2018年12月12日公開
2018年12月12日更新
映画来るのネタバレあらすじと感想!岡田准一など豪華キャスト一覧【中島哲也監督】
岡田准一さん主演の映画「来る」が2018年の12月にいよいよ公開されました。監督は中島哲也さんで、最恐のエンターテイメント映画と話題になっています。そんな映画来るとはどんなストーリーになっているのでしょうか?キャストとあらすじ、そしてすでに観た方の感想を紹介していきます。ネタバレを含みますが、恐さやストーリーについて気になる人は、予習してから劇場に足を運んでみませんか?
目次
映画来るのネタバレあらすじと感想が気になる!
映画「来る」が公開されました。主演は岡田准一さん、監督はこれまでも「告白」「渇き。」など話題作を制作してきた中島哲也さんです。果たしてホラー映画なのか、ミステリーにしあがっているのか、あらすじやキャストをネタバレしながら紹介していきます。恐いのが苦手だけれど、映画は気になっているという方はネタバレで予習してみてはいかがでしょうか。
映画来るとは?原作や公開日を紹介!
映画来るの原作は?
映画来るの原作は、「第22回日本ホラー大賞」で大賞を受賞した、澤村伊智さんの小説「ぼぎわんが、来る」です。ホラーの定番である得体のしれないものへ恐怖、そして人間同士の心の闇や恐さを描き、宮部みゆきさんなどから高い評価を得ました。
映画来るの作品情報!公開日はいつ?
映画来るの公開日は、2018年12月7日の金曜日です。公開初日には、都内映画館にて、主演の岡田准一さんの他、黒木華さん、小松菜奈さん、青木崇高さん、松たか子さん、妻夫木聡さんという豪華キャスト、そして中島哲也監督が登壇し、初日舞台挨拶が行われました。
映画来るの脚本・監督は?
映画来るの脚本と監督は中島哲也さんです。中島監督は、大学在学中から映像作品をてがけており、1987年からフリーとなってCMや映画の制作を続けています。近年では「来る」以前にも「告白」「渇き。」など話題のミステリー小説を自らの脚本で映画化しています。キャストへの厳しい演出をすることでも知られています。
映画来るのプロデュース担当は?
映画来るのプロデュースを担当したのは川村元気さんです。川村さんは、これまでに「告白」「怒り」や「モテキ」など実写映画の他、アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」「君の名は。」「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」など、多数の映画のプロデュースを担当しています。
映画来るのキャスト・登場人物一覧!
岡田准一/野崎昆
映画来るのキャスト紹介をしていきます。映画来るの主演は岡田准一さんです。岡田さんは2018年公開「散り椿」でも主演。時代劇から現代ものまで、確かな演技力で幅広いお芝居をみせています。岡田さん演じる野崎はフリーライターで、オカルトなネタを中心に記事を書いています。野崎の元に、とある男性が怪現象の相談に来ることで物語がはじまります。
妻夫木聡/田原秀樹
映画来るの冒頭では新婚のサラリーマン、田原秀樹は妻夫木聡さんが演じます。田原の娘が生まれる前にも不可解な事が起きますが、その2年後、妻と娘と平凡な暮らしをしていたはずの田原の周りで、次々と怪現象が起こり始めます。妻夫木さんは2016年に出演した映画「怒り」で、第40回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞しています。
黒木華/田原香奈
田原秀樹の妻、香奈を演じるのが黒木華(くろきはる)さんです。2018年は映画「来る」以外にも公開された映画「日日是好日」「ビブリア古書堂の事件手帖」等多数あり、ドラマ「獣になれない私たち」に出演しています。香奈は自称イクメンの夫、秀樹が実は家庭を顧みない口だけの男であることから、育児ノイローゼになっています。そのため、子供へ当たり散らす母親という役どころ。
小松菜奈/比嘉真琴
キャバ嬢で霊媒師でもある比嘉真琴を演じるのは小松菜奈さんです。小松さんは、映画「渇き。」で中島監督によりヒロインに抜擢され、女優デビューを果たしています。女優としては新人だった頃から5年が経ち、当時の役柄とは逆の役柄で中島監督の作品「来る」にキャストとして出ることになりました。ロングヘアをショートカットにし、ピンクに染めるという映画来るでのビジュアルも必見です。
松たか子/比嘉琴子
出典: https://eiga.com
真琴の姉で、「日本最強の霊媒師」比嘉琴子を演じるのは松たか子さんです。松さんは、映画「告白」で主演をつとめていて、中島監督の作品には「来る」で8年ぶりにキャストとして出演しました。琴子は黒い衣装に大きなサングラスをかけるというビジュアルで、口調や佇まいも変わっているという不思議な役どころです。
このほか、
- 青木崇高/津田大吾
- 柴田理恵/逢坂セツ子
- 太賀/高梨重明
- 伊集院光/スーパーの店長
映画来るのあらすじをネタバレ!
