陸王のランニングシューズ足袋の履き心地は?モデルはきねやのMUTEKI?

2017年にTBSの日曜劇場枠で放送されていたドラマ『陸王』に登場する足袋シューズについて紹介する記事です。『陸王』は埼玉の足袋製造会社が資金の低迷から再起するというストーリーで、熱く感動するストーリーと役者陣のレベルの高さが話題となった作品です。原作である池井戸潤さんの大人気小説を企業との結託によって見事に実写化しました。この記事ではドラマ『陸王』に登場する足袋型ランニングシューズについて詳しく紹介します。また、ランニングシューズのモデルとなったきねやのMUTEKIなども紹介します。

陸王のランニングシューズ足袋の履き心地は?モデルはきねやのMUTEKI?のイメージ

目次

  1. 陸王のランニングシューズ足袋が気になる!
  2. 陸王とは?
  3. 陸王のランニングシューズ足袋とは?
  4. 陸王のランニングシューズ足袋のモデルはきねやのMUTEKI?
  5. 陸王のランニングシューズ足袋の履き心地は?感想を紹介!
  6. 陸王のランニングシューズ足袋についてまとめ!

陸王のランニングシューズ足袋が気になる!

ドラマ『陸王』に登場する足袋型ランニングシューズについて皆さんはご存知でしょうか。2017年にドラマ化されると、その熱いストーリーと役者陣のレベルの高さから話題となった『陸王』ですが、その作中に足袋型のランニングシューズが登場します。この記事では足袋型ランニングシューズの履き心地や、モデルとなった商品・MUTEKI、制作した会社・きねやなどの情報を紹介します。

陸王とは?

『陸王』とは、2017年にTBSの日曜劇場枠で放送されていた日本のテレビドラマです。原作は池井戸潤原さんの大人気小説です。池井戸潤さんといえば、半沢直樹や下町ロケットなど、多くの人気作品がテレビドラマ化されている小説家で、今回の「陸王」のドラマ版も主演を役所広司が務めている注目作品です。

舞台は埼玉県。足袋製造会社の「こはぜ屋」は創業100年の歴史ある老舗会社でしたが、最近では売り上げが低迷し歴史だけが残る店になっていました。この危機的状況に四代目社長の宮沢紘一はこれまでの足袋製造の技術力を再利用して、新たな商品開発を計画します。そうして思いついたのは裸足感覚を売りにしたランニングシューズでした。

「こはぜ屋」の存続のため、足袋からシューズに転換したのは良いものの、今までとは全く違った勝手に苦戦し、さらに資金難、人材不足、大手スポーツメーカーからの陰湿な嫌がらせなど、トラブルに直面することになります。四代目社長の宮沢とプロジェクトチームの面々は、試行錯誤を続けながら、新たな足袋型ランニングシューズの開発、新天地の開拓に打ち込むのでした。

シューズ開発によって巻き起こる変化が魅力!

ドラマ『陸王』の中ではシューズ開発だけでなく、主人公宮沢の会社である「こはぜ屋」を中心に、そこで働く人々やプロジェクトメンバー、宮沢の息子である大地などたくさんの登場人物に関わるエピソードが盛り込まれています。特に、宮沢と息子の大地の間にある確執のような問題は、このドラマ『陸王』の中でも重要視されるポイントです。

息子である大地は、大学を卒業し、企業に就職しようとしますが失敗してしまいます。父親が社長の家業である「こはぜ屋」の手伝いをしながら就職活動にいそしむ毎日でした。しかし「こはぜ屋」の次期社長として会社を継ぐという意志は全くなく、むしろ足袋を製造する、という現代の需要が低迷している事業を継ぐことに強く嫌がり父に反発します。反発はするものの、うまくいかない現実に板挟みにされているのが大地なのです。

そんな大地でしたが、宮沢が率いる「こはぜ屋」が新素材の足袋シューズの開発に乗り出すと、大地もそれに協力しさまざまな体験をします。他会社からの圧力や買収など、社会の厳しさと今までの自分の甘えに気付いた大地は、ドラマ『陸王』の劇中で、ついに就職への再スタートをきります。

かねてからの第一志望だった企業「メトロ電業」の面接で「仕事の厳しさと、そこに逃げずに挑戦する楽しさです。それが仕事の本当の面白さだと気付かされました」と受け応えます。それは父親のシューズ、ひいては「こはぜ屋」の存続にかけた熱い思いを感じたからです。それだけではなく、一緒に働いてきた人々との仕事に対する真摯な態度に、それまでの甘い考えが塗り替えられたのです。

