2018年10月23日公開
2018年10月23日更新
プリンセス・トヨトミのあらすじネタバレ!キャストや映画と原作との違いも紹介
大人気作家・万城目学の小説を原作とした映画「プリンセス・トヨトミ」。堤真一さんや、綾瀬はるかさん、岡田将生さんが出演したことでも話題となりました。豊臣家にまつわる大阪府に隠された真実とは何か?会計検査院が調査で訪れたことで解き明かされる大阪府の秘密の数々を描いた一風変わったストーリーとなっています。この記事では映画「プリンセス・トヨトミ」のあらすじやキャスト、原作との相違点をネタバレありで徹底的に解説していきます。
目次
プリンセス・トヨトミの映画あらすじが気になる!
大阪府を仕事で訪れた会計検査院の3人。そこで判明する豊臣家と大阪府の謎について描かれた本作「プリンセス・トヨトミ」。ここでは映画「プリンセス・トヨトミ」のあらすじ、キャスト、原作との相違点などを紹介していきます。ネタバレを含みますので、閲覧はご注意ください。
プリンセス・トヨトミの映画キャストを紹介!
松平元/堤真一
出典: https://eiga.com
本作「プリンセス・トヨトミ」の主人公・松平元を演じたキャストは堤真一さんでした。松平元は非常にクールでストイックな会計検査院です。表情はあまり変わらず、誰に対しても淡々した態度を取ります。実は大阪府出身の人間であり、先祖は情けをかけ豊臣家の子孫を逃がした敵国の人間でした。
堤真一さんはドラマ「ピュア」で一躍注目を集めます。その後も演技力の高さが評価され、「ALWAYS 三丁目の夕日」「GOOD LUCK!!」「SP」などの人気作に数多く出演されました。
綾瀬はるか/鳥居忠子
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鳥居忠子は大阪へ調査に訪れた会計検査院の1人です。仕事において、周りから一目置かれる勘の良さを持つ女性。表情豊かで明るく親切な性格の持ち主です。そんな鳥居忠子を演じたキャストは綾瀬はるかさんでした。綾瀬はるかさんは、2001年放送のドラマ「金田一少年の事件簿」で女優として本格的に活動されました。2004年放送のドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」でさらに世間から注目を集めます。
高い演技力が評価され、2013年には「八重の桜」で大河ドラマの主演に抜擢されました。その他にも「精霊の守り人」「海街diary」「海賊とよばれた男」「本能寺ホテル」など数多くの人気作に出演されています。
旭ゲーンズブール/岡田将生
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「プリンセス・トヨトミ」の旭ゲーンズブールは大阪府を調査に訪れた会計検査院の1人です。ネタバレですが、実は大阪府出身の人間であることが終盤に判明しました。エリート会計検査院・旭ゲーンズブールを演じたキャストは岡田将生さんです。岡田将生さんはドラマ「東京少女」で注目を集め、その後「天然コケッコー」「僕の初恋をキミに捧ぐ」「重力ピエロ」など数多くの人気作品に出演されました。
真田大輔/森永悠希
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「プリンセス・トヨトミ」の真田大輔は橋場茶子の幼馴染です。「女の子になりたい」という思いがあり、学校へも女子生徒の制服で登校していました。しかし、それが原因でいじめに遭います。真田大輔を演じたキャストは、森永悠希さんでした。本作「プリンセス・トヨトミ」で注目を集め、その後も「カノジョは嘘を愛しすぎてる」「ちはやふる」「羊と鋼の森」など多くの作品に出演されています。
橋場茶子/沢木ルカ