いよいよ映画来るのあらすじを紹介していきます。ネタバレを含みますのでご注意ください。映画の始まりは、田原秀樹と香奈の結婚前のエピソードから。田原の実家で行われた13回忌の法事で、当時付き合っていた香奈を親戚や家族に紹介し、めでたく結婚をします。このあたりは本編に入る前に時間を割いて、田舎のしがらみや独特の風習を絡めて丁寧に描いていますが、のちにこのエピソードも物語に関わってきます。
幸せな家庭を築き始めていた2人の夫婦ですが、実は秀樹の幼少期にすでに不思議な経験をしていて、秀樹は「それ」にずっと捕らわれています。しかし彼は妊娠した妻の事、生まれてくる赤ちゃんの事など、喜びをいっぱいにしてブログに日々書き連ねていました。そんなとき、会社の後輩の高梨(太賀)が亡くなりました。死に至る前に彼に起こった謎の出来事が、秀樹は気になっていました。
そんな出来事がありながらも、無事に香奈が出産し産まれた一人娘の知紗についても、表面上は育児に協力的で理想的な夫として、その様子を相変わらずブログに乗せるなど「イクメン」を自称していました。しかし、それはネット上でのことだけであり、実際の家庭の中では妻が求めているような振る舞いはできておらず、香奈はストレスを抱え、家庭は崩壊していきます。
ある日秀樹が家に帰ると、これまで親からもらった安産祈願や家内安全のお守りが切り刻まれていました。香奈は怯え、娘の知紗は泣きさけんでおり、秀樹は「あれ」がとうとうやってきたのでは無いかと考えます。2人を守るため、民俗学者で友人の津田(青木崇高)に相談を持ちかけます。
津田を通じて岡田さん演じるライターの野崎から霊媒師であるキャバ嬢、真琴を紹介され、真琴の家を訪ねます。いかにも派手な見た目と、荒れた生活がわかる部屋をみて困惑します。言葉遣いも悪く気遣いもできない真琴とうまくいかず、秀樹はその場を飛び出しました。しかしある日、秀樹がマンションに帰宅すると、娘の知紗は真琴になつき、笑顔で遊んでいるのです。野崎も加わって、知紗と香奈は明るく元気になっていきました。
「あれ」の存在など無かったかのような穏やかな時間でした。しかし、田原家にはびこる「何か」は想像していたよりも強力なものでした。津田は民俗学者として、田原の故郷に伝わる人ならざるものではないかと考えます。そこで、真琴の姉でより強力な能力を持つ霊媒師の琴子が連絡をよこしました。琴子は、TVでも有名な霊媒師逢坂セツ子を紹介します。
野崎と秀樹が共に琴子に紹介された逢坂と会っていると、「それ」が秀樹に電話をかけてきました。秀樹が電話に耳をすましていると、それは突然襲いかかってきて霊媒師の腕を食いちぎり、去って行きました。逢坂は香奈と知紗の身を案じ、野崎は、秀樹にその場を任せて家に戻るように言ったので、秀樹は電話をかけて香奈に知紗を連れて家から出るように伝えます。
家に戻るタクシーの中で、秀樹の電話に琴子から連絡があり、家に「あれ」を呼ぶ手伝いをするように言われます。帰宅すると、指示通りそれに備えました。その時スマホにかかってきた琴子からの電話。その直後、家の電話にも琴子からの着信が入ります。実はスマホの電話は「あれ」のなりすましでした。指示通り隠した刃物や鏡も、自分の苦手なものを封印させていたのです。
