陸王のモデル企業はきねやとアシックス?オニツカタイガーやりそな銀行の説も検証

池井戸潤氏原作の2017年ドラマ「陸王」に登場する「こはぜ屋」や「アトランティス」「フェリックス」などのモデルと言われている企業をご紹介します。モデル企業として「きねや」「オニツカタイガー」「アシックス」などが挙げられています。さらに「陸王」で登場する銀行はりそな銀行がモデルなのでは?という噂もあります。今回はドラマ「陸王」のモデルと言われる企業や人物、シューズについてネット上の意見をまとめ、モデルと言われる理由についてみていきます。

陸王のモデル企業はきねやとアシックス?オニツカタイガーやりそな銀行の説も検証のイメージ

目次

  1. 陸王にはモデルとなった企業がある?噂を徹底検証!
  2. 陸王とは?
  3. 陸王のモデル企業を調査①こはぜ屋のモデルはきねや?オニツカタイガー?
  4. 陸王のモデル企業を調査②アトランティスのモデルはアシックス?
  5. 陸王のモデル企業を調査③フェリックスや御園のモデルは?
  6. 陸王のモデル番外編①茂木のモデルは瀬古利彦さん?
  7. 陸王のモデル番外編②毛塚のモデルは宗茂さん?
  8. 陸王のモデル企業の噂はあくまで噂としてドラマを楽しもう!

陸王にはモデルとなった企業がある?噂を徹底検証!

ドラマ「陸王」に登場する「こはぜ屋」や「アトランティス」のモデル企業はあるのでしょうか?有力な企業として、「きねや」や「オニツカタイガー」「アシックス」などが言われています。さらに、埼玉中央銀行のモデル企業も埼玉りそな銀行なのでは?と噂されています。今回は、ドラマ「陸王」のモデルと言われている企業や人物、製品についてご紹介していきます。

日曜劇場『陸王』|TBSテレビ

陸王とは?

ドラマ「陸王」は埼玉県行田市の老舗足袋メーカー「こはぜ屋」が経営不振から脱却するために、新しい事業を思いつきます。それは、まるで素足で走っている感触のランニング用の足袋シューズ開発です。この社運を賭けたプロジェクトを成功させるため、試行錯誤しながら「陸王」を完成させていくストーリーです。ドラマ「陸王」は2017年にTBS系列で放送されました。「陸王」の原作者は、数々の経済小説を世に生み出している池井戸潤氏です。

原作は池井戸潤氏の小説

池井戸潤氏は1963年生まれ、岐阜県出身です。小説家としてのデビューは1998年で、同年「果つる底なき」という作品で江戸川乱歩賞を受賞しています。作品のジャンルとしては、金融や経済を扱った小説をたくさん執筆し、サラリーマンを始め多くのファンがいます。次に池井戸潤氏の有名な作品を挙げていきます。

  • 半沢直樹シリーズ(2013年にドラマ化)
  • 花咲舞シリーズ(2014年と2015年にドラマ化)
  • 下町ロケットシリーズ(2011年と2015年、2018年にドラマ化)
  • 空飛ぶタイヤ(2018年映画化)
  • 鉄の骨(2010年ドラマ化)
  • 民王(2015年ドラマ化)
  • ルーズベルトゲーム(2014年ドラマ化)
  • 七つの会議(2013年ドラマ化)
  • ようこそ、わが家へ(2015年ドラマ化)
  • アキラとあきら(2017年ドラマ化)

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陸王のモデル企業を調査①こはぜ屋のモデルはきねや?オニツカタイガー?

ドラマ「陸王」に登場する「こはぜ屋」のモデル企業は、ネット上では「きねや」「オニツカタイガー」などの企業の名前が挙がっています。この2つの会社がモデル企業と言われる理由は何でしょうか?ここでは「こはぜ屋」のモデル企業として名前の挙がっている、この2つの企業についてみていきます。

こはぜ屋のモデル企業:有力視されているのはきねや?

