2018年12月05日公開
2018年12月05日更新
北の零年のあらすじとキャストは?感想や評価が低い理由をネタバレ考察
多くの人が涙した「世界の中心で、愛を叫ぶ」の行定勲監督、誰もが知る大女優吉永小百合、周りを固めるキャストも大物ぞろいの「北の零年」あらすじは淡路島で代々暮らす稲田家とその家臣。しかし藩とのトラブルから未開の地・北海道に移住を命じられた。新しい生活に胸弾むが現実は想像を絶するものだった。そして2005年公開された「北の零年」。しかし評価はあまり良くないと話題に。ネタバレをしながら「北の零年」がなぜここまで評価が良くないのか考察していく。
目次
北の零年のあらすじやキャストが気になる!
東映が満を期して世の中に送り出した「北の零年」着物を着て雪の中を歩く女性や農具をもって必死に土地を耕している侍達、かたや見慣れない民族衣装を着た男まで出ているこの映画。この映画は「北の三部作」と呼ばれ吉永小百合出演の映画群である。公開順に「北の零年」「北のカナリアたち」「北の桜守」。第一作目の「北の零年」一体どんな物語なのだろうか?あらすじやキャストを紹介する。
北の零年のキャストを紹介!
今更だけど、北の零年のキャストってめちゃ豪華。
— ちなぽ (@tinappo) November 24, 2018
北の零年のキャストは日本映画業界を引っ張て来た評価の高い俳優たちとこれからの活躍が期待出来る俳優たちである。とくに主人公演じる吉永小百合は同じ俳優たちからも憧れの的にもなる存在。北の零年のキャストを紹介する。
吉永小百合(小松原志乃)
1960年代を代表する人気映画女優で10年間で70本以上の映画に出演。ファンは「サユリスト」と呼ばれる。俳優業の傍ら数多くのレコードも出している。早稲田大学第二文学部西洋史学専修を卒業し、文学士の称号を受ける。
主な代表作
- 塩騒(1964年)
- 男はつらいよ柴又慕情(1972年)
- 細雪(1983年)
- 映画女優(1987年)
- 北の零年(2005年)
- 母べえ(2008年)
- おとうと(2010年)
- 北のカナリアたち(2012年)
- 母と暮らせば(2015年)
渡辺健(小松原英明)
2003年公開のハリウッド映画「ラストサムライ」で数多くの賞にノミネート。世界的評価を得る。その後日本国外の映画に出演する。活動の域は映画だけではなくミュージカル「王様と私」の王様を演じる。ミュージカル界でも名を馳せることとなる。
主な代表映画
- ラストサムライ(2003年)
- SAYURI(2005年)
- 北の零年(2005年)
- 硫黄島からの手紙(2006年)
- 明日の記憶(2006年)
- 沈まぬ太陽(2009年)
- インセプション(2010年)
豊川悦史(アシリカ)
愛称は「トヨエツ」。1992年「NIGHTHEAD」で武田真治と共に主演し注目を浴びる。俳優以外に、監督や脚本家としての活動も行っている。公私混同を嫌がり、バラエティー番組にはほとんど出演せず、ミステリアなイメージを保っている。
主な代表映画
- 12人の優しい日本人(1991年)
- Love Letter(1995年)
- 北の零年(2005年)
- フラガール(2006年)
- 椿三十郎(2007年)
- 20世紀少年‐第1章‐終わりの始まり(2008年)
- ジャッジ(2014年)
- 甥(おとこ)の一生(2015年)
- 後妻業の女(2016年)
大後寿々花(小松原多恵:幼少期)
ドラマ「ごくせん」や「ウルトラマンコスモスvsウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE」に出演。その後「北の零年」に出演し、その当時すでにハリウッドで活躍していた渡辺謙と出会う。渡辺謙の推薦でハリウッド映画「SAYURI」の主人公の幼少期を演じ、一躍時の人に。
主な代表映画
- 北の零年(2005年)
- 遠くの空に消えた(2006年)
- グーグーだって猫である(2008年)
- おっぱいバレー(2009年)
