ブラタモリ鹿児島編に渡辺謙が登場!案内役・大木教授の地元愛がすごい?

タモリがブラブラ歩きながらその町の歴史について解明する番組、「ブラタモリ」。今回は、鹿児島はなぜ明治維新の主役になったのか、江戸から離れた鹿児島で西郷隆盛や大久保利通のような偉人が生まれたのかについて放送された、「ブラタモリ」鹿児島編をご紹介します。鹿児島編では、鹿児島に縁がある渡辺謙と大木教授が案内役で登場。2人の案内人は何を教えてくれるのでしょうか?鹿児島編で訪れたロケ先の内容も合わせて紹介していきます。

ブラタモリ鹿児島編に渡辺謙が登場!案内役・大木教授の地元愛がすごい?のイメージ

目次

  1. ブラタモリ鹿児島編とは?
  2. ブラタモリ鹿児島編に渡辺謙が登場!
  3. ブラタモリ鹿児島編の案内役・大木教授が話題に!
  4. ブラタモリ鹿児島編のロケ地と内容は?
  5. ブラタモリ鹿児島編を観た感想や評価は?
  6. ブラタモリ鹿児島編まとめ!

ブラタモリ鹿児島編とは?

タモリがブラブラ歩きながら知られざる町の歴史や人々の暮らしに迫るNHKの人気番組「ブラタモリ」。女性アナウンサーと共に、土地の謎に導かれながら町の新たな魅力や歴史、文化などを再発見していく番組です。2018年3月に放映された「ブラタモリ」では鹿児島を訪れていますが、その時は近江友里恵アナウンサーでした。今回はその「ブラタモリ」鹿児島編についてご紹介していきます。

ブラタモリ鹿児島編の概要

鹿児島は目の前に活火山の桜島があり、土地の大半は米が育ちにくいというシラス台地です。大きな城下町を作るには向いてなさそうな土地ですが、この土地で島津家は繁栄し明治維新の主役にもなりました。「ブラタモリ」鹿児島編ではなぜ江戸から離れている鹿児島が維新の主役となったのか、その理由を探します。

ブラタモリ鹿児島編に渡辺謙が登場!

「ブラタモリ」鹿児島編には、特別ゲストとして俳優の渡辺謙も登場しました。「ブラタモリ」初出演の渡辺謙は、案内人という設定で登場しました。渡辺謙がタモリと近江アナウンサーを案内する場所とはどのような場所でしょうか。

渡辺謙の登場シーンは?

番組中盤でタモリと近江アナウンサーが訪れたのは、1658年に島津光久によって作られた薩摩藩主の別邸である仙巌園(磯庭園)でした。仙巌園は日本を代表する大名庭園で、桜島を望む雄大な庭園がある島津の殿様が暮らした御殿があります。そこの案内役として、渡辺謙が登場しました。なぜ渡辺謙が案内役を務めたのでしょうか。

渡辺謙は「西郷どん」に島津斉彬役で出演

渡辺謙は、NHK大河ドラマ『西郷どん』に薩摩藩主の島津斉彬役で出演しています。島津斉彬は江戸時代後期から幕末の外様大名で薩摩藩の藩主であり、幕末の名君の1人と言われています。西郷隆盛ら幕末に活躍する人材を育てた、島津斉彬役の渡辺謙が、「ぜひわが家を」と殿様が暮らした御殿へタモリたちを案内したのです。NHKだからこそ出来る豪華な案内役でした。

ブラタモリ鹿児島編の案内役・大木教授が話題に!

「ブラタモリ」では、毎回出されるお題に詳しい専門家が、分かりやすく説明しながら案内してくれます。鹿児島編では、NPO法人かごしま探検隊の会の東川隆太郎が案内人を務め、鹿児島大学名誉教授の大木公彦先生が鹿児島の地層や地形の特徴についての説明をしました。

大木教授とタモリさんが意気投合!

「ブラタモリ」の見どころの一つでもある、タモリの博学ぶりですが、石や地層に詳しいタモリが地質説明の案内役である大木教授と意気投合する姿が番組では何度か見られました。大木教授がタモリと同じ福岡出身であることにも、親近感を抱いていました。

意気投合した姿は、城を建てた場所の理由を説明していたときやたんたど石の説明をしていたときに、タモリが的確な返答をしたところで見られます。タモリの返答に対し、大木教授は「ああ、嬉しい」と喜ぶ様子が見られました。興味ある石や地層の話をしている2人は楽しそうだと話題になりました。

大木教授の地元愛がすごい!

大木教授は福岡出身ですが、鹿児島大学理学部地学科を卒業し、鹿児島で50年地質の研究をしています。番組内でも、シラス層の下にある泥岩層を城山層と名付けたのは大木教授だと紹介されました。水はけが良いため米作には不向きなシラスにも水を貯える機能があることを説明し、シラスを悪く言わないで欲しいと言います。

島津斉彬の墓にも使われている山川石の話では、黄色の石を黄金のようだと言い、タモリが風化しやすいのでは、と言うと違うと説明し、石をなめて確かめてくださいと促します。多くの種類の石を研究しているからこそ、石の違いを分かりやすく説明しています。このように鹿児島を地形ごと愛している大木教授は、死ぬまで鹿児島から離れないと言うほど、地元愛の強い方です。

大木教授の研究内容は?

