シムソンズはカーリング女子の青春映画!モデルとなった人物やあらすじまとめ

2002年のソルトレイクシティで行われたオリンピックに出場したカーリング女子日本代表のチームであるシムソンズをモデルにしたスポーツ映画。北海道のオホーツク海に面した常呂町から世界に挑んだ4人の少女たちの実話が元となっている。憧れの先輩から声を掛けられたことをきっかけにシムソンズを発足することになるが、集まったのはキャラクターも経験もバラバラな女子4人だった。「氷上のチェス」と言われるカーリングの魅力と4人の少女たちの熱いチームワークが感動を呼ぶ本映画のあらすじと魅力を紹介する。

シムソンズはカーリング女子の青春映画!モデルとなった人物やあらすじまとめのイメージ

目次

  1. シムソンズのモデルやあらすじが知りたい!
  2. シムソンズの映画作品情報
  3. シムソンズの映画出演キャスト
  4. シムソンズのモデルとなったカーリング女子に迫る
  5. シムソンズのあらすじは?
  6. シムソンズのモデルやあらすじまとめ

シムソンズのモデルやあらすじが知りたい!

シムソンズのモデル

シムソンズは2002年のソルトレイクシティオリンピックに出場したカーリング女子チームのシムソンズがモデルになっている。中学時代に3人、高校時代に最後の1人が加入し、4人のシンプソンズが誕生した。チーム名の由来は「The Simpsons(ザ・シンプソンズ)」というアメリカのテレビアニメのタイトルの綴りを誤ったことからだという。彼女らの活躍をモデルにして映画化されたのが本作品。

シムソンズのあらすじ序章

北海道の常呂町、伊藤和子(加藤ローサ)は夢中になれることのない退屈な毎日の中、何か自分にしかできない「キラキラしたもの」を探していた。そんなある日、常呂町出身で長野冬季オリンピックのカーリング代表選手である英雄「真人様」こと加藤真人(田中圭)が凱旋試合を行っていることを聞きつけ、和子とその友達の林田史江(星井七瀬)は試合を見に会場へ駆けつける。そこには真人と親しげにしているクラスメイトの尾中美希(藤井美菜)もいた。

美希は真人と親し気にしている様子でその現場を目撃した和子は嫉妬してしまう。そんな中、突如美希は試合中にチームメイトと喧嘩し、リンクを飛び出してしまう。真人も美希の後を追い、リンクを後にする。真人がいなくなってしまい落胆しながら会場を出る和子は、目の前にある1枚のポスターに気づく。それはカーリング選手権の副賞として、真人のサイン入りブラシがもらえるという内容のものだった。

そこに真人が現れ、ポスターを眺めている和子を見かけた真人は、和子はカーリングが好きなんだと勘違いをしてしまう。真人は和子に声をかけるが、和子は咄嗟にカーリングの経験者だと嘘を告げてしまう。そうして真人に「カーリングでチームを作らないか?」と誘われたことで、和子は早速チームメイトを集め始めることになる。

シムソンズのあらすじ(チーム発足)

和子はさっそくチームメンバーを探し始める。史江を最初に誘うが親の夢である史江の大学進学に向けて受験勉強が立ちふさがっているため、史江はあまり乗り気ではない。それでも和子の強引さに負けてチームに加わることになる。

再びチームメンバー探しに頭を悩ます和子。そんなとき史江が適切な人材として思いついたのが、小野菜摘(高橋真唯)だった。菜摘は酪農農家の娘なのだが、牛舎をブラシで掃除する菜摘の腰つきを見た二人は菜摘をメンバーに加えることを決め、菜摘の加入が決定する。翌日、和子の提案でシムソンズというチーム名が決定した。

最後のメンバーは真人が紹介してくれることになっていた。そのメンバーとの待ち合わせ場所はカーリングホールだという。リンクで待つ3人の前に現れたのは先日凱旋試合で真人と親しくしていた美希であった。それと同じくして軽い感じでリンクに入ってきたのは大宮平太(大泉洋)という漁協の作業着姿をしたむさ苦しい男。彼は真人がシムソンズのコーチとして依頼した人物だという。

シムソンズのあらすじ(初試合)

和子はてっきり真人がコーチをしてくれると思っていたのでがっかりしてしまう。仕方なく練習を始めるシムソンズ達だったが、「ぶっちゃけ初心者な人」の質問に対して、美希以外の3人が挙手。経験者だと言った和子の嘘はすぐにバレ、素人っぷりを発揮することとなる。

数日後、上達が見られないまま、カーリング選手権の当日を迎えることになる。素人レベルの脱却はもちろん出来ていないため、大恥をかくプレーを見せてしまい、チームはぼろ負けしてしまう。それでも諦めたくない和子は「せめて1点を取る」という目標を掲げて、北海道大会を目指すことを決意する。