ネタバレになりますが、橋場茶子は「プリンセス・トヨトミ」において大阪夏の陣で滅ぼされたと思われていた豊臣家の子孫です。映画のタイトル「プリンセス・トヨトミ」とは彼女のことを指します。真田大輔とは幼馴染であり非常に仲良し。橋場茶子を演じたキャストは沢木ルカさんでした。沢木ルカさんは「夢の見つけ方教えたる!」「僕たちのプレイボール」などに出演されています。
真田幸一/中井貴一
真田幸一は真田大輔の父親です。寡黙な性格で当初存在は謎に包まれていました。ネタバレですが、表の顔は飲食店を経営する普通の民間人ですが、裏の顔は大阪国総理大臣という物語のキーパーソンとなる人物でした。真田幸一を演じたキャストは中井貴一さんです。中井貴一さんは「連合艦隊」で俳優として本格的に活動を始めます。その後も「亡国のイージス」「雲霧仁左衛門」など数々のヒット作に出演されています。
真田竹子/和久井映見
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「プリンセス・トヨトミ」の真田竹子は真田幸一の妻であり、真田大輔の母でもあります。真田幸一とともにお好み焼き店を営んでいます。真田竹子を演じたキャストは和久井映見さんでした。和久井映見さんは「息子」「就職戦線異状なし」で高い演技力が評価され注目を集めます。代表作に「ちりとてちん」「天皇の料理番」「ひよっこ」などがあります。
たこ焼き屋のあんちゃん/玉木宏
たこ焼きの屋台を営む男性の役に、玉木宏さんが抜擢されています。「プリンセス・トヨトミ」のカメオ出演でちらりと登場しますので、ファンの方必見です。玉木宏さんは1998年に「せつない」というドラマに出演したことで、俳優として活動を始めます。人気作「ウォーターボーイズ」に出演したことで世間から注目を集めました。
プリンセス・トヨトミの映画あらすじをネタバレ!
あらすじを紹介していきます。東京から大阪へ会計検査のためにやってきた会計検査院の3人。松平元は厳しい検査を行うことで恐れられ、鳥居忠子は奇跡的な運の良さを持ち、旭ゲーンズブールは若きエリート。もくもくと仕事をこなしていく中、女子生徒の制服を着たいじめられている真田大輔、そして大輔を助け起こす橋場茶子を目撃します。その後、財団法人OJOの調査を問題なく終えた3人は、お好み焼き屋で休憩を取ります。
松平元は、忘れた携帯電話を取りに再び財団法人OJOを訪れます。しかし、財団法人OJOには誰もいません。さらに、お好み焼き店は、財団法人OJOの前に店舗をかまえていました。昼休みの時間帯だというのに、財団法人OJOの建物からは誰もでてきません。調査に訪れた時は確かにいたって普通の財団法人でした。
おかしいと思った松平元は、後日再び財団法人OJOを訪れましたが、何の問題もありませんでした。先日と同じお好み焼き屋で食事をとる3人。そこで真田大輔がそこのお好み焼き屋の息子であり、橋場茶子は大輔の幼馴染であることが判明します。大輔の母親・真田竹子は、女子生徒の制服を着ているからいじめられるのだと息子を責めます。一方で父・真田幸一は事もなげに大輔に接し、反発されます。
真田大輔をいじめた制裁として、蜂須賀にとび蹴りをくらわす橋場茶子。蜂須賀の実家は極道です。橋場茶子の身を心配した真田大輔は、蜂須賀に土下座で謝ります。蜂須賀は、事務所に飾ってある代紋を盗んで来たら許してやるという条件を出しました。
真田大輔と橋場茶子が通う学校・空堀中学校には、立ち入り禁止の奇妙な扉がありました。その扉の向こうは大阪城へ繋がる秘密の通路がありました。大阪夏の陣で滅んだとされる豊臣家。しかし、豊臣家の子・国松はこの通路を抜けて逃げ出し、生き延びたのです。松本元は空堀中学校にある古びた扉と、財団法人OJOの扉のデザインがよく似ていることに気がつきます。
財団法人OJOにはまだ隠していることがあると確信した松本元。空堀中学校にある扉とよく似た財団法人OJOの扉を調べさせてほしいと願い出ます。経理担当はこれを拒否しましたが、そこにお好み焼き屋の店主・真田幸一が現れます。真田幸一は扉を見せることを承諾し、松本元をその向こうへ案内します。そこで真田幸一は自分が大阪国の総理大臣であることを告白しました。