まず、ドラマ「陸王」のこはぜ屋のモデルと言われる企業「きねや」についてみていきます。「きねや」は1929年から続く老舗の足袋製作会社です。少人数ながらも確かな腕を持つ足袋職人が分業しています。こちらが、実際の「きねや」の足袋生産工場で職人さんが足袋を作る様子です。

また「こはぜ屋」の足袋シューズ「陸王」のモデルと言われるシューズも存在します。それは「きねや」のランニング用の足袋「きねや無敵」だそうです。こはぜ屋は、伝統的な足袋・地下足袋を作っていました。2013年に「きねや無敵」の販売を始めました。この「きねや無敵」を履いて、結果を出したマラソン選手もいるそうです。

「きねや無敵」は、ランニング用に改良した足袋のソール部分に、天然ゴムを足袋職人さんがひとつひとつ手作業で付けていったものだそうです。その走り心地は、自然でまるで素足で走っているような感触で走りやすいと評判のシューズです。さらに、自然な感覚で走れ、足の裏の感触もしっかりあり、正しいフォームで走れるため、怪我がしにくく疲れにくい走りができると好評です。

きねやのある埼玉県行田市は足袋の町?

きねやのある埼玉県行田市は江戸時代から足袋づくりの街として知られてきました。この地域は羽生市や茨城県の南西から足袋の材料を取り寄せるにも、江戸に売りにいくにもちょうど良い立地だそうです。また、忍城の城下町として賑わい、作業用や旅行用の足袋を作り始めたのが、始まりだそうです。当初は革で作られていましたが、革の値上がりで木綿での足袋づくりが浸透していきました。こちらは行田市の足袋職人の作業の様子です。

このように、江戸時代から始まった足袋づくりは行田で根付き、武家の生業として発展してきました。そして、明治になり、欧米から良い機械が輸入され、行田の足袋はさらに発展し、昭和の初めに多くの足袋づくりの会社ができました。江戸時代からの伝統的な足袋づくりのノウハウは現在まで受け継がれてきます。上の写真が行田の足袋職人が実際に足袋を作る様子です。きねやも行田で足袋業者が増えた昭和初期にできた企業の1つです。

次に「きねや」の歴史をみていきます。

  • 1929年 足袋作り開始
  • 1949年 中澤足袋有限会社 発足
  • 1952年 高級足袋づくりを始め、事業拡大
  • 1964年 ソール部分をゴムにした足袋づくり開始
  • 1966年 きねや株式会社に会社名を変更
  • 1970年 足袋のセミオーダーを開始
  • 2006年 見学OKの「足袋の館」を設立
  • 2013年 ランニング用の足袋シューズ「きねや無敵」の発売開始
創業から現在まで約90年にわたり、親子4代で続いてきた老舗足袋メーカーです。

こはぜ屋のモデル企業:オニツカタイガー説もあり?

他にも、ドラマ「陸王」のこはぜ屋のモデルと言われる企業があります。それは「オニツカタイガー」という会社です。こちらでも「きねや」同様ランニング用の足袋シューズの販売をしているそうです。そのことから「オニツカタイガー」も「こはぜ屋」のモデルなのでは?と噂させるようになったようです。さらに、ドラマ「陸王」の「こはぜ屋」のシューズづくりへのこだわりが、オニツカタイガーと重なるとも言われています。

まとめると、

  • 足袋シューズを作っている
  • シューズづくりへのこだわり
などが、「こはぜ屋」と「オニツカタイガー」とで重なっており、それがオニツカタイガーが「こはぜ屋」のモデルだと噂される理由だと言われています。

オニツカタイガーの歴史もみていきます。

  • 1949年3月 「鬼塚商会」として創業
  • 1949年9月 「鬼塚株式会社」に改名し、バスケのシューズの製造開始、国産初のバッシュの販売
バッシュの営業で全国を回り知名度アップ

社名をオニツカタイガーに改名
  • 1956年 オニツカタイガーのランニングシューズがメルボルンオリンピックで日本人選手のトレーニング用に
  • 1961年 世界の舞台で活躍するマラソン選手がオニツカタイガーのシューズを履いて大会で優勝し、オニツカタイガーは世界規模で知名度がアップ
実は、オニツカタイガーの社長自らが、マラソン選手のアベベ・ビキラの滞在先を訪れ、オニツカタイガーのシューズを履いての大会出場を打診したそうです。

1964年 東京オリンピック、オニツカタイガーのシューズを履いた日本人選手がメダルを多く取得し、さらに、オニツカタイガーの知名度がアップします。同年株式上場するも経営危機に陥りますが、協力企業のおかげでなんとか持ちこたえます。しかしその後、業績の悪化のため、オニツカタイガーのブランドがなくなるという事態になります。

1977年にオニツカタイガーは他社と合併しまず。そして、会社名を「アシックス」にし、総合スポーツメーカーになります。その後、2002年 レトロブームが到来し、オニツカタイガーのファンから、オニツカタイガーのブランドの復活が熱望されます。オニツカタイガーのブランドはがとうとう25年の時を経て、復活を果たします。

