幸福の黄色いハンカチのあらすじ・感想まとめ！映画の名シーンやロケ地も紹介

この映画「幸福の黄色いハンカチ」は1970年代に大きな話題となった日本映画で、主演の高倉健さん、そしてヒロインの倍賞千恵子さんなどがキャスティングされたのですが、監督の山田洋次監督の作品であると言うことも相まって第一回日本アカデミー賞では作品賞、監督賞、他主演、助演、など賞を総ナメした作品です。その映画のあらすじや感想、そしてロケ地も併せて紐解いてみることにしましょう。

1977年に公開された映画「幸せの黄色いハンカチ」は監督に山田洋次さんをむかえて公開された映画です。主演には高倉健さん、ヒロインに倍賞千恵子さん、そして桃井かおりさん、武田鉄矢さんなどが出演されております。この映画は日本アカデミー賞でたくさんの賞を獲得した他、テレビ版でもリメイクされ話題になったという感想が多いようです。そしてロケ地巡礼などもありたくさんの人に愛された映画と言われているようです。

それではここで映画「幸福な黄色いハンカチ」の映画登場人物を紹介します。主役の島勇作には高倉健さんがキャストされており、刑務所帰りの真面目な男を演じています。余談ではありますが、高倉健さんはこの作品での意気込みについて長く続いた任侠映画での役者人生をこの人情映画で大きな転機になると思っていたようで、この映画の中にもそのような役者人生を連想するようなセリフがあると言われているようです。

ヒロインには倍賞千恵子さんが起用され、高倉健さんの奥さん役として素敵な演技を披露されています。77歳になった今もコンサートや俳優等精力的に活動されており、最近では映画で「ハウルの動く城」でソフィー役を少女の時と、老いた設定も声優としてキャストされた事が話題になりました。そして何と言っても「男はつらいよ」シリーズでのヒロイン役が倍賞千恵子さんの知名度を全国的に押し進めた作品でもあるようです。

脇を固める一人には武田鉄矢さんがキャストされています。映画「幸福の黄色いハンカチ」は武田鉄矢さん扮する欽也が失恋をして退職金を叩いて買った車で北海道への旅へと向かいこの映画が動き始めるのです。武田鉄矢さんは当時、歌手としての実績がなかった時にこの話をもらい、その後の役者人生の大きな岐路になったと言われているようです。そして映画撮影時には監督からかなりの叱咤を貰い食事も喉を通らなかったようです。

そしてもう一人に脇を固める役者には桃井かおりさんが起用されています。桃井さん扮する朱美も欽也と同じように失恋がきっかけで北海道に来ているようです。そしてこの欽也と朱美が物語を動かして、それ高倉健さんが絡んでいくと言うストーリーラインで構成されています。桃井かおりさんは今やハリウッド映画にも出演されている女優であり、また監督に駅でのシーンで50テイクもやったというエピソードもあるようです。

それではここで映画「幸福の黄色いハンカチ」のあらすじを見てみることにしましょう。アメリカのコラムニストのピート・ハミルさんが書いた原作であり、そしてその内容が絶賛されていると言われています。巨匠・山田洋次監督、そして高倉健さんのコンビネーションで構成されたこの「幸福の黄色いハンカチ」の醍醐味をあらすじから考察して、改めて作品の良さを紐解いてみましょう。

「幸福の黄色いハンカチ」は欽也が部屋で泣いているところから始まります。それは欽也が彼女にフラれてしまい、そこから話がスタートしていくのです。彼女からの手紙をビリビリに破りヤケになり、仕事もやめてしまう欽也。そして退職金を叩いて真っ赤なファミリアを買うのでした。そしてボクシングジムの友人などを呼んで自分の車を見せるのでした。そして欽也は今晩11時に北海道行きのフェリーが出るから旅に行こうと誘います。

その後欽也は釧路についてファミリアと共に走ります。欽也の調子いい性格と適当な感じがにじみ出ているシーンが続いていると言われているようです。そしてシーンは勇作が刑務所から出所するシーンへとかわり、街中へと行くのですが、緊張感満載の表情が窺え、外に出ている緊張なのか、妻への気持ちなのかと思われるシーンの感情だと言われているようです。そして一方の欽也は駅前でナンパを繰り返すのでした。

そして勇作はその後に食堂へと入ります。すると勇作はビールを頼み、カツ丼とラーメンも頼みます。この時の勇作のビールの飲み方が、久しぶりの塀の外の生活だと言う事がにじみ出ているシーンでもあります。一方の欽也は朱美を追って勇作と同じ食堂に入るのでした。しかしここでまだこの三人が絡む様子は無いようです。勇作はただ黙々と一心にラーメンをすすっています。そして欽也は朱美を誘うことに成功し、車を走らせます。