「あれ」が襲いかかってきたとき、秀樹は幼なじみの少女の名前が娘と同じ名前の「チサ」であったことを思い出しました。秀樹はここで命を落とします。ここからのあらすじは、確信に迫るネタバレとなります。
秀樹が亡くなって一年、香奈はシングルマザーとなって知紗を1人で育てていましたが、育児がうまくいかず、イライラをまだ幼い知紗にぶつけていました。野崎が訪ねてきますが、香奈はなかなか本当の気持ちを語ってくれません。真琴は秀樹の死の責任を感じ、この一年を引きこもって生活していました。しかしある日、真琴は香奈を訪ねます。久しぶりに会った知紗と真琴ですが、懐いていた1年前と変わらず楽しい時間を過ごしました。
そんな2人を見て、香奈は真琴に知紗を任せて派手に装い、遊びにでかけました。香奈は、秀樹の生前から彼の家庭内の態度に愛想を尽かしており、秀樹の親友である津田と不倫をしていました。津田は、子供など邪魔なだけだというような男でした。その頃野崎が香奈の自宅に電話をかけます。真琴が電話を受けると、香奈の家にあるお札は、津田が念を入れて仕掛けた物だと言うので、真琴はそれを破って燃やします。
津田との時間を過ごして家に帰ると、家にいた真琴の顔がこわばっています。「あれ」が再び現れたのです。香奈と知紗をかばい、真琴はそれに立ち向かいますが、襲われて大けがを負いました。香奈はそこで母親としての気持ちを取り戻し、知紗を抱いて逃げ出しますが、行く当ても無いのです。知紗が「トイレに行きたい」というので連れて行くと、それこそが「あれ」が仕掛けたことでした。
「あれ」は香奈を殺し、トイレから知紗をどこかへ連れ去ってしまいました。一方、重傷を負って入院した真琴のもとに、「日本最強の霊媒師」である姉の琴子がやってきます。そして自分が一日で呼べるだけの霊媒師や祈祷師、僧侶、巫女など祓える者であれば誰でも呼び寄せ、「それ」を祓いはじめます。琴子は、現実世界と「それ」を結ぶのは知紗だと言い切ります。
自己満足な「イクメン」だった父親の秀樹、秀樹を見限って不倫に走った母親の香奈、それを寂しいと思っている知紗の気持ちが「それ」を強くしているというのです。琴子は「それ」とともに知紗を異界に送ろうとしますが、真琴と野崎は知紗を助けなければと思います。真琴と野崎、琴子と霊能力者たちが「あれ」にたちむかうクライマックスシーンは迫力があります。
霊媒師の逢坂セツ子(柴田理恵)が中心になり、集められた僧侶、祈祷師や霊媒師様々なジャンルの「お祓いが出来る人たち」が「あれ」と対決しますが、次々と倒されてしまいます。
壮絶な戦いの末、野崎と真琴は「痛み」を感じ、知紗と共に助かったと感じます。逢坂セツ子が「痛みを感じるのは生きているということ」というセリフを述べています。「それ」の正体が何であるかは映画では明らかにされません。
しかし、香奈の過去や育児ノイローゼによる虐待やネグレクト、かつて相手の女性に中絶をさせた過去を持つ野崎、自らの身体を傷つけて子を産めなくなった真琴のエピソードから、想像させられるものがあるといわれています。映画の最後は知紗に寄り添う野崎と真琴のシーンがあります。以上、ネタバレを含むあらすじを紹介してきました。原作とは違う点も多くあります。
映画来るを観た感想や評価を紹介!