しかし、「オニツカタイガー」より、「きねや」の方がモデル企業として有力視されているそうです。同じように、足袋シューズを作る会社なのになぜでしょうか?「きねや」が「こはぜ屋」のモデル企業として有力視させる理由は、次の4点です。

  • 埼玉県行田市にある足袋を製作する会社であること
  • マラソン用の足袋「きねや無敵」を作っていること
  • 池井戸潤氏が「きねや」を取材したこと
  • 創業からだいたい100年であること

しかし「きねや」が、ドラマ「陸王」に登場する「こはぜ屋」のモデル企業として有力視されていると言われていますが、「陸王」の原作者の池井戸潤さんは、モデル企業ではないと否定しているそうです。どういうことでしょうか?

池井戸潤氏がモデル説を否定?

ここまで、ドラマ「陸王」の「こはぜ屋」のモデル企業と言われている「きねや」と「オニツカタイガー」についてみてきました。しかし、これらの企業は「こはぜ屋」のモデル企業ではない、と「陸王」の原作者・池井戸潤氏の公式Twitterは公表しています。それによると、「きねや」は池井戸潤氏のオリジナル創作で完全なるフィクションだそうです。

そのため「陸王」には、モデルとなった企業や人物、製品はなく、実在の企業や人物、製品とは一切関係ないと言い切っています。さらに、池井戸潤さんは取材のために「きねや」の工場を見学に訪れたそうですが、なくあくまでも参考にしただけなのだそうです。さらに、池井戸潤さんが「陸王」のモデル企業について、次のようなことを話しています。

 基本的に、モデルになる人やモノはありません。そういうものがあると、逆に書くのが難しい。登場人物の「リアル」から離れていくような気がします。

加えて、池井戸潤氏は「モデルがなくても書けるのが作家」だと言っているそうです。これらのコメントから「陸王」の原作者の池井戸潤氏のプロ意識や、小説かとしてのプライドが強く感じられるコメントだと言われています。また、きねやが「陸王」のモデル企業「こはぜ屋」のモデルではないと言うことは、きねやの公式サイトでも発表されています。

小説及び2017年10月15日放映開始のドラマ「陸王」に登場する足袋シューズは弊社きねや足袋 の “ランニング足袋 きねや無敵“ をモデルとしたものではありません。

ここまでで「陸王」の「きねや」にモデルはいないということが分かりました。それでは「陸王」の原作者、池井戸潤さんは「陸王」のストーリーをどのように思いついたのでしょうか?それは、池井戸潤さんが集英社の人とゴルフに行き、一緒に行った人の中にランニング好きの人がいたそうです。会話の中で、イタリアの靴メーカー、ビブラム社の五本指のランニングシューズが素足に近い感覚で走りやすいという話になったそうです。

そこで、五本指なら足袋も同じなのでは?と思い、足袋メーカーのランニングシューズ開発のストーリーのアイデアが出て来たそうです。そこでアイデアこそが「陸王」でした。池井戸潤氏はきねやの足袋シューズの存在を知る前から、ストーリーの構想がすでに完成していたのだそうです。それについて、きねやも同じことを公表しています。

きねやによると、池井戸潤氏がきねやに取材に訪れたときに既に「陸王」のストーリーができており、その頃同時期に、きねやも偶然ランニング用の足袋シューズ開発をしていたそうです。そのため、きねやは「陸王」の「こはぜ屋」のモデル企業というわけでも、「きねや無敵」が「陸王」のモデルというわけでもないそうです。

ここまで、「陸王」の原作者・池井戸潤氏が、きねやは「陸王」のモデル企業ではないと否定しているということをご紹介してきました。しかし、ネット上では「陸王」のモデル企業はどこなのか?大いに盛り上がっています。そのため、池井戸潤さんはモデル企業はないと断言していることを留意しつつ、以下ではネット上で有力視されている、ドラマ「陸王」に登場する企業のモデルについてみていきます。

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陸王のモデル企業を調査②アトランティスのモデルはアシックス?

ここでは「陸王」で「こはぜ屋」のシューズづくりを妨害するライバル企業、アトランティスのモデル企業はどこなのでしょうか?アトランティスのモデル企業として、名前が挙がっているのは、日本が誇る総合スポーツメーカー2社、アシックスとミズノです。ここでは、この2社がアトランティスのモデル企業と言われる理由について、ネット上の意見をまとめていきます。

アトランティスのモデル企業はアシックス?

