バンクーバーの朝日はどんな映画?あらすじと感想をネタバレ紹介【妻夫木聡】

バンクーバーの朝日(映画・邦画)カナダ・バンクーバーに実在した日系人野球チーム「バンクーバー朝日」。明治初頭、新天地を夢見て多くの日本人が移住した。しかし実際に待ち受けていた現地での生活は、長時間に及ぶ肉体労働と貧困、差別という厳しい状況だった。そんな中、弱小チームだった「朝日軍」に日本人街は希望に溢れていく。2014年12月20日公開(映画・邦画)「バンクーバーの朝日」主演:妻夫木聡、亀梨和也、高畑充希など豪華キャストで描かれている。

バンクーバーの朝日はどんな映画?あらすじと感想をネタバレ紹介【妻夫木聡】のイメージ

目次

  1. バンクーバーの朝日のあらすじや感想が気になる!
  2. バンクーバーの朝日の妻夫木聡などのキャストを紹介!
  3. バンクーバーの朝日の映画あらすじをネタバレ紹介!
  4. バンクーバーの朝日の映画を観た人の感想とは?
  5. バンクーバーの朝日のネタバレまとめ!

バンクーバーの朝日のあらすじや感想が気になる!

「バンクーバーの朝日」(映画・邦画)は、戦前カナダ・バンクーバーに実在した野球チーム「バンクーバー朝日」(1914年~1941年)の活躍を映画化。体格差のある白人選手相手に「頭脳野球」で勝利を重ねていく。展開を読めないプレーに多くの人々から注目を集める。そんな「バンクーバーの朝日」という映画のあらすじから結末までをネタバレ紹介していく。さらに、キャストやこの映画を観た人の感想についても紹介していく。

バンクーバーの朝日(映画・邦画)にある時代背景

バンクーバーの朝日が描かれている時代を説明する。1900年初頭から日本人が移住しカナダで暮らし始める。日本人の賃金は白人の半分以下、それでも勤勉に働くため重宝されていたのだが、白人達からは反発を受ける。皮肉にも日本人が働けば働くほど仕事を奪われた白人達から日本人に対する憎しみは募っていった。1907年デモ隊が日本人街を襲撃、耐えかねた日本人は暴徒を力で撃退せざるを得なかった。

元は白人が起こした暴動だが、それに抵抗した事で逆に日本人は危険な民族という描き方を当時の新聞に扱われてしまう。カナダ政府はこの事件後さらに移民を厳しく制限、法的な差別を受け続ける事になる。この様な時代背景を踏まえてバンクーバーの朝日という映画が描かれている。

バンクーバーの朝日(映画・邦画)の原作や劇中歌などを紹介

「バンクーバー朝日軍」の原作・著者、吉本喜庸(よしのぶ)さん(初代エースピッチャーのテディ古本さんの長男)は、現在の日本人を見ていると「日本人の心」というものが忘れられている。異国の地で彼らが抱き続けた日本の心、日本の誇りを取り戻してもらいたい。と語る。また、この映画「バンクーバーの朝日」の劇中歌として使用されている曲は、「Take me out the ball game」。

出演者の感想を紹介

「バンクーバーの朝日」映画初日の舞台挨拶では、主演俳優・妻夫木聡さん「僕ら朝日軍と一緒に一観客となって最後まで応援して、一喜一憂して欲しいです。心が繋がっているからプレーも上手く繋がっていけたと感じています。」と撮影の感想などを話している。

亀梨和也さん(KAT-TUN)の感想は、「本当に野球選手みたいに連日連投でした。やべぇ肩上がんなくなってきたと思ったらマッサージに行ってました。」など、映画バンクーバーの朝日の撮影前には合宿も行い連帯感を作り上げていったと言う。

バンクーバーの朝日の妻夫木聡などのキャストを紹介!

