2018年11月12日公開
2018年11月12日更新
アンナチュラルの続編・シリーズ化の可能性は?ドラマの最終回から予想考察
「アンナチュラル」の続編が決定!?とのウワサが今、話題になっています。「アンナチュラル」は2018年冬クールで大人気を博したTBS系ドラマ。初回から、先の読めないストーリー展開や魅力的な登場人物たちによる人間模様がネット上で話題騒然となり、最終回の視聴率は13.3%まで上昇しました。今回は、TBSの本格的な続編決定の知らせを待ちながら、ドラマ最終回をおさらいし、続編やシリーズ化、映画化の可能性について探っていきましょう!
目次
アンナチュラルの続編について徹底調査!
ドラマ「アンナチュラル」の最終回終了後は、すぐに「アンナチュラルロス」に陥る視聴者が続出し、早くから続編や映画化を望む声が上がっていました。
直近では10月25日に授賞式が行われた「東京ドラマアウォード2018」にて、作品賞(連続ドラマ部門) 優秀賞、個人賞として主演女優賞(石原さとみ)、脚本賞(野木亜紀子)、演出賞(塚原あゆ子)、特別賞(制作チーム)、主題歌賞(米津玄師「Lemon」)の6冠を獲得したこともあり、ネットやツイッター上に続編を熱望する多くのコメントが再燃しています。
ドラマ終了後およそ8ヵ月経った今でもその人気は高く、主題歌の「Lemon」に至ってはレコチョクや有線、カラオケなどの音楽最新ランキングでも長きにわたって上位を獲得しています。「アンナチュラル」のストーリーとリンクしたその歌詞と切ないメロディーは視聴者の心を掴み、絶妙なタイミングで挿入されるこの歌が作品の質や人気をさらに上げたと言っても過言ではないでしょう。
平均視聴率10%を超えた話題のドラマでも、半年以上が経過してこれだけ注目されている作品は数少ないでしょう。放送終了時にTBS側に続編の構想はなかったとしても、続編を希望する声がいまだに多くあり、作品としても高く評価され様々な賞を獲得してきている「アンナチュラル」ですから、水面下で続編の製作が決定になっていたとしても何の不思議もありません。
今回はドラマ「アンナチュラル」を振り返りながら、続編やシリーズ化・映画化の可能性を徹底的に探っていきましょう。
アンナチュラルとは?
ドラマ「アンナチュラル」舞台や登場人物
ここで、ドラマ「アンナチュラル」についておさらいしましょう。物語の舞台は不自然死(=アンナチュラル・デス)を遂げた遺体が運ばれてくる架空の機関、通称UDIラボ(不自然死究明研究所)。ここに勤める、死因究明のスペシャリストである法医解剖医たちが、互いに協力し合い死と向き合いながら、不自然死の裏側にある謎や事件を解き明かしていく1話完結型の法医学ミステリーです。
主な登場人物として、UDIラボに勤める法医解剖医の主人公・三澄ミコト(石原さとみ)、8年前に恋人を殺され今もその犯人を捜し続けるベテラン法医解剖医の中堂系(井浦新)、ミコトの同僚で良き理解者でもある臨床検査技師の東海林夕子(市川実日子)、週刊ジャーナルのスパイであり、バイト記録員としてUDIラボに潜り込んだ医学生の久部六郎(窪田正孝)、個性的な面々をまとめる所長の神倉保夫(松重豊)らがいます。
「アンナチュラル」あらすじ
ドラマ「アンナチュラル」では、1話完結する毎回のストーリーと並行しながら、中堂の恋人であった絵本作家・糀谷夕希子が殺害された未解決事件について徐々に明かされていきます。中堂は夕希子との関係を隠して、身元不明の不自然死体としてやってきた夕希子の解剖を行ったため、証拠隠滅を図ったとして容疑者扱いされた過去を持っていたのでした。
中堂はその際に口の中にあった「赤い金魚」のような痕跡が夕希子の殺害された真相にたどりつくための重要な証拠と考えており、フォレスト葬儀社の木林南雲(竜星涼)に金を払う見返りに、同じ痕跡がある遺体を探す協力をしてもらっています。そんな中、ミコトが若い女性の遺体から「赤い金魚」の痕跡を発見し、事件は連続殺人事件の様相を呈してきました。
出典: https://mdpr.jp
六郎に接触し、有益な情報を流して味方のように思わせておきながら、それをUDIラボの面々にバラすと脅して情報交換を迫ったり、真犯人を知っているかのような不審なそぶりを見せるフリーのジャーナリスト・宍戸理一(北村有起哉)。
彼の情報から、連続殺人事件はアルファベット表になぞらえられており、もしかしたら被害者は26人もいるかもしれないという恐ろしい展開に。事件の真犯人と思われる人物は、他事件の被害者の一人として、意外なところで発見されることになり…。という展開で、最終回へと進んでいきます。
アンナチュラルのドラマ最終回をおさらい!
