画『ドクムシ』のラストのラストのあらすじネタバレは、半年後になっても未だに入院生活を余儀なくされているレイジの姿です。あの狂気の事件のせいで精神を病み、うつろな目でスパゲティを食べている姿が写し出されます。

実際に『ドクムシ』の映画を見た人は、どのような感想を持っているのでしょうか。スプラッタや猟奇性もある演出やストーリー展開だけに、見た人の感想が気になります。

包丁で切り付けられた人の内臓が飛び出したり、死体を調理して食べようとしたりするシーンが衝撃的な映画『ドクムシ』は、血やスプラッタ的なものが苦手な人には刺激が強すぎるようです。

原作小説やWEBコミックとも違う展開の映画『ドクムシ』は、独自の結末のオチがありました。また、それぞれのキャラクターの心理描写や言動にも微妙な違いがあります。賛否両論はありますが、それぞれに異なる世界観と魅力を持っています。

その他の感想では、主演を務めた村井良大の演技が良い、平凡な大学生が恐怖の事件に巻き込まれている様子が良く表現できているという感想が見受けられました。また村井以外にもそれぞれのキャストの迫真の演技に対する感想も多く上がっていました。

映画『ドクムシ』のネタバレやあらすじ、驚愕の結末やオチ、いかがだったでしょうか？ひとつの空間にいる人物同士が互いに殺し合うサバイバル・ホラー、シチュエーション・スリラーに、スプラッタの要素をたっぷりと盛り込んだ映画『ドクムシ』。原作やコミックとはまた違ったストーリー展開と驚愕のオチが楽しめる作品なので、どれか一つを手に取ったことがあるという人は、比較してみるのもおすすめです。

そんな映画『ドクムシ』のあらすじやネタバレは、普段あまりホラー映画を見ないという人からも注目の的。こちらでまとめたあらすじやネタバレを読んで興味を惹かれたなら、絶対に映画の方も視聴してみてください。