大地のようにシューズ開発によって自身の考えや生き方が変わる、といった些細なきっかけが大きな結果をもたらすという変化がドラマ『陸王』には数多くあります。人間同士でのドラマも熱い陸王は、シューズ開発と共に生きる人間の物語なのです。

6万越えグッズが即完売!?陸王の影響力

そんなドラマ『陸王』は最終回まで高視聴率を保ち続けた大人気ドラマでした。平均視聴率も高いのですが、最終回では20%を超える驚異の数字を叩きだしています。しかし人気は視聴率だけでなく、ドラマ関連のグッズなどの売れ行きにも見られます。ドラマ劇中に登場するアトランティス社のシューズは6万円を越える高額グッズでしたが、即完売になりました。

これはミズノ社の職人が一つ一つ作り上げた、限定50足というプレミア価値のついたものだからなのですが、それにしても、この事実はドラマの影響がいかに大きいものかを感じさせられます。

日曜劇場『陸王』|TBSテレビ

陸王のランニングシューズ足袋とは?

『陸王』の第5話でついに宮沢たちが追い求めてきたシューズが登場します。黒いフォルムで足袋をそのままシューズにしたようなシルエットは、まさに、宮沢たちの理想の姿です。ここではそんなシューズについての情報を紹介していきます。

陸王の特別協力はミズノ社!

ドラマの足袋シューズを制作したのは大手企業のミズノ社です。ミズノ社はドラマ『陸王』の制作サイドから「足袋型シューズの製作は物理的に可能ですか」という相談を受けたことを始まりに、試作品を制作して納品したそうです。ドラマ『陸王』では足袋シューズの製作以外にも選手が着用するシューズ、ユニフォームなどの衣装提供も行っており、ミズノ社との結託なしにはドラマ『陸王』は完成しなかったと言えるでしょう。

そんなドラマ『陸王』の足袋シューズを制作したのはクラフトマン兼シューフィッターの亀井晶さんという職人です。亀井さんは彼は箱根駅伝のランナーやオリンピックのメダリストなどのシューズを作っている人物です。亀井さんは一足作り上げるのに丸一日かかるというこのシューズを製作する上で、試作品を3足ほど作り上げ、『陸王』の監督と何度も話し合ったそうです。

足袋型ランニングシューズのソールにもこだわりがあります。劇中で登場した新素材である「シルクレイ」をイメージしたソールはクッション性が高く、雨天時でのグリップ力も強いものになっています。このソールはミズノ社の従来の商品にも採用されているもので、トップアスリートなど様々な人に愛されています。

既にあるランニングシューズをベースに、演者の足に合わせて計算されたこのシューズ。指の股が分かれる足袋の形状にそって足型を削るなど、ドラマ『陸王』での「陸王」のイメージに合うよう製作されています。アッパーにはメッシュや「ダイニーマ」という軽くて強度の高い素材を使用。

これは実際にトップアスリートが使用しているものと同じものだそうです。また、内側の足の指の割れ目部分にまで細かく配慮し、肌当たりが良い柔らかい素材を使用することで、ランニングの際、足にかかる負担を減らすことが可能になりました。

ミズノ社が作った『陸王』モデルの足袋型ランニングシューズは、実際の商品化には至りませんでしたが、ドラマの特別キャンペーンにより、抽選で5名にプレゼントされました。この企画でしか手に入らない本物の『陸王』には、ドラマと同じような熱いこだわりが詰まっているのです。

岡本製甲も製品開発に協力!

『陸王』のドラマに使用されたシューズを制作したのはミズノ社だけではありません。それが足袋型シューズを制作している岡本製甲さんです。岡本製甲さんは岡山県の倉敷市にある会社で、制作するシューズは「きねや」の「MUTEKI」より「陸王」に似ています。

そのためモデルにされたシューズであるという説もあります。真偽がどうかはわかりませんが、実際に岡本製甲さんがドラマ『陸王』の製品開発に協力していたことは、公式Twitterでも知らされています。

岡本製甲さんの作る足袋型ランニングシューズは「Lafeetラフィート」というシリーズ名で販売されています。「きねや」の製品よりシューズに寄ったデザインになっています。「陸王」の無駄を削いだ軽いシルエットはこのシリーズがモデルと言われるのも頷ける製品です。

陸王のランニングシューズ足袋のモデルはきねやのMUTEKI?