- カムイ外伝(2009年)
- 桐島、部活やめるってよ(2012年)
石原さとみ(小松原多恵:青年期)
第27回ホリプロタレントスカウトキャラバンのグランプリを得て、その後本格的に女優業を開始する。なりたい顔NO,1になるなど多くの若い女性の支持を得ている。
主な代表映画
- シンゴジラ(2016年)
- 風に立つライオン(2015年)
- カラスの親指(2012年)
- インシテミル7日間のデスゲーム(2010年)
- フライング・ラビッツ(2008年)
- 北の零年(2005年)
石橋蓮司(堀部賀兵衛)
出典: https://eiga.com
豊富な経験と確実な演技力を持つ日本を代表する俳優。1965年に劇団青俳養成所に入所。
主な出演映画
- あらかじめ失われた恋人たちよ(1971年)
- 浪人街(1990年)
- 今度は愛妻家(2010年)
- アウトレイジ(2013年)
- 四十九日のレシピ(2013年)
柳葉敏郎(間宮伝蔵)
出典: https://eiga.com
劇男一世風靡セピアのメンバーとして活動。愛称はギバちゃん。近年は俳優業以外にもバラエティー番組でも活躍。
主な代表作
- 踊る大捜査線シリーズ
- アゲイン 28年目の甲子園(2015年)
- 幸福のアリバイ(2016年)
- きらきらひかる(1998年他)
- コード・ブルードクターヘリ緊急救命(2008年)
- チームバチスタ4(2014年)
阿部サダヲ(中野又十郎)
出典: https://eiga.com
ハイテンションな役からシリアスな役まで幅広く演じ一定の評価がある俳優。舞台やドラマ、映画で活躍する。
主な出演作
- 殿、利息でござる!(2016年)
- ぱいかじ南海作品(2012年)
- 舞妓Haaaan!(2007年)
- なくもんか(2009年)
- 夢売るふたり(2012年)
香川照之(持田倉蔵)
出典: https://eiga.com
俳優業、歌舞伎役者、さらにボクシング解説者として多方面で活躍する。
主な出演映画
- 鬼が来た!(2002年)
- ゆれる(2006年)
- キサラギ(2007年)
- 剣岳 点の記(2009年)
- カイジ 人生逆転ゲーム(2009年)
その他キャスト達
稲田家の家臣
- 馬宮加代:石田ゆり子
- 馬宮雄之助:大高力也
- 長谷慶一郎:吹越満
- 長谷さと:奥貫薫
- 長谷すえ:馬淵晴子
- 中野亀次郎:藤木悠
- 川久保栄太:平田満
- 川久保平太:金井雄太、今野雅人(少年期)
- 殿:忍成修吾
- モノテク:大口広司
- 友成洋正:田中義剛
- 巡査:木下ほのか
- エドウィン・ダン:アリステア・ダグラス
- おつる:鶴田真由
北の零年のあらすじをネタバレ!
2005年に公開された「北の零年」。時は明治三年(1870年)。5月13日に起こった庚午事件(こうごじへん)に絡む処分によって、明治政府から徳島藩・淡路島から北海道静内(しずない)に移住を命じられた稲田家とその家臣たちの物語である。 あらすじを紹介したいと思う。
北の零年のあらすじ1ネタバレを含むのでご注意を。
明治四年、淡路島で代々暮らす稲田家とその家臣。藩とのトラブルにより未開の地・北海道に移住を命じられる。未開の土地を開拓すればその土地は稲田家のものになると希望を胸に稲田家の当主とその妻、そして家臣546名は北海道へ。半月に渡る船旅で目的の地に到着。先遣部隊は家老・堀部賀兵衛と家臣・小松原英明(渡辺謙)を中心に土地を耕し住居を建てる。
北の零点のあらすじ2ネタバレを含むのでご注意を
そして残りの家臣と英明の妻・志乃と娘・多恵らも移り住む。当初は希望と夢を持っていたが北海道の大自然の厳しさに心が折れそうになる。稲を植えても北海道の気候では稲が育たず、そして冬の寒さの厳しさが原因で命を落とす人も。そんな中、第二次移住者達を乗せた船が難破。
初めて冬を超えた時、稲田家の当主である「殿」が到着。がしかし明治政府の廃藩置県のため、北海道移住の命令が白紙になったことだけを告げて「殿」は帰国。愕然とする一行たち。