美希を除く、和子、史江、菜摘の3人は平太に再度コーチをしてくれるように依頼するが断られ、あきらめずに食いつくと、「コーチ料を払え」と言われてしまう。活動資金のために、美希を巻き込んだシムソンズで常呂町特産の玉ねぎで作ったオニオンスープを売って費用を稼いだ。

そんな和子達の様子は実は人の目についていた。テレビ局で働くディレクターの高松はシムソンズの初練習をたまたま見かけていたのだ。彼女らのオニオンスープの一件はニュースに取り上げられ、それを目にした平太はシムソンズの真剣さに気づくことになる。こうして、無事コーチ再開が決まり、北海道大会に向けてシムソンズの活動は再開する。

シムソンズのあらすじ(猛特訓)

ここからシムソンズの特訓が始まる。平太が4人を常呂町の伝説のカーラー、ガミさんと呼ばれる石神保(夏八木勲)のリンクだった。石神は常呂町のカーリング場のアイスメイクを一手に引き受けている人物。4人はこのリンクで平太のコーチのもと、特訓を開始する。

シムソンズのあらすじ(練習試合)

そして練習試合となる。もしかして「勝てるんじゃない?」と期待するシムソンズ達であったが、まったく歯が立たない展開が続く。いよいよ最後の一投となった時、美希は史江の指示に反発して自分の思う通りにストーンを投げ、ストーンは相手チームよりも内側で止まる。

「1点だ」と喜ぶ一同であったが、実は美希は越えてはいけないラインを越えて投げていた。平太の厳しい言葉に反発する美希をきっかけにいい争いとなり、シムソンズは解体してしまう事態となる。

シムソンズのあらすじ(チーム復活に向けて)

シムソンズが解体してしまい、和子は落ち込んでしまう。クラスでもメンバーは誰も口を利かず、菜摘が史江に会いに行った際も会わずに追い返されてしまう。そんなある日、和子がカーリング場を訪れると美希が以前所属していたチームのメンバーに話しかけられる。そこで和子はシムソンズをコーチングしてくれていた平太が「常呂の恥」と呼ばれていたことを耳にする。

和子は平太がカーリングをしていた時のコーチである石神(ガミさん)に会いに行く。平太は当時有望な選手だったが、ある大事な試合の際に完璧なラストストーンを投げたが、美希が練習試合でしたよように平太はこの時ラインを割っていた。

誰も気づいていなかったが、「オレ、ラインを割りました」と正直に告げる平太。この一件で平太は「常呂の恥」と呼ばれるようになったが、「俺たちはカーリングだけの繋がりだけじゃない。嘘をつきたくない。」とカーリングに対する精神をコーチの石神に伝えたという。

その話を聞いた和子はシムソンズで練習をした海岸へ向かった。そこには菜摘、あとから史江もやってきた。「5円玉を投げて表だったらもう一度やる」と史江が賭けに出て、5円玉を投げるが5円玉は海の中へ。陰から様子を伺っていた美希が駆け寄り、5円玉は裏だったが、「表」「うそつき」「ごめん」とこのやり取りによって、4人の関係の氷が解け、笑顔がはじけるのだった。

シムソンズのあらすじ(北海道大会へ)

シムソンズの4人は再び平太にコーチをお願いしに平太の家を訪れ、平太はこれを承諾。猛特訓が始まる。そして北海道大会を迎えることになる。シムソンズは和子の母が作った4人のお揃いのユニフォームを着て試合に臨み、順調に勝ち進んでいく。そして決勝戦となるまで勝ち進むのだが、決勝戦前晩コーチの平太から「決勝戦に参加できない」ことを告げられる。ルール改正により平太にはコーチの資格がないことが告げられたのだという。

また、和子は夜にカーリング場で真人に会い、真人がカナダに留学することを聞かされる。真人は美希も連れて留学するつもりのようだった。次の日、決勝戦に平太の姿はなかった。4人は戦術を練り、相手チームに食らいついていく。試合中、和子は昨日聞いた真人のカナダ留学の件を美希に告げ、「美希ならオリンピックに出られるよ」というが、美希は「私はこのチームで行きたい」と答えた。

そしてラストゲーム。相手のストーンは投げにくいコースに置かれた。延長戦に臨むか、勝ちを取りにいくか、シムソンズは選択を迫られることになる。そんな4人の目にふと飛び込んでくる平太コーチの姿。「美希が決めて」と和子は投球位置へ。美希は賭けに出て勝ち取りに行くことを選択した。そして、和子の最後の一投。