鹿児島の地層について熱く語る大木教授ですが、どのような研究をしている方でしょうか。大木教授のプロフィールを確認すると、地球科学を専門とし、根幹のテーマとして「類が地球上に姿を現わした過去400万年の間に堆積した地層の堆積環境と構造発達史を明らかにすること」と述べています。海底の表層堆積物や生物、更に防災面から見た研究も行っています。

ブラタモリ鹿児島編のロケ地と内容は?

今までは登場人物について説明してきましたが、「ブラタモリ」鹿児島編の内容についてもご紹介していきます。タモリと近江アナウンサーは鹿児島で何を調べに来たのでしょうか。タモリたちが訪れたロケ地についても、合わせてご紹介します。「ブラタモリ」鹿児島編は、桜島が見えるドルフィンポート付近からスタートです。

鹿児島と明治維新について

「ブラタモリ」では毎回テーマが与えられ、そのテーマの謎を解いていく流れで話が進んでいきます。「ブラタモリ」鹿児島編のテーマは「なぜ鹿児島が明治維新の主役になれたのか」です。江戸から離れた九州の南に位置する鹿児島は西郷隆盛や大久保利通が生まれた場所ですが、なぜこの鹿児島から明治維新に深くかかわった偉人が誕生したのでしょうか。ロケ地を巡ると、鹿児島の地形や地質が強い薩摩に大きく関わっていることが分かります。

ロケ地①鶴丸城跡

「ブラタモリ」鹿児島編最初のロケ地は、18代目島津家久が築城し島津藩主の居城となった、鶴丸城(鹿児島城)へ向かいます。正面中央にあった鶴丸城の御楼門と鶴丸城は明治6年に火災で焼失しており、今は鶴丸城跡として観光スポットになっています。鶴丸城に着いたタモリたちが驚いたのは、堀が浅く石垣も低い作りで、熊本城と比較すると3分の1程度の守りしかありませんでした。更に鶴丸城には、最終防衛設備でもある天守がありません。

それでも大丈夫と言われています。なぜ大丈夫だったのかというと、それは本丸の後ろには四方を急な崖に囲まれた108mの城山があり、頂上にある平らな地形に陣を置く曲輪(くるわ)にもなりました。鶴丸城の守りの要は城山にある曲輪だったことが分かりました。見晴らしも良く籠ることもできるこの場所があったからこそ、天守が必要ないことも分かりました。

ロケ地②路面電車

次にタモリが手がかりを探しに向かったのは、鹿児島市内を走る路面電車の駅でした。路面電車に乗って城下町の秘密を探ることにしたタモリたち。ロケで乗ったコースは、鹿児島駅前電停~いづろ通電停で市内の大通りを走るコースです。路面電車に乗ったタモリは、大通りでありながら直線が少なく、左側にカーブし続けていることに気づきます。更にいづろ通電停で降りた場所には、大きな石の灯篭がありました。

大きな石灯篭が船の灯台の役目を果たしていたことから、路面電車の線路のカーブはかつての海岸線の名残だったことが分かりました。島津は江戸時代に海から線路までの範囲を埋め立てて、城下町を広げていたのです。その場所に商人を住まわせ、支配下に置いていた琉球を通し中国と貿易を盛んに行う事で、莫大な利益をあげていました。そのおかげで、江戸時代の末期には藩収入の3年分以上ものお金を蓄えることができました。

ロケ地③台場跡(かごしま水族館)

次のロケ地は、いおワールドかごしま水族館でした。イルカの水路展示が行われている場所には、100mほどの長い石垣があります。この石垣が明治維新と深く関わっているというお話でした。この石垣は、幕末に外国船との戦いに備えて日本各地に置かれた大砲を設置するための、砲台でした。西洋各国の列強からの攻撃を真っ先に受ける鹿児島は、日本の守りの要になります。

東京のお台場よりも早く作られた、鹿児島のお台場。薩英戦争の際には、この場所からイギリスの艦隊に向けて発射し応戦したことも聞きます。石が整然と並べられ出来ている台場ですが、この石があったからこそ鹿児島は明治維新の主役になれたようです。次は石の謎に迫ります。

ロケ地④たんたど石の産地

台場に並べられた石は「たんたど石」と呼ばれ、次のロケ地はかごしま水族館から2kmほど北にあるたんたど石の産地に向かいました。鹿児島市内にある「たんたど」という地名は、近くの龍窟と呼ばれる洞窟から流れでた水が小川を作り、その水が流れる音が「たんたど」に聞こえることから名づけられたという由来があります。そしてこの辺りでは石切り場として栄えており、たんたど石の正体は溶結凝灰岩でした。