大阪国には豊臣家の子孫に何かあれば、大阪国の男性に収集がかけられ、女性は家で待つという決まりがありました。そしてその豊臣家の子孫は、橋場茶子であるといいます。真田大輔が蜂須賀の事務所に代紋を取りに行こうとしていることを橋場茶子に言ってしまった鳥居忠子。橋場茶子はバッドを背負い、蜂須賀の事務所に行こうとしますが、鳥居忠子がそれを止めます。
鳥居忠子は橋場茶子をタクシーに無理やりのせ、ホテルに連れ込み、蜂須賀の事務所へ行かないよう見張ります。真田大輔はそのことを聞き、蜂須賀の事務所を襲撃し、暴れました。窓から飛び降りて逃げだす際、下を歩いていた蜂須賀本人に激突します。その後、橋場茶子が誘拐されたという誤解が生じ、大阪国の男性が収集をかけられました。大阪の町には人1人いなくなります。
旭ゲーンズブールは大阪国の人間であり、大阪国を独立させたいという願望を持っており、裏で様々な画策をしていたことが判明します。大阪国の存在を知らされるのは、父親が死ぬ間際の時であるといいます。死が近づいた父は子を秘密の通路を抜けた向こう側へ連れて行き、豊臣家にまつわる真実を話して聞かせます。
松平元も大阪出身でしたが、父親からその話しを聞かされることはありませんでした。財団法人OJOには年間5億円の支出がなされていました。松本元は大阪国の存在を認めないという考えを示します。そのことに反発した大阪国の人間が松本元を銃で撃ちます。朦朧とした意識の中、松本元は父が死ぬ間際、大阪に来るよう懇願していたことが頭にフラッシュバックします。
命に別状はなく、病院の一室で目を覚ました松本元。大阪国など何も知らないと言い、見て見ぬふりを決め込み、東京へ帰還するのでした。ここまでが映画「プリンセス・トヨトミ」の一連のあらすじとなります。
プリンセス・トヨトミの映画と原作の違いとは?
映画「プリンセス・トヨトミ」の原作は万城目学さんの小説です。ここでは原作「プリンセス・トヨトミ」と映画「プリンセス・トヨトミ」のあらすじや異なる点をネタバレありで紹介していきます。
蜂須賀事務所に殴り込みに行く経緯が異なる
原作「プリンセス・トヨトミ」では真田大輔へのいじめを続ける極道の息子・蜂須賀に対し、橋場茶子はついに切れます。まずは蜂須賀の鼻をとび蹴りでへし折りますが、蜂須賀は懲りずに真田大輔をいじめ続けます。橋場茶子は極道・蜂須賀の事務所へと乗り込み、暴れるのでした。そのことがきっかけでことは警察沙汰に発展し、橋場茶子は補導されてしまいます。
旭ゲーンズブールの画策により、橋場茶子は松平元の子どもであるという嘘の情報を得た鳥居忠。彼は橋場茶子に会いに行きました。しかしそこで蜂須賀の事務所を一緒に荒した仲間であると勘違いされ、橋場茶子とともに警察に連れて行かれてしまいます。
映画「プリンセス・トヨトミ」では橋場茶子が真田大輔をいじめた蜂須賀の鼻をとび蹴りでへし折ります。ここまでは原作と同じです。しかし真田大輔は橋場茶子の身を案じて土下座で蜂須賀に謝ります。蜂須賀は蜂須賀事務所の代紋を盗んで来たら許してやるという条件を出します。その話しを聞いていた鳥居忠子は、橋場茶子にそのことを言ってしまいます。
それを聞いた橋場茶子は、バッドを背負い蜂須賀の事務所へと乗り込もうとしますが、鳥居忠子はそれを阻止します。蜂須賀の事務所に行かないよう、橋場茶子をホテルに連れ込み見張ることにしました。しかし、これが「女王が誘拐された」と思われてしまい、大阪国国民に収集がかけられるきっかけとなってしまうのでした。
登場人物の性別が違う
また、ネタバレですが登場人物の性別が異なるというのも原作と異なる点の一つです。会計検査院の内2人の性別が違うというものです。原作では鳥居忠子は鳥居忠という男性キャラクターとして登場します。一方で、旭ゲーンズブールは男性ではなく容姿端麗の女性です。
プリンセス・トヨトミの映画を観た感想や評価とは?
