潔く柔くのあらすじをネタバレ！映画版の感想と原作漫画の結末は？

『潔く柔く』は集英社の「CooKie」にて2004年３月号から2010年3月まで連載された少女漫画です。2009年には講談社漫画賞少女部門を受賞した作品であり、その人気から「Cookle」にて2010年６月号・7月号には清番外編である『潔く柔くー切切とー』が掲載され、さらに、2013年11月号には特別番外編が掲載されました。

マーガレットコミックスでは全13巻が発行され、2013年には長澤まさみと岡田将生により「大切な人を失っても、人はまた愛することができるのでしょうか。」というキャッチコピーのもと映画化もされました。今回、『潔く柔く』のあらすじや、ネタバレ、映画版のを見た視聴者の感想と、原作の結末をネタバレしていきます。

『潔く柔く』は多くの登場人物が登場します。主人公・瀬戸カンナと赤沢禄を取り巻く関係などが相関図を見ると良く分かるのではないでしょうか。この相関図を元にキャラクターやキャストを一覧で紹介していきます！

瀬戸カンナ（長澤まさみ）は校内、校外関わらずモテル美少女です。高校１年の時にクラスメイトの真山と夏祭りに行っている間に、幼馴染のハルタが自分へのメールをしている最中に交通事故で死亡してしまいます。ハルタの事故が原因により、仲の良かった朝美や真山ともわだかまりができ、孤独な高校生活を送ります。

そんな瀬戸カンナ役は長澤まさみさんです。長澤まさみさんは第5回東宝「シンデレラ」オーディションに応募し、史上最年少である12歳でグランプリに輝きました。同年には「クロスファイア」で映画デビューします。その後も、飛ぶ鳥を落とす勢いで様々な映画やドラマに出演し、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など多くの賞を受賞しています。

小学4年の時、遠足で事故に遭い1年留年します。その時の後遺症により小指が動きません。事故以来、東京で暮らしていましたが、高校1年の時に祖母が暮らす故郷に帰ります。大学卒業後は出版社に勤め、大学時代にアルバイトしていたバーでカンナと百加と知り合います。

そんな赤沢禄を演じるのは岡田将生さんです。岡田将生さんは中学2年の時に原宿にてスカウトされていますが、当時、バスケットに夢中だったため一度断ります。しかし、高校進学後やはり芝居をやってみたいと思い、事務所に連絡し、現在の事務所に所属します。岡田将生さんはデビュー当時から多くの役を演じており、多くの賞も受賞されている実力派の俳優さんです。

真山とは同じ中学出身であり、高校1年の時、カンナやハルタと仲良くなり、ハルタに恋をするがハルタのカンナへの気持ちに薄々気付いてしまいます。ハルタの死後はカンナが真山と会っていたことが許せず、カンナとのわだかまりができます。大学生になりハルタの事を忘れていたが、家庭教師をしている高校生に告白され、ハルタへの気持ちが甦ります。そして、大学生卒業後。仕事先でカンナと再会します。

川口朝美を演じているのは波留さんです。波留さんは2004年に中学1年でプロモーションビデオに応募し、その時スカウトされ芸能界入りを果たしました。2007年には『セブンティーン』の専属モデルとして活動し、2010年には『マリア様がみている』に小笠原祥子役で長編映画初主演を飾りました。その後、どんどん頭角を現し、2015年にはNHK連続テレビ小説『あさが来た』のヒロインに抜擢されました。

朝美とは同じ中学出身であり、高校1年の時クラスメイトになったカンナやハルタと親しくなり、カンナに好意を寄せます。ハルタが死亡した時カンナと一緒にいたことにより、朝美とのわだかまりができます。そして、大学生になりカンナがバイトをしている居酒屋へいき、偶然カンナと再会します。

真山稔邦役を演じたのは中村蒼さんです。2005年のジュノン・スーパーボーイズ・コンテストでグランプリを獲得し、芸能界入りしています。そして、2007年に高校進学を機に本格的に芸能活動を始めます。2008年には初主演映画『ひゃくはち』が公開され、2014年の主演ドラマ『マザーズ』は平成26年度文化庁芸術際テレビ・ドラマ部門優秀賞、平成27年度日本民間放送連盟テレビドラマ番組部門最優秀賞を受賞しました。

