コード・ブルー冴島はるかの元彼氏は誰？藤川との結婚・流産について考察

『コード・ブルー』の冴島はるかは、元彼氏が関係した辛い過去を背負っていて、元彼氏は、『コード・ブルー 1st season』と『コード・ブルー 2nd season』で登場しますが、一体どんな人物なのでしょうか。そして『コード・ブルー 3rd season』では辛い過去を乗り越え、藤川と同棲していることが判明します。冴島は妊娠しますが、最終的に流産してしまいます。流産の経緯や、藤川との結婚について調査していきます。　

フジテレビ系列ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』は、救命救急センターの専門医や看護師がヘリコプターで救急現場へ向かい、病院へ移送されるまでの機内で患者に救命医療を行うことができる「ドクターヘリ」をテーマとし、そこに従事する医療チームの奮闘を描いた作品。2008年に1st season、2009年新春SP、2010年2nd season、2017年3rd seasonが放送されました。2018年夏には映画化もされました。

『コード・ブルー 1st season』は、翔陽大学附属北部病院救命救急センターに新たに赴任してきた、藍沢耕作、白石恵、緋山美帆子、藤川一男の４人の物語。フライトドクター候補生の４人と１人のフライトナースが、時にぶつかり、時に助け合いながら、重症を負った患者の命に真摯に向き合い、生死を左右する難問に日々直面し、災害医療や救急救命に奮闘、そして成長していくというストーリーで、『コード・ブルー』の第１作目です。

『コード・ブルー 新春SP』は、『コード・ブルー 1st season』のトンネル事故の後の話です。彼らは、その事故で危険を省みず治療を続け、一週間の謹慎処分に。同じ頃、黒田は右腕のリハビリで、田所部長にその旨を伝え、シニアドクターにだけ挨拶を済ませてフェローには伝えず病院を去ります。そんな中、電車の脱線転覆事故が起き、ドクターヘリの要請が入ります。『コード・ブルー』のスペシャルドラマです。

『コード・ブルー 2nd season』は、藍沢らフェロー4人が救命センターに赴任してから1年3か月ほど経った頃の物語。彼は、人々の命を救うべく日々奮闘していました。しかし、救命センターで毎日患者と向き合ううちに、自分の手で命を左右してしまうことに大きな不安と葛藤を抱くようになります。それぞれが悩み、心が揺れながらも研修医を卒業するまでを描いたストーリーで、『コード・ブルー』シリーズの第２作目です。

『コード・ブルー 3rd season』は、藍沢らがフェローとして救命センターに赴任してから10年が経った頃の物語。新たに赴任してきたフライトドクター候補生・名取楓馬、灰谷俊平、横峯あかり、そしてフライトナース・雪村双葉を指導する立場となり、一人前の医師・看護師として救急救命の最前線で活躍します。人手不足の救命に再度集結し、それぞれが歩む人生を描いたストーリーで、『コード・ブルー』シリーズの第３作目です。

劇場版『コード・ブルー』の舞台は、海ほたると成田空港。未曾有の大事故が連続発生し、フライトドクターたちが果敢に前代未聞の大きな災害に立ち向かうというストーリーです。藍沢ら5人が再集結し、後輩たちもそれぞれ成長し、高いチームワークで多くの患者に向き合うことになります。『コード・ブルー』ファンからも高く評価されていて、10年に渡る『コード・ブルー』シリーズの集大成となっています。

『コード・ブルー』のメインキャラクター・冴島はるかは、救命センターで最年少のフライトナースです。フライトナースは、医師とともにドクターヘリに乗り込み、抜群の技術と並みの医師以上の専門的な知識が必要です。冴島はるかは、誰よりもよく働き、持ち前の度胸も手伝って実戦に強いタイプであり、優秀な看護師と評価されています。また、いつも冷静沈着でクールな表情をしています。

代々医師の家系に育ち、父は岳南大学医学部教授。兄と姉も医師で、冴島も親の期待に応えるため、医師を目指しましたが、受験した全ての医学部に落ちてしまいます。それでも医療というものにしがみつこうと決め、医師になれなかったという劣等感を抱えたまま、看護師の道へ進みます。自分がなれなかった医師にでありながら自分より経験と実力のないフェローのことを見下し、彼らの仕事ぶりに冷たい目線を投げかけていました。