ここでは映画「プリンセス・トヨトミ」の映画の評価を紹介していきます。絶賛されている点、批判されている点をまとめました。こちらもあらすじのネタバレを含みます。
金曜日は1番好き。
— まんが王ダイエット中 (@JiNSunshiNe1) October 19, 2018
プリンセストヨトミ。
中井貴一さんが、いい味だな。
ステキな金縛りでも思ったんだけどね。#中井貴一 #プリンセストヨトミ #Amazonプライムビデオ pic.twitter.com/8BdHgP6ixH
お好み焼き屋さんを経営する真田幸一を演じた中井貴一さん。独特のオーラがあるためか、当初から脇役ではないだろうと予想する人は多くいました。そして案の定、真田幸一の正体は大阪国総理大臣でした。
大阪ファンタジーといえばプリンセス・トヨトミがなかなか面白かった
— ココサン (@cocosarla) October 18, 2018
あらすじの通り、映画「プリンセス・トヨトミ」は現実ではない世界観があります。そのため、ファンタジーと捉える鑑賞者も多くいました。
Amazonで「プリンセス トヨトミ」を見た。面白い作品だと思うが、なぜ太政大臣だった豊臣が、いつのまにか王になっているのか。そのほうが作品にしやすいだろうが、大阪国というのはどうも気になって仕方がなかった。歴史好きとしては内閣制度の裏に太政官制が残っていたというほうが面白いんだけど。
— 谷田川惣 (@yatagawaosamu) October 13, 2018
忠実では滅んだとされていた豊臣家でしたが、本作のあらすじでは秀吉の子は生き延び現代も家系は続いています。しかし、大阪国の背景設定が気になるという意見も多く見られました。
批判点①大阪国の存在
ここから映画「プリンセス・トヨトミ」の批判されている点を紹介していきます。まず、大阪国への資金についてです。作中で日本政府は、毎年大阪国に5億円の資金を支払っていることが判明します。松平元はこのことについて言及します。きちんとした説明がなければ、多くの日本国民は納得しません。しかし、大阪国から納得いく回答は得られず、松平元は見て見ぬふりをして大阪を去るのです。
さらに作中では大阪国を存続させる理由についても明確には描かれていません。大阪夏の陣で滅んだと思われていた豊臣家の子が生き延び、今でも家系はとだえることなく続いているという理由だけで、大阪国が存在するなど理解に苦しむといった批判が多く見られました。
「プリンセス・トヨトミ」の物語終盤で、国から収集がかかり大阪の町に人1人いなくなるというシーンがあります。収集がかかれば大阪国の男性はみんな府庁に集まらなければならず、女性は家に残るという昔からの決まりがありました。けれど大阪は全国、また世界中から観光客が押し寄せる人気スポットです。人気観光地から人が1人もいなくなるということは、少し考えにくいです。
批判点②十字架の意味がわからない
新幹線から富士山のすそにたくさんの白い十字架が写るシーンが出てきます。この十字架の意味が不明であるという意見も多く見られました。
批判点③真田大輔について
多く散見された意見の一つに真田大輔の存在がありました。真田大輔は性同一性障害です。「この映画のストーリーに必要な登場人物なのか」、「何の意味があってこの登場人物を出したのか最後までわからなかった」という意見が目立ちました。
もう一つは、極道の家に代紋を盗みに行く行為についてです。真田大輔は極道の家の生徒からいじめを受けています。幼馴染の橋場茶子は、何度もそのいじめっ子から真田大輔を守りました。ストーリーが進む過程で、真田大輔は極道の家にある代紋を盗みに行きます。「その行動の意味がわからない」「そのシーンはこの映画に必要なカットだったのか」といった意見が見られました。
プリンセス・トヨトミの映画ネタバレまとめ!
ここまで映画「プリンセス・トヨトミ」のあらすじやキャスト、映画の評価や原作との相違点についてネタバレありでまとめてきました。豊臣家と大阪府の関係が独特な視点で描かれた本作。ぜひキャストの演技にも注目しながらご覧ください。