道中、欽也が色々と朱美に質問するのですが、ここで朱美の回想シーンへと移り、朱美の彼が他の女性と浮気したと言う事実を知ったようで、ここまで失恋して旅行しているとの様子でした。さらにシーンは変わり勇作がハガキを買うシーンなり、これは勇作が奥さんのいる夕張へと送るものでした。そして次のシーンで欽也、朱美、勇作が出会う初めてのシーンとなるようです。勇作に写真を撮ってもらい、ここで会話が始まります。

そして欽也の車に乗せてもらった勇作はどこへ行くのか朱美に尋ねられるとまだ決まってないと話します。一方の朱美たちは阿寒温泉にでもと話し、朱美たちは勇作に行く場所がまだ決まってないなら一緒に行けばいいと話すのでした。美幌峠を越えて三人で旅館へとたどり着くのですが、欽也と朱美が二人部屋で勇作が一人部屋という形になり、朱美はもちろん気まずそうな様子ですが、欽也は関係なしに朱美を部屋へと誘導するのです。

部屋に入った欽也は変わらず調子の良さそうな様子ですが、朱美の表情はどんどん戸惑う一方でした。欽也が後悔してるのかと尋ねると何もしないから安心してと朱美に言うのでした。そしてシーンは変わり大浴場に入っている勇作ですが、妻の思い出を回想します。すると朱美は間違えたのか、混浴なのか、大浴場に入っていくのでした。一方の欽也はその間に売店でコンドームを買うんですが、下心丸出しの様子がよくわかるのでした。

その後に勇作が布団を懐かしむ、出所からのこの展開に懐かしむ光景が映し出されます。そして奥さんの光枝との思い出が再びよみがえるのでした。ネタバレあらすじではありますが、先ほど買ったハガキは光枝に対してのハガキであるようです。そして勇作はその後何かに追われている夢を見ながらうなされて目を覚ますのでした。すると隣の部屋から欽也が朱美に対して必要に関係を迫ろうとする声が聞こえるのでした。

すると朱美は泣き出して、欽也は申し訳なさそうにするのでした。朱美はさらに号泣し、すると、勇作が部屋に入ってきて叱責するのでした。翌日、車の中は静かな様子で走り続けます。そして勇作は近くの駅で分かれるのですが、朱美も一緒に降りるとなるのでした。ネタバレなあらすじですが、その別れ際にようやく欽也と朱美はお互いの名前を言い合うことになり、勇作は名前も知らないのかと呆れるシーンになっているのです。

さらにネタバレあらすじですが、その後電車はまだまだ来ず、すると欽也がカニを買って再び現れたのでした。そして三人は近くの食事処でカニを食べるのでした。朱美も笑顔を取り戻し、三人で楽しいひと時が描かれているシーンであると言われているようです。そして勇作と欽也はお互いが九州出身である事も判明するシーンでもあります。その仲睦まじい様子を見て勇作は外に出ていくのでした。

外で八百屋の前にいるときに再び光枝との思い出が過るのでした。そしてその後に再び三人は車で旅をするのです。その後には欽也はカニがアレルギーとのことで腹痛を患い、近くの農家へと駆け込みます。するとその間に対向車線からトラクターが来て、それを通すために朱美は自ら欽也の車を運転して避けようとするのですが、バックしたら脱輪してしまい、欽也が戻って来て怒られるのでした。

その後に脱輪はなんとか抜け出すのですが、今度は牧草に車を突っ込んでしまい、朱美はさらに怒られ、欽也も悔しくてなぜか泣き出し、勇作は仕方なしに牧場の人に聞いてみると明日に車を引っ張ってもらえることになるのです。その後欽也と朱美はお互いの身の上話をする事になり再び欽也が朱美に突然キスをするのですが、すると勇作が呆れながら現れ、親切にも今晩牧場の方々が泊めてくれると言うのでした。

夜、勇作は欽也に説教をするのでした。朱美に対しての態度で、女性は弱いものだと、優しく守らなければならないんだと。それでも九州の人間なのかと欽也に言うのでした。九州男児はそんなことはしないと。ネタバレあらすじではありますが、ここで勇作は欽也にお前みたいな人間は草野球のキャッチャーだと話、それは「ミットもない」と言うことだと話し、欽也はそれをちゃんと真面目に聞き続けるのです。