北の零年のあらすじ3ネタバレを含むのでご注意を。
英明たちは自力で北海道の地で暮らすことを決意する。英明は北海道でも育つ稲を探して札幌の農業に行くがそのまま行方が分からなくなり、残された一行は妻と娘に冷たく当たる。そんな中、彼らを救ったのがアイヌと行動を共にするアシリカだった。アシリカやその指導者エドウィン・ダンらの助けを借りながら北海道の生活に徐々に慣れていく。
北の零年あらすじ4ネタバレを含むのでご注意を。
5年が過ぎ、志乃と多恵はエドウィン・ダンの助けを借りながら牧場を経営する。しかし、他の家臣たちは地元の権力者・蔵元の家臣になっていたのだ。
ある日、英明が帰って来る。英明は札幌に到着した後、病に倒れた。看病をしてくれた女性を結婚し、三原と名乗っていた。ずっと待っていた志乃や多恵はそんな英明を見てショックを受ける。英明は戦で馬が必要なためその馬の調達のために戻ってきたのだ。志乃は飼っている馬を差し出そうとするが皆は必死に止めようとする。なぜなら、イナゴが原因で稲が全滅してしまい、さらに馬まで奪われると生活が出来なくなるからだ。
北の零年のあらすじ5ネタバレを含むのでご注意を。
アシリカは函館戦争の残党であることが分かり、アシリカの指示で一行は団結して英明を撤退に追い込む。再び団結した一行は北海道の地で生きていくことを決意するのだ。
北の零年の評価が良くない理由とは?
満を期して公開された「北の零年」製作費15億円、そして誰もが知る大物俳優ぞろいのキャスト達のこの作品。がしかし評価も散々足るものだった。なぜ評価が良くないの実際鑑賞した人たちの感想を踏まえて「キャスト」「脚本」「監督」を主に考えてみたい。ネタバレがあるのでご注意を。
キャストに原因があるのか?ネタバレ注意
北の零年に出演している俳優陣は日本映画会を引っ張ってきた俳優達も、これから活躍が楽しみな俳優達もいる。名前ばかりで演技そのものはひどいものなのだろうか?いくら物語が面白くてもキャストの演技がひどければ見る側も映画を楽しめない。キャストへの感想を紹介する。
渡辺謙の沈まぬ太陽をみるなう。「天と地と」で渡辺謙信を楽しみにしていた中学の俺。病気療養のため降板したときは残念だったなあ。でも、ほんといい役者ですねえ。ちなみに北の零年も良かったです。
— 鳴田 真人 (@orijin925) August 6, 2010
北の零年の渡辺謙演じる小松原英明は映画を見た人たちの中でも故郷で待つ人々を裏切ることになる役だ。そのゲスさを上手く表現できる俳優として評価が高いようだ。
久しぶりにDVD借りて見た。
— 十割蕎麦 (@aki_ra29) February 11, 2017
クリーピー偽りの隣人ってやつ。
死亡フラグバリ3のキャラがどんどん奥に行っちゃうシーン見てるときって心の中で既にお悔やみ言ってる。
香川照之はほんと気持ち悪い演伎ピカイチだな〜、北の零年は私的にとびきり気持ち悪いので見て欲しい。
この作品の出演のきっかけは吉永小百合の推薦。大物女優にも印象付けされる実力の持ち主ということだ。作品では稲田家家臣たちが移住した土地に来た物腰柔らかそうな薬売りの役。初めは開拓民たちを助けるかのように見えるが徐々に本性が現れることになる。
北の零年
— たまこ (@gankozusi8989) October 9, 2016
よくこれだけ豪華メンバーでこんなことに…
アシリカさんその後どうなったんでしょうか…豊川さんはかっこよかったです… pic.twitter.com/sE3W3YqXOY
豊川悦史演じるアシリカ。志乃や村人を幾度となく窮地から救うヒーロー的な存在。民族衣装も相まって魅力的に見るようだ。
二人の年齢差は実年齢で15歳ほど離れているため、渡辺謙は若々しくみえ、吉永小百合が少し老けて見えるためどうしても違和感を感じてしまう。
メインのキャストの夫婦設定に違和感を感じるという声は多く見らえる。なぜ吉永小百合と年齢が違い男優を使わなかったのだろうか疑問だ。
15位くらいに『北の零年』が入ってたけど、あんなトンデモ映画は一度見ただけで結構です!