ドラマ「陸王」のモデル企業論争において、「こはぜ屋」のモデルとも「アトランティス」のモデルとも言われる企業があります。それは総合スポーツメーカー「アシックス」です。アシックスも一時期、きねや同様ランニング用の足袋シューズを製造していたため、こはぜ屋のモデルでは?と言われるようです。その後、アシックスは「マジックランナー」という、いくら走ってもマメができにくいシューズ開発に力を入れます。

また、アシックスにはアトランティスのモデルであるという噂もあります。それはなぜでしょうか?それはドラマ「陸王」の登場人物、村野尊彦のモデルと言われる三村仁司さんという人がアシックスで働いているそうです。そのことから、アシックスはアトランティスのモデル企業なのでは?という噂も浮上したようです。

加えて、ドラマ「陸王」で登場する「アトランティス」と名前の感じが似ていることからも、モデルなのでは?と言われるみたいです。次に「アシックス」という企業についてや、アトランティスとの違いについてみていきます。

アシックスとアトランティスの違い

アシックスは兵庫県神戸市中央区に本社を持ち、創業から60年、売上日本一の総合スポーツメーカーです。アシックスはスポーツやアウトドア用のウェアやシューズなどの販売、有名スポーツ選手やオリンピック出場選手のスポンサーなどをしています。アシックスはドラマ「陸王」で登場する「アトランティス」のモデルと言われますが「アトランティス」と「アシックス」には、異なる点もあります。

ドラマ「陸王」のアトランティス

  • 海外の企業
  • シューズのソール部分に新素材のシルクレイ
  • 「こはぜ屋」の邪魔をする
といった特徴があります。

一方、実在のアシックス

  • 日本企業
  • シューズのソールには合成皮革
  • 他社の営業妨害なんて決してしない(重要)
特に、営業妨害については2社の異なっているところとして、強調されるべき点です。「陸王」の原作者の池井戸潤さんが言うように、取材した企業はあるけれど「陸王」にモデル企業はなく、実際の企業とは関係ないということなのでしょう。

アトランティスのモデル企業、ミズノという説もあり?

ここまで、アトランティスのモデル企業はアシックスなのか?についてみてきました。この他にも、アトランティスのモデルなのでは?と噂されている企業があります。それは「ミズノ」です。ミズノもアシックス同様、大手スポーツメーカーです。ただ、この噂の信憑性は低めだと言われています。しかし、そう言われる反面、ミズノはドラマ「陸王」と深い関わりを持っていました。

それは「ミズノ」が、ドラマ内で使用するスポーツ関連の小道具やドラマ「陸王」で最も重要な足袋シューズ「陸王」を作ったのだそうです。それについて、ネット上の評判をまとめると、日本が誇る大手スポーツメーカーのミズノが、その高い技術を駆使して作った小道具のおかげで、ドラマ「陸王」にリアリティが出たと、ミズノの小道具は好評でした。

陸王のR2のモデルは?

ドラマ「陸王」に登場する「こはぜ屋」のライバル、「アトランティス」が生産するシューズ「R2(アールツー)」のモデルはあるのでしょうか?「陸王」ファンがいろいろな企業のシューズを調べたようですが、厳密に該当するものは見当たらなかったようです。しかし「ミズノ」の製品で似たものは見つかったそうです。それは「ミズノ」の「ウェーブエキデンSPQ」です。

「ウェーブエキデンSPQ」が「R2」のモデルだと言われる理由は主に次の2点です。

  • 色がピンク
  • 靴底のサイドがギザギザになっている
など酷似していると評判です。

それでは、酷似の理由は何でしょうか?それは、前述の通り、ミズノ提供のシューズだからだと言われています。また、実際にドラマ「陸王」内でマラソンランナー茂木役の竹内涼真さんが、実際にミズノ製品を履いているところも確認されています。竹内涼真さんが履いていたのは「ミズノ」が実際に生産している「ウェーブエンペラー2」では?と言われています。

このように、「こはぜ屋」の足袋シューズ「陸王」のライバル、「アトランティス」の生産する「R2」の厳密なモデルはおそらく存在しない、と噂されていますが、酷似したシューズがミズノの製品にあること、実在のミズノの製品を竹内涼真さんが履いていることが分かりました。

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陸王のモデル企業を調査③フェリックスや御園のモデルは?