「赤い金魚」の謎、連続殺人事件の真犯人は?
「アンナチュラル」9話ラスト。夕希子が殺害される直前まで持っていたはずの新作「ピンクのカバ」の原画を何故か持っていた六郎を中堂は問い詰めます。そして、この絵を渡してきたのがフリージャーナリストの宍戸であり、そこから真犯人の不動産経営者・高瀬文人(尾上寛之)へとたどり着くことに。
が、復讐心に燃える中堂が高瀬不動産に乗り込んだものの時すでに遅く、証拠は全て燃やされており、高瀬本人はなんと自ら警察に出頭して保護を求めていたのでした。
警察に出頭した高瀬は、遺体損壊については認めるものの、証拠がないことを理由に殺人については認めようとしません。アルファベット表の26文字を頭文字とした殺人事件(夕希子の場合はニコチン中毒死の「N」など)をやり遂げたことを世間にアピールしたい気持ちはあったのですが、これらは妄想であるとすることで、殺人罪で裁かれることなく伝説となろうと目論んでいたのです。
それは高瀬の犯行を知っていながら黙認し、一部始終を書籍にして売り出した宍戸の入れ知恵でもありました。
ミコトたちUDIラボのメンバーによる分析で、「赤い金魚」の痕跡は一人で不動産の下見に来た若い女性を狙った高瀬が、さるぐつわとして口内に押し込めていた「おさかなカラーボール」というおもちゃの跡であったことが判明。高瀬が犯人であることを突き止めようと、事情を知る宍戸のもとに強行した中堂の目の前で、重要な証拠品である「おさかなカラーボール」は破壊されてしまいます。
怒った中堂は宍戸を毒殺しようとしますが、六郎の機転で毒薬が判明。ともに駆け付けたミコトと協力して、中堂が殺人を犯してしまう最悪の事態は引き留められたのでした。
盲点であった一番の証拠
重要な証拠が入手できないまま途方に暮れるミコトたち。しかし、たまたま訪ねてきた夕希子の父によって夕希子は8年前にアメリカで土葬されていることが分かり、新しい証拠が見つかる可能性が浮上。夕希子の遺体の再解剖によって歯の裏から検出されたDNAが高瀬のものと特定され、ミコトは法廷でそれを証言します。
他に公判で、幼少期に母親からこの「おさかなカラーボール」を口に押し込まれるなどの虐待を受けていた事実を明かされる高瀬。ミコトは高瀬を「不幸な生い立ちに興味はないけれど、あなたの孤独に心から同情します」と挑発して煽り、高瀬を激昂させ「母親は関係ない。俺はやりたくてやった。自分の意志で26人殺したんだ!」と、26人全てを殺害したという自白を引き出すのでした。宍戸も殺人ほう助の罪で逮捕されます。
これからもUDIラボの活躍は続く
UDIラボの情報を週刊誌に売っていたことがバレて一度はUDIを去った六郎も、ミコトの「法医学は未来のための仕事」との言葉に心から共感し、法医学の勉強をするために再度UDIに戻ってきます。
夕希子を殺した犯人や経緯も判明して高瀬らは法の裁きを受けることになり、中堂も辛い日々にいったん区切りをつけることができました。そして、ミコトたちは今日も不条理な死と向き合いながら、亡くなった者、残された者たちの未来のために法医解剖を続けていくという結末でドラマ「アンナチュラル」最終回は締めくくられます。
アンナチュラルの続編が決定!