しかし、賭けは失敗に終わり、シムソンズは負けてしまう。そんなシムソンズに会場から大きなコールが生まれ、4人は涙と笑顔の混じった表情を浮かべ、そのコールを受けた。

そしてシムソンズはオリンピックへと舞台を飛躍していく。ラストシーン、JAPANのユニフォームに身を包み、シムソンズはオリンピックの舞台へと上がっていく。

シムソンズの映画作品情報

シムソンズ映画と実話とのギャップ

シムソンズの映画は2006年の公開の4年前、ソルトレイクシティオリンピックに出場した実在のチーム、シムソンズが題材になっている。当時カーリングは注目されている種目であった。映画のストーリーは実話に基づいているとなっていますが、実際には細かい部分で脚色がなされている。

例を挙げると、リーダーの和子のモデルとなっている加藤章子は未経験者ではなく9歳からカーリングをしていたり、美希のモデルである小仲美香は他の3人よりも2つ年上だ。実際のコーチも実は漁師の経験がない。また、小野寺家も農家ではないなど背景描写が異なっているようだ。

シムソンズの映画出演キャスト

伊藤和子:加藤ローサ

シムソンズのメンバーで中心人物。同級生の3人を誘って、シムソンズを結成する。実在のシムソンズのモデルは加藤章子。

尾中美希:藤井美菜

シムソンズの中で唯一の経験者。強豪チームである「ホワイトエンジェルス」の元メンバーだった。実在のシムソンズのモデルは小仲美香。

小野菜摘:高橋真唯

小野菜摘はシムソンズのメンバー。畜産農家の娘。実在のシムソンズのモデルは小野寺歩。

林田史江:星井七瀬

林田史江はシムソンズのメンバー。和子の幼馴染。実在のシムソンズのモデルは林弓枝である。

大宮平太:大泉洋

シムソンズのコーチ。子持ちの漁師である。加藤真人の依頼によりシムソンズのコーチを務めることになる。モデルとなっているのは長野冬季オリンピックの男子日本代表であった近江谷好幸。

加藤真人:田中圭

和子が憧れるカーリング選手で、オリンピック出場経験者である。モデルとなったのは長野冬季オリンピック男子日本代表チームのスキップを務めていた敦賀真人。

シムソンズのモデルとなったカーリング女子に迫る

カーリング女子オリンピックでの躍進

カーリング女子は1998年の長野オリンピックから冬季オリンピックの正式種目として採用された。本映画に登場する同名の実在チームシムソンズは2002年のソルトレイクシティに出場し、8位入賞。

2006年のトリノではチーム青森(元シムソンズの林、小野寺も参加)が8位、2010年バンクーバーで8位、ソチオリンピックで5位、そして今年の平昌冬季オリンピックでは初の銅メダル獲得となる。メダルを獲得したチームの名前はロコ・ソラーレ(LS北見)。

2018年2月に銅メダルを取得したロコ・ソラーレのメンバーは、本橋麻里、藤澤五月、鈴木夕湖、吉田夕梨花、吉田知那美の5人。

世界選手権

カーリングの世界選手権は毎年3月中旬から下旬にかけて開催される。日本はスウェーデンで行われた1990年の世界女子カーリング選手権大会で初出場という歴史を持っている。世界選手権を獲得するためには、まず日本選手権で優勝し、その後開催されるパシフィックカーリング選手権大会に出場して、上位に入賞することが必要となる。

シムソンズのあらすじは?

王道なスポーツ映画

シムソンズの映画のストーリーは、困難を乗り越えてカーリング選手としても人間としても成長していく4人の少女たちを描いた内容となっている。恋愛などの脱線はなく、主題のカーリングを中心にした起承転結のはっきりした展開が誰にも受け入れやすいと評判だ。

青春スポーツらしいサクセスストーリー

映画のあらすじでは幾度となく訪れる困難に立ち向かい、大きく成長していくシムソンズ。青春スポーツらしくテンポよく躍進していく。その分、ストーリー展開がなんの捻りもないシンプルなつくりだという感想も出ているが、そうである半面、爽快な青春スポーツ映画になっており、純粋に楽しめるという意見が多数出ている。

シムソンズのモデルやあらすじまとめ

映画のあらすじは田舎に住む十代の学生の悩みがカーリングを通じて解消され、困難を経て輝く舞台へと上がっていく、そんなありがちなストーリー展開だが、そこが逆にカーリングというスポーツの良さ、心地よいテンポ感を生んでいると感じ、良作と結論付ける人がほとんどのようだ。

また、シムソンズの映画は実在するカーリングチームのシムソンズがモデルとなった映画だ。シムソンズは2002年のソルトレイクシティで8位入試、今年の2018年冬季オリンピックでは銅メダルを獲得するなど女子カーリングチームの活躍は記憶に新しい人も多い。

映画の内容はシンプルで王道な青春スポーツ映画であるため、カーリングを深く知らなくてもストーリーを理解しやすく、映画の中にカーリングの説明も出てくるため十分に楽しめるとレビューしている人もいるため、万人にお勧め出来る映画と評判になっている作品である。

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