2018年11月25日公開
2018年11月25日更新
アンナチュラル最終回の犯人は高瀬!演じる尾上寛之の経歴や演技の評価は?
放送終了直後、絶賛と感動の声が多かった石原さとみさん主演ドラマ、アンナチュラル。その中でも、連続女性殺害事件の犯人役・高瀬を演じた俳優の尾上寛之さんの演技が注目されました。アンナチュラル最終回では、「怖かった」「異常な感じが出ている」との声も寄せられたという怪演を見せた犯人役の尾上寛之さんとは、一体どのような俳優なのでしょうか?尾上寛之さんの経歴、そして演技の評価にフォーカスを当てて考察します。
目次
アンナチュラル最終回の犯人は高瀬?その真相に迫る!
最終回が終わると同時に、「最初から最期まで素晴らしいストーリーだった」と話題沸騰のドラマ「アンナチュラル」。キャスト陣の怪演を通り越した名演技も毎回注目されていました。最終回では遂に、「赤い金魚殺人事件」の真犯人の姿が明らかに!犯人の動機は一体…?「アンナチュラル」最終回で明かされた真相に迫って行きます。
アンナチュラルとは?
「アンナチュラル」は2018年1月から放送開始された、石原さとみさん主演ドラマです。日本では不自然死(アンナチュラル・デス)した人の8割以上が解剖されず、適当な死因を付けられているのが現状で、死因究明の割合は先進国の中で最低水準でした。そこで、国の許可を受けて設立されたのが、死因究明に特化した「不自然死究明研究所(UDIラボ)」でした。
「アンナチュラル」は、UDIラボに勤める法医解剖医の三澄ミコト(石原さとみ)を中心に、ベテラン法医解剖医の中堂系(井浦新)三澄班臨床検査技師の東海林夕子(市川実日子)、三澄班記録員の久部六郎(窪田正孝)、所長の神倉保夫(松重豊)らが協力し合いつつ、毎回さまざまな「死」を扱いながら、その裏側にある謎や事件を解明していくストーリーです。
出典: https://tower.jp
「アンナチュラル」各回の事件と並行して、物語では一家心中事件の生き残りであるミコトの生い立ちや、中堂の恋人・糀谷夕希子(橋本真実)が殺害された未解決事件が連続殺人である可能性が浮かび上がります。重い過去にとらわれ時に倫理を逸脱する行動に走る中堂に対し、ミコトは問題の事件解決に協力して彼を止めようと奮闘します。26人もの女性を手に掛けた連続殺人犯とは一体誰なのでしょうか?
ドラマ「アンナチュラル」は、新垣結衣さんと星野源さんが出演して大ヒットとなったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の脚本家・野木亜紀子さんが手掛けた事でも注目されています。また、テレビ界でもっともその動向が注目されている塚原あゆ子さんが演出を担当。「夜行観覧車」「Nのために」「アリスの棘」など、じわじわ恐怖が訪れるミステリー作品を多く手掛けています。
「アンナチュラル」の注目度はこれだけでは終わりません。「東京ドラマアウォード2018」連続ドラマ部門の優秀賞に選ばれ、さらに主人公・三澄ミコトを演じた石原さとみが主演女優賞、脚本の野木亜紀子が脚本賞、演出の塚原あゆ子が演出賞、ドラマの主題歌である米津玄師「Lemon」が主題歌賞、さらに「アンナチュラル」制作チームが特別賞を受賞。6部門制覇という快挙を成し遂げました。
アンナチュラル最終回のあらすじをネタバレ!犯人は高瀬?
ドラマ「アンナチュラル」最終回、サブタイトルは「旅の終わり」。サブタイトルが意味する通り法医解剖医、中堂系(井浦新)が8年間追っていた、恋人の夕希子(橋本真実)を殺害した犯人が明らかになります。一体、犯人は誰なのでしょうか?以下、ドラマ「アンナチュラル」最終回ラストまでのネタバレをまとめていますので、最終回がまだ…という方はご注意下さい。
「赤い金魚」の痕とは?