約1ヵ月前、ドラマの続編を待ちわびるファンの耳に飛び込んできたのは、10月2日発売の「サンデー毎日」の記事による報道でした。「アンナチュラル」の続編が決定しており、放送は来年になるという関係者筋の証言です。
ですが、その後の動向を追いかけるメディアが一向に現れないこと、脚本家の野木亜紀子さんが「出所不明のアンナチュラル続編情報が出回っておりますが」とツイッターで発言したことなどから、残念ながら現時点ではまだ不確実な情報のようです。
出所不明のアンナチュラル続編情報が出回っておりますが。
— 獣になれない野木亜紀子 (@nog_ak) October 9, 2018
日テレ水10『獣になれない私たち』が本日より始まります!
初回から伏線や布石を置いてもいるので、アンナチュラル好きの皆様も是非。恋愛ドラマが苦手な人にこそ観てほしいです。#アンナチュラル#けもなれhttps://t.co/7scVFItTHt
とは言え、水面下で続編や映画化の話が進んでいないとも言い切れません。期待も込めて、さらに「アンナチュラル」映画化やシリーズ化の可能性を探っていきましょう。
アンナチュラルの映画化やシリーズ化の可能性は?
出典: https://prcm.jp
UDIラボは存続の危機を脱し、スパイ疑惑により一度UDIを去った六郎も、中堂のパワハラで一度はやめた臨床検査技師の坂本誠(飯尾和樹)も戻ってきて、ドラマスタート時のメンバーに戻りました。これからも同じように毎日が続いていく…という雰囲気で終了したため、非常に続編を作りやすい状態で最終回を迎えたと言って良いでしょう。
中堂についてはドラマ内で辛い過去の整理も済み、未来へ向けて歩き出したというところですが、実は主人公のミコトも一家心中の生き残りであり、親戚に引き取られて育ったというハードな過去の持ち主です(養家族との関係は良好)。
出典: https://mdpr.jp
が、この過去についてはミコトの考え方や生き方に影響を与えているという程度のさわりで、詳細についてはほぼ触れられていません。視聴者としても真相が気になるところだったのではないでしょうか?いくらでも掘り下げることのできそうな部分ですので、最もシリーズ化や映画化に期待できそうなエピソードです。
他のメインキャストである東海林、六郎についても、現実的なキャラクター設定かつ演技派と言われる俳優さんが演じられていたこともあり、実在していると錯覚してしまいそうなくらい、非常に魅力的なキャラクターでした。東海林についてはプライベートは合コンに精を出しているといった程度しか描かれていないため、ミコトとの出会いなど、視聴者の知りたいスピンオフ的なエピソードがまだまだたくさんありそうです。
六郎については、医系家族である実家との確執が描かれていましたが、六郎が法医学を目指すと言ったことで断絶して終わってしまっています。やる気の起きない医学生であった六郎が初めて夢を見つけ、決意を語ったものの父親に受け入れてもらえなかった8話ラスト。その後の六郎の涙は視聴者の胸に刺さる名シーンでした。救いを求めるならば、この話の続きも見てみたいところです。
出典: https://mdpr.jp
また、一方通行のようですが、ミコトに淡い恋心を抱いているらしい描写も気になるところでした。シリーズ化し、法医学者になってからの六郎を主役にしたストーリーもできそうなくらい、見たいエピソードが満載です。
他にも、ことなかれ主義に見えつつも実は熱い信念を持っている所長の神倉、謎めいた存在のままで終わっている葬儀屋の木林など、バックグラウンドの深そうな魅力的なキャラクターが数多く登場しています。続編、シリーズ化、スピンオフ、映画化、すべて網羅してしまえるくらいにまだまだお話が作れそうです。
話題になった「e」がないラスト
そして、ご記憶の方も多いであろう、最終回終了後に大論争を巻き起こしたこちらの「Their journy will continue.」の文章。本来「Journey」であるところを「Journy」と「e」のスペルが抜けていることを、「eがない=endがない=続編がある」などと深読みする感想が出て、大きな話題となりました。
こちらは単純なミスだったのか、やはりそんなわけはなく、製作陣からのなにがしかのメッセージだったのか、真相は分かりません。が、「旅の終わり」というサブタイトルである最終回の最後に「彼らの旅はこれからも続く」というこの演出には、どうしても続編やシリーズ化、映画化を期待させられてしまいます。
石原さとみのイメージ回復戦略?