次に、ドラマ「陸王」に登場する企業「フェリックス」のモデル企業と言われている実在の企業はあるのか?についてみていきます。それと、ドラマ「陸王」で松岡修造さんが演じた「フェリックス」の社長についても、モデルと言われる人物がいるのかについてみていきます。

フェリックスや御園のモデルは?

陸王に登場するフェリックスは米国のアウトドア系に力を入れるアパレルメーカーです。このフェリックスのモデル企業とは、どこでしょうか?実際の米国のアウトドア系に力を入れるアパレルメーカーをいくつか挙げると、日本でもよく知られている企業は「パタゴニア」「ノースフェイス」「ティンバーランド」「LLビーン」などらあります。

しかし、これらのなかにも、他の米国のアパレルメーカーの中にも「陸王」のフェリックスのモデル企業として該当するものが見付からない、と言われています。そもそも「陸王」の原作者の池井戸潤氏は、作中のいずれの企業にも「モデル企業は存在しない」「全て架空の企業だ」と言っていることからも、フェリックスはまったくの架空の企業なのでしょう。

そういうことなので、フェリックスの社長▪御園についても該当者が見つからず、モデルとなった人物はいないのでは?というのが有力な説だと言われています。

埼玉中央銀行

ドラマ「陸王」で「こはぜ屋」は「埼玉中央銀行」の融資課の坂本の助言がきっかけで足袋シューズ「陸王」の開発をはじめます。実際に「埼玉中央銀行」という銀行はありませんが、モデルなのでは?と言われている銀行がいくつかあるようです。ここでは、ドラマ「陸王」において、ストーリーの鍵となる「埼玉中央銀行」のモデル企業についてみていきます。

埼玉中央銀行のモデルと言われる銀行として「武蔵野銀行」「旧・埼玉銀行」の2つが挙げられています。「武蔵野銀行」は本店が埼玉県さいたま市の地方銀行です。「旧・埼玉銀行」は現在の「埼玉りそな銀行」の前身です。「埼玉りそな銀行」は日本有数のメガバンクの一つ「りそな銀行」系列で、埼玉県さいたま市に本店を持つ地方銀行です。「埼玉りそな銀行」は、ドラマ「陸王」の舞台である埼玉県行田市の近くにあります。

「武蔵野銀行」「埼玉りそな銀行」のどちらも、

  • 実在した地方銀行
  • 本店が埼玉にある
など、「陸王」に登場する「埼玉中央銀行」と重なる部分があり、モデル企業なのでは?と言われています。

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陸王のモデル番外編①茂木のモデルは瀬古利彦さん?

ここでは、ドラマ「陸王」の重要人物、竹内涼真さんが演じた茂木裕人のモデルについてみていきます。茂木裕人のモデルと言われる人物は、元マラソン選手の瀬古利彦さんです。瀬古さんは、宗茂さん宗猛さん兄弟や、中山竹通さんらと共に1970年代後半~80年代のマラソン黄金期を牽引してきた方です。

瀬古利彦さんは1956年生まれ、三重県桑名市出身です。小学校中学校時代は巨人の星に憧れ、野球をしており、野球が上手くなるためにランニングトレーニングを毎日欠かさず、行っていました。その結果、校内のマラソン大会で優勝し、陸上部の助っ人を頼まれ、大会に出場。その大会で、県記録を更新する新記録を樹立して優勝しました。そこで、陸上の方が向いていると気づいた瀬古さんは陸上が強い高校に進学しました。

本格的に陸上のトレーニングを始めた高校時代には、数々の輝かしい成績を残し、日本の長距離界史上、類い稀なる才能の持ち主だと高評価されます。大学は早稲田大学で、箱根駅伝などで輝かしい成績を残し、25000mと30000mで当時の世界記録も樹立。スーパーエースと言われていました。1979年には初の海外レース、ボストンマラソンに出場し、2位になり、モスクワオリンピックの日本代表に選ばれました。

1980年にはエスビー食品の陸上部へ。しかし、同年旧ソ連がアフガニスタンに侵攻し、それに反発した日本と西側諸国がオリンピック出場を取り止め、瀬古さんの初オリンピック出場は露と消えました。ただ、同年に行われた福岡国際マラソンでは、モスクワオリンピックで金メダルを獲得した選手を破り、その大会で優勝しています。1981年ボストンマラソンで優勝。しかしその後、故障して1年以上の療養を余儀なくされます。

その後、瀬古利彦さんは大怪我から復帰します。

  • 1983年 東京国際マラソン優勝
  • 1983年 福岡国際マラソン優勝
  • 1986年 ロンドンマラソン優勝
日本のマラソン界のトップの一人「瀬古利彦」の完全復活となりました。

さらに、元陸上選手のスティーブ・ジョーンズも当時、瀬古利彦さんのことを「世界一のグレートな選手だ」と評価していました。この大怪我から完全復活を遂げる姿も茂木と重なる点だと言われています。その後、1988年に現役を引退し、エスビー食品の陸上部の監督や早稲田大学の競争部のコーチになり、マラソン解説も掛け持ちで行っています。

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陸王のモデル番外編②毛塚のモデルは宗茂さん?