今まで辛辣な言葉を投げかけたり冷たい態度の冴島でしたが、あるとき、考えが変わります。それは、フェローたちだけで救命センターの当直が行われ、シニアドクターが不在の時でした。一刻を争う急患の手術を彼らフェローだけで始めたのです。途中、駆け付けた黒田に執刀は代わりましたが、フェローたちの能力は素晴らしく、藍沢らフェロー全員が一丸となり、患者の命を救いました。それ以来、徐々に彼らを認めるようになりました。

『コード・ブルー 3rd season』では、４人の新人フェローだけでなく、新人フライトナース・雪村双葉が新たに登場します。雪村は、とにかくプライドと向上心が強く、気の強い女性です。性格はクールで、患者にあまり寄り添わない一面もあり、『コード・ブルー』初期の冴島はるかを彷彿とさせます。『コード・ブルー 3rd season』第４話では、そんな強気な彼女に冴島は、こんな言葉をかけています。

今回の冴島がかけた言葉は、『コード・ブルー 2nd season』で緋山が、愛する人を失い必要としてくれる人は誰もいなくなったと悲しむ冴島に対してかけた「その顔を見ると私がどれだけ安心するか。私だけじゃない、多分みんなそうだと思う。」という言葉を彷彿とさせるものでした。これまでのストーリーがしっかりと受け継がれていて、『コード・ブルー』の視聴者の中には、この緋山の言葉を思い出した方も多くいました。

冴島はるかには辛い過去を背負っています。それは難病を患った元彼氏・田沢悟史が亡くなってしまったことでした。平山浩行さん演じる田沢は、『コード・ブルー 1st season』『コード・ブルー 2nd season』で登場しました。最初に登場したのは、『コード・ブルー 1st season』の第7話で、冴島が働く病院で難病患者の集まりがあり、母親と一緒に訪れ、ついでに冴島に会いに来たシーンでした。

『コード・ブルー』の冴島はるかの元彼氏・田沢の病気とは、ALS（筋萎縮性側索硬化症）でした。ALSとは、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉が徐々にやせて力がなくなっていき、最終的には、呼吸筋が動かなくなり死に至るという難病です。田沢は元々、非常に優秀な心臓外科医でした。この病気を発症したことで医者が続けられなくなってしまい、田沢自身も、輝いていた昔の自分を忘れられずにいました。

冴島にとって、田沢は大学受験の家庭教師であり、優秀な医師という点でも尊敬していました。しかし田沢は難病によって次第に暗くなり、包丁で頸部を切り自殺未遂を起こすほど精神状態が不安定になっていきました。冴島は、彼を介護したり、いずれは看取らなければいけないという負担に耐え切れず、彼の前から逃げ出したいと思うようになります。そして、仕事の合間を縫ってまで会うことが苦痛になり、距離を置くようになります。

ある日、田沢が湘北病院の階段の下で頭から血を流して倒れているのが見つかりました。田沢は冴島に会いに病院に来たのですが、段差で転んでしまったのです。その怪我により入院することになった田沢は、そこで冴島と対面することになりました。自殺しようとしたのではなく、本当に階段から転んだと言う田沢に、冴島は本心をぶつけます。

冴島は、田沢にはっきりと別れを告げます。田沢は彼女の気持ちを受け止めつつ、本心では、冴島にずっと自分のことを覚えていて欲しいと思っていたのでした。翌日、田沢は白石と藤川に冴島のことを気遣う言葉を残します。実は、エレベータの後ろに立っている冴島に気付いていましたが、気付かないふりをして、白石と藤川に見送られ、病院から退院します。冴島は彼をそっと遠くから見守るだけでした。

冴島は、恋人の田沢の命から逃げ出した思いに葛藤しながらも、結局会うことはありませんでした。しかしトンネル事故で人を思いやる気持ちを再確認します。『コード・ブルー 1st season』最終回の11話で、田沢の入院先の病院を訪ねて会いに行きました。そして、最期までの時を、寄り添って過ごすことに決め、田沢とよりを戻します。

『コード・ブルー 2nd season』では、田沢は冴島に蘇生術に関する意思表明書を渡します。それは延命を希望しないという書類であり、冴島はそれを見て涙を流します。 翌日、冴島は田沢に会い、その決意を聞くと、田沢は、最後まで自分らしくあるために延命はせず、そして残りの人生を冴島に会うために使いたいと言います。そして、この病気に奇跡はないが、冴島に会えることは奇跡で、また会いたいと思いを告げるのでした。