妻夫木聡/レジー笠原

レジーは家族や職場の不満を口にすることなく、周囲にはすぐに謝る控えめな性格。チームではキャプテンを任命されるが今一つ締まりがない。(映画バンクーバーの朝日主演)

父親(笠原清二/佐藤浩市)母親(和子/石田えり)自宅で洋裁業を営む妹(エミー/高畑充希)白人の屋敷で使用人として働きながら学校へ通っている。4人家族。

ロイ永西/亀梨和也

漁業で早朝から働き、夕方は野球の練習、夜は病弱な母親の看病をしながら一人で家事全般こなしている。野球ではエースピッチャー。父親はカナダの戦争で戦死。

ケイ北本/勝地涼

とにかく明るいケイ、気合と勢いで突き進む性格だが打率2割を切っている。セカンド担当。レジーと同じ職場で働く同僚。レジーの妹エミーにとても優しい。

トム三宅/上地雄輔

自宅は三宅豆腐店を営んでいる。兄貴肌でチームを温かく見守っている存在。妻のベティ(貫地谷しほり)に野球活動を反対されながらも続けている。キャッチャー担当。

フランク野島/池松壮亮

穏やかな性格で笑顔がとても良く似合う。サード担当。ホテルマンをして働くが後に解雇される。職を求めて日本へ行くがその就職先は明らかにしないまま。

トニー宍戸/鶴見辰吾

「バンクーバー朝日」の監督、細かく観察・分析されたデータを元に選手へ作戦を伝える「頭脳野球」の監督。

笠原清二/佐藤浩市

出稼ぎに行っては稼いだ賃金を全額日本へ送金する。その為家庭は貧しい暮らしに。日本に見栄を張り家庭の事など頭にない清二に妻から「もう帰って来ないでくれ」と言い渡される。レジー(妻夫木聡)が野球を続けている事を応援している。

バンクーバーの朝日の映画あらすじをネタバレ紹介!

バンクーバーの朝日(映画・邦画)あらすじ序盤、ネタバレ含む

カナダでは野球といえば最も人気のあるスポーツだった。いつしかカナダで生まれた子供達の為にささやかな楽しみとして野球チーム「バンクーバー朝日」が誕生した。体格差のある白人相手にまるで歯が立たず馬鹿にされるだけの弱小チームだった。審判の白人寄りジャッジやパワー任せの乱暴なプレーに何度も苦しめられた。そんな状況の中でも朝日軍はフェアプレーの精神を貫き通した。バンクーバーの朝日の映画の中で友情・絆・誇りをプレーを通して伝えられている。

どんな状況でも正々堂々と闘い、そして勝つ、それが母国日本の魂だ。審判のジャッジに抗議をしないフェアプレーの精神は続けられたが朝日軍の成績は毎年最下位だった。(映画バンクーバーの朝日では日本人街を中心に多くのベテラン俳優が出演しているシーンになる)

「何をやっても敵わない、何も変わらない、このままやっていく意味なんてあるのかな?」チーム崩壊の危機を迎えていた。そんなある日の試合をきっかけにレジーは考え始めた。「同じ事をやってても勝てる訳がない、考えなきゃ」レジー演じる妻夫木聡がこの後、思い切った行動を起こす。

バンクーバーの朝日(映画・邦画)あらすじ中盤、ネタバレ含む

前回の試合で偶然バットに当たったボールがバントとなり塁に出たレジー、今回の試合にそれを生かそうと考えた。バットを選び直しバッターボックスへ向かうレジーにロイは気付いた「何かやるつもりだろ」レジー「うん、やってみる」チームが見守る中レジーはバントを成功させ塁に走る、そこから盗塁へと繋げ3塁まで走る、チームメンバーや観客があ然と見守るなか1点を獲得した。

この1点が街中の話題となり朝日軍は日本人街の希望の光となっていく。パワーの白人チームに対し朝日軍は機動力と組織力が強みだ。そこに目指すチームの方向性があった。細かく観察・分析をされたデータを元に作戦をたてる。バントと盗塁で勝利を重ね「頭脳野球」と呼ばれるようになる。それを面白く思わない白人選手からはより一層ラフプレーを仕掛けられるようになっていった。ここからバンクーバーの朝日は野球熱に力が入る展開となる。

バンクーバーの朝日(映画・邦画)あらすじ転機、ネタバレ含む

そんなある時、事件が起きた。勝利を目前に控えた朝日軍が白人選手のロングヒットで絶体絶命のピンチ。走者一掃ホームへ走る、打ったランナーもホームへ、キャッチャーがタッチするも審判の判定は「セーフ」とまたも白人寄りジャッジ。どうしようもない事がまた繰り返される。