ここまでは、ドラマ「陸王」のキーマン茂木のモデルなのでは?と言われる人物についてみてきました。次に、茂木のライバルでアジア工業陸上部のランナー、毛塚直之のモデルと言われる実在の人物についてみていきます。ドラマ「陸王」の毛塚は、最強スポーツ男子と言われる佐野岳さんが演じました。その佐野岳さんがドラマ「陸王」で演じた毛塚のモデルは、マラソンランナーの宗茂さんでは?と言われています。

宗茂さんは、茂木のモデルと言われる瀬古利彦さんや双子の弟の宗猛さんらと日本のマラソン界の黄金期を牽引した人物の一人です。宗茂さんは、1953年生まれ、大分県臼杵市出身です。陸上を始めたのは中学生のときです。その頃からすでに、弟の宗猛さんと共に地元で注目を集めていました。高校では、全国高校駅伝にも出場し、大いに活躍しました。

次に、高校卒業後の宗茂さんの活躍をみていきます。

  • 1971年 高校卒業、旭化成の陸上部に入る
  • 1973年 延岡西日本マラソンで初マラソン&初優勝
  • 1976年 毎日マラソンで3位で入賞したため、モントリオールオリンピックの代表入り
  • 1978年 別府大分毎日マラソンで世界記録に迫るも歴代2位の記録を残す快挙で優勝
  • 1979年 モスクワオリンピックのプレ大会に出場し、2位になる

しかし、今後のライバルとなる瀬古利彦さんが日本のマラソン界に現れます。1979年 福岡国際マラソンに出場しますが、瀬古利彦さんと死闘の結果2位。優勝は瀬古さんでした。この大会はモスクワオリンピックの代表を選ぶ大会だったため、2人とも代表入りしますが、前述の通り、日本はモスクワオリンピックに不参加を決めたため、出場はできませんでした。

1983年、福岡国際マラソンで3位入賞し、ロサンゼルスオリンピック代表入りしました。オリンピック本番では、弟の宗猛さんに大きく引き離され、瀬古さんにも敗れてしまいます。しかし、1985年の北京国際マラソンでは弟の宗猛さんと同タイムでゴールし、宗茂さんが優勝。国際マラソンで兄弟が1,2フィニッシュする快挙は、世界初の出来事でした。ところが1987年、ロンドンマラソンでは結果を出せず、引退を宣言します。

引退後、宗茂さんは、旭化成陸上部の監督になりました。しかし、2005年に監督を辞め、現在は顧問を務めています。この他にも現在は、「九州保健福祉大学の客員教授」「駅伝やマラソン解説者」「気功師」として活躍しています。このように、茂木のライバル、毛塚のモデルと言われる宗茂さんも、茂木のモデルと言われる瀬古利彦さんとライバル関係にあったことが分かりました。

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陸王のモデル企業の噂はあくまで噂としてドラマを楽しもう!

いかがでしたか?ネット上でドラマ「陸王」のモデルと言われる企業や人物についてまとめました。「こはぜ屋」のモデルと言われるのは「きねや」や「オニツカタイガー」、足袋シューズ「陸王」のモデルと言われるのは「きねや無敵」あることが分かりました。他にも「こはぜ屋」のライバル企業「アトランティス」のモデルと言われるのは「アシックス」と「ミズノ」であることもご紹介してきました。

一方で「フェリックス」や御園のモデルは該当するものがありませんでした。しかし、作中の「埼玉中央銀行」のモデルとして有力視されている「埼玉りそな銀行」があることや、番外編として作中の重要人物である茂木やそのライバルの毛塚のモデルと言われる人物についてもご紹介してきました。

しかし、これらはあくまで噂に過ぎず、「陸王」の原作者である池井戸潤氏は、はっきりとモデルとした企業や人物はないと公表していることも、覚えておかなくてはなりません。

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