— 巻尾(ウォーキング強化中) (@makiopucci) September 15, 2018
渡辺謙と吉永小百合の夫婦で娘が石原さとみっていう家族からしてもう…。 https://t.co/XhW7pQULnW
無理な夫婦・家族設定のため、一度感じた違和感が作品全体の足を大いに引っ張っているようだ。
北の零年では演技に好評があるキャスト陣を使っているため、個々の演技に対してはとくに問題はないように見える。子役や若い世代のキャスト陣も初々しさもあって、これからの活躍が楽しみささえ感じさせてくれると感じる人たちもいる。がしかし、ヒロインの夫婦設定や家族構成に違和感を感じる人が多くいるようだ。
脚本に原因があるのか?ネタバレ注意。
北の零年の尺は169分である。長い映画は全く問題ない。だが、長丁場の中、見る側が飽きさせないような脚本が必要となる。果たして北の零年はそうなっているのだろうか?
本作品の脚本は那須真知子。吉永小百合主演の「北の三部作」(北の零年、北のカナリア、北の桜守)と呼ばれる作品の脚本も担当。映像不可能と呼ばれた名作漫画の実写版「デビルマン」の脚本もした。
『北の零年(きたのぜろねん)』,監督はセカチュウの行定勲氏、脚本は那須真知子氏。酷評が多い本作品、実際にみてもよくない。突拍子もないストーリー展開に豪華キャストもとまどい気味。役者はそれぞれの役を一生懸命に演じようとしているが、脚本が悪すぎるので逆に滑稽に映ってしまう。
— 松山浩士(まつやまこうじ) (@yah7) November 4, 2010
実力のある俳優陣を見事に脚本がダメにしたようだ。役の理解不能の行動や突拍子な展開に見る側は置いて行かれる脚本に問題があるようだ。
デビルマン基準か。本当にひどい出来の映画だったね。同じ脚本家の映画「北の零年」もひどかったね。キャストは一流。映画なのに延々とセリフで説明が続くシーンは忘れられない。 https://t.co/55RxyiLHXN
— Hirayama Kenji (@hirayama1203) September 8, 2016
前作「デビルマン」では酷評だった脚本家那須真知子。この作品では名誉挽回どころかさらに評価が下がることになった。
この作品を見ていると「脚本」の重要性が強く感じる。良い俳優たちを使おうと、圧巻な大自然を背景に使おうと「脚本」が悪ければ作品自体の評価もガタ落ちだ。北の零年の評価が悪い要因を大きく占める原因なのは間違いない。
監督に問題がある?ネタバレ注意!
本作の監督は行定勲(ゆきさだいさお)。工藤勘九郎脚本、窪塚洋介主演の「GO」で日本アカデミー賞など数々の賞を受賞する。「世界の中心で、愛を叫ぶ」では興行収入85億円の大ヒットさせる。その後、「クローズドノート」「ナトラージュ」をヒットさせる。監督にとって初めて大河映画となる。そして北海道の先住民アイヌ民族の描き方はどうだろうか?史実にきちんと基づいているのだろうか?
北の零年 鑑賞。内容3時間弱、テレビ放映で3時間半を超える超大作。見始めは気持ちが続かなかったのかとぎれとぎれだったが、内容が良かったのだろう後半は一気に見られた。行定勲には、こんな吉永小百合主演の大河ドラマも取れるんだなあというのが第一印象。風と共に去りぬを見直したくなった。
— ベジタ (@vegeta0526) December 21, 2013
行定勲にとって初の大河映画だ。監督のまた違う感性を感じさせてくれる作品になったようだ。
「北の零年」は確かにアホな映画だった。登場するアイヌは相変わらず蝦夷地の背景の一部でしかないし、行動もおかしい。21世紀になっても和人によるアイヌのステレオタイプは改善されないんだなあ、と落胆したものだった。
— 成田英敏 (@asirso) July 3, 2012
アイヌ民族からしたら開拓民はただの侵略者だ。だからこそ描き方がとても重要になるのだが、本作品では見事に失敗しているようだ。
北の零年はアイヌ側から「あんな普段から「盛装してるアイヌ」居るわけねえだろ」と言う意見が有りまして…、許されざる者は「その反省」も有ったらしいです、それで「登場人物「全て」が「汚ない」」と言う結果に…。
— S.Shiiku (@shinshukeshiiku) August 27, 2018
この物語は開拓民からみた視点で描かれているため、どうしてもアイヌ民族の描き方が雑になる。アイヌ人からしたら決して面白くない映画になるだろう。
本作品では長年日本映画界で活躍してきた大物達が相手である。特に、本作品は吉永小百合にとって111本目の映画とうたったものだから監督にとってプレッシャーが大きかったのように見える。そしてアイヌ民族の描き方に対しても評価は良くない。
北の零年の見た人の好評な感想を紹介?