中堂系(井浦新)の恋人、夕希子(橋本真実)は8年前、犯人に致死量以上のニコチンを注射されてスクラップ置き場に捨てられていました。その彼女を解剖した時、口の中に「赤い金魚」のような模様を発見していましたが、警察からは相手にされませんでした。その彼女と同じように今回、口の中に「赤い金魚」の痕がある新たな女性、橘芹那(葉月みかん)の遺体が発見されました。
この「赤い金魚」の正体は、魚の形をした突起物がついたオモチャのボールでした。犯人が猿ぐつわの代わりにこのボールを女性の口の中に押し込んでいたので、魚の突起物が口内の皮膚を傷つけて「赤い金魚」として残ったという可能性が浮上します。
アルファベットの意味とは?
法医解剖医三澄ミコト(石原さとみ)たちの解剖の結果、芹那の死因がホルマリン溶液を点滴された事によるものということが判明します。さらに、犯人がアルファベットになぞらえた連続殺人を行っているという疑惑が浮かび上がります。
アルファベットになぞらえた殺人、ということは高瀬は26人を殺したのか。バラバラなのではなく、コンプリートすることが目的。それを記録する者として宍戸は事件の場に付き添わされる。というかついて行ったのか。 #アンナチュラル pic.twitter.com/0t66pWK4LV
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) March 9, 2018
つまりドリル(Drill)で殺害したら「D」、ナイフ(Knife)で殺害したら「K」というように芹那はホルマリンの「F」、夕希子はニコチン中毒の「N」になぞらえて犯人は犯行を重ね、アルファベットの数(26字)女性を殺害していた事が明らかになります。
アンナチュラル9話で、高瀬が警察に出頭!
ドラマ「アンナチュラル」の9話終盤、高瀬(尾上寛之)は警察に自ら出頭してきました。高瀬は不動産屋勤務の人物で、8話で起こった「雑居ビル火災事件の唯一の生存者」として登場しています。シャツにべっとり血をつけた状態で、「高瀬と申しますが…殺されそうなので保護してもらいたいんですけど」という台詞で警察に出頭したいかにも犯人のように見える高瀬。一体どういう事なのでしょうか?
高瀬が純粋なサイコパスすぎる#アンナチュラル pic.twitter.com/Zqp9saoZcB
— りーちゃん@低浮上 (@Sette__stelle) March 9, 2018
高瀬の自宅に乗り込んだ中堂ですが、自宅は既にもぬけの殻。高瀬は計画を完遂し、証拠隠滅を終えた上で警察に出頭していたのです。頭脳明晰な高瀬は、遺体損壊は認めたものの殺人については否定します。証拠が残されておらず、殺人罪に問われない可能性が浮上する中、高瀬に接触していたフリー記者の宍戸(北村有起哉)が高瀬の「告白」を記した著書「26人殺害は妄想か現実か」を出版します。
宍戸は「実際に殺害はしていない」と供述するよう、高瀬にアドバイスしていたことを明かします。「謎は謎のまま引っ張ることが話題であり続ける秘訣で、高瀬は例をみない犯罪を犯しながらも決して裁かれずに伝説になる」と微笑んだのでした。
中堂の復讐
フリー記者の宍戸(北村有起哉)の元に、中堂(井浦新)が現れます。高瀬が宍戸の言う事を素直に聞いていることから、高瀬の罪を立証する証拠を宍戸が握っていることを中堂は確信していました。殺された彼女の為にも高瀬を有罪にしたい中堂は、宍戸に毒物検査では反応しない毒物を宍戸に注射します。解毒剤を打たなければ、宍戸はあと1時間で死ぬ事に…。
解毒剤を手にしながら、高瀬を有罪にする証拠がないか宍戸に迫る中堂。しかし中堂は「夕希子を死なせたのは、あんただろうが?」と宍戸に詰め寄られます。絵本を出版する夢を叶える為に、昼夜問わず働いていた夕希子を応援しなかった中堂。夕希子が一緒に暮らしていた部屋を出て、新しい部屋を探そうと訪れたのが「高瀬不動産」。不運にもそれがきっかけで夕希子は殺害されてしまったのでした。
その話の後、中堂に掴みかかられた宍戸が「被害者の唾液付き」のお魚カラーボールを持っている事を明かすものの、そのボールを硫酸の中に浸けてしまいます。このことでDNAを検出する事が出来る可能性のある証拠が、全てなくなってしまいました。