翌日、再び車を走らせ三人は旅を続け、勇作が夕張まで向かっていることを車中で伝えるのでした。すると勇作は帯広で降りると二人に話、車は帯広へとひとまず向かい到着するのでした。しかしここでネタバレあらすじですが、帯広の駐車場で欽也が蹴った車からヤクザ風の男に絡まれ、その後勇作がその男を痛めつけ、三人で再び車を走らせるのです。車中で朱美は勇作の行動に興奮したようで、映画のようだと嬉しそうになるのです。

するとその後に検問に三人の車は出くわします。ネタバレあらすじですが、勇作は免許を持っておらず4年前に免許の期限は切れ、その際にとうとう自分は刑務所から出て来たばかりで、罪名が殺人であると話します。車の中の欽也と朱美は当然驚きの表情の様子が窺えるのでした。すると最寄りの警察署に連れていかれるのですが、以前夕張の事件でお世話になっていた渡辺係長が偶然いた事に助かる事になるのでした。

そして勇作は朱美と欽也にもここから汽車で行くからと話し、別れを告げるのですが、欽也が俺は乗っけてもいいと朱美に伝え、朱美は喜び勇作を追いかけ、再び三人で車を走らせるのでした。そして勇作は車の中で自分の過去の話を二人にするのです。ネタバレなあらすじにはなりますが、勇作が刑務所に入ったのはこの6年間の一回では無いと話すのでした。前回は勇作が若い21歳ぐらいの時の破天荒な時代の時だと告げるのでした。

さらにネタバレなあらすじではありますが、若気の至りが勇作が30歳ぐらいになったときにこれでは自分の人生がダメになると思い、九州の炭鉱も下火になっていたのも相まって、思い切って北海道に出て来たのだと話すのでした。もう一度人生をやり直すつもりだったと。しかし夕張に来てみると、冬は寒く、仲間はできず、仕事はつまらなかったと。そのときに光枝に出会わなかったらもっと路頭に迷っていたのかもと言うのでした。

光枝はスーパーのレジをしている女性でした。勇作がスーパーに買い物に来たときに出会ったのであり、俺にはこの女しかいないと思ったのですが、初めて会ってから口聞くまで半年までかかったとのことでした。光枝の方勇作が所帯持ちであると勘違いをしていたシーンのようです。そして勇作は光枝に「あんた奥さんですか」と聞き光枝は「いいえ」と答え、すると勇作はすいませんと言い、笑顔で店を後にするのでした。

その後のシーンは二人で食事をしている所になります。勇作の食事の仕方に笑ったり、二人で汽車に乗って帰り、夜道を歩いているときに雪で滑った光枝を起こしたときに勇作は思わず衝動的にキスをするのです。光枝は驚いて先に歩いて行ってしまうのです。その後季節は変わり、勇作は光枝の自宅前で光枝を待つのです。ここで勇作は自分が不器用で思いをうまく伝えることができないと話し、ただすがるような気持ちだったと話します。

するとある日、また季節が変わり勇作が自宅で寝ているときに突然光枝が入ってくるのでした。そしてさらに光枝は突然、自分が一度結婚した身であると勇作に告げ、それでもいいのかと聞くのでした。その後シーンは変わり結婚したのです。勇作は相手のことも考えない、力づくで結婚したようなもんだと話します。そしてその次の年に子どもを授かったとも話すのでした。

勇作はある日に光枝が健康なのに病院へ行くと話す事に、妊娠したのではと話すのです。早く知りたいと勇作は言うのですが、もしそうだとしたら家の竿の先に目印をつけておくと光枝は勇作に話します。それが黄色いハンカチにしようと光枝は言うのでした。ここが映画「幸福の黄色いハンカチ」のもともとの由来の場面でもあるようです。これがあったので最後の名シーンが生まれたとも言われているようです。

そして勇作は自分の父親が早くに死んだので、自らが父親になるのだという事に大きな喜びを覚えたんだと話すのでした。しかし光枝は妊娠したのに力仕事をしてしまい流産したのでした。そこで光枝が流産したことが最初でない事がわかってしまうのでした。そしてそれは勇作が知らない事であったようです。勇作はの晩に酒をあおっており、流産の件で隠し事をしている女が嫌いだと話すのでした。そしてやけになり外に出るのでした。