見る人によっても感じ方は違う。確かに悪い評価が多くみられるが中でも北の零年をみて元気づけられたという評価もある。当時、北海道の開拓民として移住した人々は過酷な生活を強いられる、その中でもどうやって頑張っていけたのだろうか?加えて北海道が舞台のため壮大な大自然やそこで暮らす先住民アイヌ人たちについても知る機会になるだろう。数は少ないが好評な感想を紹介したい。
「生きる力がある限り、夢みる力がある限り」に続けて
「きっと何かが私たちを助けてくれる」が胸に響いた。
リズムが良かったからだろうか、とても印象に残っている。
極寒の中、食べるものにも困っていた北海道の開拓民は、
何を支えに、生きてきたのだろうか、とても気になった。
そんな時、ふとメモしたフレーズが蘇った。
「頑張っていれば、きっとなにかが助けてくれる」
それを信じて、彼らは耐えてきたのかもしれない。
明るい生活を夢見た人々が絶望から希望へのシフトしていく姿に学べることがたくさんあるようだ。
北海道の冬の過酷さは想像を超える。家族や仲間に裏切られてもあきらめない姿に生きる力を感じる。
北海道入植初期の先人の苦労を描いたものでは映画「北の零年」はわかりやすくてなかなかよいと思います。いろいろツッコミどこはあれど。先住民との関係などよりリアルな描写なら池澤夏樹氏の小説「静かな大地」。
— いち (@ichi_3) January 8, 2010
アイヌ民族の描き方の評価は決して良くないが、本作品はわかりやすく知るきっかけになるかもしれない。
北海道の大自然の中を雪を蹴散らせて走る馬たちには圧倒される、というコメントも多くあった。
北の零年終わったなう。良い映画を見れたなーって感じです。北の壮大な風景がずっと目に焼き付いてる。
— 有蓮 (@AREN611) December 11, 2012
この映画は北海道の大自然の美しさが一番の見どころのようだ。
万博公園にある国立民族博物館へ。お目当てはアイヌ特集。 映画「北の零年」を観てからアイヌへの関心が止まらない。 いつか北海道へ…と思っていたけど、こんなに近くでアイヌ文化に触れることができた😊 さっそく売店で買ったアイヌ楽器を練習してみる。 ビョーンビョーンビョーン🤪🤪🤪 pic.twitter.com/8iDm7yVcav
— minimini6 (@minimini_6) February 27, 2018
実在した開拓民たちの「あきらめない」そして何かを「強く信じる」という姿勢は今を生きる私たちには大いに勉強できる部分ではないだろうか。そしてアイヌ民族に対する認知を広める機会になったようだ。アイヌ民族の描き方には色々な声もあるが、まずは「知る」きっかけをつかめるだけでもこの映画の意味があるのではないか。
そして製作費15億円というけた違いだから実現したのだろうか、北海道の大自然の美しさには圧巻される。そしてイナゴの大群が襲ってくるシーンは鳥肌ものだ。イナゴを追い払おうと全身に火をつける行動には疑問を持つ声もあるようだかそこは映画が見せ場といってもいいだろう。
北の零年のあらすじとキャストのまとめ!
明治4年、未開の地・北海道に開拓民として移住した一行たちの希望や絶像、裏切り、再生を描いたの北の零年。そして吉永小百合や渡辺謙など超大物俳優陣、将来が期待される俳優陣がさらにこの映画を格段に深いものにした。確かに脚本や監督について良くない評価は多くあることは否定できない。一部サユリスト(吉永小百合のファンの呼称)のための映画ではないかと言われることもあるようだ。それも否定はできない。
ただ、描き方に問題はあっても、歴史上に実在した北海道の開拓民たちの過酷な中での生活ぶりやアイヌ民族を知る機会になる映画だろう。そして北海道の壮大な大自然には息を飲む。評価はあくまで参考程度に実際自らの目で見てみて是非確認してもらいたい。