それでも朝日軍のフェアプレー精神の姿勢は崩れなかった。その時だ「フェアでやれよ!」「つまんねー事するなよ」「そうだ!フェアにやれ!」そう聞こえてきたのは白人の観客からの抗議だった。

いつしかフェアプレーを貫く日本人の姿が多くのカナダ人を魅了するようになっていた。バンクーバー朝日軍はその後、リーグ戦初優勝を果たした。応援に駆けつけた5千人を超える日本人とカナダ人の観客は1つになって喜びを分かち合った。それは朝日軍が憎しみ合っていたカナダ人と日本人の架け橋となった瞬間だった。だが、栄光は長くは続かなかった。バンクーバーの朝日はここから終盤を迎える。

バンクーバーの朝日(映画・邦画)あらすじ終盤、ネタバレ含む

とある試合中にレジーがデッドボールを受ける。審判は危険退場等の処置をとらず、白人選手も気にも留めようとしなかった。これに耐えかねたロイがベンチを飛び出し乱闘騒ぎとなった。デッドボールを投げた白人選手はお咎め無しだが朝日軍は出場停止処分となった。この直後、野球事務局は引っ切り無しの電話対応に追われる。白人ファンからの抗議の電話が鳴りやまなかったのだ。「朝日軍のプレーが見たい」「朝日軍がいない野球は面白くない」結局、事務局がお手上げとなりすぐに出場停止は解けた。

しかしこの頃を境に、少しずつ何かが変わり始める。レジーの妹エミーは奨学金制度を利用し上の学校へ通う話を白紙にされる。その後使用人まで解雇された。チームメンバーのフランクは、周りの日本人が次々解雇され始め、自分も働いていたホテルを解雇される。日本にいる親戚の紹介で働く事になったとカナダを後に日本へと渡る。何やら雲行きが怪しくなり始めている事を街中の人々が感じていた。

1941年太平洋戦争勃発、日系人約2万人が敵性外国人として財産の全てを没収されカナダ各地の強制収容所へと送り込まれた。バンクーバー朝日軍は事実上の解散を強いられたのだ。戦後も再結成されることはなく、栄光は歴史の中に埋もれてしまったかに見えた。だがそれから60年余りが経った2003年6月カナダ人の熱烈な歓迎を受ける元朝日軍選手の姿があった。「バンクーバー朝日軍カナダ野球殿堂入り」が発表された。

映画バンクーバーの朝日。スポーツを通じて2つの民族の憎しみを乗り越えた奇跡の野球チーム「バンクーバー朝日」。この伝説は永遠に語り継がれていく。

バンクーバーの朝日の映画を観た人の感想とは?

「戦前日本人がカナダに移民をしていたなんて知らなかった。移民はブラジルしかきかない」「悲しき歴史、勉強になった」「今やワーキングホリデーなどでカナダに日本人が多く、住みやすいなどといわれるが、こうした先人達のおかげなのだと思う」「ストーリーに全く関わってこないサブキャストが多すぎる。」といった感想もあるなかで、劇中シーンについて最も多かった感想を紹介したい。

「フランクが日本へ渡る前に言った『向こうでは移民の子って言われるらしいよ。ここで言われるのと、日本でいわれるの、どっちがマシなんだろう』にキュンときた。今現代にも人種差別問題があり、どちらの国にも受け入れられない人達の苦悩を理解するべき」と人種差別においての感想が多く見受けられた。

バンクーバーの朝日のネタバレまとめ!

この記事では、バンクーバーの朝日のあらすじや結末についてのネタバレをまとめて紹介してきた。栃木県足利市に広大なオープンセットを組み、当時の日本人街や野球場などが再現された映像は素晴らしく、一気に作品の世界へと引き込まれていく。

青年たちの勇気と友情の感動超大作バンクーバーの朝日は、主演の妻夫木聡や亀梨和也といった豪華キャストで描かれたことでも注目。バンクーバーの朝日という映画をまだ観ていない人は要チェックだ。

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