映画「来る」鑑賞。
— きり雲@PPssが楽しみすぎる。 (@hudn4km5) December 7, 2018
感想が難しい映画で、いい意味で「なんだこれ?」ってなる。
そして、「凄いものを見せつけられた。」ってなる。
まさに「最恐エンターテイメント」!!
面白かった!!
見た人と語りたい!!
中島哲也監督が凄いものを作ったぞ!!#映画来る
公開直後の映画来るの感想をまとめています。この映画は一言で感想を述べるのが難しいようです。あらすじにもあるとおり、人ではないものに怯えながらも、本当に恐いのは何か?ということを投げかける作品です。恐いだけで無くエンターテイメント性も高く、「面白かった」という感想も多く見られます。
旦那いわく最近の岡田くんは作品の中心にドーンといて(それはそれでいいのだけれど)
— いぬぬ (@inunu10000) December 8, 2018
「来る」に関しては、あくまで1つのパーツというか歯車の1つとして役を演じていて、それが良かったと。
あくまで巻き込まれる側なのが珍しい。
実は父性があるのは田原より野崎だよな、と。#映画来る
映画来るの岡田さんは、主演ではあるものの、彼を中心に物語が進むわけでは無く、田原夫妻に巻き込まれる形で物語に絡んでいきます。近年の作品では主演の岡田さんを大きな軸にしているものが多いですが、この映画では珍しい立ち回りだという感想です。映画来るの岡田さんはその役割を見事に演じきっています。
『来る』
— 背骨 (@sebone1126) December 7, 2018
OPからEDロールまで“サイッコー”としか言えない、隅から隅まで計算しつくされた混じりっけなしの中島哲也ワールド。
“ぼぎわん”が炙り出す人の弱さと脆さ。そう「生きてるって事は痛いって事」だ!これは“最恐てか最狂”の「命と家族の物語」ベスト10戦線に異変起こすか?#背骨映画 #映画来る pic.twitter.com/oZCjn4bcUd
映画「来る」は中島哲也監督らしい作品であるといわれています。「ぼぎわん」とは何か。映画の中では明確に言われてはいませんが、ネタバレあらすじにあるように、キャストが演じる人間の弱さを通じて描いています。恐怖を感じるだけでは無い映画であることがうかがえます。
『来る』③
— 背骨 (@sebone1126) December 7, 2018
キャストも全員最高でそれだけを語るにもどれだけのスペースが必要な事か。主役級の役者それぞれに主役級の見せ場がある、主人公リレー方式。自分のお気に入りは無双感たっぷりの松たか子と、やっぱり小松菜奈ちゃんかなぁ…いい役だよねぇ…魅力的だった。#背骨映画 #映画来る pic.twitter.com/sCZzk0GElE
そして、キャスト陣の演技への評価も高いです。難しいテーマと役柄をそれぞれ演じています。シーンごとにスポットがあたる人物が変わるため、それぞれに主役級の見せ場があるとのことです。
映画「来る」を観てきた。原作『ぼぎわんが、来る』は夜中に読んで面白かったな。特に一部の最後と二部のはじめは、「あちら」側にも怖くなるし、「こちら」側にもぞくっとする。映画でもうまくそのシーンが描かれていてよかった! あと柴田理恵さんがすごかったです。
— 古市憲寿 (@poe1985) December 7, 2018
原作とはだいぶ改変された点もありますが、「怖さ」を映画でもうまく描いているという感想です。柴田理恵さんはラストに登場しますが、豪華なキャスト陣のなかでも最後にとても印象に残るという感想が多くあります。
映画来るのネタバレあらすじと感想まとめ!
映画「来る」のあらすじをネタバレしながらまとめてみましたが、いかがでしたか。賛否両論の感想もありますが、恐いだけでなくエンターテインメント性のある映画で、楽しめるとの感想も多いです。迫力のある作品を劇場で体験したい方は、公開されている間に是非足を運びましょう。