また、石原さとみは「失恋ショコラティエ」「5時から9時まで」「校閲ガール」などのオシャレで可愛らしい女性のイメージが強い女優さんでしたが、「アンナチュラル」のミコト役ではそれまでの雰囲気をがらりと変えることに成功。高視聴率をたたき出しました。
その後、満を持して臨んだであろう次回作の「高嶺の花」でしたが、野島伸司脚本で最初の注目度こそ高かったものの残念ながら視聴率は奮いませんでした。イメージの回復に、事務所側も高視聴率の見込める「アンナチュラル」のシリーズ化や映画化の話があれば、必ず乗り気になるであろうシチュエーションでもあり、続編を待ちわびるファンからすると、今は絶好の機会ではないかと言われています。
アンナチュラルの続編についてまとめ!
人気の高さからも続編は濃厚!
ドラマ「アンナチュラル」は最終回から8か月経った今でも、数々の賞を獲得し、その人気や注目度もまだまだ健在と言えます。注目を浴び、シリーズ化や映画化を待ちわびる声の多い作品だからこそ、不確定ながらも続編情報が出てきたのでしょう。
シリーズ化して連続ドラマをするにはキャスト確保などの面からまだハードルが高くても、まずは2時間スペシャルで続編、という動きが最も現実的で可能性も高いのではないかと思われます。
同じ医療系ドラマで、この夏の映画の大ヒットが記憶に新しい「コード・ブルー」シリーズも、元は連続ドラマ→半年後の年明けに2時間スペシャル→1年後にシーズン2→7年半後にシーズン3→映画というルートをたどりました。スペシャルの人気が高ければ、いよいよ本格的なシリーズ化が見えてくるのではないでしょうか?
キャストを集めるにはスケジュールや予算が厳しそうな場合は、いきなり映画化もあるかもしれません。もしくは、映画化、シリーズ化を前提としたシーズン2であれば可能性もありそうです。いずれにせよ、これだけ注目度が高い作品であれば、映画であってもドラマであってもかなりの動員数や視聴率が見込めるでしょう。前述の石原さとみのイメージ回復にも、もってこいのチャンスだと思われます。
魅力的なキャラクターだらけ!
人気脚本家・野木亜紀子の初のオリジナルドラマということでも注目された「アンナチュラル」ですが、キャラクターそれぞれが魅力的で、たとえ1話のみの端役であっても人物設定に非常に深みが感じられました。
「アンナチュラル」は、悲しい過去や複雑なエピソードであっても、あまりお涙ちょうだいに走らずに淡々とその上を通り過ぎていくような部分が魅力でもありましたが、敢えて封印されたその部分をもっと見てみたかったという視聴者は多かったのではないかと言われています。
そんな細かい部分をもっと見たかった、他のエピソードも知りたかったという視聴者が多かったからこそ、続編を望む声が絶えない「アンナチュラル」。来年に続編が決定しているという情報を信じて、シリーズ化や映画化される日を楽しみに待ちましょう。