そしてその後に事件が起きてしまうのでした。やけになった勇作は通りがかった酔客と喧嘩になり、一人を殺してしまうのでした。その後回想シーンから、三人が乗る車が再び旅館へ泊まるシーンへと変わります。三人同部屋で居ると、朱美が勇作へもう一つの質問があると言い、なぜ別れたのかと話すのでした。光枝が冷たい奥さんだと話すが、勇作は、自分の方から別れたんだと話すのでした。

刑務所で面会した光枝は、うつむいたまま涙を流しながら勇作の話を聞いているシーンが印象的で、光枝はそのときに勇作に勝手な人だと嗚咽まじりで話します。するとその後には光枝は面会には来なくなり、離婚届と手紙が届いたと勇作は朱美に話すのでした。朱美はその話に涙して奥さんが可哀想であると、勇作の気持ちはわかるけども奥さんが辛いと勇作に伝えるのでした。でも勇作は何もできないと話すのでした。

勇作は自分が人殺しであると、そしてヤクザな性分であることに苦悶の様子を浮かべ、死ぬまで治らないのかとただただ静かに語るのです。映画「幸福の黄色いハンカチ」でここで勇作は初めて自分の気持ちを吐露するシーンだとも言われているようです。勇作も涙している様子が窺われ、欽也も含めて勇作の気持ち、そして光枝の気持ちを皆が汲み取った様子が窺えるようになっているようです。

翌日三人は車を走らせ札幌で離別する予定となります。が、勇作は夕張に向かうと言います。そしてそこには出所したハガキの内容を話すのです。ネタバレあらすじですが、もし一人でまだ住んでいるのであれば黄色いハンカチを掲げておいて欲しいと。もしなかったら二度と会いにこないと書き綴っていたと言うのです。すると三人は夕張へと車を急いで進めるのです。

映画「幸福の黄色いハンカチ」の名シーンとは、もちろんラストの欽也と朱美が黄色いハンカチの物干しを見つけるシーンとも言われてますが、その後に涙して、勇作の背中を押し一歩を促す朱美や欽也の表情にも素敵なシーンであるともあり、また出所した勇作がビールを飲むシーンもまた感情が伝わるいいシーンだとも言われており、高倉健さん、武田鉄矢さん、桃井かおりさんの演技力が名シーンの礎と語られているようです。

映画「幸福の黄色いハンカチ」で題名にある黄色いハンカチを探すシーンでは、欽也が運転する車に乗っている勇作が心の状態と不器用な性分で目をつぶり、朱美が勇作の目となって探す様子が窺えるのです。そして欽也と朱美は勇作に言われた場所までたどり着き、車を降りて辺りに目を配るのです。すると目に飛び込んできたのがたくさんの黄色いハンカチに飾られた、勇作が言っていた、まさにその光景だったのでした。

それではここで映画「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地を見てみることにしましょう。北海道ならではの絶景など映画にはたくさんのシーンが出てきます。その一部のロケ地をここで紐解いて見ましょう。

映画「幸福の黄色いハンカチ」で勇作と光枝が暮らした場所のロケ地となっており、当時のロケ地である様子が窺え、また資料館もあり、欽也のファミリアなど映画ファンには垂涎のロケ地、聖地巡礼的な場所になっているようです。また当時のロケ地の様子が現代には殆ど残っていないこともあり、この場所がロケ地としてしっかり管理されてあって、後世まで残されている唯一の幸福の黄色いハンカチのロケ地として人気な場所です。

それではここで映画「幸福の黄色いハンカチ」の観た感想を考察してみてみましょう。ロケ地巡りの感想なども含めて色々な声があるようです。

やはりここには「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地での思い出の感想が多く書かれているようです。それには映画が良いという感想はもちろん高倉健さんのファンが多いとも言われいます。

そしてここには「幸福の黄色いハンカチ」で不器用な勇作を演じた高倉健さんへの感想も多いと言われている一つのようです。勇作のキャラクターと高倉健さんのあの男気の感じが相まって仕上がった不器用さが好きという感想が多いのもこの映画の特徴のようです。

こちらの感想は世代を超えて愛されている様子が窺えるとのことです。昭和の名優が織りなす作品、そして現代まで語られる作品は多角的にあいされているようで、多くの感想が寄せられているようです。

映画「幸福の黄色いハンカチ」のあらすじやまとめ、ロケ地そして感想などを紐解いてみましたが、40年以上経過した現在も感想が伝えられたり、ロケ地を巡ったりと人々に愛されている映画のようです。時代を超えて愛されている「幸福の黄色いハンカチ」ですが改めてこの名作に、このまとめを読んで再び没頭してみてはいかがでしょうか？