田沢は、ついに自発呼吸ができなくなり、緊急入院となります。とうとう意識レベルが著しく低下し、最後の力を振り絞って冴島を呼びますが、そんな時、冴島はドクターヘリの要請が入り、ヘリに乗ることを選びます。そして帰りのヘリの中で藍沢からの無線で、田沢が亡くなったことを知った冴島は、深く悲しみます。自分を必要としてくれる人は誰もいなくなったと、夕方のヘリポートで藤川に吐き捨てるのでした。

冴島は彼からプレゼントされたブローチを身につけて葬儀に出席します。挨拶で、田沢との思い出を語り、最後に「彼は私の光でした。大好きでした。本当にありがとう。安らかに眠ってください。」と、涙ながらにスピーチします。

この後も、田沢の留守電に残された声を聴いて涙を流すなど、田沢のことが忘れられずにいました。しかし、冴島は、田沢が待ち望んでいた花見に行くことで、留守電を消去し、新たな一歩を踏み出します。

『コード・ブルー 3rd season』で、冴島はるかは、同僚の藤川と同棲生活をしていたことが判明します。『コード・ブルー 2nd season』で、藤川は、恋人である田沢を失くし落ち込んでいた冴島の心の支えとなり、持ち前の明るさで冴島を励まし続けました。最初は藤川を煩わしく思っていた冴島も、彼のおかげで田沢の死を乗り越え、彼の優しさに気づきます。そして、次第に二人の距離が縮まっていったのでした。

『コード・ブルー 3rd season』第１話で、藤川は、冴島のバッグから偶然妊娠７週という検査結果の紙を見つけ、妊娠が判明します。藤川は非常に喜び冴島にプロポーズする一方で、冴島は何故かそのプロポーズを受けることができず、考え込んでいました。

それは、今の自分の仕事にやりがいを感じていて、面白いと思っていた時に妊娠が発覚してしまい、戸惑いの気持ちが大きいというのが理由でした。

冴島は、シアンという薬物で自殺未遂を起こした患者の吐瀉物を浴び、危険な状態に陥りますが、無事一命を取り留めます。その時、赤ちゃんが大事な存在だと気づき、結婚・出産を決意。そしてヘリを降り、出産までナース指導にあたることに。そんな矢先、冴島は突然「子宮頚管無力症」で倒れます。緋山を中心にすぐに頚管縫縮術（マクドナルド法）で懸命に胎児を救おうとしますが、結果的に手術は失敗し、流産してしまいます。

「子宮頚管無力症」とは、陣痛が起きずに子宮口が開いてしまう疾患です。子宮口が開くと自ずと胎児が出てしまうため、切迫流産や切迫早産を引き起こすのです。自覚症状はない場合が多く、冴島もまだ13週で妊婦健診もまだ回数が少ないときでだったため、医師に発見されませんでした。また、この症状は体質的なこともあり、母親が仕事していることとは無関係ですが、冴島は自分を責め続けます。

冴島は、「ちゃんとしたお母さんじゃなかった」と自分を責め続け、涙を流します。藤川は、そんな彼女に、赤ちゃんのお別れに行こうと告げます。そして二人で、死んでしまった赤ちゃんを火葬し供養しに行く途中で、「はるかはいいお母さんになれるから」と励まします。そして「私たち家族の大事な思い出にしたい。」と新たな一歩を踏み出したのでした。

冴島は、流産後しばらくしてフライトナースに復帰し、予定よりも早くフライトすることになりました。これまで冴島に対し、敵意むき出しだった雪村ですが、しばらくぶりの現場でも慌てずに専門的な知識で医師を援助する冴島を見て圧倒され、言葉が出ません。現場で咄嗟に出た処置を質問する雪村に対し、冴島は、現場だけで身につくものではなく、普段の仕事が生きることもたくさんあると丁寧にアドバイスします。

『コード・ブルー』冴島はるかの元彼氏、藤川との結婚・流産についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか？元彼を失った出来事は冴島にとって深い悲しみとなりましたが、藤川のおかげで新たな一歩を踏み出すことができました。また冴島の流産は、『コード・ブルー』視聴者にとって衝撃の展開でした。そのときも藤川が前向きに励ましたことで、乗り越えられました。皆さんもぜひ一度、ご覧になってみてください。