溶結凝灰岩とは、火砕流が高熱と高圧で溶け固まった岩石の事を言います。たんたど石はシラスよりも古く50万年前にできた層で、シラス層の下にありました。川によってシラス層が削られ出てきたたんたど石は、割れ目が多く柱状節理であったことから、縦に割れやすく加工しやすい特徴があります。切り出しも加工も簡単な石が城下町の近くで取れたことで、城の石垣や台場に使われたと分かりました。

ロケ地⑤仙巌園

次のロケ地は、鹿児島駅から約6分ほどの、城下町から離れた海沿いの場所にある仙巌園(磯庭園)です。ここで渡辺謙が登場。「今日は特別にお殿様じきじきに御殿を案内してくれます」というナレーションが入り、渡辺謙の案内で島津の御殿を訪問します。和洋折衷のお屋敷では、畳の上に置かれたダイニングテーブルやワインを飲むための切子のグラスを見ることができます。

御殿内の渡辺謙おすすめの場所が、庭園と桜島を見ることが出来る縁側でした。この庭園には石灯篭があり、石炭からガスを作って実際の灯篭として使っていたことを聞きます。ガス灯は横浜が有名ですが、日本初のガス灯は鹿児島の仙巌園にありました。

更に仙巌園の奥には、たんたど石で出来た反射炉跡がありました。反射炉とは、鉄を生成する金属溶解炉のことで、島津斉彬はここで台場用の大砲を作っていたのです。オランダの本を見ながら見たことの無いものを作った島津斉彬の研究心が、薩摩の近代化を進める礎になっていました。加工しやすいたんたど石で作った反射炉は、カミソリの刃一枚も入らないと言われるほど精巧で、密閉性が高いものでした。

ロケ地⑥関吉の疎水溝

なぜ島津斉彬は庭園のある場所に工場をつくったのか、次のロケ地はその謎に迫る場所でした。反射炉を作った場所にはガラス工場や溶鉱炉も作られ、集成館という工場群になりました。この集成館場所の裏山を登ると、水路が張り巡らされ工場まで続いていることが分かります。大砲を製造するためには、大量の水と水を落とす高さがある場所が必要となり、この場所が選ばれたのです。

島津斉彬が目を付けた水の確保場所が、田んぼのための水路でした。その水路のスタート地点に向かいます。たどり着いた渓谷は削られやすいシラスではなく、加工しやすい溶岩凝灰岩で出来ていたことで、川を大きな板で挟んで堰き止め水路に水を流すことができました。この特徴的な場所は、鹿児島ではとても珍しい場所でもありました。

島津斉彬は、鹿児島中央駅から車で40分のところにあるこの関吉の疎水構から、7kmに渡って集成館まで導水し近代化を進めたのです。明治維新につながる薩摩の発想の原点を知ったことで、今回の「ブラタモリ」鹿児島編の旅は、地形地質を知る者は国家を制する、という結論で終わりました。

ブラタモリ鹿児島編を観た感想や評価は?

「ブラタモリ」鹿児島編の主要登場人物やロケ地、番組テーマの内容についてご紹介してきましたが、実際に「ブラタモリ」を見た人の感想はどうだったのでしょうか。番組を見た人のTwitterから感想コメントをご紹介していきます。

鹿児島といえば桜島とシラス台地は有名ですが、それ以外はあまり知られていないかもしれません。色々勉強になりましたというコメントから、見ていて分かりやすい番組だと伝わります。たんたど石をはじめて知ったというコメントもあり、期待以上の内容だったと評価する人もいます。

「ブラタモリ」を集中して見ていないと気づかない内容のコメントです。一瞬のシーンに心を奪われたと言われると、次から番組を見る際に自分的名シーンを探すという、色々な楽しみ方があるのが分かります。

地元の方からのコメントです。地元の方でも知らないことが多かった内容だった事が分かります。鹿児島編で案内役を務めた東川さんは自他ともに認める「まち歩きのプロ」で、鹿児島県観光アドバイザーでもあります。東川さんのガイドツアーは分かりやすく人気があります。

このコメントから、「ブラタモリ」を見て自分もぶらりと旅をする、もしくはしたくなるような魅力がある番組だと分かります。Twitterも面白かったというコメントが大半でした。

ブラタモリ鹿児島編まとめ!

今回は、「ブラタモリ」鹿児島編についてご紹介しました。鹿児島編は2回に分けて放送され、前半は鹿児島の地形や地質について、後半は島津家が行った近代化について詳しく説明しています。島津斉彬が江戸幕府後半から明治維新にかけての重要人物であり、「西郷どん」で島津斉彬役を演じた渡辺謙も登場しました。

大木教授の地元愛にあふれる様子を楽しみに見ていた方が多い、「ブラタモリ」鹿児島編。鹿児島にはシラスだけではなく、たんたど石や多種多様な溶結凝灰岩があることも分かり、Twitterのコメントでもはじめて知ったと呟く人が多くいました。この番組を見て、鹿児島をぶらりと歩きたくなった人も増えたのではないでしょうか。

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