主人公の四代目社長・宮沢率いる「こはぜ屋」が開発した足袋型のランニングシューズ。こちらは実は既にある商品をモデルにしているのです。そのモデルは「きねや足袋」の「MUTEKI」という商品です。ドラマの原作である「陸王」の著者・池井戸潤原さんが執筆時に取材に訪れたということが明かされています。この「MUTEKI」はドラマ『陸王』に出てくる足袋シューズとほとんど同じものです。

この「きねや足袋」さんは埼玉県行田市にある創業1929年の老舗足袋会社です。従業員30数名という小規模会社です。会社の場所や老舗であるということなどが『陸王』の「こはぜ屋」と共通していることから、「こはぜ屋」のモデルになった会社ではないかと言われています。「きねや」では2013年にマラソン用の足袋「MUTEKI」を販売開始しています。

「MUTEKI」は足袋そのものの見た目をしており、親指とそれ以外の足が入る二つのゾーン、足首までしっかりフィットする形状が持ち味です。また、機能性などの無駄を切り捨てて可能になった超軽量が目玉です。

さらに、ランニングシューズとしてのこだわりとしてソールにやわらかい天然ゴムを採用しています。これによって地面に足が接地したとき、良い反発が生まれ、まるで裸足のような足裏の感覚を生むのです。このため、ムダのないフォームでランニングを行うことが可能になります。

この「MUTEKI」は小説『陸王』を執筆時に参考にされた商品ではありますが、ドラマ版『陸王』で登場したシューズではありません。先述したように岡本製甲さんが製品開発に協力し、ミズノ社がドラマ『陸王』の監督と話し合って製作しました。「陸王」とは別物ではありますが、「きねや」さんの「MUTEKI」も足袋型を試してみたい人にはオススメの商品です。

陸王のランニングシューズ足袋の履き心地は?感想を紹介!

そんな『陸王』に登場する足袋型ランニングシューズは実際に販売までには至っていません。一つ一つにかける時間やコストが、一般的なシューズと比べても倍ほどかかるという点や、最終的には人の足に合わせて調整することが求められるためです。

しかし、モデルになった「きねや」の「MUTEKI」や、岡本製甲さんの「Lafeetラフィート」は安価で手に入れることが可能です。そんな「MUTEKI」・「Lafeetラフィート」を購入し、履いた人はどんな感想を持っているのでしょうか?

最初は慣れない足袋型

足袋型ランニングシューズは履きたての頃は慣れないという感想が見受けられました。足指をわざわざ別のゾーンに置き、走るというのは、一般的なランニングシューズに慣れている現代人にとっては異質に感じてしまいます。そのため購入してランニングに導入した初期の頃は、どうしても慣れずに苦戦するもの。慣れるまで履きつぶしていく、という行動をとる人もよく見受けられました。

従来のものより履きやすい!

最初の頃は足袋型ランニングシューズに慣れないという意見も多いですが、慣れれば従来のシューズより履きやすいという感想が多くありました。機能性をなくしたことで軽量化された本体は、よく足に馴染み、ランニングの量や速度を底上げしてくれます。足袋型ランニングシューズの実力を肌で感じ、従来のものより価値を見出している人もたくさん見受けられました。

最高の履き心地!

ドラマ『陸王』を見て、足袋型のランニングシューズの存在を知った、という人も多くありました。特に気になった人は購入し実践的に生活に取り込んでいるようす。実物の履き心地はというと、多くの人が満足し、従来のランニングシューズと比べて良い評価をしているようです。

『陸王』で制作されたモデルのようなスタイリッシュなデザインから、カジュアルで日常に溶け込むデザインのものなどその種類は多く、そのどれもが取っ付きにくい足袋型というところを気にしないように工夫されています。ランニングを趣味としている方や、通勤通学をもっと楽にこなしたい、使ってみたいという人は、足袋型ランニングシューズを購入してみるのも良いのではないでしょうか。

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陸王のランニングシューズ足袋についてまとめ!

ドラマ『陸王』の足袋型ランニングシューズについてまとめてきました。また「きねや」の「MUTEKI」についても詳しく紹介し、足袋型シューズを履いてみた人の感想も紹介してきました。ドラマの中で作られてきた足袋型シューズは現実にも存在し、その履き心地は従来の一般的なランニングシューズにも勝るということがわかって頂けたと思います。

ドラマ『陸王』で主人公の宮沢やプロジェクトの面々が、命を懸けてシューズを開発していくストーリーには、ドラマを視聴したたくさんの人々が、多くの涙を流し勇気をもらいました。ライバル社からの圧力などにも負けず、自分の信じる道を突き進んでいくその姿こそが、物作りにおいて必要な精神力なのでしょう。そんなドラマ『陸王』を見て、物作りをする人々の熱い気持ちに触れてみてはいかがでしょうか。

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