ミコトの閃き、そして事件はクライマックスへ…
中堂と宍戸の元へ駆けつけたミコト(石原さとみ)と六郎(窪田正孝)。ミコトはそこで、「ありました!調べられるご遺体…」と閃きます。父がテネシー州在住の夕希子の遺体はそこに土葬されていました。神倉(松重豊)がテネシー州に赴き、持ちかえった夕希子の遺体をミコト達は早速解剖する事になります。
そして「アンナチュラル」最終回のクライマックス、高瀬の裁判シーンへ。ミコトは、お魚カラーボールが被害者の口に押し込まれていた可能性を証言台で語ります。高瀬が母親から虐待を受けており、しつけの一環として口にゴムボールを押し込まれていた事も明らかにしました。また、夕希子の歯の裏側から高瀬のDNAが検出された事をミコトが証言しました。
犯人の感情などどうでもいいと語りながらも、30歳を過ぎても母から受けた虐待に苦しみ続け、同じように犯行を繰り返す高瀬に同情すると語ったミコト。その言葉を聞いた高瀬は「やりたくてやった。誰に言われた訳でもない。母親は関係ない」と自供し始めます。26人の命を奪った自分は凄いと自慢を始める高瀬は、ミコト達の狙い通り挑発に乗り、自分で殺人の罪を認めたのでした。
宍戸も幇助の疑いで逮捕され、高瀬も自白した事で事件の幕が下りる事となりました。夕希子を含めた26人もの女性を殺害した犯人が法で裁かれ、8年間という長い「旅の終わり」となった最終回でした。
アンナチュラルの高瀬役を演じる尾上寛之とは?
プロフィール
出典: http://gazz.org
- 本名 尾上寛之(おのうえ ひろゆき)
- 生年月日 1985年7月16日
- 出生地 大阪府茨木市
- 身長 165cm
- 血液型 A型
- 事務所 鈍牛倶楽部
- 趣味 エレキギター、バスケ
- 特徴 八重歯
経歴
尾上寛之(おのうえ ひろゆき)さんは、小学生の頃から「日本芸能センター」でレッスンを受けてCMや映画に多数出演しています。1994年(平成6年)のNHK朝の連続テレビ小説「ぴあの」の柴田正樹役で子役として俳優デビューを果たした尾上さんは、当時小学校中学年でした。その後も連続テレビ小説に出演する事が多く「朝ドラ王子」とも呼ばれています。
朝ドラは1996年に「ふたりっ子」佐藤役、1997年に「甘辛しゃん」草野役、2003年「てるてる家族」森下一平役、2006年「芋たこなんきん」徳永清志役、2011年「カーネーション」安岡勘助役、そして2017年「ひよっこ」角谷太郎役、全7作品に出演しています。特に注目されたのが「カーネーション」の勘助役と、「ひよっこ」の太郎役。お兄さん役として頼りがいのある姿を熱演されています。
2001年に放送されたドラマ「少年H 青春編」では300人のオーディションを勝ち抜き主人公に抜擢。その後も「ROOKIES」「MR.BRAIN 」「BOSS」「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 2nd season」「闇金ウシジマくん 」「探偵の探偵 」「レンタル救世主」「リバース」「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐- 」「ハラスメントゲーム」など数多くの話題作に出演しています。
大河ドラマは2010年の「龍馬伝」(伊藤俊輔役)、2015年の「花燃ゆ」(工藤長次郎役)、2018年の「西郷どん」(大隈重信役)これまで3作品に出演しています。映画も「パッチギ!」「ROOKIES -卒業-」「俺はまだ本気出してないだけ」「3月のライオン」「殿、利息でござる!」「悪と仮面のルール」など多数出演。
舞台にも数多く出演されていて、2018年は「心臓が濡れる」「赤道の下のマクベス」を熱演。過去5年だけで13本に出演されています。ドラマ、映画、舞台、ラジオそして数多くのCM出演もされていて多方面で活躍されている、まさにマルチプレイヤーと言えます。
アンナチュラルの高瀬役を演じる尾上寛之の演技評価を紹介!