小峰清正役を演じたのは古川雄輝さんです。2010年のホリプロ創業5周年記念事業の一環として開催された『キャンパススターＨ50withメンズノンノ』にて審査員特別賞を受賞し芸能界入りしています。2013年には主演ドラマ『イタズラなkiss～Love in tokyo』が日本と中国で配信され大ヒットしました。

千家百加役を演じたのは平田薫さんです。平田さんは2003年に雑誌『ＣＡＮＤｙ』にて第12回モデルオーディションでグランプリに輝き芸能界入りしています。20005年にはス＾パー戦隊シリーズ『魔法戦隊マジレンジャー』で山崎由佳を演じています。そして、2013年には「第7回　女による女のためのR-18文学賞」の大賞受賞作品を実写映画化した『R-18文学賞vol.1　自縄自縛の私』では主役を務めました。

カンナに想いを伝えないまま交通事故で亡くなった春田一恵（ハルタ）を演じたのは高良健吾さんです。高良さんは高校生の時にモデルにスカウトされ、スカウトした編集長に芸能事務所を紹介され、高校卒業を機に芸能界入りしています。2005年には『ごくせん』で俳優デビューを飾り、2011年には『時計じかけのオレンジ』で初舞台に挑戦します。2013年には主演映画『横道世之介』にてブルーリボン賞男優賞を受賞しました。

桜庭（柿之内）愛実役を演じたのは池脇千鶴さんです。池脇さんは1997年のリハウスガールオーデションで芸能界入りしています。1999年には『大阪物語』にて映画デビューし、2002年には映画『猫の恩返し』で主役である吉岡ハルの声を担当していました。2004年には『ジョゼと虎と魚たち』で第18回高崎映画祭最優秀主演女優賞を受賞しています。2014年には『そこのみて光輝く』では数多くの国内映画賞を受賞しました。

バーのマスターを演じたのは田山涼成さんです。田山さんは芝居の幅が広く、悪人から警官、教師といった役もこなすカメレオン俳優です。2011年には芸歴４９年目にしてミュージカルに初挑戦しました。

柳原社長役を演じたのは和田聰さんです。和田聰宏さんは元美容師であり、2000年に塚本晋也監督作の『BULLET BALLET』のオーデションに合格して芸能界入りしています。2005年には『死霊波』で映画初主演を務めました。

野原チカコ役はＭＥＧＵＭＩさんです。MEGUMIさんは日本のタレントであり、バラエティー番組多く出演していますが、最近では脇役としてドラマや映画に出演しています。

2013年に長澤まさみさんと岡田将生さん主演で原作大人気少女漫画を実写映画化した『潔く柔く』ですが、これから『潔く柔く』のあらすじを最初から最後までネタバレしていきます。

同じ団地に住む瀬戸カンナと春田一恵（ハルタ）は幼馴染であり、同じ高校に入学しました。幼い頃からハルタはカンナの部屋に入り込んでいましたが、2人とももう高校生です。カンナはハルタに来る時はメールで知らせて欲しいと伝えます。カンナと春田はキスしたこともあり、お互いに好意を抱いていましたが直接好きとか、付き合おうとかを言わないとても曖昧な関係です。

2人は高校で高校で出会った川口朝美と真山稔邦と仲良くなり、いつも4人で遊ぶようになります。４人で遊んでいるうちに朝美はハルタのことを好きになります。しかし、朝美はハルタはカンナのことが好きだということに気づき、ハルタに気持ちを伝えるべきかどうか悩みます。一方、真山はカンナのことが好きになり、祭りにカンナを誘います。

真山に祭りに誘われたカンナは、祭りに行くか迷いますが、結局二人っきりで祭りに行くことにします。その祭りの帰り道に、カンナは真山にハグとキスをされますが、その時にハルタが事故に遭ったという連絡をもらいます。

バイトを終わらせ、自転車を乗って帰っている時に、カンナにメールを送りながらトラックにぶつかって死んでしまったという連絡をもらったカンナと真山は急いで病院に行きますが、ハルタは助かりませんでした。そのメールの内容は「行くよ」という内容でした。ハルタはカンナの家に行く最中に事故に遭ってしまったのです。ハルタの事故がきっかけで3人はもう友達関係ではなくなります。そして、時が立ち、カンナは大人になります。

大学を卒業後映画宣伝会社に就職したカンナでしたが、ハルタの事故の日から時間が止まってしまい、高校時代の傷は深く恋愛は全くする気になりませんでした。そんな中、行きつけのバーで赤沢禄に絡まれてしまいます。数日後、カンナは仕事で出版社を訪ねると、担当者の顔を見て驚きます。担当者は行きつけのバーで絡んできた赤沢禄だったのです。

カンナと禄は、仕事のメールをやり取りするうちに仲良くなり、仕事の延長上ではありますが映画を見に行ったり、食事に行ったりします。そんな中、禄もカンナと同じような経験をしていることがわかり、カンナは驚きます。

禄が小学生の頃、自分のことを好きだった女の子を道路に押し、走ってくる車にひかれて女の子が死んでしまったという過去でした。その事故があってすぐ禄の家族は別の場所に引越しをしますが、高校になってまた同じところに引っ越してきます。彼が戻ってきたということがわかった死んだ女の子の姉は禄に会いに来ます。女の子の姉は怒ることなく、街に戻ってきた禄を喜んで迎え入れました。

飲みながらそんな話をしていたらカンナが突然倒れてしまい、救急車で病院に運ばれます。病院でカンナが目を覚ますと、禄と小峰清正の姿がありました。清正は禄の大学の後輩であり、ハルタの従兄弟にあたります。カンナはストレスが原因だと思われる突発性難聴になっており、心の傷をを誰かに話したりしてまたその時の罪悪感がカンナには大きいストレスとなっていたのです。

それをきっかけとして、カンナと禄がそれぞれ背負っている深い傷に対して向き合うことにします。カンナは春田の父が再婚し、ハルタの弟になる子に会いに行きます。一方で禄は死んだ女の子の姉に会いに行きます。女の子の姉は結婚して娘がいますが、まだ会いに行ったことがなかった禄はカンナと一緒に会いに行きます。

姉の娘は喋れるほどの年齢でしたがうまく話すことができませんでしたが、禄を見た瞬感話すようになりました。お互いの過去をそれぞれの方法で乗り越えようとした2人は距離が縮み、結局二人はお互いの気持ちを確認してキスをします。15歳で止まった止まってしまったカンナの時計が動き始めた瞬感でした。

『潔く柔く』の原作漫画は主人公カンナの成長物語を主人公を変えながら進んでいく、オムニバス形式の漫画です。1巻から13巻までありますが、『潔く柔く』は巻を追うごとにカンナの物語と禄の物語が交差し、2人は付き合うという結末になっており、映画版と原作漫画の『潔く柔く』は結末が同じになています。

『潔く柔く』の映画版と原作漫画の結末は同じで、だいたいのあらすじも同じになっていて、1巻から13巻ある漫画を映画版ではうまくまとめてあります。ですが原作漫画『潔く柔く』では登場した梶間洋希と、古谷寿といった人気キャラクターなどが登場しておらず、残念という声も視聴者さんから聞こえてきます。

『潔く柔く』は少し重いテーマだけあって考えさせられる視聴者さんも多くいました。また、主演の長澤まさみさんと岡田将生さんの演技なども素晴らしく、心温まる映画という意見もありました。

公開前は、原作漫画のあらすじを再現するのは難しいという意見がありましたが、『潔く柔く』原作ファンからは映画の良さと原作の良さがあり、映画は映画で面白かったという意見がありました。

『潔く柔く』のあらすじは瀬戸カンナが幼馴染を事故で無くしたことにで、深い傷を負いますが、同じ様な経験をした赤沢禄と出会うことによってカンナの15歳で止まっていた時間が動き出していく物語です。映画版『潔く柔く』では多くの人気俳優が出演しており、演技も演出も評価が高い作品です。

漫画版も映画版と『潔く柔く』は同じ様なあらすじになっており、結末も瀬戸カンナと赤沢禄が付き合うという同じ結末になっています。2013年の映画であり、ネットなどでネタバレ情報を見た人もいると思いますが、例えネタバレ情報を見たとしても楽しめる映画になっています。