「印象に残る」見事な演技!
数々の作品に出演されている名脇役とも言える尾上寛之さんですが、ドラマ「アンナチュラル」ではその怪演ぶりが話題となりました。様々なキャラクターに変化するカメレオン俳優・尾上寛之さんの演技の評価を見ていきます。
#カーネーション に出てくる役者さんは皆演技が上手で魅力的。脚本・演出がその良さを際立たせているよう。
— エイト~頭の半分けもなれがう~ (@eight_tasuto8) June 12, 2018
その中の一人、#アンナチュラル の犯人役(高瀬) #尾上寛之 さんがヒロインの幼なじみ役(勘助)で出てるがこれまたすごい演技をされている。弱さのある繊細な人物を見事に演じていて驚くばかり。
「アンナチュラル」に加え、朝ドラから大河ドラマまで幅広く出演されている尾上寛之さん。心の中で「印象に残る」素晴らしい演技で数々の視聴者が魅了されている事でしょう。
再放送されてる朝ドラ『カーネーション』
— milky way (@lost_stars513) June 11, 2018
録画して毎夜 観ている。
尾上寛之さんの演技が、とても印象に残る。
この役者さんは、いつもそう。
昨日は勘助を見てるだけで、二度と戦争はしてはいけない、と思った。#尾上寛之#カーネーション
様々な表情を見せて熱演される尾上寛之さんの姿に、数々称賛の声が上がっています。
朝ドラ「ひよっこ」出演者の演技力が凄い?
「アンナチュラル」5話で溺死した妻の解剖を依頼しにやってきた夫・鈴木巧役の泉澤祐希さんの演技が、「繊細で鮮烈だった」や「引き込まれる最高の芝居」と絶賛する声が止みませんでした。さらに、「アンナチュラル」で特異な存在感を放っていた葬儀屋・木林南雲役を演じた竜星涼さん。1話の初登場シーンから癖のある口調で、早くも「この葬儀屋は何者だ?」と多くの視聴者の心を掴みました。
#アンナチュラル
— el (@x_x_x__7) March 9, 2018
木林さんに5話の鈴木巧さんに、8-9-10話の高瀬に…ひよっこ勢の演技力よ…!#竜星涼 #泉澤祐希 #尾上寛之
泉澤祐希さんも竜星涼さんも、尾上寛之さんと「ひよっこ」で共演されています。特に泉澤祐希さんは「ひよっこ」で、角谷家の長男・太郎を演じた尾上寛之さんの弟、次男・三男(みつお)を演じていました。
角谷家の演技力がハンパないな。#アンナチュラル #尾上寛之 #泉澤祐希 #ひよっこ
— iemon (@nakamachi_taiji) March 9, 2018
「ひよっこ勢の演技力よ…!」「角谷家の演技力がハンパない」など3人の演技力やその豹変ぶりに多くの人が衝撃を受けたようです。朝ドラの快活なキャラクターとは一変した今回「アンナチュラル」で演じたシリアスなキャラクター。この3人の素晴らしい演技力が、「アンナチュラル」後半をさらに盛り上げたことは間違いありません。
アンナチュラル最終回の犯人の高瀬についてまとめ!
物件の内覧に来た若い女性を狙って犯行に及んでいた、不動産屋を営んでいる高瀬。アルファベットの頭文字にちなんだ殺害方法で殺人を行ったり、金魚の突起物があるボールを被害者の口に入れたり、サイコパスな雰囲気が漂う高瀬ですが「アンナチュラル」最終回で、これも全て実母に対する復讐心が引き起こしていた事だと明らかになります。
幼い頃虐待を受けていた事で心に傷を負い、実母への強い恨みをもった結果、快楽殺人犯・高瀬が形成されてしまったと考えられます。今回「アンナチュラル」で、サイコパスな演技が注目された犯人役の尾上寛之さん。今後出演される作品も注目されること間違いなしです。